JP5432389B2 - 光周波数シフタおよびこれを使用した光変調器 - Google Patents

光周波数シフタおよびこれを使用した光変調器 Download PDF

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Description

本発明は、光周波数シフタおよびこれを使用した光変調器に関し、より詳細には、入力された連続光を2光周波数にシフトする光周波数シフタ、およびこれを使用した全光周波数分割多重光変調器に関する。
旺盛な通信需要を背景として、基幹網の大容量化に向けた検討が精力的に行われている。伝送容量の大容量化においては、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)を使用するとともに、一波長あたりのシンボルレート(変調符号送出速度)を高くすると、波長分散や偏波モード分散の影響が急激に大きくなり、また、伝送に必要な受信感度を得るための光強度が大きくなって光ファイバ中で発生する四光波混合や相互位相変調、自己位相変調などによる信号品質劣化も問題となる。
この問題を解決するために、分散耐力に優れ、帯域利用効率が高い多重化技術として、各波長チャネルで直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を使用し、これをWDMで多重化する技術が検討されている。OFDMでは、N(Nは2以上の整数)のキャリアに直交する符号化を行うことで、単一キャリアの場合と比較してシンボルレートを1/Nに低下することができ、分散耐力を向上させることができる。OFDMは、無線の分野では汎用の技術となっている。
光信号をOFDM変調する技術としては、無線と同様に電気的にOFDM信号を生成して光変調器を駆動する方法がある(特許文献1を参照)。この手法を使用すると光学系は、シンプルであるが、変調器および変調器駆動部にはシンボルレートのN倍程度の帯域が要求されるため、これらの帯域が制限要因になる問題がある。
一方、予め光変調器で変調したサブキャリア光を合波する全光OFDMが提案されている(特許文献2および3を参照)。図1に示すように、まず、マルチキャリア発生回路(光サブキャリア発生器)101で、複数のサブキャリア光を生成し、次に、それらサブキャリア光を、光分岐部102で各サブキャリア光に弁別し、それぞれ光直交変調器103aおよび103bでデータ変調したのちに光合波部104により、合波して変調出力を得る。特許文献3に開示しているように、光分岐部102は、遅延干渉計105、106aおよび106bにより構成するとよい。このようにするとWDM信号の光周波数グリッド(WDM光信号間の光周波数間隔)とサブキャリア間隔がある程度異なる場合にも高い消光比を得ることができる。図1に示したのは、サブキャリア数が2の場合であるが、この場合には送信側の光学回路も比較的シンプルであるために次世代の高速伝送技術として有望である。
特開2005−311722号公報 特開2009−017320号公報 特開2009−198914号公報
しかしながら、上記の全光OFDM変調器の構成では、サブキャリア弁別のための光分岐部102に遅延干渉計105および106を使用する必要があり、このため回路サイズが大きくなる課題があった。WDMの光周波数グリッドを100GHzとするためには、遅延干渉計の自由スペクトルレンジ(FSR:Free Spectrum Range)を50GHz程度にする必要がある(特許文献3を参照)。この遅延干渉計を石英系光導波路(N=1.49程度)で作製すれば遅延干渉計の光路長差は、約4mmとなる。波長チャネルの周波数間隔を、最近適用が進んでいる50GHz間隔にするためには、光路長差は、倍の約8mmとなり、大きな回路サイズの光分岐部が必要となる。
また一般に、遅延干渉計を構成するニオブ酸リチウム導波路あるいは石英系光導波路は、屈折率の温度依存性を有するために、環境温度で遅延干渉計の中心波長が変化する課題があった。これを解決するためには、遅延干渉計を温度調整する、あるいは温度無依存化する必要があるが、温度調整は、変調器モジュールの実装を複雑にし、また消費電力が大きくなる問題があり(一般に数W)、温度無依存化は、損失増加を引き起こす問題がある(一般に〜1dB)。
さらに、遅延干渉計のFSRは、光周波数グリッドおよびサブキャリア間隔にあわせて設定する必要があるために、異なる光周波数グリッドに対しては遅延干渉計の設計を変える必要があり、異なる光分岐部が必要になる問題があった。
本発明は、上述のような従来技術に鑑みてなされたもので、その目的は、小型化可能な構成で、サブキャリアを生成する温度無依存な光周波数シフタを提供し、またこれを使用して小型で温度依存性が小さく、異なる光周波数グリッドにも対応可能な全光OFDM変調器を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の光周波数シフタは、1本の入力用光ポートと、上記1本の入力用ポートに光学的に接続された1入力2出力の光カプラと、上記1入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に夫々接続された2つのマッハツェンダ変調部と、上記2つのマッハツェンダ変調部の夫々の出力に光学的に接続された2入力2出力の光カプラと、上記2入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に接続された2本の出力用光ポートとを備え、上記2つのマッハツェンダ変調部が互いに位相が(2p+1)π/2(p:整数)だけ異なる同一周波数の周期波形によって駆動されていることを特徴とする。
また、第2の態様の光周波数シフタは、第1の態様において、上記2つのマッハツェンダ変調部のバイアスが夫々無駆動時に出力0となるように調整されていることを特徴とする。
また、第3の態様の光周波数シフタは、第1の態様において、上記マッハツェンダ変調部の半波長電圧をVπとするとき、上記マッハツェンダ変調部を駆動する上記周期波形の電圧全幅値が2Vπの60%以上120%以内であることを特徴とする。
