JP5432553B2 - 手術用顕微鏡 - Google Patents
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Description
そこで、一方の観察像を明るい画像として観察するためには、例えば、第2の光分割素子を光路から退避させて、光を分割させずに一方の光路を通るようにすることが考えられるが、そのようにすると、第2の光分割素子を挿脱するスペースが必要となり、装置が大型化してしまう。
また、その他にも第2の光分割素子を切り替え可能なミラーで構成し、ミラーを光路に挿脱可能にする構成が考えられるが、そのようにすると、ミラーの傾斜角度を保ちながら光路に挿脱可能にするためには、高精度かつ複雑な切り替え機構が必要となり、製造コストが高くなってしまう。
また、主術者が観察する光路以外の光路に配置された第2の光分割素子を介して、対象物からの光をさらに2つの観察光路に分ける構成においては、第2の光分割素子を光路から挿脱することなく夫々の観察光路を通る光量比を調整することができなかった。
1.3<E/[(A+B+C+D)/4] ・・・(1)
A×B×C×D≠0 ・・・(2)
5%≦(A+B+C+D)/4≦50% ・・・(3)
但し、Eは波長800nmでの透過率、Aは波長400nmでの透過率、Bは波長500nmでの透過率、Cは波長600nmでの透過率、Dは波長700nmでの透過率である。
1.3<E’/[(A’+B’+C’+D’)/4] ・・・(1')
A’×B’×C’×D’≠0 ・・・(2')
5%≦(A’+B’+C’+D’)/4≦50% ・・・(3')
但し、E’は波長800nmでの透過率、A’は波長400nmでの反射率、B’は波長500nmでの反射率、C’は波長600nmでの反射率、D’は波長700nmでの反射率である。
n1/n2≦1.35
n1/n2≦1.35
また、本第1及び第2の発明において、前記波長分離手段は、可視光光路長補正部材と、近赤外光を透過させる近赤外光光路長補正部材を光路上で切り替えるのが好ましい。
図1は本発明の第一実施形態にかかる手術用顕微鏡の概略構成を示す説明図、図2は図1の手術用顕微鏡において肉眼観察光学系の光路を通る光と撮像光学系の光路を通る光とに分割する光分離素子の分光反射率特性を示すグラフである。
第一実施形態の手術用顕微鏡は、観察対象3を肉眼で観察するための肉眼観察光学系1と、観察対象3を撮像するための撮像光学系2と、観察対象3からの光を透過及び反射することによって肉眼観察光学系1の光路を通る光と肉眼観察光学系1とは別の光路を通る光とに分割する光分割素子4,4’と、助手用光学系1’を備えている。
対物レンズ11は、観察対象3からの光束をアフォーカル光束にする。アフォーカルズームレンズ12R(12L)は、観察倍率を変更する。結像レンズ13R(13L)は、光分割素子4(4’)を透過した光の像を×印の位置に形成する。接眼レンズ14R(14L)は、結像レンズ13R(13L)を介して形成される像を拡大する。
結像レンズ21は、光分割素子4で反射された光の像をCCD23,24に結像する。
ダイクロイックプリズム22は、光分割素子4で反射された光のうち、可視波長帯域(ここでは、400〜700nm)の光を透過し、近赤外波長帯域(ここでは、ICGの蛍光波長帯域である780〜850nm)の光を反射する。
CCD23は、ダイクロイックプリズム22で反射された近赤外波長帯域の光の観察像を撮像する。CCD24は、ダイクロイックプリズム22を透過した可視波長帯域(400〜700nm)の光の観察像を撮像する。
助手用光学系1’は、副観察者である助手Bが肉眼で観察するための光学系であり、光路分割素子1a’と、右眼用光学系1R’と、左眼用光学系1L’とで構成されている。
光路分割素子1a’は、2つの反射面1a1R’,1a1L’を有する反射部材1a1’と、反射面1a1R’(1a1L’)で反射した光を右眼用光学系1R’(左眼用光学系1L’)へ向けて反射する反射面1a2R1’(1a2L1’)を有する反射部材1a2R’(1a2L’)を有している。
