JP5433596B2 - 発光システムおよび発光指示装置 - Google Patents
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Description
イベントの演出としては、上記従来技術のように一斉に全ての演出具に同じ動作を行わせるものもある。しかしながら、全ての演出具が同時に同一動作しかしないというのは、演出が固定化してしまい面白味に欠けるものとなってしまう。
複数の発光指示装置と複数の発光器を有した発光システムであって、
前記発光指示装置は制御コードによって変調した赤外線信号を出力する赤外線出力手段を有し、
前記複数の発光指示装置には、前記赤外線信号の照射範囲が広い広域タイプと照射範囲が狭いスポットタイプが含まれており、
前記発光器は、
前記赤外線信号を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して取得した赤外線信号から前記制御コードを抽出する抽出手段と、
可視光を発光する複数色の発光手段と、
当該発光手段を駆動制御する制御手段を有し、
受信した赤外線信号に前記発光指示装置がスポットタイプであることを示すコードが含まれている場合には当該コードとともに送信された制御コードに基づいて一定時間発光を行うとともに、当該一定時間が経過した後は前記スポットタイプであることを示すコードを受信する以前の制御コードに基づいて発光を行うことを特徴とする。
発光器を上記のように発光させるにあたり、本発明に係る発光システムでは複数の発光指示装置を用いることができ、かつ制御命令を実行する際の優先順位を設定する照合コードを有している。この優先順位の高い照合コードを用いることによって、他の発光指示装置の制御よりも優先させた内容で発光器を動作させるということができるようになっている。
また、優先順位が高い照合コードを発した制御信号を受信した場合には、少なくとも一定の時間は優先順位が高い照合コードを発した発光指示装置の指示による制御内容で発光器をコントロールできるようになっている。この一定の時間は他の発光指示装置からの信号を受信しても動作をしない、割り込み防止時間としても機能することになるので、確実に意図した発光内容で発光器を点灯・点滅させることができるという効果を有している。
発光指示装置2は、赤外線出力手段として機能する赤外線発光ダイオード(以下「発光手段」という)4と、当該発光手段4の発光制御を行う駆動制御部5を有している。
駆動制御部5は、発光手段4によって赤外線を発光させる駆動回路部を有している。また、駆動制御部5は、発光器3を駆動する制御コードを記憶若しくは生成するとともに、当該制御コードによって前記駆動回路部で発生させた赤外線を変調する変調手段を備えたものとなっている。駆動制御部5で生成された信号は波形増幅・整形手段6を通過した後に発光手段4によって赤外線信号として所定方向に向かって照射されるようになっている。
一つは図1に示した比較的狭い範囲にのみ赤外光を照射するように構成したスポットタイプのものであり、もう一つはコンサート会場のような広い領域全体を照射するように構成された図6に示す広域タイプである。広範囲タイプの詳細については後述することとし、以下スポットタイプの発光指示装置2を中心に本発明に係る発光システム1を説明する。
発光指示装置2は、把持部となる筒状に形成した筐体9内に前述した発光手段4、電源7、操作スイッチ8および駆動制御部5を収容したものである。発光手段4を構成する赤外線発光ダイオードの前部には、発光した赤外光を前方に向かって導くためのレンズ等による光学系手段が設けられている。当該光学系手段には、使用者の操作によって前後方向に移動するように設けられたレンズ10が配置されており、赤外線による照射光の照射範囲を任意に拡大若しくは縮小することができるようになっている。
また、レンズ10の先には、所定形状の透孔を設けた交換可能なフィルター11(11a、11b)を設けている。透孔の形状はハート形、丸形も四角形などの任意の形状であり、赤外光が照射される領域の形状を当該フィルター11の透孔の形状と相似した形状にすることができるものである。
受光手段12は、フォトダイオード等の受光素子によって形成されたものであり、前記発光手段4が出力した赤外光(赤外線信号)を受光することができるものである。波形取得(波形増幅・整形)手段13は、受光手段12によって受光された赤外光を所定レベルの電圧となるように調整するとともに波形を整形し、変調された信号から制御コードを抽出する抽出手段として機能するものとなっている。
図3に示す通り、赤外線信号には制御コードとして、リーダーコードおよびコードA〜G等として示した7つのコードおよびストップビットが含まれている。リーダーコードとストップビットは、制御コードの始まりと終わりを認識させるコードであり、当該リーダーコードとストップビットの間に配置された各コードが、発光器3を駆動する制御命令となるものである。
本実施の形態では、比較的狭い範囲にのみ赤外光を照射するように構成したスポットタイプのものと、広い領域全体を照射するように構成された広域タイプの発光指示装置が用意されている。当該コードによって、赤外線信号がどちらの装置から発信されているのかを判別できるようになっており、スポットタイプのIDコードを認識することによって広域タイプの発光指示装置では行うことができない特定の制御を行わせるために設けられたものである。
コードF〜Gは発光、調光制御コードである。発光器3に搭載されている3色のLED15a、15b、15cの発光スピードを制御するコードであり、発光と消灯信号の繰り返しで制御するようになっている。
