JP5426919B2 - 自動改札装置 - Google Patents

自動改札装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5426919B2
JP5426919B2 JP2009105869A JP2009105869A JP5426919B2 JP 5426919 B2 JP5426919 B2 JP 5426919B2 JP 2009105869 A JP2009105869 A JP 2009105869A JP 2009105869 A JP2009105869 A JP 2009105869A JP 5426919 B2 JP5426919 B2 JP 5426919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
power
card
unit
magnetic card
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009105869A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010257171A (ja
Inventor
智久 西野
淳 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2009105869A priority Critical patent/JP5426919B2/ja
Publication of JP2010257171A publication Critical patent/JP2010257171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5426919B2 publication Critical patent/JP5426919B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Description

本発明は自動改札装置に関し、特に、ICカードと磁気カードの両方で利用でき、停電時にバックアップ電源(非常電源)で動作させるとき効率良く縮退動作(停止動作)させる自動改札装置に関する。
近年、ICカード(無線ICタグ)と磁気カードの両方で利用できるICカード・磁気カード兼用の自動改札装置が広く使用されている。これまでの兼用の自動改札装置では、駅全体の停電等により電力の供給が停止されると、全ての自動改札装置が動作しなくなり、ICカードと磁気カードの両方が利用できなくなっていた。
特に、ICカードについては、入場時と出場時の両方でICカードと自動改札装置との間でデータの送受を行い、ICカードに記憶される残額から運賃を引き去る操作が必要である。このため、駅全体の停電等が発生した場合には、係員が別電源で稼動する処理機を用いてICカードに記憶される残額から運賃を引き去る操作を行ったり、利用者に一旦駅構内から出場してもらい、後日、係員が、ICカードに記憶される残額から運賃を引き去る操作を行う必要があった。このようなことが複数の駅で発生している場合には、ICカードによる乗降が全くできなくなるばかりでなく、鉄道車両の運行を含む鉄道システム全体に支障を生じることがあった。
近年、停電時に電気機器の動作を一定の時間確保するために、バックアップ電源としてバッテリ等を備える無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)が使用されている。ICカードと磁気カード兼用の自動改札装置も、停電時に無停電電源装置から電力の供給を受け、ICカードと磁気カードのデータ処理を行うことにより、停電時の混乱を低減できるようになっている。
特開平05−032167号公報 特開平11−110592号公報
しかしながら、無停電電源装置から供給できる電力容量と時間には限りがある。他方、ICカードと磁気カードの両方で利用できる兼用の自動改札装置は、その構造から待機時電力が大きい。このために、停電時に、利用者に不都合を与えることなく、自動改札装置を長時間動作させることができず、利用者に不都合を与えるという問題があった。
本発明の目的は、商用電源による交流供給が停止された停電の際に、ICカードと磁気カード兼用の自動改札装置の各部の機能停止動作(縮退動作)を段階的に少なくし、自動改札装置の各部を重要なものから可能な限り使用可能な状態に維持し、利用者に与える不都合を軽減し、バックアップ電源によってできるだけ長時間動作することが可能な自動改札装置を提供することにある。
