JP5435562B2 - 回転装置およびイオナイザ - Google Patents

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Description

本発明は、イオン噴射部を噴射対象へ向ける回転装置、および、このような回転装置とイオン噴射部とを含むイオナイザに関する。
イオナイザは、コロナ放電によりイオンを生成し、噴射対象へ向けてイオンを噴射する。帯電する噴射対象にイオンが噴射されると、イオンにより噴射対象表面の帯電物体の電荷が中和され、噴射対象の静電気が除去される。
また、噴射対象において塵埃が静電気により付着しているような場合、イオンが噴射されると、静電気が除去されることにより静電気力がなくなり、塵埃が噴射対象から離脱して塵埃も除去される。
このようなイオナイザでは、噴射対象の位置が固定されている場合が多く、噴射対象への噴射方向を固定することで確実に除電・除塵を行うことができた。しかしながら、任意に移動する噴射対象については考慮されておらず、このような噴射対象の除電・除塵は容易ではなかった。仮に移動範囲に合わせてイオナイザを複数台もしくはその範囲をカバーする大型のイオナイザを使用すると、設置スペースやコストが増大し、問題があった。
そこで、移動する噴射対象に追従して除電・除塵できるようにしたいという要請がある。対象に追従する参考技術として例えば、特許文献1(特開平6−178235号,発明の名称;テレビジョン受像機の回転装置)が知られている。特許文献1に記載の発明では、テレビジョン受像機等の向きを、前方に居る人の方角に自動的に回転するというものであり、センサ駆動部により、人センサを所要の角度の範囲で向きを可変して人を検出し、回転制御部により回転機構を駆動し、テレビジョン受像機の向きを人の居る方角に向ける、というものである。このような回転機構にイオナイザを搭載すれば、噴射対象に追従して除電・除塵することができるようになる。
特開平6−178235号公報(図1,図2,図3)
先に説明したように、特許文献1の回転装置では、回転機構の回転軸と、人センサの回転軸と、が異なるため、人センサの回転軸を基準として算出した角度により回転機構を回転させると、角度ずれを起こすという問題があった。上記テレビジョン受像機は回転角度が多少ずれたとしても、テレビジョン受像機の視聴に問題はなかった。
しかしながら、イオナイザは、狭い領域に勢いよく噴射することから噴射方向に比較的指向性が求められ、角度のずれにより噴射方向に誤差が生じた場合には噴射対象に到達するイオンが減ってしまい、効率が低下し、除電・除塵能力が低下するという問題があった。さらに、除塵対象までの距離が長くなると、角度誤差による噴射方向のずれの影響がさらに大きくなるという問題もあった。このため角度を正確に算出し、所望するイオン量のイオンが噴射対象へ確実に到達するようにしたいという要請があった。
また、噴射対象が移動すると角度のみならず噴射対象までの距離も変化する。角度に加えて距離も算出するようにして、所望するイオン量のイオンが噴射対象へ確実に到達するようにしたいという要請があった。
そこで、本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、イオン噴射部を噴射対象へ正確に向けるようにして所定のイオン量のイオンが噴射対象へ到達するようにした回転装置を提供することにある。
また、このような回転装置を一体に搭載して除電・除塵能力を向上させたイオナイザを提供することにある。
本発明の請求項1に係る回転装置は、
イオン噴射部を回転させて噴射対象へ向ける回転装置であって、
イオン噴射部が搭載される回転テーブルと、
回転テーブルを回転駆動させるテーブル回転駆動源と、
テーブル回転駆動源の回転制御を行うテーブル回転制御部と、
噴射対象までの距離を検出する距離センサと、
回転テーブルのテーブル用回転軸と平行なセンサ用回転軸により回転するようになされ、距離センサが固定配線されるとともにこの距離センサを回転させる回転配線部と、
回転配線部を回転駆動させるセンサ回転駆動源と、
センサ回転駆動源の回転制御を行うセンサ回転制御部と、
