JP5425533B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路装置の製造技術に関し、特に、磁性材料の電気抵抗変化を記憶原理として用いた記憶素子を備える半導体集積回路装置の製造に適用して有効な技術に関するものである。
特開2006−140491号公報(特許文献1)は、側壁スペーサをハードマスクとして用いて最小加工寸法以下の微細なパターンを形成することにより、抵抗変化層をストレージノードとして備えるメモリ素子の単位セル面積を4F(Fは最小加工寸法)未満に減らせるメモリ素子の製造方法を開示している。
特開2006−140491号公報
近年、磁性材料を用いた記憶素子を、半導体集積回路装置に組み入れる技術の開発が進んでいる。これは、磁化の状態の差異による電気抵抗の大小を作り出すことで、記憶情報として用いるものであり、MRAM(Magnetic Random Access Memory)という表記で知られている。MRAM技術の中でもスピン注入を利用して磁性記憶素子の書き換えを行う方式は、微細化するほど書き換え電流を低減できることから、半導体のスケーリングに馴染みやすく、新たな記憶素子として期待が高まっている。このスピン注入型MRAMの抵抗変化は、TMR(Tunnel Magneto-Resistance)効果を利用しており、薄い絶縁層(トンネル膜)と複数の磁性材料との積層膜(以下、TMR膜と表記)が用いられる。
スピン注入型磁性記憶素子の構造を、図21および図22を用いて説明する。なお、図21は、図22におけるA−A線に沿った断面に相当する。
図21および図22において、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)および配線は、既存の半導体集積回路の製造技術で形成したものである。図中において、MEMLは左側の記憶素子、MEMRは右側の記憶素子である。
以下、各構成要素と図中の符号との対応関係を記す。まず、MOSFETの構成を説明する。単結晶シリコンからなる半導体基板(以下、単に基板と記す)101の主面もしくは主面上には、p型ウエル102、素子分離溝103、記憶素子MEMLを構成するn型MOSFETLT、および記憶素子MEMRを構成するn型MOSFETRTが形成されている。n型MOSFETLTは、ゲート絶縁膜104、ゲート電極105、ドレインとなるn型半導体領域106、およびソースとなるn型半導体領域107から形成されている。n型MOSFETRTは、ゲート絶縁膜108、ゲート電極109、ドレインとなるn型半導体領域110、およびソースとなるn型半導体領域107から形成されており、ソースとなるn型半導体領域107は、n型MOSFETLTのソースと共通となっている。ゲート電極105、109の上部にはキャップ絶縁膜111が形成され、側壁には側壁スペーサ112が形成されている。n型半導体領域106、107、110の表面には、シリコン(基板101)と金属膜との化合物からなる低抵抗シリサイド層113が形成されている。図中におけるゲート電極105の長さ(ゲート長に相当)Lgは、このスピン注入型磁性記憶素子を有する半導体集積回路装置を製造する上での製造ルールにおける最小加工寸法(以下、「1F」と記す)である。
ゲート絶縁膜104、108は酸化シリコン膜とし、ゲート電極105、109は多結晶シリコン膜と低抵抗シリサイド層との積層とすることを一例として挙げられるが、ゲート絶縁膜104、108については高誘電絶縁材料とし、ゲート電極105、109については金属材料とする組み合わせでn型MOSFETを構成しても良い。ゲート電極105、109に接して設けたキャップ絶縁膜111および側壁スペーサ112は、シリコン窒化膜とする。その理由については後述する。
次に、TMR膜領域より下層の配線構造を説明する。nチャネル型MISFETLT、RTが形成された基板101上には、第1の配線層間絶縁膜114、n型半導体領域106、107、110のそれぞれに電気的に接続する電極プラグ構造体、および電極プラグ構造体と接続する第1の配線115、116、117が形成されている。nチャネル型MISFETLTのドレインであるn型半導体領域106に電気的に接続する電極プラグ構造体は、第1の配線層間絶縁膜114に穿孔された接続孔内に堆積したバリア金属層118、バリア金属層118とは別種の金属材料からなる電極プラグ119から形成されている。nチャネル型MISFETRTのドレインであるn型半導体領域110に電気的に接続する電極プラグ構造体は、第1の配線層間絶縁膜114に穿孔された接続孔内に堆積したバリア金属層120、バリア金属層120とは別種の金属材料からなる電極プラグ121から形成されている。nチャネル型MISFETLT、RTの共通ソースであるn型半導体領域107に電気的に接続する電極プラグ構造体は、第1の配線層間絶縁膜114に穿孔された接続孔内に堆積したバリア金属層122、バリア金属層122とは別種の金属材料からなる電極プラグ123から形成されている。バリア金属層118、120、122の材料は窒化チタンを用い、電極プラグ119、121、123の主材料はタングステンを用いるのが一般的である。
