JP5425011B2 - エレベータのかご装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータのかご装置に関するものである。
エレベータは、構造物において上下に延びる昇降路と、その中を昇降するかご装置とを備えている。エレベータの運転中、かご装置の周囲には、かご装置の走行に伴う気流が生じる。この気流は、かご装置のドアのある前面や左右各側面と、それに対向する昇降路内壁との隙間が小さいことから、この隙間部分での流速が大きくなり、風音を発生させる。また、気流が当該隙間部分に入る際に流れの剥離が生じたり、かご装置の外表面の凹凸の影響により流れが乱れたりし、それらによっても風音が生じる。そうして発生した風音は、かご装置のかご室内へと伝播し、利用者に不快感を与えることがあった。
そこで、従来から風音に対する工夫がなされている。例えば、特許文献1には、ドアが開いた際の出入口を塞がない程度にかご装置前面を覆う整風体が設けられたものが開示されている。
また、特許文献2には、ドアの前面を引き戸整風カバーで覆い、ドアの周囲は前部整風カバーで覆うことにより、かご装置前面側をできるだけ平坦面で構成し、それにより、かご昇降時の気流を整流して乱流に起因する不快な騒音がかご室に伝わる不具合を解消する技術が開示されている。
特許第2896260号公報 特開2001−302151号公報
しかしながら、従来の風音防止策では、かご装置の前面及びそこから回りこんでいる側面前部を大きく覆っているため、かご装置の総重量が増加するという問題があった。さらに、ドアの開状態における位置に整風体や整風カバーが配置されるため、ドアの移動量が整風体や整風カバーの存在で制約されることがあり、ドア開閉量が小さくなって利用者の乗降に関し所望の出入口幅を確保できなくなる恐れもあった。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、重量の大幅な増加を抑えると共にドア開放への制約を回避することを可能としつつ、風音の発生を低減することができる、エレベータのかご装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明のエレベータのかご装置は、ドアによってかご室への出入口が開閉されるかごと、前記ドアを開閉可能に支持するドアけたと、前記ドアに開閉方向の駆動力を付与するドア開閉機構とを備えており、前記ドアけたは、昇降方向に延在する縦部と、該縦部から前後何れかに延びる少なくとも一つの横部とを有しており、前記ドアけたは、前記かごの幅の範囲内に位置する本体領域と、前記かごの幅方向側面よりも突出するように延びた突端領域とに区分けすることができ、前記横部は、前記突端領域において切り欠きを有するか、あるいは、前記本体領域内で終端している。
さらに、同目的を達成するための本発明に係る別のエレベータのかご装置は、ドアによってかご室への出入口が開閉されるかごと、前記ドアを開閉可能に支持するドアけたと、前記ドアに開閉方向の駆動力を付与するドア開閉機構とを備えており、前記ドアけたは、前記かごの幅の範囲内に位置する本体領域と、前記かごの幅方向側面よりも突出するように延びた突端領域とに区分けすることができ、前記ドアけたにおける突端領域の上面及び下面の一方及び双方には、けた整風部材が設けられており、前記けた整風部材は、側方からみて、前記ドアけたから離れるほど前後方向寸法が減少する。
同目的を達成するための本発明に係るさらに別のエレベータのかご装置は、ドアによってかご室への出入口が開閉されるかごと、前記ドアを開閉可能に支持するドアけたと、前記ドアに開閉方向の駆動力を付与するドア開閉機構とを備えており、前記ドア開閉機構における前記かごとの反対側には、整風カバーが設けられており、前記整風カバーにおける幅方向端部下面と前記ドアけたにおける幅方向端部上面との間には、充填整風部材が設けられており、前記充填整風部材のカバー側側面は、前記整風カバーにおける幅方向端面と、幅方向位置が揃っており、前記充填整風部材のけた側側面は、前記ドアけたにおける幅方向端面と、幅方向位置が揃っており、前記充填整風部材のカバー側側面とけた側側面とは、正面からみて滑らかにつながっている。
本発明のエレベータのかご装置によれば、重量の大幅な増加を抑えると共にドア開放への制約を回避しながら、風音の発生を低減することができる。
