JP5435448B2 - 超電導線材用テープ状基材、その製造方法、及び超電導線材 - Google Patents

超電導線材用テープ状基材、その製造方法、及び超電導線材 Download PDF

Info

Publication number
JP5435448B2
JP5435448B2 JP2008327519A JP2008327519A JP5435448B2 JP 5435448 B2 JP5435448 B2 JP 5435448B2 JP 2008327519 A JP2008327519 A JP 2008327519A JP 2008327519 A JP2008327519 A JP 2008327519A JP 5435448 B2 JP5435448 B2 JP 5435448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
substrate
superconducting wire
plating layer
metal plating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008327519A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010153090A (ja
Inventor
義則 長洲
久樹 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2008327519A priority Critical patent/JP5435448B2/ja
Publication of JP2010153090A publication Critical patent/JP2010153090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5435448B2 publication Critical patent/JP5435448B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

本発明は、超電導線材用テープ状基材、その製造方法、及びその超電導線材用テープ状基材を含む超電導線材に関する。
従来、無配向金属基板(例えば、ハステロイ(商標)からなる金属基板)を用いた高温超電導線としては、金属基材上にIBAD(イオンビームアシスト蒸着)法を用いて中間層を形成し、その上にYBCOなどの酸化物超電導層を配向形成したものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
このように、表面にIBAD法により中間層を形成した基板(いわゆるIBAD基板)に使用される無配向金属基材の表面は、高性能化(高平滑性、高平坦性)が求められ、圧延工程の最適化と、高精密機械研磨等により、表面粗さRaが数nm級の無配向金属基材が製作されている。
このような従来の無配向金属基材の製造方法では、無配向金属素材に点在する表層欠陥や、溶体化熱処理後の表層と圧延ロールのカジリ傷の転写等により生ずる表面欠陥が中間層および超電導層の結晶成長に影響を及ぼし、局部的な超電導特性の劣化の要因になっていた。この無配向金属素材の圧延工程において発生した欠陥は、無配向金属基材表面及び表面層に内在し、その欠陥の確認、削除が困難であった。その結果、1)無配向金属基材の品質のバラツキ、2)無配向金属基材の局部的欠陥を主因とする超電導線材の特性劣化、3)低コストの超電導線材が得られない、という問題があった。以下、それぞれの問題について分説する。
1)無配向金属基材品質のばらつきの問題
無配向金属基材の表面特性は、表面粗さRaが数nmであることが求められる。この評価はAFM(原子間力顕微鏡)によって測定されるが、その測定範囲は10μm角から100μm角の範囲内の表面測定で定義される。このため、無配向金属基材の表層に内在する欠陥や、表面に点在する欠陥を直接的に観察できず、表面品質全体を保証することは不可能である。更に、これらの欠陥は目視確認可能な形状及び大きさではなく、光学機器での確認も感度設定等と品質判定の再現性に課題が多い。
2)無配向金属基材の局部的欠陥を主因とする超電導線材の臨界電流値特性劣化
Y系などの酸化物超電導線で超電導特性の高いものを製造するには、基板表面に中間層としてのGd−Zr酸化物層や、CeOなどの酸化物層をエピタキシャル成長することが要求される。このとき、無配向金属基材の表層に内包する欠陥が点在すると、超電導層までの結晶成長が阻害され、局部的な欠陥点が存在し、臨界電流値特性の低下の問題が生ずる。
3)超電導線材のコスト
