JP5429344B1 - ネットワーク、通信装置及びネットワークのレンジング方法 - Google Patents

ネットワーク、通信装置及びネットワークのレンジング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 上り経路と下り経路との経路長が異なる場合でも正しくレンジングさせる。
【解決手段】 ネットワークは、リング状伝送路を終端している集中ノードと、アドドロップ装置配下のONUとを有する。集中ノードは、同報下り信号の受信時点から当初の待ち時間後に測定用上り信号を送出させることを全ONUに指示し、各ONUは、その指示に従って、送信時刻を含む測定用上り信号を送出し、集中ノードは、各ONUからの測定用上り信号に含まれている送信時刻と受信時刻とから、上り経路の経路長情報を得、全ONUの上り経路長情報に基づき、各ONUについての修正した待ち時間を求めて通知し、各ONUは、下り信号の受信時から上り信号の送信までの待ち時間を、通知に基づいて修正する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ネットワーク、通信装置及びネットワークのレンジング方法に関し、例えば、広域加入者向け光アクセスネットワークに適用し得るものである。
ユーザからの多種多様なサービス要求を受けるアクセスネットワークでは、トラフィック需要が時間及び空間的に偏在しており、今後、高効率なネットワーク制御を行うための新たなネットワークアーキテクチャが求められる。
最適な通信容量の提供、異種サービスの統合などを可能とするネットワークアーキテクチャの一例として、現在、図7に示すようなバーチャルPON(Passive Optical Network;受動光ネットワーク)が期待されている。これは、アクセスネットワークとメトロネットワークを統合し、集中ノード100内でPONのOLT(Optical Line Terminal;光加入者線局側装置)を一括管理し、アドドロップマルチプレクサとして機能する光受動部品101−A、101−Bによりパッシブなルーティングを可能とするものである。これにより、従来技術であるROADM(Reconfiguration Optical Add/Drop Multiplexer;再構築可能なアッド/ドロップマルチプレクサ)を用いたネットワーク構成よりも、低消費電力化が可能となる。
このバーチャルPONを実現するためには、光受動部品によりネットワークの仮想化を行うための技術が必要である。光受動部品として、WDM(Wavelength Division Multiplexing;波長分割多重方式)フィルタのみを用いる構成についての提案はあるが、さらにチャネル数を増加する要求が生じた場合に、波長リソースが枯渇するといった問題が生じると考えられる。これに対して、広域加入者向け適応ネットワーク構成技術は、信号フォーマットに依存しない光波長及び光符号を用いた光波長多重や光符号多重技術を用いるため、チャネル数の増加にも対応できる(非特許文献1参照)。これは、センタ装置(例えばOLT)の信号を集中ノードにより様々な波長や光符号に割当て、光受動部品により特定の信号のみをアドドロップする技術である。光受動部品は固定の光フィルタで構成し、経路の切替は全て集中ノードで行うため、パッシブなルーティングが可能となる。また、異なるエリアのONU(Optical Network Unit;光加入者線加入者側装置)102−A、102−Bについても同一のOLTに収容することが可能であり、OLTの稼動数や台数を節約することができる。
従来のPONに関して、OLTと各ONUとの距離を測定する手法(レンジング方法)が、特許文献1に開示されている。
特開2006−014228
「広域加入者向け適応ネットワーク構成技術の研究開発」2011年電子情報通信学会総合大会B−10−77
しかし、非特許文献1で提案されたネットワークでは、従来のPON方式とは異なり、別エリアのブランチに接続される0NUを、集中ノードにある1台のOLTで制御する必要があるため、各ONUとの距離を測定する(レンジング)手法を従来方式で行うことができない。
図7を用いて、上述した課題を具体的に説明する。集中ノード100とONU102−A、102−Bは、リング状伝送路に介挿された光受動部品101−A、101−Bを経由してコネクションが確立されている。集中ノード100と光受動部品101−Aを直接接続する経路をRT1、光受動部品101−AとONU102−Aの下り信号の経路をRT2、光受動部品101−AとONU102−Aの上り信号の経路をRT3、光受動部品101−Aと光受動部品101−Bを直接接続する経路をRT4、光受動部品101−BとONU102−Bの下り信号の経路をRT5、光受動部品101−BとONU102−Bの上り信号の経路をRT6、集中ノード100と光受動部品101−Bを直接接続する経路をRT7とする。ここで、各経路RT1〜RT7を光信号が伝播するのに要する時間をT〜Tとする。因みに、T(iは1〜7)は、1)式で表される。
