JP5424045B2 - 打撃工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンマやハンマドリル等の打撃工具に関し、特に先端工具に打撃力と回転力を付与する打撃工具に関する。
図12〜図20に従来の打撃工具の一例としてのハンマドリルを示す。連結部材534は、ハンマドリルの軸方向に移動可能に設けられており、ばね542により傘歯車525側に付勢されている。連結部材534の先端工具550側には、連結部材534と係合することによりシリンダ531の回転を規制する回転係止部材537が設けられている。シリンダ531の外周側には、スライドスリーブ541がハンマドリルの軸方向に移動可能に設けられている。スライドスリーブ541は、そのフランジ部541Aの先端工具550側端面が回転係止部材537に当接し、フランジ部541Aのピストン533側端面がばね542に当接している。ばね542よりも付勢力の大きいばね543により、回転係止部材537はピストン533側方向に付勢され、スライドスリーブ541も回転係止部材537を介してピストン533側方向に付勢されてシリンダ531の外周の突当部545と当接している。
外枠部材530には、切替部材544が回動可能に設けられている。図16〜図20に示されるように、切替部材544は、連結部材534と係合する偏心ピン544Aと、回転係止部材537と係合するカム部544Bとを有している。切替部材544が使用者によって操作されることにより、ハンマドリルは打撃・回転モード(図12及び図16)、打撃モード(図13及び図17)、ニュートラルモード(図14及び図18)、回転モード(図15及び図19)の4つのモードに切替えられる。このような従来の構成は特許文献1に記載されている。
特開2009−241229
上記した従来のハンマドリル等の打撃工具では、ばね542により連結部材534や回転係止部材537、スライドスリーブ541の位置を規定している。このため、打撃モード中に本体をある一定の高さから木材等の被加工物に強く押し付けた場合や本体を持ち上げて空打ちが発生した場合には、連結部材534や回転係止部材537、スライドスリーブ541が移動し、連結部材534と回転係止部材537との係合が瞬間的に解除される場合があった。打撃中に連結部材534と回転係止部材537との係合が解除されると、シリンダ531が回動可能となり、先端工具550が回転して取付角度が変わってしまうという問題があった。
本発明は、上記した従来技術の問題を解消し、モード切替の操作性を悪化させることなく、先端工具の取付角度を確実に固定することができ、作業性が悪化することのない打撃工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、ハウジングと、該ハウジング内に収容されるモータと、先端工具を保持するため該ハウジング内に回転自在に支持される略円筒形状のシリンダと、該シリンダ内周に摺動可能に設けられるピストンと、該モータの回転を該ピストンの往復運動に変換する変換機構と、該シリンダの軸心方向において第一の位置と第二の位置との間で往復移動可能に設けられ該シリンダと一体的に回転する連結部材を有し、該連結部材が該第一の位置にあるとき該モータの回転を該シリンダに伝達させて該シリンダをその軸心を中心に回転させ、該連結部材が該第二の位置にあるとき該モータの回転の該シリンダへの伝達を阻止する回転伝達機構と、該シリンダの軸心方向における該連結部材の位置を該第一の位置又は該第二の位置に切替る切替手段と、該ハウジング内に回転不能に、かつ、該シリンダの軸心方向において往復移動可能に設けられ、該連結部材が該第一の位置にあるとき該連結部材に係合せず、該連結部材が該第二の位置にあるとき該連結部材と係合することにより該シリンダの回転を規制する回転係止部材と、該切替手段によって該連結部材が該第二の位置に配置されるとき該回転係止部材を固定する固定手段と、を備えることを特徴とする打撃工具を提供している。
また、該固定手段は、該切替手段に設けられていることが望ましい。
また、該切替手段は、該ハウジングに回動可能に支持されるカム部と、該カム部から該連結部材側に突出し、該カム部の回動に伴って該連結部材に当接することにより、該連結部材を該第一の位置から該第二の位置へ移動させる第一の偏心ピンと、を有し、該固定手段は、該切替手段のうち該第一の偏心ピンとは異なる位置から該回転係止部材側に突出する第二の偏心ピンを有し、該回転係止部材は、該切替手段の回動により該連結部材が該第二の位置に移動したときに該第二の偏心ピンが係合可能な溝が形成される溝部を有し、該第二の偏心ピンは、該溝に係合することにより該回転係止部材の該シリンダの軸心方向への移動を規制することが望ましい。