また、第4の態様の光周波数シフタは、第1の態様において、上記1入力2出力の光カプラがY分岐であり、上記2入力2出力の光カプラが2入力2出力多モード干渉光カプラであることを特徴とする。
また、第5の態様の光周波数シフタは、第1の態様において、上記2つのマッハツェンダ変調部の一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極が縦続に接続されており、上記一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、上記他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極を接続する電気配線に、上記周期波形のπ/2だけの遅延が設けられていることを特徴とする。
また、第6の態様の光周波数シフタは、第5の態様において、上記2つのマッハツェンダ変調部の一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極の長さが、電気入力に近いマッハツェンダ変調部の備える変調電極が短く、電気入力に遠いマッハツェンダ変調部の備える変調電極が長くなっていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するための本発明の第7の態様の光変調器は、光信号を生成する光変調器であって、1入力2出力の光周波数シフタ部と、上記1入力2出力の光周波数シフタ部の2本の出力に夫々光学的に接続された2つの光変調部と、上記2つの光変調部の夫々の出力に光学的に接続された光合波部とを備え、上記1入力2出力の光周波数シフタ部は、1本の入力用光ポートと、上記1本の入力用ポートに光学的に接続された1入力2出力の光カプラと、上記1入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に夫々接続された2つのマッハツェンダ変調部と、上記2つのマッハツェンダ変調部の夫々の出力に光学的に接続された2入力2出力の光カプラと、上記2入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に接続された2本の出力用光ポートとを備え、上記2つのマッハツェンダ変調部が互いに位相が(2p+1)π/2(p:整数)だけ異なる同一周波数の周期波形によって駆動されていることを特徴とする。
また、第8の態様の光変調器は、第7の態様において、上記2つの変調部が夫々光直交変調部であり、上記光合波部が2入力1出力光カプラであることを特徴とする。
また、第9の態様の光変調器は、第7の態様において、上記2つの変調部が夫々偏波多重光直交変調部であり、上記光合波部が2入力1出力光カプラであることを特徴とする。
また、第10の態様の光変調器は、第7の態様において、上記2つの変調部が夫々1入力2出力の光カプラと該1入力2出力光カプラの2つの出力に夫々光学的に接続された2連光直交変調部であり、上記光合波部が、上記2つの2連光直交変調部の夫々一方の出力を合波する第1の2入力1出力光カプラと、上記2つの2連光直交変調部の夫々他方の出力を合波する第2の2入力1出力光カプラと、上記第1の光カプラの出力と上記第2の光カプラの出力とを偏波合成する偏波合波器から構成されており、上記第1の光カプラの出力あるいは上記第2の光カプラの出力のいずれか一方と上記偏波合波器との間に偏波変換器が設けられていることを特徴とする。
また、第11の態様の光変調器は、第7の態様において、上記光周波数シフタが備える上記2つのマッハツェンダ変調部のバイアスが夫々無駆動時に出力0となるように調整されていることを特徴とする。
また、第12の態様の光変調器は、第7の態様において、上記光周波数シフタが備える上記マッハツェンダ変調部の半波長電圧をVπとするとき、上記光周波数シフタが備えるマッハツェンダ変調部を駆動する上記周期波形の電圧全幅値が2Vπの60%以上120%以内であることを特徴とする。
また、第13の態様の光変調器は、第7の態様において、上記光周波数シフタが備える上記1入力2出力の光カプラがY分岐であり、上記光周波数シフタが備える上記2入力2出力の光カプラが2入力2出力多モード干渉光カプラであることを特徴とする。
また、第14の態様の光変調器は、第7の態様において、上記光周波数シフタが備える上記2つのマッハツェンダ変調部の一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極が縦続に接続されており、上記光周波数シフタが備える上記一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極を接続する電気配線に、上記光周波数シフタを駆動する上記周期波形のπ/2だけの遅延が設けられていることを特徴とする。
また第15の態様の光変調器は、第14の態様において、上記光周波数シフタが備える上記2つのマッハツェンダ変調部の一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極の長さが、電気入力に近いマッハツェンダ変調部の備える変調電極が短く、電気入力に遠いマッハツェンダ変調部の備える変調電極が長くなっていることを特徴とする。
1本の入力用光ポートと、上記1本の入力用ポートに光学的に接続された1入力2出力の光カプラと、上記1入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に夫々接続された2つのマッハツェンダ変調部と、上記2つのマッハツェンダ変調部の夫々の出力に光学的に接続された2入力2出力の光カプラと、上記2入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に接続された2本の出力用光ポートとを備え、上記2つのマッハツェンダ変調部を互いに位相がπ/2だけ異なる同一周波数の周期波形によって駆動することで、遅延干渉計が不要で、小型で温度依存性が無く波長グリッドによらない光周波数シフタおよび光変調器を提供することができる。
