JP5422277B2 - 排水ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、特に空調機に装備される排水ポンプに関する。
空調機の室内ユニットにおいては、冷房運転時に空気中の水分が凝縮して熱交換器に付着し、水滴が熱交換器の下方に設けられるドレンパン内に滴下する。このドレンパン内に溜ったドレン水を排水するために排水ポンプが室内ユニットに装備される。この排水ポンプの一例として、下端部に吸込口が設けられると共に側部に吐出口が設けられたハウジング内に回転羽根を回転自在に設け、ハウジングの上部開口にカバーを介して固定したモータにより回転羽根を回転させるものがある。モータを駆動して回転羽根を回転させると、ドレンパン内に貯溜したドレン水は吸込口の下端から吸い込まれ、ハウジング内面に沿って揚水され、ハウジングの吐出口から外部に吐出される。
この種の排水ポンプの先行技術例として、特許文献1に開示されているものがある。図15は、特許文献1に開示された排水ポンプの全体構成を示す一部破断正面図、図16はその回転羽根の上面図及び側面図である。全体を符号1で示す排水ポンプは、モータ10と、モータ10に対して下方にブラケット20を介して取り付けられたポンプ本体30とを有する。ブラケット20は、ハウジング40の上部開口を覆うカバー32と一体に形成されており、カバー32はシール部材34を介してハウジング40に連結されている。ハウジング40は、プラスチック製であって、下方に向かって開口するパイプ状の吸込口42、内部に形成されているポンプ室44、及び側方に向かって開口する吐出口46を有している。吸込口42の吸込端部43は、開口端に向かって内径寸法が絞られるテーパ面に形成されている。
ハウジング40内には、モータ10の出力によって回転される回転羽根50がポンプ室44内に収容される状態で装備されている。回転羽根50は、軸部52と、軸部52の上部において外周部から放射方向に延びる複数の平板状の大径羽根60と、各大径羽根60の下縁部に連結されるとともに吸込口42に収容される複数の平板状の小径羽根54とを有している。軸部52は、カバー32の中央に形成された貫通孔36を貫通してモータ10側へ突出しており、軸部52の上端中心に設けた穴53にモータ10の駆動軸12が挿入されて固定されている。軸部52の上面には、水切円板14が取り付けられており、この水切円板14は、カバー32の貫通孔36から噴出するドレン水がモータ10側へ飛散するのを防止している。
大径羽根60の下縁部はテーパ状に形成されており、この下縁部は開口部63を有する円盤状の環状部材62で連結されている。小径羽根54は、大径羽根60と樹脂により一体的に構成されており、大径羽根60の下方に配置されている。隣り合う大径羽根60,60の間には補助羽根68が設けられており、この補助羽根68と大径羽根60とによりポンプの揚程を確保することができる。
大径羽根60と補助羽根68の外周端は円筒状壁部材64によって連結されている。円筒状壁部材64の上縁部の位置は、大径羽根60と補助羽根68の上縁部の位置より低くされている。大径羽根60の回転により液体内から発生した気泡の流れは、円筒状壁部材64によって吐出口46へスムーズに流れ、気泡のカバー32の底面35への衝突が緩和され、騒音が減少する。また、排水ポンプ1が停止したときに、吐出口46からハウジング40のポンプ室44へ戻る水が円筒状壁部材64に突き当たり、円筒状壁部材64の緩衝により徐々に拡散され、戻り水に起因する騒音も低減される。なお、円筒状壁部材64の上縁部の位置は、ポンプ能力(使用する揚程)に応じて、大径羽根60及び補助羽根68の上縁部の位置よりも高くしたり、あるいは同じ位置にしたりすることで、騒音を減少させることができる。
円筒状壁部材64の下端部は、大径羽根60と補助羽根68の下縁部を連結する環状部材62に環状連結される。この環状部材62により、吸込口42から上昇してくるドレン水の液面がほぼ上下に分断され、大径羽根60に接する水の量が減少し、気泡の発生が減少することとなる。この環状部材62の内周部側は軸部52との間に開口部63を有する。大径羽根60と補助羽根68の下縁部は小径羽根64に向かって傾斜する形状に形成され、環状部材62もこの傾斜に合わせて皿状に形成されている。