さらに、該切替手段は、使用者によって把持され、該ハウジングに対して回転可能に設けられる基体を有し、該カム部は、該基体から延び、該基体の回転に伴って該基体の回転中心をその回動中心として回動し、該第二の偏心ピンは、該基体から該回転係止部材側に突出することが望ましい。
また、該カム部の回動中心から該第二の偏心ピンの軸心までの距離は、該カム部の回動中心から該第一の偏心ピンの軸心までの距離よりも大きいことが望ましい。
また、上記目的を達成するために本発明は、ハウジングと、該ハウジング内に収容されるモータと、該モータの回転駆動により回転するクランクシャフトと、第一の呼吸孔と、該第一の呼吸孔よりも該クランクシャフト側に形成される第二の呼吸孔とが形成される略円筒形状であって、該ハウジング内に回転可能に支持され、先端工具を保持するシリンダと、該クランクシャフトと接続され、該シリンダ内において該シリンダの軸心方向に往復動するピストンと、該シリンダ内において該シリンダの軸心方向に往復動可能に設けられ、該先端工具を打撃する中間子と、該シリンダ内において該シリンダの軸心方向に往復動可能に設けられ、該中間子を打撃し、該ピストン及び該シリンダと共に空気室を画成し、該中間子が該ピストン側へ所定距離以上移動したとき該第一の呼吸孔を閉塞する打撃子と、該モータの回転を該シリンダの回転力に変換する駆動ギヤと、該シリンダの軸心方向において第一の位置と第二の位置との間で往復移動可能に設けられ、該シリンダと一体的に回転する連結部材と、を有し、該連結部材が該第一の位置にあるとき該駆動ギヤと係合することにより該モータの回転を該シリンダに伝達させて該シリンダをその軸心を中心に回転させ、該連結部材が該第二の位置にあるとき該駆動ギヤと係合せず該モータの回転の該シリンダへの伝達を阻止する回転伝達機構と、該ハウジング内に回転不能に、かつ、該シリンダの軸心方向において往復移動可能に設けられ、該連結部材が該第一の位置にあるとき該連結部材に係合せず、該連結部材が該第二の位置にあるとき該連結部材と係合することにより該シリンダの回転を規制する回転係止部材と、該シリンダの軸心方向に移動可能に設けられ、該回転係止部材の移動に伴い該シリンダの軸心方向へ移動し、該第二の呼吸孔を開放または閉塞するスライドスリーブと、該スライドスリーブを該ピストン側に向けて付勢する付勢手段と、該シリンダの軸心方向における該連結部材の位置を該第一の位置又は該第二の位置に切替る第一の偏心ピンと、該回転係止部材を該シリンダの軸心方向に移動させるカム部とを有する切替手段と、該切替手段によって該連結部材が該第二の位置に配置されるとき該回転係止部材を固定する固定手段と、を備えることを特徴とする打撃工具を提供している。
また、該固定手段は、該切替手段のうち該第一の偏心ピンとは異なる位置から該回転係止部材側に突出する第二の偏心ピンを有し、該回転係止部材は、該切替手段の回動により該連結部材が該第二の位置に移動したときに該第二の偏心ピンが係合可能な溝が形成される溝部を有し、該第二の偏心ピンは、打撃モード時のみ該溝に係合することにより該回転係止部材の該シリンダの軸心方向への移動を規制することが望ましい。
また、該カム部の回動中心から該第二の偏心ピンの軸心までの距離は、該カム部の回動中心から該第一の偏心ピンの軸心までの距離よりも大きいことが望ましい。
請求項1又は請求項6に記載の打撃工具によれば、切替手段によってシリンダの軸心方向における連結部材の位置を第一の位置又は第二の位置に切替ることにより、先端工具に回転力を伝達するか否かを切替える。打撃工具は、連結部材が第二の位置にあるとき先端工具に回転力を伝達せず打撃力のみを伝達する打撃モードに設定される。打撃モード時には、回転係止部材がシリンダの回転を規制し、かつ、固定部材が回転係止部材を固定するので、作業中に本体をある一定の高さから木材等の被加工物に強く押し付けた場合や、本体を持ち上げて空打ちが発生した場合であっても、連結部材と回転係止部材とがシリンダ軸心方向に移動することがない。よって、連結部材と回転係止部材の歯列との噛み合いが外れることがなく、打撃モード時にシリンダが回転し、作業中に先端工具が回転して取付角度が変わることを確実に防止することができる。
請求項2に記載の打撃工具によれば、固定手段が切替手段に設けられているため、連結部材の位置を第二の位置に切替えて打撃工具を打撃モードに切替えると同時に、回転係止部材が固定される位置へ固定手段を移動させることができる。また、簡易な構成によって、回転係止部材を固定することができる。
請求項3又は請求項7に記載の打撃工具によれば、第一の偏心ピンによって連結部材を第二の位置へ移動させる際に第二の偏心ピンも移動して回転係止部材に形成される溝に係合する。よって、第一の偏心ピンによって打撃工具を打撃モードに切替えると同時に、回転係止部材を第二の偏心ピンによって固定することができる。また、簡易な構成によって、回転係止部材を固定することができる。
