JP5435342B2 - 遊技機における収納ケースの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技動作を制御する基板を備えてなる遊技機において、基板を収納した収納ケースを取り付けるための取付構造に関するものである。
従来、パチンコ機やスロットマシーン等の遊技機には、所謂大当たり抽選等の遊技を制御するための各種制御基板が備えられており、これらの制御基板は、収納ケース内へ収納された状態で遊技盤の後面等へ取り付けられる。そして、収納ケースを取り付けるにあたっては、ビス等を用いてネジ止めしたり、遊技盤の後方に組み付けられる構造体等に弾性を有する係止爪を設け(特許文献1、2)、係止爪によって係止したりしていた。
特開2003−290527号公報 特開2009−119239号公報
しかしながら、全ての収納ケースを一々ネジ止めするとなると、収納ケースの着脱に手間がかかるし、ネジの管理等も煩わしい。また、係止爪による係止では、取付状態において収納ケースがガタ付きやすいという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、収納ケースの着脱作業が簡易である上、取付状態においてもガタ付いたりしない遊技機における収納ケースの取付構造を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、遊技機の動作を制御する制御基板を収納した収納ケースを、前記遊技機に設けられたベース部に取り付けるための遊技機における収納ケースの取付構造であって、前記収納ケースに係合部を設ける一方、前記ベース部に前記収納ケースを取り付けるための取付凹部を形成する一方、前記係合部が係合可能な係合溝を有するレール状の案内片を、前記収納ケースの前記取付凹部の底部側への押し込み方向へ延びるように前記取付凹部内へ突設するとともに、前記案内片の先端と前記取付凹部の底部との間に前記係合部が進入可能な隙間を設けており、前記係合部を前記案内片に係合させた状態で前記収納ケース前記取付凹部の底部側へ押し込むことにより、前記案内片が弾性変形して前記係合部の前記底部側への進入許容されるとともに、前記収納ケース前記取付凹部の底部へ到達すると、前記係合部と前記案内片との係合が解除されて前記案内片が弾性変形前の突出位置へ復帰し、前記係合部が前記隙間に進入して前記案内片の先端面と前記係合部とが押し込み方向で重なることにより、前記係合部の反押し込み方向への移動規制されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記取付凹部の底部に、取付状態にある前記収納ケースを反押し込み方向へ付勢し、前記係合部の表面を前記案内片に押し付ける弾性部を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記取付凹部の底部と前記収納ケースとの何れか一方に突起を設け、他方に前記収納ケースを前記取付凹部へ取り付けた状態において前記突起が嵌入可能な嵌合部を設けたことを特徴とする。
なお、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記ベース部に、前記取付凹部を覆うように第2の収納ケースを取付可能な取付部を設けるような構成も考えられる。そして、当該構成を採用することで、ベース部に、取付凹部を覆うように第2の収納ケースを取付可能な取付部を設けているため、第2の収納ケースを取り付けることにより、取付構造全体の強度向上を図ることができるし、取付凹部内に取り付けられた収納ケースの防犯性向上も図ることができるという効果がある。
本発明によれば、係合部を案内片に係合させた状態で収納ケース取付凹部の底部側へ押し込むことにより、案内片が弾性変形して係合部の底部側への進入許容されるとともに、収納ケース取付凹部の底部へ到達すると、係合部と案内片との係合が解除されて案内片が弾性変形前の突出位置へ復帰し、係合部が案内片と取付凹部との底部との間に進入して案内片の先端面と係合部とが押し込み方向で重なることにより、係合部の反押し込み方向への移動規制される。すなわち、収納ケースを押し込むだけでベース部に取り付けることができるため、取付作業が非常に容易となる。また、係合部を案内片に係合させた状態のまま押し込むことができるため、押し込み時に収納ケースがズレたりせず、収納ケースの取り付けをスムーズに行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、取付凹部の底部に、取付状態にある収納ケースを反押し込み方向へ付勢する弾性部を設けているため、取付状態において係合部の表面が案内片に押し付けられることになる。したがって、収納ケースの取付強度を向上することができ、取付状態において収納ケースがガタ付いたりしない。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、取付凹部の底部と収納ケースとの何れか一方に突起を設け、他方に突起が嵌入可能な嵌合部を設け、収納ケースを取付凹部に取り付けた状態において突起が嵌合部に嵌入するようにしているため、取付状態におけるガタ付き防止効果を一層向上することができる。