従来の製造方法では、無配向金属基材の欠陥位置の特定や、超電導性能に及ぼす影響が正確に把握できず、超電導線材となってはじめて欠陥が確認され、超電導線材の歩留を低下させるという問題があった。このことは、低コストの超電導線材を製造する上で大きな課題であった。
特開平04−329867号公報
本発明は、以上のような事情の下になされ、品質のバラツキのない、特性の劣化を生ずることのない、低コストの超電導線材を得ることを可能とする超電導線材用基板、その製造方法、及び超電導線材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、テープ状基材と、このテープ状基材の片面または両面に形成された、厚さ0.1μm〜5μmの金属メッキ層とを具備し、
前記テープ状基材の表面は、研磨が施され、前記金属メッキ層表面は、少なくとも鏡面仕上げ圧延及びテンションアニール熱処理が施され、前記金属メッキ層の表面粗さRaが10nm以下であることを特徴とする超電導線材用テープ状基材を提供する。
前記金属メッキ層表面は、精密研磨が施されることにより、前記金属メッキ層の表面粗さRaを5nm以下とすることが出来る。
前記金属メッキ層として、Ni、W、Mo、V、Ag、Au、Cr、Cu、Sn、及びPからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むものを用いることが出来る。
前記テープ状基材として、1〜80原子%のW、Mo、Cr、V、Fe、Cu、Nb、Ta、Ti、Si、Al、B、及びCからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むNi合金を用いることが出来る。
本発明の第2の態様は、圧延によりテープ状基材を形成する工程と、前記テープ状基材の展延性を回復させるための熱処理工程と、前記テープ状基材表面を研磨する工程と、前記テープ状基材表面に金属メッキ層を形成する工程と、前記金属メッキ層の表面に鏡面仕上げ圧延を施す工程とを具備し、
前記金属メッキ層の表面の仕上げ圧延工程は、前記金属メッキ層の表面粗さRaを10nm以下にする超電導線材用テープ状基材の製造方法を提供する。
テープ状基材の展延性を回復させるための熱処理工程は、前記テープ状基材を、アルゴンガスに対して0.5〜5vol.%の水素を含む混合ガス雰囲気中で、750℃〜1150℃で3分以上保持することにより行うことが望ましい。
前記鏡面仕上げ圧延の後に、平坦性を改善するための熱処理を施す工程を更に具備することが出来る。前記平坦性を改善するための熱処理は、前記テープ状基材を、アルゴンガスに対して0.5〜5vol.%の水素を含む混合ガス雰囲気中で、750℃〜850℃で10秒以上保持することにより行うことが望ましい。
前記金属メッキ層として、Ni、W、Mo、V、Ag、Au、Cr、Cu、Sn、及びPからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むものを用いることが出来る。
前記金属メッキ層は、湿式めっきにより0.1μm〜30μmの厚さに形成することが望ましい。
前記テープ状基材として、1〜80原子%のW、Mo、Cr、V、Fe、Cu、Nb、Ta、Ti、Si、Si、Al、B、及びCからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むNi基合金を用いることが出来る。
前記金属メッキ層の表面の仕上げ圧延工程により、前記金属メッキ層の表面粗さRaを5〜10nmにすることが望ましい。
前記圧延によりテープ状基材を形成する工程は、圧延加工率50%〜80%の範囲内で行うことが望ましく、これにより、超電導線材用テープ状基材の0.2%耐力を1GPa以上とすることができる。
前記圧延によりテープ状基材を形成する工程の前に、テープ状基材の表面を研磨する工程を更に具備することが出来る。
また、前記鏡面仕上げ圧延を施す工程の後に、前記金属メッキ層の表面を精密研磨する工程を更に具備することが出来る。なお、精密研磨により、前記金属メッキ層の表面粗さRaを5nm以下にすることができる。
本発明の第3の態様は、上述した超電導線材用テープ状基材の表面に直接または中間層を介して超電導層を形成してなることを特徴とする超電導線材を提供する。
本発明によると、品質のバラツキのない、特性の劣化を生ずることのない、低コストの超電導線材を得ることを可能とする超電導線材用基板、その製造方法、及び超電導線材を提供することが出来る。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る超電導線材用金属基板の断面構造を示す模式図である。本実施形態に係る超電導線材用金属基板は、テープ状基材1と、このテープ状基材1の表面に形成された金属メッキ層2とから構成される。
