JP5436036B2 - ガス発生器 - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグシステムなど、車輌に搭載され人員拘束装置等に使用されるガス発生器に関するもので、好適には、乗員の側面にエアバッグを展開させるための側面衝突用エアバッグシステムに使用されるガス発生器に関する。
側面衝突から乗員を保護するサイドエアバッグ用ガス発生器は、取り付け場所の制約から、細長い形状のものが多い。
特許文献1には、細長い外側ハウジング12の一端部にイニシエータ32を収容し、反対端部にガス排出口20を形成したディフューザ部が設けられた、フィルタを使用していないガス発生器が開示されている。
このガス発生器は、イニシエータ32に近接してブースター剤を収容したブースターカップ23と仕切り28が配置されており、仕切り28には開口28aが開けられている。そして、内側ハウジング14で形成されている空間内にガス発生剤16が配置されている。
イニシエータ32によって燃焼したブースター24は、燃焼生成物を発生させ、燃焼生成物は開口28aから内側ハウジング14内部に入り込み、ガス発生剤16を燃焼させる。ガス発生剤16から発生したガスは、内側ハウジング14のオリフィス18を通り、外側ハウジング12と内側ハウジング14との筒状間隙を抜け、ディフューザ部のガス排出口20から排出される。
しかし、このガス発生器が作動したとき、ガス発生剤16のうち、ブースター24側のガス発生剤16が先に燃焼することになり、発生したガスは未燃焼のガス発生剤16の間を通ってオリフィス18へ流れるため、ガスが流れにくくなる。このため、内側ハウジング14内部での圧力が上昇し、ガス発生器を構成する部材破壊の原因となりうるほか、ガス発生剤16も全体として燃焼しにくいという課題もある。
また特許文献2には、図1に示すような、軸方向に短いハウジング3の内部に、燃焼室6を形成する筒状隔壁19(図3参照)が配置されたガス発生器が開示されている。筒状隔壁19の周壁面19aには、開口部22a、22bが形成されているが、この開口部22a、22bは周壁面19aの一部を外側に突起させて形成したものであり、開口部22aは筒状隔壁19の一端部に向くように、開口部22bは反対端部に向くように形成されている。
筒状隔壁19内部には、エアバッグを膨張させるガス発生剤9が配置され、このガス発生剤9から発生した燃焼ガスが、これらの開口部22a、22bを通って外部に排出され、それぞれの筒状隔壁の端部側に向かって流れる。
特許文献2のガス発生器は、燃焼ガスを筒状隔壁の内から外に向かって流すときに、基本的に燃焼ガス(エアバッグ膨張用ガス)の全量が開口部22a、22bを通過することになる。また特許文献2のガス発生器は、燃焼ガスの浄化や冷却の効率を向上させることが目的であり、ガス発生剤の着火・燃焼性能の改善を課題としたものではない。
米国特許2008/0078486号公報 特開2007−131254号公報
本発明は、ハウジングが細長い形状のガス発生器であっても、ガス発生剤全体の着火性が良く、ハウジング内部で燃焼ガスの閉塞も発生しにくいことからガスも流れやすく、ガス排出のタイミングが早いガス発生器を提供することを課題とする。
〔請求項1〕
本発明は、課題の解決手段として、
一端側に点火手段が取り付けられ、他端側にガス排出口を有するディフューザ部が取り付けられた筒状ハウジングを有しており、
前記筒状ハウジング内には、第1端部及び第2端部を有する筒状部材が、該第1端部が前記点火手段側に向き、該第2端部が前記ディフューザ部側に向き、前記ガス排出口につながる筒状間隙が形成されるように配置・固定されており、
前記筒状部材の内部が、燃焼ガスを発生するガス発生剤を収容した燃焼室であり、
前記筒状部材には、前記第1端部側に第1ガス通過孔が形成され、前記第2端部側に第2ガス通過孔が形成され、さらに前記第ガス1通過孔と前記第2ガス通過孔の間に開口部が形成されており、前記第1ガス通過孔、前記第2ガス通過孔及び前記開口部が、それぞれ前記燃焼室と前記筒状間隙を連通するものであり、
