JP6992349B2 - 送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法 - Google Patents

送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法 Download PDF

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Description

本件は、送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法に関する。
例えば非特許文献1に記載されているように、IQ変調された単一の偏波の光信号を局発光とともに送信して単一のフォトディテクタで受信する伝送システムが知られている。また、コスタスループ回路を用いたヘテロダイン検波により光信号からI軸成分及びQ軸成分を再生する方式が知られている(例えば非特許文献2)。
このような伝送システムにおいて、2つの偏波成分が多重された偏波多重光信号を送信し、受信側で偏波ビームスプリッタにより各偏波成分を分離して2つのフォトディテクタで受信すれば、伝送速度を、単一の偏波を伝送する場合の2倍とすることができる。
ヘテロダイン方式に基づき偏波多重光信号の各偏波成分に参照光が合波されている場合、参照光の偏光軸は、通常、各偏波成分の偏光軸の中間の角度となるが、偏波多重光信号の偏波状態が光ファイバの温度条件や機械的条件(曲げなど)により変化すると、偏波ビームスプリッタにより分離される一方の偏光軸にほぼ一致するおそれがある。このとき、受信側では、一方の偏波成分しか参照光を受信することができないため、信号が正常に復調されず、伝送品質が低下するおそれがある。
そこで本件は、偏波多重光信号の偏波状態の変化による伝送品質の低下を抑制することができる送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、送信装置は、偏波多重光信号を送信する送信装置において、光源と、前記光源の光を第1偏波及び第2偏波の光に分離して、電気的なデータ信号に基づき前記第1偏波及び前記第2偏波の光をそれぞれ光変調し多重することにより前記偏波多重光信号を生成する生成部と、前記第1偏波及び前記第2偏波の光に、前記光源の光とは周波数が異なる第1参照光及び第2参照光をそれぞれ合波する合波部とを有し、前記第1参照光と前記第2参照光は周波数が相違する。
1つの態様では、受信装置は、第1偏波及び第2偏波の光が多重された偏波多重光信号を受信する受信装置において、前記第1偏波の光には、第1信号が重畳された所定の周波数の第1信号光と、前記第1信号光とは周波数が異なる第1参照光とが含まれ、前記第2偏波の光には、第2信号が重畳された前記所定の周波数の第2信号光と、前記第2信号光及び前記第1参照光とは周波数が異なる第2参照光とが含まれ、前記偏波多重光信号から、前記第1偏波及び前記第2偏波の光を分離する偏波分離部と、前記第1偏波の光を第1電気信号に変換する第1変換部と、前記第2偏波の光を第2電気信号に変換する第2変換部と、前記第1電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第1シフト信号及び第2シフト信号を生成する第1周波数シフト部と、前記第2電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第3シフト信号及び第4シフト信号を生成する第2周波数シフト部と、前記第1シフト信号、前記第2シフト信号、前記第3シフト信号、及び前記第4シフト信号から前記第1信号及び前記第2信号を抽出する抽出部とを有する。
1つの態様では、送信方法は、偏波多重光信号を送信する送信方法において、光源の光を第1偏波及び第2偏波の光に分離し、電気的なデータ信号に基づき前記第1偏波及び前記第2偏波の光をそれぞれ光変調し多重することにより前記偏波多重光信号を生成し、前記第1偏波及び前記第2偏波の光に、前記光源の光とは周波数が異なる第1参照光及び第2参照光をそれぞれ合波し、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数を相違させる方法である。
1つの態様では、受信方法は、第1偏波及び第2偏波の光が多重された偏波多重光信号を受信する受信方法において、前記第1偏波の光には、第1信号が重畳された所定の周波数の第1信号光と、前記第1信号光とは周波数が異なる第1参照光とが含まれ、前記第2偏波の光には、第2信号が重畳された前記所定の周波数の第2信号光と、前記第2信号光及び前記第1参照光とは周波数が異なる第2参照光とが含まれ、前記偏波多重光信号から、前記第1偏波及び前記第2偏波の光を分離し、前記第1偏波の光を第1電気信号に変換し、前記第2偏波の光を第2電気信号に変換し、前記第1電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第1シフト信号及び第2シフト信号を生成し、前記第2電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第3シフト信号及び第4シフト信号を生成し、前記第1シフト信号、前記第2シフト信号、前記第3シフト信号、及び前記第4シフト信号から前記第1信号及び前記第2信号を抽出する方法である。
1つの側面として、偏波多重光信号の偏波状態の変化による伝送品質の低下を抑制することができる。
伝送システムの一例を示す構成図である。 送信装置及び受信装置の一例を示す構成図である。 送信処理回路の一例を示す構成図である。 比較例における受信処理回路を示す構成図である。 比較例におけるH偏波及びV偏波のスペクトルを示す図である。 正常時及び異常時における送信側及び受信側の参照光の偏光方向の一例を示す図である。 実施例におけるH偏波及びV偏波のスペクトルを示す図である。 比較例及び実施例における参照光の偏波状態を示す図である。 送信装置の他の例を示す構成図である。 受信処理回路の一例を示す構成図である。 H偏波信号及びV偏波信号の電気的なスペクトルの一例を示す図である。 H偏波信号及びV偏波信号の電気的なスペクトルの一例を示す図である。 H偏波信号及びV偏波信号の電気的なスペクトルの一例を示す図である。 H偏波信号及びV偏波信号の電気的なスペクトルの一例を示す図である。 受信処理回路の他の例を示す構成図である。 バタフライ構成の回路の一例を示す構成図である。 MIMO(Multiple-In Multiple-Out)の変形例を示す構成図である。 受信処理回路の他の例を示す構成図である。 受信処理回路の他の例を示す構成図である。
図1は、伝送システムの一例を示す構成図である。伝送システムは、一例として、対向する一組の伝送装置8を有する。伝送装置8は、例えば波長多重伝送装置であり、送信装置1と、受信装置2と、波長多重部3と、波長分離部4とを有する。
送信装置1は偏波多重光信号を送信する。各送信装置1が送信する偏波多重光信号の波長(周波数)は相違する。波長多重部3は、各送信装置1からの偏波多重光信号を波長多重することにより波長多重光信号を生成する。波長多重部3は、例えば、光カプラまたは波長選択スイッチ(WSS: Wavelength Selective Switch)などから構成される。波長多重光信号は、伝送路である光ファイバ9を介して他方の伝送装置8の波長分離部4に入力される。