請求項4に記載の打撃工具によれば、基体及びカム部、第一の偏心ピン、第二の偏心ピンが一体的に設けられているので、打撃工具の使用者が基体を回転させて打撃工具を打撃モードに切替えると同時に、第一の偏心ピンが連結部材を第二の位置へ移動させ、第二の偏心ピンが回転係止部材を固定させることができる。
請求項5又は請求項8に記載の打撃工具によれば、切替手段の回転に伴い第一の偏心ピンが連結部材を第一の位置へ切替える際に、回転係止部材を固定する第二の偏心ピンが連結部材に当接することを確実に防止することができる。
本発明の実施の形態による打撃工具全体を示す全体斜視図。 本発明の実施の形態による打撃工具の打撃・回転モード時の状態を示す断面図。 本発明の実施の形態による打撃工具の打撃モード時の状態を示す断面図。 本発明の実施の形態による打撃工具のニュートラルモード時の状態を示す断面図。 本発明の実施の形態による打撃工具の回転モード時の状態を示す断面図。 本発明の実施の形態による打撃工具の打撃・回転モード時の切替部材を示す図。 本発明の実施の形態による打撃工具の打撃モード時の切替部材を示す図。 本発明の実施の形態による打撃工具のニュートラルモード時の切替部材を示す図。 本発明の実施の形態による打撃工具の回転モード時の切替部材を示す図。 本発明の実施の形態による打撃工具の切替部材を示す(a)上面図、(b)側面図、(c)底面図。 本発明の実施の形態による打撃工具の回転係止部材の形状を示す図。 従来の打撃・回転モード時の状態を示す断面図。 従来の打撃工具の打撃モード時の状態を示す断面図。 従来の打撃工具のニュートラルモード時の状態を示す断面図。 従来の打撃工具の回転モード時の状態を示す断面図。 従来の打撃工具の打撃・回転モード時の切替部材を示す図。 従来の打撃工具の打撃モード時の切替部材を示す図。 従来の打撃工具のニュートラルモード時の切替部材を示す図。 従来の打撃工具の回転モード時の切替部材を示す図。 従来の打撃工具の切替部材を示す(a)上面図、(b)側面図、(c)底面図。
本発明の実施の形態による打撃工具について、図1乃至図11に基づき説明する。図1は代表的な打撃工具であるハンマドリル1の全体を示す斜視図であり、ハンドル部10とモータハウジング20と外枠部材30とによりケーシングが構成される。外枠部材30の反ハンドル部10側には、先端工具50を着脱可能に保持する工具保持部60が配置されている。また、工具保持部60付近において外枠部材30からは、サイドハンドル40が着脱可能に延出している。以下の説明において、先端工具50が延出する方向をX方向とし、それに直交する方向(ハンドル部10が延出する方向)をY方向と定義する。また、X方向における先端工具50側を前側、ハンドル部10側を後側とし、Y方向における工具保持部60側を上側、サイドハンドル40側を下側と定義する。
ハンドル部10には電源ケーブル11が取付けられると共に、使用者により操作可能なトリガ12が取付けられている。電源ケーブル11を外部電源(図示せず)に接続し、トリガ12を操作することにより、電源供給の接続と遮断とが切換えられる。
モータハウジング20は、ハンドル部10の前方に設けられている。ハンドル部10とモータハウジング20は別体構造であるが、プラスチックで一体成型として作ることも可能である。外枠部材30はモータハウジング20の上部かつ前方に位置している。
図2に示されるように、モータハウジング20内にはモータ21が収納されている。モータ21は、モータピニオン軸22を備え、回転駆動力を出力する。モータピニオン軸22の上端にはピニオン22Aが設けられている。モータピニオン軸22の近傍には、第一回転軸23及び第二回転軸24がモータピニオン軸22と平行に延びている。第一回転軸23及び第二回転軸24は、その軸心を中心に回転可能に軸受を介してモータハウジング20に支承されている。第一回転軸23の下部にはピニオン22Aと噛合する第一歯車25が同軸的に固定されている。第一回転軸23の上部には第一傘歯車27が設けられ、後述する第二傘歯車28と噛合している。第二回転軸24の下部にはピニオン22Aと噛合する第二歯車26が同軸的に固定されている。第二回転軸24の上部にはクランクシャフト29が第二回転軸24と回転中心を同じくして回転するよう設けられている。
外枠部材30内には、シリンダ31が外枠部材30に固定される軸受によって回転可能に支承されている。シリンダ31は、その軸心がX方向に延びる略円筒形状であって、第一呼吸孔31aと第二呼吸孔31bとが形成されている。第二呼吸孔31bは第一呼吸孔31aよりも後側に形成されている。シリンダ31の前方には先端工具50が着脱可能に取付けられている。第一呼吸孔31aは、後述のスライドスリーブ41とシリンダ31の間に形成された後述の隙間41aによって常に外気と連通している。また、シリンダ31の外周には突当部45が設けられている。シリンダ31の内部には、ピストン33と、打撃子36と、中間子39とが配置されている。