従来のOFDM変調器の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタの構成を表す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタの周波数シフト成分の変調振幅依存性を表す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタの周波数シフト成分を表す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタで得られた出力信号を表す図である。 本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタの構成を表す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光周波数シフタの構成を表す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光周波数シフタで得られる出力信号のシミュレーションを示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光変調器の構成を表す図である。 光直交変調部の構成を表す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光変調器の構成を表す図である。 偏波多重光直交変調部の構成を表す図である。 本発明の第5の実施形態に係る光変調器の構成を表す図である。 本発明の第5の実施形態の変形に係る光変調器の構成を表す図である。
以下、図面および数式を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図2に、本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210の構成を示す。本発明の第1の実施形態の光周波数シフタ210は、入力用ポート211と、入力用ポート211に光学的に接続された1入力2出力の光カプラ212と、光カプラ212の2出力にそれぞれ光学的に接続された2つのマッハツェンダ型変調部(以下、MZ変調部)213aおよび213bと、2つのMZ変調部213aおよび213bの出力に夫々光学的に接続された2入力2出力の光カプラ214と、2入力2出力の光カプラ214の2本の出力に夫々光学的に接続された出力用光ポート215aおよび215bから構成されている。
2つのMZ変調部213aおよび213bは、信号発生器216で発生した電気信号によって電気アンプ218aおよび218bを介して駆動されるが、図2に示すように、MZ変調部213aの駆動部には、位相π/2だけの電気遅延線217が設けられており、この結果、2つのMZ変調器213aおよび213bは、位相がπ/2だけ異なる同一の電気波形で、駆動されることとなる。
ここで、図2に示す本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210では、1入力2出力の光カプラ212としてY分岐を使用することとした。これは、この構成とすることにより動作波長が広く分岐比ずれの小さな1入力2出力光カプラを提供できるからである。しかしながら、本発明はこの例に限定されるものではなく、1入力2出力光カプラとしては1入力2出力多モード干渉光カプラを使用してもよく、また方向性結合器や2入力2出力多モード干渉光カプラ、非対称X分岐などの2入力2出力光カプラの一方の入力ポートだけを使用してもよい。
また、図2に示す本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210では、2入力2出力の光カプラ214として、多モード干渉光カプラを使用することとした。これは、この構成とすることで動作波長が広い2入力2出力光カプラを提供できるからである。しかしながら、本発明は、この例に限定されるものではなく、方向性結合器や非対称X分岐、あるいはラティス型構成を使用した広帯域光カプラなど、別のカプラを使用してももちろん構わない。
また、図2に示す本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210では、1入力2出力の光カプラ212として2つの光出力が同相となるY分岐を使用して、2入力2出力の光カプラ214としては2つの光出力間に90度の位相差が発生する多モード干渉光カプラを使用することとしたが、これはY分岐および多モード干渉光カプラが、それぞれカプラとして本発明の第1の実施形態に適しているだけではなく、この組み合わせにすることによりY分岐212と多モード干渉光カプラ214を繋ぐ光アームに光遅延を挿入する必要がないという利点も併せ持つからである。しかしながら、第1実施形態の変形で詳細に示すように、本発明は、この例に限定されるものではない。
次に、本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210の動作について説明する。いま、光周波数シフタ210への入力波形をE=E0(t)と表す。このとき、Y分岐212により入力光は、同相のままMZ変調部213aおよび213bに導かれるので、MZ変調部213aおよび213bの入力光電界Eain(t)およびEbin(t)はそれぞれ、以下、数式1、数式2のように表される。
Figure 0005432389
Figure 0005432389
ここで、MZ変調部213bの駆動波形Db(t)を簡単のために正弦波と仮定して、以下、数式3のように表す。
Figure 0005432389
ここで、mは、比例係数であり、fは、駆動波形の周波数である。MZ変調部213aの駆動波形Da(t)は、電気遅延線217によってπ/2だけ遅延を受けるので、以下、数式4のようになる。
Figure 0005432389
さて、MZ変調部213aおよび213bは、夫々駆動波形に対して正弦波的な応答を示すようにバイアス調整されているとする。このときMZ変調部213aおよび213bの光電界出力Eaout(t)およびEbout(t)は、それぞれ、以下、数式5、数式6のように表される。
