JP5424730B2 - 光学フィルタの製造方法 - Google Patents

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本発明は、光を透過、又は光の反射を防止する光学部品、例えば、撮影カメラにおいて使用される帯域制限フィルタ、入射光線を透過する窓(光学窓)、レンズ等の光学フィルタの製造方法に関する。
発光装置、受光装置または撮影装置などにおいて、光学部品(例えば、光学フィルタ)は、該光学部品を透過する光に対して高い透過率を示すことが要求される。そのために、光学部品を構成する材料として、一般に、対象とする波長域の光に対して低い吸収率を有するものが選択される。また、光学部品を構成する材料の屈折率と該光学部品に接する媒質(通常は空気)の屈折率との差に起因して、光学部品の表面(入射面と透過面)で発生する透過率の損失を減少するために、光学部品の表面に反射防止膜を設けることもある。
例えば、従来の赤外線用の光学フィルタは、窓材としてGe,ZnS,ZnSe及びSiなどが多く利用され、その反射防止膜として、金属フッ化物などが採用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、光学部品の表面に反射防止膜を積層する代わりに、その表面に光の波長よりも小さな間隔をあけた三次元構造を微細加工することにより、この光学部品の表面に反射防止機能を与える試みが提案されている(例えば、特許文献2〜3、非特許文献1参照)。
特開2003−177210号公報 特開2000−258607号公報 特表2004−521329号公報
OPTICS LETTERS, Vol. 24, No.20, October 15, 1999, pp. 1422-1423 (Optical Society of America)
近年、撮影装置の高機能化や高効率化の要求が増えており、例えば、撮影装置が取扱う光学波長帯のマルチバンド化という要求がある。ところが、上記特許文献1のような多層の反射防止膜を光学部品に適用する場合、光学部品の使用環境(例えば、高温、ヒートサイクル)における膜の屈折率や膜の線膨張係数などの材料特性を考慮して、膜の材質を選択する必要がある。その理由は、設計仕様から外れた環境下で使用した場合、反射防止膜の剥離や残留歪み、反射防止膜からの残留ガスの放出といった現象が生じ、その結果、光学部品の長期信頼性を阻害する可能性があるからである。また、バンドパスフィルタとして急峻な波長選択性を付与する場合は、多層膜の層数がさらに増加する。そのため、材料選択範囲がさらに制限され、使用環境条件はより制約されることになる。
これらの対策として、特許文献2〜3や非特許文献1のように、光学部品の表面に微細な凹凸を形成する構造が提案されている。この構造において凹凸形状が不均一(深さ、直径等のバラツキ)であっても、単なる反射防止膜としては有効に機能する。しかしながら、所望の波長帯での急峻な波長選択性をもつことが要求されるマルチバンドの光学フィルタなどの場合には、凹凸形状の不均一は波長選択性を劣化させてしまい、急峻な選択性を得ることは困難である。
このような表面三次元構造の不均一は、微細構造を表面に形成する加工時に微細構造の高さや形状が変動することに起因している。こうした形状バラツキが発生すると、光学的に急峻なフィルタ特性を得ることは難しい。
本発明の目的は、表面三次元構造を採用した光学フィルタにおいて急峻な波長選択性を実現でき、高い信頼性を有する光学フィルタ製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る光学フィルタの製造方法は、2つ以上の電気絶縁層および3つ以上の半導体材料が交互に積層された積層体を用意する工程と、
積層体の第1主面側に位置する半導体材料にエッチングを施して、半導体材料の屈折率および空間の屈折率を面積比率で比例配分することにより定まる実効屈折率を有する第1微細構造体を形成する工程と、
積層体の第2主面側に位置する半導体材料にエッチングを施して、半導体材料の屈折率および空間の屈折率を面積比率で比例配分することにより定まる実効屈折率を有する第2微細構造体を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、微細構造体の材料および空間の面積比率を調整することによって、材料屈折率と空間屈折率の範囲内で任意の実効屈折率を実現できる。また、電気絶縁層の上に半導体材料が成膜された基板、例えば、SOI基板を利用することにより、半導体材料にエッチングを施して微細構造体を形成する際、電気絶縁層がエッチング停止層として機能するようになるため、微細構造体の厚み及び形状が均一になり、その結果、急峻な波長選択性を実現できる。