特開平09−68185号公報
上記のような排水ポンプ1においては、空調機の電源を入れて排水ポンプ1が運転を開始すると、ドレン水が小径羽根54に掛かり、回転力が加わって吸込みが始まり、水が徐々にポンプ室44内に導入される。ポンプ室44内では、水と空気が混在した状態となり、回転羽根50にはそれらの気液混合流体が衝突する。この衝突が水掻き騒音や振動に繋がる。
回転羽根50では、気液境界に多量に発生する気泡が直接大径羽根60の前面に衝突して破裂し、大径羽根60の下流側では気泡が発生するため、キャビテーション音と振動が大きくなる。円筒状壁部材64の上縁部の位置が大径羽根60の上縁部の位置より低く形成されていることにより騒音をある程度低減することが可能となるが、騒音をより効果的に低減させることについては、格別の配慮がなされていなかった。
そこで、本発明の目的は、揚程、吐出し量などのポンプ性能を維持しつつ、回転羽根の水掻きに伴う騒音と振動を低減可能な排水ポンプを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による排水ポンプは、モータと、前記モータの出力軸に連結される回転羽根と、下端部に吸込口が設けられるとともに側部に吐出口が設けられており、前記回転羽根を回転自在に収容するハウジングとを備え、前記回転羽根は、前記モータの出力軸に連結される軸部と、前記軸部から放射方向に延びる複数の板状の大径羽根と、前記大径羽根の下縁部に連結されるとともに前記吸込口に収容される複数の板状の小径羽根と、前記大径羽根の外周部を連結する円筒状壁部材とを有している排水ポンプであって、前記大径羽根は、前記軸部から外方へ延びる内側羽根と、前記円筒状壁部材から内方へ延びる外側羽根とに分割されており、前記内側羽根と前記外側羽根は前記軸部の周りに交互に配置されていることを特徴としている。
本発明の排水ポンプによれば、大径羽根が内側羽根と外側羽根に分割されているとともに、内側羽根と外側羽根が軸部の周りに交互に配置されていることで、内側羽根と外側羽根の間、内側羽根と円筒状壁部材の間、及び外側羽根と軸部との間から気泡を回転方向下流側へ逃がすことができるため、大径羽根に衝突する気泡の量が低減し、気泡の潰れによる騒音を低減することができる。また、大径羽根に作用する回転方向と逆向きの力が低減するので、負荷が低減して振動が低減する。なお、軸部の中心から内側羽根の径方向外側端部までの距離R1と軸部の中心から外側羽根の径方向内側端部までの距離R2とを実質的に同じにすることにより、水を掻き揚げる大径羽根の径方向長さが従来品の大径羽根の径方向長さと実質的に同じになるため、従来品と同等のポンプ性能を確保することができる。また、吸込口の開口面積と流路面積を従来品と実質的に同じにすることにより、ポンプの吐出し量についても、従来品と同等の量を確保することができる。
本発明の排水ポンプによれば、内側羽根と外側羽根の間、内側羽根と円筒状壁部材の間、及び外側羽根と軸部との間から気泡を回転方向下流側へ逃がすことができるため、円筒状壁部材の形状やその上縁部の位置にかかわらず、大径羽根に衝突する気泡の量が低減し、気泡の潰れによる騒音を低減することができる。また、大径羽根に作用する回転方向と逆向きの力が低減するので、負荷が低減して振動が低減する。よって、空調機の静穏化に寄与することができる。