キャップ絶縁膜111および側壁スペーサ112が窒化シリコン膜から成ることを前述したが、それはバリア金属層122および電極プラグ123からなる電極プラグ構造体が形成される接続孔が、図21に示したような自己整合的に開孔する構造にするためである。この技術は、ゲート電極105、109と電極プラグ構造体間の見かけの距離(平面上での配置距離)をゼロにできるため、メモリセル面積の低減に有効である。
第1の配線115、116、117上には、第2の配線層間絶縁膜124が成膜され、第1の配線115、117のそれぞれに達する電極プラグ構造体が形成されている。なお、図21中では図示されない第1の配線116に達する電極プラグ構造体も形成されている。第1の配線115に電気的に接続する電極プラグ構造体は、第2の配線層間絶縁膜124に穿孔された接続孔内に堆積したバリア金属層125、バリア金属層125とは別種の金属材料からなる電極プラグ126から形成されている。第1の配線117に電気的に接続する電極プラグ構造体は、第2の配線層間絶縁膜124に穿孔された接続孔内に堆積したバリア金属層127、バリア金属層127とは別種の金属材料からなる電極プラグ128から形成されている。バリア金属層125、127の材料は窒化チタンを用い、電極プラグ126、128の主材料はタングステンを用いるのが一般的である。
次に、TMR膜以上の構造を説明する。記憶素子MEMLを構成する磁性記憶素子部は、TMR膜の下部電極層129、固定磁化層130、固定磁化層130の直上の薄膜絶縁層131、薄膜絶縁層131の直上の自由磁化層132、自由磁化層132の直上の上部電極層133である。同様に、記憶素子MEMRを構成する磁性記憶素子部は、TMR膜の下部電極層134、固定磁化層135、固定磁化層135の直上の薄膜絶縁層136、薄膜絶縁層136の直上の自由磁化層137、自由磁化層137の直上の上部電極層138である。そして、上部電極層133、138の上面と表面が面一となるように第3の配線層間絶縁膜139が形成され、さらにビット線となる第2の配線140が形成されている。なお、図22中において、自由磁化層132、137はハッチングを付して示し、下部電極層129、134は太線で示し、記憶素子MEMLは太破線で示している。
スピン注入型の磁性記憶素子部は、薄い絶縁層(トンネル膜)と複数の磁性材料との積層膜である。これは極めて薄い膜の積層であり、形成の際には、その基材(第3の配線層間絶縁膜139)に対して精度の高い平坦性が求められる。一般に、半導体集積回路装置内での異なる配線層の配線を接続する電極プラグ構造体の表面には凹凸が存在するため、その直上にTMR膜を形成して磁性記憶層として供することは困難である。通常は、電極プラグ構造体直上を避けてTMR膜を配置する必要がある。電極プラグ構造体端部とTMR膜の端部との間は、フォトリソグラフィの合わせ余裕や加工寸法ばらつきを考慮して、一定の距離を確保しなければならない。この距離を所定値より短縮するのは困難であり、記憶素子MEMLを例に取れば、図22の紙面における記憶素子MEMLの縦寸法Yではなく、横寸法Xを増やしてしまうことになる。すなわち、記憶素子の配置面積を大きくしてしまう要因となる。また、記憶素子MEMLを形成するTMR膜と、記憶素子MEMRを形成するTMR膜との間の距離TMSPは1Fとなる。
本発明の目的は、隣接するTMR膜間の距離を縮めることで記憶素子の面積を低減できる製造プロセスおよび構造を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
(1)本発明による半導体集積回路装置の製造方法は、抵抗変化素子と能動素子とから形成される記憶素子を複数有し、隣接する前記抵抗変化素子間の距離が製造ルールにおける最小加工寸法未満となっている半導体集積回路装置の製造方法であって、
(a)半導体基板上に前記能動素子を形成する工程、
(b)前記半導体基板上に前記能動素子と電気的に接続する抵抗変化膜を形成する工程、
(c)前記抵抗変化膜と異なるエッチング選択比を有し、前記最小加工寸法より厚い第1の膜厚の第1の薄膜を前記抵抗変化膜上に形成し、前記第1の薄膜に第1の間隔のスリットを形成する工程、
(d)前記スリットが形成された前記第1の薄膜の存在下で、前記スリット内を含む前記第1の薄膜上に、前記抵抗変化膜および前記第1の薄膜と異なるエッチング選択比を有する第2の膜厚の第2の薄膜を形成する工程、
(e)前記第2の薄膜を異方的にエッチングし、前記第2の薄膜を前記スリットにおける前記第1の薄膜の側壁に残す工程、
(f)前記(e)工程後、前記第1の薄膜および前記第2の薄膜をマスクとして前記スリット下の前記抵抗変化膜をエッチングする工程、
(g)前記抵抗変化膜をパターニングして前記抵抗変化素子を形成する工程、
を含み、
前記スリットの前記第1の間隔は、前記第2の薄膜の前記第2の膜厚の2倍より大きく、
前記スリットの前記第1の間隔から前記第2の薄膜の前記第2の膜厚の2倍を引いた値は、前記製造ルールにおける前記最小加工寸法より小さいものである。
(2)本発明による半導体集積回路装置の製造方法は、能動素子と磁気抵抗変化素子とを直列接続したスピン注入型磁性記憶素子を複数有するメモリアレイを含む半導体集積回路装置の製造方法であって、
(a)半導体基板上に前記能動素子を形成する工程、
(b)前記半導体基板上に第1の層間絶縁膜を形成し、前記第1の層間絶縁膜に前記能動素子と電気的に接続する電極プラグ構造体を形成する工程、
