JP5422070B1 - 金属イオン供給装置 - Google Patents

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【課題】槽内の圧力が低下して金属粒の溶解が阻害されるといった問題が生じることなく、槽内における金属粒の流動が抑制され、かつ金属粒間の空間を可及的に狭くすることを可能とした金属イオン供給装置を提供すること。
【解決手段】金属粒群g内にめっき液を流通させて金属粒mを溶解させ、生成された金属イオンをめっき液に供給する金属イオン供給装置10であり、その下端にめっき液を槽内に流通させる多孔板2を有している槽1と、槽1内に配設され、収容された金属粒群gを下方に加圧するとともに第1のマグネット5を備えた加圧板4と、槽1の外周において槽1の高さ方向に昇降自在な第2のマグネット6を備え、第2のマグネット6の昇降に応じて第2のマグネット6に磁気吸引された第1のマグネット5が同期して加圧板4を昇降させるようになっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、金属粒群内にめっき液を流通させて金属粒を溶解させ、生成された金属イオンをめっき液に供給する金属イオン供給装置に関するものである。
鋼板等の金属板に錫やニッケル、亜鉛、銅などの各種電気めっきを施すに当たり、槽内にめっき液を流通させ、この流通過程で金属イオンをめっき液に補給する方法が一般に適用されている。
より具体的には、槽内に所望の金属イオンを発生させる金属粒群を収容しておき、槽内に電気めっき槽から流れてきためっき液を流通させ、金属粒群と接触させることにより、金属粒を溶解させて生成された金属イオンがめっき液に提供される。金属イオンが供給されためっき液は、槽に取り付けられた配管を介して電気めっき槽に流出されることになる。
ところで、金属粒である錫を溶解させる場合を取り上げると、めっき液が槽内の金属粒に接触した際に、めっき液中に溶け込んでいる酸素と金属粒が化学反応を起こし、金属粒が溶解して金属イオンがめっき液中に溶出するために、金属イオンを含むめっき液中の酸素が過多な場合には金属イオンが酸化されて酸化物(錫の場合はSnO2)が生成される。このような酸化物は不溶性であることからめっき液中にスラッジとして蓄積され、めっきの品質低下や、操業および設備保全の面で不具合を生じさせる要因となり得る。
そこで、このようなスラッジの発生を抑制する方策として、金属粒の溶解速度を向上させることが挙げられる。たとえば、金属粒群が収容されてめっき液が流通する槽内において金属粒とめっき液を接触させるに当たっては、めっき液の流路となる金属粒間の空間が狭いほど、めっき液の流速が向上して金属粒の溶解速度が高くなる。このことから、槽内における金属粒の流動を抑制しながら、金属粒間にできる空間を狭い状態に維持することが重要である。
ここで、特許文献1には、加圧板によって槽内の金属粒群を加圧することで槽内における金属粒の流動を抑制するとともに、加圧板を槽の軸心周りに回転させることで金属粒群を均して密度を高め、金属粒間の空間を可及的に狭くすることを可能とした、めっき液へ金属イオンを補給する装置が開示されている。
ここで開示される装置においては、その構成要素である槽の天井に開口を設け、この開口を介してロッドを貫通させ、ロッドの一端は槽内にある加圧板に固定され、ロッドの他端は槽外にあるモータおよび減速機に取り付けられた構成が適用されている。なお、このロッドはさらにその他端が槽外にあるシリンダにも取り付けられており、このシリンダでロッドおよび加圧板を押し込むことができ、モータおよび減速機の回転によってロッドおよび加圧板を回転させることができる。
このように、槽の天井に加圧板を昇降および回転させるためのロッドが貫通する開口を備えた構成においては、槽内の気密性を確保する観点から、開口とロッドの間にシール構造を形成することが必要となる。仮に開口とロッドの間がシールされていないと、槽内の圧力が低下し、このことによって槽内における金属粒の溶解が不十分となり、めっき液への金属イオンの供給が不十分となってしまう。
しかしながら、開口とロッドの間にシール構造が形成されている場合であっても、錫等の金属の結晶がロッドやシール部材に付着することは避けられず、この金属粒の付着によってシール部材が劣化してシール性が低下するといった問題がある。
シール性の低下により、めっき液が槽外へ漏れ出したり、槽内の圧力低下によって金属粒の溶解が阻害されるといった問題に繋がる。