これらテーブル回転制御部、距離センサ、および、センサ回転制御部が接続される中央処理部と、
を備え、
この中央処理部は、
センサ回転駆動源が回転配線部とともに距離センサを回転させる制御を行うようにセンサ回転制御部に指令する走査手段と、
距離センサが検出した噴射対象までの距離およびそのときの距離センサの位置に基づいて、距離センサから噴射対象までの距離と距離センサが噴射対象へ向かう角度とを算出する角度距離算出手段と、
距離センサから噴射対象までの距離と距離センサが噴射対象へ向かう角度とに基づいてイオン噴射部を噴射対象へ向けるための回転テーブルのテーブル回転角度を算出する回転角度算出手段と、
テーブル回転角度に基づいてテーブル回転駆動源が回転テーブルを回転させる制御を行うようにテーブル回転制御部に指令するテーブル回転手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る回転装置は、
請求項1に記載の回転装置において、
センサ回転駆動源の回転駆動軸と連結され、距離センサのセンサ基準角度を検出する位置センサを備え、
距離センサが噴射対象へ向かう角度はセンサ基準角度0°に基づいて算出されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る回転装置は、
請求項1または請求項2に記載の回転装置において、
前記回転配線部に配置され、かつ前記中央処理部に接続される発光部を備え、
この発光部は走査中に点灯され、噴射対象の検出時に消灯して噴射対象の検出を通知することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る回転装置は、
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の回転装置において、
前記中央処理部に接続され、回転テーブルの回転角度を指定する入力部と、
前記中央処理部に接続され、設定された回転角度を通知する表示部と、
を備え、
前記中央処理部は、
前記入力部を通じて設定された回転角度によりテーブル回転駆動源を回転させるように設定する設定手段と、
設定された回転角度を表示部が通知するように制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の請求項5に係るイオナイザは、
請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の回転装置と、
イオン噴射部と、
を備え、前記中央処理部がイオン噴射部を制御するようになされているイオナイザであって、前記中央処理部は、
イオン噴射部から噴射対象までの距離を算出する噴射距離算出手段と、
噴射対象までの距離に応じてイオン噴射部のイオン噴射量を増減させるイオン制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、イオン噴射部を噴射対象へ正確に向けるようにして所定のイオン量のイオンが噴射対象へ到達するようにした回転装置を提供することができる。
また、本発明によれば、このような回転装置を一体に搭載して除電・除塵能力を向上させたイオナイザを提供することができる。
本発明を実施するための形態の回転装置の外観図であり、図1(a)は背面図、図1(b)は平面図、図1(c)は正面図、図1(d)は側面図である。 本発明を実施するための形態の回転装置の内部構造図であり、図2(a)は平面構造図、図2(b)は側面構造図である。 本発明を実施するための形態の回転装置の回路ブロック図である。 本発明を実施するための形態の回転装置の制御フローチャートである。 噴射対象までの回転方向の算出原理の原理説明図である。 噴射対象までの回転方向の算出原理の原理説明図である。 噴射対象までの回転方向の算出原理の原理説明図である。 噴射対象までの回転方向の算出原理の原理説明図である。 本発明を実施するための他の形態の回転装置の回路ブロック図である。 発光部の点灯の説明図である。 本発明を実施するための他の形態の回転装置の回路ブロック図である。
