JP5424282B2 - ブレーキ動作感知装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、エレベータの巻上機などに取り付けられるブレーキ動作感知装置に関する。
エレベータのブレーキ装置は、例えば、エレベータの巻上機に連動して回転するブレーキドラムと、このブレーキドラムの外周面と所定の間隙を有して配置されたブレーキシューと、このブレーキシューと一体に取り付けられ、前記ブレーキドラムに接近する制動位置と前記ブレーキドラムから離れる非制動位置との間で移動可能なアマチュアと、このアマチュア対して間隙を有して取り付けられ内蔵するブレーキコイルへの通電によってアマチュアの移動を制御するコイルケースとを備えて構成されている。
このようなブレーキ装置におけるブレーキ動作を感知する装置として、従来、ブレーキ動作感知装置がある。このブレーキ動作感知装置は、前記アマチュアに操作ピンを取り付け、ブレーキシューの動作に応じて、コイルケースから操作ピンを突出させ、コイルケースに固定されたブレーキスイッチのアクチュエータが操作ピンの動きを検知して、ブレーキの動作状態を示す信号を出力する。そして、制御盤内などに設けられた監視回路によって、制御盤から出力されるブレーキ解除電圧と、ブレーキスイッチから出力される信号との整合性が判定され、制御盤からブレーキ解除電圧が出力されている状態で、ブレーキスイッチからブレーキ解除検知信号(オン信号)が出力されているとき、これらが整合していると判断して、乗りかごの上昇開始、または下降開始が許可される。一方、これらが整合していないとき、ブレーキが解除されていないと判断されて、乗りかごの上昇または下降が禁止されるように制御している。
特開2011−63434号公報
ところで、このような従来のブレーキ動作感知装置では、シューギャップ、つまりブレーキシューと、ブレーキドラムとの隙間が小さいとき、操作ピンの突出量(以下、動作ストロークともいう)が小さくなってブレーキスイッチに設けられたアクチュエータの変位量(以下、アクチュエータのストロークともいう)が不足し、ブレーキスイッチの内部に設けられた接点が完全に閉状態(または、開状態)にならず、誤動作してしまう可能性があった。
特に、外気温の上昇などにより、ブレーキドラムが膨張し、シューギャップが減少した状態のときは、アクチュエータのストロークがさらに小さくなるため、ブレーキスイッチが誤動作してしまう可能性が高くなり、ブレーキ動作の監視が不安定になってしまう恐れがあった。
そこで、このような問題を解決するために、シューギャップを大きくして、上述した問題を解決することも検討されているが、シューギャップを大きくすると、ブレーキ動作音が増加し、乗客に不快な思いをさせてしまうという問題があった。
本発明の実施形態は上記の事情に鑑み、ブレーキシューと、ブレーキドラムとの隙間が小さく、ブレーキシューの動きに連動する操作ピンの動作ストロークが小さいときでも、ブレーキスイッチに設けられたアクチュエータのストロークを大きくさせることができ、これによってブレーキ動作音を小さくさせながら、ブレーキスイッチの誤動作をほぼ零にさせることができるブレーキ動作感知装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するための実施態様は、エレベータの巻上機に連動して回転するブレーキドラムと、このブレーキドラムの外周面と所定の間隙を有して配置されたブレーキシューと、このブレーキシューと一体に取り付けられ、前記ブレーキドラムに接近する制動位置と前記ブレーキドラムから離れる非制動位置との間で移動可能なアマチュアと、このアマチュアに対して間隙を有して取り付けられ内蔵するブレーキコイルへの通電によって前記アマチュアの移動を制御するコイルケースとを備えて成るブレーキ装置における前記ブレーキシューの機械的な動作を電気信号に変換するブレーキ動作感知装置において、前記アマチュアに取り付けられた操作ピンを備え、前記コイルケースに穿設された貫通孔を介して前記ブレーキドラムに対するブレーキシューの制動・非制動状態を検出して前記操作ピンを前記コイルケースから突出させるブレーキ動作状態検知機構と、少なくとも一端側が弾性を持つ長板部材と、この長板部材の前記一端側を前記コイルケース側に係合させる固定部材とを有し、前記操作ピンの突出動作を前記長板部材の所定部分で受けた際に、前記一端側を支点として前記長板部材を屈曲させ、前記操作ピンの突出量よりも大きな変位量で前記長板部材の他端側を変位させるブレーキ動作状態増幅機構と、前記長板部材の他端側の変位により押圧されるアクチュエータを備え、このアクチュエータによって前記長板部材の先端側の機械的な変位を取り込み、電気信号に変換するブレーキスイッチ機構と、を備えたことを特徴としている。