特開昭62−93399号公報
本発明は上記する問題に鑑みてなされたものであり、槽内の圧力が低下して金属粒の溶解が阻害されるといった問題が生じることなく、槽内における金属粒の流動が抑制され、かつ金属粒間の空間を可及的に狭くすることを可能とした金属イオン供給装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による金属イオン供給装置は、金属粒群内にめっき液を流通させて金属粒を溶解させ、生成された金属イオンをめっき液に供給する金属イオン供給装置であって、金属粒群を収容する槽であって、その下端にめっき液を該槽内に流通させる多孔板を有している槽と、槽内に配設され、収容された金属粒群を下方に加圧するとともに第1のマグネットを備えた加圧板と、槽の外周において槽の高さ方向に昇降自在な第2のマグネットと、を備え、第2のマグネットの昇降に応じて該第2のマグネットに磁気吸引された第1のマグネットが同期して加圧板を昇降させるようになっているものである。
本発明の金属イオン供給装置は、槽の天井に開口を設け、加圧板を押圧および回転させるロッドをこの開口に貫通させる従来の装置に改良を加えて、槽の天井に開口を設けることを廃し、槽内の加圧板の昇降を、加圧板に取り付けられたマグネット(第1のマグネット)と、槽外のマグネット(第2のマグネット)を磁気吸引させ、第2のマグネットを昇降させることで槽内の第1のマグネットを昇降させ、もって加圧板の昇降を可能としたものである。
この構成により、槽の天井に開口を設け、加圧板を押圧および回転させるロッドをこの開口に貫通させる場合の様々な課題が解消され、しかも、槽内に収容された金属粒群を加圧板によって加圧することで、金属粒の流動を抑制でき、金属粒間の空間を狭い状態に維持することが可能となる。なお、加圧板はそれ自身の自重で金属粒群を加圧してその流動を抑制することもできるし、必要に応じて加圧板を金属粒群に対して押し込んでもよい。
たとえば筒状の槽の内側に円盤状の加圧板が配設され、この円盤状の加圧板の上面に加圧板の周方向に間隔を置いて複数の第1のマグネットが配設され、槽外にも、それぞれの第1のマグネットに対応する基数の第2のマグネットがたとえば環状の部材上に載置され、この環状の部材とともに第2のマグネットが昇降することで磁気吸引力を利用して第1のマグネットおよび加圧板の昇降をおこなうことができる。
ここで、より具体的な実施の形態として、槽の外周に環状の第1のステージが配設され、該第1のステージに第2のマグネットが配設されており、第1のステージにアクチュエータが取付けられ、槽の高さ方向に該第1のステージが昇降自在となっている形態を挙げることができる。
環状の第1のステージを昇降させるアクチュエータとしては、シリンダ機構やピストン機構、モータなどが挙げられる。
また、本発明による金属イオン供給装置の好ましい実施の形態としては、第1のステージには環状のレールが配設され、該レールの上に環状の第2のステージが配設され、該第2のステージに前記第2のマグネットが配設されており、第2のステージの周端にはギアが相互に回転係合した姿勢で取り付けられ、該ギアの軸心にモータが取付けられており、モータの回転によってギアを介して第2のステージが槽の周囲を公転し、第2のステージの公転の際に第2のマグネットに磁気吸引された第1のマグネットが同期して移動することで加圧板が軸心回りに自転する形態を挙げることができる。
本実施の形態の装置は、加圧板の昇降のみならず、加圧板の回転をも可能とするべく、槽外にある第2のマグネットを載置するステージ(第2のステージ)をモータにて槽の周囲で公転させ、加圧板の昇降はシリンダ機構等のアクチュエータにて実行させるものである。
めっき液の流通過程で金属粒が場所ごとに異なる態様で小さくなってくると、めっき液の流れる流路幅が大きくなる部位も生じ、たとえば加圧板の自重(たとえば200kg程度)によって金属粒群を抑えるのみでは、金属粒の溶解を十分に促進させることができない場合もある。また、いわゆる棚吊(金属粒同士が固着し、空隙を生じさせる現象)などによって空隙ができる場合も同様である。
このような場合には、加圧板を回転させることで金属粒群に周方向のせん断力を付与し、強制的に横方向に移動させるようにすることでこれらの問題を効果的に解消することができる。
なお、加圧板のうち、槽に収容される金属粒群に対向する端面から突部材が突出しており、加圧板の回転に応じて突部材が金属粒群を攪拌するようになっている形態がより好ましい。
