JP2015026533A - 赤外線投光器 - Google Patents
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Description
当該発光システム等は、赤外線を制御用の信号として使用する発光指示装置および発光器を用いたシステムであって、コンサート会場等において様々な演出動作を行うことができるものである。例えば多数の観客に発光器を所時させ、会場を見渡せる場所から赤外線信号を照射する投光器(発光指示装置)を用いて、会場にある発光器の発光をコントロールするというものである。
当該発光システムは、発光器が有しているIDを含む制御信号によって発光器をコントロールするので、個々の発光器に対して個別に発光制御が行えるものである。また、図13に示すように、投光器によって赤外線を照射した領域にある発光器のみを発光させることができ、観客がコンサートに参加をするような演出をすることができるものである。
しかしながら、上記の投光器では、広いコンサート会場全体に配置(観客が持っている)された発光器を用いて、発光器の発光による帯状の直線的な発光帯を形成したり、このような発光帯を移動させることはできなかった。本発明は、当該事情に鑑み発明されたものてあって、発光器を使用し演出効果のバリエーションを増やすことができる装置およびシステム等を提供することを課題とするものである。
発光器に対する制御情報を含む赤外線を発光する投光器であって、
複数の発光ダイオードを配列した光源を有し、
前記光源の前方に、縦幅に対して横幅を十分に広く形成した細幅状の開口を有するノズルを設け、
赤外光を当該ノズルを通過させた後に放射するように形成したことを特徴とする赤外線投光器。
図1は、一実施の形態に係る投光器1の外観図を表している。投光器1は、光源を内蔵した投光器本体2と、当該投光器本体2に取り付けるノズル3を有している。
投光器本体2は、複数の発光ダイオードDを平面的に配置した光源4および駆動電源と、これらを収容する筐体5から構成されている。一例として、投光器本体2の筐体5には吊り下げ用のブラケット6が設けられている。当該投光器本体2は、後述するコントローラー120、駆動制御部128および波形増幅・整形手段129等を用いて発光制御が行われるものである。
光源4は、プリント配線基板上に縦、横等間隔で均一に配置された複数の発光ダイオードDを設けた一または二以上の発光板によって構成されている。
図示した例では、縦横比を約1:2の外形に形成した発光板を、長手方向に2枚並べることで縦の長さに比べて横方向の長さが十分に長い縦横比が約1:4の平面を成す光源を形成している。
当該構成の投光器本体2は、上記のように光源4が横方向に長く形成されており、搭載した発光ダイオードDは開口面7の直近に配置される。砲弾型に形成した樹脂に封入した発光ダイオードの場合、発光部分のレンズ効果によって放射方向に高い指向性を有するものであるが、一定の角度の範囲内であればある程度の強い赤外光を放射する。このため、発光体までの距離に比例して赤外光が広範囲に広がることになり、上記投光器本体2をそのままコンサート会場のような広い場所で使用した場合には広範囲に赤外光が照射され会場の広範囲で投光器が発光する。
ノズル3は、先端に細長の前部開口8を形成したダクト状の中間部9と、当該中間部9の後端縁外周に設けたフランジ状の取付部10を設けた構造を有している。取付部10は、投光器本体2の前面部外周に装着され、ネジ(図示せず)等によって固定されるようになっている。また、取付部10の内周部分には、先端の開口8と連通する後端開口11が設けられている。
すなわち、当該ノズル3を備えた投光器1を使って、コンサート会場の観客を見下ろせる高さから赤外光を照射すると、会場内の狭い帯状の領域にある発光器を制御して発光させることができる。そして、例えば、後述する図8に示すように投光器1のノズル3の向いている方向を動かすと、会場内の観客が所持した発光器の発光によって形成された帯状の発光領域を移動させることができる。
このような発光器を用いた演出方法は従来になく、本発明に係る投光器は上記のような新たな演出効果、方法を提供できるものとなっている。
また、会場が狭かったり、投光器による照射位置が比較的低い場合には、図2に示したものよりもダクト状の中間部9の長さが短い図1に示すようなノズル3を用いても良い。このように、使用状況に応じてノズルを交換若しくは取り外し可能となるように、投光器本体2とノズルとを着脱可能に構成することができる。
ノズル30は、投光器本体2に装着するためのフランジ状の装着部31を有し、当該装着部31から前方に向かって設けられた扇状に広がる板状体として形成された2枚のフード32,33を有している。フード32,33は上下平行に配置されており、装着部31内に形成した横長の孔34の上縁および下縁とも平行であり、当該孔34を通過した赤外光はフード32,33の間を通過し先端開口35を介して放射される。