波長分離部4は、波長多重光信号を波長ごとの偏波多重光信号に分離して、各波長に該当する受信装置2に出力する。波長分離部4は、例えば、光スプリッタまたは波長選択スイッチなどから構成される。受信装置2は偏波多重光信号を受信する。
図2は、送信装置1及び受信装置2の一例を示す構成図である。図2では、共通の波長の偏波多重光信号Smuxを送受信する一組の送信装置1及び受信装置2を例示する。なお、図2において、波長多重部3及び波長分離部4の図示は省略する。
送信装置1及び受信装置2は、一例として、ヘテロダイン方式に従って偏波多重光信号Smuxを送受信する。偏波多重光信号Smuxには、H偏波及びV偏波が多重されている。なお、H偏波及びV偏波は、それぞれ、第1偏波及び第2偏波の一例である。
送信装置1は、送信処理回路10と、デジタルアナログ変換器(DAC: Digital-to-Analog Converter)11と、複数の増幅器12と、レーザダイオード13と、光変調回路14とを有する。送信処理回路10は、一例として、DSP(Digital Signal Processor)により構成されるが、これに限定されず、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specified Integrated Circuit)などから構成されてもよい。また、DAC11は、例えばASICにより構成されるが、これに限定されず、送信処理回路10を構成するDSPの内部の回路として構成されてもよい。
送信処理回路10は、クライアント側ネットワーク(例えばLAN(Local Area Network))から入力されたデータ信号Sdから、光変調を行うためのシンボルデータを生成してDAC11に出力する。なお、データ信号Sdとしては、一例として、イーサネット信号が挙げられるが、これに限定されない。
図3は、送信処理回路10の一例を示す構成図である。送信処理回路10は、データ信号分離部100と、周波数信号生成部101と、乗算器102,103と、マッピング処理部104とを有する。
データ信号分離部100は、データ分離部の一例であり、データ信号Sdを、H偏波及びV偏波の光をそれぞれ光変調するためのH軸信号Sh及びV軸信号Svに分離する。分離手法に限定はないが、データ信号分離部100は、例えば、データ信号Sdをシリアル-パラレル変換によりパラレルデータにし、パラレルデータをビット位置(例えば上位ビットまたは下位ビット)に応じてH軸信号ShとV軸信号Svに分離してもよい。H軸信号Sh及びV軸信号Svは乗算器102,103にそれぞれ入力される。
周波数信号生成部101は、所定の周波数の周波数信号λh,λvを生成する。各周波数信号λh,λvの周波数は、後述するように、比較例では同一であるが、実施例では相違する。周波数信号λh,λvは乗算器102,103にそれぞれ入力される。
乗算器102はH軸信号Shに周波数信号λhを重畳し、乗算器103はV軸信号Svに周波数信号λvを重畳する。H軸信号ShとV軸信号Svはマッピング処理部104に入力される。
マッピング処理部104は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)などの所定の変調方式に従ってH軸信号ShとV軸信号Svをシンボルデータにマッピングする。マッピング処理部104は、H軸信号ShのシンボルデータからI成分(同相成分)の電界信号HiとQ成分(直交成分)の電界信号Hqを生成し、V軸信号ShのシンボルデータからI成分の電界信号ViとQ成分の電界信号Vqを生成する。
再び図2を参照すると、電界信号Hi,Hq,Vi,VqはDAC11に入力される。DAC11は、電界信号Hi,Hq,Vi,Vqをデジタル信号からアナログ信号に変換する。電界信号Hi,Hq,Vi,Vqは、それぞれ、増幅器12に入力されて増幅される。増幅された電界信号Hi,Hq,Vi,Vqは、光変調回路14に入力される。また、レーザダイオード(LD: Laser Diode)13は、光源の一例であり、光変調回路14に光を出力する。レーザダイオード13の光の中心周波数foは、周波数信号λh,λvの周波数とは異なる。
光変調回路14は、生成部の一例であり、レーザダイオード13の光をH偏波及びV偏波の光に分離して、電気的なデータ信号Sdに基づきH偏波及びV偏波の光をそれぞれ光変調し多重することにより偏波多重光信号Smuxを生成する。光変調回路14は、偏波ビームスプリッタ(PBS: Polarization Beam Splitter)140と、マッハツェンダ変調器(MZM: Mach-Zehnder Modulator)141a~141dと、位相シフタ142a,142bと、偏波ビームコンバイナ(PBC: Polarization Beam Combiner)143とを有する。
PBS140は、レーザダイオード13の光をH偏波及びV偏波の光に分離する。H偏波の光は分岐してMZM141a,141bにそれぞれ入力され、V偏波の光は分岐してMZM141c,141dにそれぞれ入力される。
MZM141aは電界信号Hiに基づきH偏波の光を光変調し、MZM141bは電界信号Hqに基づきH偏波の光を光変調する。また、位相シフタ142aは、MZM141bから出力されたH偏波の光の位相をシフトする。MZM141a,141bから出力されたH偏波の光は合波されてPBC143に入力される。
MZM141cは電界信号Viに基づきV偏波の光を光変調し、MZM141dは電界信号Vqに基づきV偏波の光を光変調する。また、位相シフタ142bは、MZM141dから出力されたV偏波の光の位相をシフトする。なお、位相シフタ142a,142bのシフト量は、例えばデータ信号Sdの変調方式に応じて決定される。MZM141c,141dから出力されたV偏波の光は合波されてPBC143に入力される。
PBC143は、MZM141a,141bからのH偏波の光とMZM141c,141dからのV偏波の光を合波して偏波多重光信号Smuxを生成し光ファイバ9に出力する。このようにして、偏波多重光信号Smuxは送信される。
受信装置2は、偏波多重光信号Smuxを受信する。受信装置2は、受信処理回路20と、アナログ-デジタル変換器(ADC: Analog-to-Digital Converter)21a,21bと、フォトディテクタ(PD: Photo Detector)22a,22bと、PBS23とを有する。
PBS23には、光ファイバ9から偏波多重光信号Smuxが入力される。PBS23は、偏波分離部の一例であり、偏波多重光信号SmuxからH偏波及びV偏波の光を分離する。H偏波の光はPD22aに入力され、V偏波の光はPD22bに入力される。
PD22aは、第1変換部の一例であり、H偏波の光を電気的なH偏波信号Ehに変換する。H偏波信号Ehは第1電気信号の一例である。ADC21aはH偏波信号Ehをアナログ信号からデジタル信号に変換して受信処理回路20に出力する。
