JP5432509B2 - パレット分離装置 - Google Patents

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Description

本発明はパレット分離装置に関し、例えばガラス板、液晶表示装置の表示パネルを形成するために使用されるディスプレイ用ガラス基板等の正方形状または長方形状の基板、または面積が大きく自重による撓みが大きな金属薄板よりなる板状の被搬送物品の搬送に用いるトレイの積み重ね状態を崩すことなく、パレットの交換、補修時の分離を容易かつ確実に行うものである。
従来、液晶表示装置の表示パネルは、通常、相互に対向して配置される一対のディスプレイ用ガラス基板の間に液晶を封入することにより形成されている。このような表示パネルを工場にて製造する場合には、ディスプレイ用のガラス基板が、表示パネルの製造工場に輸送される。ガラス基板は、液晶表示装置の表示パネルに限らず、各種表示装置の表示パネルの製造にも使用されている。
また、表示パネルとするために、ガラス基板の表面に電極等が形成られた状態の表示パネルの半製品がある。
近時、各種の表示パネルには、厚さが0.7mm以下のガラス基板が使用されるようになっている。また、表示パネルの大型化にともなって、製造工場に搬入されるガラス基板も大型化しており、一辺が1.5m以上の長方形状のガラス基板も工場に搬入されるようになっている。
このような大きな面積で薄いガラス基板は撓み易いために、複数枚のガラス基板を輸送する場合には、輸送時に各ガラス基板が撓んで隣接するガラス基板同士が接触して破損するおそれがあるので、各ガラス基板が撓むことにより相互に接触しないような間隔をあけて配置する必要がある。
さらに、一辺の長さが1.5m以上の大きな面積のガラス基板は、1枚当たりの重量が5kg程度と重く、ガラス基板が、20枚以上になると、作業員1人の人力により運搬、移送することが出来ないという問題がある。
ところで、従来、例えばガラス基板を収納し、移送、運搬するのに使用される基板収納用トレイが各種提案されているが、この基板収納用トレイを積み重ねて段積みし、段積みしたトレイを移し替えるために使用されるトレイ段積み装置及びそれを用いた段積みトレイの移し替え方法が知られている。このトレイ段積み装置及びそれを用いた段積みトレイの移し替え方法は、昇降可能な1対のホルダユニットと前記ホルダユニットとの一側部において高さ方向に並べて配置された複数の爪部とを備え、前記爪部は段積みされた複数のトレイと係合することで複数の前記トレイを一度に保持可能とするものである(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−36412号公報
しかしながら、特許文献1に記載の上記従来のトレイ段積み装置及びそれを用いた段積みトレイの移し替え方法は、ガラス基板を収容するトレイに係合する複数の爪部を高さ方向の一側に並べられて配置された1対のホルダユニット自体が、昇降可能に一定個所に設けられているという固定的な大掛かりな装置及び方法である。すなわち、特許文献1に記載の上記従来のトレイ段積み装置及びそれを用いた段積みトレイの移し替え方法は、装置自体が必要な任意の場所に移動されるという可搬性があり、しかも、移動先の場所において組付および分解が容易に行え、当該場所においてトレイをパレット上に積み重ね、積み重ね状態を維持したまま、積み重ね状態を崩すことなく、パレットの交換、補修時の分離が行える、という簡易な装置ではなかった。
従って、特許文献1に記載の上記従来のトレイ段積み装置及びそれを用いた段積みトレイの移し替え方法は、大掛かりな装置であるため、構造が複雑であり、製作および組付けは、容易には行えず、多大な時間および費用を要し、製作コストおよび組付コストは高価であった。
本発明は上記従来の問題を解決するためになされたものであり、必要な任意の場所へ移動して組付および分解が容易に行え、多段のトレイの積み重ね状態を維持したまま最下段のパレットの分離が容易かつ確実に行えるパレット分離装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、
パレットと、
板状の被搬送物品が載置され、かつ左右の外側面には係合鍔部が突設されて前記パレット上に多段に積み重ねられるトレイと、
前記トレイ、および前記パレットを地面上を移送可能に設けられている台車と、
前記台車の左右の側面に対向して近接されたり、または、離反されるように前記地面上を移動可能に設けられた左右1対のリフターユニット機構部と、を有するパレット分離装置であって、
前記台車には前記パレット、および前記トレイを、前記リフターユニット機構部の前記地面に対する上下方向の位置を変えずに上昇または降下させる昇降手段が設けられ、
そして、前記リフターユニット機構部の内側には、前記トレイの係合鍔部に係合可能となす係止爪が多段に突設されており、前記リフターユニット機構部は、前記係合鍔部が前記係止爪に係合した前記トレイを、該トレイの前記地面に対する上下方向の位置を変えずに支持するものである
ことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記昇降手段が、少なくとも左右1対の油圧シリンダーと、油圧経路を開閉させるメインバルブと、該メインバルブに対し並列に接続されて1対の前記油圧シリンダーに対して個別に選択的に油圧経路を開閉する切換えバルブと、前記メインバルブと前記切換えバルブとによって開かれた油圧経路を介して前記油圧シリンダーへの油の供給又は前記油圧シリンダーからの油の排出を行う手動の油圧ジャッキと、を有していることを特徴とする