続いて、本発明を実施するための形態の回転装置について図を参照しつつ以下に説明する。回転装置1は、図1の外観図に示すように、下ケース10、上ケース20、回転テーブル30、フィルタ40を備える。
また、回転装置1は、図2の内部構造図に示すように、さらにテーブル用支持部50、テーブル側かさ歯車60、モータ側かさ歯車70、テーブル回転用モータ80、回転配線部90、配線部用支持部100、距離センサ110、センサ側かさ歯車120、モータ側かさ歯車130、センサ回転用モータ140、固定配線板150を備える。なお、図2(a)は図2(b)のうち上ケース20と回転テーブル30のみ取り去った図である。
また、回転装置1は、図3の回路ブロック図に示すように、さらに入力部21、表示部22、位置センサ160、テーブル回転制御部170、センサ回転制御部180、中央処理部190を備える。
続いて各部について説明する。
下ケース10は、堅牢な構造体により構成されている。
上ケース20は、下ケース10に取り付けられてケースとなる。
上ケース20の前方にはさらに入力部21、表示部22が設けられている。入力部21、表示部22は何れも中央処理部190に接続されている。
入力部21は特に回転テーブル30の回転角度を設定する。例えば、±60°、±45°、±30°の3つの設定の何れかを選択することで設定できるようにするというものであり、例えばスイッチや回転つまみという入力部である。なお、これら角度は適宜変更することができる。
表示部22は、例えば、3つのLED等の発光体であり、入力部21での設定に応じて何れか一つを発光させるというものであり、±60°なら奥側、±45°なら中側、±30°なら手前側のLEDが点灯する、というものである。なお、これら表示箇所などは適宜変更することができる。
回転テーブル30は、下ケース10の図示しない支持部で支持されるテーブル用回転軸30aにより回転可能に支持されている。また、後述するが回転体などのテーブル用支持部50によりテーブル面の下側から支持されて、円滑に回転するようになされている。回転テーブル30は、例えば−60°〜+60°というように回動範囲が機械的に限定されている。そして、入力部21からの設定に応じて、中央処理部190がテーブル回転制御部170に対して制御を行うことで、回転角度範囲を設定する。
フィルタ40は、後述するが、赤外線により距離を検出する距離センサ100に不要な光を入れないようにする光学フィルタである。
テーブル用支持部50は、下ケース10の図示しない支持部により下側の複数箇所(本形態では例示的に3箇所)で回転可能に支持されており、先に説明したように、回転テーブル30を回転可能に支持する。
テーブル側かさ歯車60は、回転テーブル30のテーブル用回転軸30aに軸支固定されている。
モータ側かさ歯車70は、テーブル回転用モータ80の回転駆動軸に軸支固定されている。
これらテーブル側かさ歯車60とモータ側かさ歯車70とは噛合しており、駆動力が伝達される。
テーブル回転用モータ80は、例えば高トルクのステッピングモータであり、後述するテーブル回転制御部170により駆動される。
これらのようなテーブル側かさ歯車60、モータ側かさ歯車70、テーブル回転用モータ80は、回転テーブル30を回転させるテーブル回転駆動源として機能する。
回転配線部90は、円板状の配線板であり、中心でセンサ用回転軸90aに軸支固定されている。下ケース10内の図示しない支持部でこのセンサ用回転軸90aが回転可能に支持されている。また、後述するが回転体などの配線部用支持部100により回転配線部90の下側から支持されて、円滑に回転するようになされている。回転配線部90は例えば、−60°〜+60°というように回動範囲が機械的に限定されている。そして、入力部21からの設定に応じて、中央処理部190がセンサ回転制御部180に対して制御を行うことで、回転角度範囲を設定する。また回転配線部90上にはプリント配線回路が形成されており、ケーブル等の図示しない配線により、固定配線板150へ配線されている。この配線は回転配線部90の回動範囲が限定されているため切断されるような事態は生じない。
配線部用支持部100は、下ケース10の図示しない支持部により下側の複数箇所(本形態では例示的に2箇所)で回転可能に支持されており、先に説明したように、回転配線部90を支持する。