テープ状基材1は、Ni合金であることが望ましい。Ni合金としては、W、Mo、Cr、V、Fe、Cu、Nb、Ta、Ti、Si、Si、Al、B、及びCからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むNi合金を挙げることが出来る。これらの添加元素の添加量は、1〜80原子%であることが望ましい。
具体的なNi合金としては、ハステロイ(商標)、インコネル(商標)、ステンレスを挙げることが出来る。
金属メッキ層2は、Ni、W、Mo、V、Ag、Au、Cr、Cu、Sn、及びPからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む金属材料から構成されるのが望ましい。金属メッキ層2の膜厚は、0.1μm〜5μmである。金属メッキ層2の膜厚が0.1μm未満では、下地表層に内包する欠陥の影響を受け、超電導層までの結晶成長が阻害され、局部的な欠陥点が存在し、臨界電流値特性の低下の要因となり、5μmを越えると、金属メッキコストが高くなり経済的に好ましくない。
金属メッキ層2は、例えば、Ni−Ag−Cu−Snメッキ、Ni−W合金メッキ、Ni−W−Pメッキでもよい。また、金属メッキ層は2層以上の構造でもよい。また、金属メッキ層は、テープ状基材1の片面に限らず、両面に設けられていてもよい。
本実施形態に係る超電導線材用金属基板において、金属メッキ層の表面粗さRaは10nm以下である。金属メッキ層の表面粗さRaが10nmを越えると、中間層の平滑性に影響を与え、鏡面仕上げ圧延及び熱処理後に行う精密研磨コスト、精密研磨品質が低下し、その後の成膜コストが高くなり経済的にも品質的にも好ましくない。
なお、表面粗さRaとは、JIS B 0601-2001において規定する表面粗さパラメータの「高さ方向の振幅平均パラメータ」における算術平均粗さRaである。
このような表面粗さは、テープ状基材1の表面に金属メッキ層が形成され、金属メッキ層表面に圧延及び研磨が施されることにより、得ることが可能となった。
本実施形態に係る超電導線材用金属基板によると、テープ状基材1の表面に金属メッキ層2が形成されているため、テープ状基材1の表面に局部的に存在する凹凸が金属メッキ層2により覆われ、テープ状基材1の素材欠陥が表面に出現するのを防止することが出来る。また、一様な極めて薄いメッキ層で覆われるため、その後の圧延及び研磨により一様な高平滑度の基板表面を得ることが出来る。
以上説明した超電導線材用金属基板は、図2に示すプロセスにより製造することが出来る。
まず、プロセスのスタート時において、Ni合金からなるテープ状基材を準備する。テープ状基材は、素材を圧延加工及びスリット加工することにより、所定の寸法のものを得ることが出来る。なお、圧延の前に表面(片面又は両面)の粗研磨を行っても良い。
次に、テープ状基材の表面(片面又は両面)に機械研磨を施す。この機械研磨により、その後の圧延工程におけるロール表面カジリを防止するとともに、素材の地肌レベルの統一化を図ることが出来る。
なお、この機械研磨の前に、基材の展延性(伸び)を回復させるための熱処理(BA処理:光輝焼鈍処理)を行っても良い。BA処理は、テープ状基材を、アルゴンガスに対し、0.5〜5vol.%の水素を含む混合ガス雰囲気中で、750℃〜1150℃で3分以上保持することにより行われる。
次いで、テープ状基板表面(片面又は両面)に湿式メッキによる金属メッキ層が施される。なお、メッキは無光沢メッキでも光沢メッキでもよく、必ずしも湿式メッキに限られず、乾式メッキ法も適用することが出来る。また、スパッター法で、例えばAgを数nmの厚みに成膜した後、湿式メッキ法で、例えばNiW合金を数μmの厚さに積層してもよい。或いは、乾式メッキ法、湿式メッキでそれぞれ複数層を構成することも可能である。
また、乾式メッキ法を用いて、Ta、Nbなどの高融点金属を0.1nm〜数nmの厚さに成膜して、テープ状基板と金属メッキ層間、および異なる金属メッキ層同士の過度の拡散を防止することも可能である。
なお、金属メッキ層の膜厚は、テープ状基材の表面に局部的に存在する凹凸を埋めるように、かつその後の圧延及び研磨による膜厚の減少を考慮して、好ましくは0.1μm〜30μm、より好ましくは1μm〜10μmである。
その後、金属メッキ層が施されたテープ状基材に鏡面仕上げ圧延を施す。鏡面仕上げ圧延は、例えば12段又は20段の圧延ロールを用いて、圧延加工率50%〜80%の範囲で、表面粗さRaが5〜10nmとなるように行うことが望ましい。
なお、金属メッキ層の膜厚で、薄厚条件(0.5μm以下)を選定する場合は、テープ基材表面を予め鏡面圧延により、鏡面表面同等にして金属メッキ層を成膜することも出来る。最後に、平坦性を回復させるための熱処理(TA処理:テンションアニール処理)を行う。 TA処理は、テープ状基材を、アルゴンガスに対して0.5〜5vol.%の水素を含む混合ガス雰囲気中で、750℃〜850℃で10秒以上保持することにより行うことが出来る。