ブレーキ動作感知装置の第1の実施形態を示す正面断面図。 図1に示すブレーキ動作感知装置の一部裁断図。 図1に示すブレーキ動作感知装置の要部斜視図。 図1に示すブレーキ動作感知装置の分解斜視図。 操作ピンの先端形状の説明図。 図1に示すブレーキ動作感知装置の要部裁断図。 ブレーキ動作感知装置の第2の実施形態を示す要部裁断図。
《第1の実施形態》
図1はブレーキ動作感知装置の第1の実施形態を示す正面断面図である。
この図に示すブレーキ動作感知装置1は、エレベータのブレーキ動作状態を機械的に検知するブレーキ動作状態検知機構2と、ブレーキ動作状態検知機構2で検知されたブレーキ動作状態を機械的に増幅するブレーキ動作状態増幅機構3と、ブレーキ動作状態増幅機構3で機械的に増幅されたブレーキ動作状態を電気信号に変換して制御盤に出力するブレーキスイッチ機構4とを備えている。
ブレーキ動作状態検知機構2は、エレベータの巻上機を構成しているモータ(図示は省略する)などに固定されるコイルケース6と、このコイルケースに内蔵され通電によって後述するアマチュア10の移動を制御するブレーキコイル6aと、コイルケース6に位置調整自在に取り付けられるボックス7と、コイルケース6の凹部8に挿入されるスプリング9と、エレベータの乗りかごが停止し、ブレーキに取り付けられたブレーキ電磁石(図示は省略する)がオフ状態になっているとき、コイルケース6の凹部8に挿入されたスプリング9の付勢力によって、ブレーキドラム5の中心側(矢印A側)に押し付けられるアマチュア10と、アマチュア10に固定され、アマチュア10がブレーキドラム5の中心側(矢印A側)に押されているとき、ブレーキドラム5に当接して、ブレーキドラム5を制動させるブレーキシュー11と、コイルケース6に形成された貫通孔12にスライド自在に挿入され、アマチュア10と一体に動く操作ピン13とを備えている。
また、ブレーキ動作状態増幅機構3は、図2、図3に示すように、長板状の弾性部材によって構成され、一端に丸穴14が形成されるとともに、丸穴14の近くに操作ピン13の先端形状に対応した形状(例えば、皿状など)の凹部15が形成されたレバー16を備えている。また、一端に、L字状の回り止め突起17が形成された正方形状の金属板によって構成され、中心に形成された丸穴がレバー16の丸穴14と重なるように、レバー16上に重ね合わされる角座金18と、角座金18の丸穴と対応するように、角座金18上に重ね合わされる丸座金19と、丸座金19上に重ね合わされるスプリング座金20と、スプリング座金20、丸座金19、角座金18の各丸穴、レバー16の丸穴14に挿通された状態で、ボックス7の所定位置に形成されたねじ穴21にねじ込まれるボルト22とを備えている。
そして、ボルト22によって、スプリング座金20、丸座金19、角座金18、レバー16の一端側が固定されるとき、角座金18と一体に形成された回り止め突起17の先端がボックス7側の長穴(ねじ穴21近傍に形成された長穴)23に差し込まれる。また、ブレーキ動作状態検知機構2に設けられた操作ピン13の先端が矢印Aと逆方向にスライドされ、操作ピン13の先端によって、レバー16の凹部15が押圧されたとき、角座金18部分を支点にして、レバー16が弾性変形して、レバー16の先端側が大きく変位する。
また、ブレーキスイッチ機構4は、図2、図3に示すように、1枚の金属板を折り曲げて形成されたクランク状のブラケット30と、ブラケット30の各側部に一体形成されたスイッチ保持板33間に差し込まれた状態で、ブラケット30に形成された開口部31からアクチュエータ32が突出して、レバー16の先端側に当接するように、取付位置が調整された後、複数のボルト34で各スイッチ保持板33に固定されるブレーキスイッチ35とを備えている。また、ボックス7の所定位置に形成された各ねじ穴36にねじ込まれ、図3に示すように、ブラケット30の中心線とレバー16の中心線との交差角度が所定の角度、例えば25度程度となるように、ブラケット30の一端をボックス7の各ねじ穴36に固定する複数の丸座金39、複数のねじ40と、図4、図6に示すように、ブラケット30の他端(自由端)側に形成された丸穴41とボックス7に形成されたねじ穴42との間に介挿される圧縮ばね(緩み止めばね)43と、位置規制部として使用される2つのナット44、45と、各ナット44、45が、所定位置まで、ねじ込まれた状態で、互いに逆方向となるように回されて密着されて、位置規制部にされた後、ブラケット30の他端に形成された丸穴41、圧縮バネ43に挿通され、ボックス7の所定位置に形成されたねじ穴42にねじ込まれるボルト46とを備えている。