本発明の実施の形態1による光学フィルタの構造を示す斜視図である。 図1に示す光学フィルタの平面図である。 図2中のIII−III線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態2による光学フィルタの構造を示す斜視図である。 図4に示す光学フィルタの平面図である。 図5中のVI−VI線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態2による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態2による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態2による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態2による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態2による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態2による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態2による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態3による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態3による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態3による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態3による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態3による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態3による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態4による光学フィルタの構造を示す斜視図である。 図20に示す光学フィルタの断面図である。 本発明の実施の形態5による光学フィルタの製造方法の説明図である。 本発明の実施の形態6による光学フィルタの製造方法の説明図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による光学フィルタの構造を示す斜視図である。図2は、図1に示す光学フィルタの平面図である。図3は、図2中のIII−III線に沿った断面図である。
以下、赤外線検出器用の光学フィルタとして、3〜5μm帯及び8〜14μm帯という2つの通過波長帯に対応するマルチバンドパス特性を有する光学フィルタを設計する場合について説明する。なお、本発明は、任意の波長帯でのバンドパス特性を有する光学フィルタに適用可能である。
まず、光学フィルタ1の全体構成について説明する。図1において、光学フィルタ1は、基板2と、基板2の上面側に配置された三次元構造体3とを備える。
基板2としては、半導体ウエハ/酸化絶縁層/半導体層が積層された複合基板を用いており、半導体層の加工によって三次元構造体3を形成している。こうした複合基板は、各材料層の機械的な貼り合わせまたは、半導体ウエハへのイオン注入による酸化膜形成後、Si,Ge,ZnSeなどの各種半導体の成膜によって得られる(SIMOX等)。複合基板での半導体ウエハおよび半導体層は同じ材料でも異なる材料でも構わない。
本実施形態では、複合基板として、シリコンウエハ/シリコン酸化層/シリコン層からなるSOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板を用いることが好ましく、以下、上層に位置する半導体層をSOI層と称する。
三次元構造体3は、所定の寸法を有する単位セルからなる周期構造を備える。単位セルが直方体の形状である場合、その構造パラメータとして、直方体のx寸法Lx、y寸法Ly、z寸法dおよび空間のx寸法sx、y寸法syが定義できる。光学フィルタ1の通過波長帯の下限が3μmである場合、一般に、Lx,Ly,sx,syは約500nm以下に設定され、dは約1.4μmに設定される。
図3を参照して、上述した表面三次元構造体3は、基板2に対して屈折率の異なる層として働く。光学部品(ここでは光学フィルタ)が、ある媒質(通常は空気)に接して配置されるとき、光透過面において入射光の散乱が生じないように、三次元構造体3の構造パラメータLは入射光線の波長以下になるように設計する。このような三次元構造体3において凹部と凸部との面積比率により、その層の実効的な屈折率(n)を制御することができる。基板2の空気によって満たされている凹部分の面積比率をf(全て凹部の場合をf=1とする)とする場合、この単層の実効的な屈折率(n)は下記式(1)から求めることができる。
従って、SOI層とウエハとが同じ屈折率であっても、三次元構造体3の面積比率fを調整することによって、その層の実効屈折率(n)を材料屈折率と空間屈折率の範囲内で制御することができる。
次に、上述した単層の波長ピークは、実効的屈折率部分の凸部の高さ(すなわち、凹部の深さ:d)によって下記式(2)から決定される。