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記台車および前記左右1対のリフターユニット機構部、或いは、前記台車または前記左右1対のリフターユニット機構部には、ロック機構部を備えたキャスターが複数個設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項において、前記左右1対のリフターユニット機構部には、対向するリフターユニット本体部に開閉可能に転倒防止兼ストッパ脚部が枢着され、そして、前記転倒防止兼ストッパ脚部には、不使用時に、前記リフターユニット本体部に重合されて被閉されるとともに、使用時に、前記リフターユニット本体部に対して平面視略90°に開かれて、前記左右1対のリフターユニット機構部に設けられている前記転倒防止兼ストッパ脚部のそれぞれの自由端部が一直線に相互に衝合されており、前記台車が、前記左右1対のリフターユニット機構部の間に、その衝合された前記転倒防止兼ストッパ脚部に当接するまで押し込まれることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項において、前記左右1対のリフターユニット機構部の下側前部が、一端がねじ部となった取付側の螺杆部、前記取付側の螺杆部の前記ねじ部に一端が対向し、その一端が前記ねじ部とは逆向きの逆ねじ部となった被取付側の螺杆部、及び、前記ねじ部及び前記逆ねじ部とのそれぞれに螺合して前記取付側の螺杆部と前記被取付側の螺杆部とを結合する回転結合子を有するターンバックル形式の結合手段により分離可能に結合されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項において、前記左右1対のリフターユニット機構部の下側後部が、前記1対のリフターユニット機構部相互間の接続端に跨るロッドの両端を止め螺子にてねじ止めされる結合手段により分離可能に結合されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項において、前記左右1対のリフターユニット機構部の上側前面および上側後面が、正面略コ字形をなす係合バーの両端に折曲されている係止部を前記リフターユニット機構部の対応個所の上面に設けた係止孔内に係脱可能に係入する結合手段により分離可能に結合されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の発明は、請求項7項において、前記左右1対のリフターユニット機構部には、前記係合バーを取付け操作時、および取外し操作時に使用される足場が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れか1項において、前記係止爪が、前記トレイの辺の全域に係合する一つの連続爪であるか、または前記辺に部分的に係合する一つ、または複数の部分爪であることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の発明は、請求項1〜9の何れか1項において、前記台車の左右両側面と前記両側面に対向する左右1対のリフターユニット機構部の対向面との間には、ローラと、該ローラが案内移動されるガイド・レールとよりなる案内部材が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れか1項において、前記昇降手段、前記台車、前記リフターユニット機構部の何れか、或いは、全ての危険作業部位には、作業注意を促す注意喚起表示手段が設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、パレットと、板状の被搬送物品が載置され、かつ左右の外側面には係合鍔部が突設されて前記パレット上に多段に積み重ねられるトレイと、前記トレイ、および前記パレットを地面上を移送可能に設けられている台車と、前記台車の左右の側面に対向して近接されたり、または、離反されるように前記地面上を移動可能に設けられた左右1対のリフターユニット機構部と、を有するパレット分離装置であって、前記台車には前記パレット、および前記トレイを、前記リフターユニット機構部の前記地面に対する上下方向の位置を変えずに上昇または降下させる昇降手段が設けられ、そして、前記リフターユニット機構部の内側には、前記トレイの係合鍔部に係合可能となす係止爪が多段に突設されており、前記リフターユニット機構部は、前記係合鍔部が前記係止爪に係合した前記トレイを、該トレイの前記地面に対する上下方向の位置を変えずに支持するものであるので、必要な任意の場所への移動性に優れ、組付および分解が容易に行え、前記場所においてガラス板、金属薄板のような板状の被搬送物品が載置されたトレイをパレット上に積み重ね、積み重ね状態を維持したままパレット毎移送、運搬が行える。また、積み重ね状態を崩すことなく、パレットの交換、補修時の分離が行えるというパレットの分離性が容易に行え、作業性は向上される。さらには、構造が簡単であり、部品数も少なく、製作コストおよび組付コストは安価になる。
また、本発明の請求項2に記載の発明によれば、請求項1において、前記昇降手段が、少なくとも左右1対の油圧シリンダーと、油圧経路を開閉させるメインバルブと、該メインバルブに対し並列に接続されて1対の前記油圧シリンダーに対して個別に選択的に油圧経路を開閉する切換えバルブと、前記メインバルブと前記切換えバルブとによって開かれた油圧経路を介して前記油圧シリンダーへの油の供給又は前記油圧シリンダーからの油の排出を行う手動の油圧ジャッキと、を有しているので、台車上にパレットを介して積み上げられたトレイをパレット毎上昇させるには、先ず、メインバルブをハンドル操作することにより全開にし、次いで左右の切換えバルブを全開にする。そして、油圧ジャッキのハンドルを上下に動かしてハンドル操作することにより油圧シリンダーに油を供給し、パレットを介して積み上げられたトレイをパレット毎上昇させる。この際、左右一対のリフターユニット機構部に高低の差がある場合には、前述のメインバルブを全開にした後に、左右1対の油圧シリンダーのうち、上昇させたい方の切換えバルブのみを全開にし、他方、そのままにしておきたい方の切り換えバルブは全閉にしておき、全開にさせた方の前述の切換えバルブのハンドルを上下に動かし、ハンドル操作することにより上げたい方の油圧ジャッキに油を供給し、パレットを介して積み上げられたトレイのうち、上昇させたい方の側をパレット毎上昇させる。
また、パレットを介して積み上げられたトレイをパレット毎降下させるのには、左右一対の切換えバルブを全開し、メインバルブを序々に全開した後に油圧ジャッキのハンドル操作を行うことにより、油圧シリンダーから油を抜き、パレットを介して積み上げられたトレイを降下させる。この際、左右一対のリフターユニット機構部に高低の差が生ずる場合には、左右1対の油圧シリンダーのうち、降下させたい方の切換えバルブのみを全開にし、他方、そのままにしておきたい方の切り換えバルブは全閉にしておき、メインバルブを全開にさせ、油圧ジャッキのハンドルを操作することにより降下させたい方の油圧シリンダーから油が排出され、パレットを介して積み上げられたトレイのうち、降下させたい方の側をパレット毎降下させる。