本発明に係る自動改札装置は、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1の自動改札装置(請求項1に対応)は、ICカード接触部を介してICカードとの間でデータ送受を行うICカード処理部と、磁気カードを投入口から取り出し口まで搬送する磁気カード搬送部と、搬送中の磁気カードとの間でデータ送受を行う磁気カード処理部と、改札通路利用者を検知するセンサ部と、改札通路の開閉を行うドア部と、ICカードまたは磁気カードとの間でのデータ送受の結果を表示する画面表示装置と、各種の表示灯を含む灯火機器と、ICカード処理部、磁気カード搬送部、磁気カード処理部、ドア部、センサ部、画面表示装置、および灯火機器の各々の動作を制御する主制御手段とを備え、ICカードと磁気カードの両方に対応する自動改札装置において、商用交流に基づき、磁気カード搬送部、ドア部、センサ部、画面表示装置、および灯火機器の各々に電力供給を行う第1電源と、商用交流に基づき、ICカード処理部、磁気カード処理部、および主制御手段の各々に電力供給を行う第2電源と、商用交流の停電時に動作し、第1電源と第2電源に電力を供給するバックアップ電源と、通常運転時モードの制御ソフトウェアと停電時モードの縮退用制御ソフトウェアを有し、商用交流の停電時に、バックアップ電源のバッテリ残量に応じて縮退用制御ソフトウェアにより縮退させた状態で電源制御を行う電源制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記の自動改札装置では、商用交流を利用した電源部が、相対的に大きな電力を使用する複数の装置部に電力を供給する第1電源(パワー装置用電源)と、相対的に小さい電力を使用する複数の装置部に電力を供給する第2電源(制御装置用電源)との2系統電源を備える構成であり、さらに電源制御手段が通常運転時モードの制御ソフトウェアと停電時モードの縮退用制御ソフトウェアを有し、商用交流の停電時に、バックアップ電源のバッテリ残量に応じて縮退用制御ソフトウェアにより縮退させた状態で電源制御を行うようにし、停電が生じてバックアップ電源で電力を供給する時、第2電源からの電力で動作する電源制御手段によって、第1電源からの電力で動作する複数の装置部をバッテリ残量に応じて段階的に縮退動作(停止動作)させる。これにより、可能な限り自動改札装置を動作させ、かつ重要度が低い装置部から段階的に自動的に停止させ、利用者の不都合性を可能な限り低減することができる。
第2の自動改札装置(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、電源制御手段は、バックアップ電源のバッテリ残量に応じて、ドア部への電力供給を停止する第1の段階、磁気カード搬送部への電力供給を停止する第2の段階、画面表示装置への電力供給を停止する第3の段階、センサ部および灯火機器への電力供給を停止する第4の段階を、順次に実行することを特徴とする。
第3の自動改札装置(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、バッテリ残量が100%から75%に至るまでは全ての電力供給を行い、バッテリ残量が75%以下のときには第1の段階を実行し、バッテリ残量が50%以下のときには第2の段階を実行し、バッテリ残量が40%以下のときには第3の段階を実行し、バッテリ残量が30%以下のときには第4の段階を実行することを特徴とする。
第4の自動改札装置(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、電源制御手段は、バックアップ電源のバッテリ残量に応じて、ICカードと磁気カードの両方に対応し得る第1の段階と、磁気カード搬送部への電力供給を停止してドア部の開閉動作可能なICカード専用機としての第2の段階、およびドア部への電力供給を停止してドア部無しのICカード専用機としての第3の段階を、順次に実行することを特徴とする。
第5の自動改札装置(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、電源制御手段は、バックアップ電源のバッテリ残量に応じて、ICカードと磁気カードの両方に対応し得る第1の段階と、磁気カード搬送部とドア部への電力供給を同時に停止してドア部無しのICカード専用機としての第2の段階を実行することを特徴とする。
本発明によれば、ICカードと磁気カード兼用の自動改札装置の停電時の縮退動作について、バックアップ電源を使用する停電の際に、自動改札装置を構成する各パワー装置部の機能の停止(縮退)を段階的に行い、段階的に少なくして、利用者に与える不都合を軽減し、バックアップ電源により長時間動作することができる。
また本発明によれば、ICカードと磁気カード兼用の自動改札装置において、バックアップ電源に内蔵されるバッテリの残量不足のために自動改札装置全体が停止する直前まで、自動改札装置のICカード処理部とICカードとの間でデータ送受を可能とし、停電に伴う混乱が拡大することを防止することができる。