シリンダ31の内周には、ピストン33がX方向に沿って往復摺動可能に設けられている。ピストン33には、Y方向を軸心方向として回動可能なコンロッド35の前端部が接続されている。コンロッド35の後端はY方向を軸心として回動可能にクランクシャフト29に接続されている。第二回転軸24、第二歯車26、クランクシャフト29、コンロッド35は、電動モータ21の回転をピストン33の往復運動に変換する変換機構を構成する。
ピストン33の前方であってピストン33から所定距離離れた位置には、打撃子36がX方向に往復動可能に配置されている。打撃子36の外周面は、上述した第一呼吸孔31aを選択的に開閉する。打撃子36とピストン33とシリンダ31によって囲まれた空間が空気室38となり、上述した第二呼吸孔31bは空気室38に開口するように位置している。
打撃子36の前方には、中間子39がX軸方向に往復摺動可能に配置されている。中間子39の後端部は打撃子36と当接可能であり、打撃子36によって中間子39に打撃力が伝えられる。中間子39の前端部は先端工具50の後部と当接可能であり、中間子39の先端部から先端工具50に打撃力が伝達される。先端工具50は工具保持部60及びシリンダ31によって保持されている。
シリンダ31の後側には、外枠部材30に固定される保持部材32によって回転可能に支承される第二傘歯車28が、シリンダ31に対して回転可能に配置されている。第二傘歯車28の前側の内周面にはスプライン係合部28Aが形成されている。
シリンダ31の外側であって第二傘歯車28の前方には、略円筒形状の連結部材34がシリンダ31と一体的に回転しX方向に摺動可能に設けられている。連結部材34は、後部にスプライン係合部28Aに係合可能なスプライン溝部34Aを有し、前部に歯列34Bを有している。具体的には、連結部材34は、X方向においてスプライン溝部34Aがスプライン係合部28Aに係合する第一の位置(図2)と、スプライン溝部34Aがスプライン係合部28Aと離間する第二の位置(図3)との間で往復移動可能である。後述する回転・打撃モード(図2)において連結部材34が第一の位置にあるとき、第一回転軸23及び第一歯車25、第一傘歯車27、第二傘歯車28、連結部材34は、回転伝達機構として、モータ21の回転をシリンダ31に伝達させてシリンダ31をその軸心を中心に回転させる。後述する打撃モード(図3)において連結部材34が第二の位置にあるとき、連結部材34が第二傘歯車28から離間することにより、回転伝達機構はモータ21の回転のシリンダ31への伝達を阻止する。
外枠部材30の前端部には、第一バネ43の前端が固定されている。第一バネ43の後端は、後述の回転係止部材37に固定されている。これにより、第一バネ43は回転係止部材37を外枠部材30に対して後方へ付勢している。第一バネ43の後方には、後述のスライドスリーブ41を介して回転係止部材37に固定される第二バネ42が設けられている。第二バネ42は、後端を連結部材34に固定され、前端をスライドスリーブ41に固定されている。第二バネ42は、スライドスリーブ41を連結部材34に対して前方に付勢し、連結部材34をスライドスリーブ41に対して後方に付勢している。なお、第二バネ42の付勢力は、第一バネ43の付勢力よりも小さい。
シリンダ31の外側であって連結部材34の前方には、略円筒形状の回転係止部材37が、外枠部材30内に対して回転不能に、かつ、X方向において往復摺動可能に設けられている。図11に示されるように、回転係止部材37の後側の内周面に歯列34Bと係合可能な歯列37Aを有し、前端の外周面側に凹凸部37Bを有している。歯列37Aは、回転・打撃モード(図2)において連結部材34が第一の位置にあるとき歯列34Bと係合せず、打撃モード(図3)において連結部材34が第二の位置にあるとき歯列34Bと係合する。歯列37Aが歯列34Bと係合することにより、回転係止部材37はシリンダ31の回転を規制する。回転係止部材37は、凹凸部37Bに案内されて外枠部材30に対して摺動可能であるとともに、外枠部材30に対する回転が規制されている。また、回転係止部材37の後端の外周面には、後述する切替部材44の第二偏心ピン44Dと選択的に係合可能な溝が形成される溝部37Cが設けられている。回転係止部材37の前端には第一バネ43が固定されており、第一バネ43によって後方に付勢されている。
回転係止部材37の内周側には、略円筒状のスライドスリーブ41がシリンダ31の外周面に対して摺動可能に設けられている。スライドスリーブ41の前端面にはフランジ部41Aが設けられており、フランジ部41Aは回転係止部材37に当接している。フランジ部41Aの後側の面には第二バネ42の前端が固定されており、スライドスリーブ41は、第二バネ42によって連結部材32に対して前方に付勢されている。スライドスリーブ41は突当部45によってX方向における移動が規制されている。また、スライドスリーブ41の内周面はシリンダ31に形成された第一呼吸孔31a及び第二呼吸孔31bに対向しており、スライドスリーブ41の軸方向の移動によって第二呼吸孔31bを開放又は閉塞する構造となっている。スライドスリーブ41は、シリンダ31との間に隙間41aを画成し、隙間41aによって第一呼吸孔31aを常に外気と連通させる。