パチンコ機を前面側から示した説明図である。 パチンコ機を後面側から示した説明図である。 制御装置を遊技盤の後面に取り付けた状態を示した説明図である。 制御装置を示した斜視説明図である。 制御装置の一部を分解して示した斜視説明図である。 ベース部材を後面側から示した説明図である。 図6におけるA−A線断面を示した説明図である。 サブ収納ケースを示した説明図であって、(a)は後面図、(b)は右側面(後面側から見て右側面)図となっている。 サブ収納ケースをベース部材に取り付ける様子を示した説明図であって、(a)は斜視説明図、(b)は要部断面を拡大して示した説明図である。 サブ収納ケースをベース部材に取り付ける様子を示した説明図であって、(a)は斜視説明図、(b)は要部断面を拡大して示した説明図である。 メイン収納ケースを取り付けた状態の断面を示した説明図である。
以下、本発明の一実施形態となる遊技機における収納ケースの取付構造について、図面にもとづき詳細に説明する。尚、本実施形態では、遊技機の一例となるパチンコ機について説明する。
(パチンコ機の説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図であり、図2は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域2a内へ遊技球を打ち込み、遊技領域2a内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス扉を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域2aとされている。
当該遊技領域2aは、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール及び内レール(図示せず)等によって囲まれており、両レール間が遊技球を遊技領域2a内へ打ち込むための発射通路とされている。また、遊技領域2aの略中央には、「0」〜「9」の数字や絵柄等からなる「図柄」を表示するための図柄表示部6が設けられている。さらに、遊技領域2aには、図示しない多数の遊技釘、遊技球が通貨可能なゲート部材、一対の爪片を開閉動作可能に備えたチューリップ式電動役物、開閉可能な扉部材を有する大入賞装置、風車等が設置されている。
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、遊技球を発射装置10へ供給するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が機枠3に対して夫々片開き可能に取り付けられている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置10を作動させるための操作ハンドル9が回動操作可能に設置されている。
一方、機枠3の後面側には、供給皿5へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク11、当該貯留タンク11と連結された払出装置12、図柄表示部6に「図柄」を表示させるための液晶表示装置(図示せず)、払出装置12や液晶表示装置等の動作を統合的に制御するサブ統合基板を収納したサブ収納ケース32(図5に示す)や遊技に係る主たる制御(たとえば、所謂「大当たり抽選」等)を実行するためのメイン制御基板(図示せず)を収納したメイン収納ケース20を一体的に組み付けた制御装置30が取り付けられている。
以上のようなパチンコ機1では、遊技者によって操作ハンドル9が回動操作されると、発射装置10が作動して遊技球が遊技領域2a内へ打ち込まれる。そして、遊技領域2a内を流下する遊技球がチューリップ式電動役物へ入賞すると、メイン制御基板にて「大当たり抽選」を行い、所謂「大当たり」である場合には、図柄表示部6に「図柄」を所定態様(たとえば、「7、7、7」等)で表示させた後、大入賞装置の扉部材を所定回数にわたって断続的に開成させるといった所謂「大当たり状態」を生起させる。
(制御装置の説明)
次に、本発明の要部となるサブ収納ケース32の取付構造を有する制御装置30について詳述する。図3は、制御装置30を遊技盤2の後面に取り付けた状態を示した説明図である。図4は、制御装置30を示した斜視説明図であり、図5は、制御装置30の一部を分解して示した斜視説明図である。
制御装置30は、メイン収納ケース20及びサブ収納ケース32をベース部材31に取り付けて一体にしたもので、図3に示す如く、遊技盤2の後面にビス等により螺着されている。
まず、ベース部材31について、図5〜図7をもとに説明する。図6は、ベース部材31を後面側から示した説明図であり、図7は、図6におけるA−A線断面を示した説明図である。