本発明の実施形態に係るICカードと磁気カード兼用の自動改札装置を斜めから示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る自動改札装置の電力供給と制御信号の流れを示すブロック図である。 自動改札装置全体の消費電力に対する自動改札装置を構成する各部の消費電力の割合の一例を示す図である。 本発明の自動改札装置の第1の動作例を示すフローチャートである。 停電の際に、複数の機器に対して電力の供給を段階的に停止する場合の、バッテリ残量と停止する機器との関係を概念的に示す図である。 ICカードと磁気カード兼用の自動改札装置における省電力動作モードによる運転と消費電力の関係の一例を示す図である。 本発明の自動改札装置の第2の動作例を示すフローチャートである。 停電の際に、複数の機器に対して電力を供給する場合のバッテリ残量と時間の関係を示す図である。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動改札装置を斜めから示す斜視図である。この自動改札装置10はICカードと磁気カードの両方に対応し得る装置部を備えた兼用の装置である。図1に示される自動改札装置10は、筐体11を有し、ICカードと磁気カードの両方が使用できるように構成されている。
自動改札装置10は、利用者がICカード60を接触させるICカード接触部12、利用者が磁気カードを投入する磁気カード投入口14、磁気カードを取り出す磁気カード取り出し口15、ICカード処理部17、磁気カード搬送部18、磁気カード処理部19、センサ部21、ドア部23、画面表示装置25、各種の表示灯を含むランプ(灯火機器)26、および主制御部28を備える。
ICカード処理部17は、ICカード接触部12を介してICカード60との間でデータ送受を行い、ICカード60から読み出されたデータを処理する。磁気カード搬送部18は、磁気カード投入口14から投入された磁気カード60を磁気カード取り出し口15まで搬送する。磁気カード処理部19は、磁気カード搬送部18内を搬送中の磁気カード60との間でデータ送受を行い、磁気カード60から読み出されたデータを処理する。
センサ部21は、筐体11における改札通路17の内側面の所要の一定高さに複数配置されており、改札通路27を通過する利用者の存在を検知する。ドア部23は、ICカード処理部17と磁気カード処理部19の処理結果、およびセンサ部21の検知結果に基づいて、改札通路27を開閉する。画面表示装置25は、ICカード60または磁気カードとの間で行われるデータ送受の結果を表示する。画面表示装置25は、例えば液晶表示装置(LCD)により構成される。画面表示装置25には好ましくは操作タッチにより操作入力機能を持たせている。ランプ26は、磁気カードまたはICカード60が子供料金であること等を表示する表示灯等である。主制御部28は、CPUを備え、ICカード処理部17、磁気カード搬送部18、磁気カード処理部19、センサ部21、ドア部23、画面表示装置25、およびランプ26の各々の動作を制御する。
図2は、自動改札装置10における電力供給(太い矢印)と制御信号(細い矢印)の流れを示すブロック図である。商用電源31は、交流電力(商用交流)を、パワー装置用電源(第1電源)32と制御装置用電源(第2電源)33に供給する。そして、パワー装置用電源32は、磁気カード搬送部18、センサ部21、ドア部23、画面表示装置25、およびランプ(灯火機器)26の各々に電力供給を行う。また、制御装置用電源33は、ICカード処理部17、主制御部28、および電源制御部36の各々に電力供給を行う。なお図2において磁気カード処理部19の図示は省略している。
そして自動改札装置10では、商用電源31からパワー装置用電源32と制御装置用電源33への電力供給経路に、バックアップ電源(非常用電源)34が設けられる。バックアップ電源34は、一般に無停電電源装置(UPS)により構成される。バックアップ電源34は、バッテリ(34A:図5に示す)を内蔵し、商用電源31の停電時に動作し、パワー装置用電源32と制御装置用電源33に電力を供給する。
図2に示されるように自動改札装置10は電源制御部36を有する。電源制御部36は制御装置用電源33から電力の供給を受けて動作する。電源制御部36は、商用電源31からの商用交流の停電時に、制御装置用電源33に内蔵されたバッテリ残量検出部37によって検出されるバックアップ電源34のバッテリ残量に応じて、パワー装置用電源32から複数の電力供給先の装置部、すなわち、磁気カード搬送部18、センサ部21、ドア部23、画面表示部25、ランプ26等への電力供給を制御し、当該複数の電力供給先装置への電力供給を所定の順序に従って段階的に停止させる。
電源制御部36は、主制御部28とは別の装置部として設けられる。またバッテリ残量検出部37は、制御装置用電源33の内部に設けられる。電源制御部36とバッテリ残量検出部37が、このように設けられるのは、比較的簡単に既設の自動改札装置の内部に増設することができるからである。以上説明した電源制御部36とバッテリ検出部37の配置例は一例であり、電源制御部36は主制御部28と一体に配置されるようにしても良く、バッテリ残量検出部37はバックアップ電源34に配置されるようにしても良い。
自動改札装置10において、商用電源31の停電時に、電源制御部36の制御に基づいて、バックアップ電源34に内蔵されるバッテリのバッテリ残量に応じて、パワー装置用電源32からの複数の電力供給先装置部への電力供給をどのように段階的に停止(縮退)させるかについて、以下に説明する。