また、本発明の請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2において、前記台車および前記左右1対のリフターユニット機構部、或いは、前記台車または前記左右1対のリフターユニット機構部には、ロック機構部を備えたキャスターが複数個設けられているので、パレットを介してトレイが積み重ねられた台車を必要場所に移動する移動時、または、この台車に対して左右の両側に左右1対のリフターユニット機構部を移送する組付時、または台車から左右1対のリフターユニット機構部を移送して分離する分離時、さらには、トレイの積み重ね状態を崩すことなく、パレットの交換、補修を行うパレットの分離時に、キャスターの移動をロック機構部によりロックし、不用意な移動を拘束する。
また、本発明の請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか1項において、前記左右1対のリフターユニット機構部には、対向するリフターユニット本体部に開閉可能に転倒防止兼ストッパ脚部が枢着され、そして、前記転倒防止兼ストッパ脚部には、不使用時に、前記リフターユニット本体部に重合されて被閉されるとともに、使用時に、前記リフターユニット本体部に対して平面視略90°に開かれて、前記左右1対のリフターユニット機構部に設けられている前記転倒防止兼ストッパ脚部のそれぞれの自由端部が一直線に相互に衝合されており、前記台車が、前記左右1対のリフターユニット機構部の間に、その衝合された前記転倒防止兼ストッパ脚部に当接するまで押し込まれるので、転倒防止兼ストッパ脚部は、不使用時に、前記リフターユニット本体部に重合されて折りたたまれるため、コンパクトになる。また、使用時に、前記リフターユニット本体部に対して平面視略90°に開かれてその自由端部がリフターユニット本体部の長手方向に交叉する方向に一直線に相互に衝合されるので、台車は、前部に配置される転倒防止兼ストッパ脚部と、および、左右両側に対向して配置されるリフターユニット本体部とにより三方が囲まれ、構造的に大きな強度にて組付けられる。
また、本発明の請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか1項において、前記左右1対のリフターユニット機構部の下側前部が、一端がねじ部となった取付側の螺杆部、前記取付側の螺杆部の前記ねじ部に一端が対向し、その一端が前記ねじ部とは逆向きの逆ねじ部となった被取付側の螺杆部、及び、前記ねじ部及び前記逆ねじ部とのそれぞれに螺合して前記取付側の螺杆部と前記被取付側の螺杆部とを結合する回転結合子を有するターンバックル形式の結合手段により分離可能に結合されているので、左右1対のリフターユニット機構部相互は、使用時において台車に対し、ターンバックル形式の下側前部結合手段を介して下側前部が容易かつ確実に結合され、また、不使用時には下側前部結合手段を介して下側前部が容易かつ確実に分離される。
また、本発明の請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか1項において、前記左右1対のリフターユニット機構部の下側後部が、前記1対のリフターユニット機構部相互間の接続端に跨るロッドの両端を止め螺子にてねじ止めされる結合手段により分離可能に結合されているので、左右1対のリフターユニット機構部相互は、使用時において台車に対し、下側後部結合手段を介して下側後部が容易かつ確実に結合され、また、不使用時には下側後部結合手段を介して下側後部が容易かつ確実に分離される。
また、本発明の請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6の何れか1項において、前記左右1対のリフターユニット機構部の上側前面および上側後面が、正面略コ字形をなす係合バーの両端に折曲されている係止部を前記リフターユニット機構部の対応個所の上面に設けた係止孔内に係脱可能に係入する結合手段により分離可能に結合されているので、左右1対のリフターユニット機構部相互は、使用時において台車の上側前面および上側後面に対し、上記結合手段を介して容易かつ確実に結合し、また、不使用時に、上記結合手段を介して上側の前部および後部が容易かつ確実に分離される。
また、本発明の請求項8に記載の発明によれば、請求項7項において、前記左右1対のリフターユニット機構部には、前記係合バーを取付け操作時、および取外し操作時に使用される足場が設けられているので、左右1対のリフターユニット機構部相互は、使用時に、台車の上側前面および上側後面に対し、前記結合手段を介して容易かつ確実に結合し、また、不使用時に、前記結合手段を介して容易かつ確実に分離される。
また、本発明の請求項9に記載の発明によれば、請求項1〜8の何れか1項において、前記係止爪が、前記トレイの辺の全域に係合する一つの連続爪であるか、または前記辺に部分的に係合する一つ、または複数の部分爪であるので、パレットの積み重ね状態を崩すことなく、上昇させて多段のトレイを係止爪に係合させるか、トレイを係止爪から脱係でき、また積み重ねられているパレットの交換、補修時の分離が容易かつ確実に行えるというパレットの分離性が容易に行える。
また、本発明の請求項10に記載の発明によれば、請求項1〜9の何れか1項において、前記台車の左右両側面と前記両側面に対向する左右1対のリフターユニット機構部の対向面との間には、ローラと、該ローラが案内移動されるガイド・レールとよりなる案内部材が設けられているので、ガイド・レール内にローラが案内されることにより、左右1対のリフターユニット機構部の対向面間に台車は円滑に移動される。
また、本発明の請求項11に記載の発明によれば、請求項1〜10の何れか1項において、前記昇降手段、前記台車、前記リフターユニット機構部の何れか、或いは、全ての危険作業部位には、作業注意を促す注意喚起表示手段が設けられているので、パレット上に多段にトレイを積み重ねたり、積み重ね状態を崩すことなく、上昇、降下させたり、または、移送、運搬したり、左右1対のリフターユニット機構部の対向面との間に台車を出し入れしたりするなどする時に、注意喚起表示手段により、注意が喚起されるため、作業が安全に行える。