回転係止部材37及び連結部材34の上方には、図10に示される切替部材44が設けられている。切替部材44は、基体44Aと、カム部44Bと、第一偏心ピン44Cと、第二偏心ピン44Dとを有する。基体44Aは、ハンマドリル1の使用者が把持するために一部が露出した状態で外枠部材30に対して回転可能に設けられている。カム部44Bは、基体44Aから延び、外枠部材30に回動可能に支持されている。具体的には、カム部44Bは、基体44Aの回転に伴って基体44Aの回転中心をその回動中心として回動する。第一偏心ピン44Cは、カム部44Bから連結部材34側に突出している。第二偏心ピン44Dは、第一偏心ピン44Cとは異なる位置に配置され、基体44Aに回転係止部材37側に突出するように設けられている。カム部44Bの回動中心から第二偏心ピン44Dの軸心までの距離は、カム部44Bの回動中心から第一偏心ピン44Cの軸心までの距離よりも大きい。使用者が基体44Aを把持して回転させると、第一偏心ピン44Cは、カム部44Bの回動に伴い連結部材34に当接して連結部材34をX方向に摺動させ、連結部材34を第一の位置(図2)及び第二の位置(図3)へ移動させることができる。このとき、カム部44Bは回転係止部材37を押動して、回転係止部材37をX方向に摺動させる。
次にハンマドリル1の動作について説明する。モータ21から出された回転出力はピニオン22Aによって第一歯車25に伝わる。第一歯車25が回転することにより同軸上に位置する第一傘歯車27も回転し、それと噛合している第二傘歯車28が回転する。第二傘歯車28と連結部材34とがスプライン係合部28Aとスプライン溝部34Aとで係合している場合は、回転力が連結部材34を介してシリンダ31に伝わる。これによりシリンダ31の先端部の先端工具50がシリンダ31と一体となって回転する。このようにして回転駆動力が先端工具50に伝えられる。
ピニオン22Aは第二歯車26とも噛合しており、モータ21からの回転力は、第二歯車26と同軸上に位置するクランクシャフト29に伝わる。クランクシャフト29及びクランクシャフト29に接続されたコンロッド35によって回転運動が往復運動に変換されピストン33に伝えられる。この状態で先端工具50を被削材に押付けて打撃子36を後退させると第一呼吸孔31aが打撃子36によって塞がれる。第二呼吸孔31bがスライドスリーブ41によって塞がれている場合は空気室38が密閉された状態となる。そうすると、ピストン33の往復運動によってピストン33及び打撃子36により画成された空気室38内の空気が圧縮と膨張を繰り返し、空気室38を介して打撃子36に往復運動エネルギーを付与する。打撃子36は中間子39と当接し、中間子39は先端部で先端工具50と当接していることから、中間子39を介して先端工具50に打撃力が与えられる。
ハンマドリル1を先端工具50に負荷がかからない状態または先端工具50を取付けない状態で運転すると、打撃子36が前方へ移動し、打撃子36の後端面が第一呼吸孔31aを通過して第一呼吸孔31aを開放する。そうすると、たとえ第二呼吸孔31bが閉塞状態であっても第一呼吸孔31aによって空気室38は外気と連通し、打撃力が先端工具50に伝わらない。こうしてハンマドリル1の空打ちが防止される。
ハンマドリル1は、切替部材44の操作によって(1)打撃・回転モード、(2)打撃モード、(3)ニュートラルモード、(4)回転モードの4つのモードを切替ることができる。以下それぞれのモードについて説明する。
(1)打撃・回転モード
打撃・回転モードについて図2及び図6を参照して説明する。図6は図2の切替部材44をモータ21側から見た図であり、カム部44B及び第一偏心ピン44C、第二偏心ピン44Dの位置関係を表している。
打撃・回転モードでは、第一偏心ピン44Cが図2に示す位置に配置され第二バネ42の付勢力によって連結部材34が第一の位置へ移動し、スプライン溝部34Aでスプライン係合部28Aと係合する。これにより、第二傘歯車28の回転が連結部材34及びシリンダ31を介して先端工具50に伝達される。第二偏心ピン44Dは回転係止部材37の溝部37Cから離間している。
カム部44Bは回転係止部材37の歯列37Aと接触しておらず、回転係止部材37は第一バネ43によって後方へ付勢されている。さらに回転係止部材37を介してスライドスリーブ41に第一バネ43の付勢力が伝わり、スライドスリーブ41が突当部45と当接する。これによって第二呼吸孔31bが閉塞状態となり空気室38が密閉される。この状態で打撃子36が後退して第一呼吸孔31aを閉塞すると、先端工具50に打撃力が付与される。このようにして、打撃・回転モードでは先端工具50に打撃力と回転力の両方が付与される。