前記開口部が形成された筒状部材には、前記燃焼室及び前記筒状間隙の少なくとも一方に突き出された突出部が形成されている、ガス発生器を提供する。
点火手段は、周知の電気式点火器のみでもよいし、電気式点火器と周知の伝火薬又はガス発生剤とを組み合わせたものでもよい。
筒状部材は、筒状ハウジングの内径よりも小さな外径で、第1端部を点火器側に、その反対側の第2端部をディフューザ部側に向けて配置する。筒状ハウジングの内径と筒状部材の外径との差により、筒状ハウジングの内壁面と筒状部材の外壁面との間に筒状間隙が形成される。この筒状間隙は、ガス発生剤の燃焼によって発生した燃焼ガスの通路となり、点火手段側からディフューザ側に向かって燃焼ガスが流れる。
筒状部材の長さは、筒状ハウジングの長さより短く、筒状ハウジングの両端側にそれぞれ配置された点火手段とディフューザ部を除いた残部長さと同等かそれよりも短い。
筒状部材の内部空間はガス発生剤が充填された燃焼室となる。なお、本発明のガス発生器は、小型軽量化の点で燃焼ガスを冷却・濾過するためのクーラント・フィルタは使用していないが、必要に応じて使用することもできる。
開口部が形成された筒状部材の周壁部には、燃焼室側、筒状間隙側又は両方に向けて、突き出された突出部が形成されている。
このような突出部における開口部は、筒状部材の周壁部に円周方向に2〜6つ形成するのがよく、筒状部材が軸方向に長いときには、さらに軸方向に2〜3箇所形成することもできる。
点火手段の作動でガス発生剤が着火燃焼され、燃焼ガスが発生したとき、その一部は第1ガス通過孔から筒状間隙に流入するが、突出部に形成された開口部によって、筒状間隙を軸方向(ディフューザ部側)に移動する燃焼ガスの一部は筒状部材内部に再流入してガス発生剤の燃焼を補助する。
このようにして、一旦は筒状部材内(燃焼室内)から外に出た燃焼ガスの一部が、燃焼室内でより点火手段から遠い位置において燃焼室内に再流入するので、より点火手段から遠い位置にあるガス発生剤の着火燃焼性が向上されることになる。
そして、より点火手段から遠い位置にあるガス発生剤の着火燃焼性が向上されるため、ガス発生剤全体の着火燃焼性も向上され、ガス発生剤の燃焼により発生したガスは、第2ガス通過孔から筒状間隙内に再流入した後、最終的にガス排出口から排出される。
なお、上記のとおり、燃焼ガスは筒状間隙内を出入りすることから、その過程にて筒状部材や筒状ハウジングとの接触を繰り返す。よって、前記接触により、燃焼ガス温度が低下される効果と、燃焼ガス中に含まれる金属成分に由来するミストが壁面に付着保持されるという効果もある。
また、筒状間隙を流れるガスの一部が突出部に形成された開口部により再び燃焼室に戻されるが、残部はそのまま間隙を軸方向に流れてガス排出口まで行く。この残部のガスは、ガス排出口に到達するまでに流れが妨げられることがないため、ガス排出のタイミングを早めることができる。
そして開口部から筒状部材内部に流入する燃焼ガスは、間隙を流れる燃焼ガスの一部であり、残りの燃焼ガスはそのまま間隙をディフューザ部に向けて流れる。したがって間隙においてのガスの閉塞は発生せず、ハウジング内部で円滑にガスが流れる。
本発明のガス発生器は、筒状ハウジングが細長い形状のものである場合に特に効果を発揮することができ、筒状ハウジングが、筒状ハウジングの長さ(L)と外径(D)との比率(L/D)が4以上のものである場合であっても、ガス発生剤の着火燃焼性が良く、ガスの排出性も良い。
〔請求項2〕
本発明は、課題の他の解決手段として、
前記突出部が、前記筒状部材の周壁部の一部が前記燃焼室側に突き出された案内板を有するものであり、前記案内板が、前記開口部から前記燃焼室内に流入したガスを前記ディフューザ部側に流すように作用するものである、請求項1記載のガス発生器を提供する。
突出部が有する案内板の作用により、燃焼室内に流入したガスをディフューザ部側に流すようにすることで、ガス発生剤の燃焼を補助する。
〔請求項3〕