Figure 0005432389
・・・数式5
Figure 0005432389
ここで、Jnは、n次の第一種ベッセル関数である。
この2つの光電界は、多モード干渉光カプラ214によって合波される。このとき、多モード干渉光カプラ214では、結合する光が、π/2の位相シフトを受けるため、出力ポート215aおよび215bから得られる光電界E1(t)およびE2(t)は、夫々、以下数式7、数式8のように与えられる。
Figure 0005432389
Figure 0005432389
さらに展開すれば、以下、数式9、数式10を得ることができる。
Figure 0005432389
Figure 0005432389
高次の項を無視して、n=0の項に注目すれば、E1(t)およびE2(t)は、それぞれ、以下、数式11、数式12のようになる。
Figure 0005432389
Figure 0005432389
上記、数式11、数式12より、E1(t)は、元の周波数から−fだけの周波数シフトが得られており、E2(t)は、元の周波数から+fの周波数シフトが得られていることが分かる。
ここで、図2に示す本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210では、MZ変調部213aの駆動波形Da(t)は、電気遅延線217によってπ/2だけ遅延を受けることとしたが、これはMZ変調部213bの側に電気遅延線217を設けて、駆動波形Db(t)にπ/2の遅延を与えるとしてももちろん構わない。この場合には、式に示したfが−fに置き換わることになる。さらに、一般的には、pを整数としてDa(t)とDb(t)に間に(2p+1)π/2の位相差が、与えられていれば、本発明の効果を奏することができる。
また、図2に示す本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210では、MZ変調部213aおよび213bの駆動波形Da(t)およびDb(t)は、正弦波であると仮定したが、これはこの波形の生成が容易で、また、波形が狭いため駆動電気系への負担が減ぜられるからである。しかしながら、本発明は、この例に限定されるものではなく、正弦波以外の波形であってももちろん構わない。この場合には、数式9および10のベッセル関数で与えられる係数が変更されることになる。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタの駆動振幅mと、得られる光周波数成分の関係300を表した図である。図中には、f成分、3f成分、5f成分が示されている。このうち光周波数シフタの動作として重要になるのは、f成分となるが、図より、m=1.17πのときにf成分が最大となることが分かる。一方で、駆動振幅を大きくすると駆動電気系への負担が大きくなる側面があるので、駆動振幅mとしては、πの60%から120%とするのが望ましい。これは、MZ変調部の半波長電圧をVπとするときに、全振幅を2Vπの60%から120%にすることに相当する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタを駆動した時の出力用光ポート215bで得られる光周波数スペクトルを計算した結果400を示す図である。駆動振幅横軸は、fで規格化した光周波数を示し、縦軸は光強度である。また駆動振幅mは、1.17πとした。数式10に示されるように、光周波数シフタを通過後の光周波数は、+f、−3f、+5f、−7f…となっていることが分かる。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタを構成して実際に駆動した時に得られた波形500を示す図である。図5に示されているように、本発明の光周波数シフタを使用することにより、出力用光ポート215aおよび215bのそれぞれにおいて、それぞれ−fおよび+fだけ光周波数がシフトした出力が得られていることが分かる。
この構成では、±fの光周波数成分を弁別するための光遅延干渉計が不要であり、このためにサイズが小さく、また、温度による遅延干渉計の特性変化を考慮する必要のない光周波数シフタが提供できる。また、光遅延干渉計がないことから特定の波長グリッドでの動作に限られず、いかなる周波数グリッドであっても動作可能な光周波数シフタが提供できる。
(第1の実施形態の変形)
図6に、本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタ610の構成を示す。本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタ610は、入力用ポート611と、入力用ポート611に光学的に接続された1入力2出力の光カプラ612と、光カプラ612の2出力に夫々光学的に接続された2つのマッハツェンダ型変調部(以下、MZ変調部)613aおよび613bと、2つのMZ変調部613aおよび613bの出力に夫々光学的に接続された2入力2出力の光カプラ614と、2入力2出力の光カプラ614の2本の出力に夫々光学的に接続された出力用光ポート615aおよび615bから構成されている。
2つのMZ変調部613aおよび613bは、信号発生器616で発生した電気信号によって電気アンプ618aおよび618bを介して駆動されるが、図6に示すように、MZ変調部613bの駆動部には、位相π/2だけの電気遅延線617が設けられており、この結果、2つのMZ変調器613aおよび613bは位相がπ/2だけ異なる同一の電気波形で駆動されることとなる。図2に示す本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタではMZ変調器613aの駆動系に電池遅延線617を設けることとしたが、図6に示す本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタ610のように、MZ変調器613bの駆動部に電気遅延線617を設けても、もちろん本発明の効果を奏することができる。