最初に自動改札装置10を構成する各装置部分の消費電力について説明する。図3は、自動改札装置10の全体の消費電力に対する自動改札装置10を構成する各部の消費電力の割合の一例を示す。自動改札装置10を構成する各部のうちで、消費電力の割合が1番大きいのは磁気カード搬送部18で、自動改札装置全体の消費電力の39%を占める。2番目に大きいのはドア部23で、自動改札装置全体の消費電力の20%を占める。次いで、制御部(主制御部28、電源制御部36等を含む)13%、操作部(画面表示装置25等を含む)8%、ICカード処理部6%、その他(センサ部21、ランプ26等を含む)14%と続く。磁気カード搬送部18とドア部23の消費電力の合計が自動改札装置10の全体の消費電力の約60%を占める。そのため、磁気カード搬送部18とドア部23の各動作を停止させる(縮退させる)ことにより、自動改札装置全体の消費電力の約60%を低減することが可能になる。なお、ICカードと磁気カード兼用の自動改札装置10の待機時の消費電力は約200Wである。
停電時における自動改札装置10の各装置部の縮退動作の第1の動作例について説明する。この動作例では、電源制御部36は、バックアップ電源34のバッテリ残量に応じて、第1の段階でドア部23への電力供給を停止し、第2の段階で磁気カード搬送部18への電力供給を停止する。次いで、第3の段階で画面表示装置25への電力供給を停止し、第4の段階でセンサ部21およびランプ26への電力供給を順次に停止する。
ICカードと磁気カード兼用の自動改札装置10において、待機時の消費電力が大きいのは、磁気カード搬送部18、ドア部23の順である。消費電力の大きさにより、停電の際に、磁気カード搬送部18、ドア部23の順で電力供給を停止することも考えられる。しかしながら、磁気カード搬送部18を停止させると、磁気カードを使用することができなくなり、利用者に不都合をもたらす。他方、ドア部23を停止すると不正利用者を放置することになるが、通常の利用者に不都合をもたらすことはない。そこで、待機時の消費電力が大きい磁気カード搬送部18とドア部23のうちで、2番目に待機時消費電力が大きいドア部23を1番目に停止し、待機時消費電力が大きい磁気カード搬送部18よりも先に停止させる。
図4は、自動改札装置10の第1の動作例のフローチャートを示す。最初の通常運転時には、自動改札装置10を構成する全ての機器に電力が供給され、全ての機器が動作した状態にある(ステップS11)。
次に、商用電源31の停電状態を検出する(ステップS12)。そして、商用電源31の停電を検出してから一定の時間が経過しているか否かを検出する(ステップS13)。商用電源31の停電を検出してからの経過時間が一定の時間、例えば10ミリ秒(ms)未満の場合には、自動改札装置10は、停電対応の動作を行わずに元の通常運転に復帰する。商用電源31の停電を検出してからの経過時間が10ミリ秒(ms)以上の場合には、バックアップ電源34を動作させて、バックアップ電源動作モードに移行する(ステップS14)。
バックアップ電源動作モードでは、バッテリ残量が検出される(ステップS15)。バッテリ残量が完全に充電された値の100%から75%に至るまでは、自動改札装置10を構成する全ての機器に電力供給が行われ、全ての機器が動作する。
バッテリ残量が75%以下であることが検出されると(ステップS16)、第1の段階を実行し、ドア部23への電力供給が停止され、ドア部23が停止する(ステップS17)。バッテリ残量が50%以下であることが検出されると(ステップS18)、第2の段階を実行し、磁気カード搬送部18への電力供給が停止され、磁気カード搬送部18が停止する(ステップS19)。
バッテリ残量が40%以下であることが検出されると(ステップS20)、第3の段階を実行し、画面表示装置25への電力供給が停止され、画面表示装置21が停止する(ステップS21)。次に、バッテリ残量が30%以下であることが検出されると(ステップS22)、第4の段階を実行し、センサ部21およびランプ26への電力供給が停止され、センサ部21およびランプ26が停止する(ステップS23)。
なおバッテリ残量が30%以下であることが検出されても、主制御部28、電源制御部36、およびICカード処理部17には電力が供給され続ける。それにより、バッテリ残量不足のために自動改札装置全体が停止する直前まで、ICカード処理部17は動作を継続し、自動改札装置10のICカード処理部17とICカード60との間で、データの送受が可能とされる。
図5は、停電の際に、パワー装置用電源32が電力を供給する複数の機器(装置部)に対して電力の供給を段階的に停止する場合の、バッテリ残量と停止する機器との関係を概念的に示す。図5に示される円柱形状がバッテリ34Aの残量を表し、円柱上面がバッテリ34Aが使用されない状態、すなわちバッテリ残量100%と対応する。円柱上面から底面に順に、バッテリ34Aにおける残量が75%以下でドア部23への電力供給を停止し、バッテリ残量が50%以下で磁気カード搬送部18への電力供給を停止する。そして、バッテリ残量が40%以下で画面表示装置25への電力供給を停止し、バッテリ残量が30%以下でランプ26およびセンサ部21への電力供給を停止する。