そして、ブレーキ動作に起因して矢印A方向(または、矢印Aと逆方向)に動く操作ピン13のストロークが小さい場合には、ブレーキスイッチ35などが矢印B向に動かされて、レバー16の凹部15から遠い部分で、ブレーキスイッチ35のアクチュエータ32とレバー16とが接するように位置調整される。
また、アクチュエータ32の先端と、ボックス7との距離が最適な値になるように、ボルト46が右回転、または左回転されて、ブラケット30の傾きが調整される。これにより、ブレーキ電磁石がオン状態にされて、操作ピン13が矢印Aと逆方向に動かされるとともに、操作ピン13の先端によって、レバー16の凹部15が矢印Aと逆方向に押され、レバー16の先端側が矢印Aと逆方向に動かされたとき、レバー16の先端側によって、ブレーキスイッチ35のアクチュエータ32が矢印Aと逆方向に押し込まれて、ブレーキスイッチ35からブレーキ解除検知信号(オン信号)が出力される。
また、ブレーキ電磁石がオフ状態にされて、スプリング9の付勢力により、アマチュア10、操作ピン13が13矢印A方向に動かされ、レバー16の凹部15に対する付勢力が解除されたとき、レバー16が持っている弾性力により、レバー16の角座金18に接している部分が元の形状(平面状)に戻されて、レバー16の先端側が矢印A方向に動かされるとともに、ブレーキスイッチ35内に設けられたバネの付勢力により、アクチュエータ32が突出させられて、ブレーキスイッチ35からブレーキ動作検知信号(オフ信号)が出力される。
次に、図1乃至図6を参照しながら、ブレーキ動作感知装置1の動作を説明する。
まず、乗りかごの上昇開始、または下降開始に伴い、制御盤からブレーキ解除電圧がブレーキ電磁石に供給される。すると、ブレーキ電磁石がオン状態になって、アマチュア10がブレーキドラム5の外周側(矢印Aと反対側)に動かされ、アマチュア10と一体に動く操作ピン13の先端で、レバー16の凹部15が矢印Aと反対側に押圧される。
これにより、ボルト22、スプリング座金20、丸座金19、角座金18によって、ボックス7側に固定されているレバー16の角座金18に接している部分が撓んで、レバー16の先端側が矢印Aと反対側に動かされて、ブレーキスイッチ35のアクチュエータ32が矢印Aと反対側に押され、ブレーキスイッチ35からブレーキ解除検知信号(オン信号)が出力される。
また、この動作と並行し、制御盤内などに設けられた監視回路によって、制御盤から出力されるブレーキ解除電圧と、ブレーキスイッチ35から出力される信号との整合性が判定される。このとき、ブレーキ解除電圧が出力された状態で、ブレーキスイッチ35からブレーキ解除検知信号(オン信号)が出力されているとき、これらが整合していると判断され、乗りかごの上昇、または下降が開始される。他方、これらが整合していないとき、ブレーキが解除されていないと判断されて、乗りかごの上昇、または下降が停止される。
エレベータの乗りかごが目的階に停止し、制御盤からブレーキ解除電圧が出力され無くなり、ブレーキ電磁石がオフ状態になると、スプリング9の付勢力によって、アマチュア10がブレーキドラム5の中心側(矢印A側)に動かされる。すると、ブレーキシュー11がブレーキドラム5に圧接され、ブレーキドラム5にブレーキが掛けられる。同時に、アマチュア10と一体に動く操作ピン13の先端が矢印A側に移動し、レバー16の凹部15に対する付勢力が解除される。
これにより、レバー16が持っている弾性力により、レバー16の角座金18に接している部分が元の形状(平面状)に戻されて、レバー16の先端側が矢印A側に動かされるとともに、ブレーキスイッチ35内に設けられたバネの付勢力により、アクチュエータ32が突出されて、ブレーキスイッチ35からブレーキ動作検知信号(オフ信号)が出力される。