ベース部材31は、合成樹脂により成形されてなるもので、左右方向へ長い板状の底部40と、底部40の左右両側に連続して設けられた一対の脚部41a、41bとを備えており、脚部41a、41bに挟まれた底部40の後方空間がサブ収納ケース32を取り付けるための取付凹部35となっている。底部40は、後述するサブ収納ケース32と略同じ上下幅及び左右幅を有しており、底部40の後面にサブ収納ケース32が取り付けられる。該底部40の四隅には、後方へ突出する突起42、42・・が設けられており、底部40の左右両側部で突起42、42間には、弾性を有する弾性片43が後方へ切り起こし状に設けられている。さらに、上リブ44が、底部40の上辺に沿って後方へ突設されている。加えて、上リブ44の下面には、下方へ突出する突条部45、45・・が所定の間隔毎に設けられている。
一方、脚部41a、41bは、底部40の左右側辺に連続して後方へ折り曲げ形成された内壁部と、内壁部に連続して左右外方へ折り曲げ形成された後面部と、後面部の上下辺及び左右での外側辺と連続して前方へ折り曲げ形成された周壁部と、周壁部の前端部から上下左右の外方へ折り曲げ形成された固着片46、46・・とからなり、各固着片46にはビス孔47、47・・が穿設されている。また、脚部41a、41bの後面部には、メイン収納ケース20を取り付けるための取付部21a、21bが設けられている。取付部21aは、左側(パチンコ機1の後面からみて左側)の脚部41aに設けられており、ビス状の固定部材22が着脱可能となっている。一方、取付部21bは、右側(パチンコ機1の後面からみて右側)の脚部41bに設けられており、メイン収納ケース20の右側上下隅部を差し込み可能な凹部となっている。尚、23は、各種基板から延びるリード線を収納するためのリード線収納溝であって、脚部41a、41bに設けられている。また、脚部41a、41bの後面部は、底部40よりも当然後方へ突出した位置に設けられており、脚部41a、41bにメイン収納ケース20を取り付けると、取付凹部35はメイン収納ケース20により覆われる。
また、脚部41a、41bの内壁部で、底部40に設けられた弾性片43の左右側方となる位置には、案内片48が設けられている。案内片48は、前後方向に延びるコ字状のレール状部材であって、後述するサブ収納ケース32の係合突起52が係合可能な係合溝を有しており、係合状態にある係合突起52を底部40側へ案内可能となっている。また、左側の案内片48と右側の案内片48とは、それぞれコの字の開放側が対向するように設けられている。さらに、各案内片48は、内壁部から内側(取付凹部35内側)へ突出するように設けられており、左右方向で弾性を有している。加えて、各案内片48の前端と底部40後面との間には隙間が形成されている。当該隙間は、サブ収納ケース32の係合突起52の前後方向厚みよりも1mm程度広く形成され、この隙間(すなわち、各案内片48の前端と底部40後面との間)にサブ収納ケース32の係合突起52が進入可能となっている。尚、案内片48、48の前端位置における左右方向の距離は、サブ収納ケース32の左右長さ(係合突起52、52を含む)よりも4mm程度短くなっている。
次に、サブ収納ケース32について、図5及び図8をもとに説明する。図8は、サブ収納ケース32を示した説明図であって、(a)は後面図、(b)は右側面(後面側から見て右側面)図となっている。
サブ収納ケース32は、ベース部材31同様、合成樹脂製の部材であって、前面及び前面を囲むように立設された上下左右面を有し、後面が開口する箱状に形成されており、内部にサブ統合基板を収納可能となっている。このサブ収納ケース32の寸法は、上下方向の長さが100mm、左右方向の長さが225mm、前後方向の厚みが12mmとなっている。該サブ収納ケース32の左右側面の上部及び下部には、前面に突起42が嵌入可能な凹部を有する嵌合部51、51が突設されている。また、サブ収納ケース32の左右側面で、嵌合部51、51間には、係合突起52が設けられている。該係合突起52は、案内片48に係合可能な大きさ(上下幅)とされているとともに、前方へ向けて上下幅が徐々に細くなるテーパ部を備えており、側面視ホームベース形状に成形されている。また、係合突起52の前後方向での厚みは、サブ収納ケース32本体の厚みと略同じとされており、ベース部材31への取付時に、案内片48の前端と底部40後面との隙間へ進入可能となっている。尚、53は、サブ統合基板を螺着するための螺着孔であり、54は、サブ収納ケース32に収納されたサブ統合基板の後面に係止する係止片である。
さらに、メイン収納ケース20について、図4をもとに説明する。
メイン収納ケース20は、前ケースと後ケースとを組み付けて、その内部空間にメイン制御基板を収納したものである。前ケースと後ケースとは、本件出願人が先に出願した特願2008−187780に記載されているような部材及び機構により組み付けられており、一度組み付けると前ケース及び/又は後ケースの一部を破壊しない限り開放できないようになっている。また、メイン収納ケース20の左側(パチンコ機1の後面からみて左側)には、固定部材22が取り付けられている一方、右側(パチンコ機1の後面からみて右側)には、薄厚に形成されて取付部21bに係止可能とされた係止部24、24が設けられている。