本発明による排水ポンプの一例を示す一部破断正面図である。 本発明による排水ポンプに用いる回転羽根の一実施例を示す図である。 図2の回転羽根の変形例を示す図である。 図2に示す回転羽根の低揚程運転時の気液境界の様子を従来の回転羽根の場合と比較して示す説明図である。 図2に示す回転羽根の高揚程運転時の気液境界の様子を従来の回転羽根の場合と比較して示す説明図である。 本発明による排水ポンプに用いる回転羽根の別の実施例を示す図である。 本発明による排水ポンプに用いる回転羽根の更に別の実施例を示す図である。 本発明による排水ポンプに用いる回転羽根の更に別の実施例を示す図である。 本発明による排水ポンプに用いる回転羽根の実施例の部分断面図である。 本発明による排水ポンプに用いる回転羽根の小径羽根の変形例の下面図である。 本発明による排水ポンプの揚程とそれに応じたラジアル方向の振動の大きさとの関係を従来の排水ポンプの場合と並べて示したグラフである。 本発明による排水ポンプの揚程とそれに応じたアキシャル方向の振動の大きさとの関係を従来の排水ポンプの場合と並べて示したグラフである。 本発明による排水ポンプの揚程能力を従来の排水ポンプの場合と並べて示した表である。 ACモータ及びDCモータの回転数とトルクの関係を示すグラフである。 従来の排水ポンプの一例を示す一部破断正面図である。 図15に示す排水ポンプの回転羽根の上面図及び側面図である。
以下、図面を参照して本発明による排水ポンプの実施例を説明する。図1には、本発明による排水ポンプの一例の一部破断正面図、図2には、図1に示す排水ポンプに用いる回転羽根の一実施例が示されている。図2(a)は回転羽根の上面図、図2(b)は図2(a)に示す回転羽根のA−A断面図、図2(c)は図2(a)に示す回転羽根の下面図である。この回転羽根が組み込まれる排水ポンプの構造は、図15、図16に示すものと同等のものには同じ符号を用いることで再度の説明を省略する。また、回転羽根についても、本発明の特徴となる部分以外の構造については、図15、図16で示したものと同等のものには同じ符号を用いることで再度の説明を省略する。
図2に示す回転羽根100においては、大径羽根101は、軸部52から径方向外側へ延びる内側羽根102と、円筒状壁部材64から径方向内側へ延びる外側羽根103とに分割されており、内側羽根102と外側羽根103は軸部52の周りに交互に配置されている。
図4及び図5には、本発明による排水ポンプの低揚程運転時(図4)と高揚程運転時(図5)について、気液境界の様子が従来の排水ポンプの場合と比較して模式的に示されている。低揚程運転時(図4)には、大径羽根101が内側羽根102と外側羽根103とに分割されている位置の近傍(一点鎖線の円で示す位置)が、実質的に気液境界となる。気液境界の内側が空気層の領域であり、気液境界の外側が水層の領域である。即ち、気泡の発生量が多くなる位置で大径羽根101が内側羽根102と外側羽根103とに分割されている。大径羽根101の分割位置は、騒音を低減しようとする揚程に応じて設定される。すなわち、騒音を低減しようとする揚程の時に回転羽根100内に生じる気液境界の近傍において大径羽根101を内側羽根102と外側羽根103に分割するのが効果的である。
回転羽根100が図示された矢印の方向に回転すると、気泡と水とは回転羽根100内において矢印で示すように流れ、気泡が内側羽根102と外側羽根103とに衝突することなくこれらの間を通過し、且つ下流側の気泡発生量を抑制することが可能になる。このように、内側羽根102と外側羽根103の間、内側羽根102と円筒状壁部分64との間、及び外側羽根103と軸部52との間から気泡を逃がす構造とすることで、気泡が羽根に衝突する量が減少するので、気泡の潰れによるキャビテーションが減少し、これにより、騒音と振動を低減することができる。また、気泡が羽根に衝突することで、羽根に回転方向と逆向きの力が作用するが、水の逃げ道を設けておくことで、各羽根に作用する逆向きの力が低減するので、負荷が低減する。
揚程が上昇するに連れて、高揚程運転時(図5)に示すように、気液境界の径は縮小して、内側羽根102と外側羽根103の水を掻く量が多くなり、気泡は内側羽根102のみに当たるようになる。水を掻く量が多くなると負荷が大きくなるので、回転羽根50の回転数は起動時と比べて低下する。気液境界の径が縮小し、且つ回転羽根50の回転数が低下することにより、回転羽根100への気泡の衝突量が少なくなるため、キャビテーション音は低下する。また、水は、内側羽根102と円筒状壁部材64の間、及び内側羽根102と外側羽根103の間にある隙間から下流へ逃がすようになるので、羽根一枚当たりの負荷を減らすことができ、従来と比べて振動を低減することができる。