PD22bは、第2変換部の一例であり、V偏波の光を電気的なV偏波信号Evに変換する。V偏波信号Evは第2電気信号の一例である。ADC21bはV偏波信号Evをアナログ信号からデジタル信号に変換して受信処理回路20に出力する。受信処理回路20は、一例として、DSPにより構成されるが、これに限定されず、例えばFPGAやASICなどから構成されてもよい。また、ADC21a,21bは、例えばASICにより構成されるが、これに限定されず、受信処理回路20を構成するDSPの内部の回路として構成されてもよい。
図4は、比較例における受信処理回路20を示す構成図である。受信処理回路20は、コスタスループ回路200,201と、偏光軸調整部202と、復調部203とを有する。コスタスループ回路200にはH偏波信号Ehが入力され、コスタスループ回路201にはV偏波信号Evが入力される。なお、図4には、一方のコスタスループ回路201の構成が示されているが、他方のコスタスループ回路200もコスタスループ回路201と同様の構成を有する。
コスタスループ回路200は、乗算器210~212と、位相シフタ213と、ローパスフィルタ(LPF: Low Pass Filter)214,215と、電圧制御発振器(VCO: Voltage-Controlled Oscillator)216と、ループフィルタ217とを有する。コスタスループ回路200はH偏波信号Ehをヘテロダイン方式により検波し、H偏波信号EhのI成分及びQ成分を復元する。また、コスタスループ回路201はV偏波信号Evをヘテロダイン方式により検波し、V偏波信号EvのI成分及びQ成分を復元する。
H偏波信号Eh(またはV偏波信号Ev)は分岐して乗算器211,212にそれぞれ入力される。また、VCO216は、所定の周波数fcのsin信号を出力し、sin信号は分岐して乗算器211と位相シフタ213にそれぞれ入力される。位相シフタ213に入力されたsin信号は、90度位相がシフトされることによりcos信号に変換される。cos信号は乗算器212に入力される。
乗算器211は、H偏波信号Ehとsin信号を重畳してLPF214に出力する。LPF214は、乗算器211から入力された信号から、H偏波信号Ehとsin信号の和のスペクトル成分を除去して差のスペクトル成分を電界信号Hi’(または電界信号Vi’)として偏光軸調整部202に出力する。また、電界信号Hi’(または電界信号Vi’)は乗算器210に入力される。
乗算器212は、H偏波信号Ehとcos信号を重畳してLPF215に出力する。LPF215は、乗算器212から入力された信号から、H偏波信号Ehとcos信号の和のスペクトル成分を除去して差のスペクトル成分を電界信号Hq’(または電界信号Vq’)として偏光軸調整部202に出力する。また、電界信号Hq’(または電界信号Vq’)は乗算器210に入力される。
乗算器210は、電界信号Hi’( または電界信号Vi’)と電界信号Hq’( または電界信号Vq’)を重畳してループフィルタ217に出力する。ループフィルタ217は、電界信号Hi’と電界信号Hq’の重畳信号をフィルタリングして、電圧制御信号としてVCO216に出力する。
このような構成により、コスタスループ回路200,201は、PLL(Phase Locked Loop)として機能し、VCO216の周波数fcをH偏波信号Eh及びV偏波信号Evの周波数に同期させる。なお、本例において、VCO216としては、DCO(Digitally Controlled Oscillator)が用いられるが、これに限定されない。
偏光軸調整部202は、送信装置1と受信装置2の間のH軸及びV軸のずれを適応等化的に調整する。これにより、偏光軸調整部202は、送信装置1で生成された電界信号Hi,Hq,Vi,Vqを再生する。電界信号Hi,Hq,Vi,Vqは復調部203に入力される。
復調部203は、電界信号Hi,Hq,Vi,Vqを復調処理することによりデータ信号Sdを再生する。このとき、復調部203は、FEC(Forward Error Correction)符号の復号処理なども行う。なお、受信処理回路20には、上述した機能以外にも、光ファイバ9で生じた分散を補償する機能や信号間のビート雑音を補償する機能などが含まれてもよい。
次に、比較例における偏波多重光信号Smuxについて述べる。
図5は、比較例におけるH偏波及びV偏波のスペクトルを示す図である。符号GaはH偏波のスペクトルを示し、符号GbはV偏波のスペクトルを示す。符号Ga,Gbのグラフにおいて、横軸は、レーザダイオードの中心周波数foに対するずれを周波数として示す。このため、H軸信号Sh及びV軸信号Svのスペクトル成分の中心周波数は0となる。なお、上記は以降の説明においても同様である。
比較例において、周波数信号生成部101は同一の周波数の周波数信号λh,λvを生成し、周波数信号λh,λvはH軸信号Sh及びV軸信号Svにそれぞれ重畳される。また、レーザダイオード13の光の中心周波数foは、周波数信号λh,λvの周波数とは異なる。このため、H偏波及びV偏波の光には、中心周波数foとは異なる周波数fsの参照光Loが合波される。
図6は、正常時及び異常時における送信側及び受信側の参照光Loの偏光方向の一例を示す図である。符号Gcは、正常時における送信側及び受信側の参照光Loの偏光方向を示し、符号Gdは、異常時における送信側及び受信側の参照光Loの偏光方向を示す。なお、本例において、送信側のH軸(H偏波の偏光方向)及びV軸(V偏波の偏光方向)は、受信側のH軸及びV軸にそれぞれ一致するが、一致しなくてもよい。
正常時、送信装置1から出力された参照光Loは、H偏波及びV偏波の各成分が合成されることにより、その偏光方向はV軸とH軸の中間の角度となる。つまり、基準軸Aに対するH軸の角度θh、V軸の角度θv、及び参照光Loの偏光方向の角度θoの間において、θh<θo<θvの関係が成立する。
また、正常時、受信装置2において、参照光Loは、PBS23によりV軸とH軸の各方向の成分Lo_h,Lo_vに分離されるため、H偏波及びV偏波の光の両方に参照光Loが存在する。このため、受信装置2は、H偏波の光から、データ信号SdのH偏波の成分であるH軸信号Shを復元し、V偏波の光から、データ信号SdのV偏波の成分であるV軸信号Svを復元することができる。したがって、受信装置2は、正常にデータ信号Sdを復調することができる。
異常時、送信側の参照光Loの偏光方向は、伝送中、偏波多重光信号Smuxの偏波状態が光ファイバの温度条件や機械的条件(曲げなど)により変化することにより、例えばΔθだけ変化してH軸にほぼ一致する場合がある。すなわち、変化後の基準軸Aに対するH軸の角度θh及び参照光Loの偏光方向の角度θo’(=θo-Δθ)の間において、θh≒θo’の関係が成立する。この場合、受信側の参照光Loには、H軸方向の成分Lo_v’だけが存在し、V軸方向の成分が存在しない。
このため、受信装置2は、H偏波の光からH軸信号Shを復元できても、V偏波の光からV軸信号Svを復元することができない。したがって、受信装置2は、正常にデータ信号Sdを復調することができない。なお、参照光Loの偏光方向がV軸にほぼ一致した場合も上記と同様にデータ信号Sdの復調が不可能となる。