以下、図面に従って本発明の実施の最良の形態により、本発明の詳細を説明する。
図1は本発明の板状物品搬送用トレイからのパレット分離装置の実施形態を示し、左右の油圧シリンダーを上昇し、左右1対のリフターユニット機構部に設けた係止爪の間に、台車に積み重ねたトレイの係合鍔部を配置した組付け状態の正面図、図2は同じく油圧シリンダーを降下させ、積み重ねたトレイからパレットを分離した状態の正面図、図3は同じく要部を示す拡大正面図、図4は同じく油圧シリンダーを上昇し、左右1対のリフターユニット機構部に設けた係止爪の間に、台車に積み重ねたトレイの係合鍔部を配置する組付け直前の状態の正面図、図5は同じく油圧シリンダーを降下し、左右1対のリフターユニット機構部に設けた係止爪に台車に積み重ねたトレイの係合鍔部を係止する組付け直前の状態の正面図、図6は同じく分解平面図、図7は同じく組立平面図、図8は同じく本実施形態を構成する台車を示す平面図、図9は同じく正面図、図10は同じく側面図、図11は同じく本実施形態を構成する左側のリフターユニット機構部を示す正面図、図12は同じく平面図、図13は同じく右側面図、図14は同じく本実施形態を構成する昇降手段を示す油圧回路図、図15は同じく本実施形態に用いるキャスターの一例を示す拡大断面図である。
本発明のパレット分離装置の実施形態は、例えば図1、図2、図3に示すように、パレット1と、ガラス板、金属薄板のような板状の被搬送物品2が載置され、かつ左右の外側面には係合鍔部3,3が突設されて前記パレット1上に多段に積み重ねられるトレイ4,4・・・と、前記トレイ4,4・・・、および前記パレット1を移送可能に設けられている台車6と、前記台車6の左右の側面に対向して近接されたり、または、離反されるように移動可能に設けられた左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bと、を有するパレット分離装置であって、前記台車6には前記パレット1、および前記トレイ4,4・・・を上昇または降下させる昇降手段5が設けられ、そして、前記リフターユニット機構部8A,8Bの内側には、前記トレイ4,4・・・の係合鍔部3,3に係合可能となす係止爪7,7・・・が多段に突設されていることを特徴とする。
1aは前記パレット1の対向する側面、例えば前面および後面に設けられたフォーク差込孔である。前記ガラス板は、例えば液晶表示装置の表示パネルを形成するために使用されるディスプレイ用ガラス基板等の正方形状または長方形状の基板が使用される。また、金属薄板としては、例えばアルミニウム板、銅板、ステンレス板等が挙げられるが、これらに特定されるものではない。
前記昇降手段5が、例えば図14に示すように、少なくとも左右1対の油圧シリンダーS1,S2と、油圧経路Kを開閉させるメインバルブ9と、該メインバルブ9に対し並列に接続されて1対の前記油圧シリンダーS1,S2に対して個別に、かつ、選択的に油圧経路K1,K2を開閉する切換えバルブ9A,9Bと、ハンドル10aが上下に手動操作される油圧ジャッキ10と、を有している。
そして、台車6上にパレット1を介して積み上げられたトレイ4,4・・・をパレット1毎上昇させるには、先ず、メインバルブ9をハンドル操作することにより全開にし、次いで左右の切換えバルブ9A,9Bを全開にする。そして、油圧ジャッキ10のハンドル10aを上下に動かしてハンドル操作することにより油圧シリンダーS1,S2に油を供給し、パレット1を介して積み上げられたトレイ4,4・・・をパレット1毎上昇させる(図1参照)。
この際、左右一対のリフターユニット機構部8A,8Bに高低の差がある場合には、メインバルブ9を全開にした後に、左右1対の油圧シリンダーS1,S2のうち、上昇させたい方の切換えバルブ9A,9Bの何れかを全開にし、他方、そのままにしておきたい方の切り換えバルブ9A,9Bの何れかは全閉にしておき、全開にさせた方の前述の切換えバルブ9A,9Bの何れかを通じて油圧ジャッキ10のハンドル10aを上下に動かしてハンドル操作することにより上げたい方の油圧シリンダーS1,S2の何れかに油を供給し、パレット1を介して積み上げられたトレイ4,4・・・のうち、上昇させたい方の側をパレット1毎上昇させる。
また、パレット1を介して積み上げられたトレイ4,4・・・をパレット1毎降下させるのには、先ず左右の切換えバルブ9A,9Bを全開し、メインバルブ9を序々に全開した後に油圧ジャキ10のハンドル10aを上下に動かしてハンドル操作を行うことにより、油圧シリンダーS1,S2から油を抜き、パレット1を介して積み上げられたトレイ4,4・・・を降下させる。この際、左右一対のリフターユニット機構部8A,8Bに高低の差が生ずる場合には、左右1対の油圧シリンダーS1,S2のうち、降下させたい方の切換えバルブ9A,9Bの何れかを全開にし、他方、そのままにしておきたい方の切り換えバルブ9A,9Bの何れかは全閉にしておき、全開にさせた方の前述の切換えバルブ9A,9Bの何れかを通じてメインバルブ9を開いてから、油圧ジャッキ10のハンドル10aを上下にハンドル操作することにより降下させたい方の油圧シリンダーS1,S2から油が排出され、パレット1を介して積み上げられたトレイ4,4・・・のうち、降下させたい方の側をパレット1毎降下させる(図2参照)。
例えば、図15に示すように、前記台車6および前記左右1対のリフターユニット機構部8A,8B、或いは、前記台車6または前記左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bには、ロック機構部Rを備えたキャスター6aが複数個設けられている。この、ロック機構部Rとしては、車輪Wを拘束することにより動きを止めるものであれば、図示するものに限らず、公知のもので良く、例えば梃子式の操作部を有する係止部6bによりキャスター6aの車輪部Wの回転を拘束しても良いし、図には示さないが、車軸に同軸に設けられた歯車体に操作部を有するノッチを引っ張りばねの引力を介して起伏可能に係脱するようにするものが使用される。
