JP5434140B2 - 乗員検知センサ - Google Patents

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Description

本発明は、シートクッション上に着座する乗員を検知する乗員検知センサに関するものである。
自動車には、衝突時に乗員を保護するためにエアバック装置が装備されているが、助手席に幼児がチャイルドシートを使用して着座している場合や、小さな子供が着座している場合には、エアバックの圧力で幼児や子供が衝撃を受けることがないように、エアバックの作動(展開)を禁止するようにしている。このために、車両シート上に大人が着座しているのか、チャイルドシートが装着されているのかを正確に把握し、車両衝突時におけるエアバック装置の作動/不作動を的確に制御することが必要となる。従来、大人とチャイルドシートとの判別を可能にした荷重センサを備えた乗員保護システムとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載された乗員保護システムの荷重センサは、チャイルドシート搭載時の荷重分布と、大人搭乗時の荷重分布との較差が大きい領域から選ばれる少なくとも1つの領域に、少なくとも1つのセンサセルを配置する検出領域の中心を設定することを特徴とするものである。
特開2005−231539号公報
しかしながら、特許文献1に記載の乗員保護システムの荷重センサにおいては、大人については十分に検出可能であるが、チャイルドシートについては、チャイルドシートをシートベルトで固定する際に座面に高い圧力が加わってセンサが反応する恐れがあり、大人との判別を確実に行うことが難しい技術的課題がある。このために、特許文献1に記載の乗員保護システムにおいては、シートベルトの張力を検出するベルトテンションセンサを別途備え、ベルトテンションセンサの張力データを基に、大人とチャイルドシートとを判別できるようにしており、コスト高となる問題がある。しかも、特許文献1に記載のセンサの配置では、歩留まりが悪い形状となる確率が高く、センサ自体のコストも高くなる問題がある。
本発明は、上述した従来の問題を解消するためになされたもので、複数のセンサ素子とECUのみによって、大人とチャイルドシートとを確実に判別可能な低コストの乗員検知センサを提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、シートクッションの前後方向の前部に、前記シートクッションの幅方向に沿って配設された1つのセンサ素子と、前記シートクッションの前後方向の後部に、前記シートクッションの幅方向に沿いかつ前記シートクッションの前後方向に間隔を有して配設された少なくとも2つのセンサ素子とを備え、前記各センサ素子は、前記シートクッションの着座面における幅方向中央に対する左右両側に、前記シートクッションの幅方向に間隔を有してそれぞれ複数の接点を備え、かつ左側の接点と右側の接点との幅は、チャイルドシートの下面に設けた左右両側のリブの間隔よりも狭く、前記各センサ素子は、左側の少なくとも1つの前記接点と、右側の少なくとも1つの前記接点が同時に閉成されたときオンするように回路構成され、前記シートクッションの前部に配設された1つのセンサ素子もしくは前記シートクッションの後部に配設された2つのセンサ素子がオンされたとき、大人が着座していると判別し、前記シートクッションの前部に配設された1つのセンサ素子および前記シートクッションの後部に配設された2つのセンサ素子がオンされていないときは、チャイルドシートが装着されているか乗員なしであると判別するECUを備えていることである。

請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記センサ素子は、前記チャイルドシートの幅よりも狭い間隔となる前記左側の接点と前記右側の接点とが同時に閉成されたときにオン状態となるように回路構成されていることである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1または請求項2において、前記シートクッションの前後方向の後部に、前記センサ素子を3つ以上配設したことである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記各センサ素子を、前記チャイルドシートの幅よりも狭い幅内に配設したことである