そこで、実施例では、H偏波の光に合波する参照光LoとV偏波の光に合波する参照光Loの周波数を異ならせる。以下に、比較例における偏波多重光信号Smuxについて述べる。
図7は、実施例におけるH偏波及びV偏波のスペクトルを示す図である。図7において、図5と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。符号GcはH偏波のスペクトルを示し、符号GdはV偏波のスペクトルを示す。
実施例において、周波数信号生成部101は、周波数が相違する周波数信号λh,λvを生成し、周波数信号λh,λvはH軸信号Sh及びV軸信号Svにそれぞれ重畳される。また、レーザダイオード13の光の中心周波数foは、周波数信号λh,λvの各周波数とは異なる。このため、H偏波の光には、中心周波数foとは異なる周波数fs_Hの参照光Lo_hが合波され、V偏波の光には、中心周波数fo及び周波数fs_Hとは異なる周波数fs_Vの参照光Lo_vが合波される。なお、周波数fs_Hと周波数fs_Vの差分Δfは、以下に述べる効果が得られる限り、限定されない。
図8は、比較例及び実施例における参照光Lo,Lo_h,Lo_vの偏波状態を示す図である。符号Geは、比較例における、時間に対する参照光Loの偏波状態の変化を示し、符号Gfは、実施例における、時間に対する参照光Lo_h,Lo_vの偏波状態の変化を示す。
比較例において、参照光Loの周波数fsはH偏波とV偏波の間で共通であるため、参照光Loは直線偏波となって、特定の平面PL内を振動する。このため、上記の異常時には、平面PLがH軸と平行となることにより、参照光LoのV偏波の成分が消失する。
一方、実施例において、参照光Lo_h,Lo_vの周波数fs_H,fs_VはH偏波とV偏波の間で異なるため、各参照光Lo_h,Lo_vの偏波が合成される。このため、偏波合成された参照光Lo_h,Lo_vは、比較例とは異なり、直線偏波とはならず、その偏光方向は時間とともに変化する。
例えば、参照光Lo_h,Lo_vの偏光方向は、周波数fs_H,fs_Vの差分に応じた速度でらせん状の軌跡を描く(符号CL参照)。したがって、参照光Lo_h,Lo_vの偏光方向は、上記の異常時でも、H軸またはV軸の何れかに一致することがないため、受信装置2は、データ信号Sdを正常に復調することができる。
このように、周波数信号生成部101は、乗算器102,103によりH偏波及びV偏波の光に、レーザダイオード13の光とは周波数fs_H,fs_Vが異なる参照光Lo_h,Lo_vをそれぞれ合波し、参照光Lo_h,Lo_vは周波数が相違する。このため、偏波多重光信号Smuxの偏波状態の変化による伝送品質の低下が抑制される。なお、周波数信号生成部101及び乗算器102,103は合波部の一例であり、参照光Lo_h,Lo_vは第1参照光及び第2参照光の一例である。
より具体的には、周波数信号生成部101は、H軸信号Sh及びV軸信号Svに、周波数が相違する電気的な周波数信号λh,λvをそれぞれ重畳することにより、参照光Lo_h,Lo_vをH偏波及びV偏波の光にそれぞれ合波する。このため、周波数信号生成部101は、参照光Lo_h,Lo_vを電気的に合波することができるため、高価な光学系の部品を用いる必要がなく、送信装置1のコストが低減される。
また、参照光Lo_h,Lo_vの合波手段は、上記のように電気的な処理に限定されず、光学的な処理であってもよい。
図9は、送信装置1の他の例を示す構成図である。図9において、図2及び図3と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
送信装置1は、送信処理回路10aと、デジタルアナログ変換器11と、複数の増幅器12と、レーザダイオード13と、光変調回路14と、光スプリッタ15と、PBC19と、参照光生成部Rとを有する。送信処理回路10aは、一例として、DSPにより構成されるが、これに限定されず、例えばFPGAやASICなどから構成されてもよい。
本例において、参照光Lo_h,Lo_vは参照光生成部Rにより光学的に生成される。このため、送信処理回路10aには、上述した実施例とは異なり、周波数信号生成部101及び乗算器102,103が設けられていない。したがって、電界信号Hi,Hq,Vi,Vqには、周波数信号λh,λvが含まれていない。
レーザダイオード13の光は、光スプリッタ15により分岐されて光変調回路14と参照光生成部Rに入力される。参照光生成部Rは、ビームスプリッタ(BS: Beam Splitter)16と、光周波数シフタ17a,17bと、光カプラ18とを含む。
BS16は、光スプリッタ15から入力された光を分岐して光周波数シフタ17a,17bに導入する。光周波数シフタ17a,17bは、BS16から入力された光の中心周波数をシフトすることにより、参照光Lo_h,Lo_vをそれぞれ生成する。ここで、光周波数シフタ17a,17bの周波数のシフト量は相違する。光カプラ18は、参照光Lo_h,Lo_vを合波してPBC19に導入する。PBC19は、参照光Lo_h,Lo_vを、光変調回路14から出力されるH偏波及びV偏波の光にそれぞれ合波する。
このように、参照光生成部Rは、PBC19によりH偏波及びV偏波の光に、レーザダイオード13の光は周波数が異なる参照光Lo_h,Lo_vをそれぞれ合波する。ここで、参照光Lo_h,Lo_vは周波数が相違する。このため、上記の実施例と同様の効果が得られる。なお、参照光生成部R及びPBC19は合波部の一例である。
より具体的には、参照光生成部Rは、レーザダイオード13の光を分岐してその中心周波数をシフトすることにより参照光Lo_h,Lo_vをそれぞれ生成し、PBC19は、参照光Lo_h,Lo_vをH偏波及びV偏波の光にそれぞれ合波する。
このため、参照光生成部Rは、参照光Lo_h,Lo_vの周波数を高精度に制御することができる。また、参照光生成部Rは、レーザダイオード13の光を用いて参照光Lo_h,Lo_vを生成するため、レーザダイオード13とは別に光源を設けた場合よりコストが低減される。
次に、実施例の受信装置2について説明する。上述したように、偏波多重光信号SmuxにはH偏波及びV偏波の光が多重されている。H偏波の光には、H軸信号Shが重畳された周波数foのH軸信号光(図7のShを参照)と、H軸信号光とは周波数が異なる参照光Lo_hとが含まれている。また、V偏波の光には、V軸信号Svが重畳された周波数foのV軸信号光(図7のSvを参照)と、V軸信号光及び参照光Lo_hとは周波数が異なる参照光Lo_vとが含まれている。なお、H軸信号光は第1信号光の一例であり、V軸信号光は第2信号光の一例である。
したがって、PD22a,22bから出力されるH偏波信号Eh及びV偏波信号Evには、それぞれ、4種類のビート信号(差周波の信号)B1~B4が含まれている。ビート信号B1は、比較例の受信装置2のコスタスループ回路200により検波される信号であって、参照光Lo_hとH軸信号光のビート信号である。ビート信号B2は、比較例の受信装置2のコスタスループ回路201により検波される信号であって、参照光Lo_vとV軸信号光のビート信号である。