図11のグラフには本発明による排水ポンプの揚程とそれに応じたラジアル方向の振動の大きさとの関係が、また図12のグラフには、揚程とアキシャル方向の振動の大きさとの関係が、従来品の場合と並べて示されている。図11及び図12に示すように、本発明品では、特に、ラジアル方向の振動が低揚程運転において大きく改善されている。また、総じて、どの揚程でも、本発明品の方が従来品と比較して、振動が低減している。
内側羽根102と外側羽根103の各径方向長さは、実使用揚程に応じて定めることができる。即ち、羽根半径をrとしたとき、揚程H=r^2×ω^2÷(2×g)の関係がある。内側羽根102と外側羽根103の各径方向長さの和を従来の大径羽根の径方向長さと等しくすることで、水を掻き揚げる羽根半径rが変わらないようにすることができ、それによって、従来品と同等のポンプ性能を確保することができる。
すなわち、図2に示す例では、軸部52の中心から外側羽根103の径方向内側端部103aまでの距離R2は、軸部52の中心から内側羽根102の径方向外側端部102aまでの距離R1と実質的に同じにしてある。このようなR1とR2との関係を保つことによって、従来品と同等のポンプ性能を確保することができるのに加えて、外側羽根103の径方向内側端部103aと内側羽根102の径方向外側端部102aとの間を気泡と水の混合物の流れFが流れ易くなる。すなわち、気泡については逃げ道が確保されることになり、気泡の内側羽根102や外側羽根103との衝突が少なくなり、気泡の潰れに起因するキャビテーションによる騒音・振動が低減する。なお、R2はR1より大きくても構わない。逆に、R2をR1より十分に小さくすると、気液混合流と回転羽根100との衝突の状態が従来と変わらなくなるので、騒音・振動低減の作用・効果が薄れる。
図3は図2の回転羽根の変形例を示す図であり、図3(a)は上面図、図3(b)は図3(a)のA’―A’断面図、図3(c)は図3(a)の下面図である。図2では円筒状壁部材64が段付き形状となっているが、図3に示すように、円筒状壁部材64をストレートの薄肉形状とすることで、回転羽根100’内の流路が広がり、気液混合物がより流れ易くなるため、さらに騒音・振動低減効果が高くなる。
また、吐出し量を確保するため、吸込口42の開口面積と流路面積については、従来品と変更していない。ポンプ性能の確保については、図13に示すように、吐出し量と締切揚程について、従来品と同等の能力を確保することができることが確認されている。
図2に示す回転羽根100は、軸部52の周方向に隣り合う大径羽根101,101間に放射方向に延びる板状の補助羽根104を備えている。なお、図面を見易くするために、符号104は一つの補助羽根についてのみ付してある。補助羽根104は、軸部52と円筒状壁部材64から離間する位置において径方向に延びる内側補助羽根105と、円筒状壁部材64から径方向内側へ延びる外側補助羽根106とに分割されている。大径羽根101の内側羽根102と補助羽根104の内側補助羽根105、及び大径羽根101の外側羽根103と補助羽根104の外側補助羽根106は、軸部52の周りに交互に配置されている。このように、補助羽根104を両側の大径羽根101,101間の中間に設けることにより、大きな揚程を確保することができる。
図6には、本発明による排水ポンプに用いる回転羽根の別の実施例が示されている。この回転羽根110においては、円筒状壁部材164の上縁部の位置を大径羽根101と補助羽根104の上縁部の位置よりも低くしてある。円筒状壁部材164の上縁部の内側には、円弧状の面取り部(図示せず)を形成することができる。円筒状壁部材164をこのように形成することで、大径羽根101の周囲の液体内から発生した気泡の流れが、吐出口46へスムーズに流れ、気泡のカバー32の底面35への衝突が緩和されて騒音が減少する。