本発明の実施の形態1に係るエレベータのかご装置のドア開閉機構近傍の正面図である。 図1の矢印IIからみたドア開閉機構の側面図である。 ドアけたを寝かせた状態で示す斜視図である。 図3のIV−IV線に沿う縦断面図である。 図3のV−V線に沿う縦断面図である。 エレベータのかご装置から見た場合の上昇時の周囲の気流を模式的に示す図である。 比較例のドアけたに関する図3と同態様の図である。 図7のドアけた周りの上昇時の気流の様子を示す図である。 図7のドアけた周りの下降時の気流の様子を示す図である。 実施の形態1のドアけた周りの上昇時の気流の様子を示す図である。 実施の形態1のドアけた周りの下降時の気流の様子を示す図である。 実施の形態2のドアけたに関する図3と同態様の図である。 実施の形態3に関するかご装置の正面及び側面を示す図である。
以下、本発明に係るエレベータのかご装置の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係るエレベータのかご装置のドア開閉機構近傍の正面図であり、図2は、図1の矢印IIからみたドア開閉機構の側面図である。エレベータのかご装置1は、少なくとも、かご3と、ドアけた5と、ドア開閉機構7とを備えている。
かご3は、その内部に利用者を乗せるかご室を有しており、かご3の前側(正面側)には、かご室への出入口9が設けられている。また、かご3には、左右方向Yにスライドする引き戸式のドア11a,11bが設けられており、出入口9は、ドア11a,11bによって開閉される。
ドアけた5は、出入口9の上方に設けられている。ドアけた5は、左右方向Yに延びた部材であり、ドア11a,11bを開閉方向(左右方向Y)に案内する。ドア11a,11bの上部には、複数のローラ12が設けられており、それらローラ12がドアけた5に対して転動することによって、ドア11a,11bはドアけた5に沿ってスムーズに開閉移動する。
ドア開閉機構7は、かご3の上面に配置されており、ドア11a,11bに開閉方向の駆動力を付与するものである。図示したドア開閉機構7は、ドア開閉機構のあくまでも一例であり、本発明におけるドア開閉機構は、図示例に限定されるものではない。
詳細について説明すると、ドア開閉機構7は、いわゆる4連リンク式の機構であり、次のような構成を有する。符号40は、第1リンクであり、第3プーリ20の前端面にプーリ径方向に配置されるように固定された単一の駆動腕である。符号41は、一端が第1リンク40に枢着された第2リンクである。符号42は、ドア11aを担当する第3リンクである。第3リンク42は、その作用方向を異ならせるために、一端寄りの部位がブラケット43を介して連結板13に枢着されている。第3リンク42は、その一端において、第2リンク41の他端に枢着される。
符号44は、一端が第3リンク42の他端に枢着されるとともに、他端がドア11aに枢着された第4リンクである。また、第3リンク42には、連結棒45が接続される。連結棒45の一端は、第3リンク42における連結板13への枢着部と、第2リンク41及び第3リンク42の連結部とのほぼ中央部位に枢着されている。連結棒45の他端は、ドア11bを担当する第3リンクとしてのリンク46の一端寄りの部位に枢着されている。
リンク46は、その一端が、ドア11b側上部の連結板13にブラケット47を介して枢着されるとともに、他端がドア11b側の第4リンクであるリンク48の一端に枢着されている。
続いて、ドア開閉機構7の動作について説明する。電動機10が駆動されると、その駆動力は、回転軸10a、第1プーリ15、無端ベルト16、第2プーリ17、小プーリ18、無端ベルト19、および第3プーリ20を解して出力軸21に伝達される。例えば、出力軸21が、図1においてみて時計方向に回動すると、第1リンク40も同方向に回動する。第1リンク40が回動すると、第2リンク41を介して第3リンク42がブラケット43による連結板13への枢着部を中心に時計方向に回動し、ドア11a側の第4リンク44を引いてドア11aを戸開方向へ移動させる。またそれと同時に、第3リンク42の回動で連結棒45が紙面右側に押されることとなり、ドア11b側の第3リンクであるリンク46がブラケット47による連結板13への枢着部を中心に反時計方向に揺動され、ドア11b側の第4リンクであるリンク48が紙面右側に引っ張られ、ドア11bもまた戸開方向へと移動される。これにより、左右のドア11a,11bが閉位置から左右方向に引っ張られ押し開かれる。開かれる際、ドア11aの上部に取り付けられたローラ12は、ドアけた5の左端部に近づき、ドア11bの上部に取り付けられたローラ12は、ドアけた5の右端部に近づく。また、ドア11a,11bの戸閉方向への移動は、上記と逆の動作により達成される。
