JP5251381B2 - 音処理装置およびプログラム - Google Patents
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Description
倍音の強度の制御値を可変に設定する変数設定手段と、第1音信号の各次数の倍音の強度
を当該次数の制御値に応じて調整した第2音信号を生成する音処理手段と、第1音信号を有声区間と無声区間とに区分する区間判別手段とを具備し、音処理手段は、第1音信号の有声区間における各次数の倍音の強度を制御値に応じて調整するとともに、第1音信号の無声区間における各周波数の強度を、当該無声区間に隣接する有声区間の複数の倍音のうち当該周波数に対応する倍音の制御値に応じて調整することで、第2音信号を生成する。以上の態様においては、倍音の各次数について設定された制御値に応じて第1音信号の各次数の倍音の強度が調整されるから、音信号の調波構造とは無関係に固定的に設定された周波数帯域毎に音信号の強度を調整する場合と比較して、音信号の周波数特性を所期の調波構造に容易に調整することが可能となる。また、有声区間の制御値に応じた特性が無音区間に付加されるから、無声区間については調波構造が特定されないにも拘わらず、無声区間の特性を有声区間に近づけることが可能である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る音処理装置100のブロック図である。図1に示すように、音処理装置100は、演算処理装置12と記憶装置14とを含むコンピュータシステムで実現される。記憶装置14は、演算処理装置12が実行するプログラムや演算処理装置12が使用するデータを記憶する。例えば、音声や楽音(例えば楽器の演奏音)などの音波の時間軸上の波形を表す音信号S1を記憶装置14は記憶する。半導体記録媒体や磁気記録媒体などの公知の記録媒体が記憶装置14として任意に採用される。
B[i]=A[i]+C[i] ……(1)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図6に示すように、本形態においては複数の制御値群GCが記憶装置14に格納される。各制御値群GCは、第1次から第n次までの各倍音に対応する制御値C(C[1]〜C[n])を指定する。制御値C[1]〜C[n]は制御値群GC毎に個別に設定される。各制御値群GCの制御値C[1]〜C[n]は、例えば、第1実施形態や第2実施形態と同様の手順で利用者が可変に設定する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本形態においては、複数の制御値群GCを時系列に指定する制御値データDCが記憶装置14に記憶される。図7は、制御値データDCの構造の模式図である。図7に示すように、制御値データDCは、制御値群GCと時間情報Tとが交互に配列されたシーケンスデータである。制御値群GCは、第3実施形態と同様に、第1次から第n次までの各次数の制御値C(C[1]〜C[n])を指定する。時間情報T(デュレーションデータ)は、直後の制御値群GCが適用される時期(例えば前後の制御値群GCが適用される時点の間隔)を指定する。
図8は、本発明の第5実施形態に係る音処理装置100のブロック図である。図8に示すように、本形態の音処理装置100は、図1の音処理装置100に区間判別部72を追加した構成である。区間判別部72は、音信号S1を時間軸上で有声区間と無声区間とに区分する。有声区間は、調波構造(複数の倍音の系列)が特定される区間であり、無声区間は、明確な調波構造が特定されない区間やや音波が存在しない区間である。例えば、母音などの有声音が存在する区間は有声区間に判別され、無声子音が存在する区間や無音の区間は無声区間に判別される。倍音分析部42は、有声区間および無声区間の双方の各フレームについて周波数スペクトルQ1を算定する一方、有声区間内の各フレームについてのみ調波構造の特定(分布領域R[1]〜R[n]や倍音の強度A[1]〜A[n]の特定)を実行する。有声区間と無声区間との判別には公知の技術が任意に採用される。
図10は、本発明の第6実施形態に係る音処理装置100のブロック図である。本形態の音処理装置100は、図1の音処理装置100に成分分離部74を追加した構成である。成分分離部74は、音信号S1の各フレームを調和成分と非調和成分とに分離する。調和成分は、音信号S1のうち複数の倍音の系列(例えば複数の正弦波)で構成される成分であり、非調和成分は、調波構造が不明瞭な成分である。音信号S1(周波数スペクトルQ1)から調和成分を差引いた残差のスペクトルが非調和成分に相当する。調和成分と非調和成分との分離には、SMS(Spectral Modeling Synthesis)技術などの公知の技術が任意に採用される。
以上に例示した各形態には様々な変形が加えられる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の例示から2以上の態様を任意に選択して組合せてもよい。