本発明は、課題の他の解決手段として、前記突出部が、前記筒状部材の周壁部の一部が前記筒状間隙側に突き出された案内板を有するものであり、前記案内板が、前記筒状間隙を流れるガスを前記開口部から燃焼室内に取り込み、かつ前記ディフューザ部側に流すように作用するものである、請求項1記載のガス発生器を提供する。
突出部が有する案内板の作用により、筒状間隙を流れるガスを強制的に燃焼室内に取り込み、燃焼室内に流入したガスをディフューザ部側に流すようにすることで、ガス発生剤の燃焼を補助する。
請求項3に記載の筒状部材は、2つの周壁部を有する半筒状部材を組み合わせて形成されたものが好ましい。
本発明のガス発生器は、細長い形状の筒状ハウジングであっても、ガス発生剤全体の燃焼性を向上させることができ、ガスの排出性も良好である。
本発明の一実施形態を含むガス発生器の軸方向断面図。 (a)は図1のガス発生器に使用できる筒状部材の斜視図、(b)は(a)の部分断面図。 図1のガス発生器に使用できる別態様の筒状部材の部分断面図。 図1のガス発生器に使用できるさらに別態様の筒状部材の部分断面図。 図4に示す筒状部材の製造方法の説明図。
(1)図1のガス発生器
本発明の一実施形態を図1により説明する。図1は、ガス発生器1の軸方向の断面図である。但し図1には、図2に示す筒状部材の突起部50は図示していない。
筒状ハウジング10の一端側には、点火器16と第1ガス発生剤91からなる点火手段が取り付けられている。第1ガス発生剤91は、伝火薬として使用されている。点火器16は、金属製の点火器カラー17に対して樹脂18により一体化され、筒状ハウジング10の一端部に固定されている。筒状ハウジング10は、長さ(L)と外径(D)との比率(L/D)が4〜8のものが好ましいが、この範囲に限定されるものではない。
第1ガス発生剤91は、筒状リテーナ40によって形成される伝火薬収容室41に充填されている。筒状リテーナ40は、一端側の開口部が点火器カラー17に当接され、他端開口部側がシールテープ45で閉塞されている。シールテープ45で閉塞された他端側の開口部は、内側への折り返し部43が形成されており、筒状リテーナ40は、折り返し部43において筒状ハウジング10に形成された突起50で固定されている。
シールテープ45に代えて、第1ガス発生剤91が通過しない程度の孔を有する金網などを配置し、第1ガス発生剤91と第2ガス発生剤90が作動前に混合しないように仕切っておくこともできる。
第1ガス発生剤91としては、着火性が良く、燃焼が持続する(燃焼温度の高い)ガス発生剤を使用することができる。第1ガス発生剤91の燃焼温度は、1700〜3000℃の範囲にあることが望ましい。このような第1ガス発生剤91としては、ニトログアニジン(34重量%)、硝酸ストロンチウム(56重量%)からなる、外径1.5mm、厚さ1.5mmの円柱状のものを用いることができる。
筒状ハウジング10の他端側には、カップ状のディフューザ部12が取り付けられている。ディフューザ部12は、フランジ部12aにおいて筒状ハウジング10に溶接固定されており、複数のガス排出口15が形成された周壁部12bと底部12cを有している。
筒状ハウジング10内部のディフューザ部12側端部には、カップ状部材20が配置されている。カップ状部材20は、フランジ部12aに形成された段欠き12dに開口部周縁が嵌め込まれている。カップ状部材20の周面26には、複数の連通孔28が形成されている。カップ状部材20の外径は、筒状ハウジング10の内径よりも小さくなるように設定されている。
カップ状部材20の開口部には、シールテープ55が貼り付けられている。このシールテープ55は、ガス排出口15から侵入した湿気から第2ガス発生剤90及び第1ガス発生剤91を保護するためのものである。
ハウジング10内部には、筒状ハウジング10の内径よりも小さな外径を有する筒状部材30が配置されている。
筒状部材30は、点火器16側の第1端部31が拡径しており、筒状ハウジング10に取り付ける前の外径は、筒状ハウジング10の内径よりも僅かに大きくなっている。筒状部材30を筒状ハウジング10内に挿入したとき、第1端部31の外壁面が筒状ハウジング10の内壁面を押圧して固定される。