また、図6に示す本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタ610では、1入力2出力の光カプラ612として、1入力2出力の多モード干渉光カプラを使用することとした。図2に示す本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210では、1入力2出力の光カプラ212としてY分岐を使用することとしたが、図6に示す本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタ610のように、1入力2出力の光カプラ612として、1入力2出力の多モード干渉光カプラを使用しても、もちろん本発明の効果を奏することができる。
さらに、図6に示す本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタ610では、2入力2出力の光カプラ614として、図6に示すような導波路幅の異なる出力を有する2入力2出力のX分岐を使用することとした。これは、断熱モード変換を使用するX分岐が広帯域で低損失な特性を有しており、広帯域で低損失な光周波数シフタを提供できるからである。また、X分岐では結合する光間の位相が0およびπになるため、これを補償するためにMZ変調部613bと2入力2出力の光カプラ614との間にπ/2の光遅延線619を挿入することとした。図2に示す本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210では、2入力2出力の光カプラ212として2入力2出力多モード干渉光カプラを使用することとしたが、図6に示す本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタ610のように、2入力2出力の光カプラ614として、X分岐を使用して、位相を補償するための光遅延線619を使用しても、もちろん本発明の効果を奏することができる。
(第2の実施形態)
図7に、本発明の第2の実施形態に係る光周波数シフタ710の構成を示す。本発明の第2の実施形態の光周波数シフタ710は、入力用ポート711と、入力用ポート711に光学的に接続された1入力2出力の光カプラ712と、光カプラ712の2出力に夫々光学的に接続された2つのMZ変調部713aおよび713bと、2つのMZ変調部713aおよび713bの出力に夫々光学的に接続された2入力2出力の光カプラ714と、2入力2出力の光カプラ714の2本の出力に夫々光学的に接続された出力用光ポート715aおよび715bから構成されている。
ここで、図7に示す本発明の第2の実施形態に係る光周波数シフタ710では、2つのMZ変調部713aおよび713bを備える。2つのMZ変調部713aおよび713bは、変調電極720aおよび720bを夫々備える。これらの変調電極720aおよび720bは、電気配線721によって接続されており、変調電極720aおよび720bの間には電気遅延線722が設けられて、変調電極720aおよび変調電極720bの駆動波形間にπ/2だけの電気遅延が与えられるようになっている。また、変調電極720aおよび720bを接続する電気配線721は最終的に終端抵抗723で終端されている。光周波数シフタ710は、信号発生器716で生成した駆動波形により電気アンプ718を介して駆動される。この構成によってMZ変調部を駆動する電気アンプが1つですみ、消費電力の小さな光周波数シフト710を提供できる。
ここで、図2および図6で示した本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210、および本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタ610の有するMZ変調部213a、613aおよび213b、613bも、もちろん変調電極を備えているが、構成を示す図2および図6では省略されていることを付記しておく。
また、図7に示す本発明の第2の実施形態に係る光周波数シフタ710では、MZ変調部713aおよび713bがx−cutニオブ酸リチウムによって構成されており、変調電極720aおよび720bは、単電極駆動用の電極であることとしたが、本発明は、この例に限定されるものではなく、MZ変調部713aおよび713bは、z−cutニオブ酸リチウムと分極反転によって構成し、変調電極720aおよび720bは、単電極駆動用の電極であってもよいし、あるいはMZ変調部713aおよび713bは、z−cutニオブ酸リチウムで構成し、変調電極720aおよび720bは、二電極駆動用の電極であってもよいし、別の材料系で構成されたMZ変調部713aおよび713bを使用してももちろん構わない。
また、図7に示す本発明の第2の実施形態に係る光周波数シフタ710では、変調電極720bから変調電極720aに至る電気配線での損失を考慮して、MZ変調部713aおよび713bで同じ変調度を得るために、電気入力に近い変調電極720bの長さが、電気入力に遠い変調電極720aの長さより短いこととした。しかしながら、本発明は、この例に限定されるものではない。
さらに、図7に示す本発明の第2の実施形態に係る光周波数シフタ710では、1入力2出力の光カプラ712としてY分岐を使用することとした。これは、この構成とすることで動作波長が広く分岐比ずれの小さな1入力2出力光カプラを提供できるからである。しかしながら、本発明は、この例に限定されるものではなく、1入力2出力光カプラとしては1入力2出力多モード干渉光カプラを使用してもよく、また方向性結合器や2入力2出力多モード干渉光カプラ、非対称X分岐などの2入力2出力光カプラの一方の入力ポートだけを使用してもよい。
また、図7に示す本発明の第2の実施形態に係る光周波数シフタ710では、2入力2出力の光カプラ714として、多モード干渉光カプラを使用することとした。これは、この構成とすることで動作波長が広い2入力2出力光カプラを提供できるからである。しかしながら、本発明は、この例に限定されるものではなく、方向性結合器や非対称X分岐、あるいはラティス型構成を使用した広帯域光カプラなど、別のカプラを使用してももちろん構わない。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る光周波数シフタによって得られる光スペクトルのシミュレーション値を示す図である。図8に示すように、このような構成によっても周波数シフトされた2光出力を得ることができる。