(c)前記第1の層間絶縁膜上に前記電極プラグ構造体と接続する第1の金属膜を形成する工程、
(d)前記第1の金属膜上に、第1の磁化膜、第1の絶縁膜、第2の磁化膜、第2の金属膜、および前記第2の金属膜とはエッチング選択比が異なり、製造ルールにおける最小加工寸法より厚い第1の薄膜を順次形成する工程、
(e)隣接する前記スピン注入型磁性記憶素子の境界線となる位置において、前記境界線を含み、かつ前記境界線に対して線対称となるように、前記第1の薄膜に第1の間隔のスリットを形成する工程、
(f)前記スリットが形成された前記第1の薄膜の存在下で、前記スリット内を含む前記第1の薄膜上に、前記第1の薄膜および前記第2の金属膜と異なるエッチング選択比を有する第2の膜厚の第2の薄膜を形成する工程、
(g)前記第2の薄膜を異方的にエッチングし、前記第2の薄膜を前記スリットにおける前記第1の薄膜の側壁に残す工程、
(h)前記(g)工程後、前記第1の薄膜および前記第2の薄膜をマスクとして前記スリット下の前記第2の金属膜、前記第2の磁化膜、前記第1の絶縁膜、前記第1の磁化膜、および前記第1の金属膜をエッチングし、前記第2の金属膜、前記第2の磁化膜、前記第1の絶縁膜、前記第1の磁化膜、および前記第1の金属膜を電気的に分断する工程、
(i)前記(h)工程後、前記第1の薄膜を除去する工程、
(j)前記(i)工程後、前記第2の薄膜をパターニングし、パターニングされた前記第2の薄膜をマスクとして前記第2の金属膜、前記第2の磁化膜、前記第1の絶縁膜、前記第1の磁化膜、および前記第1の金属膜をエッチングし、前記磁気抵抗変化素子を形成する工程、
(k)前記(j)工程後、前記半導体基板上に前記第2の薄膜と同じ研磨速度を有する第2の層間絶縁膜を形成する工程、
(l)前記第2の層間絶縁膜および前記第2の薄膜の表面に対して平坦化除去処理を施し、前記第2の金属膜の表面を前記第2の層間絶縁膜の表面に露出させる工程、
(m)前記第2の層間絶縁膜上に、前記第2の金属膜と接続する配線を形成する工程、
を含み、
前記スリットの前記第1の間隔は、前記第2の薄膜の前記第2の膜厚の2倍より大きく、
前記スリットの前記第1の間隔から前記第2の薄膜の前記第2の膜厚の2倍を引いた値は、前記製造ルールにおける前記最小加工寸法より小さいものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
隣接する記憶素子であるTMR膜間の距離を製造プロセスにおける最小加工寸法以下にすることができ、スピン注入型記憶素子1個当たりの面積を低減できる。
本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図1に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図2に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中の要部平面図である。 図3に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図4に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部平面図である。 図5に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図6に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部平面図である。 図7に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図8に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部平面図である。 図9に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図10に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部平面図である。 図12に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部平面図である。 図13に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部平面図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中の要部斜視図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図14に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部平面図である。 図16に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図18に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 図19に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明者が検討した半導体集積回路装置における記憶素子の構造を説明する要部断面図である。 