筒状部材30は、ディフューザ部12側の第2端部32が、カップ状部材20の底部24に形成された環状段差部に嵌め込まれ、第1端部31での押圧力と合わせて、筒状ハウジング10に対して位置決めされている。筒状ハウジング10の中心軸と筒状部材30の中心軸は一致している。
筒状部材30の内部は燃焼室25となり、単孔円柱形状の第2ガス発生剤90が充填されている。第2ガス発生剤90は、第1ガス発生剤91よりも燃焼温度の低いガス発生剤を使用している。第2ガス発生剤90の燃焼温度は、1000〜1700℃の範囲にあることが望ましく、例えば、硝酸グアニジン(41重量%)、塩基性硝酸銅(49重量%)及びバインダーや添加物からなる、外径1.8mm、内径0.7mm、長さ1.9mmの単孔円柱状のものを用いることができる。
筒状ハウジング10の内径は、筒状部材30の外径よりも大きく、前記内径と前記外径の差により、筒状ハウジング10の内壁面と筒状部材30の外壁面との間に均等幅の筒状間隙35が形成されている。なお、カップ状部材20の外壁面と筒状ハウジング10の内壁面との間にも筒状間隙36が形成されており、ディフューザ部のフランジ12aにて行き止まりとなっている。筒状間隙36は、筒状のポケットとなっており、そのなかにガス発生剤の燃焼により生じたミストが滞留する。
さらに筒状部材30は、その周壁部のうち、第1端部31側に第1ガス通過孔37が形成されている。第1ガス通過孔37は、筒状部材30の円周方向に均等間隔で形成されている。図1では1列であるが、複数列形成してもよい。
筒状部材30の第2端部32側には、第2ガス通過孔39が形成されている。第2ガス通過孔39も筒状部材30の円周方向に均等間隔で形成されている。図1では4列形成されている。
そして第1ガス通過孔37と第2ガス通過孔39との間には、開口部38が形成されている。開口部38も筒状部材30の円周方向に均等間隔で4つ形成されている。
次に、図2(a)、(b)により、4つの開口部38の詳細について説明する。図2(a)は図1で使用されている筒状部材30の部分拡大斜視図(但し、内部が見えるように、開口部38aの部分の一部周壁30aを切り取って図示している)である。なお、図2(a)では、第1端部31の拡径部分は省略しており、4つの開口部38の内の3つ、即ち、38a、38b、38cのみを図示し、38bと対向する位置の開口部38は図示していない。図2(b)は、図2(a)の開口部38aにおける軸方向への部分断面図である。
開口部38aに相当する筒状部材30の内側には、案内板51と、案内板51の幅方向両側にある2つの側面部52と、案内板51の長さ方向(軸方向)両側にある2つの導入口53a、53bからなる内側突起部50が形成されている。開口部38aは、2つの導入口53a、53bを介して、筒状間隙35と燃焼室25を連通していることになる。内側突起部50は、筒状部材30の周壁30aを、外側から内側に向かってプレス加工して形成することができる。残る開口部38も同様に内側突起部50を有しているが、開口部38dでは内側突起部50の図示を省略している。なお、導入口53bが導入口53aよりも大きくなるようにして、案内板51に傾斜を付けるようにしてもよい。
図3は、図2で示す開口部38に相当する開口部138の構造が異なる実施態様を示す部分断面図である。図2と図3は、開口部38部分と開口部138部分の構造が異なる他は同一構造であるから、他の部分は同一番号で表示している。
開口部138に相当する筒状部材30の内側には、第1端部31側が筒状部材30と一体になっており、第2端部32側が燃焼室25側に押し込まれた状態の案内板151と導入口153からなる内側突起部150が形成されている。内側突起部150の燃焼室25の内側から見た形状は、図5のような三角形状になっており、導入口153を除く部分の周壁30aが押し込まれた(或いは内側に突き出された)状態になっている。開口部138は、導入口153を介して、筒状間隙35と燃焼室25を連通していることになる。内側突起部150は、筒状部材30の周壁30aを、外側から内側に向かってプレス加工して形成することができる。