=(経路RTiの距離)*(光信号の波長に依存する伝送路屈折率)
÷光速 …(1)
従来のレンジング方式に従えば、ONU102−Aについて推定された上り信号の経路長は、信号の往復伝搬経路の半分であり、上り信号及び下り信号がリング状伝送路を同じ巡回方向に巡回する図7のような場合に、従来のレンジング方式を適用するとしたときには、下り信号の伝搬経路と上り信号の伝搬時間の和の半分とすれば良い。すなわち、従来のレンジング方式に従えば、ONU102−Aについて、上り信号の経路長は、経路RT1、RT2、RT3、RT4、RT7の合計距離の半分となる。しかし、ONU102−Aについて、実際の上り信号の経路長は、RT3、RT4、RT7の合計距離である。
同様に、従来のレンジング方式に従えば、ONU102−Bについて推定された上り経路長は、RT1、RT4、RT5、RT6、RT7の合計距離の半分となるが、実際の上り経路長は、経路RT6、RT7の合計距離である。
図7の光ネットワークの場合、本来調整されなければならない上り信号についての時間は、ONU102−Aからの上り信号の伝搬時間とONU102−Bからの上り信号の伝搬時間の差であるT+T−Tである。
しかしながら、従来のレンジング方式に従って検出した上り信号の距離に基づいて、調整される時間は(T+T−T−T)/2となり、本来調整されなければならない時間T+T−Tとは異なる。その結果、上り方向について時分割多重(TDM)を適用している場合に、上り信号の送出タイミングがTDMのスロットからずれてしまう。
そのため、リング状伝送路を適用する場合など上り経路と下り経路との経路長が異なる場合にも、上り信号の経路長を正しく推定してレンジングできるネットワーク、通信装置及びネットワークのレンジング方法が望まれている。
第1の本発明は、リング状伝送路を終端している第1の通信装置と、上記リング状伝送路に介在しているいずれかのアドドロップマルチプレクサに収容されている第2の通信装置とを有し、上記第1の通信装置から上記各第2の通信装置への下り信号も、上記各第2の通信装置から上記第1の通信装置への上り信号も上記リング状伝送路を同じ巡回方向で巡回するネットワークにおいて、(1)上記第1の通信装置は、(1−1)現在時刻を取得する第1の時刻取得手段と、(1−2)同報下り信号により、全ての上記第2の通信装置から、同報下り信号の受信時点から、上記各第2の通信装置についてそれぞれ定まっている当初の待ち時間後に測定用上り信号を送出させることを指示する測定用上り信号要求手段と、(1−3)上記各第2の通信装置からの測定用上り信号に含まれている送信時刻情報と、上記第1の時刻取得手段を利用して得た受信時刻とから、上り経路の経路長に係る情報を得る上り経路長情報取得手段と、(1−4)全ての上記第2の通信装置について取得した上り経路の経路長に係る情報に基づき、上記各第2の通信装置からの上り信号の受信タイミングが整列するように、上記各第2の通信装置における修正した待ち時間の情報を求める修正待ち時間取得手段と、(1−5)上記各第2の通信装置に修正した待ち時間を通知する修正待ち時間通知手段とを備え、(2)上記第2の通信装置は、(2−1)現在時刻を取得する第2の時刻取得手段と、(2−2)同報下り信号の受信時に、当初の待ち時間の経過を待って、上記第2の時刻取得手段から得た送信時刻を含む測定用上り信号を送出する測定用上り信号送信手段と、(2−3)修正した待ち時間が上記第1の通知装置から通知されたときに、下り信号の受信時から上り信号の送信までの待ち時間を、通知に基づいて修正する待ち時間修正手段とを備え、(3)上記各第2の通信装置についての当初の待ち時間はそれぞれ、最も遅く同報下り信号が到達する第2の通信装置における到達時点より、当初の待ち時間の経過後に行う測定用上り信号を送出する時点が遅くなることを保証できる時間に選定されていることを特徴とする。
第2の本発明は、リング状伝送路を終端している第1の通信装置と、上記リング状伝送路に介在しているいずれかのアドドロップマルチプレクサに収容されている第2の通信装置とを有し、上記第1の通信装置から上記各第2の通信装置への下り信号も、上記各第2の通信装置から上記第1の通信装置への上り信号も上記リング状伝送路を同じ巡回方向で巡回するネットワークにおける上記第1の通信装置が該当する通信装置において、(1)現在時刻を取得する第1の時刻取得手段と、(2)同報下り信号により、全ての上記第2の通信装置から、同報下り信号の受信時点から、上記各第2の通信装置についてそれぞれ定まっている当初の待ち時間後に測定用上り信号を送出させることを指示する測定用上り信号要求手段と、(3)上記各第2の通信装置からの測定用上り信号に含まれている送信時刻情報と、上記第1の時刻取得手段を利用して得た受信時刻とから、上り経路の経路長に係る情報を得る上り経路長情報取得手段と、(4)全ての上記第2の通信装置について取得した上り経路の経路長に係る情報に基づき、上記各第2の通信装置からの上り信号の受信タイミングが整列するように、上記各第2の通信装置における修正した待ち時間の情報を求める修正待ち時間取得手段と、(5)上記各第2の通信装置に修正した待ち時間を通知する修正待ち時間通知手段とを備え、(6)上記各第2の通信装置についての当初の待ち時間はそれぞれ、最も遅く同報下り信号が到達する第2の通信装置における到達時点より、当初の待ち時間の経過後に行う測定用上り信号を送出する時点が遅くなることを保証できる時間に選定されていることを特徴とする。