制御盤からブレーキ解除電圧が出力されていない状態で、ブレーキスイッチ35から出力されるブレーキ動作検知信号(オフ信号)が出力されているとき、制御盤内などに設けられた監視回路によって、これらが整合し、エレベータが走行を続行し、不整合の場合にはエレベータを停止させ、戸開する。
このように、第1の実施形態では、ブレーキ動作状態検知機構2によって、エレベータのブレーキ動作状態を機械的に検知し、ブレーキ動作状態増幅機構3によって、ブレーキ動作状態検知機構2で検知されたブレーキ動作状態を機械的に増幅した後、ブレーキスイッチ機構4によって、ブレーキ動作状態増幅機構3で機械的に増幅されたブレーキ動作状態を電気信号に変換して制御盤などに出力するようにしている。そのため、ブレーキシュー11と、ブレーキドラム5との隙間が小さく、ブレーキシュー11の動きに連動する操作ピン13の動作ストロークが小さいときでも、ブレーキスイッチ35に設けられたアクチュエータ32の動作ストロークを大きくすることができ、これによってブレーキ動作音を小さくしつつ、ブレーキスイッチ35の誤動作をほぼ零にすることができる。
この際、ボルト22、スプリング座金20、丸座金19、角座金18によって、ボックス7側に固定されているレバー16の角座金18に接している部分(支点部分)からレバー16に形成した凹部15までの距離L1に比べ、支点部分からブレーキスイッチ35のアクチュエータ32までの距離L2を長くして、てこの原理により、操作ピン13の動作ストロークを増幅して、ブレーキスイッチ35のアクチュエータ32に伝えるようにしている。そのため、レバー16の支点部分からレバー16に形成した凹部15までの距離L1と、レバー16の支点部分からブレーキスイッチ35のアクチュエータ32までの距離L2との比L1:L2を所定の値、例えば1:3にすることにより、操作ピン13の動作ストロークが0.2mmであっても、3倍の0.6mmまで増幅させて、ブレーキスイッチ35のアクチュエータ32に伝えることができる。これにより、外部環境変化や振動などによって、操作ピン13の動作ストロークが小さくなっているときでも、誤検出するリスクを大きく低減させることができる。
また、第1の実施形態では、図5の(A)に示すように操作ピン13の先端を丸い形状にするとともに、レバー16の凹部15を皿状にしている。このため、図5の(B)に示すような操作ピン13の先端を鋭角にした場合に比べ、操作ピン13の位置やレバー16の傾きなどが変化しても、レバー16と操作ピン13の接触状況が大きく変化することがない。このため、操作ピン13を矢印A方向、または逆方向にスライドさせて、レバー16の支点部分を撓ませたときでも、操作ピン13の動作ストロークと、レバー16の先端側変位量とをほぼ比例させることができ、これによってブレーキの動作状態を安定的に検出することができる。
また、第1の実施形態では、複数のねじ40によって、ブラケット30の一端側をボックス7に固定させた状態で、ブラケット30の他端側を自由端にし、ボルト46を右回転、または左回転させるだけで、ブラケット30の自由端側とボックス7との距離を調整させて、操作ピン13の先端と、ブレーキスイッチ35に設けられたアクチュエータ32の先端との間隔を調整することができる。
これにより、図3、図6に示すように、例えば、ボルト46をM4(ピッチ0.7mm)とし、ブラケット30の取り付け部(複数のねじ40によって、ボックス7に固定された部分)からブレーキスイッチ35に設けられたアクチュエータ32の位置までの距離L3と、ブラケット30の取り付け部からボルト46が挿通される丸穴41までの距離L4との比L3:L4を1:2としたとき、ボルト46を1回転、締め込めば、0.7÷2=0.35mmだけ、アクチュエータ32の先端を操作ピン13の先端側に寄せることができる。この結果、1/4回転単位で、ボルト46の回転角度を調整させるだけで、アクチュエータ32の先端位置を0.1mmのオーダーで微調整させることができる。
また、ボルト46に挿通させた圧縮バネ43によって、ブラケット30の自由端側をナット45に押し付け、ブラケット30の自由端側と、ナット45との間に発生する摩擦で、ボルト46が容易に回転しないようにしている。そのため、アクチュエータ32の先端位置を調整した後、ボルト46の回転操作をやめるだけで、アクチュエータ32の先端位置を保持させることができる。