図4は、図2で示す開口部38に相当する開口部238の構造が異なる実施態様を示す部分断面図である。図2と図4は、開口部38部分と開口部238部分の構造が異なる他は同一構造であるから、他の部分は同一番号で表示している。
開口部238に相当する筒状部材30の外側(筒状間隙35側)には、第2端部32側が筒状部材30と一体になっており、第1端部31側が筒状間隙35側に押し込まれた状態の案内板251と導入口253からなる外側突起部250が形成されている。外側突起部250の外側から見た形状は、図5のような三角形状になっており、導入口253を除く部分の周壁30aが盛り上がった(或いは外側に突き出された)状態になっている。開口部238は、導入口253を介して、筒状間隙35と燃焼室25を連通していることになる。
図4で示す外側突起部250は、図5により説明される、以下の方法により形成することができる。図5は、図4で示される筒状部材30の組立前の状態を示す斜視図である。なお、図2、図3で示す筒状部材30も、同様の方法を適用して製造することができる。
筒状部材30は、半円筒形状の第1部材30bと第2部材30cが長さ方向に形成された縁57で接続されたものである。縁57には、薄肉部58が第1端部31から第2端部32まで形成されている。第1部材30b、第2部材30cのうち、縁57で接続された部分と反対側にはフランジ59が形成されている。
筒状部材30は、縁57の薄肉部58に沿って折り曲げ、フランジ59同士を合わせた状態にて、溶接やかしめなどの方法によって固定し、円筒形状の筒状部材30とする。
図4で示す筒状部材30は、案内板251が筒状部材230の外側(筒状間隙35側)に突き出されていることから、内側から外側に向けてプレス加工を行う必要があるので、図5で示すような2つ割の構造にすることで、開口部238(突出部)の加工が容易となる。
なお、図3で示す案内板151と図4で示す案内板251の2つを組み合わせた筒状部材30を使用したガス発生器10にしてもよい。このとき、案内板151と案内板251を閉じたときに開口部がなくなり、案内板151と案内板251を開けたときに開口部が生じるように、第1端部31側に図3で示す案内板151を形成し、第2端部32側に図4で示す案内板251を形成する。このような実施形態であると、上記した図3、図4の両方の作用がなされることになる。
次に、筒状部材30として図2又は図3示すものを使用した図1に示すガス発生器1の動作を説明する。
点火器16の作動によって第1ガス発生剤91が燃焼して、シールテープ45が開裂され、筒状部材30内部に燃焼ガスが入り込む。
前記燃焼ガスにより、第2ガス発生剤90の燃焼が開始され、前記燃焼は軸方向(ディフューザ部12方向)に進行して行くことになるが、その過程において、一部燃焼ガスは、複数の第1ガス通過孔37から筒状間隙35内に流入する(ガス流f1)。そして、筒状間隙35内を軸方向に進行する燃焼ガスの一部は、開口部38(又は開口部138)から案内板51(又は案内板151)に沿って、主として導入口53b(又は導入口153)から筒状部材30に入り込み、ディフュー部12側に流れる(ガス流f2)。そして、第2ガス発生剤90の着火燃焼を補助する。このようにして、筒状部材30内における軸方向への第2ガス発生剤90の着火燃焼の進行と、第1ガス通過孔37から流入した燃焼ガスによる第2ガス発生剤90の着火燃焼の補助により、第2ガス発生剤90全体の燃焼性が向上される。
また、開口部38(又は開口部138)から筒状部材30内に入らなかった残りのガスは、そのまま筒状間隙35を流れてディフューザ部12まで流れる。このガス流の方が早くディフューザ部12まで到達するため、作動開始から、ガス排出口15からガスが排出されるまでの時間は早い。
その後、燃焼の進行により生じたガスは、複数の第2ガス通過孔39から筒状間隙35内に流入し(ガス流f3)、カップ状部材20の連通孔28を通り、最終的にディフューザ部12のガス排出口15から排出される。