音信号S1の周波数スペクトルQ1の各分布領域R[i]の成分の強度を制御値C[i]に応じて調整する方法は適宜に変更される。例えば図11に示すように、制御値C[i]に応じた強度の調整量を分布領域R[i]内で変化させる構成も採用される。図11においては、分布領域R[i]内の各周波数の強度の調整量が、第i次倍音の周波数f[i]から分布領域R[i]の両端部にかけて制御値C[i]からゼロに減少する。以上の構成によれば、図11に示すように、各分布領域R[i]の境界における周波数スペクトルQ2の強度の不連続が回避されるという利点がある。また、以上の各形態においては周波数スペクトルQ1の強度に制御値C[i]を加算したが、例えば、周波数スペクトルQ1の強度に制御値C[i]を乗算する構成も採用される。
以上の各形態においては、表示装置24に表示された各指示子Pを利用者が操作する構成を例示したが、例えば各次数の倍音に対応するn個の操作子(例えばフェーダ)を入力装置22に設置し、各操作子の位置に応じて制御値C(C[1]〜C[n])を可変に設定する構成も採用される。
制御値画像56の内容は以上の例示に限定されない。例えば、図12のように、利用者からの指示に応じて数値軸Y2の方向の寸法(すなわち制御値C[i])が可変に制御される矩形状の指示子P(P[1]〜P[n])を制御値画像56として表示する構成や、図13のように、各次数の制御値C[i]に対応する地点を連結する直線または曲線を制御値画像56として表示する構成も採用される。倍音強度画像522や倍音強度画像524の内容も適宜に変更される。例えば、図3から図5の包絡線L1bや包絡線L2bは省略され得る。また、次数軸Xや数値軸Y1や数値軸Y2が画像として可視的に表示される構成は本発明において必須ではない。
Claims (9)
- 複数の次数の各々について倍音の強度の制御値を可変に設定する変数設定手段と、
第1音信号の各次数の倍音の強度を当該次数の前記制御値に応じて調整した第2音信号を生成する音処理手段と、
前記第1音信号を有声区間と無声区間とに区分する区間判別手段とを具備し、
前記音処理手段は、前記第1音信号の前記有声区間における各次数の倍音の強度を前記制御値に応じて調整するとともに、前記第1音信号の前記無声区間における各周波数の強度を、当該無声区間に隣接する前記有声区間の複数の倍音のうち当該周波数に対応する倍音の制御値に応じて調整することで、前記第2音信号を生成する
音処理装置。 - 倍音の次数を示す次数軸と各次数の制御値を示す数値軸とが設定された領域内に配置されて前記変数設定手段による各次数の前記制御値を示す制御値画像を表示装置に表示させる表示制御手段
を具備する請求項1の音処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記第1音信号の各次数の倍音の強度を前記制御値画像と共通の次数軸に沿って示す第1倍音強度画像と、前記第2音信号の各次数の倍音の強度を前記制御値画像と共通の次数軸に沿って示す第2倍音強度画像とを前記表示装置に表示させる
請求項2の音処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記数値軸のうち利用者からの指示に応じた位置を示す指示子を前記次数軸上の次数毎に配置した前記制御値画像を前記表示装置に表示させ、
前記変数設定手段は、前記各指示子が示す前記数値軸上の位置に応じて、当該指示子に対応する次数の制御値を決定する
請求項2または請求項3の音処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記複数の次数のうち利用者が選択した2以上の指示子を利用者からの指示に応じて一括的に移動する
請求項4の音処理装置。 - 前記複数の次数の制御値を各々が指定する複数の制御値群を記憶する記憶手段を具備し、
前記変数設定手段は、前記複数の制御値群の何れかを選択し、当該制御値群が指定する制御値を各次数の倍音について設定する
請求項1から請求項5の何れかの音処理装置。 - 前記変数設定手段は、前記第1音信号の各次数の倍音の強度に対する前記第2音信号の各次数の倍音の強度の相対値を前記制御値として設定する
請求項1から請求項6の何れかの音処理装置。 - 前記音処理手段は、前記第2音信号の各次数の倍音の強度を、前記変数設定手段の設定した制御値、または前記第1音信号の音量に応じた基準値と当該制御値との加算値に調整する
請求項1から請求項6の何れかの音処理装置。 - 複数の次数の各々について倍音の強度の制御値を可変に設定する変数設定処理と、
第1音信号の各次数の倍音の強度を当該次数の前記制御値に応じて調整した第2音信号を生成する調整処理と、
前記第1音信号を有声区間と無声区間とに区分する区間判別処理と
をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記調整処理では、前記第1音信号の前記有声区間における各次数の倍音の強度を前記制御値に応じて調整するとともに、前記第1音信号の前記無声区間における各周波数の強度を、当該無声区間に隣接する前記有声区間の複数の倍音のうち当該周波数に対応する倍音の制御値に応じて調整することで、前記第2音信号を生成する
プログラム。
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