また、第1の実施形態では、ブラケット30の長手方向の中心線と、レバー16の長手方向の中心線とが所定の角度、例えば25度で交差するように、ブラケット30の取り付け位置と、レバー16の取り付け位置とを決めている。このため、レバー16の先端側を大きく変位させても、レバー16の先端側がブラケット30に接触しないようにすることができ、これによってレバー16の可動範囲を大きくすることができる。
また、第1の実施形態では、レバー16をボックス7に固定させる手段として、四角形の角座金18を使用し、これによりレバー16の支点部分が全体的に撓むようにして、支点部分の1点に応力が集中しないようにしている。そのため、レバー16をボックス7に固定する際、レバー16を直接ボルトで固定した場合、あるいは丸座金で固定した場合などのように、操作ピン13によってレバー16が押し込まれたとき、ボルトとレバー16の接触部などに応力が集中して起きる、レバー16の破損などのリスクを無くすことができる。
また、第1の実施形態では、正方形に形成した角座金18の一端にL字状の回り止め突起17を形成し、ボルト22によって、角座金18をレバー16に密着させたとき、回り止め突起17がボックス7に形成した長穴23に嵌り込むようにしている。そのため、ボルト22、スプリング座金20、丸座金19、角座金18によって、レバー16をボックス7に取り付けるとき、レバー16が回転しないようにすることができ、これによってブラケット30の中心線と、レバー16の中心線との交差角度を指定された値(例えば、25度)にすることができる。
《第2の実施形態》
図7はブレーキ動作感知装置の第2の実施形態を示している。なお、第1の実施形態の各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
第1の実施形態と異なる点は、ブラケット30の自由端側をナット45に押し付け、ブラケット30の自由端側と、ナット46との間に発生する摩擦で、ボルト46が容易に回転しないようにする手段として、圧縮バネ43に代え、ナット51を使用するようにしたことである。
このようにしても、ボルト46を右回転、または左回転させて、ブラケット30の自由端とボックス7との距離を調整させることにより、ピン13の先端と、ブレーキスイッチ端とボックス7との距離を調整することにより、操作ピン13の先端と、ブレーキスイッチ35のアクチュエータ32の先端との間隔を調整することができるとともに、調整後にナット51を回して、ボルト46に軸力を発生させて、ボルト46が容易に回転しないようにすることができる。
《他の実施形態》
また、上述した第1の実施形態では、レバー16、ブレーキスイッチ35などが取り付けられたボックス7をコイルケース6に取り付けるようにしているが、レバー16、ブレーキスイッチ35が取り付けられたブラケット30、各ボルト22、46などをコイルケース6に直接、取り付けるようにしても良い。
このようにしても、ブラケット30に対し、ブレーキスイッチ35をスライドし得るようにしておけば、ブラケット30に取り付けられたブレーキスイッチ35の位置を調整するだけで、レバー16に形成した凹部15からブレーキスイッチ35のアクチュエータ32までの距離を調整して、レバー16の支点部分からレバー16に形成した凹部15までの距離と、レバー16の支点部分からアクチュエータ32までの距離との比を調整して、操作ピン13の動作ストロークに対する機械的な増幅率を調整することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ブレーキ動作感知装置
2…ブレーキ動作状態検知機構
3…ブレーキ動作状態増幅機構
4…ブレーキスイッチ機構
5…ブレーキドラム
6…コイルケース
6a…ブレーキコイル
7…ボックス
8…凹部
9…スプリング
10…アマチュア
11…ブレーキシュー
12…貫通孔
13…操作ピン
14…丸穴
15…凹部(長板部材の所定部分)
16…レバー(長板部材)
17…回り止め突起
18…角座金(固定部材)
19…丸座金
20…スプリング座金
21…ねじ穴
22…ボルト(固定部材)
23…長穴(ボックスに形成した長穴)
30…ブラケット
31…開口部
32…アクチュエータ
33…スイッチ保持板
34…ボルト(固定具)
35…ブレーキスイッチ
36…ねじ穴
39…丸座金
40…ねじ
41…丸穴
42…ねじ穴
43…圧縮ばね(緩み止めばね)
44,45,51…ナット(位置規制部)
46…ボルト(調整ボルト)

Claims (7)