突部材による攪拌により、金属粒間にできた広い隙間を解消したり、棚吊を解消することができる。
また、第2のマグネットを上昇させ、これに応じて第1のマグネットを上昇させて加圧板を持ち上げ、第1、第2のマグネットの磁気吸引を解除して加圧板を自由落下させる制御を実行することは、特に棚吊を強制的に解消する際に効果的である。
以上の説明から理解できるように、本発明の金属イオン供給装置によれば、槽内の加圧板の昇降を、加圧板に取り付けられたマグネット(第1のマグネット)と、槽外のマグネット(第2のマグネット)を磁気吸引させ、第2のマグネットを昇降させることで槽内の第1のマグネットを昇降させるようにしたことで、槽内の圧力低下の問題を解消しながら、槽内における金属粒の流動を抑制することができ、かつ金属粒間の空間を可及的に狭くすることができ、もって金属粒の溶解速度を向上させてめっき液に金属イオンを効果的に供給することができる。
本発明の金属イオン供給装置の実施の形態1の斜視図であって一部を破断して槽の内部を視認可能とした図である。 図1のII−II矢視図である。 装置の作動態様を説明するとともに、槽内を流通するめっき液に金属イオンを供給している状態を説明した図である。 本発明の金属イオン供給装置の実施の形態2の斜視図であって一部を破断して槽の内部を視認可能とした図である。 (a)は図4のV−V矢視図であり、(b)は第1、第2のステージのみを取り出した斜視図である。 装置の作動態様を説明するとともに、槽内を流通するめっき液に金属イオンを供給している状態を説明した図である。
以下、図面を参照して本発明の金属イオン供給装置の実施の形態1,2を説明する。
(金属イオン供給装置の実施の形態1)
図1は本発明の金属イオン供給装置の実施の形態1の斜視図であって一部を破断して槽の内部を視認可能とした図であり、図2は図1のII−II矢視図である。また、図3は装置の作動態様を説明するとともに、槽内を流通するめっき液に金属イオンを供給している状態を説明した図である。
図示する金属イオン供給装置10は、多数の金属粒mからなる金属粒群gを収容する槽1と、槽1の下方に配設されてめっき液を槽1内に流通させる多数の孔2aを備えた多孔板2と、槽1の上方に配設されて収容された金属粒群gを下方に加圧する加圧板4と、加圧板4の上面においてその周方向に間隔をおいて載置された複数の第1のマグネット5と、槽1の外周において槽の高さ方向に昇降自在でその上面に第1のマグネット5と同基数でかつ対応する位置に第2のマグネット6が載置された第1のステージと、から大略構成されている。
多孔板2に開設された多数の孔2aは、槽1内に収容される金属粒mよりも小径であり、不図示の電気めっき槽から送られてくるめっき液を槽1内に流通させる一方で、槽1内に収容された金属粒mが下方に脱落しないようになっている。
加圧板4はたとえば自重が200kg程度あり、自重のみで下方に収容された金属粒群gを所望に加圧できるものである。
この加圧板4にも金属粒mよりも小径の多数の孔4aが開設されており、槽1内を流通しためっき液が多数の孔4aを通過し、その上方の槽1の側面に流体連通する管路3にスムーズに流れ込むようになっている。
槽1の上方の外周には、環状の支持台8bが配設され、ここにシリンダ機構7が固定されており、シリンダ機構を構成するロッドの先端が下方に配設された環状の第1のステージ8aと繋がっている。
シリンダ機構7を作動させることにより、第1のステージ8aとその上面に載置された第2のマグネット6を昇降させることができる(Y1方向)。
円盤状の加圧板4の上面の周方向に載置された複数の第1のマグネット5と、その周囲にある第1のステージ8a上に載置された複数の第2のマグネット6は、それぞれが対応する位置にあり、相互に磁気吸引力fで引き付け合っている。
したがって、シリンダ機構7の作動によって第1のステージ8aが昇降すると(Y1方向)、この昇降に応じてマグネット同士の磁気吸引力fを介して槽1内の加圧板4も同期して昇降することができる(Y2方向)。
この構成により、従来の装置のように、槽1の天井1aにはロッドが貫通する開口は存在せず、この開口がある場合の様々な課題、すなわち、開口とロッドの間のシール材が金属粒の付着によって劣化し、シール性が低下して槽内の圧力が低下したり、開口とロッドの隙間からめっき液が外部へ漏れ出すといった課題は生じ得ない。