距離センサ110は、例えば赤外線距離センサであって対象物である噴射対象Gまでの距離を測るセンサである。しかしながら、超音波距離センサなど測距可能なセンサを距離センサ110として採用しても良い。距離センサ110は回転配線部90のプリント配線回路上に配置されている。
センサ側かさ歯車120は、回転配線部90のセンサ用回転軸90aに軸支固定されている。
モータ側かさ歯車130は、センサ回転用モータ140の回転駆動軸に軸支固定されている。
これらセンサ側かさ歯車120とモータ側かさ歯車130とは噛合しており、駆動力が伝達される。
センサ回転用モータ140は、例えばステッピングモータであり、後述するセンサ回転制御部180により駆動される。なお、回転配線部90は軽量であるため、通常トルクのモータとすれば良い。
これらのようなセンサ側かさ歯車120、モータ側かさ歯車130、センサ回転用モータ140は、距離センサ110を回転させるセンサ回転駆動源として機能する。
固定配線板150は、図示しないAC電源線により供給される電源回路や、図3に示すようなテーブル回転制御部170、センサ回転制御部180、中央処理部190が搭載される。
位置センサ160は、図3に示すように、センサ回転用モータ140の回転駆動軸と連結されている。この位置センサ160は、距離センサ110のセンサ基準角度(0°)が予め設定されており、距離センサ110がセンサ基準角度を通過したときにはセンサ基準角度信号を中央処理部190へ送信する。このセンサ基準角度(0°)であるが、図5で示すように、回転テーブル30のテーブル用回転軸30aと、回転配線部90のセンサ用回転軸90aと、がともに通過する直線を基準とし、この基準から回転配線部90が回転して距離センサ110が傾斜するときの角度を角度θ とすると、角度θが0°のときがセンサ基準角度(0°)となる。
テーブル回転制御部170は、テーブル回転用モータ80の回転制御を行う。例えばステッピングモータであるテーブル回転用モータ80へパルス信号を送って回転させる。
センサ回転制御部180は、センサ回転用モータ140の回転制御を行う。例えばステッピングモータであるセンサ回転用モータ140へパルス信号を送って回転させる。
中央処理部190は、入力部21、表示部22、距離センサ110、位置センサ160,テーブル回転制御部170、および、センサ回転制御部180が接続されている。中央処理部190は後述するような各種の制御を行う。
続いて回転装置1の動作および中央処理部190の制御について説明する。図5で示すように回転テーブル30が左方向に向き、かつ噴射対象Gが右側にあるときを想定して説明する。なお、以下の処理は中央処理部190によりデジタルデータとして処理されるものであるが、説明の複雑化を避けるため理解しやすい原理的な説明を中心とし、具体的なデジタル処理の詳細については説明を省略する。
図4のフローチャートで示すように、まず、電源が投入されて(ステップS1)、入力部21を通じて回転角度が選択設定されると選択した角度を通知するため表示部22に表示させ(ステップS2)、中央処理部190はイニシャル処理として回転テーブル30の原点設定を行う(ステップS3)。回転テーブル30は電源投入時にイオン噴射部(図示せず)の噴射方向が向く角度が原点となる。図5のように傾斜していれば傾斜した噴射方向を原点として以下の処理を行うこととなる。なお、回転テーブル30のテーブル用回転軸30aと、回転配線部90のセンサ用回転軸90aと、がともに通過する直線を基準とし、この基準から回転テーブル30が回転するときの角度を角度θ とする。この基準と同じ角度はテーブル基準角度(0°)となる。角度θの算出方法については後述する。
続いて中央処理部190は距離センサ110の原点復帰を行う(ステップS4)。例えば、センサ回転制御部180に回転制御を行わせるように指令してセンサ回転用モータ140を一方向へ回転させ、さらに限界角度まで来たときに反転して反対方向へ回転させるような制御を行うが、この回転途中で、予め設定されているセンサ基準角度(0°)を通過すると、中央処理部190へ位置センサ160から基準角度(0°)を表すセンサ基準角度信号が入力されることとなり、このセンサ基準角度信号が入力されたときに距離センサ110はセンサ基準角度(0°)にあるとして停止し、原点復帰を完了する。
