JP5421810B2 - 飛翔物体監視方法及び監視装置 - Google Patents
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た特徴、画像番号、累積カウンタをリストとして登録する手段と、既にリストに登録されていると判断されたデータに対しては、リスト中の累積カウンタ1を加算する手段とを含む。そして、主として累積カウンタの値から天体を恒星とその他の天体とを識別し、像の特徴、主として重心位置、形状などからスペースデブリを識別する。これにより、天球の広い範囲を常時監視し、観測した大量の観測画像から自動的に恒星とその他の天体の分離処理を行うことが可能な画像処理方法を実現している。
例えば、飛翔物体データベース11の軌道情報13、もしくは外部情報12の外部軌道情報16から、観測したい飛翔物体32を選択する。選択の際、識別情報14や識別結果15がある場合は、選択の参考とすることを可能とする。選択した飛翔物体32の軌道更新時間、軌道更新優先度、要求精度、要求識別情報を入力し、軌道更新要求17として組合せ制御部に通知する。周期的に軌道を更新するために、周期的に軌道更新要求17を自動作成することを可能とする。また、待受方位、待受方位幅、待受仰角、待受仰角幅、待受距離、待受距離幅を入力し、未確認飛翔物体探知要求18として組合せ制御部2に通知する。
例えば、軌道更新要求17の選択飛翔物体番号と軌道更新時間から軌道予測要求19を作成し、軌道予測部3に通知する。軌道予測部3からの予測軌道情報20に基づいて、要求精度や要求識別情報を満たすように、軌道更新優先度の順番に従って、レーダ4、光学望遠鏡6、電波受信装置7の各センサの組合せを決定し、レーダ制御情報21、望遠鏡制御情報22、電波受信装置制御情報23を各センサに通知する。
例えば、軌道予測要求19に含まれる選択飛翔物体番号を使用して、飛翔物体データベース11の軌道情報13もしくは外部情報12の外部軌道情報16から、該当する軌道を検索する。当該軌道に摂動係数が含まれている場合は、軌道の観測時間と軌道予測要求19の軌道更新時間との時間間隔に摂動係数を乗じて補正量を計算し、補正された軌道6要素を計算する。補正された軌道6要素を用いて各センサの位置および観測可能な領域から飛翔物体を観測できる時間を算出し、センサ毎の観測可能時間とする。ただし、光学望遠鏡6の観測可能時間は、太陽と地球と飛翔物体32の位置関係から、飛翔物体32に対して太陽光が照射され、観測可能であることを考慮する。その後、摂動係数が含まれている場合は、センサ毎の観測可能時間における補正量を計算し、補正された軌道6要素を再度計算する。軌道精度は、軌道の観測時間からの時間経過による精度劣化を計算する。なお、大型のソーラパネルを持つ軽量な人工衛星などの場合は、太陽風による摂動が大きいため、太陽風の影響を考慮することを可能とする。例えば、ソーラパネルの大きさ、重量、太陽放射の反射係数を入力可能とし、太陽や軌道、衛星の位置関係から補正量を計算し、軌道6要素の算出時に補正をかける方法が考えられる。
例えば、レーダ制御情報21に含まれる待受の指示に従って、飛翔物体32を待ち受ける。飛翔物体32を探知した場合は、レーダ制御情報21に含まれる補正された軌道6要
素と相関の有無を判定し、相関がある場合は、選択飛翔物体番号と飛翔物体の時刻と飛翔物体の位置と飛翔物体の位置精度をリアルタイム探知情報29としてリアルタイム制御部5に直ちに通知する。選択飛翔物体番号と飛翔物体の時刻と飛翔物体の位置と飛翔物体の位置精度は、任意のタイミングでレーダ探知情報24として軌道情報算出部8にも通知する。また、レーダ制御情報21の識別要否で識別要となっていた場合は、観測と同時にISAR画像を取得し、選択飛翔物体番号とISAR画像をレーダ識別情報26として任意のタイミングで識別情報付加部9に通知する。補正された軌道6要素と相関がない場合は、未確認飛翔物体として飛翔物体の時刻と飛翔物体の位置と飛翔物体の位置精度をレーダ探知情報17として任意のタイミングで軌道情報算出部8に通知する。