なお、第1、第2のマグネット5,6は、所定の自重を有する加圧板4をスムーズに昇降できる磁気吸引力を発揮できる素材であって、かつ入手も容易なネオジム磁石が好適である。
ここで、図3を参照して、めっき液に金属イオンを提供する方法を説明する。
図示すように、槽1内に金属粒群gを収容し、その上に加圧板4を載置する。加圧板4は所定の重量を有し、記述するようにその自重のみで金属粒群gに所望の圧力qを付与することができるが、さらにシリンダ機構7を作動させて第1のステージ8aを降下させ、加圧板4を降下させて加圧力を高めることもできる。
ここで、槽1に収容される金属粒mとしては、錫やニッケル、亜鉛、銅など、電気めっきの種類に応じた金属種が適用される。
不図示の電気めっき槽から金属イオン供給装置10を構成する槽1に送られてきた(X1方向)めっき液は、多孔板2の多数の孔2aを介してその上方に送られ、多孔板2と加圧板4の間に収容された金属粒群g内の隙間を介して上方に流通していく(X2方向)。
槽1内に収容された金属粒群gは加圧板4の自重によって、必要に応じてシリンダ機構7の作動によってさらに付加された加圧力によって加圧されることで、金属粒mの流動が抑制され、金属粒m間の空間を狭い状態に維持することが可能となる。そのため、金属粒群g内を流通するめっき液の流速を高く維持することができ、金属粒mの溶解速度を高くすることができる。
めっき液が金属粒群g内の隙間を介して上方に流通していく過程でめっき液が金属粒群gと接触し、金属粒mが溶解して生成された金属イオンがめっき液に供給される。そして、金属イオンが供給されためっき液は、加圧板4の多数の孔4aを介して上方に流出し、槽1に取り付けられた管路3を介して電気めっき槽に流出される(X3方向)。
金属粒mが錫からなる場合は、めっき液の流速が高く維持されることに起因して、スラッジの発生を抑止できるという効果も得られる。
ところで、金属粒mが溶解する過程で、金属粒m同士が固着して大きな空隙を生じさせる、いわゆる吊棚が発生することがある。
そこで、この吊棚を解消するべく、シリンダ機構7を作動して第1のステージ8aと第2のマグネット6を上昇させ、これに応じて第1のマグネット5を上昇させて加圧板4を持ち上げ、第1、第2のマグネット5,6の磁気吸引を解除して加圧板4を自由落下させる制御を実行するのがよい。たとえば、図示を省略するが、第1のステージ8a上で第2のマグネット6を槽1の径方向にスライド自在に構成しておき、あるタイミングで全ての第2のマグネット6を径方向外側にスライドさせて第1のマグネット5とのギャップを広げることで、双方の磁気吸引が瞬時に解除されるような装置構成を挙げることができる。
このような制御は、一定時間ごとに実行するのがよく、また、吊棚解消のみならず、衝撃荷重を金属粒群gに付与して金属粒群gを強制的に均す効果も奏される。
(金属イオン供給装置の実施の形態2)
図4は本発明の金属イオン供給装置の実施の形態2の斜視図であって一部を破断して槽の内部を視認可能とした図であり、図5aは図4のV−V矢視図であり、図5bは第1、第2のステージのみを取り出した斜視図である。また、図6は装置の作動態様を説明するとともに、槽内を流通するめっき液に金属イオンを供給している状態を説明した図である。
図示する金属イオン供給装置10Aは、金属イオン供給装置10に対して、加圧板4を回転させる回転機構を付加し、さらに、加圧板4の下方に複数の突部材9が付加された装置である。
回転機構について説明すると、第1のステージ8aの上面に環状のレール8cが配設され、レール8cの上に環状の第2のステージ8dが配設され、第2のステージ8dの上面に第2のマグネット6が配設されている。
第2のステージ8dの周端にはねじ切りが施されており、このねじ切りにギア8eが噛合い、相互に回転係合している。
ギア8eの軸心にはサーボモータ8fが取付けられており、サーボモータ8fの回転(Z1方向)によってギア8eを介して第2のステージ8dが槽の軸心Lの周囲を公転する(Z2方向)。このように、金属イオン供給装置10Aでは第2のステージ8dが公転するが、金属粒mを管路3より槽1内に供給するべく第1のステージ8aと第2のステージ8dを管路3より上方に移動させる際に、これらのステージが管路3と干渉してしまう。そこで、この干渉を解消するべく、図5bで示すように、第1のステージ8a、第2のステージ8dにはそれぞれ、切欠き8a’、8d’が設けられている。そして、第2のステージ8dの公転は、第1のステージ8aと第2のステージ8dが管路3よりも下方に位置するときにのみ実行される。