なお、場合によっては、TA処理後に、仕上げ鏡面研磨を行う。研磨方法としては、機械研磨、電解研磨、化学研磨、それら組み合わせた研磨を採用すること出来る。
機械研磨では、研磨粒はダイアモンド粒や酸化物粒、特に酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化クロム、酸化ジルコニウム、酸化鉄などが望ましく、またその溶液(研磨液)は水や界面活性剤や油類や有機溶剤やそれらの混合液、あるいは水に蟻酸や酢酸や硝酸などの酸、あるいは水に水酸化ナトリウムなどのアルカリを混合した溶液であればよいが、特に石けん水が望ましい。
化学研磨では、研磨液は、基板表面と化学反応する化学溶液であって、例えば硝酸、硫酸、蟻酸、酢酸、塩酸、フッ酸、クロム酸、過酸化水素、シュウ酸、テトラリン酸、氷酢酸などの液体あるいはその混合溶液で、さらにその混合溶液に飽和アルコールやスルホン酸類などの促進剤を混合した溶液が望ましい。
化学的機械研磨では、研磨粒は上記機械研磨の粒でよく、そこに化学研磨の溶液を含む研磨溶液(スラリー)を用いる。
電解研磨では、基板を電解液に浸して、基板を陽極として通電して電解反応で基板表面を研磨する。この電解液は、酸やアルカリでよく、特に硝酸、リン酸、クロム酸、過酸化水素、水酸化カリウム、シアン化カリウムなどが望ましい。
以上のようにして、高性能化(高平滑性、高平坦性)が維持されたテープ状基材が、圧延工程の履歴の短い製法により可能となり、メッキ工程では500mm幅程度まで製造条件の範囲が広がり、低コスト化に有望である。
なお、テープ状基材上には、その後、中間層が形成され、この中間層上に超電導層が成膜され、超電導線材が得られる。
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
実施例1
(素材直接研磨+湿式Niメッキ法+冷間圧延+鏡面圧延仕上げ+TA熱処理)
厚さ0.3mm×幅75mm×長さ350mのハステロイ(商標:Ni−16Cr−15.6Mo−6Fe−4W−2Co)からなる金属テープ(BA材:表面粗さRa50〜100μm)の両面を機械研磨により表面粗さRaが30nm程度になるように改質し、その研磨面の片面に無光沢のNiメッキを3μmの厚さに形成して、複合基板とした。
このテープ基材をロール径Φ15mmの12段圧延機で0.1mmt×75mm幅×1050m長のテープ基材を製造し、このときの圧延の最終仕上がり工程で、テープ基材表面の表面粗さをRaで8nmの鏡面仕上げとした。
次いで、テープ基板の平坦性を改善するため、790℃×20秒保持する条件で、3kgf/mmの張力を印加し、アルゴンガスと水素の混合気体の雰囲気で熱処理した。
このようにして熱処理されたテープ基材にロール圧延を施し、更に仕上がりサイズでスリット加工を施すことにより、厚さ100μm、幅10mm×1050m×6条のテープに仕上げた。このときのテープ表層のNi層の厚さは約1μmであった。これにより圧延工程の加工率60%以上を確保した。
テープの表層であるNi層は、後の精密研磨工程で表面粗さRa1.5nmに研磨仕上げされるが、このとき、厚さ約0.5μmは精密研磨にて削除される。この精密研磨は電解研磨、機械研磨、化学研磨のいずれの方法でもよい。この場合、精密研磨前の表層が一様であるため、精密研磨コストの低減効果が得られる。
また、テープ基材の表層の厚さを全厚の約1/100以下にすることにより、ほぼ非磁性化が可能になった。
この仕上がりテープ1条の両端部から採取したサンプルを原子間力顕微鏡(AFM)により10μm角の表面粗さを測定した結果、両端部それぞれ10箇所平均でRa=8.2、8.8nmであり、すべての測定点でRa<9nmであった。
また、引っ張り試験を室温で行ったところ、0.2%耐力は1.5GPaであった。したがって、高強度、非磁性、高性能の金属テープ基板を製作することができた。
IBAD工程
以上のようにして得たテープ基材に、IBAD法を用い、Gd−Zr酸化物中間層(GZO)を約1μmの厚さに成膜し、更に、その上にPLD(パルスレーザデポジション)法にてCeO酸化物中間層を約400nmの厚さに形成した。
さらに、中間層上にYBCO超電導体をPLD法によって約1μmの厚さに堆積した。そして、Y系超電導体の上面に銀を高周波スパッター装置を用いて、約10μmの厚さに蒸着して電極層を形成した。
このようにして得た超電導線材50mを液体窒素に浸漬した状態で4端子法を用いて臨界電流を測定した。このとき、測定は1mピッチで、電圧端子は1.2mとして測定した。超電導線の通電特性は1μV/cm定義で、臨界電流値の全測定位置で220A以上を確認し、最小−最大差が16Aとなった。
実施例2
(素材冷間圧延+BA熱処理+素材研磨+冷間圧延+湿式Niメッキ法+冷間圧延+鏡面圧延仕上げ+TA熱処理)