第3の本発明は、リング状伝送路を終端している第1の通信装置と、上記リング状伝送路に介在しているいずれかのアドドロップマルチプレクサに収容されている第2の通信装置とを有し、上記第1の通信装置から上記各第2の通信装置への下り信号も、上記各第2の通信装置から上記第1の通信装置への上り信号も上記リング状伝送路を同じ巡回方向で巡回するネットワークのレンジング方法において、(1)上記第1の通信装置は、同報下り信号により、全ての上記第2の通信装置から、同報下り信号の受信時点から、上記各第2の通信装置についてそれぞれ定まっている当初の待ち時間後に測定用上り信号を送出させることを指示し、(2)上記各第2の通信装置は、同報下り信号の受信時に、当初の待ち時間の経過を待って、自己の時刻取得手段から得た送信時刻を含む測定用上り信号を送出し、(3)上記第1の通信装置は、上記各第2の通信装置からの測定用上り信号に含まれている送信時刻情報と、自己の時刻取得手段を利用して得た受信時刻とから、上り経路の経路長に係る情報を得た後、全ての上記第2の通信装置について取得した上り経路の経路長に係る情報に基づき、上記各第2の通信装置からの上り信号の受信タイミングが整列するように、上記各第2の通信装置における修正した待ち時間の情報を求め、上記各第2の通信装置に修正した待ち時間を通知し、(4)上記各第2の通信装置は、修正した待ち時間が上記第1の通知装置から通知されたときに、下り信号の受信時から上り信号の送信までの待ち時間を、通知に基づいて修正し、(5)上記各第2の通信装置についての当初の待ち時間はそれぞれ、最も遅く同報下り信号が到達する第2の通信装置における到達時点より、当初の待ち時間の経過後に行う測定用上り信号を送出する時点が遅くなることを保証できる時間に選定されていることを特徴とする。
本発明によれば、リング状伝送路を適用する場合など上り経路と下り経路との経路長が異なる場合にも、上り信号の経路長を正しく推定してレンジングできるネットワーク、通信装置及びネットワークのレンジング方法を提供できる。
実施形態のONUの全体構成を示すブロック図である。 図1のクロック信号変換器の詳細構成を示すブロック図である。 実施形態のONUが送出するREPORT信号の構成を示す説明図である。 実施形態の集中ノードの全体構成を示すブロック図である。 図4のレンジング情報抽出器の詳細構成を示すブロック図である。 実施形態のネットワークにおけるレンジング動作を示すタイミングチャートである。 バーチャルPONの構成を示すブロック図である。
(A)主たる実施形態
以下、本発明によるネットワーク、通信装置及びネットワークのレンジング方法の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
この実施形態は、上り信号からのみレンジング情報を抽出し、上り下りの経路長が異なるような場合でも正確なレンジングを可能としたものである。
(A−1)実施形態の構成
実施形態の光ネットワークも、ONU、集中ノード、アドドロップマルチプレクサである光受動部品が、上述した図7に示すように配置されたもの(バーチャルPON)である。但し、リング状伝送路に介在されている光受動部品の数は2個に限定されず、また、1つの光受動部品に収容されているONUの数も1つに限定されない。1つの光受動部品に複数のONUを収容するとき、光受動部品と複数のONUとの間に、光カプラを介した1対N通信の構成(一般的なPON構成と同様)を採用すれば良い。
図1は、実施形態のONU(以下、符号10を用いる)の全体構成を示すブロック図である。図2は、図1のクロック信号変換器の詳細構成を示すブロック図である。
図1において、ONU10は、ONU機能部11、クロック信号変換器12及びRZトランシーバ13を有する。
ONU機能部11は、当該ONU10がバーチャルPONの要素ではあるが、既存PONのONUが実行している機能を行うものである。
クロック信号変換器12は、ONU機能部11から与えられた、ONU機能部11の基準クロックに同期している上り信号(上りデータ)を、網への上り信号用のクロック(上り信号変換クロック)に乗せ換えるものである。この実施形態の場合、後述するように、クロック信号変換器12がレンジング情報を上り信号に搭載する構成を有することが特徴の1つとなっている。
RZトランシーバ13は、集中ノード(以下、符号30を用いる)との上り信号及び下り信号の授受をRZ光信号で行うための送受信器である。RZトランシーバ13は、上り信号についての電光変換や下り信号についての光電変換も担当しており、また、内部側の信号フォーマットであるNRZ(Non−Return to Zero)信号と網側の信号フォーマットであるRZ(Return to Zero)信号間の変換も担当している。
図2において、クロック信号変換器12は、上り信号変換クロック用の発振器20、クロック変換部21、GPS信号受信部22、時刻情報信号変換部23及び同期信号切替部24を有する。
発振器20は、上り信号変換クロックを発振するものであり、上り信号変換クロックは、クロック変換器21だけでなく、GPS信号受信部22、時刻情報信号変換部23及び同期信号操作部24に与えられる。
クロック変換部21は、例えば、FIFO(First−In First−Out)メモリを有し、ONU機能部11からの上り信号をONU機能部11の基準クロックで書き込むと共に、上り信号変換クロックで読み出すことにより、上り信号に係るクロック信号を変換するものである。
ここで、上り信号は、送信データをバースト状に含むREPORT信号である。図3は、実施形態のONU10から送出されるREPORT信号の構成を示す説明図である。REPORT信号は、基本的には、図3(A)に示すように、先頭側の同期信号、先頭側の同期信号とデータとの区切りを示すバーストデリミタ信号、データ、データ(のバースト)が終了したことを示すエンドオブバースト信号、末尾側の同期信号からなっている。
GPS信号受信部22は、GPS人工衛星からの電波を受信し、時刻情報を得て、上り信号変換クロックに同期して時刻情報信号を時刻情報信号変換部23に与えるものである。GPS信号受信部22は、例えば、参考文献に示されているようなGPSチップを適用して時刻情報を抽出する。参考文献「http://www.core.co.jp/product/embedded/products/gps/gps_index.html」
時刻情報信号変換部23は、GPS信号受信部22からの時刻情報信号を特殊符号化して、上り信号変換クロックに同期して同期信号操作部24に与えるものである。時刻情報信号の特殊符号化は、時刻情報信号と先頭側の同期信号との切り分けを容易にするために行われている。
同期信号操作部24は、時刻情報信号変換部23から与えられた時刻情報信号を、上り信号変換クロックに同期して上り信号(REPORT信号)に搭載させ、処理後の上り信号をRZトランシーバ13に与えるものである。この実施形態の場合、図3(B)に示すように、同期信号操作部24は、先頭側の同期信号における先頭の所定区間を時刻情報信号に置換する操作を行う。
図4は、実施形態の集中ノード30の全体構成を示すブロック図である。図5は、図4のレンジング情報抽出器の詳細構成を示すブロック図である。
図4において、集中ノード30は、OLT機能部31、クロック信号変換・RZトランスミッタ32、経路切替制御部34、符号割り当て部35及びRZレシーバ36を有する。OLT機能部31内には、レンジング情報抽出器37に相当する構成が設けられている。
OLT機能部31は、OLTがバーチャルPONの要素ではあるが、既存PONのOLTが実行している機能を行うものである。但し、後述するようにレンジング機能に関しては、既存PONのOLTとは異なっている。
クロック信号変換・RZトランスミッタ32は、OLT機能部31から与えられた、OLT機能部31の基準クロックに同期している下り信号を、網への下り信号用のクロックに乗せ換えるものである。また、クロック信号変換・RZトランスミッタ32は、下り信号に関し、内部側の信号フォーマットであるNRZ信号から網側の信号フォーマットであるRZ信号へ変換するものである。
経路切替制御部34は、ONU10への下り信号の経路を切り替えるものである。例えば、当該集中ノード30からリング状伝送路を反時計回りに巡回する経路と、当該集中ノード30からリング状伝送路を時計回りに巡回する経路との間で切り替える。例えば、送信波長が第1の波長であれば反時計回りに巡回するようにリング状伝送路に送り出すと共に、送信波長が第2の波長であれば時計回りに巡回するようにリング状伝送路に送り出すような内部構成になっている場合であれば、送信波長を切り替えることにより、経路を切り替えることができる。上り信号の経路は、ONU10への下り信号の中に送信波長を指示することで切り替える。
符号割り当て部35は、下り信号に対する符号化や上り信号に対する復号を行うものである。このような符号化や復号は、ONU10を収容している図示しない光受動部品(図7参照)の復号、符号化に対応している。図示しない光受動部品は、符号化されている下り信号に適用されている符号が割当て符号の場合に下り信号をリング状伝送路からドロップする。また、図示しない光受動部品は、自己がアドした上り信号を他の光受動部品がドロップしないように、自己の割当て符号を用いて上り信号を符号化する。符号割り当て部35は、通信相手のONU10を収容している光受動部品に割り当てられている符号を利用して、符号化や復号を行う。
RZレシーバ36は、上り信号に関し、網側の信号フォーマットであるRZ信号から内部側の信号フォーマットであるNRZ信号へ変換するものである。
集中ノード30内の構成要素は、それぞれが明確に分離できるように構成されていても良く、融合されて構成されていても良い。例えば、クロック信号変換・RZトランスミッタ32がRZ信号へ変換する際に併せて波長の選択も行って経路切替を制御するようにしても良い。また、上記では明確に説明しなかったが、下り信号については電光変換が必須であり、上り信号については光電変換が必須であるが、かかる電気信号及び光信号間の変換は、クロック信号変換・RZトランスミッタ32、経路切替制御部34、符号割り当て部35及びRZレシーバ36内のいずれかの位置で実行すれば良い。
レンジング情報抽出器37は、到来した上り信号(REPORT信号)に基づいて、レンジング情報を得てOLT機能部31内のレンジング処理機能部へ与えるものである。なお、レンジング情報抽出器37に入力された上り信号は、そのままOLT機能部31内のレンジング処理機能部にも与えられる。
レンジング情報抽出器37は、図5に示すように、同期信号抽出部40、GPS信号受信部41及び時刻情報信号再生部42を有する。
レンジング情報抽出器37には、上り信号(REPORT信号)と共に、図示しないクロック再生部が上り信号のビット列の変化から得た(抽出した)クロック(上り抽出クロック)が入力される。
同期信号抽出部40は、上り抽出クロックに基づいて、上り信号における先頭側の同期信号(図3参照)の期間の信号、若しくは、先頭側の同期信号期間に搭載されている時刻情報信号を抽出して時刻情報信号再生部42に与えるものである。同期信号抽出部40は、入力された上り信号をそのままOLT機能部31に出力する。又は、同期信号抽出部40は、入力された上り信号の時刻情報信号の部分を本来の同期信号部分に戻してOLT機能部31に出力する。
GPS信号受信部41は、GPS人工衛星からの電波を受信し、時刻情報を得て上り抽出クロックに同期して時刻情報信号再生部43に与えるものである。
時刻情報信号再生部42は、上り信号の先頭側の同期信号期間に搭載されている時刻情報信号(特殊符号の時刻情報信号)を原符号の時刻情報に再生し、GPS信号受信部41から得た上り信号の受信時刻と、再生で得た同一の上り信号の送信時刻との情報を含む、レンジング情報を形成してOLT機能部11内部に与えるものである。レンジング情報は、送信時刻と受信時刻の組に限定されない。例えば、送信時刻と伝搬時間の組であっても良く、受信時刻と伝搬時間の組であっても良く、送信時刻と受信時刻と伝搬時間の組であっても良い。さらには、伝搬時間を距離に置き換えた上り経路の経路長を、レンジング情報の全て又は一部の情報要素としても良い。
実施形態のOLT機能部31は、レンジング情報抽出器37が得たレンジング情報を利用して、各ONUからの上り信号のTDMスロットが整列するように制御する。すなわち、OLT機能部31内には、レンジング処理機能部が設けられている。なお、OLT機能部31に搭載されているCPUが、レンジング処理用プログラムを実行することで、レンジング処理機能部を実現しているものであっても良い。OLT機能部31が実行するレンジング処理については、動作の項の説明で明らかにする。
(A−2)実施形態の動作
次に、実施形態の光ネットワークにおけるレンジング方法を、図面を参照しながら説明する。
レンジング情報搭載機能が付加された、ONU10のクロック信号変換器12に上り信号(REPORT信号)が入力されると、クロック変換部21により、上り信号変換クロックへのクロック乗換えが行われた後、同期信号操作部24において、クロック乗換え後の上り信号の先頭側の同期信号部分に、特殊符号の時刻情報信号が搭載される。この時刻情報信号は、GPS信号受信部22が得た時刻情報信号を、時刻情報信号変換部13が、同期信号との切り分けが容易になるように特殊符号化したものである。
以上のような動作により、ONU10から送出される上り信号(REPORT信号)は、図3(B)に示すような構成を有する。
このような上り信号は、上り抽出クロックと共に、集中ノード30のレンジング情報抽出器37に与えられる。レンジング情報抽出器37においては、上り信号における先頭側の同期信号期間から少なくとも特殊符号化された時刻情報信号が抽出され、時刻情報信号再生部42において再生される。時刻情報信号再生部42においてはさらに、再生された時刻情報信号が、GPS信号受信部41が得た時刻情報と比較され、上り信号の経路長が反映されたレンジング情報が求められ、OLT機能部31内のレンジング処理機能部に送出される。
次に、図6のタイミングチャートをも利用して、実施形態の光ネットワークにおけるレンジング動作を説明する。なお、図6は、集中ノード30、ONU10−A、10−B、並びに、光受動部品(以下の説明では、符号101−A、101−Bを用いる)が、図7に示すように配置されている場合でのタイミングチャートを表している。図6におけるT〜Tはそれぞれ、発明が解決しようとする課題の項と同様に、図7の経路RT1〜RT7を光信号が伝播するのに要する時間である。