また、ビート信号B3,B4は、受信する必要のない信号である。ビート信号B3は参照光Lo_vとH軸信号光のビート信号であり、ビート信号B4は参照光Lo_vとV軸信号光のビート信号である。ビート信号B3の中心周波数は、ビート信号B1の中心周波数より(fs_V-fs_H)だけ高周波側にずれており、ビート信号B4の中心周波数は、ビート信号B2の中心周波数より(fs_V-fs_H)だけ高周波側にずれている。
受信装置2は、ビート信号B3,B4をフィルタリングにより除去するため、H偏波信号Eh及びV偏波信号Evの周波数を参照光Lo_h,Lo_vの周波数fs_H,fs_Vに基づいてシフトする。以下に受信処理回路20の構成例を述べる。
図10は、受信処理回路20の一例を示す構成図である。受信処理回路20は、周波数シフタ206a~206dと、MIMO205と、位相再生部204と、復調部203とを有する。なお、復調部203は比較例と共通の構成であるため、その説明は省略する。
また、図11~図14には、符号P11~P14,P21~P24が示す箇所のH偏波信号Eh及びV偏波信号Evの電気的なスペクトルが示されている。
H偏波信号Ehは、PD22aから周波数シフタ206a,206bに分岐して入力される。また、V偏波信号Evは、PD22bから周波数シフタ206c,206dに分岐して入力される。
図11において、符号G11は、周波数シフタ206a,206bに入力されるH偏波信号Eh(符号P11参照)の電気的なスペクトルを示し、符号G21は、周波数シフタ206c,206dに入力されるV偏波信号Ev(符号P21参照)の電気的なスペクトルを示す。なお、図11~図14において、ビート信号B1,B3のスペクトルは実線で示され、ビート信号B2,B4のスペクトルは点線で示されている。
H偏波信号Ehには、H偏波の成分がV偏波の成分より多く含まれている。このため、ビート信号B1,B3のパワーは、ビート信号B2,B4のパワーより大きい。ビート信号B1,B2の中心周波数はfs_Hであり、ビート信号B3,B4の中心周波数はfs_Vである。
また、V偏波信号Evには、V偏波の成分がH偏波の成分より多く含まれている。このため、ビート信号B2,B4のパワーは、ビート信号B1,B3のパワーより大きい。ビート信号B1,B2の中心周波数はfs_Hであり、ビート信号B3,B4の中心周波数はfs_Vである。
受信処理回路20は、上記の状態のままだとビート信号B3,B4を除去することができないため、周波数シフタ206a~206dによりH偏波信号Eh及びV偏波信号Evの周波数をシフトすることにより、ビート信号B3,B4のスペクトルを抽出可能な2つの信号を生成する。なお、以下の説明では、H偏波信号Eh及びV偏波信号Evの周波数シフトにより生成される信号を「シフト信号」と表記する。
周波数シフタ206aは、H偏波信号Ehの周波数を参照光Lo_hの周波数fs_Hに基づいてシフトし、周波数シフタ206bは、H偏波信号Ehの周波数を参照光Lo_vの周波数fs_Vに基づいてシフトする。より具体的には、周波数シフタ206aは、H偏波信号Ehの周波数をfs_Hだけ低周波側にシフトし、周波数シフタ206bは、H偏波信号Ehの周波数をfs_Vだけ低周波側にシフトする。
これにより、周波数シフタ206aは第1シフト信号(符号P12参照)を生成し、周波数シフタ206bは第2シフト信号(符号P13参照)を生成する。周波数シフタ206aは第1シフト信号のI成分及びQ成分を個別にMIMO205に出力し、周波数シフタ206bは第2シフト信号のI成分及びQ成分を個別にMIMO205に出力する。なお、周波数シフタ206a,206bは第1周波数シフト部の一例である。
図12において、符号G12は、周波数シフタ206aから出力される第1シフト信号(符号P12参照)の電気的なスペクトルを示し、符号G13は、周波数シフタ206bから出力される第2シフト信号(符号P13参照)の電気的なスペクトルを示す。符号G12のスペクトルは、符号G11のスペクトルを周波数軸の負方向に周波数fs_Hだけシフトさせたものに該当し、符号G13のスペクトルは、符号G11のスペクトルを周波数軸の負方向に周波数fs_Vだけシフトさせたものに該当する。
第1シフト信号において、ビート信号B1,B2の中心周波数はfoであり、ビート信号B3,B4の中心周波数は(fs_V-fs_H)である。また、第2シフト信号において、ビート信号B1,B2の中心周波数は(fs_H-fs_V)であり、ビート信号B3,B4の中心周波数はfoである。
周波数シフタ206cは、V偏波信号Evの周波数を参照光Lo_hの周波数fs_Hに基づいてシフトし、周波数シフタ206dは、V偏波信号Evの周波数を参照光Lo_vの周波数fs_Vに基づいてシフトする。より具体的には、周波数シフタ206cは、V偏波信号Evの周波数をfs_Hだけ低周波側にシフトし、周波数シフタ206dは、V偏波信号Evの周波数をfs_Vだけ低周波側にシフトする。
これにより、周波数シフタ206cは第3シフト信号(符号P22参照)を生成し、周波数シフタ206dは第4シフト信号(符号P23参照)を生成する。周波数シフタ206cは第3シフト信号のI成分及びQ成分を個別にMIMO205に出力し、周波数シフタ206dは第4シフト信号のI成分及びQ成分を個別にMIMO205に出力する。なお、周波数シフタ206c,206dは第2周波数シフト部の一例である。
図13において、符号G22は、周波数シフタ206cから出力される第3シフト信号(符号P22参照)の電気的なスペクトルを示し、符号G23は、周波数シフタ206dから出力される第4シフト信号(符号P23参照)の電気的なスペクトルを示す。符号G22のスペクトルは、符号G12のスペクトルを周波数軸の負方向に周波数fs_Hだけシフトさせたものに該当し、符号G23のスペクトルは、符号G12のスペクトルを周波数軸の負方向に周波数fs_Vだけシフトさせたものに該当する。
第3シフト信号において、ビート信号B1,B2の中心周波数はfoであり、ビート信号B3,B4の中心周波数は(fs_V-fs_H)である。また、第4シフト信号において、ビート信号B1,B2の中心周波数は(fs_H-fs_V)であり、ビート信号B3,B4の中心周波数はfoである。
第1~第4シフト信号の各々のI成分及びQ成分は、MIMO205に入力される。MIMO205は、信号入力数が8であり、信号出力数が4である(「8×4」参照)。
MIMO205は、抽出部の一例であり、第1~第4シフト信号からH軸信号Sh及びV軸信号Svを抽出する。より具体的には、MIMO205は、第1~第4シフト信号に対し、例えばスペクトル波形のフィルタリング処理を行うことによりビート信号B3,B4を除去する。これにより、残ったビート信号B1,B2からH軸信号Sh及びV軸信号Svがそれぞれ再生される。なお、MIMO205の構成例については後述する。
図14において、符号G14は、MIMO205から出力されるビート信号B1(符号P14参照)の電気的なスペクトルを示し、符号G24は、MIMO205から出力されるビート信号B2(符号P24参照)の電気的なスペクトルを示す。ビート信号B1,B2にはH軸信号Sh及びV軸信号Svがそれぞれ重畳されている。各ビート信号B1,B2のI成分及びQ成分は個別に位相再生部204に入力される。