次に、ドアけた5の詳細について図1、図3〜図5を参照して説明する。図3は、ドアけたを寝かせた状態で示す斜視図である。図4及び図5はそれぞれ、図3のIV−IV線及びV−V線に沿う縦断面図である。ドアけた5は、図1及び図3に示されるように、本体領域101と、左右一対の突端領域103とに区分けすることができる。本体領域101は、ドアけた5がかご3に取り付けられたときに、正面からみてかご3の幅Wの範囲内に位置する領域である。左右一対の突端領域103は、本体領域101の対応する両側に位置していて、ドアけた5がかご3に取り付けられたときに、かごの幅方向側面よりも突出するように延びた領域である。
図4及び図5に示されるように、ドアけた5は、縦部201と、本実施の形態では上下一対の横部203,205と、レール部207とを有している。本実施の形態のドアけた5は、上述した本体領域101と突端領域103とにおいて縦断面が異なる形態を有している。まず、縦部201は、本体領域101及び左右一対の突端領域103にわたって存在する部分であり、ドアけた5がかご3に取り付けられた状態におけるかご昇降方向(上下方向Z)に延在するプレート状の部分である。また、レール部207は、縦部201の前面に設けられており、縦部201の全幅(本体領域101及び左右の突端領域103)にわたって延びている。前述したローラ12は、かかるレール部207に当接して支持され、レール部207に沿って転動・案内される。
上下一対の横部203,205は、縦部201から前後何れかに延びる部分であり、本実施の形態では、上部の横部203が、縦部201の上部より前方に延び、下部の横部205が、縦部201の下部より後方に延びている。また、本実施の形態では、図3〜図5に示されるように、上下一対の横部203,205は、本体領域101のみに存在しており、上下一対の横部203,205の左右両端部は、本体領域101の左右境界で終端している。換言するならば、上下一対の横部203,205には、左右一対の突端領域103にあるべき部分全体を占めるような大きさの切り欠き209が形成されている。
次に、以上のように構成された本実施の形態1に係るエレベータのかご装置の作用について説明する。図6は、エレベータのかご装置から見た場合の上昇時の周囲の気流を模式的に示す図である。図6に示されるように、気流は、ドア開閉機構7の上方にある整風カバー401に衝突した後、整風カバー401の前後左右の側面に回りこみ、矢印Aに示されるように、かご装置1から見て下方へと流れる。かご装置1のドア11a,11bのある前面側や左右各側面と、それに対向する昇降路内壁との隙間が小さいことから、それら隙間部分での流速が大きくなっている。このような流速の大きな気流は、ドアけた5のあたりを通過する際、ドアけた5の左右の突端領域103がかご3の幅方向側面よりも突出しているため、それら突端領域103に衝突することとなる。よって、突端領域103の存在が気流に与える影響が大きくなっている。
ここで、比較例として、図7に示すような、本体領域から突端領域までの全域にわたって縦断面が一様(Z字状)であり、すなわち突端領域にも横部203,205が存在しているドアけた215を用いた場合、流速の大きな気流は、ドアけた205を通過する際に、流れが大きく乱されることとなる。図8及び図9にはそれぞれ、かご装置の上昇時及び下降時における突端領域での流れの様子を示す。図から分かるように、上下一対の横部203,205は、エレベータのかご装置走行時に発生する空気の流れに対して、流れを妨げる方向に延在している。このため、上昇時及び下降時ともに、ドアけた215の後方、すなわち、気流の下流側には、気流が横部203,205に衝突して生じる乱れTがあらわれる。かかる気流の乱れTによって、ドアけた周辺に微小な圧力変動が発生し、その圧力変動が音源となる。発生した音は、周囲に拡散し、ドアの接触部の隙間や、ドアとかご壁面との隙間など、エレベータ周囲の空気とかご室内の空気とが連結している隙間から、かご室内に侵入し、エレベータに乗っている人に不快感を与えてしまう。