前述したように、投光器本体2の内部には光源4を構成する複数の発光ダイオードDが平面的に配置されている。そして、当該ノズル30は先端縁36,37のどの位置においても、光源4内の最も近い発光ダイオードDまでの距離がほぼ等しくなるように形成されている。この条件で先端縁36,37の形状を定めると、フード内で散乱する光線を除いた発光ダイオードDの直接光の放射角度の最大値が概ね一定となり帯状の範囲に赤外光が照射される。また、ノズル30は、左右方向にも赤外光を照射できるようになっているので、赤外光が照射される帯状領域を長手方向に沿って長くすることができるようになっている。
投光器本体40は、吊り下げ用のブラケット42を有する筐体を有し、当該筐体の前面部に隣接して複数の発光ダイオードDが平面的に配置されている。投光器本体40の発光ダイオードDの搭載数は前述した投光器1の3倍程度の数であり、投光器本体40の横幅は前述した投光器本体2と略同一であるが高さ(縦幅)は発光ダイオードDの搭載数に応じて広くなっている。当該投光器本体40を使用すると、ほぼ発光ダイオードDが有している指向性に応じて比較的広範囲に赤外光を照射可能にすることができる。
ノズル41は、赤外光の照射口となる横幅が広く縦幅の狭い矩形の開口43を有する筒状部44と、当該筒状部44を投光器本体40の前面を配置するフランジ状の板体45によって構成されている。
板体45は、投光器本体40の前面を覆うとともに、投光器本体40の筐体に対してネジ等の取付手段(図示せず)で取り付けられるものである。板体45を投光器本体40の前面に取り付けると、発光ダイオードDが発光した赤外光が漏れるのを防止し、筒状部44に設けた開口43のみから赤外線を照射するようになる。
図8は、投光器1(投光器本体40にノズル41を取り付けたものも同様である。)の使用状態を表しており、固定されたブラケット6の取付部12を中心として投光器1のノズル3先端を上下に回動させている状態を表した説明図である。この投光器1の回動は、人間の手による直接的な操作で行う場合の他、回動角度を制御できるようにエンコーダ付きのモーターを取り付けて回動を制御しても良い。横幅の広い会場では、投光器1を直線上において等間隔に配置し、これを回動角度を同期させて回動させることで横幅の広い会場であっても、途中で途切れることのない長い発光領域を形成することができるようになる。また、投光器1の姿勢制御は、他の照明設備や音響設備と同期するように、動作プログラムによって行われるようにしても良い。
帯状に赤外線が照射される広域面50上の領域には、照射された赤外線に含まれる制御信号によって発光する発光器が配備されている。具体的には、発光器を手にした大勢の観客がコンサート会場の観客席としての広域面上に配置されている。
受光手段112は、フォトダイオード等の受光素子によって形成されたものであり、前記赤外線を放射する投光器が出力した赤外光(赤外線信号)を受光することができるものである。波形取得(波形増幅・整形)手段113は、受光手段112によって受光された赤外光を所定レベルの電圧となるように調整するとともに波形を整形し、変調された信号から制御コードを抽出する抽出手段として機能するものとなっている。
図11に示す通り、赤外線信号には制御コードとして、リーダーコードおよびコードA〜G等として示した7つのコードおよびストップビットが含まれている。リーダーコードとストップビットは、制御コードの始まりと終わりを認識させるコードであり、当該リーダーコードとストップビットの間に配置された各コードが、発光器103を駆動する制御命令となるものである。
本実施の形態に係る発光器103は、比較的狭い範囲にのみ赤外光を照射するように構成した前述のものとは異なるスポットタイプの投光器と、広い領域全体を照射するように構成された前述したような広域タイプの投光器が使用可能になっている。当該コードによって、赤外線信号が投光器の種別を認識できるようになっている。
コードF〜Gは発光、調光制御コードである。発光器103に搭載されている3色のLED115a、115b、115cの発光スピードを制御するコードであり、発光と消灯信号の繰り返しで制御するようになっている。
発光器103の電源スイッチを入れると、無信号時に動作するように記憶されている発光パターンでLED115a、115b、115cを点灯あるいは点滅させるとともに(S1)、受光手段112によって赤外線信号を受信可能な状態にする。
赤外線信号を受信すると、波形取得手段113によって制御コードを抽出し、駆動制御部114が信号に含まれるコードAが発光器103が記憶している識別情報に含まれる照合コードと一致しているか否かを判定する(S2)。当該照合コードには、投光器が出力するコードAおよびコードC〜Eが含まれる。判定の結果、抽出した制御コードにコードAが含まれていない場合(発光器103が記憶している識別情報と一致しない)には、再び赤外線信号の受信可能な状態(S1)に戻り、コードAが発光器103が記憶している識別情報と一致した場合には次のステップとしてコードBの内容を判定する(S4)。