(2)打撃モード
打撃モードについて図3及び図7を参照して説明する。図7は図3の切替部材44をモータ21側から見た図であり、カム部44B及び第一偏心ピン44C、第二偏心ピン44Dの位置関係を表している。図7に示すように切替部材44を打撃モードに切替えると、第一偏心ピン44Cが前方に移動する。
第一偏心ピン44Cは、第二バネ42の付勢力に抗して連結部材34を押動し連結部材34を前方へ摺動させ、連結部材34を第二の位置へ移動させる。これにより、スプライン係合部28Aとスプライン溝部34Aとの係合が解除される。連結部材34が前方へ移動することにより、連結部材34の先端部が回転係止部材37の内部に挿入され、歯列34Bと歯列37Aとが係合する。回転係止部材37は凹凸部37Bによって回転が阻止されているため、回転係止部材37と係合している連結部材34も回転不能となる。さらに、連結部材34に係合されるシリンダ31も回転不能となり、第二傘歯車28はシリンダ31上を空転するため、回転力は先端工具50に伝わらない。
スライドスリーブ41は突当部45と当接して第二呼吸孔31bを塞いでいるため、先端工具50を被削材に押付けて打撃子36を後退させて第一呼吸孔31aを閉塞させることにより空気室38は密閉される。これにより、ピストン33が往復運動して空気室38を介して先端工具50に打撃力が付与される。このようにして、打撃モードでは先端工具50に打撃力のみ付与される。
打撃モードにおいて、第二偏心ピン44Dは、溝部37Cの溝に係合することにより回転係止部材37のシリンダ31の軸心方向への移動を規制し、回転係止部材37を固定している。
(3)ニュートラルモード
ニュートラルモードについて図4及び図8を参照して説明する。図8は図4の切替部材44をモータ21側から見た図であり、カム部44B及び第一偏心ピン44C、第二偏心ピン44Dの位置関係を表している。図8に示すように切替部材44をニュートラルモードとすると、カム部44B及び第一偏心ピン44Cが前方に移動する。
ニュートラルモードでは、第一偏心ピン44Cが図4に示す位置に配置され、第一偏心ピン44Cが連結部材34を押動し、第二バネ42の付勢力に抗して連結部材34を前方に摺動させる。これにより、スプライン係合部28Aとスプライン溝部34Aとの係合が解除される。よって、第二傘歯車28がシリンダ31上を空転し、先端工具50には回転力が伝達されない。
また、カム部44Bは、回転係止部材37を押動し、第一バネ43の付勢力に抗して回転係止部材37を前方に摺動させる。スライドスリーブ41は、フランジ部41Aで回転係止部材37と当接しているため、回転係止部材37が前進したことにより第二バネ42の付勢力によって前方に移動する。これにより第二呼吸孔31bが開放されて、空気室38と外気が連通する。この状態でピストン33が往復運動しても空気室38内の圧力は変動せず打撃力が先端工具50に伝達されない。このようにして、ニュートラルモードでは先端工具50に打撃力も回転力も付与されない。なお、ニュートラルモードでは、第二偏心ピン44Dは溝部37Cから離間している。
また、回転係止部材37が後方に移動して歯列34Bと歯列37Aが係合していないためシリンダ31は自由に回転することができる。これにより先端工具50の回転方向の位置決めが可能となり、例えば先端工具50がスコップ状の指向性を持ったものである場合においても、容易に先端工具の回転方向の位置を調節することができる。
(4)回転モード
回転モードについて図5及び図9を参照して説明する。図9は図5の切替部材44をモータ21側から見た図であり、カム部44B及び第一偏心ピン44C、第二偏心ピン44Dの位置関係を表している。図9に示すように切替部材44を回転モードとすることでカム部44Bが前方に移動する。
回転モードでは、第一偏心ピン44Cが図5に示す位置に配置され、第二バネ42の付勢力によって連結部材34がスプライン溝部34Aでスプライン係合部28Aと係合する。これにより、第二傘歯車28の回転が連結部材34及びシリンダ31を介して先端工具50に伝達される。
カム部44Bが回転係止部材37を押動し、第一バネ43の付勢力に抗して回転係止部材37を前方に摺動させる。スライドスリーブ41は、フランジ部41Aで回転係止部材37と当接しているため、第二バネ42の付勢力によって前方に移動する。これにより第二呼吸孔31bが開放されて、空気室38と外気が連通する。この状態でピストン33が往復運動しても空気室38内の圧力は変動せず打撃力が先端工具50に伝達されない。このようにして、回転モードでは先端工具50に回転力のみ付与される。また、回転モードでは、第二偏心ピン44Dは溝部37Cから離間している。