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記各センサ素子は、前記シートクッションの幅方向の片側に着座した場合、小柄および大柄な大人が着座した場合にも、少なくとも左右1つずつの接点が閉成されるように、複数のオンパターンが設定されていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、シートクッションの前部に配設された1つのセンサ素子もしくはシートクッションの後部に配設された2つのセンサ素子がオンされたとき、大人が着座していると判別し、シートクッションの前部に配設された1つのセンサ素子およびシートクッションの後部に配設された2つのセンサ素子がオンされていないときは、チャイルドシートが装着されているか乗員なしであると判別するECUを備えているので、複数のセンサ素子とECUのみによって、大人とチャイルドシートとを確実に判別することが可能となり、低コストの乗員検知センサを容易に実現することができる。また、センサ素子も簡素な形状とすることができることから、製造コストの低減を可能にすることができる。
請求項2に係る発明によれば、センサ素子は、チャイルドシートの幅よりも狭い間隔となる左側の接点と右側の接点とが同時に閉成されたときにオン状態となるように回路構成されているので、シートクッションの着座面に装着されるチャイルドシートによって、センサ素子の左側の接点と右側の接点とが同時に閉成されることがない。
請求項3に係る発明によれば、シートクッションの前後方向の後部に、センサ素子を3つ以上配設したので、大人がシートクッションの後部に着座した場合でも、3つ以上のセンサ素子の少なくとも2つを確実にオンさせることができ、大人が着座していることを的確に検知することができる。
請求項4に係る発明によれば、各センサ素子を、チャイルドシートの幅よりも狭い幅内に配設したので、下面の左右両側にリブが設けられたチャイルドシートがシートクッションに装着された場合には、各センサ素子をチャイルドシートのリブの間に位置させることによって、シートクッションの後部に配設された2つのセンサ素子を同時にオンさせることはなくなり、大人と誤って認識することを的確に回避することができる。
請求項5に係る発明によれば、各センサ素子は、シートクッションの幅方向の片側に着座した場合、小柄および大柄な大人が着座した場合にも、少なくとも左右1つずつの接点が閉成されるように、複数のオンパターンが設定されているので、シートクッションの左側あるいは右側に片寄って着座しようが、あるいは、大柄な大人か小柄な大人のいずれが着座するかに係わらず、センサ素子のオンによって大人が着座していることが正確に検知することができる。
本発明の実施の形態に係る乗員検知センサを備えた車両シートを示す斜視図である 乗員検知センサを配設した車両シートの平面図である。 乗員検知センサのセンサ素子を示す平面図である。 センサ素子の接点の構成を示す概略図である。 乗員検知センサの各センサ素子のオンパターンを示す図である。 図5で示したオンパターンの動作回路図である。 チャイルドシートを示す図である。 車両シートにチャイルドシートが装着された際の圧力分布を示す図である。 車両シートに大人が着座しているか、チャイルドシートが装着されているかを判別する制御ブロック図である。 車両シートに大人が着座しているか、チャイルドシートが装着されているかを判別するフローチャートである。 着座者が車両シートに着座した場合の車両シートに作用する面圧を測定した結果を模式的に示した図である。 乗員検知センサのセンサ素子の変形例を示す平面図である。
以下本発明の実施の形態に係る乗員検知センサ10を備えた車両シート11を図面に基づいて説明する。乗員検知センサ10は、基本的には、図1に示す車両シート11のシートクッション12上に着座している乗員が、大人か、チャイルドシート上の幼児かを判別するものである。なお、以下の説明における左右および前後とは、車両シート11に着座した乗員からみた方向で示しており、左右方向は車両シート11の幅方向と同意語である。
