JP5425482B2 - エネルギー分散型x線分光器による分析方法及びx線分析装置 - Google Patents
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Description
偏向器14により決められた電子線12の照射位置と関連付けられてコンピュータ31に送られる。
P,I,D,D,D,D,T,D,・・・,D,P,I,D,D・・・T,D,D・・・D,P,I,D,・・・,D,D,T,D,D,・・・のように表される。このデータ列は、それぞれのデータを紙面左側から右側に向かって測定経過時間軸に沿って直列に並べた時系列データとなっている。
(実施の形態1)
図2は、測定開始から所望の経過時間aから所望の時間bが経過した間に含まれるX線信号(D)データを記憶部34に格納された時系列データから抽出する方法を説明するための図である。図2(a)において、経過時間aのデータを持つ経過時間情報をTa、経過時間情報Taから時間bが経過したときの経過時間情報をTa+bで表すと、TaとTa+bとの間に含まれるX線信号(D)データを全て抽出すれば、ある時間内に収集されたX線のスペクトルを得ることが出来る。経過時間a及び時間範囲bは、データ列に測定時の経過時間情報Tを入れる最小時間間隔をtminとすればtminの倍数で任意に指定できる。
従来から、任意の線状若しくは帯状に電子線と試料を相対移動し、試料から得られる各種信号の強度変化のプロファイルを描く分析手法がある(以下の説明では、これを「線分析」と称す)。電子線と試料との相対移動は、偏向器14又は試料ステージ22又はこれら両方を使用して行われる。
従来から、任意の領域で二次元的に電子線と試料を相対移動し、試料から得られるX線強度変化をカラー等の画像で表示する分析手法がある(以下の説明では、これを「面分析」と称す)。電子線と試料との相対移動は、偏向器14又は試料ステージ22又はこれら両方を同時に使用して行われる。
図9において、注目するセクションAm又はAmを含むブロックのX線強度の変動をモニタすることにより、測定データの異常を検出することが可能である。図10は、注目するセクションAmを含むブロックの変動Cを求め、変動Cの分布図を表示した例である。Frame_nまではAmを含むブロックに何も表示されていないが、Frame_n+1には変動Cが表示されている。すなわち、Frame_n+1の測定中にAmを含むブロックに含まれるデータの変動Cが一定の大きさを超えたことを意味している。
10…鏡筒
11…電子銃
12…電子線
13…集束レンズ
14…偏向器
15…対物レンズ
16…電子銃制御部
17…電子光学系制御部
20…試料室
21…試料
22…試料ステージ
23…電子検出器
24…X線検出器
25…X線信号処理部
26…試料ステージ制御部
27…電子信号処理部
30…バス
31…コンピュータ
32…表示部
33…入力部
34…記憶部
Claims (6)
- 電子線を試料に照射して該試料から発生する特性X線をエネルギー分散型X線分光器により検出し該試料の分析を行なうX線分析方法であって、
電子線の試料照射位置を2次元的に制御して試料表面の所定の領域を走査することにより該試料から発生した特性X線を検出する検出工程と、
前記検出工程により検出された特性X線のエネルギーを分析する分析工程と、
前記分析工程で分析されたエネルギーを表すX線信号データの生成及び特性X線の測定経過時間情報データの生成及び前記電子線の位置情報データの生成を行なうデータ処理工程と、
前記データ処理工程により生成された各データを時系列的に組み合わせた時系列データとして記憶装置に格納するデータ格納工程と、
前記時系列データから前記位置情報データの指定された位置情報範囲に含まれるX線信号データを抽出する抽出工程とを有するX線分析方法において、
前記所定の領域の電子線による2次元走査を繰り返し行い、繰り返しの2次元走査毎に前記検出工程、分析工程、データ処理工程およびデータ格納工程を行うと共に、
前記2次元走査毎に前記抽出工程を行い、抽出された前記指定された位置情報範囲により決まる領域で測定されたX線信号データの全て又は一部のデータを用いて前記領域を構成する区画のX線強度を求め、前記領域に対応する前記X線強度の分布を表す画像を繰り返し測定毎に構築し、前記繰り返し測定の回数増加に伴う強度分布の変動に基づいて試料への電子線照射を停止するようにしたことを特徴とするX線分析方法。
- 前記強度分布の変動は、前記画像を構成する任意の区画について前記繰り返し測定毎に構築された画像のX線強度の平均値と前記繰り返し測定の最後の画像構築に使用した画像のX線強度との差分であることを特徴とする請求項1に記載のX線分析方法。