続いて中央処理部190は距離センサ110に走査を開始させる(ステップS5)。
詳しくは、中央処理部190はセンサ回転用モータ140が回転配線部90とともに距離センサ110を回転させる制御を行うようにセンサ回転制御部180に指令する(走査手段)。まず、距離センサ110が限界角度まで移動してから走査を開始する。距離センサ110の正面に噴射対象Gがない期間では、距離センサ110は中央処理部190へ検出信号を出力しないが、距離センサ110の正面に噴射対象Gが位置するときに距離センサ110は中央処理部190へ検出信号を出力する。
続いて、中央処理部190は、回転テーブル30を回転移動させるための角度計算を行う(ステップS6)。
詳しくは、以下のようになる。まず、中央処理部190は距離センサ110が検出した噴射対象Gまでの距離およびそのときの距離センサ110の位置に基づいて、距離センサ110からの噴射対象Gまでの距離と距離センサ110が噴射対象Gへ向かう角度とを算出する(角度距離算出手段)。
まず角度の算出について説明する。この角度は、例えば中央処理部190がセンサ基準角度(0°)を検出した直後からステッピングモータであるセンサ回転用モータ140へ送信するパルス数を一方向へ移動するときは加算し、また、他方向へ移動するときは減算して合算値を計数しておき、この合算値に単位角度を掛け合わせることで方向も含めて算出される。このような角度θは、センサ基準角度(0°)を基準とし、距離センサ110と噴射対象Gとの角度を表す。
続いて距離の算出について説明する。中央処理部190は図示しないメモリ部に距離センサ110から出力された検出データの大きさを距離に変換するための換算テーブルを登録しており、距離センサ110から得られた検出信号をA/D変換して検出データとした後に入力し、検出データを換算テーブルの各種データと対比して距離Lを割り出す。距離Lは、距離センサ110が走査して得た距離センサ110から噴射対象Gまでの距離を表す。
続いて、中央処理部190は回転テーブル30のテーブル用回転軸と噴射対象Gとの水平延長線上の計算上の距離Mを算出する。Mは次式のようになる。
[数1]
=M+Lcosθ
なお、距離Mは、回転テーブル30の中心(テーブル用回転軸)と回転配線部90の中心(センサ用回転軸)との距離であって設計時には決定されているものであり、予め登録されている。
続いて、正面から噴射対象Gまでの水平横方向の距離Mを算出する。Mは次式のようになる。
[数2]
=Lsinθ
続いて、中央処理部190は、距離センサ110からの噴射対象Gまでの距離と距離センサ110が噴射対象Gへ向かう角度とに基づいてイオン噴射部を噴射対象へ向けるための回転テーブル30のテーブル回転角度を算出する(算出手段)。
まず、回転テーブル30の位置を表す角度θを算出する。この角度θは、例えば中央処理部190がステッピングモータであるモータ回転用モータ140へ送信するパルス数を一方向へ移動するときは加算し、また、他方向へ移動するときは減算して合算値を計数しておき、この合算値に単位角度を掛け合わせることで方向も含めて算出される。仮に回転テーブル30の噴射方向が基準角度(0°)に位置していれば、総合値は0となって角度θも0になっている。
続いて先に算出した距離Mと距離Mを用いて噴射対象Gへ向けるための回転テーブル30のテーブル回転角度θは次式のようになる。
[数3]
θ=−θ+tan−1(M/M
中央処理部190は、噴射対象Gが移動したか否かを判断し(ステップS7)、噴射対象Gが大幅に移動したならばステップS3の先頭へ戻って再度角度計算を行うようにする。また、噴射対象Gが移動していないならばステップS8へ進む。
中央処理部190は、異常があるか否かを判断し(ステップS8)、異常があるならば停止する。また、異常がないならばステップS9へ進む。
中央処理部190は、回転テーブル30の回転移動を行わせる(ステップS9)。詳しくは、中央処理部190は、算出したテーブル回転角度θに基づいて、テーブル回転用モータ80が回転テーブル30を回転させる制御を行うようにテーブル回転制御部170に指令する(回転手段)。