従って、目的とする赤外線を透過させる波長帯を計算するには、上記(1)式を用いて各層構造体毎に屈折率(n)を算出し、透過したい波長帯に合わせて(2)式を用いて上層〜下層構造体の各層構造体の厚み(d)を決定できる。
こうしたサブ波長の三次元構造体において、図3の比較例に示すように、単位セルの断面形状が急峻な矩形ではなく、裾を引いたような形状である場合、面積比率が局所的に異なったり、凹部の深さが変動してしまう。すると、透過波長ピークがずれることなどと等価になるため、光学フィルタの波長選択性の急峻さが失われてしまう。
本発明では、三次元構造体のエッチング加工時に、SOI層と酸化絶縁層4のエッチング比が大きなエッチング条件を利用することによって、酸化絶縁層4をエッチング停止層として機能させている。これにより三次元構造体の単位セルの高さd(=凹部の深さ)はSOI層の厚さによって決定され、さらに図3に示すように、単位セルの断面形状を急峻な矩形に加工することが容易になる。その結果、単位セル形状の均一性が向上し、急峻な波長選択性を持つ光学フィルタを実現できる。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2による光学フィルタの構造を示す斜視図である。図5は、図4に示す光学フィルタの平面図である。図6は、図5中のVI−VI線に沿った断面図である。
本実施形態では、実施の形態1の光学フィルタにおいて、酸化絶縁層4の上面側に複数のサブ波長三次元構造体を積層するとともに、隣り合う微細構造体が互いに異なる実効屈折率を有することにより、従来の多層膜フィルタと同等な光学特性を実現している。
光学フィルタ1は、酸化絶縁層4の上に配置された多数の下層小角柱31と、多数の大角柱21と、各大角柱21の上に配置された多数の上層小角柱11とで構成される。基板2、下層小角柱31、大角柱21および上層小角柱11は、赤外線を透過する材料、例えば、Si,Ge,ZnSe等で形成可能であり、特にSOI基板を用いた場合はSiで形成される。
図6を参照して、光学フィルタ1は、基板2、酸化絶縁層4、下層構造体30、中層構造体20、上層構造体10からなる積層体である。これらの3層の三次元構造体からなるフィルタ構造は、上述したように単位セルの構造パラメータを調整することによって各層の実効屈折率n,n,nを制御することができ、これにより従来の3層の光学多層膜と等価な光学特性を付与できる。例えば、各層の実効屈折率n=1.5、n=2.0、n=2.5及び凹部の深さをd=0.5μm、d=0.9μm、d=0.25μmに設定した場合、3〜5μm帯及び8〜14μm帯の光を透過させるマルチバンド特性を有する光学フィルタが得られる。
ここでは、凸部の形状を角柱状とした例を示したが、円柱等のその他の形状でも構わない。また、実効屈折率の分布をステップ状とすることが好ましく、これにより波長選択性が向上する。また、各層での面積比率のばらつきは少ない方が望ましい。
次に、本実施形態に係る光学フィルタの製造方法について説明する。図7〜図13は、図5中のVI−VI線に沿った断面図に対応する。まず、図7に示すように、基板2の上に、酸化絶縁層42、SOI層52、酸化絶縁層41、SOI層51がこの順に積層された多層SOI基板を用意し、続いてSOI層51の表面にレジストRAの微細パターンを形成して、これを上層小角柱11用のマスクとする。レジストRAのパターニングは、i線ステッパや電子線描画などが用いられる。
次に、図8に示すように、ドライエッチングを用いて、SOI層51にエッチングを施し、エッチング停止層として機能する酸化絶縁層41の上面に到達するまで掘り込んで、凹部を形成する。その後、レジストRAを除去することによって、上層構造体10が得られる。
次に、図9に示すように、上層構造体10の表面にレジストRBの微細パターンを形成して、これを大角柱21用のマスクとする。レジストRBのパターニングは、i線ステッパや電子線描画などが用いられる。
次に、図10に示すように、ドライエッチングを用いて、レジストRBで覆われていない部分の酸化絶縁層41を除去する。
次に、図11に示すように、垂直異方性によるドライエッチングを用いて、SOI層52の露出した部分にエッチングを施し、エッチング停止層として機能する酸化絶縁層42の上面に到達するまで掘り込んで、凹部を形成する。このとき酸化絶縁層41の残留部分が下層小角柱31用のマスクとして機能する。
次に、図12に示すように、ドライエッチングを用いて、酸化絶縁層41の残留部分を除去するとともに、レジストRBで覆われていない部分のSOI層52が所定の高さになるようにエッチングを施す。これにより大角柱21および下層小角柱31が得られる。
次に、図13に示すように、レジストRBを除去することによって、基板2、酸化絶縁層4、下層構造体30、中層構造体20、上層構造体10からなる積層体が得られる。なお、必要に応じて、基板2に多数の微細貫通孔を形成して、三次元構造体と同様に面積比率を調整することによって、基板2の実効屈折率を制御してもよい。
実施の形態3.
