JP5427430B2 - 非常用脱出扉の施解錠装置 - Google Patents

非常用脱出扉の施解錠装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5427430B2
JP5427430B2 JP2009037370A JP2009037370A JP5427430B2 JP 5427430 B2 JP5427430 B2 JP 5427430B2 JP 2009037370 A JP2009037370 A JP 2009037370A JP 2009037370 A JP2009037370 A JP 2009037370A JP 5427430 B2 JP5427430 B2 JP 5427430B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
lock
emergency escape
unlocking
escape door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009037370A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010189978A (ja
Inventor
裕正 堤
耕平 谷端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Corp
Original Assignee
Nabtesco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabtesco Corp filed Critical Nabtesco Corp
Priority to JP2009037370A priority Critical patent/JP5427430B2/ja
Publication of JP2010189978A publication Critical patent/JP2010189978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5427430B2 publication Critical patent/JP5427430B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

本発明は、非常用脱出扉の施解錠装置に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されているように、非常用脱出扉に用いられる施解錠装置が知られている。この特許文献1に開示されている施解錠装置は、操作レバーにそれぞれ連動する上側ロック部材と下側ロック部材とを備えている。上側ロック部材及び下側ロック部材は、ドアパネルの縦框の上端面又は下端面から突出したロック位置と、当該縦框の中に引っ込む解錠位置との間で移動可能となっており、コイルばねの付勢力によってロック位置に位置づけられる一方、操作レバーが押圧操作されると、これに連動して、コイルばねの付勢力に抗して解錠位置に移動する。
特開2007−100372号公報
前記特許文献1に開示された施解錠装置では、ロック部材は、コイルばねによってロック位置に向かう方向に付勢されていて、操作レバーを操作する際には、このコイルばねの付勢力に抗してロック部材を移動させる。このため、ロック部材をロック位置に保持するためのコイルばねの弾性力を大きなものに設定すると、操作レバーを操作するために大きな力が必要となるため、緊急性が要求される非常用脱出扉の解錠装置としては向かない。その一方で、コイルばねの弾性力を小さなものに設定すると、ロック部材として大型のものを使用することができなくなって、ロック部材の剛性を確保することができず、施錠時の信頼性に欠けるという問題が生ずる。
本発明の目的は、施解錠装置の信頼性を確保しつつ、解錠操作の操作性を向上した施解錠装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、開き戸式の扉体を有する非常用脱出扉に適用される施解錠装置であって、施錠位置と解錠位置とに切り替り可能であり、前記非常用脱出扉の扉体を閉じ位置に係止させるためのロック部材と、前記ロック部材が前記施錠位置から前記解錠位置に向かう方向に付勢力を発生する付勢部材と、前記非常用脱出扉に対する一方側から操作が可能な操作部材と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ロック部材を前記施錠位置にロックする一方、前記操作部材の操作に応じて前記ロック部材のロックを解除する切換え部材と、を備え、前記操作部材は、内端部が支持体に回動可能に軸支された脚部と、前記脚部の外端部に結合された操作部とを備え、前記脚部には、前記内端部と前記外端部との間に押圧部が設けられており、前記扉体を開放させる方向に前記操作部が押圧操作されることによって前記脚部が回動することにより、前記押圧部は、前記操作部と同じ向きに変位して前記ロックを解除する方向に前記切換え部材を押圧する非常用脱出扉の施解錠装置である。
本発明では、切換え部材が操作部材の操作に応じてロック部材のロックを解除する。言い換えると、操作部材は、ロック部材のロックを解除できるのに必要な力が付与されると、ロック部材のロックを解除することができる。そして、ロック部材のロックが解除されると、付勢部材の発生する付勢力により、ロック部材は、施錠位置から解除位置に移動する。したがって、本発明の施解錠装置では、ロック部材を施錠位置から解錠位置に移動させる際に付勢部材の付勢力に対抗させる必要がないため、ロック部材のロックを解除するのに要する力は、付勢部材の付勢力に対抗できない大きさの力であってもよい。このため、強い付勢力を有する付勢部材を用いることができるともに、ロック部材としても剛性の高い構造とすることができる。したがって、解錠操作に必要な力を抑制できるとともに、施解錠装置としての施錠時の信頼性を向上することができる。しかも、操作部材の操作に連動してロック部材のロックが解除されるので、操作部材の操作だけで非常用脱出扉の開放を可能とするワンアクション開放が可能である。
ここで、前記ロック部材は、施錠位置と解錠位置との間で移動可能であり、前記施錠位置で前記非常用脱出扉を係止させる第1ロック部と、施錠位置と解錠位置との間で前記第1ロック部の移動方向と平行な方向に移動可能であり、前記施錠位置で前記第1ロック部とともに前記非常用脱出扉を係止させる第2ロック部と、前記第1ロック部と前記第2ロック部とを連結する連結部と、を備え、前記付勢部材は、前記第1ロック部及び前記第2ロック部が前記施錠位置から前記解錠位置に向かう方向に前記連結部を付勢するのが好ましい。
この態様では、第1ロック部及び第2ロック部の双方によって非常用脱出扉を係止させるので、非常用脱出扉がロック部材によって施錠されているときの信頼性をより向上することができる。しかも、付勢部材が連結部を付勢する構成となっているので、操作部材を操作するだけで両ロック部によるロックを一括して解除することができる。したがって、第1ロック部及び第2ロック部を別個に付勢する構成に比べ、装置構成を簡素化することができる。
この態様において、前記切換え部材は、前記施錠位置にある前記連結部と係合する係合位置と、前記操作部材の操作に応じて前記付勢部材の付勢力の方向に略直交する方向に前記係合位置から移動した退避位置との間で移動可能な係合部を有するのがより好ましい。
この態様では、切換え部材の係合部が係合位置にあるときには、連結部が切換え部材の係合部と係合し、第1ロック部及び第2ロック部は施錠位置に保持される。そして、操作部材の操作に応じて切換え部材の係合部が退避位置に移動すると、連結部と切換え部材の係合部との係合が外れるので、付勢部材の付勢力を受けている連結部は、解錠位置に移動する。
さらに、前記ロック部材を前記解錠位置から前記施錠位置に戻すことが可能な戻し用ノブを備えているのが好ましい。
この態様では、戻し用ノブを操作してロック部材を解錠位置から施錠位置に戻すことにより、係合部と連結部とが再び係合し、これによりロック部材は施錠位置に保持される。したがって、付勢部材によってロック部材が解錠位置に向かう方向に付勢されている場合であっても、ロック部材を容易に施錠位置に戻すことができる。
また、前記係合部が前記退避位置から前記係合位置に向かう方向の付勢力を前記切換え部材に付与する切換え用付勢部材を備え、前記押圧部は、前記係合部が前記係合位置から前記退避位置に向かう方向に前記切換え部材を押圧可能であるのが好ましい。
この態様では、切換え用付勢部材の付勢力によって係合部は、係合位置に位置づけられる。そして、操作部材が操作されると、操作部材の押圧部が切換え部材を押圧し、係合位置にある係合部を退避位置に移動させる。一方、操作部材の操作後は、切換え用付勢部材の付勢力によって係合部は係合位置に戻る。
この態様において、前記係合部が前記退避位置から前記係合位置に移動する際に、前記係合部の移動を規制するストッパを備えているのが好ましい。
この態様では、切換え用付勢部材の付勢力によって係合部が係合位置に戻る際に、ストッパによって係合部の移動が係合位置までになるように規制される。このため、切換え部材が他の部材と干渉することを防止しつつ、係合部を係合位置まで戻すことができる。
前記切換え部材には、前記非常用脱出扉に対して前記操作部材とは反対側から操作可能な解除用ノブが設けられているのが好ましい。