本発明者が検討した半導体集積回路装置における記憶素子の構造を説明する要部平面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、実施例等において構成要素等について、「Aからなる」、「Aよりなる」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、材料等について言及するときは、特にそうでない旨明記したとき、または、原理的または状況的にそうでないときを除き、特定した材料は主要な材料であって、副次的要素、添加物、付加要素等を排除するものではない。たとえば、シリコン部材は特に明示した場合等を除き、純粋なシリコンの場合だけでなく、添加不純物、シリコンを主要な要素とする2元、3元等の合金(たとえばSiGe)等を含むものとする。
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、本実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするために部分的にハッチングを付す場合がある。
以下、図1〜図20を用いて、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態の半導体集積回路装置は、抵抗変化素子であり磁気抵抗素子であるTMR膜(スピン注入型磁気抵抗変化素子)と、TMR膜と直列接続されたMOSFET(能動素子)とを用いたスピン注入型磁性記憶素子を有するものである。このような本実施の形態の半導体集積回路装置の構造について、その製造工程と併せて説明する。
まず、MOSFETの形成工程と配線(層)の形成工程について、構成要素と符号との対応関係を図1を用いて説明する。図中において、紙面の相対的に左側は記憶素子MEMLが形成される領域であり、相対的に右側は記憶素子MEMRが形成される領域である。
単結晶シリコンからなる基板1の主面もしくは主面上には、p型ウエル2、素子分離溝3、記憶素子MEMLを構成するn型MOSFETLT、および記憶素子MEMRを構成するn型MOSFETRTが形成されている。n型MOSFETLTは、ゲート絶縁膜4、ゲート電極5、ドレインとなるn型半導体領域6、およびソースとなるn型半導体領域7から形成されている。n型MOSFETRTは、ゲート絶縁膜8、ゲート電極9、ドレインとなるn型半導体領域10、およびソースとなるn型半導体領域7から形成されており、ソースとなるn型半導体領域7は、n型MOSFETLTのソースと共通となっている。ゲート電極5、9の上部にはキャップ絶縁膜11が形成され、側壁には側壁スペーサ12が形成されている。n型半導体領域6、7、10の表面には、シリコン(基板1)と金属膜との化合物からなる低抵抗シリサイド層13が形成されている。
ゲート絶縁膜4、8は酸化シリコン膜とし、ゲート電極5、9は多結晶シリコン膜と低抵抗シリサイド層との積層とすることを一例として挙げられるが、ゲート絶縁膜4、8については高誘電絶縁材料とし、ゲート電極5、9については金属材料とする組み合わせでn型MOSFETを構成しても良い。ゲート電極5、9に接して設けたキャップ絶縁膜11および側壁スペーサ12は、シリコン窒化膜とする。
次に、TMR膜領域より下層の配線構造を説明する。nチャネル型MISFETLT、RTが形成された基板1上には、第1の配線層間絶縁膜14、n型半導体領域6、7、10のそれぞれに電気的に接続する電極プラグ構造体、および電極プラグ構造体と接続する第1の配線15、16、17が形成されている。nチャネル型MISFETLTのドレインであるn型半導体領域6に電気的に接続する電極プラグ構造体は、第1の配線層間絶縁膜14に穿孔された接続孔内に堆積したバリア金属層18、バリア金属層18とは別種の金属材料からなる電極プラグ19から形成されている。nチャネル型MISFETRTのドレインであるn型半導体領域10に電気的に接続する電極プラグ構造体は、第1の配線層間絶縁膜14に穿孔された接続孔内に堆積したバリア金属層20、バリア金属層20とは別種の金属材料からなる電極プラグ21から形成されている。nチャネル型MISFETLT、RTの共通ソースであるn型半導体領域7に電気的に接続する電極プラグ構造体は、第1の配線層間絶縁膜14に穿孔された接続孔内に堆積したバリア金属層22、バリア金属層22とは別種の金属材料からなる電極プラグ23から形成されている。バリア金属層18、20、22の材料は窒化チタンを用い、電極プラグ19、21、23の主材料はタングステンを用いるのが一般的である。
キャップ絶縁膜11および側壁スペーサ12が窒化シリコン膜から成ることを前述したが、それはバリア金属層22および電極プラグ23からなる電極プラグ構造体が形成される接続孔が、図1に示したような自己整合的に開孔する構造にするためである。この技術は、ゲート電極5、9と電極プラグ構造体間の見かけの距離(平面上での配置距離)をゼロにできるため、メモリセル面積の低減に有効である。