例えば、リアルタイム探知情報29の飛翔物体の時刻と飛翔物体の位置を複数使用して、軌道6要素を算出する。また、飛翔物体32の位置精度から軌道精度を計算して、光学望遠鏡6の観測視野角を算出する。上記で算出された軌道6要素、観測視野角を選択飛翔物体番号と共にリアルタイム制御情報30として光学望遠鏡6に通知する。通知するタイミングは、観測視野角が一定以下、つまり軌道の精度が一定以上となった時とする。
例えば、望遠鏡制御情報22に含まれる補正された軌道6要素、観測開始時刻、観測終了時刻、観測視野角に従って飛翔物体32を探索する。リアルタイム制御情報30を受信した場合は、リアルタイム制御情報30に含まれる選択飛翔物体番号の飛翔物体32をこれから探知する予定の場合に、補正された軌道6要素と観測視野角についてリアルタイム制御情報30のものにオーバーライド可能とする。すでに探知している、もしくは観測予定にない選択飛翔物体番号の場合は、受信したリアルタイム制御情報30を破棄する。飛翔物体32を探知した場合は、望遠鏡制御情報22に含まれる補正された軌道6要素、及びリアルタイム制御情報30の軌道6要素と相関の有無を判定し、相関がある場合は、選択飛翔物体番号と飛翔物体の時刻と飛翔物体の位置と飛翔物体の位置精度を望遠鏡探知情報25として軌道情報算出部8に任意のタイミングで通知する。また、望遠鏡制御情報22の識別要否で識別要となっていた場合は、観測と同時に光学画像を取得し、選択飛翔物体番号と光学画像を望遠鏡識別情報27として、任意のタイミングで識別情報付加部9に通知する。軌道6要素と相関がない場合は、未確認飛翔物体として飛翔物体の時刻と飛翔物体の位置と飛翔物体の位置精度を任意のタイミングで軌道情報算出部8に通知する。
例えば、電波受信装置制御情報23に含まれる補正された軌道6要素、観測開始時刻、観測終了時刻に従って飛翔物体32を探索する。信号データが得られた場合は、選択飛翔物体番号と信号データを電波受信装置識別情報28として任意のタイミングで識別情報付加部9に通知する。
例えば、同一の選択飛翔物体番号の飛翔物体について、レーダ探知情報24及び望遠鏡探知情報25に含まれる飛翔物体の時刻、飛翔物体の位置、飛翔物体の位置精度から軌道6要素を算出する。算出した軌道6要素について、飛翔物体データベースの軌道情報13
に含まれる軌道6要素、摂動係数、軌道精度を考慮して相関がある場合、軌道情報13を更新する。摂動係数は飛翔物体データベースの軌道6要素と算出した軌道6要素と時間間隔を使用して、単位時間当たりの摂動係数を計算する。軌道精度は、レーダ探知情報24、望遠鏡制御情報13に含まれる飛翔物体の位置精度やデータの個数を使用して算出する。選択飛翔物体番号が未確認飛翔物体を意味する特別に定められた番号であった場合、レーダ探知情報24、望遠鏡探知情報25の中から相関のあるものを抽出して軌道6要素を算出する。算出した軌道6要素について、飛翔物体データベース11の軌道情報13に含まれる軌道6要素、摂動係数、軌道精度を考慮して相関がある場合、飛翔物体データベース11を更新する。相関がない場合、軌道6要素を新規の軌道情報13として飛翔物体データベース11に登録する。なお、人工衛星の場合、ロケットモータを使用して軌道の変更を行うことがあり、自動で相関がとれない場合があるため、手動など別の方法による相関を可能とする。その場合、摂動係数の更新は行わない。また、軌道予測部3と同様に、大型のソーラパネルを持つ軽量な人工衛星の場合の太陽風による摂動を考慮することを可能とする。
軌道情報13は、飛翔物体番号、軌道6要素、摂動係数、軌道精度を含む情報である。飛翔物体番号とは本装置内で飛翔物体を一意に特定するために割り振られる番号である。軌道6要素とは衛星の軌道やある時刻における位置を一意に特定できる表現であり、例えば、昇交点赤径、軌道傾斜角、軌道長半径、離心率、近地点引数、近地点通過時刻である。摂動係数とは、軌道6要素の摂動を規定する係数で、例えば、J2項による摂動、月/太陽による摂動、大気抵抗による摂動を規定する。軌道精度とは飛翔物体が一定以上の確率で存在する領域の表現で、観測した器材の位置、精度、探知回数により算出される。
AD)が現在でも使用しており、インターネットで公開されている。
対しても角度分解能が良く高精度な軌道情報の算出が可能であり、高速な角速度で移動する飛翔物体の発見及び追尾も容易となる。
5 リアルタイム制御部、6 光学望遠鏡、7 電波受信装置、
8 軌道情報算出部、9 識別情報付加部、10 識別処理部、
11 飛翔物体データベース、12 外部情報、13 軌道情報、14 識別情報、
15 識別結果、16 外部軌道情報、17 軌道更新要求、
18 未確認飛翔物体探知要求、19 軌道予測要求、20 予測軌道情報、
21 レーダ制御情報、22 望遠鏡制御情報、23 電波受信装置制御情報、
24 レーダ探知情報、25 望遠鏡探知情報、26 レーダ識別情報、
27 望遠鏡識別情報、28 電波受信装置識別情報、
29 リアルタイム探知情報、30 リアルタイム制御情報
31 飛翔物体監視装置、32 飛翔物体
Claims (4)
- 既知飛翔物体の探知を指示する軌道更新要求と未確認飛翔物体の待受けを指示する未確認飛翔物体探知要求のいずれかを作成し、既知飛翔物体または未確認飛翔物体の探知に用いるセンサの組合せを、前記軌道更新要求または前記未確認飛翔物体探知要求をもとに、レーダ及び光学望遠鏡のセンサ中から決定し、前記センサの組合せより得られた探知情報から、探知した飛翔物体の軌道情報を算出すると共に、その算出結果と飛翔物体データベースの既知飛翔物体の軌道情報とを照合し、探知した飛翔物体が既知飛翔物体であるか未確認飛翔物体であるかを識別して識別情報を作成することを特徴とする飛翔物体監視方法。
- 前記センサの組合せは、レーダ、光学望遠鏡、および電波受信装置のセンサ中から決定することを特徴とする請求項1に記載の飛翔物体監視方法。
- 飛翔物体を探知するレーダと、
飛翔物体を探知する光学望遠鏡と、
飛翔物体の軌道情報及び識別情報を格納する飛翔物体データベースと、
既知飛翔物体の探知を指示する軌道更新要求と未確認飛翔物体の待受けを指示する未確認飛翔物体探知要求のいずれかを作成する観測計画部と、
飛翔物体の探知に用いるセンサの組合せを、前記軌道更新要求または前記未確認飛翔物体探知要求をもとに、前記レーダ及び前記光学望遠鏡のセンサ中から決定する組合せ制御部と、
前記センサの組合せより得られた探知情報から、探知した飛翔物体の軌道情報を算出する軌道情報算出部と、
前記軌道情報算出部により算出された軌道情報と前記飛翔物体データベースの軌道情報とを照合し、探知した飛翔物体が既知飛翔物体であるか未確認飛翔物体であるかを識別して識別情報を作成する識別処理部と、
を備えたことを特徴とする飛翔物体監視装置。 - 飛翔物体が発する電波を探知する電波受信装置を備え、
前記組合せ制御部は、前記センサの組合せを、前記レーダ、前記光学望遠鏡、および前記電波受信装置のセンサ中から決定することを特徴とする請求項3に記載の飛翔物体監視装置。
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