図14〜図19は、本発明の実施の形態3による光学フィルタの製造方法を示す説明図である。本実施形態では、実施の形態1の光学フィルタにおいて基板の両面に三次元構造体を形成している。
まず、図14に示すように、基板2の上に、酸化絶縁層42、SOI層52、酸化絶縁層41、SOI層51がこの順に積層された多層SOI基板を用意し、続いてSOI層51の表面にレジストRCの微細パターンを形成して、これを第1主面構造体用のマスクとする。レジストRCのパターニングは、i線ステッパや電子線描画などが用いられる。
次に、図15に示すように、ドライエッチングを用いて、SOI層51にエッチングを施し、エッチング停止層として機能する酸化絶縁層41の上面に到達するまで掘り込んで、凹部を形成する。
次に、図16に示すように、レジストRCを除去することによって、基板2の第1主面側に三次元構造体が得られる。続いて、基板2の裏面に研磨を施して、基板2を所定の厚さに加工する。
次に、図17に示すように、基板2の裏面にレジストRDの微細パターンを形成して、これを第2主面構造体用のマスクとする。レジストRDのパターニングは、i線ステッパや電子線描画などが用いられる。
次に、図18に示すように、ドライエッチングを用いて、基板2にエッチングを施し、エッチング停止層として機能する酸化絶縁層42の下面に到達するまで掘り込んで、凹部を形成する。
次に、図19に示すように、レジストRDを除去することによって、基板2の第2主面側に三次元構造体が得られる。こうして第2主面構造体、SOI層52、第1主面構造体からなる積層体が得られる。
実施の形態4.
図20は、本発明の実施の形態4による光学フィルタの構造を示す斜視図であり、図21は、その断面図である。本実施形態では、基板2の上に、酸化絶縁層43、SOI層53、酸化絶縁層42、SOI層52、酸化絶縁層41、SOI層51がこの順に積層された多層SOI基板を用いて、深さが3段階で異なる多数の微細孔、即ち、SOI層51の表面から酸化絶縁層41に到達する第1微細孔12、SOI層51の表面から酸化絶縁層42に到達する第2微細孔22、SOI層51の表面から酸化絶縁層43に到達する第3微細孔32を形成することによって、複数のサブ波長構造体からなる積層構造を実現している。隣り合う微細構造体は、面積比率fの制御によって互いに異なる実効屈折率を有することにより、従来の多層膜フィルタと同等な光学特性を実現できる。
各微細孔は、上述したようにレジストのパターニングおよびドライエッチングを繰り返し適用することによって形成できる。その際、酸化絶縁層41〜43をエッチング停止層として利用することによって、各微細孔の深さを正確に制御できる。
ここでは、3層の微細構造体からなる積層構造を例示したが、酸化絶縁層およびSOI層が4層以上で交互に積層された多層SOI基板を用いることによって、4層以上の微細構造体からなる積層構造を実現できる。
実施の形態5.