Hは台車6を人力により押圧して移動させるために、台車6の前面側(手前側)に設けられたハンドルである。
前記係止爪7が、本実施形態では、図示するように前記トレイ4,4・・・の辺の全域に係合する一つの連続爪が示されているが、この係止爪7はこれに限らず、図には示さないが、例えば前記辺に部分的に係合する一つ、または複数の部分爪であってもよい。
例えば、図6、および図7に示すように、前記左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bには、対向するリフターユニット本体部11,11に開閉可能に転倒防止兼ストッパ脚部12,12が枢着され、そして、この転倒防止兼ストッパ脚部12,12には、不使用時に、前記リフターユニット本体部11,11に重合されて被閉されると共に、使用時に、前記リフターユニット本体部11,11に対して平面視略90°に開かれてその自由端部12a,12aがリフターユニット本体部11,11の長手方向Iに交叉する方向Yに一直線に相互に衝合されている。リフターユニット本体部11,11に開閉可能に転倒防止兼ストッパ脚部12,12を枢着するのには、図には示さないヒンジが使用される。
図6、および図7に示すように、左右1対の前記リフターユニット機構部8A,8Bが、取付側の螺杆部13と被取付側の螺杆部14との対向する接続端外周に反対方向に設けられたねじ部13a,14aに、雌ねじ15a,15bを両端に有する回転結合子15を螺合しているターンバックル形式の下側前部結合手段16により分離可能にハンドルHの設置側に設けられた下側前部が結合されている。
また、図6、および図7に示すように、左右1対の前記リフターユニット機構部8A,8Bが、前記1対のリフターユニット機構部8A,8B相互間の接続端に跨るロッド19の両端を止め螺子20,20にてねじ止めされる下側後部結合手段17により分離可能に上側後部が結合される。
左右1対の前記リフターユニット機構部8A,8Bが、正面略コ字形をなす係合バー21の両端に折曲されている係止部21a,21bを前記リフターユニット機構部8A,8Bの対応個所の上面に設けた係止孔22a,22b内に係脱可能に係入する上側結合手段23,23により分離可能に前面および後面を結合される。
24は左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bに設けられた足場であり、この足場24は、前記上側結合手段23,23の前記係合バー21,21を取付ける場合に取付位置まで登り、係合バー21,21の両端に折曲した係止部21a,21bをリフターユニット機構部8A,8Bの前部および後部に設けられた係止孔22a,22b内に係入、または脱係させるという取付け操作時、および取外す場合の取外し操作時に使用されるものである。
前記台車6の左右両側面とこの両側面に対向する左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bの対向面との間には、ローラ25と、該ローラ25,25・・・が案内移動されるガイド・レール26とよりなる案内部材が設けられている。このように、台車6の左右両側面とこの両側面に対向する左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bの対向面との間に、ガイド・レール26,26と、このガイド・レール26,26により案内されるローラ25,25・・・を設けたのは、ガイド・レール26,26内にローラ25,25・・・が案内されることにより、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bの対向面間に台車6を長手方向Iに円滑に移動させるためである。
27は注意喚起表示手段であり、この注意喚起表示手段27は、例えば前記昇降手段5、前記台車6、前記リフターユニット機構部8A,8Bの何れか、或いは全ての危険作業部位に作業注意を促すために設けられたものである。この注意喚起表示手段27としては、例えば黒色と黄色との斜めの縞模様を交互に設けた(いわゆる虎模様)ことにより注意を喚起するものや、文字、記号によって注意を喚起するものでもよい。
<段積み作業>
本発明の積み重ねられた板状の被搬送物品の搬送トレイからのパレット分離装置の実施形態は以上の構成からなり、ガラス板、金属薄板のような板状の被搬送物品2を多段に積み重ねるのには、先ず台車6を例えば工場の生産ライン、倉庫の必要個所に移動する。この際、台車6には複数個のキャスター6aが設けられているので、台車6の移動はハンドルHを押すことにより、人力にて容易に行える。そして、台車6が所定箇所に移動されてからは、キャスター6aのロック機構部Rの、例えば梃子式の操作部を回動操作して係止部6bによりキャスター6aの車輪部Wを拘束して不用意に回転するのを防止しても良いし、または、図には示さないが、車軸に同軸に設けられた歯車体に操作部を回動操作することによりノッチを引っ張りばねの引力に抗して係止させ、車輪部Wの不用意な回転を拘束するようにすれば、台車6が不用意に移動するのを防止することができる。
次いで、板状の被搬送物品2が収容されて、パレット1上に予め積み重ねられている多段のトレイ4,4・・・をフォークリフトを用いて台車6上に載置する(図5参照)。この時、多数のトレイ4,4・・・は台車6の所定位置に載置されるが、図には示さない位置決め用の突起を台車6に設けておけば、トレイ4,4・・・の積み重ね位置の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
また、台車6の左右の側面に対して左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bを接触しない範囲に近づけておく。この際、リフターユニット機構部8A,8Bの下面にも複数個のキャスター6aが設けられているので、移動、およびロックは容易に行える。
それから、昇降手段5のメインバルブ9をハンドル操作することにより全開にしてから、左右の切換えバルブ9A,9Bを全開にした後に、油圧ジャッキ10のハンドル10aを上下に動かして手動操作することにより、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bに対向するように多段に突設されている係止爪7,7・・・;7,7・・・間にトレイ4,4・・・の左右に設けられている係合鍔部3,3・・・;3,3・・・が挿入される高さまで上昇させておく(図4参照)。