以上のように構成されるメイン収納ケース20及びサブ収納ケース32のベース部材31への取り付け、すなわち制御装置30の組み立てについて、図9〜図11をもとに説明する。
まず、サブ収納ケース32をベース部材31に近づけ、係合突起52、52をテーパ部から案内片48、48に係合させ(図9)た後、更にサブ収納ケース32を底部40側(前方)へ押し込む。すると、係合突起52、52は、案内片48、48を左右外方へ押し広げ(弾性変形させ)ながら案内片48、48に係合したまま前方へ移動する。そして、サブ収納ケース32が底部40に到達すると、各嵌合部51内へ突起42が嵌入する。また、各係合突起52と案内片48との係合が解除され、各係合突起52が案内片48の前端と底部40後面との隙間へ進入し、案内片48,48が押し広げられた状態から元の突出状態に復帰する。このとき、各案内片48と係合突起52とが左右幅2mm程度で前後方向に重なり、係合突起52、52が後方へ抜け止めされる。さらに、弾性片43、43がサブ収納ケース32の前面に当接し、サブ収納ケース32を後方へ付勢する。そして、弾性片43、43による後方への付勢によって、係合突起52、52が案内片48の前面に押し付けられる(図10)。
したがって、サブ収納ケース32は、嵌合部51内への突起42の嵌入により上下左右方向への移動が、弾性片43、43により係合突起52、52が案内片48、48へ押し付けられることで前後方向への移動が夫々規制され、ベース部材31にガタ付くことなく取り付けられる。
また、サブ収納ケース32を取り付けた後、メイン収納ケース20の係止部24、24をベース部材31の取付部21b、21bへ係止させ、固定部材22、22を取付部21a、21aに固定して、メイン収納ケース20をベース部材31に取り付ける。すると、メイン収納ケース20によって、左右の脚部41a、41bの後部同士が連結され、サブ収納ケース32の後方が覆われた状態(取付凹部35が覆われた状態)となる(図11)。
以上のようにしてメイン収納ケース20及びサブ収納ケース32はベース部材31に取り付けられ、制御装置30は組み立てられる。そして、制御装置30は、ベース部材31の固着片46、46・・を遊技盤2の後面に当接させてビス止めすることにより、パチンコ機1の後方空間に設置される。尚、サブ収納ケース32をベース部材31から取り外す際には、案内片48、48を左右外方へ押し広げ、係合突起52、52の後方からずらせた後、係合突起52、52を案内片48、48に係合させ、後方へ引き出せばよい。
(本実施形態による効果)
上述したようなサブ収納ケース32の取付構造によれば、サブ収納ケース32に係合突起52を設ける一方、ベース部材31に、弾性を有し、係合突起52を係合状態で底部40側へ案内する案内片48を設けている。そして、係合突起52、52を案内片48、48に係合させた状態でサブ収納ケース32を底部40側へ押し込むと、案内片48、48が弾性変形して係合突起52、52の底部40側への進入が許容され、サブ収納ケース32が底部40へ到達すると、各係合突起52と案内片48との係合が解除され、各案内片48が弾性変形前の突出位置へ復帰して係合突起52と前後方向で重なり、係合突起52の反押し込み方向への移動を規制するようになっている。つまり、サブ収納ケース32を押し込むだけでベース部材31に取り付けることができるため、取付作業が非常に容易となる。また、案内片48をレール状に形成し、係合突起52が係合した状態のまま押し込み可能としているため、押し込み時にサブ収納ケース32がズレにくく、サブ収納ケース32の取り付けをスムーズに行うことができる。
また、ベース部材31に、取付状態にあるサブ収納ケース32を後方へ、すなわち係合突起52が案内片48に押し付けられる方向へ付勢する弾性片43、43を設けている。したがって、サブ収納ケース32の取付強度を向上することができ、サブ収納ケース32がベース部材31への取付状態でガタ付いたりしない。
さらに、ベース部材31に後方へ突出する突起42、42・・を設ける一方、サブ収納ケース32に、ベース部材31への取付状態において突起42が嵌入する嵌合部51、51・・を設けている。したがって、嵌合部51内への突起42の嵌入により、サブ収納ケース32は取付状態において上下左右方向への移動が規制されるため、ガタ付き防止効果を一層向上することができる。
加えて、ベース部材31に、サブ収納ケース32が取り付けられる底部40の左右に一対の脚部41a、41bを前後方向へ立設し、当該脚部41a、41bにメイン収納ケース20を取り付けるための取付部21a、21bを設けており、取付凹部35を覆うようにメイン収納ケース20を脚部41a、41bに架け渡して取付可能としている。したがって、メイン収納ケース20を取り付けることで制御装置30全体の強度向上を図ることができるし、サブ収納ケース32が覆われるためサブ収納ケース32の防犯性も向上することができる。