実施形態のレンジング動作における重要なポイントは、概ね2つである。第1は、各ONU10−A、10−Bから送出される上り信号の基準となる出力タイミングを設定することであり、第2は、上り経路の距離から求められるレンジング情報により、出力タイミングの調整を行うことである。
まず、集中ノード30は、ブロードキャストのディスカバリGATE信号(下り信号)をONU側に向けて配信する。
光受動部品101−Aには、このディスカバリGATE信号が送出時点から時間Tだけ経過したときに到着する。光受動部品101−AがONU10−Aに送出するためにドロップしたGATE信号は、ドロップ時点から時間Tだけ経過したときにONU10−Aに到着する。
上述したディスカバリGATE信号はブロードキャストの信号であるため、その一部は、光受動部品101−Aを透過する。透過したディスカバリGATE信号は、光受動部品101−Aを透過した時点(上述のドロップ時点と同一であると見なす)から時間Tだけ経過したときに光受動部品101−Bに到着する。光受動部品101−BがONU10−Bに送出するためにドロップしたディスカバリGATE信号は、ドロップ時点から時間Tだけ経過したときにONU10−Bに到着する。
ONU10−Aにおいては、ディスカバリGATE信号の受信に応じて、REPORT信号を形成して送出する。このREPORT信号には、上述したように、レンジング情報搭載機能が付加されているクロック信号変換器12によって、時刻情報信号(レンジング情報)が付加されている。ONU10−Aは、ディスカバリGATE信号の受信時点から、自己に割り当てられている当初の待ち時間Tだけ経過した時点t2(t2=t1+T+T+T)から、REPORT信号(上り信号)の送信を開始する。各ONU10−A、10−Bの当初の待ち時間T、Tは、集中ノード30から最大限離れた位置にあるONU(図7の例では10−B)にディスカバリGATE信号が到達する時間にオフセット時間βを加算した時間に選定されており、複数のONUからのREPORT信号(上り信号)の衝突を確実に回避し、かつ、予め定められた順番で各ONUが順次REPORT信号を送信し、その順番で集中ノード30がREPORT信号を受信できることを保証できるようになっている。集中ノード30から最大限離れた位置にあるONU(図7の例では10−B)にディスカバリGATE信号が到達する時間は実際上は不明であるので、オフセット時間βを1フレーム分の時間とするのが、上述した機能から見て好ましい。図7の例で言えば、ONU10−Aが、REPORT信号を送出する時点t2は、集中ノード30がディスカバリGATE信号を送出した時点t1から時間T+T+Tだけ経過した時点となっており、最大限離れた位置のONU10−BにディスカバリGATE信号が到達する時点(t1から時間T+T+Tだけ経過した時点)より遅くなっている。
ONU10−AからのREPORT信号は、送出時点t2から時間Tだけ経過したときに光受動部品101−Aに到着し、さらに、時間Tだけ経過したときに光受動部品101−Bに到着し、光受動部品101−Bを透過して時間Tだけ経過したときに集中ノード30に到着する。
ONU10−Bにおいても、ディスカバリGATE信号の受信に応じて、レンジング情報(時刻情報)を搭載したREPORT信号が形成され、ディスカバリGATE信号の受信時点から、自己に割り当てられている当初の待ち時間T(=T)だけ経過した時点t3(t3=t1+T+T+T+T)から、形成されたREPORT信号が送信される。このREPORT信号は、送出時点t3から時間Tだけ経過したときに光受動部品101−Bに到着し、さらに、時間Tだけ経過したときに集中ノード30に到着する。
以上のようにして、全ての0NU10−A〜10−Bのレンジング情報が集中ノード30に伝達され、集中ノード30において、下り方向に最短距離の0NU(図7ではONU10−A)が認識される。言い換えると、上り方向の最初のTDMスロットを割り当てる基準となるONUが認識され、このONUの上り信号の出力タイミングを、全てのONUから送出される上り信号の基準タイミングに決定する。
図6の例では、ディスカバリGATE信号の送信時点から時間T+T+Tだけ経過した時点が基準タイミングに決定される。ディスカバリGATE信号の送信時点がt5であれば、基準タイミングはt4+T+T+Tである(図6の時点t6)。時間T+T+Tは、前回のディスカバリGATE信号及びREPORT信号の授受から捉えることができる。すなわち、前回のディスカバリGATE信号の送信時点t1から基準のONU10−AからのREPORT信号を受信した時点までの下り上りの総和時間から、双方のGPS信号受信部の時間情報の差である上り信号(REPORT信号)の伝搬時間を減算した時間として、時間T+T+Tは算出される。
ディスカバリGATE信号を時点t5で送信したと仮定した場合の基準のONU10−AについてのREPORT信号の受信タイミングt8は、前回のディスカバリGATE信号及びREPORT信号の授受から正しく予測できる。