右眼(左眼)用光学系1R’(1L’)は、結像レンズ13R’(13L’)と、接眼レンズ14R’(14L’)を有している。結像レンズ13R’(13L’)は、光路分割素子1a’の反射面1a1R’(1a1L’)、1a2R1’(1a2L1’)で反射された光の像を×印の位置に形成する。接眼レンズ14R’(14L’)は、結像レンズ13R’(13L’)を介して形成される像を拡大する。
なお、図1では、便宜上、右眼用光学系1R’と左眼用光学系1L’とを紙面上に並べて示したが、実際には、左眼用光学系1L’は紙面において右眼用光学系1R’の奥側に配置されている。
光分割素子4’で反射された光は、光路分割素子1a’の反射面1a1R’(1a1L’)、及び反射部材1a2R’(1a2L’)の反射面1a2R1’(1a2L1’)で反射されて、右眼用光学系1R’(左眼用光学系1L’)の光路へ導かれる。右眼用光学系1R’(左眼用光学系1L’)の光路へ導かれた光は、結像レンズ13R’(13L’)で結像され、接眼レンズ14R’(14L’)によって拡大されて助手Bの眼で観察される。これにより、助手Bは、観察対象3の可視光像を肉眼で立体観察できる。
光分割素子4で反射された光は、結像レンズ21を経てダイクロイックプリズム22に入射する。ダイクロイックプリズム22は、可視波長帯域(400〜700nm)の光を透過し近赤外波長帯域(780〜850nm)の光を反射する。ダイクロイックプリズム22で反射された近赤外波長帯域の光は、CCD23に結像する。ダイクロイックプリズム22を透過した可視波長帯域の光は、CCD24に結像する。
このように、第一実施形態の手術用顕微鏡では、主術者Aが観察対象3を肉眼で可視光観察できるとともに助手Bも観察対象3を肉眼で可視光観察でき、かつ、赤外光と可視光の夫々の撮像画像が得られる。
このため、第一実施形態の手術用顕微鏡によれば、可視波長帯域(400〜700nm)の観察像を撮像することができ、かつ、近赤外波長帯域(780〜850nm)の波長の蛍光像を光量を極力減らすことなく、観察に十分な光量を確保した明るさで撮像できる。
また、光分割素子4を、特許文献2に記載の手術用顕微鏡におけるダイクロイックミラー52R’,52L’のように、撮像側を可視波長帯域の波長が通らない特性のダイクロイックミラーで構成すると、近赤外光の撮像画像と可視光の撮像画像とを同時に得ることができなくなる。
1.3<E’/[(A’+B’+C’+D’)/4] ・・・(1')
A’×B’× C’×D’≠0 ・・・(2')
5%≦(A’+B’+C’+D’)/4≦50% ・・・(3')
但し、E’は波長800nmでの透過率、A’は波長400nmでの反射率、B’は波長500nmでの反射率、C’は波長600nmでの反射率、D’は波長700nmでの反射率である。
条件式(1')を満足しないと、近赤外光を効率よく利用できず、明るいICG蛍光観察画像が得難くなる。
条件式(2')を満足しないと、可視光画像の色バランスが悪くなる。
条件式(3')の下限値を下回ると、撮像系の光量が不足し、観察に適した明るさの可視光画像が得難くなる。
条件式(3')の上限値を上回ると、手術者の肉眼観察系の光量が不足し、支障を来たし易い。
図3は本発明の第二実施形態にかかる手術用顕微鏡の概略構成を示す説明図である。図4は図3の手術用顕微鏡において肉眼観察光学系の光路を通る光とその他の光路を通る光とに分割する光分離素子、及び助手用光学系の光路を通る光と撮像光学系の光路を通る光とに分割する光分離素子の分光透過率特性を示すグラフである。
第二実施形態の手術用顕微鏡は、観察対象3を肉眼で観察するための肉眼観察光学系1と、観察対象を撮像するための撮像光学系2’と、観察対象3からの光を透過及び反射することによって肉眼観察光学系1の光路を通る光と肉眼観察光学系1とは別の光路を通る光とに分割する光分割素子4と、助手用光学系1’と、光分割素子4で分割されて上記別の光路を通る光を透過及び反射することによって撮像光学系2’の光路を通る光と助手用光学系1’を通る光とに分割する光分割素子4”を備えている。