位相再生部204は、各ビート信号B1,B2のI成分及びQ成分の複素平面上の位相回転を補正する。位相再生部204は、H軸信号Sh及びV軸信号Svが、変調方式に応じた信号コンスタレーション(信号空間ダイヤグラム)により正常に復調処理されるように、位相回転を補正する。なお、信号コンスタレーションは、実軸(I)及び虚軸(Q)を有する複素平面上に、信号の振幅及び位相に応じた信号点を表したものである。位相再生部204は、位相回転が補正されたH軸信号Sh及びV軸信号Svを復調部203に出力する。復調部203は、上述したように、復調処理によりデータ信号Sdを再生する。
本例において、MIMO205の信号入力数×信号出力数は8×4であるが、各周波数シフタ206a~206dからそれぞれ出力される第1~第4シフト信号が複素信号である場合、信号入力数×信号出力数が4×2のMIMO205を用いることが可能である。
図15は、受信処理回路20の他の例を示す構成図である。図15において、図10と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
各周波数シフタ206a~206dは、第1~第4シフト信号を複素信号(「I+iQ」参照)としてMIMO205に出力する。また、MIMO205は、ビート信号B1,B2を複素信号として位相再生部204に出力する。このため、MIMO205の信号入力数×信号出力数は4×2となる。
また、図15にはMIMO205の構成例が示されている。MIMO205は、偏波分離回路50a,50bと、ビート分離回路51a,51bとを有する。偏波分離回路50aには、第1シフト信号及び第3シフト信号が入力され、偏波分離回路50bには、第2シフト信号及び第4シフト信号が入力される。
偏波分離回路50aは、第1シフト信号及び第3シフト信号からH偏波及びV偏波の成分をフィルタリング処理により取り出し、偏波分離回路50bは、第2シフト信号及び第4シフト信号からH偏波及びV偏波の成分をフィルタリング処理により取り出す。偏波分離回路50a,50bは、H偏波の成分をビート分離回路51aに出力し、V偏波の成分をビート分離回路51bに出力する。
ビート分離回路51aは、偏波分離回路50a,50bから入力されたH偏波の成分をフィルタリング処理することによりビート信号B1を抽出する。ビート分離回路51bは、偏波分離回路50a,50bから入力されたV偏波の成分をフィルタリング処理することによりビート信号B2を抽出する。
偏波分離回路50a,50b及びビート分離回路51a,51bは、例えば、バタフライ構成のFIR(Finite Impulse Response)フィルタなどから構成される。
図16は、バタフライ構成の回路の一例を示す構成図である。バタフライ構成の回路には、一例として、FIRフィルタ501a~501dと、乗算器502a,502bとが含まれる。
入力信号S1はFIRフィルタ501a,501cに入力され、入力信号S2はFIRフィルタ501b,501dに入力される。FIRフィルタ501a,501bからそれぞれ出力された信号は乗算器502aにより重畳されて、出力信号S3として出力される。FIRフィルタ501c,501dからそれぞれ出力された信号は乗算器502bにより重畳されて、出力信号S4として出力される。なお、FIRフィルタ501a~501dのタップ係数は、不図示のプロセッサなどにより適応等化的に制御される。
図17は、MIMO205の変形例を示す構成図である。MIMO205には、ビート分離回路51a,51bに代えて、イコライザ52a,52bが設けられている。イコライザ52aには偏波分離回路50aからH偏波の成分が入力され、イコライザ52bには偏波分離回路50bからV偏波の成分が入力される。イコライザ52a,52bは、所定のトレーニングシーケンスに基づき適応等化的にフィルタリング処理を行うことによって、ビート信号B1,B2をそれぞれ抽出する。
また、受信処理回路20の周波数シフタ206a~206dは、上記の構成に限定されない。
図18は、受信処理回路20の他の例を示す構成図である。図18において、図10と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。本例の受信処理回路20には、周波数シフタ206b,206dに代えて、周波数シフタ207b,207dが設けられている。
周波数シフタ206aにはH偏波信号Ehが入力され、周波数シフタ206cにはV偏波信号Evが入力される。周波数シフタ206a,206cに入力されるH偏波信号Eh(符号P31参照)及びV偏波信号Ev(符号P41参照)のスペクトルは、図11の符号G11,G21によりそれぞれ示されるものと同様である。
H偏波信号Ehは、周波数シフタ206aにより周波数シフトされた後、分岐してMIMO205及び周波数シフタ207bに入力される。周波数シフタ207bは、H偏波信号Ehの周波数を(fs_V-fs_H)だけ低周波側にシフトする。これにより、周波数シフタ207bは、H偏波信号Ehの周波数をfs_Vだけシフトさせた第2シフト信号を生成する。このように、周波数シフタ207bは、周波数シフタ206aが生成した第1シフト信号を、さらに周波数シフトすることにより第2シフト信号を生成する。
したがって、MIMO205には、図10の例と同様に、周波数シフタ206aから第1シフト信号が入力され、周波数シフタ207bから第2シフト信号が入力される。MIMO205に入力される第1シフト信号(符号P32参照)及び第2シフト信号(符号P33参照)のスペクトルは、図12の符号G12,G13によりそれぞれ示されるものと同様である。
また、V偏波信号Evは、周波数シフタ206cにより周波数シフトされた後、分岐してMIMO205及び周波数シフタ207dに入力される。周波数シフタ207dは、V偏波信号Evの周波数を(fs_V-fs_H)だけ低周波側にシフトする。これにより、周波数シフタ207bは、V偏波信号Evの周波数をfs_Vだけシフトさせた第4シフト信号を生成する。このように、周波数シフタ207dは、周波数シフタ206cが生成した第3シフト信号を、さらに周波数シフトすることにより第4シフト信号を生成する。
したがって、MIMO205には、図10の例と同様に、周波数シフタ206cから第3シフト信号が入力され、周波数シフタ207dから第4シフト信号が入力される。MIMO205に入力される第3シフト信号(符号P42参照)及び第4シフト信号(符号P43参照)のスペクトルは、図13の符号G22,G23によりそれぞれ示されるものと同様である。
MIMO205は、ビート信号B1及びビート信号B2を抽出して位相再生部204に出力する。ビート信号B1(符号P34参照)及びビート信号B2(符号P44参照)のスペクトルは、図14の符号G14,G24によりそれぞれ示されるものと同様である。
上述した受信処理回路20では、周波数シフタ206a~206d,207b,207dにより周波数シフトを行ったが、これに代えてコスタスループ回路が用いられてもよい。