このようにして回転テーブル30がテーブル回転角度θだけ回転するように回転駆動される。図示しないイオン噴射部が噴射対象へ向いてイオンが噴射されることとなる。
以下、ステップS3の先頭に戻って先に説明した処理が繰り返し行われる。なお、安全スイッチが押下された場合も同様にステップS3の先頭に戻って先に説明した処理が繰り返し行われる(ステップS11)。
そして、回転テーブル30や噴射対象Gが異なる位置にある場合も同様にして回転制御がなされる。例えば、図6で示すように、回転テーブル30が右方向に向き、かつ噴射対象Gが右側にあるような場合でも、上記した数1〜数3により角度θと距離Lを算出し、テーブル回転角度θだけ回転することができる。
同様に、図7で示すように、回転テーブル30が左方向に向き、かつ噴射対象Gが左側にあるような場合でも、上記した数1〜数3により角度θと距離Lを算出し、テーブル回転角度θだけ回転することができる。
同様に、図8で示すように、回転テーブル30が右方向に向き、かつ噴射対象Gが左側にあるような場合でも、上記した数1〜数3により角度θと距離Lを算出し、テーブル回転角度θだけ回転することができる。
以上本形態の回転装置1について説明した。このような回転装置1では各種の変形形態が可能である。
例えば、回転テーブル30を回転させるテーブル回転駆動源は、テーブル側かさ歯車60、モータ側かさ歯車70、テーブル回転用モータ80により構成されるものとして説明した。しかしながら、他のテーブル回転駆動源として、例えば、テーブル側かさ歯車60、モータ側かさ歯車70という歯車機構に代えて、モータ側かさ歯車70をウォームとし、テーブル側かさ歯車60をウォームホイールとするようにしても良い。
本形態によれば、回転テーブル30上にイオン噴射部を載置すれば、イオン噴射部のイオン噴射方向を噴射対象Gへ正確に向くようにすることができる。従来では複数台でカバーしていた除電範囲を一台でカバーし、また、噴射対象の移動範囲と同等の大きさが必要であったイオン噴射部も小さくすることができる。さらにイオン噴射部の正面から外れるにつれて除電効率が低下していたが、本形態ではイオン噴射部を噴射対象に常時正対させるため、高い除電効率を維持することができる。
また、仮に回転テーブル30に距離センサ110を搭載した一体型の回転装置とすると検出は正確になるが回転テーブル30が比較的ゆっくりと回転することに起因して噴射対象Gの検出が遅くなるため、距離検出からイオン噴射部の回転終了までに時間を要することとなる。しかしながら、本発明のように半径が大きい回転テーブル30と半径が小さい回転配線部90とを分けて設置し、比較的回転力を要する回転テーブル30は大トルクが得られるモータにより通常回転速度にて回転させ、半径が小さい回転配線部90の回転を速くするようにして、高速な走査を可能とすることができる。
続いて、本発明を実施するための他の形態の回転装置2について図を参照しつつ説明する。この形態では先に説明した回転装置1に加えて発光部200を搭載したものである。なお、外観は図1で示す構成と同じであり、重複する説明を省略する。また、回転動作も先の説明と同じ動作であり、重複する説明を省略する。以下、発光部200について説明する。
この発光部200は図9で示すように中央処理部190に接続される。発光部200は例えばLED部とドライバ部とであり、LED部を駆動するドライバ部が中央処理部190に接続される。この発光部200は先に説明した回転配線部90に搭載されており、フィルタ40から発光を確認することができる。この発光により噴射対象Gの検知を通知する。
例えば、図10(a)で示すように最初に左回転して回転限界まで移動してから右回転して走査を開始する。この際、一旦噴射対象Gがあっても走査を続ける。続いて図10(b)で示すように、他方の回転限界で走査を停止する。
続いて図10(c)で示すように、発光部200を点灯させ今度は右回転して位置の確認が行われる。そして、図10(d)で示すように、噴射対象Gと正対したときに発光部200を消灯させる。つまり、発光部200が光り始めてから消灯するまでは走査を示し、消灯したところが噴射対象Gの位置であり、特に点灯から消灯へ変化したところで噴射対象Gを検知したものであると通知することができる。