光路分割素子1aは、2つの反射面1a1R,1a1Lを有する反射部材1a1と、反射面1a1R(1a1L)で反射した光を右眼用光学系1R(左眼用光学系1L)へ向けて反射する反射面1a2R1(1a2L1)を有する反射部材1a2R(1a2L)を有している。
右眼(左眼)用光学系1R(1L)は、対物レンズ11と、アフォーカルズームレンズ12と、結像レンズ13R(13L)と、接眼レンズ14R(14L)を有している。
対物レンズ11は、観察対象3からの光束をアフォーカル光束にする。アフォーカルズームレンズ12は、観察倍率を変更する。結像レンズ13R(13L)は、光分割素子4で反射され、光路分割素子1aの反射面1a1R(1a1L)、1a2R1(1a2L1)で反射された光の像を×印の位置に形成する。接眼レンズ14R(14L)は、結像レンズ13R(13L)を介して形成される像を拡大する。
なお、図3では、便宜上、右眼用光学系1Rと左眼用光学系1Lとを紙面上に並べて示したが、実際には、左眼用光学系1Lは紙面において右眼用光学系1Rの奥側に配置されている。
また、光分割素子4”は、ダイクロイックミラーで構成され、光分割素子4と回転フィルタ22’の間に配置されており、光分割素子4を透過した観察対象3からの光を透過及び反射することによって、撮像光学系2’の光路を通る光と、助手用光学系1’の光路を通る光とに分割する。
結像レンズ21は、光分割素子4”を透過した光の像をCCD23に結像する。
回転フィルタ22’は、光分割素子4”を透過した光のうち、可視波長帯域(ここでは、400〜700nm)の光を透過し近赤外波長帯域(ここでは、ICGの蛍光波長帯域である780〜850nm)の光を遮光するフィルタ221’と、可視波長帯域(400〜700nm)の光を遮光し近赤外波長帯域(ここでは、ICGの蛍光波長帯域である780〜850nm)の光を透過するフィルタ222’をターレットに備えて構成されている。そして、ターレットの回転によりこれらのフィルタ221’,222’が結像レンズ21の光軸上に交互に切り替わって挿入されるように配置されている。
CCD23は、回転フィルタ22’からの透過光軸上に配置されており、可視波長帯域(400〜700nm)の光の像と近赤外波長帯域(780〜850nm)の光の像とを時分割で撮像する。
なお、図3では、便宜上、右眼用光学系1R’と左眼用光学系1L’とを紙面上に並べて示したが、実際には、右眼用光学系1R’は紙面において左眼用光学系1L’の奥側に配置されている。
このように、第二実施形態の手術用顕微鏡では、観察対象3を肉眼で可視光観察できるとともに助手Bも観察対象3を肉眼で可視光観察でき、かつ、赤外光と可視光の夫々の撮像画像が時分割で得られる。
また、第二実施形態の手術用顕微鏡によれば、一つのCCDで近赤外波長帯域と可視波長帯域の撮像画像が得られるので、撮像素子にかかわるコストを低減することができる。
1.3<E/[(A+B+C+D)/4] ・・・(1)
A×B×C×D≠0 ・・・(2)
5%≦(A+B+C+D)/4≦50% ・・・(3)
但し、Eは波長800nmでの透過率、Aは波長400nmでの透過率、Bは波長500nmでの透過率、Cは波長600nmでの透過率、Dは波長700nmでの透過率である。
条件式(1)を満足しないと、近赤外光を効率よく利用できず、明るいICG蛍光観察画像が得難くなる。
条件式(2)を満足しないと、可視光画像の色バランスが悪くなる。
条件式(3)の下限値を下回ると、撮像系の光量が不足し、観察に適した明るさの可視光画像が得難くなる。
条件式(3)の上限値を上回ると、手術者の肉眼観察系の光量が不足し、支障を来たし易い。
図5は本発明の第三実施形態にかかる手術用顕微鏡の要部構成を示す説明図である。図6は図5の手術用顕微鏡における光分割素子を透過する偏光の透過率を示す説明図で、(a)は2つの光分割素子の間に配置されたλ/2板を、その光学軸が第1の光分離素子を透過した直線偏光成分と一致するように回転させたときにおける、第1の光分割素子を透過しλ/2板を通過した直線偏光成分の割合と、第2の光分割素子の偏光透過率特性を示すグラフ、(b)は2つの光分割素子の間に配置されたλ/2板を、その光学軸が光軸を中心として入射する直線偏光成分に対し45°傾くように回転させたときにおける、第1の光分割素子を透過しλ/2板を通過した直線偏光成分の割合と、第2の光分割素子の偏光透過率特性を示すグラフである。