また、排水ポンプが停止したときに、吐出口46からケーシング内のポンプ室44へ戻る戻り水が円筒状壁部材164に突き当たり、円筒状壁部材164の緩衝により徐々に拡散され、戻り水に起因する騒音も低減する。しかも、円弧状の面取り部は、例えば円筒状壁部材164の板厚寸法にほぼ等しい曲率半径を有することによって、大径羽根101や補助羽根104の回転によって半径方向に流れるエネルギーを付与されたドレン水は、円筒状壁部材164の上縁部をスムーズに乗り越えて、つまり気泡の流れがスムーズになって吐出口46側へ向かうこととなり、低騒音化が実現できる。
円筒状壁部材164の下端部は、大径羽根101と補助羽根104の下縁部を連結する環状部材62に環状連結される。なお、図では、円筒状壁部材164と環状部材62とが一体的に構成されている場合を示しているが、それらを別体で構成してよいのは勿論である。環状部材62により、吸込口42から上昇してくるドレン水の液面がほぼ上下に分断され、大径羽根101に接する水の量が減少し、気泡の発生が減少する。環状部材62の内周部側は回転羽根110の中心部との間に開口部63を有する。大径羽根101と補助羽根105の下縁部は小径羽根54に向かって傾斜する形状に形成され、環状部材62もこの傾斜に合わせて皿状に形成される。
図9には、本発明による排水ポンプの回転羽根の部分断面図を示している。図9(a)は図2の部分断面図であり、それ以外は図2とは異なる形状の実施例の部分断面図である。これらの実施例に示す通り、円筒状壁部材64の形状やその上縁部の位置にかかわらず、大径羽根101が内側羽根102と外側羽根103に分割されていることにより、気泡の潰れによるキャビテーションが減少し、騒音と振動を低減させることができる。
図10は、本発明による排水ポンプに用いる回転羽根の小径羽根の変形例の下面図を示している。図2に示す例では、揚程、吐出し量等のポンプ性能を従来品と同等に維持するため、吸込口の開口面積と流路面積を従来品と同等にしているが、必要なポンプ性能に応じて小径羽根を例えば図10に示すような形状にして吸込口の開口面積と流路面積を調整することも可能である。
図7には、本発明による排水ポンプに用いる回転羽根の更に別の実施例が示されている。この回転羽根120においては、隣り合う大径羽根101,101間に複数の補助羽根104,104が配置されている。この例では、補助羽根104は二つであるが、これに限らず3つ又はそれ以上であってもよい。複数の補助羽根104,104は、隣り合う大径羽根101,101間を軸部52の周りに等間隔に分割する位置に配置されている。即ち、この実施例では、大径羽根101は軸部52の周りに90度毎に配置されており、隣り合う大径羽根101,101間に補助羽根104は二つあるので、内側羽根102と内側補助羽根105は軸部52の周りに30度間隔をおいて配置され、外側羽根103と外側補助羽根106も軸部52の周りに30度間隔をおいて配置されている。外側と内側の羽根を併せると、各羽根は15度ずつずれて配置されていることになる。
図8には、本発明による排水ポンプに用いる回転羽根の更に別の実施例が示されている。この回転羽根130においては、大径羽根101及び補助羽根104が、それぞれ軸部52の径方向に三分割されている。即ち、大径羽根101は、内側羽根102と外側羽根103と中間羽根107とに分割され、補助羽根104は、内側補助羽根105と外側補助羽根106と中間補助羽根108に分割されている。内側羽根102と中間羽根107、及び内側補助羽根105と中間補助羽根108は、軸部52の周りに順次ずらして配置されている。中間羽根107及び中間補助羽根108、外側羽根103及び外側補助羽根106は、軸部52の回りに交互に配置され、かつ中間羽根107は、内側補助羽根105及び外側補助羽根106と軸部52の周りにずらして配置され、中間補助羽根108は、内側羽根102及び外側羽根103と軸部52の周りにずらして配置されており、先の実施例の場合と同様に、各羽根の端部間が繋がっておらず、気液境界部付近での気体の逃げ道を提供している。