第1の配線15、16、17上には、第2の配線層間絶縁膜(第1の層間絶縁膜)24が成膜され、第1の配線15、17のそれぞれに達する電極プラグ構造体が形成されている。なお、図1中では図示されない第1の配線16に達する電極プラグ構造体も形成されている。第1の配線15に電気的に接続する電極プラグ構造体は、第2の配線層間絶縁膜24に穿孔された接続孔内に堆積したバリア金属層25、バリア金属層25とは別種の金属材料からなる電極プラグ26から形成されている。第1の配線17に電気的に接続する電極プラグ構造体は、第2の配線層間絶縁膜24に穿孔された接続孔内に堆積したバリア金属層27、バリア金属層27とは別種の金属材料からなる電極プラグ28から形成されている。バリア金属層25、27の材料は窒化チタンを用い、電極プラグ26、28の主材料はタングステンを用いるのが一般的である。
図2は、後の工程で磁気抵抗素子部となる積層膜を堆積した時点の断面を図示したものである。その積層膜は、下層から下部電極形成膜(第1の金属膜)BE、磁気固定層形成膜(第1の磁化膜)MP、絶縁層形成膜(第1の絶縁膜)MI、磁気自由層形成膜(第2の磁化膜)MF、上部電極形成膜(第2の金属膜)UE、および加工マスク用多結晶シリコン膜(第1の薄膜)PSとなっている。加工マスク用多結晶シリコン膜PSは、スパッタリング法を用いて、約300℃以下の温度下で成膜することが好適である。ここで、各膜の膜厚および材料を例示する。下部電極形成膜BEは膜厚20nm程度のルテニウム膜、磁気固定層形成膜MPは膜厚15nm程度の強磁性材料(例えばコバルト)膜、絶縁層形成膜MIは膜厚2nm程度の酸化マグネシウム膜、磁気自由層形成膜MFは膜厚15nm程度の強磁性材料(例えばCoFeB)膜、上部電極形成膜UEは膜厚50nm程度のルテニウム膜あるいはルテニウム膜上に他の金属を積層した膜を用いる。加工マスク用多結晶シリコン膜PSの膜厚(第1の膜厚)は、製造プロセスの最小加工寸法(1F)よりも厚くする。例えば、45nmが1Fであるならば、加工マスク用多結晶シリコン膜PSの膜厚を約60nmにする等である。これは、後述の工程と関連するので、図5にて補足説明する。また、加工マスク用多結晶シリコン膜PSは、後の工程で下層の上部電極形成膜UE、磁気自由層形成膜MF、絶縁層形成膜MI、磁気固定層形成膜MP、および下部電極形成膜BEからなる積層膜をエッチング加工する際のマスクとなるので、この積層膜とはエッチング選択比が異なることが求められる。
次に、図3に示すように、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いて、加工マスク用多結晶シリコン膜PSを共通ソース線(第1の配線16)の直上で線対称にスリット状に分断する。図3中では、加工マスク用多結晶シリコン膜PS1、PS2がその分断後である。なお、図4は、加工マスク用多結晶シリコン膜PSを加工マスク用多結晶シリコン膜PS1、PS2に分断した時点での要部平面図であり、この図4中のA−A線に沿った断面が図3に相当する。その後、基板1上に酸化シリコン膜(第2の薄膜)SWを堆積する。この酸化シリコン膜SWの膜厚(第2の膜厚)は、加工マスク用多結晶シリコン膜PS1と加工マスク用多結晶シリコン膜PS2との分断距離(第1の間隔)L1の半分より小さいものとする。例えば、加工マスク用多結晶シリコン膜PS1と加工マスク用多結晶シリコン膜PS2との間の距離が約90nmである場合には、酸化シリコン膜SWの堆積膜厚は約40nmとする、などである。膜厚の設定に関しては、次工程の図5にて補足説明する。また、酸化シリコン膜SWは、後の工程で加工マスク用多結晶シリコン膜PS1、PS2と、上部電極形成膜UE、磁気自由層形成膜MF、絶縁層形成膜MI、磁気固定層形成膜MPおよび下部電極形成膜BEからなる積層膜とをエッチング加工する際のマスクとなるので、これら加工マスク用多結晶シリコン膜PS1、PS2および積層膜とはエッチング選択比が異なることが求められる。
図5は、図3および図4を用いて説明した前工程で堆積した酸化シリコン膜SWを、異方性ドライエッチング技術を用いてエッチングした直後の要部断面を示している。先に形成した加工マスク用多結晶シリコン膜PS1および加工マスク用多結晶シリコン膜PS2の側壁に、酸化シリコン膜からなる側壁スペーサSWLおよびSWRが形成される。なお、図6は、側壁スペーサSWLおよびSWRを形成した時点での要部平面図であり、この図6中のA−A線に沿った断面が図5に相当する。図5および図6に示したように、側壁スペーサSWLと側壁スペーサSWRとは互いに分断されていることが必要であり、その隙間を1F未満にすることが、本実施の形態の重要点である。通常、側壁スペーサSWL、SWRの幅は、加工前の酸化シリコン膜SWの膜厚と同等までにしかできない。例えば、酸化シリコン膜SWの膜厚が約65nmであれば、側壁スペーサSWL、SWRの幅も約65nmが限度である。従って、側壁スペーサSWLと側壁スペーサSWRとの間に1F未満の隙間を設けるためには、加工マスク用多結晶シリコン膜PS(PS1、PS2)の膜厚をTPSとし、酸化シリコン膜SWの膜厚をTSWとすると、
(1)L1>TSW×2
(2)L1−2×TSW<1F
の2つの式を満たすように設計する。
次に、図7および図8に示すように、加工マスク用多結晶シリコン膜PS1、PS2および側壁スペーサSWL、SWRをマスクとしてTMR膜(下部電極形成膜BE、磁気固定層形成膜MP、絶縁層形成膜MI、磁気自由層形成膜MFおよび上部電極形成膜UE)を異方的にドライエッチングし、TMR膜を分断する。それにより、分断されたTMR膜に間隔1F未満の隙間SPCを設ける。隣接するTMR膜を電気的に絶縁するため、下部電極形成膜BEも分断することが必要である。なお、図8は、隙間SPCを形成した時点での要部平面図であり、この図8中のA−A線に沿った断面が図7に相当する。
