JP5425732B2 - 磁気冷凍装置 - Google Patents
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Description
〔1〕磁気冷凍装置において、高温側の熱交換媒体の流入出口(2)と、半径方向に形成される前記熱交換媒体の流入出流路(3)と、高温側の磁気作業物質収納部(4)と、周方向に形成される前記熱交換媒体の流路(5)と、低温側の磁気作業物質収納部(6)と、半径方向に形成される前記熱交換媒体の流出入流路(7)と、低温側の熱交換媒体の流出入口(8)とを備えるダクト(1)と、スポーク状のホルダー(11)と、このスポーク状のホルダー(11)に前記ダクト(1)を配置して組み立てられ、固定状態に配置されるダクト組み立て体(21)と、このダクト組み立て体(21)を挟むように配置され、磁場空間を生成し、回転可能に配置される磁気回路対(30)と、前記ダクト(1)に接続されるロータリー弁(51〜54)とを備え、前記ロータリー弁(51〜54)の動作を伴う前記ダクト組み立て体(21)への前記磁場空間における磁場の作用により、磁気熱量効果に基づく磁気冷凍を行うことを特徴とする。
〔4〕上記〔1〕又は〔2〕記載の磁気冷凍装置において、前記高温側の磁気作業物質収納部(4)にキュリー温度の高い磁気作業物質を収めて、前記低温側の磁気作業物質収納部(6)にキュリー温度の低い磁気作業物質を収めることを特徴とする。
〔6〕上記〔1〕又は〔2〕記載の磁気冷凍装置において、前記ダクト(1)の開き角度よりも前記磁気回路対(30)の励磁や消磁の範囲の開き角度が大きくなるようにしたことを特徴とする。
〔8〕上記〔1〕又は〔2〕記載の磁気冷凍装置において、前記ダクト(1)の外周側に配管を接続することを特徴とする。
〔9〕上記〔1〕又は〔2〕記載の磁気冷凍装置において、前記回転可能に配置される磁気回路対(30)が、第1の円環状ハルバッハ配列永久磁石磁気回路(31)と、第2の円環状ハルバッハ配列永久磁石磁気回路(32)とからなることを特徴とする。
〔12〕上記〔10〕記載の磁気冷凍装置において、前記ロータリー弁(51〜54)固定側の開口部(91)の開き角度が変更可能であることを特徴とする。
図1は本発明の実施例を示す磁気冷凍装置のダクト(単体)の構造を示す図であり、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図、図2はその磁気冷凍装置のスポーク状のホルダーの構造を示す図であり、図2(a)はその平面図、図2(b)は図2(a)のB−B線断面図、図3はその磁気冷凍装置のダクト組み立て体を示す平面図、図4はその磁気冷凍装置の構造を簡素化したダクト組み立て体の構造を示す図であり、図4(a)はその平面図、図4(b)は、図4(a)のC−C線断面図、図5はその磁気冷凍装置の回転する磁気回路対を示す斜視図、図6はその磁気冷凍装置の回転する磁気回路対に挟まれて固定されたダクト組み立て体を示す図である。
隣接ダクト1,1の高温H側同士と低温L側同士が各々接するようにして、ダクト1をホルダー11に敷き詰めることにより、隣接ダクト1,1間の熱伝導による損失を低減することが可能になる。なお、14はスポーク状のホルダー11の取付孔である。変形例として、構造を簡素化したダクト組み立て体21を図4に示す。これは、内筒15と外筒16および両側板17から構成されるドーナツ状容器に対し、周方向空間を複数の分割板18によって複数の扇形室として分割し、さらに各扇形室を外筒から半径方向の内向きに途中まで延伸する仕切り板19によって、高温側の磁気作業物質収納部4と低温側の磁気作業物質収納部6として仕切ったものである。
図7は本発明の実施例を示す磁気冷凍装置のダクト組み立て体を2組用いる例を示す斜視図である。