上記比較例に対し、本実施の形態では、ドアけた5の横部203,205には、突端領域103に切り欠き209が形成され、すなわち、かご3の幅方向側面よりも突出した突端領域103には横部203,205がない。よって、図10や図11に示されるように、流速の大きな気流が通るドアけた5の突端領域103は、概ね平板状の縦断面となり、気流が衝突する面積が小さくなるため、ドアけた5の後流に発生する乱れの強さや乱れの生じる領域を小さくすることができる。言うなれば、上下一対の横部203,205における左右一対の突端領域103に形成された切り欠き209が気流阻害面積減少手段として機能する。その結果、ドアけた5で発生する圧力変動が小さくなるため、ドアけた5で発生する音も減少し、最終的には、かご内に侵入する音が小さくなり、エレベータに乗った人に与える不快感などの影響も小さくなる。また、このような風音抑制効果は、ドアけた5の一部を切り欠くだけで得られるものであり、かご装置1の重量を増加させることなく得られる。さらに加えて、ドアけた5の幅は、ドア11a,11bの開閉量に関連しているところ、本実施の形態は、従来の風音防止対策のようにドア周辺にカバーを設けるような態様とは異なり、ドアけた5の左右側端は周囲に開放された状態のままでよい。よって、ドアの開閉量が風音低減部品によって低下させられることもなく、風音防止対策を施したことに伴うドア開放の制約が回避されている。なお、上述したような様々な効果を得るべく、上下一対の横部203,205における左右一対の突端領域103に切り欠き209を形成しているものの、横部そのものを除去しているわけではなく、本体領域101においては、依然として縦部201から上下一対の横部203,205が延びている(縦断面がZ字状である)。このため、上述したような様々な効果を得ながらも、ドア11a,11bの荷重を支える強度は依然として十分に保持することも可能となっている。
このように、本実施の形態に係るエレベータのかご装置によれば、重量の大幅な増加を抑えると共にドア開放への制約を回避しつつ、さらに、風音の発生を低減することが可能となっている。
実施の形態2.
次に、図12に基づいて、本発明の実施の形態2に係るエレベータのかご装置について説明する。実施の形態2に係るかご装置は、以下に説明するドアけたの構成を除いて、上記実施の形態1と同様であってもよい。図12は、本実施の形態に関するドアけたを寝かせた状態で示す斜視図である。
ドアけた305は、縦部201と、上下一対の横部203,205と、レール部207と、左右二対のけた整風部材317とを有している。けた整風部材317はそれぞれ、左右一対の対応する突端領域103における対応する上面及び下面に設けられている。各けた整風部材317は、突端領域103と同じ幅(左右方向Y寸法)を有している。また、各けた整風部材317は、上下方向Zに延びており、側方からみて、対応する横部203,205から離れるほど厚み(前後方向X寸法)が減少するように形成されている。側方からみて、けた整風部材317の先端は、鋭角に尖っており、一方、けた整風部材317の基端は、対応する横部203,205と同じ厚みを有している。なお、側方からみたけた整風部材317の先端の鋭角は、14度〜30度が好適である。すなわち、この角度が大きすぎると、気流がけた整風部材317の基端寄りで剥離を起こし、後流側に乱れを生じ、所望の整流効果が得られないおそれがあるからである。
このように構成されたドアけた305を有する本実施の形態においては、かご装置の昇降に伴って生じる高速の気流は、ドアけた305におけるかご3からはみ出た突端領域103を通過する際、まず、上部のけた整風部材317に沿って流れて緩やかに増速し、突端領域103を通過して下部のけた整風部材317に沿って流れて緩やかに減速する。そのため、ドアけた305の後流に乱れを発生せず、ドアけた305での音の発生を抑制することができる。したがって、かご内に侵入する音も小さくなり、エレベータに乗った人に与える不快感などの影響も小さくなる。また、本実施の形態2においても、ドアけた305の一部に対してけた整風部材317を設けるのみで発生する音の減少を図るため、重量をほとんど増加させることがない。さらに加えて、本実施の形態2でも、上記実施の形態1と同様、ドアけた305の左右側端は周囲に開放された状態のままであるため、ドアの開閉量を音の低減による部品により低下させることがない。よって、重量の大幅な増加を抑えると共にドア開放への制約を回避しつつ、さらに、風音の発生を低減することが可能となっている。また、本実施の形態2では、ドアけた305の突端領域103にまで横部203,205が存在するので、ドア11a,11bの重量がより大きな場合でも、ドアけた305により高い強度を確保することができ、余裕をもってドア11a,11bを支持することが容易となる。
実施の形態3.