乗員検知センサ10は、図2に示すように、複数のセル(接点)を有する4つのセンサ素子21、22、23、24を有している。各センサ素子21〜24は、車両シート11のシートクッション12のシート座面表皮裏に埋設され、以下に述べるように配設されている。すなわち、乗員検知センサ10の4つのセンサ素子21〜24のうちの1つ(第1センサ素子21)は、シートクッション12の前後方向の中央部12aより前部に、シートクッション12の幅方向に沿って配設され、残りの3つセンサ素子(第2ないし第4センサ素子22、23、24)は、シートクッション12の前後方向の中央部12aより後部に、シートクッション12の幅方向に沿い、かつシートクッション12の前後方向に間隔を有して配設されている。なお、各センサ素子21〜24は、車両シート11のシートクッション12内に埋設されてもよい。
各センサ素子21〜24は、メンブレンスイッチからなり、図3に示すように、センサ素子21〜24の長手方向(シートクッション12の幅方向)に間隔を有して複数の接点を有している。実施の形態においては、長手方向の中央部を境にして、シートクッション12の着座面における幅方向中央に対する左右両側に4つずつ計8個の接点S1〜S8をそれぞれ有しており、各センサ素子21〜24は、左右対称形状に構成されている。各センサ素子21〜24の長手方向長さは、後述するチャイルドシートの幅より小さくなっており、例えば、左右両側にリブを有するチャイルドシートがシートクッション12上に正常な姿勢で装着された場合には、各センサ素子21〜24はチャイルドシートのリブの間に位置され、チャイルドシートによって荷重が加えられないようになっている。
センサ素子21〜24の各接点S1〜S8は、図4に示すように、ロアフィルム25と、スペーサ26と、アッパフィルム27の3層構造からなっている。ロアフィルム25は抵抗体を印刷した対向側電極28を備え、アッパフィルム27は、離間して配置された一対の櫛歯電極29、30を備えている。スペーサ26には孔26aが形成してあり、孔26aを介して対向側電極28と一対の櫛歯電極29、30とが対面している。ロアフィルム25およびアッパフィルム27は、例えば厚さが100μm程度のPENフィルムで形成してある。
センサ素子(メンブレンスイッチ)21〜24の各接点S1〜S8は、上方から付与される一定以上の荷重によってロアフィルム25およびアッパフィルム27が変形されることにより、櫛歯電極29、30が対向側電極28と接触される。櫛歯電極29、30が対向側電極28に接触することにより、対向側電極28を介して一対の櫛歯電極29、30が電気的に接続される。かかる対向側電極28と一対の櫛歯電極29、30とにより、センサ素子(メンブレンスイッチ)21〜24の各接点(S1〜S8)を構成している。なお、ロアフィルム25およびアッパフィルム27は、小さな子供の体重では、櫛歯電極29、30が対向側電極28に接触することがないような強度に設定されている。
各センサ素子21〜24は、図3の左側に配列された4つの接点S1〜S4の少なくとも1つの接点と、右側に配列された4つの接点S5〜S8の少なくとも1つの接点が同時に閉成されたとき、オンするように回路構成されている。具体的には、各センサ素子21〜24は、図5に示す6つのパターンでオンするように設定されている。なお、同図において、黒丸は接点が閉成されている状態を示し、白丸は接点が開成されている状態を示している。
図5(A)は、8個の接点S1〜S8の両側からそれぞれ2つ目の接点S2、S7が閉成されたとき、すなわち、左側の4つの接点の左から2つ目の接点S2と、右側の4つの接点の右から2つ目の接点S7が同時に閉成されたときにオンする第1のパターンであり、これは比較的大柄な大人がシートクッション12の左右方向の中央部に着座したときにオンされるパターンである。図5(B)は、左側の4つの接点の左端の接点S1と、右側の4つの接点の左端の接点S5が同時に閉成されたときにオンする第2のパターンであり、これは大人がシートクッション12の左方に極端に片寄って着座したときにオンされるパターンである。これとは逆に、図5(C)は、左側の4つの接点の右端の接点S4と、右側の4つの接点の右端の接点S8が同時に閉成されたときにオンする第3のパターンであり、これは大人がシートクッション12の右方に極端に片寄って着座したときにオンされるパターンである。
一方、図5(D)は、8個の接点S1〜S8の両側からそれぞれ3つ目の接点S3、S6が閉成されたとき、すなわち、左側の4つの接点の左から3つ目の接点S3と、右側の4つの接点の右から3つ目の接点S6が同時に閉成されたときにオンする第4のパターンであり、これは比較的小柄な大人もしくは比較的大柄な子供がシートクッション12の左右方向の中央部に着座したときにオンされるパターンである。図5(E)は、左側の4つの接点の左から2つ目の接点S2と、右側の4つの接点の左から2つ目の接点S6が同時に閉成されたときにオンされる第5のパターンであり、これは大人がシートクッション12の左方に多少片寄って着座したときにオンされるパターンである。これとは逆に、図5(F)は、左側の4つの接点の右から2つ目の接点S3と、右側の4つの接点の右から2つ目の接点S7が同時に閉成されたときにオンされる第6のパターンであり、これは大人がシートクッション12の右方に多少片寄って着座したときにオンされるパターンである。
なお、いずれのパターンにおいても、上記した左側および右側の少なくとも1つずつの特定の接点が同時に閉成されることにより、各センサ素子21〜24がオンされるものであり、それ以外の白丸で示す接点は閉成されていようがいまいがオンパターンには影響を及ぼさないようになっている。
図6は、上記した6つのパターン(図5(A)〜(F))で各センサ素子21〜24がオン動作する動作回路の一例を示すものであり、動作回路の端子T1、T2は、上記した6つのパターンで接点が閉成されることによって導通され、これに基づいて各センサ素子21〜24よりオン信号が発信される。
ところで、乗員検知スイッチ10の第1センサ素子21、すなわち、シートクッション12の前側に配設された1つの第1センサ素子21は、シートクッション12の前側に大人が浅く着座した場合にオンされ、シートクッション12の後側に配設された3つの第2ないし第4センサ素子22〜24は、シートクッション12の比較的後側(正規位置)に大人が着座した場合に、そのうちの2つあるいは全部(3つ)がオンされる。
従って、シートクッション12の前側に大人が浅く着座した場合には、シートクッション12の左側あるいは右側に片寄って着座しようが、あるいは、着座者が大柄か小柄かに係わらず、第1センサ素子21がオンされ、この第1センサ素子21のオンによって大人が着座していることを認識できる。また、シートクッション12の後側に大人が着座した場合には、シートクッション12の左側あるいは右側に片寄って着座しようが、あるいは、着座者が大柄か小柄かに係わらず、第2ないし第4センサ素子22〜24のうちの2つあるいは3つがオンされる。これら2つあるいは3つのセンサ素子22〜24のオンによって大人が着座していることを認識できる。
しかしながら、上記した各センサ素子21〜24の接点数、およびそれらがオンされるパターンは、本発明の実施に好適な1つの具体例を示したものにすぎないものであり、実施の形態のものに限定されることなく、接点数およびオンされるパターンは、各種の形態を採り得るものである。
図7は、チャイルドシート31(CRS)の模式図を示すもので、チャイルドシート31は、図略のシートベルトにより車両シート11に固定される。チャイルドシート31の下面には、チャイルドシート31を車両シート11に搭載した際に、チャイルドシート31の安定性を確保するため、リブ31aが配置されている。リブ31aは、例えば、チャイルドシート31の左右両側に前後方向に延在されている。なお、リブは、チャイルドシート31の前後に間隔を有して左右方向に延在して配置したものでもよい。この場合、センサ素子21〜24のオンパターンの接点幅、すなわち左側の接点と右側の接点との幅は、チャイルドシート31の幅(左右両側のリブ31aの間隔幅)よりも狭くされ、チャイルドシート31がシートクッション12の着座面に装着されても、センサ素子21〜24の左側の接点(S1〜S4)と右側の接点(S5〜S8)とが同時に閉成されることがないようにしている。
チャイルドシート31は、車両シート11に装着された際、シートクッション12上の所定の位置に荷重が負荷される。チャイルドシート31がシートクッション12の左右中央部に正常に装着された場合には、図8に示す×印の個所X1、X2に荷重が負荷されるが、各センサ素子21〜24には荷重が負荷されない。チャイルドシート31がシートクッション12の左右のいずれかに片寄って装着された場合には、各センサ素子21〜24の左右いずれか一方の接点が、場合によっては閉成されることもあるが、各センサ素子21〜24の左右の接点が同時にオンされることはなく、各センサ素子21〜24はオンしない。また、チャイルドシート31を締付けるシートベルトの締付け状態によっては、シートクッション12の前部あるいは後部の網かけ部分Y1、Y2に偏荷重が作用することもあり得るため、シートクッション12の後部に配設された3つのセンサ素子22〜24の少なくとも1つがオンされることはあり得るが、チャイルドシート31自体それほど重量のあるものではなく、3つのセンサ素子22〜24の2つがオンされることは、可能性としてほとんどない。
図9は、乗員検知センサ10のブロック図を示すもので、当該乗員検知センサ10は、第1ないし第4センサ素子21〜24と、図略のシートベルトのバックルスイッチ40と、エアバック装置41と、ECU(制御ユニット)42を備えている。ECU42は、CPU43とRAM44とROM45とインターフェイス46からなっている。RAM44には、乗員検知センサ10の各センサ素子21〜24のオン/オフ信号およびシートベルトのバックルスイッチ40のオン/オフ信号がインターフェイス46を介して入力されるようになっており、ROM45には、乗員検知プログラムが格納されている。CPU43は、RAM44に伝送されたセンサ素子21〜24ならびにバックルスイッチ40のオン/オフ信号に基づいて乗員検知プログラムを実行する。
次に、上記した実施の形態における乗員検知センサ10の乗員検知プログラムを、図10のフローチャートに基づいて説明する。乗員検知プログラムは一定時間毎に実行され、まず、ステップS100において第1センサ素子21がオン状態であるか否かが判断される。大人がシートクッション12の前部に着座している場合には、図5に示す6つのパターン(A)〜(F)に基づいて第1センサ素子21がオンとなり、ステップS100の判別結果がイエス(Y)となって、ステップS102に進む。ステップS102ではシートベルトのバックルスイッチ40がオンされているか否かが判断され、バックルスイッチ40がオンされている場合には、ステップS104に進んでシートクッション12に大人が着座していると判定し、エアバック装置41の作動を許可するフラグをオンにする。一方、ステップS102における判定結果がノー(N)の場合には、ステップS106に進んでシートクッション12に大人が着座していると判定し、エアバック装置41の作動を許可するフラグをオンにするとともに、シートベルトが非装着である旨の警告を発する。
ステップS100における判別結果がノーの場合、すなわち、第1センサ素子21がオフ状態である場合には、ステップS108に進んで、第2、第3および第4センサ素子22〜24のうちの2つ以上のセンサ素子がオンしているか否かが判断される。大人がシートクッション12の後部に比較的深く着座している場合には、第2ないし第4センサ素子22〜24の少なくとも2つがオンするため、ステップS108の判別結果がイエスとなり、上記したステップS102に進む。
これに対し、第2ないし第4センサ素子22〜24のうちの2つ以上のセンサ素子がオンしていない場合には、ステップS108における判別結果がノーとなり、ステップS110に進む。ステップS110では、第2ないし第4センサ素子22〜24のうちのいずれか1つがオンしているか否かが判断される。すなわち、シートクッション12上に子供が着座しているか、チャイルドシート31が装着されている場合には、第2ないし第4センサ素子22〜24のうちの1つがオンすることがあり得るため、この場合には、ステップS110における判別結果がイエスとなり、ステップS112に進む。
ステップS112では、シートベルトのバックルスイッチ40がオンされているか否かが判断され、バックルスイッチ40がオンされている場合には、ステップS114に進んでシートクッション12にチャイルドシート31が装着されているか、子供が着座していると判定し、エアバック装置41の作動を不許可にするフラグをオンにする。ステップS112における判定結果がノーの場合には、シートクッション12にチャイルドシート31が装着されているか、子供が着座していると判定し、ステップS116に進んでエアバック装置41の作動を不許可にするフラグをオンにするとともに、シートベルトが非装着である警告を発する。
また、上記したステップS110における判定結果がノーの場合、すなわち、4つのセンサ素子21〜24のいずれもオンされていない場合には、ステップS118に進み、シートクッション12上にだれも着座していないか、チャイルドシート31が装着されているか、あるいはまた、小さな子供が着座しているものと判定し、エアバック装置41の作動を不許可にするフラグをオンにする。
このように、大人が着座している場合には、その着座状態に係わらず、第1センサ素子21か、第2ないし第4センサ素子22〜24の少なくとも2つがオンされるため、エアバック装置41の作動を許可して、衝突時等にエアバック装置41を作動して乗員を保護できるようにする。一方、それ以外の状態、すなわち、第1ないし第4センサ素子21〜24のいずれもオンされていないか、第2ないし第4センサ素子22〜24の1つしかオンされていない場合には、少なくともチャイルドシート31が装着されているか、小さな子供が着座しているものと判定して、エアバック装置41の作動を不許可にする。これにより、衝突時等においてもエアバック装置41が作動することを防止でき、幼児や小さな子供にエアバック装置41の作動による衝撃を与えないようにできる。
図11(A)は、大人がシートクッション12の前側に着座した場合の座圧を測定した結果を模式的に示したものであり、150g/cm以上の圧力が作用する網かけ部分の部位P1、P2に亘って第1センサ素子21を配設することにより、大人がシートクッション12の前側に着座した場合に、第1センサ素子21の左右の各接点が閉成されることが分かる。一方、図11(B)は、大人がシートクッション12の正規位置(比較的後側)に着座した場合の座圧を測定した結果を模式的に示したものであり、150g/cm以上の圧力が作用する網かけ部分の部位P3、P4に亘って第2ないし第4センサ素子22〜24を配設することにより、大人がシートクッション12の正規位置に着座した場合に、第2および第3センサ素子22、23の左右の各接点が閉成されることが分かる。
なお、大人がシートクッション12に最も深く着座した場合には、第3および第4センサ素子23、24の左右の各接点、あるいは第2ないし第4センサ素子22〜24の全ての左右の各接点が閉成されることになる。
これに対して、シートクッション12上に幼児がチャイルドシート31を使用して着座した場合には、150g/cm以上の圧力が作用する部位はほとんど存在せず、仮に、チャイルドシート31が傾いて装着されることなどにより、シートクッション12上の一点に集中荷重が作用する場合でも、各センサ素子21〜24の左右両側の接点が同時に閉成されることはないため、第1ないし第4センサ素子21〜24がオンすることなく、また、チャイルドシート31が前後に傾いて装着され、かつシートベルトの締め付けによってシートクッション12の後方に偏荷重が作用した場合でも、第2ないし第4センサ素子22〜24の2つ以上が同時にオンすることはなく、大人が着座しているとの誤った認識を回避することができる。
図12は、センサ素子21(22〜24)の変形例を示すもので、上記した実施の形態においては、左右両側に同数(4つずつ)の接点を設けて左右対称形とした例について述べたが、図12に示すように、例えば、左側に4つ、右側に6つの接点を設けた左右非対称形であってもよい。この場合にも、上記した実施の形態と同様に、左側の4つの接点群SAの所定の少なくとも1つの接点と、右側の6つの接点群SBの所定の少なくとも1つの接点が同時に閉成されたとき、センサ素子21がオンするように回路構成される。すなわち、上記した実施の形態に対して、変形例においては、各センサ素子21〜24がオンするパターンが増えることになる。ただし、左側の接点と右側の接点が、チャイルドシート31の幅(リブ31aの幅)よりも狭い幅となっていることは必須である。
上記した実施の形態によれば、シートクッション12の前部に配設された1つのセンサ素子21もしくはシートクッション12の後部に配設された3つのセンサ素子22〜24の少なくとも2つがオンされたとき、大人が着座していると判別し、シートクッション12の後部に配設された3つのセンサ素子22〜24のうちの1つもしくはいずれのセンサ素子もオンされていないときは、チャイルドシート31が装着されているか乗員なしであることを判別するECU42を備えている。これにより、複数のセンサ素子21〜24とECU42のみによって、シートクッション12に大人が着座しているのか、チャイルドシート31が装着されているのかを確実に判別することが可能となり、低コストの乗員検知センサ10を容易に実現することができる。また、センサ素子21〜24も簡素な形状とすることができることから、製造コストの低減を可能にできる。
また、上記した実施の形態によれば、各センサ素子21〜24を、チャイルドシート31の幅よりも狭い幅内に配設したので、下面の左右両側にリブ31aが設けられたチャイルドシート31がシートクッション12に装着された場合には、各センサ素子21〜24をチャイルドシート31のリブ31aの間に位置させることができ、シートクッション12の後部に配設された2つ以上のセンサ素子を同時にオンさせることはないので、大人と誤って認識することを確実に回避することができる。
さらに、上記した実施の形態によれば、各センサ素子21〜24は、シートクッション12の幅方向の片側に着座した場合、小柄および大柄な大人が着座した場合にも、少なくとも左右1つずつの接点が閉成されるように、複数のオンパターンが設定されているので、シートクッション12の左側あるいは右側に片寄って着座しようが、あるいは、大柄な大人か小柄な大人のいずれが着座するかに係わらず、センサ素子のオンによって大人が着座していることを正確に検知することができる。
上記した実施の形態においては、センサ素子21〜24をシートクッション12の前側に1列、後側に3列配設した例について述べたが、センサ感度を適切に調整することにより、後側の3列を2列にすることもでき、この場合には、前側の1つのセンサ素子がオンしたか、後側の2つのセンサ素子がオンした場合に、大人が着座していると判断すればよい。
また、上記した実施の形態においては、センサ素子21〜24を、メンブレンスイッチによって構成した例について述べたが、センサ素子をメンブレンスイッチで構成することは本発明にとって必ずしも必要な要件ではない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
本発明に係る乗員検知センサは、車両シートに大人が着座しているのか、チャイルドシートが装着されているのかを把握して、エアバック装置の作動/不作動を制御する車両シートに用いるのに適している。
10…乗員検知センサ、11…車両シート、12…シートクッション、21〜24…センサ素子、S1〜S8…接点、31…チャイルドシート、41…エアバック装置、42…ECU。

Claims (5)

  1. シートクッションの前後方向の前部に、前記シートクッションの幅方向に沿って配設された1つのセンサ素子と、前記シートクッションの前後方向の後部に、前記シートクッションの幅方向に沿いかつ前記シートクッションの前後方向に間隔を有して配設された少なくとも2つのセンサ素子とを備え、
    前記各センサ素子は、前記シートクッションの着座面における幅方向中央に対する左右両側に、前記シートクッションの幅方向に間隔を有してそれぞれ複数の接点を備え、かつ左側の接点と右側の接点との幅は、チャイルドシートの下面に設けた左右両側のリブの間隔よりも狭く、前記各センサ素子は、左側の少なくとも1つの前記接点と、右側の少なくとも1つの前記接点が同時に閉成されたときオンするように回路構成され、
    前記シートクッションの前部に配設された1つのセンサ素子もしくは前記シートクッションの後部に配設された2つのセンサ素子がオンされたとき、大人が着座していると判別し、前記シートクッションの前部に配設された1つのセンサ素子および前記シートクッションの後部に配設された2つのセンサ素子がオンされていないときは、チャイルドシートが装着されているか乗員なしであると判別するECUを備えていることを特徴とする乗員検知センサ。
  2. 請求項1において、前記センサ素子は、前記チャイルドシートの幅よりも狭い間隔となる前記左側の接点と前記右側の接点とが同時に閉成されたときにオン状態となるように回路構成されていることを特徴とする乗員検知センサ。
  3. 請求項1または請求項2において、前記シートクッションの前後方向の後部には、前記センサ素子を3つ以上配設したことを特徴とする乗員検知センサ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記各センサ素子を、前記チャイルドシートの幅よりも狭い幅内に配設したことを特徴とする乗員検知センサ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記各センサ素子は、前記シートクッションの幅方向の片側に着座した場合、小柄および大柄な大人が着座した場合にも、少なくとも左右1つずつの接点が閉成されるように、複数のオンパターンが設定されていることを特徴とする乗員検知センサ。
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