この図において、51はサプライ系の高温側ロータリー弁、52はリターン系の高温側ロータリー弁、53はサプライ系の低温側ロータリー弁、54はリターン系の低温側ロータリー弁、55は消磁下のために吸熱するダクト、56は消磁下のために吸熱するダクトに接続するサプライ系の高温側ロータリー弁のダクト毎のポート、57は消磁下のために吸熱するダクトに接続するリターン系の高温側ロータリー弁のダクト毎のポート、58は消磁下のために吸熱するダクトに接続するサプライ系の低温側ロータリー弁のダクト毎のポート、59は消磁下のために吸熱するダクトに接続するリターン系の低温側ロータリー弁のダクト毎のポート、61はサプライ系の高温側の配管、62はリターン系の高温側の配管、63はサプライ系の低温側の配管、64はリターン系の低温側の配管、65は励磁下のために発熱するダクト、66は励磁下のために発熱するダクトに接続するサプライ系の高温側ロータリー弁のダクト毎のポート、67は励磁下のために発熱するダクトに接続するリターン系の高温側ロータリー弁のダクト毎のポート、68は励磁下のために発熱するダクトに接続するサプライ系の低温側ロータリー弁のダクト毎のポート、69は励磁下のために発熱するダクトに接続するリターン系の低温側ロータリー弁のダクト毎のポート、71は排熱交換器、72は放熱器、73は貯槽、74はポンプ、81は冷却器、82は低温利用部である。
図9は、図3に示すようなダクト組み立て体21のうち、磁気作業物質が収められた磁気作業物質収納部4,6のみを模式的に示したものであり、空間中に固定配置された、開き角度30°のダクト1の12点から構成されている。図10は、図5に示すような磁気回路対30の狭間の磁場空間33における磁場分布を模式的に示したものであり、空間中において回転しており、開き角度60°の消磁範囲2箇所と、開き角度60°の励磁範囲2箇所と、開き角度30°の中間磁場範囲4箇所から構成される。図11は、図8におけるロータリー弁51〜54の固定側を模式的に示したものであり、開口部91はダクト毎のポートを介して各ダクト1に接続し、開き角度12°の開口部91が12箇所と、開き角度9°の閉口部が24箇所から構成される。図12は、図8におけるロータリー弁51〜54の回転側を模式的に示したものであり、サプライ系は、開き角度60°の開口部2箇所(消磁範囲との位相差9°)と開き角度120°の閉口部2箇所から構成される。また、リターン系は、開き角度60°の開口部2箇所(励磁範囲との位相差9°)と開き角度120°の閉口部2箇所から構成される。
2 高温側の熱交換媒体の流入出口
3 熱交換媒体の流入出流路
4 高温側の磁気作業物質収納部
4A,4B,6A,6B メッシュ
5 熱交換媒体の流路
6 低温側の磁気作業物質収納部
7 熱交換媒体の流出入流路
8 低温側の熱交換媒体の流出入口
9,10 ダクトの取付孔
11 スポーク状のホルダー
12,13 固定孔
14 スポーク状のホルダーの取付孔
15 内筒
16 外筒
17 両側板
18 分割板
19 仕切り板
21,41,42 ダクト組み立て体
30 磁気回路対
31 第1の円環状ハルバッハ配列永久磁石磁気回路
32 第2の円環状ハルバッハ配列永久磁石磁気回路
31A,32A 第1の磁極
31B,32B 第2の磁極
31C,31D,32C,32D 磁路を形成する部材
33 磁場空間
51 サプライ系の高温側ロータリー弁
52 リターン系の高温側ロータリー弁
53 サプライ系の低温側ロータリー弁
54 リターン系の低温側ロータリー弁
55 消磁下のために吸熱するダクト
56 消磁下のために吸熱するダクトに接続するサプライ系の高温側ロータリー弁のダクト毎のポート
57 消磁下のために吸熱するダクトに接続するリターン系の高温側ロータリー弁のダクト毎のポート
58 消磁下のために吸熱するダクトに接続するサプライ系の低温側ロータリー弁のダクト毎のポート
59 消磁下のために吸熱するダクトに接続するリターン系の低温側ロータリー弁のダクト毎のポート
61 サプライ系の高温側の配管
62 リターン系の高温側の配管
63 サプライ系の低温側の配管
64 リターン系の低温側の配管
65 励磁下のために発熱するダクト
66 励磁下のために発熱するダクトに接続するサプライ系の高温側ロータリー弁のダクト毎のポート
67 励磁下のために発熱するダクトに接続するリターン系の高温側ロータリー弁のダクト毎のポート