また、筒状部材30として図4に示すものを使用した図1に示すガス発生器1の動作は次のとおりである。第2ガス発生剤90の燃焼により発生した燃焼ガスの一部は、複数の第1ガス通過孔37から筒状間隙35内に流入する(ガス流f1)。そして、さらにその一部は、導入口253から入って案内板251に当たることで流れが変えられ、開口部238を通って、筒状部材30内部に入り込む(ガス流f2)。そして、第2ガス発生剤90の着火燃焼を補助する。
なお、上記したようなガスの流れ(ガス流f1→f2→f3)になるため、燃焼ガスが筒状ハウジング10の内壁面、筒状部材30の外壁面、その他、内側突起部50、150と外側突起部250の案内板51、151、251等と接触を繰り返し、前記接触により、燃焼ガス温度が低下され、燃焼ガス中に含まれる金属成分に由来するミストが壁面に付着保持されるという効果も得ることができる。
本発明のガス発生器1は、以上のような構造であり、動作をすることができるものであることから、L/D=4〜8の範囲の軸方向に長い形状のものであっても、円滑にガス発生剤の燃焼を行うことができ、迅速に作動するガス発生器となる。特に筒状ハウジング10内に形成される燃焼室も軸方向に長い形状となり、燃焼室の一端から反対端部まで順に燃焼が進行するのに時間がかかるという課題があるが、本発明のガス発生器では前記課題が解決されている。
1 ガス発生器
10 筒状ハウジング
12 ディフューザ部
15 ガス排出口
16 点火器
20 カップ状部材
30 筒状部材
31 第1端部
32 第2端部
35 筒状間隙
37 第1ガス通過孔
38 開口部
39 第2ガス通過孔
50、150 内側突起部
51、151 案内板
52 側面部
53、153 導入口
91 第1ガス発生剤
90 第2ガス発生剤

Claims (4)

  1. 一端側に点火手段(16、91)が取り付けられ、他端側にガス排出口を有するディフューザ部(12)が取り付けられた筒状ハウジング(10)を有しており、
    前記筒状ハウジング(10)内には、第1端部(31)及び第2端部(32)を有する筒状部材(30)が、該第1端部(31)が前記点火手段(16、91)側に向き、該第2端部(32)が前記ディフューザ部(12)側に向き、前記ガス排出口(15)につながる筒状間隙(35)が形成されるように配置・固定されており、
    前記筒状部材(30)の内部が、燃焼ガスを発生するガス発生剤(90)を収容した燃焼室(25)であり、
    前記筒状部材(30)には、前記第1端部(31)側に第1ガス通過孔(37)が形成され、前記第2端部(32)側に第2ガス通過孔(39)が形成され、さらに前記第ガス1通過孔(37)と前記第2ガス通過孔(39)の間に開口部(38)が形成されており、前記第1ガス通過孔(37)、前記第2ガス通過孔(39)及び前記開口部(38)が、それぞれ前記燃焼室(25)と前記筒状間隙(35)を連通するものであり、
    前記開口部(38)が形成された筒状部材(30)には、前記燃焼室(25)及び前記筒状間隙(35)の少なくとも一方に突き出された突起部が形成されている、ガス発生器。
  2. 前記突起部が、前記筒状部材の周壁部の一部が前記燃焼室側に突き出された案内板を有するものであり、前記案内板が、前記開口部から前記燃焼室内に流入したガスを前記ディフューザ部側に流すように作用するものである、請求項1記載のガス発生器。
  3. 前記突起部が、前記筒状部材の周壁部の一部が前記筒状間隙側に突き出された案内板を有するものであり、前記案内板が、前記筒状間隙を流れるガスを前記開口部から燃焼室内に取り込み、かつ前記ディフューザ部側に流すように作用するものである、請求項1記載のガス発生器。
  4. 前記筒状部材が、2つの周壁部を有する半筒状部材を組み合わせて形成されたものである請求項3記載のガス発生器。
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