上述した本実施形態のハンマドリル1では、切替部材44によって打撃モードに切替えると、連結部材34は第二の位置へ移動して先端工具50への回転力の伝達を阻止する。打撃モード時には、回転係止部材37がシリンダ31の回転を規制し、かつ、第二偏心ピン44Dが溝部37Cの溝に係合することによって回転係止部材37を固定するので、作業中に本体をある一定の高さから木材等の被加工材に強く押し付けた場合や、本体を持ち上げて空打ちが発生した場合であっても、連結部材34と回転係止部材37とがシリンダ31の軸心方向に移動することがない。よって、連結部材34の歯列34Bと回転係止部材37の歯列37Aとの噛み合いが外れることがなく、打撃モード時にシリンダ31が回転し、作業中に先端工具50が回転して取付角度が変わることを確実に防止することができる。
また、切替部材44に第二偏心ピン44Dが設けられているため、連結部材34の位置を第二の位置(図7)に移動させると同時に、第二偏心ピン44Dを移動させて回転係止部材37の溝部37Cと係合させることができる。よって、第一偏心ピン44Cによってハンマドリル1を打撃モードに切替えると同時に、回転係止部材37を第二偏心ピン44Dによって固定することができる。このように簡易な構成によって、回転係止部材37を固定することができる。
また、切替部材44には基体44A及びカム部44B、第一偏心ピン44C、第二偏心ピン44Dが一体的に設けられているので、ハンマドリル1の使用者が基体44Aを回転させてハンマドリル1を打撃モードに切替えると同時に、第一偏心ピン44Cが連結部材34を第二の位置へ移動させ、第二偏心ピン44Dが回転係止部材37を固定することができる。
また、カム部44Bの回動中心から第二偏心ピン44Dの軸心までの距離は、カム部44Bの回動中心から第一偏心ピン44Cの軸心までの距離よりも大きいので、切替部材44の回転に伴い第一偏心ピン44Cが連結部材34を第一の位置へ切替える際に、回転係止部材37を固定するための第二偏心ピン44Dが連結部材34に当接することを確実に防止することができる。
なお、本発明による打撃工具は上述した実施の形態に限定されず特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲で種々の変更が可能である。例えば、回転係止部材とスライドスリーブを一体のスリーブとして成型することができる。また、歯列やスプライン係合部などをクラッチ構造にして連結部材とスリーブ及び回転伝達部を脱着させることで、回転伝達の切替を行ってもよい。
本発明の打撃工具は、回転力を付与せず打撃のみを行う打撃モードを有するハンマドリル等に利用できる。
1:ハンマドリル、 10:ハンドル部、 11:電源ケーブル、 12:トリガ、 20:モータハウジング、 21:モータ、 22:モータピニオン軸、 22A:ピニオン、 23:第一回転軸、 24:第二回転軸、 25:第一歯車、 26:第二歯車、 27:第一傘歯車、 28:第二傘歯車、 28a:スプライン係合部、 29:クランクシャフト、 30:外枠部材、 31:シリンダ、 31a:第一呼吸孔、 31b:第二呼吸孔、 32:保持部材、 33:ピストン、 34:連結部材、 34A:スプライン溝部、 34B:歯列、 35:コンロッド、 36:打撃子、 37:回転係止部材、 37A:歯列、 37B:凹凸部、 37C:溝部、 38:空気室、 39:中間子、 40:サイドハンドル、 41:スライドスリーブ、 41A:フランジ部、 42:第二バネ、 43:第一バネ、 44:切替部材、 44A:基体、 44B:カム部、 44C:第一偏心ピン、 44D:第二偏心ピン、 45:突当部、 50:先端工具、 60:工具保持部

Claims (8)

  1. ハウジングと、
    該ハウジング内に収容されるモータと、
    先端工具を保持するため該ハウジング内に回転自在に支持される略円筒形状のシリンダと、
    該シリンダ内周に摺動可能に設けられるピストンと、
    該モータの回転を該ピストンの往復運動に変換する変換機構と、
    該シリンダの軸心方向において第一の位置と第二の位置との間で往復移動可能に設けられ該シリンダと一体的に回転する連結部材を有し、該連結部材が該第一の位置にあるとき該モータの回転を該シリンダに伝達させて該シリンダをその軸心を中心に回転させ、該連結部材が該第二の位置にあるとき該モータの回転の該シリンダへの伝達を阻止する回転伝達機構と、
    該シリンダの軸心方向における該連結部材の位置を該第一の位置又は該第二の位置に切替る切替手段と、
    該ハウジング内に回転不能に、かつ、該シリンダの軸心方向において往復移動可能に設けられ、該連結部材が該第一の位置にあるとき該連結部材に係合せず、該連結部材が該第二の位置にあるとき該連結部材と係合することにより該シリンダの回転を規制する回転係止部材と、