この態様では、解除用ノブが操作部材とは反対側に設けられているので、非常用脱出扉に対して操作部材とは反対側からの解除操作が可能である。
以上説明したように、本発明によれば、施解錠装置の信頼性を確保することができるとともに、解錠操作の操作性を向上することができる。
プラットホームドア装置の非常用脱出扉に本発明の実施形態に係る施解錠装置が取り付けられた状態を示す図である。 図1の非常用脱出扉及び施解錠装置を側方から見た図である。 施解錠装置の第1ケース部側の部位を、外面部を取り外した状態で示す正面図である。 施解錠装置の第1ケース部側の部位の側面図である。 図3のV−V線における断面図である。 図3のVI−VI線における断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る非常用脱出扉の施解錠装置は、プラットホームドア装置に設けられる非常用脱出扉に適用されるものである。プラットホームドア装置は、プラットホームの軌道側縁部に沿って設置されるものであり、プラットホームドア装置によって、プラットホーム上が軌道側と、その内側であるホーム内側とに仕切られる。そして、非常用脱出扉の一面が軌道側を向き、他面がホーム内側を向いている。
プラットホームドア装置は、ガイドボックス(図示省略)、ドアパネル(図示省略)、仕切りパネル(図示省略)等を有する。そして、ガイドボックスや仕切りパネル等の固定体間に形成される間隙が非常通路となり、非常用脱出扉は、この非常通路を開閉するために設けられる。
図1に示すように、この非常用脱出扉1は、左右一対の扉体3,4を有する開き戸式の非常脱出扉である。各扉体3,4は、前記固定体に支持される支軸部3a,4aを有しており、この支軸部3a,4aを中心として回動する。そして、非常用脱出扉1では、支軸部3a,4aが非常用通路の両端に位置するとともに扉体3,4の戸先が非常用通路の中央位置となる、いわゆる観音開き状に両扉体3,4が開放するようになっている。
本実施形態の施解錠装置10は、非常用脱出扉1に取り付けられて使用されるものである。本実施形態では、図2に示すように、施解錠装置10は、軌道側における非常用脱出扉1の上部に取り付けられている。以下、施解錠装置10の構成を具体的に説明する。
図3及び図4に示すように、施解錠装置10は、ケーシング11と、支持体12と、この支持体12に対して相対的に変位可能に支持体12に支持されるロック部材13と、ロック部材13に付勢力を付与する付勢部材14と、ロックの解除を行うための操作部材15と、操作部材15に連動させて施錠及び解錠を切り換えるための切換え部材16と、扉体3,4が閉じ位置にある状態でロック部材13を受け入れ可能な受入れ部材17(図1参照)と、を備えている。
ケーシング11は、左側の扉体3に固定される第1ケース部21と、右側の扉体4に固定される第2ケース部22(図1参照)と、を有する。第1ケース部21及び第2ケース部22は、何れも垂直方向に長い扁平状の中空体である。
図5に示すように、第1ケース部21は、内部に空間が形成された中空状のものであり、左側の扉体3の軌道側面に接合され、矩形状に形成された接合面部21aと、この接合面部21aの周縁部から接合面部21aに対して直交する方向に突出する側面部21bと、側面部21bに接合されて接合面部21aと平行に配置される矩形状の外面部21cと、を有する。接合面部21a及び側面部21bは1枚の板材を折り曲げ加工した一体ものであり、これに外面部21cが締結固定されている。
第2ケース部22は、第1ケース部21と左右対称に形成されており、第1ケース部21と同様に、内部に直方体状の空間が形成された中空状となっている。
ロック部材13は、図3に示すように、第1ロック部13aと、第2ロック部13bと、連結部13cとを備えている。第1ロック部13aは、棒状の部材で構成されており、水平向きで且つ扉体3と平行に配設されている。第2ロック部13bは、棒状の部材で構成されており、第1ロック部13aから下方に離れた位置で第1ロック部13aと平行に配設されている。第1ロック部13a及び第2ロック部13bは、第1ケース部21における戸先側の側面部21bに形成された挿通孔21dを通して、第1ケース部21から第2ケース部22に向かって突出している。
連結部13cは、第1ロック部13aと第2ロック部13bとが平行になる姿勢で両者を連結するものであり、上下方向に所定の長さを有している。連結部13cの上端部は第1ロック部13aの基端部に結合され、連結部13cの下端部は第2ロック部13bの基端部に結合されている。そして、連結部13cには、上端部と下端部との間の中間部に押え部材13dが設けられている。
支持体12は、第1ケース部21内に配設されるものであり、第1ロック部13aを摺動可能に支持する第1支持部材25と、第2ロック部13bを摺動可能に支持する第2支持部材26と、第1支持部材25と第2支持部材26との間に配設される第3支持部材27とを有している。
第1支持部材25は、第1ケース部21とともに扉体3に固定可能に構成される平板状の支持部25aと、この支持部25aに固定されるとともに第1ロック部13aが貫通する案内孔を有する案内部25bと、を有する。第2支持部材26は、第1ケース部21とともに扉体3に固定可能に構成される平板状の支持部26aと、この支持部26aに固定されるとともに第2ロック部13bが貫通する案内孔を有する案内部26bと、を有する。案内部25b,26bは、扉体3の幅方向に扉体3と平行に延びており、第1ロック部13a及び第2ロック部13bは、案内部25b,26bに案内されながら案内部25b,26bの長手方向に沿って移動する。したがって、連結部13cもこの方向に移動可能である。
図5に示すように、第3支持部材27は、第1ケース部21の接合面部21aに重合されるとともに接合面部21aに固定される取付部27aと、この取付部27aの一側端部(戸先側の端部)から取付部27aに垂直な方向に延出されて第1ケース部21の側面部21bと平行な戸先側延出部27bと、取付部27aの他側端部(軸元側の端部)から取付部27aに垂直な方向に延出されて第1ケース部21の側面部21bと平行な軸元側延出部27cと、を有し、平面視でコ字状に形成されている。
付勢部材14は、コイルばねで構成されており、第3支持部材27の戸先側延出部27bと連結部13cの押え部材13dとの間に圧縮状態で介装されている。したがって、連結部13cは、付勢部材14によって戸先側から離れる方向に付勢されている。付勢部材14は、連結部13c(ロック部材13)の進退移動に応じて伸縮する。なお、付勢部材14は、切換え部材16とは上下方向に位置ずれして配置されている。
第3支持部材27の軸元側延出部27cには、連結部13cに対応する位置に緩衝部材29が取り付けられている。そして、第3支持部材27に設けられた緩衝部材29は、連結部13cが当接したときには既に、第1ロック部13a及び第2ロック部13bのロックが解除される解錠位置となっているように設定されている。
図6に示すように、操作部材15は、第3支持部材27に軸支された一対の第1脚部15aと、両第1脚部15aに支持された第1操作部15bと、を備えている。一方の第1脚部15aは、その内端部が第3支持部材27の戸先側延出部27bに軸支されており、もう一方の第1脚部15aは、その内端部が第3支持部材27の軸元側延出部27cに軸支されている。そして、両第1脚部15aは、第1ケース部21の外面部21cに形成された貫通孔を通して第1ケース部21の内側から外側まで軌道側に向かって延出されている。第1脚部15aは、ねじりコイルばね30により、図6の状態に付勢されている。
第1操作部15bは、第1ケース部21の外側で外面部21cと平行な方向に水平に延びる棒状のものであり、両第1脚部15aの外端部に結合されている。扉体3の軌道側で乗降客等が第1操作部15bを押圧操作すると、両第1脚部15aは、内端部の軸部を中心として回動する。
操作部材15は、図1に示すように、第2操作部15cを備えている。第1操作部15bが左側の扉体3に応じた位置に配置される一方、第2操作部15cは、右側の扉体4に応じた位置に配置されている。したがって、左側の扉体3側でのロック解除操作だけでなく、右側の扉体4側での解除操作も可能となっている。
第2操作部15cは、第2ケース部22内に配設されたブラケット31に軸支された一対の第2脚部15dに結合されている。第2脚部15dは第1脚部15aと同じ構成である。そして、第2操作部15cの戸先側端部15eが第1操作部15bに当接しており、この戸先側端部15eは、第2操作部15cが押圧されると第1操作部15bを押圧するように構成されている。なお、第1操作部15bが押圧されたときには、第1操作部15bは第2操作部15cから離間する。
切換え部材16は、ロック部材13を施錠位置にロックする一方、操作部材15の操作に応じてロック部材13のロックを解除するためのものである。図6に示すように、切換え部材16は、板材を折り曲げ加工することによって形成されたものであり、第1ケース部21内に配設されている。
切換え部材16は、第1ケース部21の幅方向(ロック部材13の移動方向)の一端部において切換え用付勢部材の一例であるねじりコイルばね33を介して第3支持部材27に取り付けられている。切換え部材16は、このねじりコイルばね33によって軌道側に向かって付勢されている。
第3支持部材27には、切換え部材16に対して軌道側に位置するようにストッパ35が設けられている。切換え部材16は、操作部材15が操作されない通常時には、軌道側面においてストッパ35に当接した状態となっている。一方、切換え部材16の軌道側面には、第1脚部15aに設けられた押圧部15fも当接している。押圧部15fは、第1脚部15aにおいて、軸支された内端部と第1操作部15bが結合された外端部との間に設けられている。このため、押圧部15fは、第1操作部15bと同じ向きに変位する。そして、第1操作部15b又は第2操作部15cが操作されると、切換え部材16におけるねじりコイルばね33とは反対側の端部を押圧する。
切換え部材16は、ストッパ35に当接した状態で連結部13cが係合可能な係合部16aを有する。係合部16aは、切換え部材16の軌道側面に連結部13cを挿通可能な大きさの凹部が形成されるように板材を折り曲げることによって形成されたものであり、ロック部材13の移動方向における中間部において上下方向の全体に亘って設けられている。連結部13cは、係合部16aの軌道側に位置しており、連結部13cが係合する係合面は、係合部16aが連結部13cと係合する係合位置にあるときに、連結部13cの移動方向に略直交する向きとなっている。この係合面は、押圧部15fの押圧により、連結部13cの移動方向に略直交する方向に変位可能となっている。そして、係合部16aは、連結部13cよりもホーム内側に位置して連結部13cとの係合が解除される退避位置まで変位可能となっている。言い換えると、押圧部15fは、係合部16aが係合位置から退避位置に向かう方向に切換え部材16を押圧し、係合部16aは、連結部13cと係合する係合位置と、付勢部材14の付勢力の方向に略直交する方向に係合位置から移動した退避位置との間で移動可能となっている。
連結部13cが係合部16aと係合する状態のときに、ロック部材13は施錠位置となる。図1に示すように、ロック部材13が施錠位置にあるときには、第1ロック部13a及び第2ロック部13bは、第2ケース部22に設けられた受入れ部材17の受入れ穴に挿入される。
受入れ部材17は、第1受入れ部17aと第2受入れ部17bとを有する。第1受入れ部17aは、第2ケース部22において、第1ケース部21の第1支持部材25に対応する位置に配設されていて、第2ケース部22に固定されている。第1受入れ部17aは、第1支持部材25の案内孔の延長線上に位置し、第1ロック部13aが挿入可能な受入れ穴を有する。第2受入れ部17bは、第2ケース部22において、第1ケース部21の第2支持部材26に対応する位置に配設されていて、第2ケース部22に固定されている。第2受入れ部17bは、第2支持部材26の案内孔の延長線上に位置し、第2ロック部13bが挿入可能な受入れ穴を有する。第1ロック部13a及び第2ロック部13bがそれぞれ対応する受入れ穴に挿入されると、左側の扉体3と右側の扉体4とが互いに係止されて閉じ位置から開き動作できなくなる。
一方、連結部13cと係合部16aとの係合が外れると、連結部13cは付勢部材14の付勢力によって軸元側に移動し、ロック部材13は解錠位置となる。すなわち、連結部13cの移動により第1ロック部13aが第1受入れ部17aの受入れ穴から抜け出すとともに、第2ロック部13bが第2受入れ部17bの受入れ穴から抜け出し、扉体3,4同士の係止が解除される。
施解錠装置10には、図5に示すように、連結部13cを解錠位置から施錠位置に移動させるために使用される戻し用ノブ39が設けられている。戻し用ノブ39は、基端部が連結部13cに結合されていて、先端部は、取付部27aの長孔27dを通して第1ケース部21からホーム内側に突出している。なお、扉体3には、戻し用ノブ39をホーム内側へ露出させる貫通孔が形成されているので、ホーム内側から戻し用ノブ39の操作が可能となっている。
切換え部材16は、軸元側の端部から係合部16aにかけて滑らかな傾斜状になっている。連結部13cが解錠位置から施錠位置に移動する際には、切換え部材16と接触するが、切換え部材16がこのような傾斜状になっているので、戻し用ノブ39が引っかかることはなく、戻し用ノブ39の操作性を阻害しない。
切換え部材16には、図6に示すように、ホーム内側からロックを解除するための解除用ノブ41が設けられている。解除用ノブ41は、切換え部材16におけるホーム内側の面に取り付けられており、取付部27aの貫通孔27eを通して第1ケース部21からホーム内側へ突出している。扉体3には、解除用ノブ41をホーム内側へ露出させる貫通孔が形成されているので、ホーム内側から解除用ノブ41の操作が可能となっている。すなわち、解除用ノブ41は、非常用脱出扉1に対して操作部材15とは反対側から操作可能となっている。本実施形態では、係合部16aが扉体3に垂直な方向(軌道側とホーム内側との結ぶ方向)に変位することによってロックが解除される構成となっているので、ホーム内側から解除用ノブ41を引っ張るのみで係合部16aと連結部13cとの係合が外れ、ロックを解除することができる。
ここで、本実施形態の施解錠装置10の動作について説明する。
本施解錠装置10では、ロック部材13の連結部13cが付勢部材14によって解錠位置に向かう方向に付勢される一方で、連結部13cは、切換え部材16の係合部16aに係合されている。このため、通常、係合部16aが係合位置に位置づけられてロック部材13は施錠位置にあり、第1ロック部13aが第1受入れ部17aの受入れ穴に挿入されるとともに、第2ロック部13bが第2受入れ部17bの受入れ穴に挿入された状態となっている。すなわち、切換え部材16の係合部16aが係合位置にあるときには、連結部13cが切換え部材16の係合部16aと係合し、第1ロック部13a及び第2ロック部13bは施錠位置に保持される。このため、左側の扉体3及び右側の扉体4を開くことはできない。
そして、列車が所定の停車位置からずれて停車した場合等の緊急時には、非常用脱出扉1の軌道側から乗客等が扉体3,4の解錠操作を行う。この解錠操作は、操作部材15の第1操作部15b又は第2操作部15cを押圧することによって行われる。第1操作部15b又は第2操作部15cが押されると、操作部材15の押圧部15fが切換え部材16を押圧する。これにより、係合位置にある係合部16aがホーム内側に向かって移動し、退避位置となる。操作部材15の操作に応じて切換え部材16の係合部16aが退避位置に移動すると、連結部13cと係合部16aとの係合が外れるので、付勢部材14の付勢力を受けている連結部13cは、解錠位置に向かって移動して、緩衝部材29に当接したところで止まる。これに伴い、第1ロック部13a及び第2ロック部13bは、それぞれ第1受入れ部17a及び第2受入れ部17bの受入れ穴から外れる。そして、ロック部材13が解錠位置に保持されて、扉体3,4を開くことができる。
一方、操作部材15の操作後は、ねじりコイルばね33の付勢力によって係合部16aは係合位置に戻る。
その後、非常用脱出扉1を再び施錠するときには、戻し用ノブ39を操作してロック部材13を解錠位置から施錠位置に戻す。これにより、切換え部材16の係合部16aと連結部13cとが再び係合し、これによりロック部材13は施錠位置に保持される。
一方、非常用脱出扉1が施錠状態にあるときに、ホーム内側から解錠操作をする場合には、解除用ノブ41を操作すればよい。解除用ノブ41を引っ張ると、切換え部材16がホーム内側へ移動するので、係合部16aと連結部13cとの係合が外れ、係合部16aが退避位置となる。これにより、連結部13cが軸元側へと移動し、ロック部材13によるロックを外すことができる。
以上説明したように、本実施形態の施解錠装置10では、切換え部材16が操作部材15の操作に応じてロック部材13のロックを解除する。言い換えると、操作部材15は、ロック部材13のロックを解除できるのに必要な力が付与されると、ロック部材13のロックを解除することができる。そして、ロック部材13のロックが解除されると、付勢部材14の発生する付勢力により、ロック部材13は、施錠位置から解除位置に移動する。したがって、本施解錠装置10では、ロック部材13を施錠位置から解錠位置に移動させる際に付勢部材14の付勢力に対抗させる必要がないため、ロック部材13のロックを解除するのに要する力は、付勢部材14の付勢力に対抗できない大きさの力であってもよい。このため、強い付勢力を有する付勢部材14を用いることができるともに、ロック部材13としても剛性の高い構造とすることができる。したがって、解錠操作に必要な力を抑制できるとともに、施解錠装置10としての施錠時の信頼性を向上することができる。しかも、操作部材15の操作に連動してロック部材13のロックが解除されるので、操作部材15の操作だけで非常用脱出扉1の開放を可能とするワンアクション開放が可能である。
しかも、本実施形態では、第1ロック部13a及び第2ロック部13bの双方によって非常用脱出扉1を係止させるので、非常用脱出扉1がロック部材13によって施錠されているときの信頼性をより向上することができる。さらに、本実施形態では、付勢部材14が連結部13cを付勢する構成となっているので、操作部材15を操作するだけで両ロック部13a,13bによるロックを一括して解除することができる。したがって、第1ロック部13a及び第2ロック部13bを別個に付勢する構成に比べ、装置構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、戻し用ノブ39が設けられているので、付勢部材14によってロック部材13が解錠位置に向かう方向に付勢されている場合であっても、ロック部材13を容易に施錠位置に戻すことができる。