この時点t8から1TDMスロットの時間(αとしている)分だけ後のタイミングt9で、次にREPORT信号を送出するONU(図7の例では10−B)からのREPORT信号を集中ノード30に到達させるようにすれば良い。このようにするためには、この時点t9より、そのONU10−Bについての上り信号の伝搬時間だけ前の時点t7で、REPORT信号の送信を開始させれば良い。前回のディスカバリGATE信号及びREPORT信号の授受から、ONU10−Bについての上り信号の伝搬時間がT+Tであることは把握できている。
そこで、集中ノード30は、基準タイミングt6と、基準タイミングから(1)式で表される時間T”だけ経過したときにREPORT信号を送出することを、ディスカバリGATE信号を用いてONU10−Bに指示することにより、ONU10−A及び10−Bの下り方向のTDMスロットを正しく整列させることができる。
”=(基準ONU10−Aの下りの伝搬時間)+1TDMスロット時間
−(対象ONU10−Bの下りの伝搬時間)
=(T+T+T)+α−(T+T
=T+T−T+α …(1)
(1)式から明らかなように、対象ONU10−Bについての基準タイミングからの待ち時間は、基準ONU10−Aの下りの伝搬時間と、対象ONU10−Bの下りの伝搬時間とが分かれば算出することができる。
図7は、ONUが2個の場合であったが、ONUが3以上の場合にも、同様な考え方を適用できる。例えば、3番目のTDMスロットにREPORT信号を整列させるONUであれば、(1)式におけるαの部分を基準ONUのTDMスロットとのずれ量である2αにすれば良く、N(Nは2以上の整数)番目のTDMスロットにREPORT信号を整列させるONUであれば、(1)式におけるαの部分を基準ONUのTDMスロットとのずれ量である(N−1)αにすれば良い。
(A−3)実施形態の効果
上記実施形態によれば、上り経路の経路長情報を捉えて、それを利用してレンジングを行うようにしたので、上り下りの経路長が異なる場合でも正確なレンジングを行うことができる。
(B)他の実施形態
上記実施形態では、基準タイミングと、基準タイミングからの待ち時間とを通知して複数のONUからのTDMスロットを整列させるものを示したが、ディスカバリGATE信号の受信時点からの待ち時間を通知して複数のONUからのTDMスロットを整列させるようにしても良い。
図7の例のONU10−Bであれば、通知する待ち時間T’は(2)式で表される。(2)式のαの部分は、上記実施形態と同様に、ONUの送出順番によって変化する項である。
’=(前回の基準ONUについてのディスカバリGATE信号及びREPORT信号の授受時間)+1TDMスロット時間−(対象ONU10−Bの下りの伝搬時間)−(対象ONU10−Bの下りの伝搬時間)
=(T+T+T+T+T+T)+α
−(T+T+T)−(T+T
=T+T−T+α …(2)
上記実施形態では、REPORT信号の先頭側同期信号の先頭側に時刻情報信号を搭載するものを示したが、搭載する位置はこれに限定されるものではない。例えば、データ区間の最初に搭載するようにしても良い。
また、上記実施形態では、ONU10及び集中ノード30が現在時刻をGPS信号から得るものを示したが、現在時刻の取得方法はこれに限定されるものではない。例えば、標準電波を捕捉して現在時刻を得る電波時計と同様な方法により現在時刻を取得することができる。
さらに、上記実施形態では、全てのONUに対し、リング状伝送路の巡回方向が同じものを示したが、巡回方向が異なるONUが混在していても良い。この場合、例えば、反時計回りのONU群でレンジングを行うと共に、時計回りのONU群で独立にレンジングを行うようにすれば良い。
10…ONU、11…ONU機能部、12…クロック信号変換器、13…RZトランシーバ13、
20…上り信号変換クロック用の発振器、21…クロック変換部、22…GPS信号受信部、23…時刻情報信号変換部、24…同期信号操作部、
30…集中ノード、31…OLT機能部、32…クロック信号変換・RZトランスミッタ、34…経路切替制御部、35…符号割り当て部、36…RZレシーバ、37…レンジング情報抽出器、
40…同期信号抽出部、41…GPS信号受信部、42…時刻情報信号再生部。

Claims (3)

  1. リング状伝送路を終端している第1の通信装置と、上記リング状伝送路に介在しているいずれかのアドドロップマルチプレクサに収容されている第2の通信装置とを有し、上記第1の通信装置から上記各第2の通信装置への下り信号も、上記各第2の通信装置から上記第1の通信装置への上り信号も上記リング状伝送路を同じ巡回方向で巡回するネットワークにおいて、
    上記第1の通信装置は、
    現在時刻を取得する第1の時刻取得手段と、
    同報下り信号により、全ての上記第2の通信装置から、同報下り信号の受信時点から、上記各第2の通信装置についてそれぞれ定まっている当初の待ち時間後に測定用上り信号を送出させることを指示する測定用上り信号要求手段と、
    上記各第2の通信装置からの測定用上り信号に含まれている送信時刻情報と、上記第1の時刻取得手段を利用して得た受信時刻とから、上り経路の経路長に係る情報を得る上り経路長情報取得手段と、