ハステロイ(商標:Ni−16Cr−15.6Mo−6Fe−4W−2Co)からなる素材0.5mmt×75mm幅×210m(BA材:表面粗さRa50〜100μm)を、0.3mmの板厚に冷間圧延し、基材の展延性(伸び)を回復させる熱処理(BA処理:光揮焼鈍)を施し、機械研磨を行うことにより、両面の表面粗さRaを30nm程度になるように改質し、更に、ロール径Φ15mmの12段圧延機にて、0.2mmの板厚に圧延し、非配向金属素材表面を圧延加工表面に改質した。
次いで、その圧延面の片面に無光沢のNi合金メッキを1.5μmの厚さに施して、複合基板とした。
このテープ基材をロール径Φ15mmの12段圧延機で0.1mmt×75mm幅×1050mのテープ基材を製造し、このときの圧延の最終仕上がり工程で、テープ基材表面の表面粗さをRaで8nmの鏡面仕上げとした。
次いで、テープ基板の平坦性を改善するため、790℃×20秒保持条件で、3kgf/mm2の張力を印加し、アルゴンガスと水素の混合気体雰囲気で熱処理した。
このテープ基材をロール圧延工程と仕上がりサイズでスリット加工することで厚さ100μm幅10mm×1050m×6条のテープに仕上げた。このときの表材のNi層の厚さは0.7μmであった。これにより圧延工程の総加工率は80%を確保した。
その後、金属メッキ層であるNi層に電解研磨により精密研磨処理を施し、表面粗さRa1.5nmに研磨仕上げした。このとき、厚さ約0.3μmが精密研磨にて除去される。この精密研磨は電解研磨の他に、機械研磨、化学研磨のいずれの方法でもよい。なお、鏡面仕上げ圧延及びTA処理により、精密研磨前の表層が一様であるため、精密研磨コストが低減される。
また、テープ基材表面の金属メッキ層の厚さを全厚の約1/140以下にすることにより、ほぼ非磁性化が可能になった。
以上のようにして得た仕上がりテープ状基材1条の両端部から採取したサンプルについて、原子間力顕微鏡(AFM)により10μm角の表面粗さを測定した結果、両端部それぞれ10箇所平均でRa=8.5、9.1nmであり、すべての測定点でRa<10nmであった。
また、引っ張り試験を室温で行ったところ、0.2%耐力は1.4GPaであった。したがって、高強度、非磁性、高性能な金属テープ基板を製作することができた。
IBAD工程
以上のようにして得たテープ基材に、IBAD法を用い、Gd−Zr酸化物中間層(GZO)を約1μmの厚さに成膜し、更に、その上にPLD法にてCeO酸化物中間層を約500nmの厚さに形成した。
さらに、中間層上にYBCO超電導体をPLD法によって約1μmの厚さに堆積した。そして、Y系超電導体の上面に銀を高周波スパッター装置を用いて、約10μmの厚さに蒸着して電極層を形成した。
このようにして得た超電導線材50mを液体窒素に浸漬した状態で4端子法を用いて臨界電流を測定した。このとき、測定は1mピッチで、電圧端子は1.2mとして測定した。超電導線の通電特性は1μV/cm定義で、臨界電流値の全測定位置で240A以上を確認し、最小−最大差が13Aとなった。
実施例3
(素材直接研磨+湿式Niメッキ法+冷間圧延+鏡面圧延仕上げ+TA熱処理)
厚さ0.3mm×幅75mm×長さ350mのハステロイ(商標:Ni−16Cr−15.6Mo−6Fe−4W−2Co)からなる金属テープ(BA材:表面粗さRa50〜100μm)の両面を機械研磨により表面粗さRaが30nm程度になるように改質し、その研磨面の片面に無光沢のNiメッキを2μmの厚さに形成して、複合基板とした。
このテープ基材をロール径Φ15mmの12段圧延機で0.1mmt×75mm幅×1050m長のテープ基材を製造し、このときの圧延の最終仕上がり工程で、テープ基材表面の表面粗さをRaで8nmの鏡面仕上げとした。
次いで、テープ基板の平坦性を改善するため、790℃×20秒保持する条件で、3kgf/mmの張力を印加し、アルゴンガスと水素の混合気体の雰囲気で熱処理した。
このようにして熱処理されたテープ基材にロール圧延を施し、更に仕上がりサイズでスリット加工を施すことにより、厚さ100μm、幅10mm×1050m×6条のテープに仕上げた。このときのテープ表層のNi層の厚さは約0.7μmであった。これにより圧延工程の加工率60%以上を確保した。
この仕上がりテープ1条の両端部から採取したサンプルを原子間力顕微鏡(AFM)により10μm角の表面粗さを測定した結果、両端部それぞれ10箇所平均でRa=8.2、8.8nmであり、すべての測定点でRa<9nmであった。
また、引っ張り試験を室温で行ったところ、0.2%耐力は1.5GPaであった。したがって、高強度、非磁性、高性能の金属テープ基板を製作することができた。
IBAD工程
以上のようにして得たテープ基材に、IBAD法を用い、Gd−Zr酸化物中間層(GZO)を約1μmの厚さに成膜し、更に、その上にPLD法にてCeO酸化物中間層を約500nmの厚さに形成した。