続いて、本発明を実施するためのイオナイザについて図11を参照しつつ以下に説明する。この形態では先に図9を用いて説明した回転装置2に加えてI/F回路210、ドライバ220、イオン噴射部230を搭載したものである。回転装置2に係る構成については上記と重複するものであり、同じ符号を付すとともに重複する説明を省略する。このイオン噴射部230は回転テーブル30上に搭載されている。また、図5〜図8の噴射方向と一致するようにイオン噴射部230が配置される。
先に距離Mと距離Mが算出されたが、これらを用いて噴射対象までの距離Lは次式のように算出することができる。
[数4]
=(M +M 1/2
本発明はこの距離Lからイオン生成量を増減させるというものである。例えば、先に説明した図4のフローチャートの回転テーブルの回転移動(ステップS9)の後にイオン噴射制御(ステップS12)を追加することで達成される。
そして、中央処理部190は先に算出した距離Lの増減量に応じてイオン生成量を増減させるようにI/F回路210を介してドライバ220を制御すると、ドライバ220はイオン噴射部230のエミッタへの印加電圧を増減させて生成するイオンを増減させてから図示しないファンのエアに載せてイオンを噴射する。例えば算出した距離と印加電圧が比例することから算出式を予め登録しておき、この算出式に新たに求めた距離Lを代入して算出した印加電圧となるようにドライバ220を制御すれば良く、距離の増減に拘わらず噴射対象Gに対しては一定量のイオンが噴射されるようになる。このようなイオナイザ3としても良い。
以上本形態のイオナイザ3について説明した。なお、本形態のイオナイザ3では図9,図10を用いて説明した回転装置2を搭載したイオナイザであるとして説明したが、このような回転装置2に代えて、図1〜図8を用いて説明した回転装置1にI/F回路210、ドライバ220、イオン噴射部230を搭載したイオナイザ3としても良い。
また、回転装置2に外付けのイオン噴射部230を取り付けるためI/F回路210を搭載するものとして説明した。しかしながら、回転装置2やイオン噴射部230が予め組み込まれた一体型のイオナイザ3であっても良い。この場合、I/F回路210を取り去った形態としても良い。
また、イオン噴射部230は、図示しないファンによりイオンを載せて送風するようにしてイオンを遠方まで到達可能にして広い範囲の除電を行うような形態としても良い。
さらにまた、回転範囲を、例えば、−120°〜+120°というように広くして、扇風機のように回転させてより広い範囲の除電を行うような形態としても良い。
このようなイオナイザ3によれば角度に加えて距離に応じて噴射対象に到達するイオン量を調節するようにしたため、一定の効率が維持され、除電・除塵能力が確保される。
以上説明したような本発明の回転装置およびイオナイザによれば、移動する噴射対象に追従して噴射方向を変化させるため、噴射対象に到達するイオンの減少を防いで効率を維持し、除電・除塵能力の低下を防止するという効果が見込める。
また、噴射対象が移動すると角度のみならず噴射対象までの距離も変化するが、本発明のイオナイザでは、角度に加えて距離も算出するようにして、距離に応じてイオン量を増減させるため、噴射対象に到達するイオンの減少を防いで効率を維持し、除電・除塵能力の低下を防止するという効果が見込める。
したがって、イオン噴射部を噴射対象へ正確に向けるようにして所定のイオン量のイオンが噴射対象へ到達するようにした回転装置を提供することができる。また、このような回転装置を一体に搭載して除電・除塵能力を向上させたイオナイザを提供することができる。
本発明の回転装置およびイオナイザは、例えば、搬送部上を移動するガラス基板やシートのような移動する噴射対象の除電・除塵に好適に適用することができる。
1,2:回転装置
3:イオナイザ
10:下ケース
20:上ケース
21:入力部
22:表示部
30:回転テーブル
30a:テーブル用回転軸
40:フィルタ
50:テーブル用支持部
60:テーブル側かさ歯車
70:モータ側かさ歯車
80:テーブル回転用モータ
90:回転配線部
90a:センサ用回転軸
100:配線部用支持部
110:距離センサ
120:センサ側かさ歯車
130:モータ側かさ歯車
140:センサ回転用モータ
150:固定配線板
160:位置センサ
170:テーブル回転制御部
180:センサ回転制御部
190:中央処理部
200:発光部
210:I/F回路
220:ドライバ
230:イオン噴射部

Claims (5)

  1. イオン噴射部を回転させて噴射対象へ向ける回転装置であって、
    イオン噴射部が搭載される回転テーブルと、
    回転テーブルを回転駆動させるテーブル回転駆動源と、
    テーブル回転駆動源の回転制御を行うテーブル回転制御部と、
    噴射対象までの距離を検出する距離センサと、
    回転テーブルのテーブル用回転軸と平行なセンサ用回転軸により回転するようになされ、距離センサが固定配線されるとともにこの距離センサを回転させる回転配線部と、
    回転配線部を回転駆動させるセンサ回転駆動源と、
    センサ回転駆動源の回転制御を行うセンサ回転制御部と、
    これらテーブル回転制御部、距離センサ、および、センサ回転制御部が接続される中央処理部と、
    を備え、
    この中央処理部は、
    センサ回転駆動源が回転配線部とともに距離センサを回転させる制御を行うようにセンサ回転制御部に指令する走査手段と、
    距離センサが検出した噴射対象までの距離およびそのときの距離センサの位置に基づいて、距離センサから噴射対象までの距離と距離センサが噴射対象へ向かう角度とを算出する角度距離算出手段と、
    距離センサから噴射対象までの距離と距離センサが噴射対象へ向かう角度とに基づいてイオン噴射部を噴射対象へ向けるための回転テーブルのテーブル回転角度を算出する回転角度算出手段と、
    テーブル回転角度に基づいてテーブル回転駆動源が回転テーブルを回転させる制御を行うようにテーブル回転制御部に指令するテーブル回転手段と、
    を備えることを特徴とする回転装置。
  2. 請求項1に記載の回転装置において、
    センサ回転駆動源の回転駆動軸と連結され、距離センサのセンサ基準角度を検出する位置センサを備え、
    距離センサが噴射対象へ向かう角度はセンサ基準角度0°に基づいて算出されることを特徴とする回転装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転装置において、
    前記回転配線部に配置され、かつ前記中央処理部に接続される発光部を備え、
    この発光部は走査中に点灯され、噴射対象の検出時に消灯して噴射対象の検出を通知することを特徴とする回転装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の回転装置において、
    前記中央処理部に接続され、回転テーブルの回転角度を指定する入力部と、
    前記中央処理部に接続され、設定された回転角度を通知する表示部と、
    を備え、
    前記中央処理部は、
    前記入力部を通じて設定された回転角度によりテーブル回転駆動源を回転させるように設定する設定手段と、
    設定された回転角度を表示部が通知するように制御する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする回転装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の回転装置と、
    イオン噴射部と、
    を備え、前記中央処理部がイオン噴射部を制御するようになされているイオナイザであって、
    前記中央処理部は、
    イオン噴射部から噴射対象までの距離を算出する噴射距離算出手段と、
    噴射対象までの距離に応じてイオン噴射部のイオン噴射量を増減させるイオン制御手段と、
    を備えることを特徴とするイオナイザ。
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