- 前記強度分布の変動は、前記繰り返し測定毎に構築された画像に使用した全てのX線強度の標準偏差であることを特徴とする請求項1に記載のX線分析方法。
- 電子線を試料に照射して該試料から発生する特性X線をエネルギー分散型X線分光器により検出し該試料の分析を行なうX線分析方法であって、
電子線の試料照射位置を2次元的に制御して試料表面の所定の領域を走査することにより該試料から発生した特性X線を検出する検出工程と、
前記検出工程により検出された特性X線のエネルギーを分析する分析工程と、
前記分析工程で分析されたエネルギーを表すX線信号データの生成及び特性X線の測定経過時間情報データの生成及び前記電子線の位置情報データの生成を行なうデータ処理工程と、
前記データ処理工程により生成された各データを時系列的に組み合わせた時系列データとして記憶装置に格納するデータ格納工程と、
前記時系列データから前記位置情報データの指定された位置情報範囲に含まれるX線信号データを抽出する抽出工程とを有するX線分析方法において、
前記所定の領域の電子線による2次元走査を繰り返し行い、繰り返しの2次元走査毎に前記検出工程、分析工程、データ処理工程およびデータ格納工程を行うと共に、
前記2次元走査毎に前記抽出工程を行い、前記抽出工程で抽出したX線信号データの全て又は一部を用いてX線強度を求め、前記繰り返しの2次元走査毎に求められる前記X線強度が前記2次元走査の繰り返し回数の増加に伴い予め指定した閾値に達した場合に電子線照射を停止するようにしたことを特徴とするX線分析方法。 - 電子線を試料に照射して該試料から発生する特性X線をエネルギー分散型X線分光器により検出して該試料の分析を行うX線分析装置であって、
電子線の試料照射位置を2次元的に制御して試料表面の所定の領域を繰り返し走査することにより該試料から発生した特性X線を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された特性X線のエネルギーを分析する分析手段と、
前記分析手段で分析されたエネルギーを表すX線信号データの生成及び特性X線の測定経過時間情報データの生成及び前記電子線の位置情報データの生成を行うデータ処理手段と、
前記データ処理手段により生成された各データを時系列的に組み合わせた時系列データとして繰り返しの2次元走査毎に記憶装置に格納するデータ格納手段と、
前記位置情報データの指定された位置情報範囲に含まれるX線信号データを前記時系列データから前記2次元走査毎に抽出する抽出手段とを備え、
前記繰り返しの2次元走査毎に前記抽出手段により抽出された前記指定された位置情報範囲により決まる領域で測定されたX線信号データの全て又は一部を用いて前記領域を構成する区画のX線強度を求め、前記領域に対応する前記X線強度の分布を表す画像を繰り返しの2次元走査毎に構築し、前記2次元走査の繰り返し回数の増加に伴う強度分布の変動に基づいて試料への電子線照射を停止するように構成したことを特徴とするX線分析装置。 - 電子線を試料に照射して該試料から発生する特性X線をエネルギー分散型X線分光器により検出して該試料の分析を行うX線分析装置であって、
電子線の試料照射位置を2次元的に制御して試料表面の所定の領域を繰り返し走査することにより該試料から発生した特性X線を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された特性X線のエネルギーを分析する分析手段と、
前記分析手段で分析されたエネルギーを表すX線信号データの生成及び特性X線の測定経過時間情報データの生成及び前記電子線の位置情報データの生成を行うデータ処理手段と、
前記データ処理手段により生成された各データを時系列的に組み合わせた時系列データとして繰り返しの2次元走査毎に記憶装置に格納するデータ格納手段と、
前記位置情報データの指定された位置情報範囲に含まれるX線信号データを前記時系列データから前記2次元走査毎に抽出する抽出手段とを備え、
前記繰り返しの2次元走査毎に前記抽出手段により抽出された前記指定された位置情報範囲により決まる領域で測定されたX線信号データの全て又は一部を用いて前記領域のX線強度を求め、前記繰り返しの2次元走査毎に求められる前記X線強度が2次元走査の繰り返し回数の増加に伴い予め指定した閾値に達した場合に電子線照射を停止するように構成したことを特徴とするX線分析装置。
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