「コードB=1」である場合には、現在の発光色・調光値を駆動制御部114内の記憶領域に保存(S5)した後、発行色制御コードであるコードGによって指定された内容でLED(115a、115b、115c)を発光させる(S6)。そして、この発光と同時にタイマを0.5秒にセットし(S7)、当該タイマによる設定時間をカウントし、セットした時間の経過とともに前記ステップS5で保存した発光色・調光値に基づいて各LEDを発光させる(S9)。そして、当該ステップS9の後、再び赤外線信号の受信可能な状態(S1)に戻る。
なお、上記タイマ時間は固定値として設定されたものとなっているが、発光器に調節手段を設け任意の時間に設定できるようにしても差し支えないものである。また、上記制御コード「コードB=1」の送信とともに発光指示装置からタイマ時間を設定する信号を送信し、当該送信された設定時間に伴ったタイマ動作をさせてもよいものである。
図13は、一例としてコンサート会場における個々に発光器103を手に持った観衆を表しており、図13(a)は各人が所有している発光器103が全て同じ発行色、調光値で発光している状態若しくは消灯状態である場合を表している。この状態は、通常、広域タイプの発光指示装置によって会場全体に制御信号を送信した結果得られるものである。
図13(a)の状態において、別途設けた「スポットタイプ」の投光器によって観衆を照射すると、制御信号は図13(b)に示すように一部の領域Wにのみに到達する。そうすると会場に分散している発光器103が、「スポットタイプ」投光器から赤外線信号の受信しているものと受信していないものに別れ、領域Wに存在する発光器103のみが「スポットタイプ」の投光器による制御コードによって所定の発光を行う。そして、上記の例では赤外線信号の受信したのち発光器103は0.5秒間だけ所定の色で発光した後に、発光前の状態に戻るようになっている。
コードFは3bitのデータであって8段階(消灯〜最大照度での点灯)で明るさを指定できるようになっている。また、コードGも3bitデータであって3色のLEDを調光して8種類(レッド、グリーン、ブルー、イエロー、シアン、マセンタ、ホワイト、ブラック(消灯))の色を発光できるようになっている。
なお、当該フローチャートには示していないが、「コードD」あるいは「コードE」の一致に伴って実行される処理を適宜設けることができるようになっており、当該処理が終わると赤外線信号の受信可能状態(S2)に戻るようになっている。
また、上記処理において、何れのハードIDもコードC〜コードEと一致しない場合には、赤外線信号の受信可能状態(S2)に戻る。
ID設定ダイヤル122は、前述したコードC〜コードEのようなハードIDを設定する際に使用するID設定手段である。投光器は、上記コントローラー120の各スイッチ等を用いて、発光器103における発光色の選択、発光色の調光、明るさの調節、消灯、点滅速度の調節等の設定を行い、これらを制御信号として生成した後に所定の赤外線信号を生成し投光器を介して出力させるようになっている。
2 投光器本体
3 ノズル
4 光源
5 筐体
6 ブラケット
7 開口面
8 開口
9 中間部
10 取付部
11 後端開口
20 ノズル
30 ノズル
40 投光器本体
41 ノズル
42 ブラケット
103 発光器
D 発光ダイオード
Claims (3)
- 発光器に対する制御情報を含む赤外線を発光する投光器であって、
複数の発光ダイオードを配列した光源を有し、
前記光源の前方に、縦幅に対して横幅を十分に広く形成した細幅状の開口を有するノズルを設け、
赤外光を当該ノズルを通過させた後に放射するように形成したことを特徴とする赤外線投光器。 - 前記ノズルは、前記光源を有する本体に対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の赤外線投光器。
- 前記ノズルの開口もしくは内部には、放射される赤外光の幅を調節する調節手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の赤外線投光器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013155875A JP2015026533A (ja) | 2013-07-26 | 2013-07-26 | 赤外線投光器 |
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- 2013-07-26 JP JP2013155875A patent/JP2015026533A/ja active Pending
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