さらに、中間層上にYBCO超電導体をPLD法によって約1μmの厚さに堆積した。そして、Y系超電導体の上面に銀を高周波スパッター装置を用いて、約10μmの厚さに蒸着して電極層を形成した。
このようにして得た超電導線材50mを液体窒素に浸漬した状態で4端子法を用いて臨界電流を測定した。このとき、測定は1mピッチで、電圧端子は1.2mとして測定した。超電導線の通電特性は1μV/cm定義で、臨界電流値の全測定位置で205A以上を確認し、最小−最大差が12Aとなった。
下記表1に、以上の実施例1及び実施例2、実施例3に係るテープ基材の特性をまとめて示す。なお、表1における基板特性Raについては、精密研磨を実施した実施例1,2については、精密研磨を行う前の基板表面粗さである。
Figure 0005435448
上記表1から、基材の表面にNiメッキ層を形成した実施例1、実施例2、及び実施例3により得た超電導線材用テープ状基材は、精密研磨を行う前の表面粗さは9nm未満または10nm未満と低く、σ0.2%(耐力)は、それぞれ1.5GPa、1.4GPaと高く、また超電導線材50mあたりの特性低下箇所が0であり、優れた特性を有していた。
これに対し、基材の表面にNiメッキ層を形成しない従来例では、超電導線材50mあたりの特性低下箇所が2箇所と多く、高性能の超電導線材を得ることは出来なかった。
本発明の一実施形態に係るテープ状基材を示す断面図。 本発明の一実施形態に係るテープ状基材を製造するプロセスを示す図。
符号の説明
1…テープ状基材、2…金属メッキ層。

Claims (14)

  1. テープ状基材と、このテープ状基材の片面または両面に形成された、厚さ0.1μm〜5μmの金属メッキ層とを具備し、
    前記テープ状基材の表面は、研磨が施され、前記金属メッキ層表面は、少なくとも鏡面仕上げ圧延及びテンションアニール熱処理が施され、前記金属メッキ層の表面粗さRaが10nm以下であることを特徴とする超電導線材用テープ状基材。
  2. 前記金属メッキ層表面は、精密研磨が施されることにより、前記金属メッキ層の表面粗さRaが5nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の超電導線材用テープ状基材。
  3. 前記金属メッキ層が、Ni、W、Mo、V、Ag、Au、Cr、Cu、Sn、及びPからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載の超電導線材用テープ状基材。
  4. 前記テープ状基材は、1〜80原子%のW、Mo、Cr、V、Fe、Cu、Nb、Ta、Ti、Si、Al、B、及びCからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むNi合金であることを特徴とする請求項1に記載の超電導線材用テープ状基材。
  5. 圧延によりテープ状基材を形成する工程と、前記テープ状基材表面を研磨する工程と、前記テープ状基材表面に金属メッキ層を形成する工程と、前記金属メッキ層の表面に鏡面仕上げ圧延を施す工程とを具備し、
    前記金属メッキ層の表面の仕上げ圧延工程は、前記金属メッキ層の表面粗さRaを10nm以下にすることを特徴とする超電導線材用テープ状基材の製造方法。
  6. 前記鏡面仕上げ圧延の後に、平坦性を改善するための熱処理を施す工程を更に具備することを特徴とする請求項5に記載の超電導線材用テープ状基材の製造方法。
  7. 前記平坦性を改善するための熱処理は、前記テープ状基材を、アルゴンガスに対し0.5〜5vol.%の水素を含む混合ガス雰囲気中で、1kgf/mm〜10kgf/mmの張力を加えた状態で、750℃〜850℃で10秒以上保持することであることを特徴とする請求項6に記載の超電導線材用テープ状基材の製造方法。
  8. 前記金属メッキ層が、Ni、W、Mo、V、Ag、Au、Cr、Cu、Sn、及びPからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項5に記載の超電導線材用テープ状基材の製造方法。
  9. 前記金属メッキ層は、湿式めっきにより0.1μm〜30μmの厚さに形成されることを特徴とする請求項5に記載の超電導線材用テープ状基材の製造方法。
  10. 前記テープ状基材は、1〜80原子%のW、Mo、Cr、V、Fe、Cu、Nb、Ta、Ti、Si、Al、B、及びCからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むNi基合金であることを特徴とする請求項5に記載の超電導線材用テープ状基材の製造方法。
  11. 前記圧延によりテープ状基材を形成する工程は、圧延加工率50%〜80%の範囲内で行うことを特徴とする請求項5に記載の超電導線材用テープ状基材の製造方法。