次に、図9および図10に示すように、TMR膜(下部電極形成膜BE、磁気固定層形成膜MP、絶縁層形成膜MI、磁気自由層形成膜MFおよび上部電極形成膜UE)の一部の平面外周部の分断を行う。すなわち、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜RESでTMR膜外周の加工位置を決定した後、そのフォトレジスト膜RESをマスクとした異方性ドライエッチングを施す。それにより、多結晶シリコンのハードマスクPSL、PSRの平面外周パターンが決定され、さらに多結晶シリコンのハードマスクPSL、PSR下のTMR膜(下部電極形成膜BE、磁気固定層形成膜MP、絶縁層形成膜MI、磁気自由層形成膜MFおよび上部電極形成膜UE)の平面外周パターンが決定される。なお、図10中のA−A線に沿った断面が図9に相当する。
次に、図11および図12に示すように、アッシング処理および洗浄処理によりフォトレジスト膜RESを除去した後、多結晶シリコンからなるハードマスクPSL、PSRを等方的にドライエッチングして除去する。なお、図12中のA−A線に沿った断面が図11に相当する。
次に、図13に示すように、側壁スペーサSWL、SWRおよびTMR膜(下部電極形成膜BE、磁気固定層形成膜MP、絶縁層形成膜MI、磁気自由層形成膜MFおよび上部電極形成膜UE)のパターニングを行う。すなわち、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜RES2でTMR膜外周の加工位置を決定した後、そのフォトレジスト膜RES2をマスクとした異方性ドライエッチングを施す。それにより、記憶素子MEML側では、下部電極層BE1、磁化固定層MP1、薄膜絶縁層MI1、磁化自由層MF1および上部電極層UE1が形成され、記憶素子MEMR側では、下部電極層BER、磁化固定層MP2、薄膜絶縁層MI2、磁化自由層MF2および上部電極層UE2が形成される。なお、図13中のA−A線に沿った断面は、フォトレジスト膜RES2を省略すれば、前述の図11と同様になる。その後、図14に示すように、アッシング処理および洗浄処理によりフォトレジスト膜RES2を除去する。ここで、図15は、フォトレジスト膜RES2を除去した時点での、TMR膜および側壁スペーサSWLの外形を示す斜視図である。
次に、図16および図17に示すように、側壁スペーサSWL、SWRをマスクとして上部電極層UE1、UE2、磁化自由層MF1、MF2、薄膜絶縁層MI1、MI2および磁化固定層MP1、MP2をドライエッチングする。それにより、記憶素子MEML側では、記憶素子MEMLのTMR膜となる下部電極層BEL、磁化固定層MPL、薄膜絶縁層MIL、磁化自由層MFLおよび上部電極層UELが形成され、記憶素子MEMR側では、下部電極層BER、磁化固定層MPR、薄膜絶縁層MIR、磁化自由層MFRおよび上部電極層UERが形成される。下部電極層BE1、BE2(図16および図17では下部電極層BEL、BERとなっている)は、バリア金属層25および電極プラグ26からなる電極プラグ構造体、もしくはバリア金属層27および電極プラグ28からなる電極プラグ構造体と、TMR膜とを接続する導電経路として、エッチングせずに残す。
ところで、下部電極層BEL、BER下の電極プラグ構造体(バリア金属層25および電極プラグ26と、バリア金属層27および電極プラグ28)の表面には、凹凸が形成されやすく、電極プラグ構造体上でTMR膜がパターニングされると、所望の特性のTMR膜が得られなくなるおそれがある。そのため、記憶素子MEML、MEMRのTMR膜となる下部電極層BEL、BER、磁化固定層MPL、MPR、薄膜絶縁層MIL、MIR、磁化自由層MFL、MFRおよび上部電極層UEL、UERは、平面でその電極プラグ構造体と重ならない位置でパターニングされることが好ましく、本実施の形態においても、TMR膜となるこれらの薄膜は、平面でその電極プラグ構造体と重ならない位置でパターニングする(図16参照)。
次に、図18に示すように、基板1上の全面に酸化シリコン膜(第2の層間絶縁膜)INS1を堆積する。この酸化シリコン膜INS1は、次の配線層間膜として使用する。
次に、図19に示すように、酸化シリコン膜INS1にCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械研磨)を施して、酸化シリコン膜INS1の表面を平坦化する。この時、エッチングマスクとして使用してきた側壁スペーサSWL、SWRも、このCMP処理で同時に除去する。そして、上部電極層UEL、UERの表面が完全に露出される。
次に、図20に示すように、基板1上の全面に配線層となる金属膜を堆積した後、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術とを用いて、その金属膜をビット線BLの形状に加工する。そのビット線BLとなる金属膜としては、チタン膜、主導電層となるアルミニウム合金膜および窒化チタン膜をスパッタリング法により順次堆積した積層膜を例示することができる。ビット線BLは、TMR膜の上部電極層UEL、UERと接続する。この後も必要に応じて配線層形成工程を付加する。