図13に基づいて、本発明の実施の形態3に係るエレベータのかご装置について説明する。実施の形態3に係るかご装置は、以下に説明する点を除いて、上記実施の形態1と同様であってもよい。図13は、本実施の形態に係るエレベータのかご装置のドア開閉機構近傍の正面及び側面を示す図である。
本実施の形態に係るかご装置1は、かご3と、ドアけた405と、ドア開閉機構7と、整風カバー401と、充填整風部材419とを少なくとも備えている。ドアけた405は、一例としては、前述の図7に示したような、本体領域から突端領域103までの全域にわたって縦断面が一様(Z字状)であり、すなわち突端領域103にも横部203,205が存在しているものである。あるいは、ドアけた405の他の例としては、上部の横部203を有し(下部の横部は形成されてなく)突端領域103を含む全域にわたって縦断面が一様であるものでもよい。
整風カバー401は、ドア開閉機構7におけるかご3との反対側に、すなわち、図示の一例では、ドア開閉機構7の上方に、設けられている。整風カバー401は、前面401a、側面401b及び背面401cを有する、概ねドーム状のものである。前面401a及び側面401bは、上下方向に延びており、かご3の前面や側面とそれに対向する昇降路内壁との隙間に流入する空気の量を抑制するものである。また、背面401cは、整風カバー401の上部から後部にわたって緩やかに曲る曲面であり、かご装置1の走行に伴いエレベータ周辺を流れる気流を少しずつ増速または減速させるための部分である。
充填整風部材419は、整風カバー401における幅方向端部下面401dと、ドアけた405における幅方向端部上面405a(すなわち左右一対の突端領域103の横部203上面)との間に設けられている。
充填整風部材419のカバー側側面419aは、整風カバー401における幅方向端面401fと、幅方向位置が揃っている。また、充填整風部材419のけた側側面419bは、ドアけた405における幅方向端面405bと、幅方向位置が揃っている。そして、充填整風部材419のカバー側側面419aとけた側側面419bとは、正面からみて滑らかにつながっている。なお、充填整風部材419の前面419cは、側方からみて整風カバー401の前面401aと、ドアけた405の横部203先端とを滑らかにつなぐように延びている。
このように構成された本実施の形態においては、整風カバー401やドアけた405がかご3やドア開閉機構7からはみ出ている構成において、整風カバー401の外面とドアけた405とを充填整風部材419によって緩やかな面をなすようにつないでいる。よって、仮に充填整風部材が無いとした場合、上昇時に整風カバー401の幅方向端部下面401dの下方に、圧力の低い剥離域が形成される状況においても、本実施の形態では、充填整風部材419によって、ドアけた405の上流側で剥離域を形成させないようにすることができる。その結果、上昇時にドアけた405の後流に乱れが発生しにくく、仮に発生したとしても、充填整風部材419によって整風カバー401とドアけた405とがつながっているため、その乱れは、ドアけた405、充填整風部材419及び整風カバー401といった流れの上流側にあるものすべてにフィードバックされ、それら全体の部材に与える圧力変動は小さくなる。したがって、ドアけた405において音源となるような圧力変動を生じにくくすることができ、ドアけた405で発生する音を抑制することができ、最終的に、かご内に侵入する音も小さくなり、エレベータに乗った人に与える不快感などの影響も小さくなる。また、本実施の形態3においても、ドアけた405の一部に対して充填整風部材419を配置するのみで発生する音の減少を図るため、重量をほとんど増加させることがない。さらに加えて、本実施の形態3でも、上記実施の形態1と同様、ドアけた405の左右側端は周囲に開放された状態のままであるため、ドアの開閉量を音の低減による部品により低下させることがない。よって、重量の大幅な増加を抑えると共にドア開放への制約を回避しつつ、さらに、風音の発生を低減することが可能となっている。また、本実施の形態3でも、ドアけた405の突端領域103にまで横部203,205が存在するので、上記実施の形態2と同様、ドア11a,11bの重量がより大きな場合でも、ドアけた405により高い強度を確保することができ、余裕をもってドア11a,11bを支持することが容易となる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