(本発明の変更例)
なお、本発明の収納ケースの取付構造に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、メイン収納ケースやサブ収納ケース、ベース部材等に係る構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
たとえば、上記実施形態ではサブ収納ケース32の取付構造としているが、メイン収納ケース20の取付構造として、係合突起や案内片を採用することは当然可能であるし、図柄制御基板や音制御基板等、他の基板を収納した収納ケースの取付構造に適用可能であることは言うまでもない。
また、サブ収納ケース32の左右両側に係合突起52を設けているが、サブ収納ケース32の左右どちから一方のみに係合突起52を設け、他方については、メイン収納ケース20同様、ベース部材31に設けられた係止部に係止させるような構成としてもよい。当該構成であっても、他方側を係止部に係止させた後、係合突起52を案内片48に係合させて押し込むだけで取り付けることができるため、取付作業の簡略化等を図ることができる。尚、係合突起52を設ける位置、すなわちサブ収納ケース32のどこに係合部を設けるかについても、当然設計変更可能である。
さらに、ベース部材31に設けた突起42、及びサブ収納ケース32に設けた嵌合部51による位置決め構造については、必要なければ設けずともよく、たとえば底部40の上辺及び下辺にリブを設ける等して、サブ収納ケース32を底部40に取り付けた際、サブ収納ケース32の上下左右側面をリブや脚部41a、41bの内壁部(すなわち取付凹部の内周面)で支持するように構成することも可能である。
また、収納ケースの取付対象となるベース部についても適宜変更可能であって、ベース部材31を用いる代わりに、液晶表示装置やミドル枠、機枠等の一部に案内片48を有するベース部を形成してもよい。
またさらに、弾性片43の有無についても適宜変更可能であって、案内片48と底部40(取付対象の一部)との間に形成される隙間と係合突起52との大きさを同じとすれば弾性片43を設ける必要はないし、弾性片43を設ける代わりに、別途弾性部材(たとえば板バネ)を組み付けて構成することも可能である。さらにまた、上記実施形態では底部40に突起42を、サブ収納ケース32に嵌合部51を夫々設けているが、底部に嵌合部を、収納ケースに突起を設けてもよく、同様の効果を奏することができる。
加えて、上記実施形態ではパチンコ機の収納ケースの取付構造について説明しているが、本発明をパチンコ機以外の遊技機(たとえばスロットマシーン)における収納ケースの取付構造に適用可能であることは言うまでもない。
1・・遊技機、20・・メイン収納ケース(第2の収納ケース)、21・・取付部、30・・制御装置、31・・ベース部材(ベース部)、32・・サブ収納ケース(収納ケース)、35・・取付凹部、40・・底部、41a、41b・・脚部、42・・突起、43・・弾性片(弾性部)、48・・案内片、51・・嵌合部、52・・係合突起(係合部)。

Claims (3)

  1. 遊技機の動作を制御する制御基板を収納した収納ケースを、前記遊技機に設けられたベース部に取り付けるための遊技機における収納ケースの取付構造であって、
    前記収納ケースに係合部を設ける一方、前記ベース部に前記収納ケースを取り付けるための取付凹部を形成する一方、
    前記係合部が係合可能な係合溝を有するレール状の案内片を、前記収納ケースの前記取付凹部の底部側への押し込み方向へ延びるように前記取付凹部内へ突設するとともに、前記案内片の先端と前記取付凹部の底部との間に前記係合部が進入可能な隙間を設けており、
    前記係合部を前記案内片に係合させた状態で前記収納ケース前記取付凹部の底部側へ押し込むことにより、前記案内片が弾性変形して前記係合部の前記底部側への進入許容されるとともに、前記収納ケース前記取付凹部の底部へ到達すると、前記係合部と前記案内片との係合が解除されて前記案内片が弾性変形前の突出位置へ復帰し、前記係合部が前記隙間に進入して前記案内片の先端面と前記係合部とが押し込み方向で重なることにより、前記係合部の反押し込み方向への移動規制されることを特徴とする遊技機における収納ケースの取付構造。
  2. 前記取付凹部の底部に、取付状態にある前記収納ケースを反押し込み方向へ付勢し、前記係合部の表面を前記案内片に押し付ける弾性部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機における収納ケースの取付構造。
  3. 前記取付凹部の底部と前記収納ケースとの何れか一方に突起を設け、他方に前記収納ケースを前記取付凹部へ取り付けた状態において前記突起が嵌入可能な嵌合部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機における収納ケースの取付構造。
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