68 励磁下のために発熱するダクトに接続するサプライ系の低温側ロータリー弁のダクト毎のポート
69 励磁下のために発熱するダクトに接続するリターン系の低温側ロータリー弁のダクト毎のポート
71 排熱交換器
72 放熱器
73 貯槽
74 ポンプ
81 冷却器
82 低温利用部
91 開口部
Claims (12)
- (a)高温側の熱交換媒体の流入出口と、半径方向に形成される前記熱交換媒体の流入出流路と、高温側の磁気作業物質収納部と、周方向に形成される前記熱交換媒体の流路と、低温側の磁気作業物質収納部と、半径方向に形成される前記熱交換媒体の流出入流路と、低温側の熱交換媒体の流出入口とを備えるダクトと、
(b)スポーク状のホルダーと、
(c)該スポーク状のホルダーに前記ダクトを配置して組み立てられ、固定状態に配置されるダクト組み立て体と、
(d)該ダクト組み立て体を挟むように配置され、磁場空間を生成し、回転可能に配置される磁気回路対と、
(e)前記ダクトに接続されるロータリー弁とを備え、
(f)前記ロータリー弁の動作を伴う前記ダクト組み立て体への前記磁場空間における磁場の作用により、磁気熱量効果に基づく磁気冷凍を行うことを特徴とする磁気冷凍装置。 - 請求項1記載の磁気冷凍装置において、前記ダクト組み立て体は、内筒と外筒および両側板から構成されるドーナツ状容器に対し、周方向空間を複数の分割板によって複数の扇形室として分割し、さらに各扇形室を外筒から半径方向の内向き途中まで延伸する仕切り板によって、前記高温側の磁気作業物質収納部と前記低温側の磁気作業物質収納部として仕切ったものであることを特徴とする磁気冷凍装置。
- 請求項1記載の磁気冷凍装置において、前記ダクト組み立て体は、開き角度30°の前記ダクト12個を前記スポーク状のホルダーに平面的に配置して分解可能な手段で固定することを特徴とする磁気冷凍装置。
- 請求項1又は2記載の磁気冷凍装置において、前記高温側の磁気作業物質収納部にキュリー温度の高い磁気作業物質を収めて、前記低温側の磁気作業物質収納部にキュリー温度の低い磁気作業物質を収めることを特徴とする磁気冷凍装置。
- 請求項1又は2記載の磁気冷凍装置において、前記ダクト組み立て体を2個併設したダクト組み立て体を配置し、一方のダクト組み立て体の高温側(又は低温側)と他方のダクト組み立て体の低温側(又は高温側)が重なるようにしたことを特徴とする磁気冷凍装置。
- 請求項1又は2記載の磁気冷凍装置において、前記ダクトの開き角度よりも前記磁気回路対の励磁や消磁の範囲の開き角度が大きくなるようにしたことを特徴とする磁気冷凍装置。
- 請求項1又は2記載の磁気冷凍装置において、隣接する前記ダクトは高温H側同士と低温L側同士が各々接するようにしたことを特徴とする磁気冷凍装置。
- 請求項1又は2記載の磁気冷凍装置において、前記ダクトの外周側に配管を接続することを特徴とする磁気冷凍装置。
- 請求項1又は2記載の磁気冷凍装置において、前記回転可能に配置される磁気回路対が、第1の円環状ハルバッハ配列永久磁石磁気回路と、第2の円環状ハルバッハ配列永久磁石磁気回路とからなることを特徴とする磁気冷凍装置。
- 請求項1から9の何れか一項記載の磁気冷凍装置において、前記ダクトには、サプライ系の高温側ロータリー弁と、サプライ系の低温側ロータリー弁と、リターン系の高温側ロータリー弁と、リターン系の低温側ロータリー弁がダクト毎のポートによって各々接続され、このロータリー弁は各々、前記回転可能に配置される磁気回路対の共通軸へプーリー接続することにより、前記磁気回路対に同期して回転するように構成することを特徴とする磁気冷凍装置。
- 請求項10記載の磁気冷凍装置において、前記ロータリー弁回転側のサプライ系やリターン系の開口部の、前記磁気回路対の消磁や励磁の範囲との位相差が変更可能であることを特徴とする磁気冷凍装置。
- 請求項10記載の磁気冷凍装置において、前記ロータリー弁固定側の開口部の開き角度が変更可能であることを特徴とする磁気冷凍装置。
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