第2のステージ8dの公転の際に、第2のマグネット6に磁気吸引された第1のマグネット5が同期して移動することで、加圧板4を軸心Lの回りに自転させることができる(Z3方向)。このように加圧板4が回転することで、金属粒群gに周方向(横方向)のせん断力を付与することができ、このせん断力によって金属粒群gを効果的に均すことができる。
さらに、加圧板4が下方の金属粒群g内に延びる突部材9を具備していることで、加圧板4の回転の際に突部材9によって金属粒群gを攪拌することができるため、より一層効率的に金属粒群gの均しを実行することができる。また、上記する吊棚を効果的に解消することもできる。
上記する金属イオン供給装置10、10Aを適用することで、金属粒群gの効果的な均しが実現され、金属粒間の隙間を狭く維持することでここを流通するめっき液の流速を高くすることができる。そして、このことに起因して金属粒群gの溶解を十分に促進することができ、めっき液への金属イオンの供給を効率的におこなうことが可能となる。
「試作結果」
本発明者等は、図4で示す金属イオン供給装置の試作をおこなった。試作された装置では、槽がSUS316製で直径700mmの大きさであり、加圧板の重量が200kgで直径が700mmである。また、第1、第2のマグネットにはネオジム磁石を適用しており、このネオジム磁石は、高さ100mm、平面寸法における縦が64mm程度、横が200〜250mmの寸法を有しており、第1、第2のマグネット間のギャップを30mmとしている。
この試作モデルにおいて、第1、第2のマグネットをともに6個適用することで、加圧板のスムーズな回転と昇降を実現できることが特定されている。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
1…槽、1a…天井、2…多孔板、2a…孔、3…管路、3A…ホース(管路)、4…加圧板、4a…孔、5…マグネット(第1のマグネット)、6…マグネット(第2のマグネット)、7…アクチュエータ(シリンダ機構)、8a…第1のステージ、8c…レール、8d…第2のステージ、8e…ギア、8f…サーボモータ、9…突部材、10,10A…金属イオン供給装置、m…金属粒、g…金属粒群

Claims (4)

  1. 金属粒群内にめっき液を流通させて金属粒を溶解させ、生成された金属イオンをめっき液に供給する金属イオン供給装置であって、
    金属粒群を収容する槽であって、その下端にめっき液を該槽内に流通させる多孔板を有している槽と、
    槽内に配設され、収容された金属粒群を下方に加圧するとともに第1のマグネットを備えた加圧板と、
    槽の外周に配設された環状の第1のステージ、該第1のステージの上に配設された環状の第2のステージと、該第2のステージに配設された第2のマグネットと、を備え、
    第1のステージにアクチュエータが取付けられ、槽の高さ方向に該第1のステージと第2のステージと第2のマグネットが昇降自在となっており、
    第2のマグネットの昇降に応じて該第2のマグネットに磁気吸引された第1のマグネットが同期して加圧板を昇降させるようになっており、
    第2のステージ槽の周囲を公転自在に配設されており、第2のステージの公転の際に第2のマグネットに磁気吸引された第1のマグネットが同期して移動することで加圧板が軸心回りに自転する金属イオン供給装置。
  2. 第1のステージ環状のレールが配設され、該レールの上に環状の第2のステージが配設されており、
    第2のステージの周端にはギアが相互に回転係合した姿勢で取り付けられ、該ギアの軸心にモータが取付けられており、
    モータの回転によってギアを介して第2のステージが槽の周囲を公転する請求項1記載の金属イオン供給装置。
  3. 加圧板のうち、槽に収容される金属粒群に対向する端面から突部材が突出しており、加圧板の回転に応じて突部材が金属粒群を攪拌するようになっている請求項1または2に記載の金属イオン供給装置。
  4. 第2のマグネットを上昇させ、これに応じて第1のマグネットを上昇させて加圧板を持ち上げ、第1、第2のマグネットの磁気吸引を解除して加圧板を自由落下させる制御を実行する請求項1〜のいずれかに記載の金属イオン供給装置。
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