    全ての上記第2の通信装置について取得した上り経路の経路長に係る情報に基づき、上記各第2の通信装置からの上り信号の受信タイミングが整列するように、上記各第2の通信装置における修正した待ち時間の情報を求める修正待ち時間取得手段と、
    上記各第2の通信装置に修正した待ち時間を通知する修正待ち時間通知手段とを備え、
    上記第2の通信装置は、
    現在時刻を取得する第2の時刻取得手段と、
    同報下り信号の受信時に、当初の待ち時間の経過を待って、上記第2の時刻取得手段から得た送信時刻を含む測定用上り信号を送出する測定用上り信号送信手段と、
    修正した待ち時間が上記第1の通知装置から通知されたときに、下り信号の受信時から上り信号の送信までの待ち時間を、通知に基づいて修正する待ち時間修正手段とを備え
    上記各第2の通信装置についての当初の待ち時間はそれぞれ、最も遅く同報下り信号が到達する第2の通信装置における到達時点より、当初の待ち時間の経過後に行う測定用上り信号を送出する時点が遅くなることを保証できる時間に選定されている
    ことを特徴とするネットワーク。
  2. リング状伝送路を終端している第1の通信装置と、上記リング状伝送路に介在しているいずれかのアドドロップマルチプレクサに収容されている第2の通信装置とを有し、上記第1の通信装置から上記各第2の通信装置への下り信号も、上記各第2の通信装置から上記第1の通信装置への上り信号も上記リング状伝送路を同じ巡回方向で巡回するネットワークにおける上記第1の通信装置が該当する通信装置において、
    現在時刻を取得する第1の時刻取得手段と、
    同報下り信号により、全ての上記第2の通信装置から、同報下り信号の受信時点から、上記各第2の通信装置についてそれぞれ定まっている当初の待ち時間後に測定用上り信号を送出させることを指示する測定用上り信号要求手段と、
    上記各第2の通信装置からの測定用上り信号に含まれている送信時刻情報と、上記第1の時刻取得手段を利用して得た受信時刻とから、上り経路の経路長に係る情報を得る上り経路長情報取得手段と、
    全ての上記第2の通信装置について取得した上り経路の経路長に係る情報に基づき、上記各第2の通信装置からの上り信号の受信タイミングが整列するように、上記各第2の通信装置における修正した待ち時間の情報を求める修正待ち時間取得手段と、
    上記各第2の通信装置に修正した待ち時間を通知する修正待ち時間通知手段とを備え
    上記各第2の通信装置についての当初の待ち時間はそれぞれ、最も遅く同報下り信号が到達する第2の通信装置における到達時点より、当初の待ち時間の経過後に行う測定用上り信号を送出する時点が遅くなることを保証できる時間に選定されている
    ことを特徴とする通信装置。
  3. リング状伝送路を終端している第1の通信装置と、上記リング状伝送路に介在しているいずれかのアドドロップマルチプレクサに収容されている第2の通信装置とを有し、上記第1の通信装置から上記各第2の通信装置への下り信号も、上記各第2の通信装置から上記第1の通信装置への上り信号も上記リング状伝送路を同じ巡回方向で巡回するネットワークのレンジング方法において、
    上記第1の通信装置は、同報下り信号により、全ての上記第2の通信装置から、同報下り信号の受信時点から、上記各第2の通信装置についてそれぞれ定まっている当初の待ち時間後に測定用上り信号を送出させることを指示し、
    上記各第2の通信装置は、同報下り信号の受信時に、当初の待ち時間の経過を待って、自己の時刻取得手段から得た送信時刻を含む測定用上り信号を送出し、
    上記第1の通信装置は、上記各第2の通信装置からの測定用上り信号に含まれている送信時刻情報と、自己の時刻取得手段を利用して得た受信時刻とから、上り経路の経路長に係る情報を得た後、全ての上記第2の通信装置について取得した上り経路の経路長に係る情報に基づき、上記各第2の通信装置からの上り信号の受信タイミングが整列するように、上記各第2の通信装置における修正した待ち時間の情報を求め、上記各第2の通信装置に修正した待ち時間を通知し、
    上記各第2の通信装置は、修正した待ち時間が上記第1の通知装置から通知されたときに、下り信号の受信時から上り信号の送信までの待ち時間を、通知に基づいて修正し、
    上記各第2の通信装置についての当初の待ち時間はそれぞれ、最も遅く同報下り信号が到達する第2の通信装置における到達時点より、当初の待ち時間の経過後に行う測定用上り信号を送出する時点が遅くなることを保証できる時間に選定されている
    上り信号の受信タイミングが相前後する2つの上記第2の通信装置の当初の待ち時間の時間差が、上り信号の受信タイミングの整列周期より長く選定されている
    ことを特徴とするネットワークのレンジング方法。
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