(第3の実施形態)
図9に、本発明の第3の実施形態に係る光変調器900の構成を示す。図9に示す本発明の第3の実施形態の光変調器900は、光周波数シフタ910と、光周波数シフタ910の2つの出力に夫々光学的に接続された光直交変調部924aおよび924bと、光直交変調部924aおよび924bの出力に光学的に接続され、2つの出力を合波する2入力1出力光カプラ925から構成されている。ここで、光周波数シフタ910としては、本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタを使用している。
ここで、図9に示す本発明の第3の実施形態に係る光変調器900では、2入力1出力の光カプラ925としてY分岐を使用することとした。これは、この構成とすることで動作波長が広く分岐比ずれの小さな2入力1出力光カプラを提供できるからである。しかしながら、本発明は、この例に限定されるものではなく、2入力1出力光カプラとしては2入力1出力多モード干渉光カプラを使用してもよく、また方向性結合器や2入力2出力多モード干渉光カプラ、非対称X分岐などの2入力2出力光カプラの一方の出力ポートだけを使用してもよい。
また、図9に示す本発明の第3の実施形態に係る光変調器900では、図2に示した本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210を使用することとしたが、これは、図6に示した本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタ610を使用してもよく、図7に示した本発明の第2の実施形態に係る光周波数シフタ710を使用してももちろん構わない。
図9の光直交変調部924としては、図10に示す構成で実現することができる。図10に示す光直交変調部924は、入力用光ポート1026と、入力用光ポート1026に光学的に接続された1入力2出力の光カプラ1027と、1入力2出力の光カプラの2つの出力に夫々光学的に接続されたMZ変調部1028aおよび1028bと、2つのMZ変調部1028aおよび1028bの出力に光学的に接続された2入力2出力の光カプラ1030と、2入力2出力の光カプラ1030の一方の出力に光学的に接続された出力用光ポート1031と、他方の出力に光学的に接続されたモニタ用光ポート1032と、モニタ用光ポート1032に光学的に接続された光モニタ1033から構成されている。さらに、一方のMZ変調部(図10の場合は、1028b)と、2入力2出力光カプラ1030の間には、光にπ/2の遅延を与える光遅延線1029が設けられている。
このような構成にすると、第1の実施形態で数式を使用して説明したように、光直交変調部924aへは光周波数が−fシフトした光が、光直交変調部924bへは、光周波数が+fシフトした光が導かれる。したがって光周波数シフト量fを、シンボルレートの半分に等しくなるように設定することで、2入力1出力カプラ1025の出力としては全光OFDMの信号が得られることとなる。
この構成では、±fの光周波数成分を弁別するための光遅延干渉計が不要であり、このためにサイズが小さく、また温度による遅延干渉計の特性変化を考慮する必要のない光変調器が提供できる。また、光遅延干渉計がないことから特定の波長グリッドでの動作に限られず、いかなる周波数グリッドであっても動作可能な光変調器が提供できる。
(第4の実施形態)
図11に、本発明の第4の実施形態に係る光変調器1100の構成を示す。図11に示す本発明の第4の実施形態に係る光変調器1100は、光周波数シフタ1110と、光周波数シフタ1110の2つの出力に、夫々光学的に接続された偏波多重光直交変調部1134aおよび1134bと、光直交変調部1134aおよび1134bの出力に光学的に接続され、2つの出力を合波する2入力1出力光カプラ1123から構成されている。ここで光周波数シフタ1110としては、本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210を使用している。
ここで、図11に示す本発明の第4の実施形態に係る光周波数シフタ1110では、2入力1出力の光カプラ1123としてY分岐を使用することとした。これは、この構成とすることにより、動作波長が広く分岐比ずれの小さな2入力1出力光カプラを提供できるからである。しかしながら、本発明は、この例に限定されるものではなく、2入力1出力光カプラとしては2入力1出力多モード干渉光カプラを使用してもよく、また方向性結合器や2入力2出力多モード干渉光カプラ、非対称X分岐などの2入力2出力光カプラの一方の出力ポートだけを使用してもよい。
また、図11に示す本発明の第4の実施形態に係る光変調器1100では、図2に示した本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210を使用することとしたが、これは、図6に示した本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタ610を使用してもよく、図7に示した本発明の第2の実施形態に係る光周波数シフタ710を使用しても、もちろん構わない。
さらに、図11の偏波多重光直交変調部1134としては、図12に示す構成で実現することができる。図12に示す偏波多重光直交変調部1134は、入力用光ポート1235と、入力用光ポート1235に光学的に接続された1入力2出力の光カプラ1236と、1入力2出力の光カプラ1236の2つの出力に夫々光学的に接続された光直交変調部1224aおよび1224bと、2つの光直交変調部1224aおよび1224bの出力に光学的に接続された2入力1出力の偏波合波器1238と、2入力1出力の偏波合波器1238の出力に光学的に接続された出力用光ポート1239から構成されている。さらに、一方の光直交変調部(図12の場合には1124a)と偏波合波器1238の間には、直交する偏波に光偏波を変換する偏波変換器1237が設けられている。ここで、光直交変調部1224aおよび1224bとしては、図10に示した構成をとることができる。