図19は、受信処理回路20の他の例を示す構成図である。図19において、図10と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例の受信処理回路20には、周波数シフタ206a~206dに代えてコスタスループ回路208a~208dが設けられている。コスタスループ回路208a~208dは、図4のコスタスループ回路200,201と同様の回路構成を有する。コスタスループ回路208a,208cのVCO216は参照光Lo_hの周波数fs_Hで発振し(つまりfc=fs_H)、コスタスループ回路208b,208dのVCO216は参照光Lo_vの周波数fs_Vで発振する(つまりfc=fs_H)。なお、VCO216は発振器の一例である。
H偏波信号Ehはコスタスループ回路208a,208bに入力され、V偏波信号Evはコスタスループ回路208c,208dに入力される。H偏波信号Eh(符号P51参照)及びV偏波信号Ev(符号P61参照)のスペクトルは、図11の符号G11,G21によりそれぞれ示されるものと同様である。なお、コスタスループ回路208a,208bは第1コスタスループ回路の一例であり、コスタスループ回路208c,208dは第2コスタスループ回路の一例である。
コスタスループ回路208aは、周波数fs_Hに基づいてH偏波信号Ehを検波することにより第1シフト信号を生成し、コスタスループ回路208bは、周波数fs_Vに基づいてH偏波信号Ehを検波することにより第2シフト信号を生成する。第1シフト信号及び第2シフト信号はMIMO205に入力される。第1シフト信号(符号P52参照)及び第2シフト信号(符号P53参照)のスペクトルは、図12の符号G12,G13によりそれぞれ示されるものと同様である。
コスタスループ回路208cは、周波数fs_Hに基づいてV偏波信号Evを検波することにより第3シフト信号を生成し、コスタスループ回路208dは、周波数fs_Vに基づいてV偏波信号Evを検波することにより第4シフト信号を生成する。第3シフト信号及び第4シフト信号はMIMO205に入力される。第3シフト信号(符号P62参照)及び第2シフト信号(符号P63参照)のスペクトルは、図13の符号G22,G23によりそれぞれ示されるものと同様である。
MIMO205は、ビート信号B1及びビート信号B2を抽出して復調部203に出力する。ビート信号B1(符号P54参照)及びビート信号B2(符号P64参照)のスペクトルは、図14の符号G14,G24によりそれぞれ示されるものと同様である。
本例では、コスタスループ回路208a~208dがI成分及びQ成分を復元するため、上記の位相再生部204は必要がない。
このように、実施例の送信装置1及び受信装置2によると、偏波多重光信号Smuxの偏波状態の変化による伝送品質の低下を抑制することができる。また、実施例の送信方法及び受信方法は、送信装置1及び受信装置2により実行されるため、これと同様の効果を奏する。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 偏波多重光信号を送信する送信装置において、
光源と、
前記光源の光を第1偏波及び第2偏波の光に分離して、電気的なデータ信号に基づき前記第1偏波及び前記第2偏波の光をそれぞれ光変調し多重することにより前記偏波多重光信号を生成する生成部と、
前記第1偏波及び前記第2偏波の光に、前記光源の光とは周波数が異なる第1参照光及び第2参照光をそれぞれ合波する合波部とを有し、
前記第1参照光と前記第2参照光は周波数が相違することを特徴とする送信装置。
(付記2) 前記データ信号を、前記第1偏波及び第2偏波の光をそれぞれ光変調するための第1信号及び第2信号に分離するデータ分離部を有し、
前記合波部は、前記第1信号及び前記第2信号に、周波数が相違する電気的な周波数信号をそれぞれ重畳することにより、前記第1参照光及び前記第2参照光を前記第1偏波及び前記第2偏波の光にそれぞれ合波することを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記3) 前記合波部は、前記光源の光を分岐して当該中心周波数をシフトすることにより前記第1参照光及び前記第2参照光をそれぞれ生成し前記第1偏波及び前記第2偏波の光に合波することを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記4) 第1偏波及び第2偏波の光が多重された偏波多重光信号を受信する受信装置において、
前記第1偏波の光には、第1信号が重畳された所定の周波数の第1信号光と、前記第1信号光とは周波数が異なる第1参照光とが含まれ、
前記第2偏波の光には、第2信号が重畳された前記所定の周波数の第2信号光と、前記第2信号光及び前記第1参照光とは周波数が異なる第2参照光とが含まれ、
前記偏波多重光信号から、前記第1偏波及び前記第2偏波の光を分離する偏波分離部と、
前記第1偏波の光を第1電気信号に変換する第1変換部と、
前記第2偏波の光を第2電気信号に変換する第2変換部と、
前記第1電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第1シフト信号及び第2シフト信号を生成する第1周波数シフト部と、
前記第2電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第3シフト信号及び第4シフト信号を生成する第2周波数シフト部と、
前記第1シフト信号、前記第2シフト信号、前記第3シフト信号、及び前記第4シフト信号から前記第1信号及び前記第2信号を抽出する抽出部とを有することを特徴とする受信装置。
(付記5) 前記第1周波数シフト部及び前記第2周波数シフト部は、それぞれ、前記第1参照光の周波数で発振する発振器を含む第1コスタスループ回路と、前記第2参照光の周波数で発振する発振器を含む第2コスタスループ回路とを有することを特徴とする付記4に記載の受信装置。
(付記6) 偏波多重光信号を送信する送信方法において、
光源の光を第1偏波及び第2偏波の光に分離し、
電気的なデータ信号に基づき前記第1偏波及び前記第2偏波の光をそれぞれ光変調し多重することにより前記偏波多重光信号を生成し、
前記第1偏波及び前記第2偏波の光に、前記光源の光とは周波数が異なる第1参照光及び第2参照光をそれぞれ合波し、
前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数を相違させることを特徴とする送信方法。
(付記7) 前記データ信号を、前記第1偏波及び第2偏波の光をそれぞれ光変調するための第1信号及び第2信号に分離し、
前記第1信号及び前記第2信号に、周波数が相違する電気的な周波数信号をそれぞれ重畳することにより、前記第1参照光及び前記第2参照光を前記第1偏波及び前記第2偏波の光にそれぞれ合波することを特徴とする付記6に記載の送信方法。
(付記8) 前記光源の光を分岐して当該中心周波数をシフトすることにより前記第1参照光及び前記第2参照光をそれぞれ生成し前記第1偏波及び前記第2偏波の光に合波することを特徴とする付記6に記載の送信方法。