  12. 前記圧延によりテープ状基材を形成する工程の前に、テープ状基材の表面を研磨する工程を更に具備することを特徴とする請求項5に記載の超電導線材用テープ状基材の製造方法。
  13. 前記鏡面仕上げ圧延を施す工程の後に、前記金属メッキ層の表面を精密研磨する工程を更に具備することを特徴とする請求項5に記載の超電導線材用テープ状基材の製造方法。
  14. 請求項1に記載の超電導線材用テープ状基材の表面に直接または中間層を介して超電導層を形成してなることを特徴とする超電導線材。
JP2008327519A 2008-12-24 2008-12-24 超電導線材用テープ状基材、その製造方法、及び超電導線材 Active JP5435448B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008327519A JP5435448B2 (ja) 2008-12-24 2008-12-24 超電導線材用テープ状基材、その製造方法、及び超電導線材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008327519A JP5435448B2 (ja) 2008-12-24 2008-12-24 超電導線材用テープ状基材、その製造方法、及び超電導線材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010153090A JP2010153090A (ja) 2010-07-08
JP5435448B2 true JP5435448B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=42571980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008327519A Active JP5435448B2 (ja) 2008-12-24 2008-12-24 超電導線材用テープ状基材、その製造方法、及び超電導線材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5435448B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012049086A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 酸化物超電導薄膜線材、酸化物超電導薄膜線材用金属基板およびその製造方法
JP5624839B2 (ja) * 2010-09-17 2014-11-12 株式会社フジクラ 酸化物超電導導体用基材及びその製造方法と酸化物超電導導体及びその製造方法
CN103069507A (zh) 2011-07-11 2013-04-24 古河电气工业株式会社 超导薄膜及超导薄膜的制造方法
CN103282975B (zh) * 2011-11-15 2016-03-23 古河电气工业株式会社 超导线材用基板、超导线材用基板的制造方法以及超导线材

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2968557B2 (ja) * 1990-05-14 1999-10-25 株式会社フジクラ 酸化物超電導導体用基材
JPH0524806A (ja) * 1991-07-25 1993-02-02 Chodendo Hatsuden Kanren Kiki Zairyo Gijutsu Kenkyu Kumiai 酸化物超電導体
JP2005056754A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導線材およびその製造方法
JP4411265B2 (ja) * 2005-10-21 2010-02-10 財団法人国際超電導産業技術研究センター 希土類系テープ状酸化物超電導体及びその製造方法
JP5049611B2 (ja) * 2007-02-16 2012-10-17 日本ミクロコーティング株式会社 超電導体用テープ基材の製造方法及びテープ基材
JP5060154B2 (ja) * 2007-04-17 2012-10-31 中部電力株式会社 エピタキシャル薄膜形成用のクラッド配向金属基板及びその製造方法
JP5074083B2 (ja) * 2007-04-17 2012-11-14 中部電力株式会社 エピタキシャル薄膜形成用のクラッド配向金属基板及びその製造方法
JP2008311222A (ja) * 2007-05-11 2008-12-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 超電導線およびその製造方法