光分割素子4P,4P”は、図6(a)に示すように、分光透過率特性が直線偏光成分によって異なる偏光ビームスプリッタで構成されている。
λ/2板6は、光分割素子4Pと光分割素子P”との間に配置され、光軸Oを中心として回転可能に備えられている。
その他の構成は、第二実施形態の手術用顕微鏡と略同じである。
ここでは、第1の光分離素子4P及び第2の光分離素子4P”の夫々が、400nm〜800nmの波長帯域におけるP偏光成分の透過率が80%、S偏光成分の透過率が20%である場合について説明する。
P偏光成分の透過率:80%(第1の光分離素子4P)×80%(第2の光分離素子4P”)=64%
S偏光成分の透過率:20%(第1の光分離素子4P)×20%(第2の光分離素子4P”)=4%
ここで、第1の光分割素子4Pに入射する光に含まれるP偏光成分、S偏光成分の割合は夫々50%ずつであるから、
(64%+4%)/2=34%
となる。
この場合の第1の光分離素子4〜第2の光分離素子4”を透過する光の割合は、
P偏光成分:20%(第1の光分離素子、λ/2板)×80%(第2の光分離素子4”)=16%
S偏光成分:80%(第1の光分離素子、λ/2板)×20%(第2の光分離素子4”)=16%
ここで、第1の光分割素子4Pに入射する光に含まれるP偏光成分、S偏光成分の割合は夫々50%ずつであるから、
(16%+16%)/2=16%
となる。
この第三実施形態の手術用顕微鏡における第1の光分割素子4P、λ/2板6、第2の光分割素子4P”の構成は、第一及び第二実施形態の手術用顕微鏡に応用することができる。そのようにすれば、近赤外光の透過率を高くすることができ、より明るい観察像として近赤外波長帯域での蛍光像を観察することができる。
なお、第三実施形態では、光軸を中心として回転可能な波長板を一枚のλ/2板で構成したが、二枚のλ/4板で構成してもよい。
実施例1の手術用顕微鏡は、観察対象3を肉眼で観察するための主術者用の肉眼観察光学系と、観察対象3を撮像するための撮像光学系2”と、観察対象3からの光を透過及び反射することによって主術者用の肉眼観察光学系の光路を通る光と主術者用の肉眼観察光学系とは別の光路を通る光とに分割する光分割素子4と、助手用光学系1”と、光分割素子4で分割されて上記別の光路を通る光を透過及び反射することによって撮像光学系2”の光路を通る光と助手用光学系1”を通る光とに分割する光分割素子4”とを備えているほか、照明光学系を備えている。
照明レンズ5bは、光源5aからの光を反射プリズム5d付近に結像させる。プリズム5cは、照明光学系の光路を曲げて、肉眼観察光学系や撮像光学系2”との干渉を避けるために設けられている。プリズム5cには、NAの大きな照明光束すべての光束を全反射させるために頂角が90°以上のプリズムが用いられている。楔型のハーフミラー5eは、反射プリズム5dを経た光を透過させて観察対象3である物体面を照明する。なお、光源5aは、ライトガイドの出射端面で構成しても良い。
開口絞り1bは、観察鏡筒1nにおける左右の開口絞りとズーム最高倍において共役となる位置に配置されており、アフォーカルズームレンズ12における高倍側で観察する光束の外側を遮光する。
反射プリズム1cは、開口絞り1bを通った光を上側に反射してアフォーカルズームレンズ12に導く。アフォーカルズームレンズ12は、構成するレンズ群のうち少なくとも2つのレンズ群が光軸に沿って移動することにより、アフォーカル状態を保って、変倍をすることができるようになっている。
。なお、反射プリズム1cの反射角が90°よりも所定角度大きくなるように構成すると、反射角が90°の場合に比べて、ミラー1hによる反射角度を調整するための構成を簡単化且つ小型化できる。