    該切替手段によって該連結部材が該第二の位置に配置されるとき該回転係止部材を固定する固定手段と、を備えることを特徴とする打撃工具。
  2. 該固定手段は、該切替手段に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の打撃工具。
  3. 該切替手段は、
    該ハウジングに回動可能に支持されるカム部と、
    該カム部から該連結部材側に突出し、該カム部の回動に伴って該連結部材に当接することにより、該連結部材を該第一の位置から該第二の位置へ移動させる第一の偏心ピンと、を有し、
    該固定手段は、該切替手段のうち該第一の偏心ピンとは異なる位置から該回転係止部材側に突出する第二の偏心ピンを有し、
    該回転係止部材は、該切替手段の回動により該連結部材が該第二の位置に移動したときに該第二の偏心ピンが係合可能な溝が形成される溝部を有し、
    該第二の偏心ピンは、該溝に係合することにより該回転係止部材の該シリンダの軸心方向への移動を規制することを特徴とする請求項2に記載の打撃工具。
  4. さらに、該切替手段は、使用者によって把持され、該ハウジングに対して回転可能に設けられる基体を有し、
    該カム部は、該基体から延び、該基体の回転に伴って該基体の回転中心をその回動中心として回動し、
    該第二の偏心ピンは、該基体から該回転係止部材側に突出することを特徴とする請求項3に記載の打撃工具。
  5. 該カム部の回動中心から該第二の偏心ピンの軸心までの距離は、該カム部の回動中心から該第一の偏心ピンの軸心までの距離よりも大きいことを特徴とする請求項3又は4に記載の打撃工具。
  6. ハウジングと、
    該ハウジング内に収容されるモータと、
    該モータの回転駆動により回転するクランクシャフトと、
    第一の呼吸孔と、該第一の呼吸孔よりも該クランクシャフト側に形成される第二の呼吸孔とが形成される略円筒形状であって、該ハウジング内に回転可能に支持され、先端工具を保持するシリンダと、
    該クランクシャフトと接続され、該シリンダ内において該シリンダの軸心方向に往復動するピストンと、
    該シリンダ内において該シリンダの軸心方向に往復動可能に設けられ、該先端工具を打撃する中間子と、
    該シリンダ内において該シリンダの軸心方向に往復動可能に設けられ、該中間子を打撃し、該ピストン及び該シリンダと共に空気室を画成し、該中間子が該ピストン側へ所定距離以上移動したとき該第一の呼吸孔を閉塞する打撃子と、
    該モータの回転を該シリンダの回転力に変換する駆動ギヤと、該シリンダの軸心方向において第一の位置と第二の位置との間で往復移動可能に設けられ、該シリンダと一体的に回転する連結部材と、を有し、該連結部材が該第一の位置にあるとき該駆動ギヤと係合することにより該モータの回転を該シリンダに伝達させて該シリンダをその軸心を中心に回転させ、該連結部材が該第二の位置にあるとき該駆動ギヤと係合せず該モータの回転の該シリンダへの伝達を阻止する回転伝達機構と、
    該ハウジング内に回転不能に、かつ、該シリンダの軸心方向において往復移動可能に設けられ、該連結部材が該第一の位置にあるとき該連結部材に係合せず、該連結部材が該第二の位置にあるとき該連結部材と係合することにより該シリンダの回転を規制する回転係止部材と、
    該シリンダの軸心方向に移動可能に設けられ、該回転係止部材の移動に伴い該シリンダの軸心方向へ移動し、該第二の呼吸孔を開放または閉塞するスライドスリーブと、
    該スライドスリーブを該ピストン側に向けて付勢する付勢手段と、
    該シリンダの軸心方向における該連結部材の位置を該第一の位置又は該第二の位置に切替る第一の偏心ピンと、該回転係止部材を該シリンダの軸心方向に移動させるカム部とを有する切替手段と、
    該切替手段によって該連結部材が該第二の位置に配置されるとき該回転係止部材を固定する固定手段と、を備えることを特徴とする打撃工具。
  7. 該固定手段は、該切替手段のうち該第一の偏心ピンとは異なる位置から該回転係止部材側に突出する第二の偏心ピンを有し、
    該回転係止部材は、該切替手段の回動により該連結部材が該第二の位置に移動したときに該第二の偏心ピンが係合可能な溝が形成される溝部を有し、
    該第二の偏心ピンは、打撃モード時のみ該溝に係合することにより該回転係止部材の該シリンダの軸心方向への移動を規制することを特徴とする請求項6に記載の打撃工具。
  8. 該カム部の回動中心から該第二の偏心ピンの軸心までの距離は、該カム部の回動中心から該第一の偏心ピンの軸心までの距離よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の打撃工具。
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