図22は、本発明の実施の形態5による光学フィルタの製造方法を示す説明図である。
本実施形態では、図7のレジストRA、図9のレジストRB、図14のレジストRCまたは図17のレジストRDのパターニングの代わりに、アルミ陽極酸化法を用いてエッチングマスクMAを形成している。この方法は、ナノメートル周期の規則的な孔の配列が蜂の巣状に自然に形成されるアルミナの自己組織化特性を利用して、自己整合的な微細パターンを形成するものであり、孔の密度を調節することによって所望の実効屈折率を有する微細構造体が容易に得られる。
エッチングマスクMAの形成工程以外の工程については、実施の形態1〜4で説明した手法が同様に適用できる。例えば、図22に示すように、アルミナからなるマスクMAを用いてSOI層51にエッチングを施すことによって、所定深さの凹部を形成することができる。その際、酸化絶縁層4をエッチング停止層として利用してもよく、これにより微細構造体の単位セルの断面形状を急峻な矩形に加工でき、その結果、急峻な波長選択性を持つ光学フィルタを実現できる。
実施の形態6.
図23は、本発明の実施の形態6による光学フィルタの製造方法を示す説明図である。
本実施形態では、図7のレジストRA、図9のレジストRB、図14のレジストRCまたは図17のレジストRDのパターニングの代わりに、金属ナノ粒子を表面に分散させたものをエッチングマスクMBとして使用している。金属ナノ粒子の分散密度をを調節することによって所望の実効屈折率を有する微細構造体が容易に得られる。
エッチングマスクMBの形成工程以外の工程については、実施の形態1〜4で説明した手法が同様に適用できる。例えば、図23に示すように、金属ナノ粒子からなるマスクMBを用いてSOI層51にエッチングを施すことによって、所定深さの凹部を形成することができる。その際、酸化絶縁層4をエッチング停止層として利用してもよく、これにより微細構造体の単位セルの断面形状を急峻な矩形に加工でき、その結果、急峻な波長選択性を持つ光学フィルタを実現できる。
1 光学フィルタ、 2 基板、 3 三次元構造体、 4 酸化絶縁層、
10 上層構造体、 11 上層小角柱、 12 第1微細孔、
20 中層構造体、 21 大角柱、 22 第2微細孔、
30 下層構造体、 31 下層小角柱、 32 第3微細孔、
41,42,43 酸化絶縁層、 51,52,53 SOI層、
MA,MB エッチングマスク、 RA,RB,RC,RD レジスト。

Claims (5)

  1. 2つ以上の電気絶縁層および3つ以上の半導体材料が交互に積層された積層体を用意する工程と、
    積層体の第1主面側に位置する半導体材料にエッチングを施して、半導体材料の屈折率および空間の屈折率を面積比率で比例配分することにより定まる実効屈折率を有する第1微細構造体を形成する工程と、
    積層体の第2主面側に位置する半導体材料にエッチングを施して、半導体材料の屈折率および空間の屈折率を面積比率で比例配分することにより定まる実効屈折率を有する第2微細構造体を形成する工程とを含むことを特徴とする光学フィルタの製造方法。
  2. 個々の半導体材料にエッチングを施す際、個々の電気絶縁層をエッチング停止層として利用することによってエッチング深さを制御することを特徴とする請求項記載の光学フィルタの製造方法。
  3. 半導体材料にエッチングを施す際、アルミ陽極酸化による自己整合的な微細パターンをマスクとして使用することを特徴とする請求項1または2記載の光学フィルタの製造方法。
  4. 半導体材料にエッチングを施す際、金属ナノ粒子を表面に分散させたものをマスクとして使用することを特徴とする請求項1または2記載の光学フィルタの製造方法。
  5. 積層体は、SOI基板である請求項記載の光学フィルタの製造方法。
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