JP5430360B2 - 配管継手構造および熱交換器 - Google Patents
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Description
また、特許文献2では、ヘッダーパイプのチューブ挿入孔が設けられている部分で、ヘッダーパイプの応力が集中する箇所との距離を短くする方向へ外壁を変形させる配管継手構造を提案している。
このような事態を避けるには、補強リブの肉厚を十分に大きくすることも考えられるが、それによって主管の重量、さらには、熱交換器などの冷凍サイクル装置の重量が大きくなり、軽量化の要請に反するものとなる。また、主管の肉厚を大きくすれば、それだけ主管が大きいものとなり、省スペース化の要請にも反する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る配管継手構造を示す斜視図で、図2は、図1に示す主管1を略側面から見た図である。また、図3は、図2に示す主管1の継手部をA−Aで切断した断面を拡大して示す拡大断面図で、図4は、主管1の継手部以外の部分をB−Bで切断した断面を拡大して示す拡大断面図である。なお、以下の説明では、前記第1の管を「主管」、前記第2の管を「枝管」として説明する。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものを示す。
また、主管1の継手部5が曲面で形成されているため、加工部とそれ以外の部分で、応力集中部などの構造上の問題となる箇所を形成せず、耐圧強度を確保できる構造となっている。
また、主管1の端部は円形断面となっているため、冷媒配管との接続も従来の接続具を用いて安価に、しかも容易かつ確実に行うことができる。
図5は、本発明の実施の形態2を示すものであり、図2に示す主管1の継手部5のA−A拡大断面図である。この例では、主管1の継手部5の外側断面が縮小された四角形となっている。この場合、外径を小さくする方向へ外壁を加工する際、平板ポンチなどでプレスすることによって四角形に形成することができるため、上記の形状を加工するのが簡単であり、加工性が良い。なお、ここでの外径寸法は四角形の辺の長さを示す。
このような主管1の継手部5の構成であっても、主管1の長手方向の形状が剛性向上効果を発揮できるので、実施の形態1とほぼ同様な効果が得られる。
図6は、本発明の実施の形態3を示すものであり、図2に示す主管1の継手部5のA−A拡大断面図である。この例では、主管1の継手部5の枝管挿入方向の内径寸法d3を、これと直交する方向の内径寸法d4よりも小さく加工することによって(d3<d4)、挿入孔3の枝管挿入方向と垂直方向の応力をより低減させることができ、さらなる耐圧強度を確保できる継手部の補強構造となっている。
図7は、本発明の実施の形態4を示す主管1の概略側面図である。ここでは、主管1の継手部5において、主管1の外周部に、冷媒の流れ方向に沿って傾斜状に縮径した環状凹部6を設ける。そして、挿入孔3の中心部における主管1の内径寸法減少率が、冷媒が流れる上流部に比べて下流部を大きくなるように加工することによって、圧損を低減させることができる。
なお、主管1の内径寸法減少率=[1−(加工後の内径寸法)/(加工前の内径寸法)]×100(%)で求められる。
図8〜図10は、本発明の実施の形態5に係る熱交換器8の構成を示す図であり、図8は熱交換器8の斜視図、図9および図10は熱交換器8の断面図である。本実施の形態では、前記第1の管を「第1主管11と第2主管21」、前記第2の管を「第1枝管12と第2枝管22」として説明する。
図9に示すように、熱交換器8は、第1冷媒が流れる第1冷媒流路を有する扁平状の第1枝管12と、第2冷媒が流れる略長方形の第2冷媒流路を有する扁平状の第2枝管22と、第1枝管12の両端に接続された管状の第1主管11と、第2枝管の両端に接続された管状の第2主管21とを有する。なお、第1枝管12および第2枝管22は、熱交換器8の構成を示す断面図である図10に示すように、例えば6列の枝管で構成されている。
熱交換器8を構成する各管は、熱伝導性の良い材質、例えば、アルミ合金、銅およびステンレスなどで構成され、押し出し成形または引抜き成形することによって製造される。また、図10に示すように、第1主管11および第2主管21の円周側面には、それぞれ第1枝管11または第2枝管21の端部を差し込む挿入孔3が設けられており、第1枝管12と第1主管11、および第2枝管22と第2主管21とをそれぞれ接続する接合部10、20には、アルミ−シリコン系などのろう材を用いてロウ付けされる。
ここで、第1主管11および第2主管21の継手部の外径寸法が、第1主管11および第2主管21の継手部以外の部分の外径寸法よりも小さくなるように、環状凹部6を形成することにより加工されているので、第1主管11および第2主管21の長手方向の形状が剛性向上効果をもたらし、環状凹部が形成されていない従来の配管継手構造と比べて、継手部の変形量を低減させることができるので、挿入孔3を押し広げる力(図9に矢印で示す開口力F)、つまり応力自体を小さくし、配管継手部、さらには、熱交換器8の耐圧強度を従来に比べて相対的に高めるようにして耐圧強度向上を図ることができる。
Claims (6)
- 第1の管に第2の管を分岐状に接続する配管継手構造であって、
前記第1の管の継手部の外径寸法が、前記第1の管の継手部以外の部分の外径寸法よりも小さくなるように、形成され、
前記第1の管の外周部に、冷媒の流れ方向に沿って傾斜状に縮径した環状凹部を設け、前記第2の管との接続口の中心部における前記第1の管の内径寸法減少率が、前記冷媒が流れる上流部に比べて下流部が大きいことを特徴とする配管継手構造。 - 前記第1の管の継手部の断面が、縮径された円形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配管継手構造。
- 前記第1の管の継手部の断面が、縮小された四角形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配管継手構造。
- 前記第1の管の継手部において、前記第1の管の管軸と垂直で、且つ、前記第2の管の管軸と垂直な方向での内径寸法が、前記第2の管の管軸と平行な方向での内径寸法より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の配管継手構造。
- 前記第1の管の継手部が曲面で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の配管継手構造。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の配管継手構造を用いたことを特徴とする熱交換器。
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