JP5113430B2 (ja) * 2007-06-05 2013-01-09 九州電力株式会社 金属めっき複合基材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010153090A (ja) 2010-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5074083B2 (ja) エピタキシャル薄膜形成用のクラッド配向金属基板及びその製造方法
RU2626052C2 (ru) Способ получения подложек для сверхпроводящих слоев
JP5950900B2 (ja) 超電導線材用基板、超電導線材用基板の製造方法及び超電導線材
JP5435448B2 (ja) 超電導線材用テープ状基材、その製造方法、及び超電導線材
Varanasi et al. Biaxially textured copper and copper–iron alloy substrates for use in YBa2Cu3O7− x coated conductors
EP3214627B1 (en) Superconducting wire material substrate and method for manufacturing same, and superconducting wire material
JP4316070B2 (ja) 高強度配向多結晶金属基板および酸化物超電導線材
US9002424B2 (en) Superconducting film-forming substrate, superconducting wire, and superconducting wire manufacturing method
Eickemeyer et al. Textured Ni–7.5 at.% W substrate tapes for YBCO-coated conductors
JP5400416B2 (ja) 超電導線材
WO2011142449A1 (ja) 超電導線材用基板、超電導線材用基板の製造方法及び超電導線材
Bindi et al. High critical current density in YBCO coated conductors prepared by thermal co-evaporation
JP5904869B2 (ja) 超電導膜形成用圧延銅箔の製造方法
KR101975252B1 (ko) 에피택셜 성장용 기판 및 그 제조 방법과 초전도 선재용 기판
JP5323444B2 (ja) 酸化物超電導線材用複合基板、その製造方法、及び超電導線材
JP5578939B2 (ja) 酸化物超電導線材の製造方法
Kursumovic et al. Investigation of the growth and stability of (1 0 0)[0 0 1] NiO films grown by thermal oxidation of textured (1 0 0)[0 0 1] Ni tapes for coated conductor applications during oxygen exposure from 700 to 1400 C
Wang et al. Effect of low temperature annealing on microstructure and properties of copper foil
JP5624802B2 (ja) 酸化物超電導線材用基板の製造方法
JP6537131B2 (ja) 鉄板およびその製造方法
JP5650099B2 (ja) 超電導膜形成用圧延銅箔
Soubeyroux et al. Industrial Fe-Ni alloys for HTS coated conductor tapes
Kim et al. The pre-oxidation process of electropolishing for the textured {113}< 121> Ag substrate for Tl-1223 superconductor substrate
EP3282493A1 (de) Hochtemperatur-supraleiter-bandleiter mit edelstahl-substrat

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131203

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5435448

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350