また、観察鏡筒1nは、観察光学系を2つ備えて構成されている。
結像レンズ1naR(1naL)は、反射プリズム1mから出射したアフォーカル光束を結像させる。プリズム系1nb,1nc,1nd,1neは、像を正立化する。また、プリズム系1nb,1nc,1nd,1neは、ティルティングに対応できる構成をしている。接眼レンズ1nfR(1nfL)は、結像レンズ1naR(1naL)を介して形成される像を拡大する。
表示素子1n2aは、撮像光学系2”を介して撮像された観察対象3の画像を表示する。リレーレンズ1n2bは、表示素子1n2aに表示された画像をリレーする。接眼レンズ1n2dは、リレーレンズ1n2eを介してリレーされた像を拡大する。
また、第1の観察光学系と第2の観察光学系は、アイポイントが一致し、観察者がアイポイントから覗くと観察対象3の実体像と、観察対象3の撮像画像を見ることができるようになっている。
結像レンズ21は、光分割素子4”を透過した光の像をCCD23に結像する。
ICG用励起光カットフィルタ22”は、図9に示すように、光分割素子4”を透過した光のうち、可視波長帯域(ここでは、400〜700nm)及びICG励起波長帯域(ここでは、790〜820nm)の光を遮光し、その他の近赤外波長帯域(ここでは、ICGの蛍光波長帯域である820〜850nm)の光を透過する。
観察鏡筒1f”は、観察鏡筒1nにおける第1の観察光学系と同様、結像レンズと、接眼レンズ(図示省略)を有している。
観察対象3からの光は、楔型ハーフミラー5eで反射され、対物レンズ11、開口絞り1b、反射プリズム1c、アフォーカルズームレンズ12を経て光分割素子4に入射する。
このため、実施例1の手術用内視鏡によれば、可視波長帯域(400〜700nm)の観察像を撮像することができ、かつ、近赤外波長帯域(780〜850nm)の波長の蛍光像を光量を極力減らすことなく、観察に十分な光量を確保した明るさで撮像できる。
また、実施例1の手術用顕微鏡によれば、一つのCCDで近赤外波長帯域と可視波長帯域の撮像画像が得られるので、撮像素子にかかわるコストを低減することができる。
さらに、実施例1の手術用顕微鏡によれば、光分割素子4の透過側に撮像光学系を配置し、主術者用光学系を光分割素子4の反射側において、観察対象に対し略平行な方向に光学部材を配置したので、主術者のアイポイントを低くすることができる。
なお、図1の構成と同様に、近赤外光と可視光とを分離して夫々の撮像画像を得るため、波長分離手段としてダイクロイックプリズム22を用い、ダイクロイックプリズム22で分割された夫々の光路にCCD23,24を配置してもよい。
また、実施例1の手術用顕微鏡では、可視波長帯域を400nm〜700nmに設定したが、380nm〜700nmに設定してもよい。また、近赤外波長帯域を780〜850nmに設定したが、例えば、700〜1000nmに設定してもよい。
11 対物レンズ
12 アフォーカルズームレンズ
12R (右眼用)アフォーカルズームレンズ
12L (左眼用)アフォーカルズームレンズ
13R、13R’、1naR (右眼用)結像レンズ
13L、13L’、1naL (左眼用)結像レンズ
14R、14R’、1nfR (右眼用)接眼レンズ
14L、14L’、1nfL (左眼用)接眼レンズ
1R、1R’ 右眼用光学系
1L、1L’ 左眼用光学系
1’、1” 助手用光学系
1a、1a’ 光分割素子
1a1、1a1’ 反射部材
1a1R、1a1R’、1a2R1、1a2R1’ (右眼用)反射面
1a1L、1a1L’、1a2L1、1a2L1’ (左眼用)反射面
1a2R、1a2R’ (右眼用)反射部材
1a2L、1a2L’ (左眼用)反射部材
1b 開口絞り
1c、1d、1f、1g、1i、1j 反射プリズム
1e、1a” リレー系結像レンズ
1h ミラー
1k、1d” リレー系コリメータレンズ
1l 2回反射プリズム
1m 反射プリズム
1n、1f” 観察鏡筒
1nb、1nc、1nd、1ne プリズム系
1ng 第1の観察光学系の鏡筒
1n2a 表示素子
1n2b リレーレンズ