また、本実施形態では、ねじりコイルばね33の付勢力によって係合部16aが係合位置に戻る際に、ストッパ35によって係合部16aの移動が係合位置までになるように規制される。このため、切換え部材16が他の部材と干渉することを防止しつつ、係合部16aを係合位置まで戻すことができる。
また、本実施形態では、非常用脱出扉1に対して操作部材15とは反対側から操作可能な解除用ノブ41が設けられているので、非常用脱出扉1に対して操作部材15とは反対側からの解除操作が可能である。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、前記実施形態では、ロック部材13が左側の扉体3に設けられるとともに相手側部材である右側の扉体4に取り付けられた第2ケース部22内の受入れ部17a,17bに係合する構成としたが、ロック部材13が扉体4に直接係合する構成としてもよい。つまり、ロック部材13が扉体3の内部に収納される一方、受入れ穴が扉体4に形成される構成としてもよい。
また、前記実施形態では、ロック部材13が左側の扉体3に設けられる例を説明したが、ロック部材13が右側の扉体4に設けられる一方、受入れ部17a,17bが左側の扉体3に設けられる構成としてもよい。この場合には、左側の扉体3が相手側部材となる。
また、前記実施形態では、観音開きする左右一対の扉体3,4を有する非常用脱出扉1に適用する例を説明したが、1つの扉体3,4を有する非常用脱出扉1に適用してもよい。この場合は、受入れ部は、プラットホームドア装置の仕切りパネルやガイドボックスに設けられることになる。
また、本実施形態では、可動柵であるプラットホームドア装置に設けられた非常用脱出扉1に適用したが、これに限られるものではなく、例えばプラットホームスクリーンドア装置に設けられた非常用脱出扉1や建物に設けられた非常用脱出扉1に適用することも可能である。
13 ロック部材
13a 第1ロック部
13b 第2ロック部
13c 連結部
14 付勢部材
15 操作部材
15f 押圧部
16 切換え部材
16a 係合部
33 ねじりコイルばね(切換え用付勢部材の一例)
35 ストッパ
39 戻し用ノブ
41 解除用ノブ

Claims (7)

  1. 開き戸式の扉体を有する非常用脱出扉に適用される施解錠装置であって、
    施錠位置と解錠位置とに切り替り可能であり、前記非常用脱出扉の扉体を閉じ位置に係止させるためのロック部材と、
    前記ロック部材が前記施錠位置から前記解錠位置に向かう方向に付勢力を発生する付勢部材と、
    前記非常用脱出扉に対する一方側から操作が可能な操作部材と、
    前記付勢部材の付勢力に抗して前記ロック部材を前記施錠位置にロックする一方、前記操作部材の操作に応じて前記ロック部材のロックを解除する切換え部材と、を備え
    前記操作部材は、内端部が支持体に回動可能に軸支された脚部と、前記脚部の外端部に結合された操作部とを備え、
    前記脚部には、前記内端部と前記外端部との間に押圧部が設けられており、
    前記扉体を開放させる方向に前記操作部が押圧操作されることによって前記脚部が回動することにより、前記押圧部は、前記操作部と同じ向きに変位して前記ロックを解除する方向に前記切換え部材を押圧する非常用脱出扉の施解錠装置。
  2. 前記ロック部材は、
    施錠位置と解錠位置との間で移動可能であり、前記施錠位置で前記非常用脱出扉を係止させる第1ロック部と、
    施錠位置と解錠位置との間で前記第1ロック部の移動方向と平行な方向に移動可能であり、前記施錠位置で前記第1ロック部とともに前記非常用脱出扉を係止させる第2ロック部と、
    前記第1ロック部と前記第2ロック部とを連結する連結部と、を備え、
    前記付勢部材は、前記第1ロック部及び前記第2ロック部が前記施錠位置から前記解錠位置に向かう方向に前記連結部を付勢する請求項1に記載の非常用脱出扉の施解錠装置。
  3. 前記切換え部材は、前記施錠位置にある前記連結部と係合する係合位置と、前記操作部材の操作に応じて前記付勢部材の付勢力の方向に略直交する方向に前記係合位置から移動した退避位置との間で移動可能な係合部を有する請求項2に記載の非常用脱出扉の施解錠装置。
  4. 前記ロック部材を前記解錠位置から前記施錠位置に戻すことが可能な戻し用ノブを備えている請求項3に記載の非常用脱出扉の施解錠装置。
  5. 前記係合部が前記退避位置から前記係合位置に向かう方向の付勢力を前記切換え部材に付与する切換え用付勢部材を備え、
    前記押圧部は、前記係合部が前記係合位置から前記退避位置に向かう方向に前記切換え部材を押圧可能である請求項3に記載の非常用脱出扉の施解錠装置。
  6. 前記係合部が前記退避位置から前記係合位置に移動する際に、前記係合部の移動を規制するストッパを備えている請求項5に記載の非常用脱出扉の施解錠装置。