本実施の形態のようにして、スピン注入型の記憶素子MEML、MEMRを形成し、配線することにより、側壁スペーサSWL、SWRを使用しない他の方法では実現不可能であった、隣接するTMR膜間の隙間SPC(記憶素子MEMLと記憶素子MEMRとの間の距離)の最小値が1F未満となる記憶素子アレイを形成することが可能になる。本実施の形態によれば、例えばこの隙間SPCを約0.3Fとすることができ、その際の記憶素子1個当たりの面積として約6Fを実現できる。一方、側壁スペーサSWL、SWRを使用しない他の方法では、記憶素子1個当たりの面積が7F〜7.5Fとなることから、本実施の形態の製造方法を用いることにより、記憶素子の面積を低減することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、例えばTMR膜による記憶素子の面積の低減が望まれる半導体集積回路装置の製造工程に適用することができる。
1 基板
2 p型ウエル
3 素子分離溝
4 ゲート絶縁膜
5 ゲート電極
6、7 n型半導体領域
8 ゲート絶縁膜
9 ゲート電極
10 n型半導体領域
11 キャップ絶縁膜
12 側壁スペーサ
13 低抵抗シリサイド層
14 第1の配線層間絶縁膜
15、16、17 第1の配線
18 バリア金属層
19 電極プラグ
20 バリア金属層
21 電極プラグ
22 バリア金属層
23 電極プラグ
24 第2の配線層間絶縁膜(第1の層間絶縁膜)
25 バリア金属層
26 電極プラグ
27 バリア金属層
28 電極プラグ
101 基板
102 p型ウエル
103 素子分離溝
104 ゲート絶縁膜
105 ゲート電極
106、107 n型半導体領域
108 ゲート絶縁膜
109 ゲート電極
110 n型半導体領域
111 キャップ絶縁膜
112 側壁スペーサ
113 低抵抗シリサイド層
114 第1の配線層間絶縁膜
115、116、117 第1の配線
118 バリア金属層
119 電極プラグ
120 バリア金属層
121 電極プラグ
122 バリア金属層
123 電極プラグ
124 第2の配線層間絶縁膜
125 バリア金属層
126 電極プラグ
127 バリア金属層
128 電極プラグ
129 下部電極層
130 固定磁化層
131 薄膜絶縁層
132 自由磁化層
133 上部電極層
134 下部電極層
135 固定磁化層
136 薄膜絶縁層
137 自由磁化層
138 上部電極層
139 第3の配線層間絶縁膜
140 第2の配線
BE 下部電極形成膜(第1の金属膜)
BE1、BE2、BEL、BER 下部電極層
BL ビット線
INS1 酸化シリコン膜(第2の層間絶縁膜)
LT、RT nチャネル型MOSFET
MEML、MEMR 記憶素子
MF 磁気自由層形成膜(第2の磁化膜)
MF1、MF2、MFL、MFR 磁化自由層
MI 絶縁層形成膜(第1の絶縁膜)
MI1、MI2、MIL、MIR 薄膜絶縁層
MP 磁気固定層形成膜(第1の磁化膜)
MP1、MP2、MPL、MPR 磁化固定層
PS、PS1、PS2 加工マスク用多結晶シリコン膜(第1の薄膜)
PSL、PSR ハードマスク
RES、RES2 フォトレジスト膜
SPC 隙間
SW 酸化シリコン膜(第2の薄膜)
SWL、SWR 側壁スペーサ
UE 上部電極形成膜(第2の金属膜)
UE1、UE2、UEL、UER 上部電極層

Claims (9)

  1. 抵抗変化素子と能動素子とから形成される記憶素子を複数有し、隣接する前記抵抗変化素子間の距離が製造ルールにおける最小加工寸法未満となっている半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板上に前記能動素子を形成する工程、
    (b)前記半導体基板上に前記能動素子と電気的に接続する抵抗変化膜を形成する工程、
    (c)前記抵抗変化膜と異なるエッチング選択比を有し、前記最小加工寸法より厚い第1の膜厚の第1の薄膜を前記抵抗変化膜上に形成し、前記第1の薄膜に第1の間隔のスリットを形成する工程、
    (d)前記スリットが形成された前記第1の薄膜の存在下で、前記スリット内を含む前記第1の薄膜上に、前記抵抗変化膜および前記第1の薄膜と異なるエッチング選択比を有する第2の膜厚の第2の薄膜を形成する工程、
    (e)前記第2の薄膜を異方的にエッチングし、前記第2の薄膜を前記スリットにおける前記第1の薄膜の側壁に残す工程、
    (f)前記(e)工程後、前記第1の薄膜および前記第2の薄膜をマスクとして前記スリット下の前記抵抗変化膜をエッチングする工程、
    (g)前記抵抗変化膜をパターニングして前記抵抗変化素子を形成する工程、
    を含み、
    前記スリットの前記第1の間隔は、前記第2の薄膜の前記第2の膜厚の2倍より大きく、
    前記スリットの前記第1の間隔から前記第2の薄膜の前記第2の膜厚の2倍を引いた値は、前記製造ルールにおける前記最小加工寸法より小さいことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1の薄膜は、多結晶シリコン膜であり、