1n2c、1n2d 反射部材
1n2e 接眼レンズ
1n2f 第2の観察光学系の鏡筒
1b”、1e” 反射ミラー
1c” イメージローテータ
2、2’、2” 撮像光学系
21 結像レンズ
22 ダイクロイックプリズム(波長分離手段)
22’ 回転フィルタ(波長分離手段)
23、24 CCD
22” スライダ部
221” ICG用励起光カットフィルタ
25 反射部材
26、27 リレーレンズ
3 観察対象
4、4’、4”、4P、4P” 光分割素子
5 照明光学系
5a 光源
5b 照明レンズ
5c プリズム
5d 反射プリズム
5e 楔型ハーフミラー
6 λ/2板
7 切換手段
71 通常光光路長補正部材
72 特定波長光路長補正部材
73 フィルタ
A 主観察者(主術者)
B 副観察者(助手)
O 光軸
O1 第1の観察光学系の光軸
O2 第2の観察光学系の光軸
51R、51R’、51R” (右眼用)肉眼観察光学系
51”’ 肉眼観察光学系
52R (右眼用)部分透過ミラー
52R’ (右眼用)ダイクロイックミラー
52R”、52R”’ (右眼用)ビームスプリッタ
51L、51L’、51L” (左眼用)肉眼観察光学系
52L (左眼用)部分透過ミラー
52L’、52L”’ (左眼用)ダイクロイックミラー
52L” (左眼用)ビームスプリッタ
53 ビームスプリッタ
54a、54b、54c、54a”、54b” 撮像素子
54R’ (右眼用)撮像素子
54L’ (左眼用)撮像素子
54”’ 撮像装置
55 フィルタ
56” 第二の肉眼観察光学系
57” 波長分離素子
61 近赤外波長の閾値
70 観察対象
71A 主観察者
71B、71C 主観察者以外の観察者
Claims (16)
- 観察対象を肉眼で観察するための肉眼観察光学系と、前記観察対象を撮像するための撮像光学系と、前記観察対象からの光を透過及び反射することによって前記肉眼観察光学系の光路を通る光と前記撮像光学系の光路を通る光とに分割する光分割素子を備えた手術用顕微鏡において、
前記撮像光学系は、前記光分割素子の透過側に配置され、可視波長帯域と近赤外波長帯域の光を分離する波長分離手段と、分離した夫々の波長を撮像する撮像素子を有し、
前記光分割素子は、可視波長帯域では一定の透過率を有し、近赤外波長帯域では前記可視波長帯域での透過率よりも高い透過率を有することを特徴とする手術用顕微鏡。 - 観察対象を肉眼で観察するための肉眼観察光学系と、前記観察対象を撮像するための撮像光学系と、前記観察対象からの光を透過及び反射することによって前記肉眼観察光学系の光路を通る光と前記撮像光学系の光路を通る光とに分割する光分割素子を備えた手術用顕微鏡において、
前記撮像光学系は、前記光分割素子の反射側に配置され、可視波長帯域と近赤外波長帯域の光を分離する波長分離手段と、分離した夫々の波長を撮像する撮像素子を有し、
前記光分割素子は、可視波長帯域では一定の反射率を有し、近赤外波長帯域では前記可視波長帯域での反射率よりも高い反射率を有することを特徴とする手術用顕微鏡。 - 前記光分割素子は、前記観察対象からの光を透過及び反射することによって2つの光路を通る光に分割する第1の光分割素子と、前記第1の光分割素子で分割された透過側の光路を通る光を透過及び反射することによってさらに2つの光路に分割する第2の光分割素子とを備えてなり、
前記第1の光分割素子と前記第2の光分割素子との間に、光軸を中心として回転可能な波長板を有し、
前記波長板を回転することにより、前記第1の光分割素子と前記第2の光分割素子の分光透過率を調整可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の手術用顕微鏡。 - 前記光分割素子の可視波長帯域での分光透過率の変動幅が、可視波長帯域での平均透過率に対し±10%以内であることを特徴とする請求項1に記載の手術用顕微鏡。
- 前記光分割素子の可視波長帯域での分光反射率の変動幅が、可視波長帯域での平均反射率に対し±10%以内であることを特徴とする請求項2に記載の手術用顕微鏡。