次に、停電時における自動改札装置10の各装置部の縮退動作の第2の動作例について説明する。ICカードと磁気カード兼用の自動改札装置10では、消費電力を節約するために、利用者が少ない場合に省電力動作モードで運転が行われる。図6は、ICカードと磁気カード兼用の自動改札装置10における省電力動作モードによる運転と消費電力の関係の一例を示す。ICカードと磁気カードの両方が使用できる通常運転時には、例えば、待機時消費電力200W、動作時消費電力390Wである。図6に示される自動改札装置10の省電力動作モードでは、待機時の消費電力が大きい磁気カード搬送部18を停止して、ICカードのみを利用可能とするICカード専用機として運転し、ドア部23への電力供給を継続してドアの開閉を可能とする。ICカード専用機でドアの開閉を可能とする運転では、待機時消費電力140W、動作時消費電力180Wである。ICカードと磁気カードの両方が使用できる通常運転時に停電した場合には、第1段階として、ドア部23への電力供給を継続してドアの開閉を可能としたまま、磁気カード搬送部18への電力供給を停止して、ICカード専用機として動作する省電力動作モードで運転する。次に、バッテリ残量に応じて、ドア部23への電力供給を停止して、ドアの開閉を行わないICカード専用機として運転する。ICカード専用機でドアの開閉を行わない運転では、待機時消費電力45W、動作時消費電力45Wである
ドアの開閉を可能とするICカード専用機として運転する省電力動作モードの運転時に、停電した場合には、バッテリ残量に応じて、ドアの開閉を可能とするICカード専用機としての運転を継続する。次に、バッテリ残量に応じて、ドアの開閉を行わないICカード専用機としての運転に移行する。
また、ICカードと磁気カードの両方が使用できる通常運転時に、停電した場合に、バッテリ残量に応じて、ICカードと磁気カードの両方が使用できる通常運転を継続し、次に、バッテリ残量に応じて、磁気カード搬送部18とドア部21への電力供給を同時に停止して、ドアの開閉を行わないICカード専用機としての運転に直接移行しても良い。
自動改札装置10における第2の動作例では、停電の際に、最初に、待機時の消費電力が大きい磁気カード搬送部18を停止することにより、停電時のバックアップ電源34による動作時間を長くすることができる。また停電の際に、磁気カード搬送部18を停止する省電力動作モードでの運転を行うので、既に開発されている省電力動作モードでの運転のためのソフトウエアを利用することにより、停電の際の運転を行うための制御ソフトウエアを簡略化して、開発の手間とコストを低減することが可能となる。
図7は、自動改札装置10の第2の動作例のフローチャートを示す。停電前の通常運転時には、自動改札装置10を構成する全ての機器に電力が供給され、ICカードと磁気カードの両方が利用できるICカードと磁気カード兼用の自動改札装置として動作する(ステップ31)。
商用電源31の停電を検出する(ステップS32)。次に、商用電源31の停電を検出してから一定の時間が経過しているか否かを検出する(ステップS33)。商用電源31の停電を検出してからの経過時間が例えば10ミリ秒(ms)未満の場合には、自動改札装置10は、停電対応の動作を行わずに元の通常運転に復帰する。商用電源31の停電を検出してからの経過時間が10ミリ秒(ms)以上の場合には、バックアップ電源34を動作させて、バックアップ電源動作モードの運転に移行する(ステップS34)。
バックアップ電源動作モードの運転では、バッテリ残量が検出される(ステップS35)。バッテリ残量が完全に充電された値の100%からA%(100>A)に至るまでは、ICカードと磁気カードの両方が利用できるICカードと磁気カード兼用の自動改札装置として動作する。
バッテリ残量がA%以下であることが検出されると(ステップS36)、磁気カード搬送部18への電力供給が停止されるが、ドア部23への電力供給が継続され、ドアの開閉を行うICカード専用機として動作する(ステップS37)。
次に、バッテリ残量がB%以下(100>A>B)であることが検出されると(ステップS38)、磁気カード搬送部18とドア部23への電力供給が停止され、ドアの開閉を行わないICカード専用機として動作する(ステップS39)。
図8は、自動改札装置10の停電の際に、パワー装置用電源32から複数の機器に対して電力を供給する場合のバッテリ残量と停電時間の関係を示す。自動改札装置10で、ICカードと磁気カードの両方を利用可能に運転する場合のバッテリ残量と時間の関係を△印直線〈1〉で示す。この場合、停電から2時間の運転が可能である。自動改札装置10で、磁気カード搬送部18への電力供給を停止しかつドア部23への電力供給を継続してドアの開閉可能なICカード専用機として運転した場合のバッテリ残量と時間の関係を□印直線〈2〉で示す。この場合、停電から5時間の運転が可能である。自動改札装置10で、磁気カード搬送部18とドア部23への電力供給を停止してドアの開閉を行わないICカード専用機として運転した場合のバッテリ残量と時間の関係を*印直線〈3〉で示す。この場合、停電から10時間の運転が可能である。