このような構成にすると、第1の実施形態で数式を使用して説明したように偏波多重光直交変調部1134aへは光周波数が−fシフトした光が、偏波光直交変調部1134bへは光周波数が+fシフトした光が導かれる。したがって光周波数シフト量fをシンボルレートの半分に等しくなるように設定することにより、2入力1出力カプラ1123の出力としては、偏波多重された全光OFDMの信号が得られることとなる。
(第5の実施形態)
図13に、本発明の第5の実施形態に係る光変調器1300の構成を示す。図13に示す本発明の第5の実施形態に係る光変調器1300は、光周波数シフタ1310と、光周波数シフタ1310の2つの出力に夫々光学的に接続された2連光直交変調部1340aおよび1340bと、2連光直交変調部1340aおよび1340bの出力に光学的に接続され、2つの出力を合波する合波部1342から構成されている。ここで光周波数シフタ1310としては、本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210を使用している。
また、2連光直交変調部1340aは、入力された光を2分岐するY分岐1341aと、Y分岐1341aの2つの出力に光学的に接続された光直交変調部1324aおよび1324bから構成されている。2連光直交変調部1340bは、入力された光を2分岐するY分岐1341bと、Y分岐1341bの2つの出力に光学的に接続された光直交変調部1324cおよび1324dから構成されている。
さらに合波部1342は、2連光直交変調部1340aおよび1340bの夫々一方の出力を合波するY分岐1343aと、2連光直交変調部1340aおよび1340bの夫々他方の出力を合波するY分岐1343bと、Y分岐1343aおよび1343bの出力を偏波合成する偏波合波器1345から構成されている。また、Y分岐1343aおよび1343bのいずれか一方(この場合は1343a)と偏波合波器1345の間には直交する偏波に偏波を変換する偏波変換器1344が設けられている。
ここで、図11に示す本発明の第5の実施形態に係る光変調器1100では、図2に示した本発明の第1の実施形態に係る光周波数シフタ210を使用することとしたが、これは図6に示した本発明の第1の実施形態の変形に係る光周波数シフタ610を使用してもよく、図7に示した本発明の第2実施形態に係る光周波数シフタ710を使用してももちろん構わない。
このような構成にすると、第1の実施形態で数式を使用して説明したように、2連偏波多重光直交変調部1340aへは光周波数が−fシフトした光が、光直交変調部1340bへは光周波数が+fシフトした光が導かれる。したがって光周波数シフト量fをシンボルレートの半分に等しくなるように設定することで、合波部1342の出力としては偏波多重された全光OFDMの信号が得られることとなる。
なお、図13に示した本発明の第5の実施形態の構成としては、図13に示した構成以外に、図14のように2連光直交変調部の空間配置が入れ子になるように配置しても、もちろん発明の効果を奏することができる。
210、610、710、910、1110、1310、1410 光周波数シフタ
211、611、711、911、1026、1111、1235、1311、1411 入力用光ポート
212、612、712、912、1112、1027、1236、1312、1341a,b、1412、1441a,b 1入力2出力光カプラ
213a,b、613a,b、713a,b、913a,b、1028a,b、1113a,b、1313a,b、1413a,b マッハツェンダ変調部
214、614、714、914、1030、1114、1314、1414 2入力2出力光カプラ
215a,b、615a,b、715a,b、915a,b、1031、1115a,b、1239、1315a,b、1415a,b 出力用光ポート
216、616、716、916、1116、1316、1416 信号発生器
217、617、722、917、1117、1317、1417 電気遅延線
218a,b、618a,b、718 電気アンプ
619、1029 光遅延線
720a,b 変調電極
721 電気配線
723 終端抵抗
924a,b、1224a,b、1324a,b,c,d、1424a,b,c,d 光直交変調部
925、1123、1343a,b、1443a,b 2入力1出力光カプラ
1032 モニタ用光ポート
1033 光モニタ
1134a,b 偏波多重光直交変調部
1237、1344、1444 偏波変換器
1238、1345、1445 偏波合波器
1340a,b、1440a,b 2連光直交変調部
1342、1442 合波部

Claims (15)

  1. 1本の入力用光ポートと、
    前記1本の入力用ポートに光学的に接続された1入力2出力の光カプラと、
    前記1入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に夫々接続された2つのマッハツェンダ変調部と、
    前記2つのマッハツェンダ変調部の夫々の出力に光学的に接続された2入力2出力の光カプラと、
    前記2入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に接続された2本の出力用光ポートとを備え、
    前記2つのマッハツェンダ変調部が互いに位相が(2p+1)π/2(p:整数)だけ異なる同一周波数の周期波形によって駆動されていることを特徴とする光周波数シフタ。
  2. 前記2つのマッハツェンダ変調部のバイアスが夫々無駆動時に出力0となるように調整されていることを特徴とする請求項1に記載の光周波数シフタ。