    前記第2の薄膜は、酸化シリコン膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記抵抗変化膜は、スピン注入型磁気抵抗変化素子であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記抵抗変化膜は、下層から第1の金属膜、第1の磁化膜、第1の絶縁膜、第2の磁化膜および第2の金属膜を積層した積層膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1の金属膜は、ルテニウム膜であり、
    前記第1の磁化膜および前記第2の磁化膜は、強磁性材料膜であり、
    前記第1の絶縁膜は、酸化マグネシウム膜であり、
    前記第2の金属膜は、テニウム膜あるいはルテニウム膜上に他の金属を積層した積層膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 能動素子と磁気抵抗変化素子とを直列接続したスピン注入型磁性記憶素子を複数有するメモリアレイを含む半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板上に前記能動素子を形成する工程、
    (b)前記半導体基板上に第1の層間絶縁膜を形成し、前記第1の層間絶縁膜に前記能動素子と電気的に接続する電極プラグ構造体を形成する工程、
    (c)前記第1の層間絶縁膜上に前記電極プラグ構造体と接続する第1の金属膜を形成する工程、
    (d)前記第1の金属膜上に、第1の磁化膜、第1の絶縁膜、第2の磁化膜、第2の金属膜、および前記第2の金属膜とはエッチング選択比が異なり、製造ルールにおける最小加工寸法より厚い第1の薄膜を順次形成する工程、
    (e)隣接する前記スピン注入型磁性記憶素子の境界線となる位置において、前記境界線を含み、かつ前記境界線に対して線対称となるように、前記第1の薄膜に第1の間隔のスリットを形成する工程、
    (f)前記スリットが形成された前記第1の薄膜の存在下で、前記スリット内を含む前記第1の薄膜上に、前記第1の薄膜および前記第2の金属膜と異なるエッチング選択比を有する第2の膜厚の第2の薄膜を形成する工程、
    (g)前記第2の薄膜を異方的にエッチングし、前記第2の薄膜を前記スリットにおける前記第1の薄膜の側壁に残す工程、
    (h)前記(g)工程後、前記第1の薄膜および前記第2の薄膜をマスクとして前記スリット下の前記第2の金属膜、前記第2の磁化膜、前記第1の絶縁膜、前記第1の磁化膜、および前記第1の金属膜をエッチングし、前記第2の金属膜、前記第2の磁化膜、前記第1の絶縁膜、前記第1の磁化膜、および前記第1の金属膜を電気的に分断する工程、
    (i)前記(h)工程後、前記第1の薄膜を除去する工程、
    (j)前記(i)工程後、前記第2の薄膜をパターニングし、パターニングされた前記第2の薄膜をマスクとして前記第2の金属膜、前記第2の磁化膜、前記第1の絶縁膜、前記第1の磁化膜、および前記第1の金属膜をエッチングし、前記磁気抵抗変化素子を形成する工程、
    (k)前記(j)工程後、前記半導体基板上に前記第2の薄膜と同じ研磨速度を有する第2の層間絶縁膜を形成する工程、
    (l)前記第2の層間絶縁膜および前記第2の薄膜の表面に対して平坦化除去処理を施し、前記第2の金属膜の表面を前記第2の層間絶縁膜の表面に露出させる工程、
    (m)前記第2の層間絶縁膜上に、前記第2の金属膜と接続する配線を形成する工程、
    を含み、
    前記スリットの前記第1の間隔は、前記第2の薄膜の前記第2の膜厚の2倍より大きく、
    前記スリットの前記第1の間隔から前記第2の薄膜の前記第2の膜厚の2倍を引いた値は、前記製造ルールにおける前記最小加工寸法より小さいことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 請求項6記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1の薄膜は、多結晶シリコン膜であり、
    前記第2の薄膜は、酸化シリコン膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 請求項6記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第2の薄膜および前記第2の層間絶縁膜は、酸化シリコン膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 請求項6記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1の金属膜は、ルテニウム膜であり、
    前記第1の磁化膜および前記第2の磁化膜は、強磁性材料膜であり、
    前記第1の絶縁膜は、酸化マグネシウム膜であり、
    前記第2の金属膜は、テニウム膜あるいはルテニウム膜上に他の金属を積層した積層膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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