なお、本発明の排水ポンプのモータとしては、ACモータ又はDCモータのいずれでも採用することができる。低揚程の場合には負荷が低く、且つ高回転なほど気液境界面が広がって水掻き時の気泡の衝突によるキャビテーション音の増大、振動の悪化が起こり易いが、モータの特性上の違いから、図14に示す如く、DCモータの方が低負荷時の回転数が高くなる傾向があるため、DCポンプに本発明を適用した方がより大きな効果を得ることができる。
10 モータ 12 出力軸
14 水切円板 20 ブラケット
30 ポンプ本体 32 カバー
34 シール部材 35 底面
40 ハウジング 42 吸込口
43 吸込端部 44 ポンプ室
46 吐出口 52 軸部
54 小径羽根 62 環状部材
63 開口部 64,164 円筒状壁部材
100,110,120,130 回転羽根
101 大径羽根
102 内側羽根 102a 径方向外側端部
103 外側羽根 103a 径方向内側端部
104 補助羽根 105 内側補助羽根
106 外側補助羽根 107 中間羽根
108 中間補助羽根

Claims (7)

  1. モータと、前記モータの出力軸に連結される回転羽根と、下端部に吸込口が設けられるとともに側部に吐出口が設けられており、前記回転羽根を回転自在に収容するハウジングとを備え、前記回転羽根は、前記モータの出力軸に連結される軸部と、前記軸部から放射方向に延びる複数の板状の大径羽根と、前記大径羽根の下縁部に連結されるとともに前記吸込口に収容される複数の板状の小径羽根と、前記大径羽根の外周部を連結する円筒状壁部材とを有している排水ポンプであって、前記大径羽根は、前記軸部から外方へ延びて先端が円筒状壁部材とは離間する内側羽根と、前記円筒状壁部材から内方へ延びて先端が軸部とは離間する外側羽根とに分割されており、前記内側羽根と前記外側羽根は前記軸部の周りに交互に配置されていることを特徴とする排水ポンプ。
  2. 前記軸部の中心から前記内側羽根の径方向外側端部までの距離R1と、前記軸部の中心から前記外側羽根の径方向内側端部までの距離R2との関係がR1≦R2であることを特徴とする請求項1に記載の排水ポンプ。
  3. 前記内側羽根と前記外側羽根が気液境界の近傍で分割されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水ポンプ。
  4. 前記回転羽根は、前記軸部の周方向に隣り合う前記大径羽根間において放射方向に延びる板状の補助羽根を備えており、前記補助羽根は、前記軸部と前記円筒状壁部材の間において径方向に延びる内側補助羽根と、前記円筒状壁部材から内方へ延びる外側補助羽根とに分割されており、前記内側羽根及び前記内側補助羽根と、前記外側羽根及び前記外側補助羽根とが前記軸部の周りに交互に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の排水ポンプ。
  5. 前記隣り合う大径羽根間に複数の前記補助羽根が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の排水ポンプ。
  6. 前記補助羽根は、前記隣り合う大径羽根間を前記軸部の回りに等間隔に分割する位置に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の排水ポンプ。
  7. 前記大径羽根が、前記内側羽根と前記外側羽根と中間羽根とに分割されるとともにこれらが前記軸部の周方向に順次ずらして配置され、前記補助羽根が、前記内側補助羽根と前記外側補助羽根と中間補助羽根とに分割されるとともにこれらが前記軸部の周方向に順次ずらして配置され、前記中間羽根と前記中間補助羽根、前記外側羽根と前記外側補助羽根は前記軸部の回りに交互に配置され、かつ前記中間羽根は前記内側補助羽根及び前記外側補助羽根に対して前記軸部の周りにずらして配置され、前記中間補助羽根は前記内側羽根及び前記外側羽根に対して前記軸部の周りにずらして配置されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の排水ポンプ。
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