発光器3の電源スイッチを入れると、無信号時に動作するように記憶されている発光パターンでLED15a、15b、15cを点灯あるいは点滅させるとともに(S1)、受光手段12によって赤外線信号を受信可能な状態にする。
赤外線信号を受信すると、波形取得手段13によって制御コードを抽出し、駆動制御部14が信号に含まれるコードAが発光器3が記憶している識別情報に含まれる照合コードと一致しているか否かを判定する(S2)。当該照合コードには、発光指示装置2が出力するコードAおよびコードC〜Eが含まれる。判定の結果、抽出した制御コードにコードAが含まれていない場合(発光器3が記憶している識別情報と一致しない)には、再び赤外線信号の受信可能な状態(S1)に戻り、コードAが発光器3が記憶している識別情報と一致した場合には次のステップとしてコードBの内容を判定する(S4)。
「コードB=1」である場合には、現在の発光色・調光値を駆動制御部14内の記憶領域に保存(S5)した後、発行色制御コードであるコードGによって指定された内容でLED(15a、15b、15c)を発光させる(S6)。そして、この発光と同時にタイマを0.5秒にセットし(S7)、当該タイマによる設定時間をカウントし、セットした時間の経過とともに前記ステップS5で保存した発光色・調光値に基づいて各LEDを発光させる(S9)。そして、当該ステップS9の後、再び赤外線信号の受信可能な状態(S1)に戻る。
なお、上記タイマ時間は固定値として設定されたものとなっているが、発光器に調節手段を設け任意の時間に設定できるようにしても差し支えないものである。また、上記制御コード「コードB=1」の送信とともに発光指示装置からタイマ時間を設定する信号を送信し、当該送信された設定時間に伴ったタイマ動作をさせてもよいものである。
図5は、一例としてコンサート会場における個々に発光器3を手に持った観衆を表しており、図5(a)は各人が所有している発光器3が全て同じ発行色、調光値で発光している状態若しくは消灯状態である場合を表している。この状態は、通常、広域タイプの発光指示装置によって会場全体に制御信号を送信した結果得られるものである。
図5(a)の状態において、「スポットタイプ」の発光指示装置2によって観衆を照射すると、制御信号は図5(b)に示すように一部の領域Wにのみに到達する。そうすると会場に分散している発光器3が、「スポットタイプ」発光指示装置2から赤外線信号の受信しているものと受信していないものに別れ、領域Wに存在する発光器3のみが「スポットタイプ」の発光指示装置2による制御コードによって所定の発光を行う。そして、上記の例では赤外線信号の受信したのち発光器3は0.5秒間だけ所定の色で発光した後に、発光前の状態に戻るようになっている。
コードFは3bitのデータであって8段階(消灯〜最大照度での点灯)で明るさを指定できるようになっている。また、コードGも3bitデータであって3色のLEDを調光して8種類(レッド、グリーン、ブルー、イエロー、シアン、マセンタ、ホワイト、ブラック(消灯))の色を発光できるようになっている。
なお、当該フローチャートには示していないが、「コードD」あるいは「コードE」の一致に伴って実行される処理を適宜設けることができるようになっており、当該処理が終わると赤外線信号の受信可能状態(S2)に戻るようになっている。
また、上記処理において、何れのハードIDもコードC〜コードEと一致しない場合には、赤外線信号の受信可能状態(S2)に戻る。
ID設定ダイヤル22は、前述したコードC〜コードEのようなハードIDを設定する際に使用するID設定手段である。「広域タイプ」の発光指示装置は、上記コントローラー20の各スイッチ等を用いて、発光器3における発光色の選択、発光色の調光、明るさの調節、消灯、点滅速度の調節等の設定を行い、これらを制御信号として生成した後に所定の赤外線信号を生成し大型の投光器30を介して出力させるようになっている。
2 発光指示装置
3 発光器
4 発光手段
5 駆動制御部
6 波形増幅・整形手段
7 電源
8 操作スイッチ
9 筐体
10 レンズ
11(11a、11b) フィルター
12 受光手段
13 波形取得(波形増幅・整形)手段
14 駆動制御部
15(15a、15b、15c) 発光手段
16 電源
Claims (1)
- 複数の発光指示装置と複数の発光器を有した発光システムであって、
前記発光指示装置は制御コードによって変調した赤外線信号を出力する赤外線出力手段を有し、
前記複数の発光指示装置には、前記赤外線信号の照射範囲が広い広域タイプと照射範囲が狭いスポットタイプが含まれており、
前記発光器は、
前記赤外線信号を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して取得した赤外線信号から前記制御コードを抽出する抽出手段と、
可視光を発光する複数色の発光手段と、
当該発光手段を駆動制御する制御手段を有し、
受信した赤外線信号に前記発光指示装置がスポットタイプであることを示すコードが含まれている場合には当該コードとともに送信された制御コードに基づいて一定時間発光を行うとともに、当該一定時間が経過した後は前記スポットタイプであることを示すコードを受信する以前の制御コードに基づいて発光を行うことを特徴とする発光システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011022053A JP5433596B2 (ja) | 2011-02-03 | 2011-02-03 | 発光システムおよび発光指示装置 |
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