そして、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bを台車6の左右の側面に対して対向して移動し、近接させ、トレイ4,4・・・の左右に設けられている係合鍔部3,3・・・;3,3・・・間に左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bの係止爪7,7・・・を差し込む(図1参照)。
この際、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bには、図7に示すように、対向するリフターユニット本体部11,11に開閉可能に転倒防止兼ストッパ脚部12,12が枢着されているので、この転倒防止兼ストッパ脚部12,12を、使用時には前記リフターユニット本体部11,11に対してそれぞれ平面視略90°に開いてその自由端部12a,12aをリフターユニット本体部11,11の長手方向Iに交叉する方向Yに一直線に相互に衝合させる。このように、使用時には前記リフターユニット本体部11,11に対して平面視略90°に開かれてその自由端部12a,12aがリフターユニット本体部11,11の長手方向Iに交叉する方向Yに一直線に相互に衝合されるので、台車6は、前部に配置される転倒防止兼ストッパ脚部12,12と、および、左右両側に対向して配置されるリフターユニット本体部11,11とにより前部および左右の三方が囲まれるため、前部に配置される転倒防止兼ストッパ脚部12,12により左右両側に対向して配置されるリフターユニット本体部11,11が傾倒されるのが防止され、構造的に大きな強度にて組付けが行われる。そして、リフターユニット本体部11に開閉可能に転倒防止兼ストッパ脚部12を枢着するのには、図には示さないヒンジが使用される。
その後、左右1対のリフターユニット機構部8A,8B相互と台車6とを不用意に分離しないように結合する。これには、図7に示すように、先ず、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bが、取付側の螺杆部13と被取付側の螺杆部14との対向する接続端外周に反対方向に設けられたねじ部13a,14aに、雌ねじ15a,15bを両端に有する回転結合子15を螺合しているターンバックル形式の下側前部結合手段16により分離可能に下側前部が結合される。
また、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bが、前記1対のリフターユニット機構部8A,8B相互間の接続端に跨るロッド19の両端を止め螺子20,20にてねじ止めされる下側後部結合手段17により分離可能に下側後部が結合される。
さらに、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bが、正面略コ字形をなす係合バー21,21の両端に折曲されている係止部21a,21bを前記リフターユニット機構部8A,8Bの対応個所の上面に設けた係止孔22a,22b;22a,22b内に係脱可能に係入する上側結合手段23,23により分離可能に前面および後面の上側が結合される。
この際、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bには、足場24が設けられているので、この足場24に昇ることにより、前記上側結合手段23,23の前記係合バー21,21の両端に折曲されている係止部21a,21b;21a,21bをリフターユニット機構部8A,8Bの前面および後面の上側の対応個所に設けられている係止孔22a,22b;22a,22b内に係入する場合の取付操作が安全かつ確実に行える。
このようにして、前述のように、下側前部結合手段16、下側後部結合手段17、および上側結合手段23,23を用いて台車6を中央にして、その左右両側に配置された1対のリフターユニット機構部8A,8Bとが、強固に結合されることにより、台車6に対して左右のリフターユニット機構部8A,8Bが不用意に分離されるのが防止され、台車6上に重ね積みされているトレイ4,4・・・が係止爪7,7・・・から脱落されるのを防止する。そして、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bの内側に対向して設けられた係止爪7,7・・・により、多段に積み重ねられるトレイ4,4・・・、および被搬送物品2,2・・・の荷重に耐えて支持し、圧縮または引っ張りに耐え、強度が発揮される。
<パレットの分離>
その後、左右一対の切換えバルブ9A,9Bを全開し、メインバルブ9を序々に全開した後に手動にてハンドル10aの操作を行い、油圧ジャッキ10を通じて左右の油圧シリンダーS1,S2から油を排出し、積み上げられたトレイ4,4・・・に対してパレット1のみを降下させる。
この際、左右一対のリフターユニット機構部8A,8Bに高低の差が生ずる場合には、前述のメインバルブ9を全開にした後に、左右1対の油圧シリンダーS1,S2のうち、降下させたい方の切換えバルブ9A,9Bの何れかを全開にし、他方、そのままにしておきたい方の切り換えバルブ9A,9Bの何れかは全閉にしておき、全開にさせた方の前述の切換えバルブ9A,9Bの何れかを通じて油圧ジャッキ10のハンドル10aを上下に手動操作することにより油圧経路K1,K2を選択し、降下させたい方の油圧シリンダーS1,S2の何れかから油が排出され、パレット1を降下させる。
こうして、左右のリフターユニット機構部8A,8Bに対向して突設されている係止爪7,7・・・;7,7・・・に係合鍔部3,3・・・;3,3・・・が係止されている多段に積み重ねられているトレイ4,4・・・から台車6上に降下されてパレット1は分離される(図2参照)。
<パレットの交換・補修>
それから、台車6のキャスター6aにおけるロック機構Rを解除してから、ハンドルHを把持して台車6毎パレット1を左右のリフターユニット機構部8A,8B間から引き出す。従って、積み重ねられているトレイ4,4・・・はそのままで積み重ね状態が崩されることなく、パレット1は積み重ねられているトレイ4,4・・・から分離される。そして、引き出されたパレット1は交換、または補修が行われる。