次に自動改札装置10で、ICカードと磁気カードの両方を利用可能に1時間運転し、次にドアの開閉可能なICカード専用機として2時間運転し、その後ドアの開閉を行わないICカード専用機として運転した場合のバッテリ残量と時間の関係を○印直線〈4〉で示す。この場合、停電から6時間の運転が可能である。なお図8に示されるように、本実施形態に係る第2の動作例においては、停電から1時間以内であれば、ICカードと磁気カード兼用の自動改札装置10でICカードと磁気カードの両方を利用できるように運転することが可能である。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係る自動改札装置は、ICカードと磁気カードの両方に対応する自動改札装置であって、各パワー装置部に電力供給を行う電源と、各制御装置部に電力供給を行う第2電源を有するものにおいて、停電時のバックアップ電源の電力供給先装置部をパワー装置部につきバッテリ残量に応じて段階的に縮退させ、ICカードと磁気カードに対応するフル機能の自動改札装置の停電時動作の効率化を図り、バックアップ電源の長時間動作を達成し、利用者に与える不都合を軽減するのに利用される。
10 自動改札装置
11 筐体
12 ICカード接触部
14 磁気カード投入口
15 磁気カード取り出し口
17 ICカード処理部
18 磁気カード搬送部
19 磁気カード処理部
21 センサ部
23 ドア部
25 画面表示装置
26 ランプ(灯火機器)
27 改札通路
28 主制御部
31 商用電源
32 パワー装置用電源(第1電源)
33 制御装置用電源(第2電源)
34 バックアップ電源(非常用電源)
34A バッテリ
36 電源制御部
37 バッテリ残量検出部
60 ICカード

Claims (5)

  1. ICカード接触部を介してICカードとの間でデータ送受を行うICカード処理部と、
    磁気カードを投入口から取り出し口まで搬送する磁気カード搬送部と、
    搬送中の前記磁気カードとの間でデータ送受を行う磁気カード処理部と、
    改札通路利用者を検知するセンサ部と、
    改札通路の開閉を行うドア部と、
    前記ICカードまたは前記磁気カードとの間でのデータ送受の結果を表示する画面表示装置と、
    各種の表示灯を含む灯火機器と、
    前記ICカード処理部、前記磁気カード搬送部、前記磁気カード処理部、前記ドア部、前記センサ部、前記画面表示装置、および前記灯火機器の各々の動作を制御する主制御手段とを備え、
    ICカードと磁気カードの両方に対応する自動改札装置において、
    商用交流に基づき、前記磁気カード搬送部、前記センサ部、前記ドア部、前記画面表示装置、および前記灯火機器の各々に電力供給を行う第1電源と、
    前記商用交流に基づき、前記ICカード処理部、前記磁気カード処理部、および前記主制御手段の各々に電力供給を行う第2電源と、
    前記商用交流の停電時に動作し、前記第1電源と前記第2電源に電力を供給するバックアップ電源と、
    通常運転時モードの制御ソフトウェアと停電時モードの縮退用制御ソフトウェアを有し、前記商用交流の停電時に、前記バックアップ電源のバッテリ残量に応じて前記縮退用制御ソフトウェアにより縮退させた状態で電源制御を行う電源制御手段と、
    を備えることを特徴とする自動改札装置。
  2. 前記電源制御手段は、前記バックアップ電源の前記バッテリ残量に応じて、前記ドア部への電力供給を停止する第1の段階、前記磁気カード搬送部への電力供給を停止する第2の段階、前記画面表示装置への電力供給を停止する第3の段階、前記センサ部および前記灯火機器への電力供給を停止する第4の段階を、順次に実行することを特徴とする請求項1記載の自動改札装置。
  3. 前記バッテリ残量が100%から75%に至るまでは全ての前記電力供給を行い、前記バッテリ残量が75%以下のときには前記第1の段階を実行し、前記バッテリ残量が50%以下のときには前記第2の段階を実行し、前記バッテリ残量が40%以下のときには前記第3の段階を実行し、前記バッテリ残量が30%以下のときには前記第4の段階を実行することを特徴とする請求項2記載の自動改札装置。
  4. 前記電源制御手段は、前記バックアップ電源の前記バッテリ残量に応じて、ICカードと磁気カードの両方に対応し得る第1の段階と、前記磁気カード搬送部への電力供給を停止してドア部の開閉動作可能なICカード専用機としての第2の段階、および前記ドア部への電力供給を停止してドア部無しのICカード専用機としての第3の段階を、順次に実行することを特徴とする請求項1記載の自動改札装置。
  5. 前記電源制御手段は、前記バックアップ電源のバッテリ残量に応じて、ICカードと磁気カードの両方に対応し得る第1の段階と、前記磁気カード搬送部と前記ドア部への電力供給を同時に停止してドア部無しのICカード専用機としての第2の段階を実行することを特徴とする請求項1記載の自動改札装置。