  1. エレベータの巻上機に連動して回転するブレーキドラムと、このブレーキドラムの外周面と所定の間隙を有して配置されたブレーキシューと、このブレーキシューと一体に取り付けられ、前記ブレーキドラムに接近する制動位置と前記ブレーキドラムから離れる非制動位置との間で移動可能なアマチュアと、このアマチュアに対して間隙を有して取り付けられ内蔵するブレーキコイルへの通電によって前記アマチュアの移動を制御するコイルケースとを備えて成るブレーキ装置における前記ブレーキシューの機械的な動作を電気信号に変換するブレーキ動作感知装置において、
    前記アマチュアに取り付けられた操作ピンを備え、前記コイルケースに穿設された貫通孔を介して前記ブレーキドラムに対するブレーキシューの制動・非制動状態を検出して前記操作ピンを前記コイルケースから突出させるブレーキ動作状態検知機構と、
    少なくとも一端側が弾性を持つ長板部材と、この長板部材の前記一端側を前記コイルケース側に係合させる固定部材とを有し、前記操作ピンの突出動作を前記長板部材の所定部分で受けた際に、前記一端側を支点として前記長板部材を屈曲させ、前記操作ピンの突出量よりも大きな変位量で前記長板部材の他端側を変位させるブレーキ動作状態増幅機構と、
    前記長板部材の他端側の変位により押圧されるアクチュエータを備え、このアクチュエータによって前記長板部材の先端側の機械的な変位を取り込み、電気信号に変換するブレーキスイッチ機構と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ動作感知装置。
  2. 請求項1に記載のブレーキ動作感知装置において、
    前記長板部材の前記所定部分と接する前記操作ピンの先端を丸くし、前記操作ピンと前記長板部材との接触状態の変化が前記長板部材の先端側の変位量に直接、影響しないようにした、
    ことを特徴とするブレーキ動作感知装置。
  3. 請求項1に記載のブレーキ動作感知装置において、
    前記ブレーキ動作状態増幅機構、前記ブレーキスイッチ機構をボックス内に収納し、前記ボックスを前記コイルケースに対して位置調整自在に取り付けて、前記ブレーキ動作状態検知機構と前記ブレーキ動作状態増幅機構との連結を調整自在にした、
    ことを特徴とするブレーキ動作感知装置。
  4. 請求項1に記載のブレーキ動作感知装置において、
    前記ブレーキスイッチ機構は、一端が固定端にされ、他端が自由端にされたブラケットと、このブラケットに前記ブレーキスイッチを固定する固定具と、前記ブラケットの自由端側に配置され、前記ブレーキスイッチと前記ブレーキ動作状態増幅機構の前記長板部材との距離を調整する調整ボルトと、前記ブラケットの自由端側を前記調整ボルトの位置規制部側に押し付けて、前記ブラケットの自由端側と前記調整ボルトの位置規制部側との間に摩擦を発生させ、前記調整ボルトが緩まないようにする緩み止めばねと、
    を備えたことを特徴とするブレーキ動作感知装置。
  5. 請求項1に記載のブレーキ動作感知装置において、
    前記ブレーキ動作状態増幅機構は、前記長板部材を固定する前記固定部材として、角座金を使用し、前記長板部材の屈曲箇所部分に対する応力集中を緩和させる、
    ことを特徴とするブレーキ動作感知装置。
  6. 請求項5に記載のブレーキ動作感知装置において、
    前記角座金の一部にL字状の回り止め突起を一体形成し、この回り止め突起を前記コイルケースに形成した長穴または前記ボックスに形成した長穴に係合させて、前記角座金の回転を抑制する、
    ことを特徴とするブレーキ動作感知装置。
  7. 請求項1に記載のブレーキ動作感知装置において、
    前記ブレーキスイッチ機構は、一端が固定端にされ、他端が自由端にされたブラケットと、このブラケットに前記ブレーキスイッチを固定する固定具と、前記ブラケットの自由端側に配置され、前記ブレーキスイッチと前記ブレーキ動作状態増幅機構の前記長板部材との距離を調整する調整ボルトと、前記ブラケットの自由端側を前記調整ボルトの位置規制部側に圧接させて、前記ブラケットの自由端側と前記調整ボルトの位置規制部側との間に摩擦を発生させ、前記調整ボルトが緩まないようにする緩み止めナットと、
    を備えたことを特徴とするブレーキ動作感知装置。
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