そして、交換、または補修されたパレット1を、左右のリフターユニット機構部8A,8Bに対向して突設されている係止爪7,7・・・;7,7・・・に係合鍔部3,3・・・;3,3・・・が係止されている多段に積み重ねられたトレイ4,4・・・の最下面に戻すには、台車6上の所定位置に戻すべきパレット1を載置する。
次いで、ハンドルHを把持して台車6が転倒防止兼ストッパ脚部12,12に当接するまでパレット1を台車6毎押圧し、台車6の長手方向Iに移動させる。そして、台車6の移動後は、台車6の下面に設けられた複数個のキャスター6aにおけるロック機構部Rのロックを施すことにより、台車6が不用意に移動されるのを防止する。
それから、多段に積み重ねられているトレイ4,4・・・に対してパレット1の位置合わせを行う。
<段ばらし>
その後、台車6上にセットされたパレット1を多段に積み上げられているトレイ4,4・・・に対して上昇させる。これには、先ず、メインバルブ9をハンドル操作することにより全開にし、次いで左右の切換えバルブ9A,9Bを全開にする。その後、油圧ジャッキ10のハンドル10aを上下に動かして手動操作することにより油圧シリンダーS1,S2に油を供給し、パレット1を上昇させる。
そして、左右のリフターユニット機構部8A,8Bに対向して突設されている係止爪7,7・・・;7,7・・・に係合鍔部3,3・・・;3,3・・・が係止されて多段に積み重ねられているトレイ4,4・・・の最下段にパレット1が上昇されて当接されてから、なお昇降手段5によるパレット1の上昇を続行させると、パレット1毎多段のトレイ4,4・・・は上昇されて係合鍔部3,3・・・;3,3・・・が、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bに対向して突設されている係止爪7,7・・・;7,7・・・から浮き上がる。
その後、台車6の下面に設けられている複数のキャスター6aにおけるロック機構部Rのロックを解除してから、ハンドルHを把持して左右1対のリフターユニット機構部8A,8B間からパレット1毎積み重ね状態の多段のトレイ4,4・・・を台車6と一緒に引き出す(図1参照)。そして、引き出された多段のトレイ4,4・・・は、パレット1毎フォークリフトを用いて所望の場所に移送、運搬が行われる。
また、例えば前記昇降手段5、前記台車6、前記リフターユニット機構部8A,8Bの何れか、或いは全ての危険作業部位に目に付き易い例えば黒色と黄色との斜めの縞模様を交互に設けたもの(いわゆる虎模様)や、文字、記号による注意喚起表示手段27が設けられているので、パレット1上に多段にトレイ4,4・・・を積み重ねたり、トレイ4,4・・・の積み重ね状態を崩すことなく、上昇、降下させたり、または、移送、運搬したり、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bの対向面との間に台車6を出し入れしたりする時に、注意喚起表示手段27により、注意が喚起されるため、作業者は作業が安全かつ確実に行える。
また、本実施形態の積み重ねられた板状の被搬送物品の搬送トレイからのパレット分離装置を使用後に分解するのには、先ず、左右1対のリフターユニット機構部8A,8B相互と、台車6との下側前部を結合している下側前部結合手段16の回転結合子15を取付時とは逆方向に回動操作することにより取付側の螺杆部13と被取付側の螺杆部14とに対する締め付けを緩めて分離し、結合を解く。また、下側後部結合手段17における止め螺子20,20を緩めて1対のリフターユニット機構部8A,8B相互間の後部に跨るロッド19の両端の結合を解く。さらに、上側結合手段23,23の係合バー21,21の両端の係止部21a,21b;21a,21bをリフターユニット機構部8A,8Bの前面および後面の上側に設けられている係止孔22a,22b;22a,22bから脱係することによりリフターユニット機構部8A,8Bと台車6との結合を解く。
その後、台車6を左右1対のリフターユニット機構部8A,8B間から引き抜いてから、このリフターユニット機構部8A,8B相互を離反する方向に移動する。そして、使用時には前記リフターユニット本体部11に対して平面視略90°に開かれてその自由端部12a,12aがリフターユニット本体部11,11の長手方向Iに交叉する方向Yに一直線に相互に衝合されていた転倒防止兼ストッパ脚部12,12を閉じて前記リフターユニット本体部11,11に重合させることにより折畳み、コンパクトにし、整理、保管に適するようにする。
さらには、本実施形態の積み重ねられた板状の被搬送物品の搬送トレイからのパレット分離装置は、台車6と、左右1対のリフターユニット機構部8A,8Bとを備え、台車6に備えられる昇降手段5は、手動操作されるメインバルブ9と、切り換えバルブ9A,9Bと、油圧ジャッキ10とよりなる簡単な構造であり、部品点数も少ないので、製作および組付けが容易かつ迅速に行え、製作コスト、および組付コストは安価になる。
本発明は、必要な任意の場所へ移動して組付および分解が容易に行え、多段のトレイの積み重ね状態を維持したまま最下段のパレットの分離が容易かつ確実に行えるという用途・機能に適する。
図1は本発明のパレット分離装置の実施形態を示し、左右の油圧シリンダーを上昇し、左右1対のリフターユニット機構部に設けた係止爪の間に、台車に積み重ねたトレイの係合鍔部を配置した組付け状態の正面図である。 図2は同じく油圧シリンダーを降下させ、積み重ねたトレイからパレットを分離した状態の正面図である。 図3は同じく要部を示す拡大正面図である。 図4は同じく油圧シリンダーを上昇し、左右1対のリフターユニット機構部に設けた係止爪の間に、台車に積み重ねたトレイの係合鍔部を配置する組付け直前の状態の正面図である。 図5は同じく油圧シリンダーを降下し、左右1対のリフターユニット機構部に設けた係止爪に台車に積み重ねたトレイの係合鍔部を係止する組付け直前の状態の正面図である。 図6は同じく分解平面図である。 図7は同じく組立平面図である。 図8は同じく本実施形態を構成する台車を示す平面図である。 図9は同じく正面図である。 図10は同じく側面図である。 図11は同じく本実施形態を構成する左側のリフターユニット機構部を示す正面図である。 図12は同じく平面図である。 図13は同じく右側面図である。 図14は同じく本実施形態を構成する昇降手段を示す油圧回路図である。 図15は同じく本実施形態に用いるキャスターの一例を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 パレット
2 被搬送物品
3 係合鍔部
4 トレイ
5 昇降手段
6 台車
6a キャスター
7 係止爪
8 メインバルブ
8A リフターユニット機構部
8B リフターユニット機構部
9A 切換えバルブ
9B 切換えバルブ
10 油圧ジャッキ
11 リフターユニット本体部
12 転倒防止兼ストッパ脚部
12a 自由端部
16 下側前部結合手段
17 下側後部結合手段
23 上側結合手段
K 油圧経路
K1 油圧経路
K2 油圧経路
S1 油圧シリンダー
S2 油圧シリンダー
R ロック機構部

Claims (11)

  1. パレットと、
    板状の被搬送物品が載置され、かつ左右の外側面には係合鍔部が突設されて前記パレット上に多段に積み重ねられるトレイと、
    前記トレイ、および前記パレットを地面上を移送可能に設けられている台車と、
    前記台車の左右の側面に対向して近接されたり、または、離反されるように前記地面上を移動可能に設けられた左右1対のリフターユニット機構部と、を有するパレット分離装置であって、
    前記台車には前記パレット、および前記トレイを、前記リフターユニット機構部の前記地面に対する上下方向の位置を変えずに上昇または降下させる昇降手段が設けられ、
    そして、前記リフターユニット機構部の内側には、前記トレイの係合鍔部に係合可能となす係止爪が多段に突設されており、前記リフターユニット機構部は、前記係合鍔部が前記係止爪に係合した前記トレイを、該トレイの前記地面に対する上下方向の位置を変えずに支持するものである
    ことを特徴とするパレット分離装置。
  2. 前記昇降手段が、少なくとも左右1対の油圧シリンダーと、油圧経路を開閉させるメインバルブと、該メインバルブに対し並列に接続されて1対の前記油圧シリンダーに対して個別に選択的に油圧経路を開閉する切換えバルブと、前記メインバルブと前記切換えバルブとによって開かれた油圧経路を介して前記油圧シリンダーへの油の供給又は前記油圧シリンダーからの油の排出を行う手動の油圧ジャッキと、を有していることを特徴とする請求項1に記載のパレット分離装置。
  3. 前記台車および前記左右1対のリフターユニット機構部、或いは、前記台車または前記左右1対のリフターユニット機構部には、ロック機構部を備えたキャスターが複数個設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のパレット分離装置。
  4. 前記左右1対のリフターユニット機構部には、対向するリフターユニット本体部に開閉可能に転倒防止兼ストッパ脚部が枢着され、そして、前記転倒防止兼ストッパ脚部には、不使用時に、前記リフターユニット本体部に重合されて被閉されるとともに、使用時に、前記リフターユニット本体部に対して平面視略90°に開かれて、前記左右1対のリフターユニット機構部に設けられている前記転倒防止兼ストッパ脚部のそれぞれの自由端部が一直線に相互に衝合されており、前記台車が、前記左右1対のリフターユニット機構部の間に、その衝合された前記転倒防止兼ストッパ脚部に当接するまで押し込まれることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のパレット分離装置。
  5. 前記左右1対のリフターユニット機構部の下側前部が、一端がねじ部となった取付側の螺杆部、前記取付側の螺杆部の前記ねじ部に一端が対向し、その一端が前記ねじ部とは逆向きの逆ねじ部となった被取付側の螺杆部、及び、前記ねじ部及び前記逆ねじ部とのそれぞれに螺合して前記取付側の螺杆部と前記被取付側の螺杆部とを結合する回転結合子を有するターンバックル形式の結合手段により分離可能に結合されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のパレット分離装置。
  6. 前記左右1対のリフターユニット機構部の下側後部が、前記1対のリフターユニット機構部相互間の接続端に跨るロッドの両端を止め螺子にてねじ止めされる結合手段により分離可能に結合されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のパレット分離装置。
  7. 前記左右1対のリフターユニット機構部の上側前面および上側後面が、正面略コ字形をなす係合バーの両端に折曲されている係止部を前記リフターユニット機構部の対応個所の上面に設けた係止孔内に係脱可能に係入する結合手段により分離可能に結合されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のパレット分離装置。
  8. 前記左右1対のリフターユニット機構部には、前記係合バーを取付け操作時、および取外し操作時に使用される足場が設けられていることを特徴とする請求項7に記載のパレット分離装置。
  9. 前記係止爪が、前記トレイの辺の全域に係合する一つの連続爪であるか、または前記辺に部分的に係合する一つ、または複数の部分爪であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のパレット分離装置。
  10. 前記台車の左右両側面と前記両側面に対向する左右1対のリフターユニット機構部の対向面との間には、ローラと、該ローラが案内移動されるガイド・レールとよりなる案内部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のパレット分離装置。
  11. 前記昇降手段、前記台車、前記リフターユニット機構部の何れか、或いは、全ての危険作業部位には、作業注意を促す注意喚起表示手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜10の何れかに1項に記載のパレット分離装置。
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