  3. 前記マッハツェンダ変調部の半波長電圧をVπとするとき、前記マッハツェンダ変調部を駆動する前記周期波形の電圧全幅値が2Vπの60%以上120%以内であることを特徴とする請求項1に記載の光周波数シフタ。
  4. 前記1入力2出力の光カプラがY分岐であり、前記2入力2出力の光カプラが2入力2出力多モード干渉光カプラであることを特徴とする請求項1に記載の光周波数シフタ。
  5. 前記2つのマッハツェンダ変調部の一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、
    他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極が縦続に接続されており、前記一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、前記他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極を接続する電気配線に、前記周期波形のπ/2だけの遅延が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光周波数シフタ。
  6. 前記2つのマッハツェンダ変調部の一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、
    他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極の長さが、電気入力に近いマッハツェンダ変調部の備える変調電極が短く、電気入力に遠いマッハツェンダ変調部の備える変調電極が長くなっていることを特徴とする請求項5に記載の光周波数シフタ。
  7. 光信号を生成する光変調器であって、
    1入力2出力の光周波数シフタ部と、
    前記1入力2出力の光周波数シフタ部の2本の出力に夫々光学的に接続された2つの光変調部と、
    前記2つの光変調部の夫々の出力に光学的に接続された光合波部とを備え、
    前記1入力2出力の光周波数シフタ部は、
    1本の入力用光ポートと、
    前記1本の入力用ポートに光学的に接続された1入力2出力の光カプラと、
    前記1入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に夫々接続された2つのマッハツェンダ変調部と、
    前記2つのマッハツェンダ変調部の夫々の出力に光学的に接続された2入力2出力の光カプラと、
    前記2入力2出力の光カプラの2本の出力に光学的に接続された2本の出力用光ポートとを備え、
    前記2つのマッハツェンダ変調部が互いに位相が(2p+1)π/2(p:整数)だけ異なる同一周波数の周期波形によって駆動されていることを特徴とする光変調器。
  8. 前記2つの変調部が夫々光直交変調部であり、前記光合波部が2入力1出力光カプラであることを特徴とする請求項7に記載の光変調器。
  9. 前記2つの変調部が夫々偏波多重光直交変調部であり、前記光合波部が2入力1出力光カプラであることを特徴とする請求項7に記載の光変調器。
  10. 前記2つの変調部が夫々1入力2出力の光カプラと該1入力2出力光カプラの2つの出力に夫々光学的に接続された2連光直交変調部であり、
    前記光合波部が、前記2つの2連光直交変調部の夫々一方の出力を合波する第1の2入力1出力光カプラと、
    前記2つの2連光直交変調部の夫々他方の出力を合波する第2の2入力1出力光カプラと、
    前記第1の光カプラの出力と前記第2の光カプラの出力とを偏波合成する偏波合波器から構成されており、前記第1の光カプラの出力あるいは前記第2の光カプラの出力のいずれか一方と前記偏波合波器との間に偏波変換器が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の光変調器。
  11. 前記光周波数シフタが備える前記2つのマッハツェンダ変調部のバイアスが夫々無駆動時に出力0となるように調整されていることを特徴とする請求項7に記載の光変調器。
  12. 前記光周波数シフタが備える前記マッハツェンダ変調部の半波長電圧をVπとするとき、
    前記光周波数シフタが備えるマッハツェンダ変調部を駆動する前記周期波形の電圧全幅値が2Vπの60%以上120%以内であることを特徴とする請求項7に記載の光変調器。
  13. 前記光周波数シフタが備える前記1入力2出力の光カプラがY分岐であり、前記光周波数シフタが備える前記2入力2出力の光カプラが2入力2出力多モード干渉光カプラであることを特徴とする請求項7に記載の光変調器。
  14. 前記光周波数シフタが備える前記2つのマッハツェンダ変調部の一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、
    他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極が縦続に接続されており、前記光周波数シフタが備える前記一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、
    他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極を接続する電気配線に、前記光周波数シフタを駆動する前記周期波形のπ/2だけの遅延が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の光変調器。
  15. 前記光周波数シフタが備える前記2つのマッハツェンダ変調部の一方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極と、
    他方のマッハツェンダ変調部の備える変調電極の長さが、電気入力に近いマッハツェンダ変調部の備える変調電極が短く、電気入力に遠いマッハツェンダ変調部の備える変調電極が長くなっていることを特徴とする請求項14に記載の光変調器。
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