- 前記第1の光分割素子及び前記第2の光分割素子の可視波長帯域での分光透過率の変動幅が、可視波長帯域での平均透過率に対し±10%以内であることを特徴とする請求項3に記載の手術用顕微鏡。
- 前記第1の光分割素子及び前記第2の光分割素子の可視波長帯域での分光反射率の変動幅が、可視波長帯域での平均反射率に対し±10%以内であることを特徴とする請求項3に記載の手術用顕微鏡。
- 前記光分割素子の分光透過率が次の条件式(1)〜(3)を満足することを特徴とする請求項1又は4に記載の手術用顕微鏡。
1.3<E/[(A+B+C+D)/4] ・・・(1)
A×B×C×D≠0 ・・・(2)
5%≦(A+B+C+D)/4≦50% ・・・(3)
但し、Eは波長800nmでの透過率、Aは波長400nmでの透過率、Bは波長500nmでの透過率、Cは波長600nmでの透過率、Dは波長700nmでの透過率である。 - 前記光分割素子の分光反射率が次の条件式(1')〜(3')を満足することを特徴とする請求項2又は5に記載の手術用顕微鏡。
1.3<E'/[(A'+B'+C'+D')/4] ・・・(1')
A'×B'×C'×D'≠0 ・・・(2')
5%≦(A'+B'+C'+D')/4≦50% ・・・(3')
但し、E'は波長800nmでの透過率、A'は波長400nmでの反射率、B'は波長500nmでの反射率、C'は波長600nmでの反射率、D'は波長700nmでの反射率である。 - 前記観察光学系が、前記第1の光路分割素子により分割された他方の光路に配置された、前記観察対象を肉眼で観察するための第1の肉眼観察光学系と、前記第2の光路分割素子により分割された一方の光路に配置された、前記観察対象を撮像するための撮像光学系と、前記第2の光路分割素子により分割された他方の光路に配置された、前記観察対象を肉眼で観察するための第2の肉眼観察光学系とを有することを特徴とする請求項3に記載の手術用顕微鏡。
- 前記光分割素子の透過側であって前記光分割素子と前記撮像光学系との間に配置され、前記光分割素子からの光を透過及び反射することによって前記撮像光学系を通る光線と第2の肉眼観察光学系を通る光線に分割する第2の光分割素子をさらに備え、前記光分割素子と前記第2の光分割素子の反射面のコーティングは、夫々2種の物質を交互に繰り返し蒸着して形成され、前記2種の物質の屈折率は、e線に対する屈折率の大きい方をn1、小さい方をn2としたとき、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の手術用顕微鏡。
n1/n2≦1.35 - 前記光分割素子の反射側であって前記光分割素子と前記撮像光学系との間に配置され、前記光分割素子からの光を透過及び反射することによって前記撮像光学系を通る光線と第2の肉眼観察光学系を通る光線に分割する第2の光分割素子をさらに備え、前記光分割素子と前記第2の光分割素子の反射面のコーティングは、夫々2種の物質を交互に繰り返し蒸着して形成され、前記2種の物質の屈折率は、e線に対する屈折率の大きい方をn1、小さい方をn2としたとき、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項2に記載の手術用顕微鏡。
n1/n2≦1.35 - 前記2種の物質は、Al2O3とTa2O5であることを特徴とする請求項11又は12に記載の手術用顕微鏡。
- 前記コーティングは、波長400〜700nmの範囲での透過率又は反射率の極大値と極小値の和が12以上であることを特徴とする請求項11又は12に記載の手術用顕微鏡。
- 前記コーティングは、2種の物質を10層以上蒸着して形成されることを特徴とする請求項13に記載の手術用顕微鏡。
- 前記波長分離手段は、可視光光路長補正部材と、近赤外光を透過させる近赤外光光路長補正部材を光路上で切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の手術用顕微鏡。
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