JP2009105869A 2009-04-24 2009-04-24 自動改札装置 Expired - Fee Related JP5426919B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009105869A JP5426919B2 (ja) 2009-04-24 2009-04-24 自動改札装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009105869A JP5426919B2 (ja) 2009-04-24 2009-04-24 自動改札装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010257171A JP2010257171A (ja) 2010-11-11
JP5426919B2 true JP5426919B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=43318011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009105869A Expired - Fee Related JP5426919B2 (ja) 2009-04-24 2009-04-24 自動改札装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5426919B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5752540B2 (ja) * 2011-09-21 2015-07-22 株式会社東芝 自動改札装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1097653A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Toshiba Corp 自動改札システム
JP4743058B2 (ja) * 2006-09-14 2011-08-10 住友電気工業株式会社 交通信号制御機
JP2008250959A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Toshiba Corp 改札機及び改札方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010257171A (ja) 2010-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8753192B2 (en) Power conservation in wagering game machines
JP5988142B2 (ja) 情報処理装置および情報処理装置の制御方法
JP2002117439A (ja) 自動取引装置
JP2011210055A (ja) 携帯端末
US9502893B2 (en) Distributed power supply system and method
JP5314400B2 (ja) 遊技媒体貸出処理機
JP5426919B2 (ja) 自動改札装置
US9818565B2 (en) Human-machine interface for a self-supplied relay
CN100419624C (zh) 一种移动终端设备的电源管理系统及方法
US20070204181A1 (en) Information processing apparatus and power consumption method
JP5660609B2 (ja) 携帯情報端末およびその制御方法、並びにプログラム
JP2002099884A (ja) 報知装置付icカード
JP6123346B2 (ja) 自動取引装置
US20050156922A1 (en) Portable computer and controlling method thereof
JP2003008792A (ja) ファクシミリ装置
JP2014063531A (ja) 自動化機器の状態管理システム
JP5174362B2 (ja) Icカード
JP6291652B2 (ja) 自動書庫
JP2010191597A (ja) 自動販売機の省エネシステム
CN102707783A (zh) 显示装置及其显示方法
JPH1069564A (ja) 自動取引装置
JP2020119172A (ja) 自動取引装置、自動取引装置の制御方法、および自動取引装置の制御プログラム
JP2001043433A (ja) 自動販売機及びその電力供給方法
KR20150022573A (ko) 절전형 금융자동화기기 디스플레이 시스템 및 그 운영 방법
US20190018069A1 (en) Information processing apparatus and method for facilitating replacement of battery

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5426919

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees