JP5434120B2 - インパルス応答加工装置、残響付与装置およびプログラム - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1実施形態に係る残響付与装置のブロック図である。図1に示すように、残響付与装置100には信号供給装置92と放音機器94とが接続される。信号供給装置92は、音響(楽音や音声)の波形を表す音響信号SINを残響付与装置100に供給する。例えば、周囲の音響に応じた音響信号SINを生成する収音機器や、記録媒体から音響信号SINを取得して出力する再生装置が信号供給装置92として採用される。残響付与装置100は、音響信号SINに残響を付加した残響音信号SRを生成および出力する。残響音信号SRは、放音機器(例えばスピーカやヘッドホン)94に供給されることで音波として再生される。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第2実施形態の波形連結部23は、第1加工波形W1の区間S1と第2加工波形W2の区間S2'とを連結することで新規インパルス応答H2を生成した。第3実施形態の波形連結部23は、第1加工波形W1と第2加工波形W2とのクロスフェードで新規インパルス応答H2を生成する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第1実施形態においては、基礎ブロックBb[i]と基礎ブロックBb[i+1]との時間差を基礎ブロックBb[1]〜Bb[M+1]にわたって共通の補間長Lに拡大し、かつ、補間長Lに設定された補間ブロックP[i]を基礎ブロックBb[i]と基礎ブロックBb[i+1]との間に配置した。以上の構成では、基礎ブロックBb[1]〜Bb[M+1]と補間ブロックP[1]〜P[M]とが等間隔で時間軸上に交互に配列されるから、新規インパルス応答H2の第2加工波形W2においては、基礎ブロックBb[1]〜Bb[M+1]と補間ブロックP[1]〜P[M]との配列の周期に対応した周波数の成分の強度が顕在化する。したがって、基礎ブロックBb[1]〜Bb[M+1]と補間ブロックP[1]〜P[M]との配列の周期に応じた音程感(ピッチ感)が残響音信号SRの残響音の受聴者に知覚される可能性がある。第4実施形態においては、基礎ブロックBb[1]〜Bb[M+1]と補間ブロックP[1]〜P[M]との配列の周期を刻々と変動させることで以上の問題を解消する。
以上の各形態には様々な変形が加えられる。具体的な変形の態様を以下に例示する。なお、以下の例示から2以上の態様を任意に選択して組合わせてもよい。
区間S1と区間S2との境界となる時点tpは任意に選定される。例えば、初期インパルス応答H1のうち直接音や初期反射音が存在する区間内に時点tpを設定した構成や、初期インパルス応答H1のうち後部残響音の区間内に時点tpを設定した構成が採用される。乗算処理による雑音の顕在化を抑制するという観点からすると、例えば、乗算処理後の時点tpでの強度が所定の閾値を下回るように時点tpを算定する構成が好適である。
以上の各形態においては、第1加工部21が初期インパルス応答H1の区間S1に乗算処理のみを実行する場合を例示したが、乗算処理および伸長処理の双方を区間S1に対して実行する構成も好適である。ただし、区間S1の伸長の度合は、初期インパルス応答H1と新規インパルス応答H2との音響特性の相違が過大とならない程度(例えば、所望の伸長率Rよりも低い倍率)に抑制される。第2加工部22についても同様であり、伸長処理に加えて他の処理(例えば増幅の程度を第1加工部21よりも抑制した乗算処理)を第2加工部22が実行する構成も採用される。以上のように、第1加工部21は、乗算処理を含む第1処理を実行する要素として包括され、第2加工部22は、伸長処理を含む第2処理を実行する要素として包括される。また、第1加工部21による乗算処理と第2加工部22による伸長処理との順序は任意である。例えば、第1実施形態において、初期インパルス応答H1の区間S2に対する伸長処理で第2加工部22が中間インパルス応答Hmを生成し、中間インパルス応答Hmの区間S1に対する乗算処理で第1加工部21が新規インパルス応答H2を生成する構成も採用される。
第2実施形態においては、初期インパルス応答H1の全区間に対して乗算処理や伸長処理を実行したが、初期インパルス応答H1のうち合成部233による合成後に使用されない区間については乗算処理や伸長処理が省略される。例えば、第1加工部21は、初期インパルス応答H1のうち時点tp以前の区間S1についてのみ乗算処理を実行し、第2加工部22は、初期インパルス応答H1のうち時点tp以後の区間S2についてのみ伸長処理を実行する。以上の構成によれば、インパルス応答加工部20の演算量が削減されるという利点がある。
第3実施形態において、区間δ1内での加重値G1(t)の変化の態様や区間δ2内での加重値G2(t)の変化の態様は適宜に変更される。例えば、図11の部分(A)に示すように、加重値G1(t)が区間δ1内で曲線的(円弧状)に1からゼロに変化する構成や、図11の部分(B)に示すように、加重値G2(t)が区間δ2内で曲線的(円弧状)にゼロから所定値gに変化する構成が採用される。
以上の各形態においては、基礎ブロックBb[i]と基礎ブロックBb[i+1]との時間差を拡大して補間ブロックP[i]を間挿する伸長処理を例示したが、伸長処理の具体的な内容は適宜に変更される。例えば、初期インパルス応答H1にて相前後する各サンプルの間隔を拡大するとともに拡大後の各サンプルの間を補間する処理も伸長処理として採用される。また、補間ブロックP[1]〜P[M]を生成する方法は任意である。例えば、基礎ブロックBa[i]と基礎ブロックBa[i+1]との加算や加重和を波形併合部421が補間ブロックPa[i]として生成する構成や、基礎ブロックBa[i]または基礎ブロックBa[i+1]を補間ブロックPa[i]として使用する構成や、相連続する3個以上の基礎ブロック(例えば、基礎ブロックBa[i-1],Ba[i],Ba[i+1])を加算または平均することで補間ブロックPa[i]を算定する構成も採用される。
第4実施形態においては乱数から補間長L[1]〜L[M]を算定したが、補間長L[1]〜L[M]の算定に乱数を使用する構成は必須ではない。例えば、相異なる複数(M個)の数値が順番に配列された数値列を事前に用意し、補間長設定部38が、数値列の各数値を配列順で選択するとともに当該数値から補間長L[i]を算定する構成も好適である。また、M個の補間長L[1]〜L[M]の各々が相違する必要は必ずしもなく、補間長L[1]〜L[M]のうち2以上の補間長L[i]が共通する構成も採用される。
以上の形態においてはインパルス応答加工部20と残響付与部24とを具備する残響付与装置100を例示したが、図1の残響付与装置100から残響付与部24を省略したインパルス応答加工装置(インパルス応答加工部20)としても本発明は成立する。インパルス応答加工装置が生成した新規インパルス応答H2は、例えば、可搬型の記録媒体や通信網を介して別個の残響付与装置100(残響付与部24)に提供されて残響音の生成に使用される。
Claims (5)
- 関数値が経時的に増加する調整関数とインパルス応答との乗算を含む第1処理を実行する第1加工手段と、
時間軸の方向に沿ったインパルス応答の伸長を含む第2処理を実行する第2加工手段とを具備し、
第1インパルス応答の第1区間に前記第1処理を実行した第1加工波形に、前記第1区間の後方の第2区間に前記第2処理を実行した第2加工波形が後続する第2インパルス応答を生成するインパルス応答加工装置であって、
前記第2加工手段は、
前記第1インパルス応答を時間軸上で複数の基礎ブロックに区分する波形区分手段と、
相前後する各基礎ブロックの時間差を拡大する時間調整手段と、
補間ブロックを生成する補間処理手段と、
前記時間調整手段による調整後の各基礎ブロックの間に前記補間ブロックを配置して前記各基礎ブロックと前記各補間ブロックとを合成する波形合成手段とを含む
インパルス応答加工装置。 - 前記第1加工手段は、前記第1インパルス応答の前記第1区間に前記調整関数を乗算するとともに前記第1インパルス応答の前記第2区間に所定値を乗算することで中間インパルス応答を生成し、
前記第2加工手段は、前記中間インパルス応答の前記第2区間を時間軸の方向に伸長することで前記第2インパルス応答を生成する
請求項1のインパルス応答加工装置。 - 前記第1加工手段が前記第1インパルス応答に対する前記第1処理で生成した前記第1加工波形と、前記第2加工手段が前記第1インパルス応答に対する前記第2処理で生成した前記第2加工波形とを連結することで、前記第2インパルス応答を生成する波形連結手段
を具備する請求項1のインパルス応答加工装置。 - 請求項1から請求項3の何れかのインパルス応答加工装置と、
前記インパルス応答加工装置が生成した第2インパルス応答と音響信号との畳込み演算を実行する残響付与手段と
を具備する残響付与装置。 - 関数値が経時的に増加する調整関数とインパルス応答との乗算を含む第1処理を実行する第1加工手段、および、時間軸の方向に沿ったインパルス応答の伸長を含む第2処理を実行する第2加工手段としてコンピュータを機能させることで、第1インパルス応答の第1区間に前記第1処理を実行した第1加工波形に、前記第1区間の後方の第2区間に前記第2処理を実行した第2加工波形が後続する第2インパルス応答を、前記コンピュータに生成させるプログラムであって、
前記第2加工手段は、
前記第1インパルス応答を時間軸上で複数の基礎ブロックに区分する波形区分手段と、
相前後する各基礎ブロックの時間差を拡大する時間調整手段と、
補間ブロックを生成する補間処理手段と、
前記時間調整手段による調整後の各基礎ブロックの間に前記補間ブロックを配置して前記各基礎ブロックと前記各補間ブロックとを合成する波形合成手段とを含む
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