例えば、本発明の一態様においては、ドアけたにおける横部は、ドアけたの突端領域において切り欠きを有しているか、あるいは、ドアけたの本体領域内で終端していればよい。よって、横部は、上記実施の形態1において突端領域にあるべき部分全体が切り欠かれていることに代え、突端領域にある部分が部分的に切り欠かれているように構成することも可能であり、あるいは、横部の両端部が本体領域の左右境界上ではなく、当該境界よりもかなり内側(突端領域から離れる側)で終端しているように構成することもできる。
本発明の一態様においては、ドアけたのけた整風部材が、必ず、突端領域の上面及び下面の双方に設けることには限定されない。よって、けた整風部材は、上記実施の形態2において、突端領域の上面及び下面の一方のみに設けられていてもよい。
本発明の一態様においては、横部は、縦部の上部のみ又は下部のみに設けられていても良く、あるいは、縦部の上部及び下部の一方又は双方で複数延在するように構成されていてもよい。
また、本発明に含まれるドア開閉機構は、上述した実施の形態で説明した構成に限定されるものではなく、ドアを開閉できるものであれば如何なる構成であってもよい。
1 かご装置、3 かご、5,305,405 ドアけた、7 ドア開閉機構、11a,11b ドア、101 本体領域、103 突端領域、201 縦部、203,205 横部、209 切り欠き、317 けた整風部材、401 整風カバー、401d 幅方向端部下面、401f 幅方向端面、405a 幅方向端部上面、405b 幅方向端面、419a カバー側側面、419b けた側側面。

Claims (3)

  1. ドアによってかご室への出入口が開閉されるかごと、
    前記ドアを開閉可能に支持するドアけたと、
    前記ドアに開閉方向の駆動力を付与するドア開閉機構とを備えており、
    前記ドアけたは、昇降方向に延在する縦部と、該縦部から前後何れかに延びる少なくとも一つの横部とを有しており、
    前記ドアけたは、前記かごの幅の範囲内に位置する本体領域と、前記かごの幅方向側面よりも突出するように延びた突端領域とに区分けすることができ、
    前記横部は、前記突端領域において切り欠きを有するか、あるいは、前記本体領域内で終端している、
    エレベータのかご装置。
  2. ドアによってかご室への出入口が開閉されるかごと、
    前記ドアを開閉可能に支持するドアけたと、
    前記ドアに開閉方向の駆動力を付与するドア開閉機構とを備えており、
    前記ドアけたは、前記かごの幅の範囲内に位置する本体領域と、前記かごの幅方向側面よりも突出するように延びた突端領域とに区分けすることができ、
    前記ドアけたにおける突端領域の上面及び下面の一方及び双方には、けた整風部材が設けられており、
    前記けた整風部材は、側方からみて、前記ドアけたから離れるほど前後方向寸法が減少する、
    エレベータのかご装置。
  3. ドアによってかご室への出入口が開閉されるかごと、
    前記ドアを開閉可能に支持するドアけたと、
    前記ドアに開閉方向の駆動力を付与するドア開閉機構とを備えており、
    前記ドア開閉機構における前記かごとの反対側には、整風カバーが設けられており、
    前記整風カバーにおける幅方向端部下面と前記ドアけたにおける幅方向端部上面との間には、充填整風部材が設けられており、
    前記充填整風部材のカバー側側面は、前記整風カバーにおける幅方向端面と、幅方向位置が揃っており、前記充填整風部材のけた側側面は、前記ドアけたにおける幅方向端面と、幅方向位置が揃っており、
    前記充填整風部材のカバー側側面とけた側側面とは、正面からみて滑らかにつながっている、
    エレベータのかご装置。
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