(付記9) 第1偏波及び第2偏波の光が多重された偏波多重光信号を受信する受信方法において、
前記第1偏波の光には、第1信号が重畳された所定の周波数の第1信号光と、前記第1信号光とは周波数が異なる第1参照光とが含まれ、
前記第2偏波の光には、第2信号が重畳された前記所定の周波数の第2信号光と、前記第2信号光及び前記第1参照光とは周波数が異なる第2参照光とが含まれ、
前記偏波多重光信号から、前記第1偏波及び前記第2偏波の光を分離し、
前記第1偏波の光を第1電気信号に変換し、
前記第2偏波の光を第2電気信号に変換し、
前記第1電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第1シフト信号及び第2シフト信号を生成し、
前記第2電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第3シフト信号及び第4シフト信号を生成し、
前記第1シフト信号、前記第2シフト信号、前記第3シフト信号、及び前記第4シフト信号から前記第1信号及び前記第2信号を抽出することを特徴とする受信方法。
(付記10) 前記第1参照光の周波数で発振する発振器を含む第1コスタスループ回路により前記第1シフト信号及び前記第3シフト信号を生成し、
前記第2参照光の周波数で発振する発振器を含む第2コスタスループ回路により前記第2シフト信号及び前記第4シフト信号を生成することを特徴とする付記9に記載の受信方法。
1 送信装置
10 送信処理回路
13 レーザダイオード
14 光変調回路
19 PBC
20 受信処理回路
22a,22b PD
23 PBS
100 データ信号分離部
101 周波数信号生成部
102,103 乗算器
104 マッピング処理部
205 MIMO
206a~206d,207b,207d 周波数シフタ
208a~208d コスタスループ回路
213 VCO
R 参照光生成部

Claims (7)

  1. 偏波多重光信号を送信する送信装置において、
    光源と、
    前記光源の光を第1偏波及び第2偏波の光に分離して、電気的なデータ信号に基づき前記第1偏波及び前記第2偏波の光をそれぞれ光変調し多重することにより前記偏波多重光信号を生成する生成部と、
    前記第1偏波及び前記第2偏波の光に、前記光源の光とは周波数が異なる第1参照光及び第2参照光をそれぞれ合波する合波部とを有し、
    前記第1参照光と前記第2参照光は周波数が相違することを特徴とする送信装置。
  2. 偏波多重光信号を送信する送信装置において、
    光源と、
    前記光源の光を第1偏波及び第2偏波の光に分離して、電気的なデータ信号から分離された第1信号及び第2信号に基づき前記第1偏波及び前記第2偏波の光をそれぞれ光変調し多重することにより前記偏波多重光信号を生成する生成部と、
    前記生成部が、前記光源の光とは周波数が異なる第1参照光及び第2参照光がそれぞれ合波された前記第1偏波及び前記第2偏波の前記偏波多重光信号を生成するように、前記第1信号及び前記第2信号に、周波数が相違する電気的な第1周波数信号及び第2周波数信号をそれぞれ重畳する送信処理回路とを有し、
    前記第1参照光と前記第2参照光は周波数が相違することを特徴とする送信装置。
  3. 前記合波部は、前記光源の光を分岐して前記光源の光の中心周波数をシフトすることにより前記第1参照光及び前記第2参照光をそれぞれ生成し前記第1偏波及び前記第2偏波の光に合波することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  4. 第1偏波及び第2偏波の光が多重された偏波多重光信号を受信する受信装置において、
    前記第1偏波の光には、第1信号が重畳された所定の周波数の第1信号光と、前記第1信号光とは周波数が異なる第1参照光とが含まれ、
    前記第2偏波の光には、第2信号が重畳された前記所定の周波数の第2信号光と、前記第2信号光及び前記第1参照光とは周波数が異なる第2参照光とが含まれ、
    前記偏波多重光信号から、前記第1偏波及び前記第2偏波の光を分離する偏波分離部と、
    前記第1偏波の光を第1電気信号に変換する第1変換部と、
    前記第2偏波の光を第2電気信号に変換する第2変換部と、
    前記第1電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第1シフト信号及び第2シフト信号を生成する第1周波数シフト部と、
    前記第2電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第3シフト信号及び第4シフト信号を生成する第2周波数シフト部と、
    前記第1シフト信号、前記第2シフト信号、前記第3シフト信号、及び前記第4シフト信号から前記第1信号及び前記第2信号を抽出する抽出部とを有することを特徴とする受信装置。
  5. 前記第1周波数シフト部及び前記第2周波数シフト部は、それぞれ、前記第1参照光の周波数で発振する発振器を含む第1コスタスループ回路と、前記第2参照光の周波数で発振する発振器を含む第2コスタスループ回路とを有することを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  6. 偏波多重光信号を送信する送信方法において、
    光源の光を第1偏波及び第2偏波の光に分離し、
    電気的なデータ信号に基づき前記第1偏波及び前記第2偏波の光をそれぞれ光変調し多重することにより前記偏波多重光信号を生成し、
    前記第1偏波及び前記第2偏波の光に、前記光源の光とは周波数が異なる第1参照光及び第2参照光をそれぞれ合波し、
    前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数を相違させることを特徴とする送信方法。
  7. 第1偏波及び第2偏波の光が多重された偏波多重光信号を受信する受信方法において、
    前記第1偏波の光には、第1信号が重畳された所定の周波数の第1信号光と、前記第1信号光とは周波数が異なる第1参照光とが含まれ、
    前記第2偏波の光には、第2信号が重畳された前記所定の周波数の第2信号光と、前記第2信号光及び前記第1参照光とは周波数が異なる第2参照光とが含まれ、
    前記偏波多重光信号から、前記第1偏波及び前記第2偏波の光を分離し、
    前記第1偏波の光を第1電気信号に変換し、
    前記第2偏波の光を第2電気信号に変換し、
    前記第1電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第1シフト信号及び第2シフト信号を生成し、
    前記第2電気信号の周波数を、前記第1参照光及び前記第2参照光の周波数に基づいてそれぞれシフトすることにより第3シフト信号及び第4シフト信号を生成し、
    前記第1シフト信号、前記第2シフト信号、前記第3シフト信号、及び前記第4シフト信号から前記第1信号及び前記第2信号を抽出することを特徴とする受信方法。
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