  7. 前記切換え部材には、前記非常用脱出扉に対して前記操作部材とは反対側から操作可能な解除用ノブが設けられている請求項1に記載の非常用脱出扉の施解錠装置。
JP2009037370A 2009-02-20 2009-02-20 非常用脱出扉の施解錠装置 Expired - Fee Related JP5427430B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009037370A JP5427430B2 (ja) 2009-02-20 2009-02-20 非常用脱出扉の施解錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009037370A JP5427430B2 (ja) 2009-02-20 2009-02-20 非常用脱出扉の施解錠装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010189978A JP2010189978A (ja) 2010-09-02
JP5427430B2 true JP5427430B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=42816298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009037370A Expired - Fee Related JP5427430B2 (ja) 2009-02-20 2009-02-20 非常用脱出扉の施解錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5427430B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102434075B (zh) * 2011-11-17 2014-02-05 北京七星华创电子股份有限公司 一种安全门
JP6710113B2 (ja) * 2016-06-20 2020-06-17 タキゲン製造株式会社 ホーム安全柵非常用扉
JP7207718B2 (ja) * 2019-03-21 2023-01-18 株式会社ベスト スライド錠

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4943033Y1 (ja) * 1970-08-19 1974-11-25

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010189978A (ja) 2010-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5544333B2 (ja) リッド開閉装置
US10611310B2 (en) Vehicle interior component
JP6395960B2 (ja) ロック手段を備えたロードキャリア
JP5295074B2 (ja) ロック装置及びそれを用いた扉
JP2005200935A (ja) 扉用ロック機構及び扉用ロックユニット
JP5427430B2 (ja) 非常用脱出扉の施解錠装置
US9771744B2 (en) Glove box for vehicle
JP5726556B2 (ja) 開閉体閉止装置
JP6220311B2 (ja) 収納装置及びリッドの組立方法
JP2008133656A (ja) 電気錠
JP2018204319A (ja) リッドロック機構およびコンソールボックス
JP4553786B2 (ja) リッド開閉装置
JP2007145236A (ja) 収納体
JP4966883B2 (ja) 開閉補助機構
JP2006102294A (ja) 飛び出し・引き込み装置
JP5954121B2 (ja) サイドロック装置
JP5800201B2 (ja) サイドロック装置
JP2009242076A (ja) エレベータの開閉式操作盤
JP2021161635A (ja) リッドロックユニットの取付構造
JP5763731B2 (ja) 車両用窓
JP5949685B2 (ja) サイドロック装置
JP4470676B2 (ja) 家具
JP4949975B2 (ja) ボタン式錠装置
JP4738991B2 (ja) 扉開閉装置
JP5043713B2 (ja) 車両用グローブボックス構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5427430

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees