JP6358974B2 - 観測計画作成装置及び観測装置 - Google Patents

観測計画作成装置及び観測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6358974B2
JP6358974B2 JP2015028682A JP2015028682A JP6358974B2 JP 6358974 B2 JP6358974 B2 JP 6358974B2 JP 2015028682 A JP2015028682 A JP 2015028682A JP 2015028682 A JP2015028682 A JP 2015028682A JP 6358974 B2 JP6358974 B2 JP 6358974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
observation
sensor
plan
target
task information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015028682A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016150648A (ja
Inventor
一貴 平嶋
一貴 平嶋
めぐみ 中▲西▼
めぐみ 中▲西▼
修介 渡部
修介 渡部
尾崎 敦夫
敦夫 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015028682A priority Critical patent/JP6358974B2/ja
Publication of JP2016150648A publication Critical patent/JP2016150648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6358974B2 publication Critical patent/JP6358974B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

この発明は、観測対象と当該観測対象を観測するセンサとの組み合わせを最適化する観測計画を作成する観測計画作成装置、及び観測計画作成装置を備えた観測装置に関するものである。
宇宙監視(SSA:Space Situational Awareness)において、地球を周回する衛星及びその破片等の宇宙飛翔物体(RSO:Resident Space Object)の監視は、限られた時間内に限られたセンサで行う必要がある。そのため、ユーザからの膨大な量の監視要求に対して、いつ、どのセンサで観測を行うのかを効率的に計画(スケジューリング)する必要がある。
この観測計画の作成は、地上にあるレーダ又は光学望遠鏡等の光学センサを含む複数のセンサを統括する中央処理部で行われ、当該センサに対して適当なRSOの観測を当該センサの空き観測時間に割当てていくことで行われる。
従来の観測計画の作成では、ある天球上の特定位置を通過するRSOを観測し続けるように指示するという単純な方法が取られていた(例えば特許文献1参照)。また、Covariance−Based Scheduling Algorithmを用い、センサによる観測対象の追尾誤差に基づいて算出される観測効果の高さを示す観測有効度と呼ばれる指標のみを考慮して観測計画を作成することによって、物理的な精度のみを満足する方法が取られていた(例えば非特許文献1参照)。
特開2002−220099号公報
K. Hill, etc. "Covariance-based Network Tasking of Optical Sensors," AAS 10-150, AAS/AIAA Space Flight Mechanics Conference, San Diego, CA, Feb. 14-17, 2010.
従来の特許文献1又は非特許文献1に挙げられるような観測装置では、観測計画の作成において考慮される指標が、各RSOの追尾誤差といった観測対象主体の指標であることが一般的であり、センサ側の指標は存在しなかった。そのためセンサ側の状況次第では観測計画を作成したにも関わらず観測が失敗してしまうケースが想定されるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、観測対象及びセンサの指標を考慮して観測計画を作成することで、従来構成に対して観測の失敗を抑制することができる観測計画作成装置及び観測装置を提供することを目的としている。
この発明の第1の発明に係る観測計画作成装置は、観測対象に対する観測要求を示すデータ、及び当該観測対象の観測に用いられるセンサの観測諸元を示すデータを格納するデータ格納部と、データ格納部に格納されたデータに基づいて、観測要求毎に、観測対象に関する観測指標及びセンサに関する観測指標を含み、当該観測要求に応じるためのタスク情報を作成するタスク情報作成部と、タスク情報作成部により作成されたタスク情報に基づいて、観測対象の観測を行う観測計画を作成する観測計画作成部とを備え、観測対象に関する観測指標は、センサによる当該観測対象の追尾誤差に基づいて算出された観測効果の高さを示す指標であることを特徴とする
この発明によれば、上記のように構成したので、観測対象及びセンサの指標を考慮して観測計画を作成することで、従来構成に対して観測の失敗を抑制することができる。
この発明の実施の形態1に係る観測計画作成装置を実装した観測装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるデータ格納部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるタスクリスト作成部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る観測計画作成装置のハードウェア構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る観測計画作成装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるデータ格納部に格納される観測要求データの一例を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるデータ格納部に格納されるセンサ諸元データ(レーダ)の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるデータ格納部に格納されるセンサ諸元データ(光学センサ)の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるタスクリスト作成部で作成されるタスクリストの一例を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるタスクリスト作成部で作成される光学センサ観測指標リストの一例を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるタスクリスト作成部による光度量の算出を説明する図である。 この発明の実施の形態1におけるタスクリスト作成部による観測環境度の算出を説明する図である。 この発明の実施の形態1における観測計画作成部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における観測計画作成部でのタスクリストのグループ分けを示す図である。 この発明の実施の形態1に係る観測計画作成装置で作成された観測計画の一例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る観測計画作成装置2を実装した観測装置1の構成を示すブロック図である。
観測装置1は、図1に示すように、観測計画作成装置2及び観測計画実行部3を備えている。
観測計画作成装置2は、観測計画対象期間(24時間又は数日間)毎に、観測可能な観測対象と、当該観測対象を観測するセンサ8との組み合わせを最適化するための観測計画(スケジュール)を作成するものである。なお、観測計画作成装置2での観測計画作成処理は、ユーザからの観測要求の入力を受けてから、観測計画を作成し、観測計画実行部3に観測計画を送るまでの処理を指す。
観測計画実行部3は、観測計画作成装置2により作成された観測計画に従い、観測対象の観測を行うものである。
観測計画作成装置2は、図1に示すように、データ格納部4、タスクリスト作成部5及び観測計画作成部6を備えている。
データ格納部4は、ユーザにより入力された観測対象に対する観測要求を示すデータ(以下、観測要求データ)、及びセンサ8の観測諸元を示すデータ(以下、センサ諸元データ)を格納するものである。このデータ格納部4は、図2に示すように、観測要求データを格納する観測要求データ格納部41と、センサ諸元データを格納するセンサ諸元データ格納部42とを有している。
タスクリスト作成部5は、データ格納部4に格納されたデータに基づいて、観測要求毎にタスク情報を作成し、当該タスク情報をリスト化したタスクリストを作成するものである。タスク情報は、観測要求に応じるためのものであり、観測要求データと、当該観測要求データに記された観測対象及びセンサ諸元データに基づく観測指標を示すデータとが含まれている。この観測指標を示すデータは、観測対象に関する観測指標を示すデータと、センサ8に関する観測指標を示すデータとから成る。このタスクリスト作成部5は、図3に示すように、タスク情報を作成するタスク情報作成部51と、タスク情報をリスト化したタスクリストを作成するリスト化部52とを有している。このタスクリスト作成部5によりタスクリストを作成することで、様々な観測要求をリスト化することができ、観測計画作成部6での観測計画の作成が容易となる。
観測計画作成部6は、タスクリスト作成部5により作成されたタスクリストに基づいて、観測計画を作成するものである。
また、観測計画実行部3は、図1に示すように、センサ制御部7及び複数のセンサ8を備えている。
センサ制御部7は、観測計画作成装置2の観測計画作成部6により作成された観測計画に従い、対象のセンサ8に観測時間の割当て情報を通知するものである。
センサ8は、センサ制御部7により通知された情報に従い、観測対象の観測を行うものである。このセンサ8は、地上に配置されたレーダ、光学センサから成る。
次に、上記のように構成された観測装置1を実現するためのハードウェア構成の一例を、図4を参照しながら説明する。
観測装置1のハードウェア構成は、例えば図4に示すように、プロセッサ101、メモリ102及びセンサ8から構成されている。
この図4において、図1に示す観測計画作成装置2のデータ格納部4はメモリ102で実現される。また、図1に示す観測計画作成装置2のタスクリスト作成部5及び観測計画作成部6と、観測計画実行部3のセンサ制御部7は、メモリ102に記憶されたプログラムを実行するプロセッサ101により実現される。また、複数のプロセッサ101及び複数のメモリ102が連携して上記機能を実行してもよい。
次に、上記のように構成された観測計画作成装置2の動作について、図5〜11を参照しながら説明する。
なお、観測計画作成装置2のデータ格納部4では、事前に、観測要求データ格納部41に観測要求データを格納し、センサ諸元データ格納部42にセンサ諸元データを格納している。以下、データ格納部4に格納される観測要求データ及びセンサ諸元データについて説明する。
まず、観測要求データについて、図6を参照しながら説明する。
観測要求データには、ユーザにより入力された観測対象及び観測方法等を示す情報が含まれている。図6に示す観測要求データにおいて、第1項目601の「対象」には、観測対象が記される。なお、観測対象としては、例えば、周回軌道上に存在する物体(衛星、デブリ等)であるRSO、当該物体を一つ以上含む空間(宇宙空間)等が挙げられる。デブリとは、宇宙ゴミのことである。
また、第2項目602から第7項目607には、観測方法の内容が記される。ここで、ユーザは、観測方法として、一定期間の観測を行う方法、一定期間内に一定回数の観測を行う方法、一定期間内に測定誤差が一定以下になるまで観測を行う方法の3種類のうち一つを選択する。
そして、ユーザが一定期間の観測を行う方法を選択した場合、図6の観測要求データの1行目に示すように、第2項目602の「達成条件」には「期間」が記され、第3項目603の「所要時間・期限」には観測期間が記される。一方、第4,5項目604,605には何も記されない。
また、ユーザが一定期間内に一定回数の観測を行う方法を選択した場合、図6の観測要求データの3行目に示すように、第2項目602の「達成条件」には「回数」が記され、第3項目603の「所要期間・期限」には観測期間が記され、第4項目604の「所要回数」には観測回数が記される。一方、第5項目605には何も記されない。
また、ユーザが一定期限内に測位誤差が一定以下になるまで観測を行う方法を選択した場合、図6の観測要求データの2行目に示すように、第2項目602の「達成条件」には「精度」が記され、第3項目603の「所要期間・期限」には観測期限が記され、第5項目605の「所要精度」には観測精度が記される。一方、第4項目604には何も記されない。
また、第6項目606の「光学同時観測要求」には、観測対象が低軌道のRSOであり、且つ、センサ8としてレーダ及び光学センサの両方を用いた詳細な観測が要求された場合に、「有」が記され、それ以外の場合には何も記されない。
また、第7項目607の「希望優先度」には、観測計画作成部6で観測計画を作成する際に参照する、ユーザが任意に設定可能な優先度が記される。この希望優先度には、基本的には、第2項目602の「達成条件」に応じたデフォルト値が設定される。例えば、「達成条件」が「期間」の場合には、「希望優先度」に「高」が記される。また、「達成条件」が「回数」の場合には、「希望優先度」に「中」が記される。また、「達成条件」が「精度」の場合には、「希望優先度」に「低」が記される。図6の例では、希望優先度に、デフォルト値以外の値を設定した場合を示している。
次に、センサ諸元データについて、図7,8を参照しながら説明する。
このセンサ諸元データには、例えば図7に示すようなレーダの観測諸元を示すデータ(以下、レーダ諸元データ)と、例えば図8に示すような光学センサの観測諸元を示すデータ(以下、光学センサ諸元データ)が含まれている。
図7に示すレーダ諸元データにおいて、第1項目701の「センサ番号」には、レーダを識別するための番号が記される。また、第2項目702の「同時観測可能数」には、レーダが同時に観測可能な観測対象の数が記される。また、第3項目703の「緯度」及び第4項目704の「経度」には、レーダの設置位置である緯度、経度が記される。
また、図8に示す光学センサ諸元データにおいて、第1項目801の「センサ番号」には、光学センサを識別するための番号が記される。また、第2項目802の「限界等級数」には、光学センサの露出時間と、この露出時間で光学センサが観測可能な最暗のRSOの等級数が記される。この限界等級数は、光学センサの露光時間の長さに依存する。また、第3項目803の「緯度」及び第4項目804の「経度」には、光学センサの設置位置である緯度、経度が記される。また、第5項目805の「天気予報1」及び第6項目806の「天気予報2」には、光学センサの設置位置での天気予報が提供元毎に記される。なお、図8の例では2つの天気予報を記した場合について示したが、3つ以上の天気予報を記してもよい。
そして、観測計画作成装置2の動作では、図5に示すように、まず、タスクリスト作成部5のタスク情報作成部51は、データ格納部4の観測要求データ格納部41及びセンサ諸元データ格納部42から、観測要求データ及びセンサ諸元データを読出す(ステップST501)。
次いで、タスク情報作成部51は、読出した観測要求データ及びセンサ諸元データに基づいて、観測要求毎にタスク情報を作成する(ステップST502)。
次いで、リスト化部52は、タスク情報作成部51により作成されたタスク情報をリスト化したタスクリストを作成する(ステップST503)。これにより、例えば図9に示すようなタスクリストが作成される。
図9に示すタスクリストにおいて、第1項目901の「タスク番号」には、観測要求毎のタスク情報を識別するための番号が記される。このタスク番号は、観測要求の入力順に割振られる。そして、主に第2項目902から第8項目908に観測要求データが記され、主に第9項目909から第15項目915に観測指標(観測対象に関する観測指標及びセンサ8に関する観測指標)を示すデータが記される。
このタスクリストの第2項目902から第7項目907には、図6に示す観測要求データの第1項目601から第6項目606に記された内容がそれぞれ記載される。
また、第8項目908の「固定タスク優先度」には、「デフォルト値」に固定タスク優先度のデフォルト値が記され、「希望優先度」に図6に示す観測要求データの第7項目607に記された希望優先度が記され、最終列に固定タスク優先度が記される。なお、固定タスク優先度のデフォルト値は、図6に示す観測要求データの第7項目607のデフォルト値と同じ値である。また、固定タスク優先度には、希望優先度が設定されている場合にはその値が優先的に設定され、希望優先度が設定されていない場合にはデフォルト値が設定される。
また、第9項目909の「パス・ピリオド」には、観測計画対象期間において観測対象を観測可能な観測区間が記される。ここで、観測区間としては、観測対象のパス(周回軌道)又はピリオドが挙げられる。ピリオドとは、パスを1時間毎に区切った単位である。ここで、低軌道の観測対象を観測する場合には、観測区間としてパスを用いる。一方、中軌道から高軌道の観測対象を観測する場合には、パスが長期間となるため、観測区間としてピリオドを用いる。図9の例では、「パス・ピリオド」に複数のピリオドを記した場合を示している。
また、第10項目910の「観測可能センサ」には、観測区間毎に、観測対象を観測可能なセンサ8が記される。なお、センサ8がレーダである場合において、観測区間毎の観測対象を観測可能なレーダの組み合わせの単位をジョブと称す。そして、第15項目の「ジョブ番号」には、このジョブを識別するための番号が記される。
また、第11項目911から第15項目915については、観測可能センサがレーダである場合に参照する。
この第11項目911の「観測期間」には、ジョブ毎に、レーダによる観測期間が記される。また、第12項目912の「観測有効度」には、ジョブ毎に、観測対象に関する観測指標である観測有効度が記される。なお、観測有効度は、レーダによる観測対象の追尾誤差に基づいて算出された観測効果の高さを示す値である。一方、第13,14項目913,914には何も記されない。
一方、観測可能センサが光学センサである場合には、図10に示す光学センサ観測指標リストを参照する。図10に示す光学センサ観測指標リストは、光学センサ毎に作成される。
図10に示す光学センサ観測指標リストにおいて、第1項目1001の「対象」には、観測対象が記される。また、第2項目1002の「パス・ピリオド」には、観測計画対象期間において観測対象を観測可能な観測区間が記される。
また、第3項目1003の「セクション」には、観測計画対象期間において観測対象を観測可能なセクションが記される。このセクションは、光学センサの露光時間に基づいて、観測対象のパスを一定時間で区切った単位である。
また、第4項目1004の「観測期間」には、セクション毎に、光学センサによる観測期間が記されている。また、第5項目1005の「観測有効度」には、セクション毎に、観測有効度が記される。
また、第6項目1006の「検出度」には、セクション毎に、センサ8に関する性能面の観測指標である検出度が記される。検出度とは、光度量に対する光学センサの限界等級数の比に基づいて算出される値であり、光学センサがどの程度余裕をもってRSOを検出できるかを示す値である。また、光度量とは、RSOが太陽光を受けどの程度の光を反射しているかを示す値であり、恒星における等級数と同じ値である。
この光度量は、図11に示すように、観測対象(RSO1101)の予測軌道、及び当該観測対象と地球1102上に設置されたセンサ8との位置関係に基づいて、下式(1),(2)より、当該観測対象の等級数を算出することで求められる。なお符号1103は太陽(光源)である。
Mv=−26.74−2.5log10(AαF(φ))+5.0log10(R) (1)
F(φ)=(2/3π){(π―φ)cosφ+sinφ} (2)
ここで、Mvは光度量(等級数)であり、F(φ)は位相関数であり、AはRSOに光が反射する実際の面積であり、αはアルベド(光が反射する割合)であり、φは位相角であり、Rは観測者からRSOまでの距離である。
また、第7項目1007の「観測環境度」には、セクション毎に、センサ8に関する周辺環境の観測指標である観測環境度が記される。観測環境度とは、観測に用いる光学センサの設置位置での環境(天候)の良さを示す値である。この観測環境度は、例えば図12に示すように、複数の団体が公開するピンポイントの天気予報を利用し、1時間毎の天気予報に基づいて算出される。そして、この観測環境度を数値化し、観測有効度又は検出度にかけ合わせる形で使用する。このように、観測環境度を数値化し、観測有効度又は検出度にかけ合わせることで、環境の良し悪しを指標の一部として扱うことが可能となる。
そして、タスクリスト作成部5は、作成したタスクリストを示すデータを観測計画作成部6へ送る。なお、このタスクリストは、ジョブ及びセクション単位で扱われる。
次いで、観測計画作成部6は、タスクリスト作成部5により作成されたタスクリストに基づいて観測計画を作成し、この観測計画を観測計画実行部3に送る(ステップST504,505)。以下、ステップST504の観測計画作成部6による観測計画作成動作について、図13を参照しながら説明する。
観測計画作成部6による観測計画作成動作では、図13に示すように、まず、初期化を行い、観測計画を空にする(ステップST1301)。
次いで、タスクリストに記された固定タスク優先度に基づいて、タスクリストを複数のグループに分ける(ステップST1302)。この際、分割するグループの数は、ユーザの要求の度合いに応じて最も適した値とする。図14では、タスクリストを、高、中、低の3つの優先度でグループ分けした場合を示している。
次いで、タスクリストに記された観測有効度、検出度及び観測環境度の3つの指標に基づいて、ジョブ及びセクション毎に、観測優先度を算出する(ステップST1303)。この際、指標が観測有効度のみの場合には、その観測有効度がそのまま観測優先度となる。すなわち、RSOをレーダで観測する場合には観測有効度のみが得られ、その値をそのまま観測優先度とする。また、複数の指標がある場合には、ユーザにより設定された算出式により観測優先度を求める。すなわち、RSOを光学センサで観測する場合には観測有効度、検出度及び観測環境度が得られ、例えば観測有効度と検出度をそれぞれ正規化したものの平均に観測環境度を掛け合わせた値を観測優先度とする。また、空間を光学センサで観測する場合には観測環境度のみが得られ、その値をそのまま観測優先度とする。このように、検出度及び観測環境度を指標として用いることで、観測計画を作成する際に観測対象主体の指標だけではなくセンサ8主体の指標も考慮することができ、性能及び周辺環境のよいセンサ8が選択されやすくなる。その結果、観測の失敗を抑制できる観測計画を作成することが可能となる。
次いで、タスクリスト内にグループが残っているかを判断する(ステップST1304)。
このステップST1304において、タスクリスト内にグループが残っていると判断した場合には、タスクリスト内のグループのうち、固定タスク優先度が一番高いグループを処理対象として選択する(ステップST1305)。以降、処理対象のグループに対し、ジョブ及びセクション毎に観測を行うセンサ8を割当てる処理に移行する。
次いで、処理対象のグループ内にタスク情報が残っているかを判断する(ステップST1306)。
このステップST1306において、処理対象のグループ内にタスク情報が残っていると判断した場合には、グループ内のタスク情報のうち、観測優先度が高いジョブ又はセクションを選択する(ステップST1307)。
次いで、選択したジョブ又はセクションの観測が可能なセンサ8に対し、当該ジョブ又はセクションの観測を仮に割当てる(ステップST1308)。
次いで、ジョブ又はセクションの観測を仮に割当てたセンサ8について、既に割当てられているジョブ及びセクションの観測数が最大同時観測数を超えていないかを判断する(ステップST1309)。
このステップST1309において、センサ8に既に割当てられている観測数が最大同時観測数を超えていると判断した場合には、その仮割り当てを放棄して、そのジョブ又はセクションを処理対象のグループから削除する(ステップST1310)。その後、シーケンスはステップST1307に戻り、次のジョブ又はセクションの選択に移る。
一方、ステップST1309において、センサ8に既に割当てられている観測数が最大同時観測数を超えていないと判断した場合には、このセンサ8で観測可能であると判断し、センサ8に対するジョブ又はセクションの観測の割当てを確定する。(ステップST1311)。
次いで、該当するタスク情報について、割当てた観測によって、タスクリストに記載された第3項目903から第6項目906に示される達成条件を満足しているかを判断する(ステップST1312)。このステップST1312において、達成条件を満足していないと判断した場合には、シーケンスはステップST1307に戻り、次のジョブ又はセクションの選択に移る。
一方、ステップST1312において、達成条件を満足していると判断した場合には、そのタスク情報は達成したと判断し、当該タスク情報を処理対象のグループから削除する(ステップST1313)。その後、シーケンスはステップST1306に戻り、次のタスク情報の選択に移る。
また、ステップST1306において、グループ内にタスク情報が残っていない場合(1つのグループのタスク情報を全て処理し終えた場合)には、当該グループをタスクリストから削除する(ステップST1314)。その後、シーケンスはステップST1304に戻り、次に固定タスク優先度が高いグループに対する処理に移行する。その後、全グループに対して同様の処理を繰り返す。
そして、ステップST1304において、タスクリスト内にグループがないと判断した場合(タスクリスト内の全てのグループを処理し終えた場合)には、観測計画対象期間における観測計画の作成を終了する。
以上の動作により、例えば図15に示すような観測計画が作成される。この観測計画は、図15に示すように、各センサ8に対し、時系列に、観測対象を識別する番号と、観測区間(パス、セクション)を識別する番号とを割当てていくことで作成される。
その後、観測計画作成部6は、完成した観測計画を観測計画実行部3へ送る。そして、観測計画実行部3のセンサ制御部7は、完成した観測計画に基づいて、各センサ8へ観測時間割当て情報を通知する。そして、各センサ8は通知された内容に基づいて、観測対象の観測を行う。
以上のように、この実施の形態1によれば、観測要求毎に、観測対象に関する観測指標及びセンサに関する観測指標を含むタスク情報を作成し、このタスク情報に基づいて観測計画を作成するように構成したので、観測対象及びセンサ側の指標を考慮したスケジューリングすることで、従来構成に対して観測の失敗を抑制することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 観測装置、2 観測計画作成装置、3 観測計画実行部、4 データ格納部、5 タスクリスト作成部、6 観測計画作成部、7 センサ制御部、8 センサ、41 観測要求データ格納部、42 センサ諸元データ格納部、51 タスク情報作成部、52 リスト化部、101 プロセッサ、102 メモリ。

Claims (7)

  1. 観測対象に対する観測要求を示すデータ、及び当該観測対象の観測に用いられるセンサの観測諸元を示すデータを格納するデータ格納部と、
    前記データ格納部に格納されたデータに基づいて、前記観測要求毎に、前記観測対象に関する観測指標及び前記センサに関する観測指標を含み、当該観測要求に応じるためのタスク情報を作成するタスク情報作成部と、
    前記タスク情報作成部により作成されたタスク情報に基づいて、前記観測対象の観測を行う観測計画を作成する観測計画作成部とを備え
    前記観測対象に関する観測指標は、前記センサによる当該観測対象の追尾誤差に基づいて算出された観測効果の高さを示す指標であることを特徴とする観測計画作成装置。
  2. 前記センサに関する観測指標は、
    前記観測対象の予測軌道、及び当該観測対象と前記センサとの位置関係に基づいて当該観測対象の等級数を算出し、当該観測対象の等級数に対する当該センサの限界等級数の比に基づいて算出された当該センサの観測性能を示す指標と、
    前記センサの設置位置における複数の天気予報に基づいて算出された当該センサの周辺環境を示す指標とから成る
    ことを特徴とする請求項1記載の観測計画作成装置。
  3. 観測対象に対する観測要求を示すデータ、及び当該観測対象の観測に用いられるセンサの観測諸元を示すデータを格納するデータ格納部と、
    前記データ格納部に格納されたデータに基づいて、前記観測要求毎に、前記観測対象に関する観測指標及び前記センサに関する観測指標を含み、当該観測要求に応じるためのタスク情報を作成するタスク情報作成部と、
    前記タスク情報作成部により作成されたタスク情報に基づいて、前記観測対象の観測を行う観測計画を作成する観測計画作成部とを備え
    前記センサに関する観測指標は、
    前記観測対象の予測軌道、及び当該観測対象と前記センサとの位置関係に基づいて当該観測対象の等級数を算出し、当該観測対象の等級数に対する当該センサの限界等級数の比に基づいて算出された当該センサの観測性能を示す指標と、
    前記センサの設置位置における複数の天気予報に基づいて算出された当該センサの周辺環境を示す指標とから成ることを特徴とする観測計画作成装置。
  4. 前記観測対象は、周回軌道上に存在する物体、又は当該物体を一つ以上含む空間である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の観測計画作成装置。
  5. 前記センサは光学センサであり、
    前記観測計画作成部は、前記物体の周回軌道単位、又は当該周回軌道を前記光学センサの露光時間に基づいて分割した単位で、前記観測計画を作成する
    ことを特徴とする請求項4記載の観測計画作成装置。
  6. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の観測計画作成装置と、
    前記観測計画作成装置により作成された観測計画を実行する前記センサを有する観測計画実行部と
    を備えた観測装置。
  7. 前記タスク情報作成部からの前記観測要求毎に作成されたタスク情報をリスト化し、タスクリストを作成するリスト化部を備え、
    前記観測計画作成部における前記タスク情報作成部により作成されたタスク情報は前記タスクリスト作成部により作成されたタスクリストであり、前記観測計画作成部における前記観測対象の観測を行う観測計画の作成は前記タスクリストに基づいて観測優先度を算出しての作成であることを特徴とする請求項1記載の観測計画作成装置。
JP2015028682A 2015-02-17 2015-02-17 観測計画作成装置及び観測装置 Expired - Fee Related JP6358974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015028682A JP6358974B2 (ja) 2015-02-17 2015-02-17 観測計画作成装置及び観測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015028682A JP6358974B2 (ja) 2015-02-17 2015-02-17 観測計画作成装置及び観測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016150648A JP2016150648A (ja) 2016-08-22
JP6358974B2 true JP6358974B2 (ja) 2018-07-18

Family

ID=56695086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015028682A Expired - Fee Related JP6358974B2 (ja) 2015-02-17 2015-02-17 観測計画作成装置及び観測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6358974B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9740465B1 (en) * 2016-11-16 2017-08-22 Vector Launch Inc. Orchestration of software application deployment in a satellite platform

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5421810B2 (ja) * 2010-02-03 2014-02-19 三菱電機株式会社 飛翔物体監視方法及び監視装置
JP2014172555A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Mitsubishi Electric Corp 衛星観測システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016150648A (ja) 2016-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Masciadri et al. MOSE: operational forecast of the optical turbulence and atmospheric parameters at European Southern Observatory ground-based sites–I. Overview and vertical stratification of atmospheric parameters at 0–20 km
US20180292286A1 (en) Detecting gas leaks using unmanned aerial vehicles
JP6552928B2 (ja) 気象予測装置、気象予測方法およびプログラム
JP6388511B2 (ja) 宇宙飛翔物体監視装置、宇宙飛翔物体監視方法、及び、プログラム
AU2014247680B2 (en) Method and system for displaying nowcasts along a route on a map
US11210616B2 (en) Asset allocation evaluation system
US8972306B2 (en) System and method for sensor tasking
US10145972B2 (en) Systems and methods for advanced rapid imaging and analysis for earthquakes
US10371537B1 (en) Systems and methods for flexible route planning
CN107767212B (zh) 一种供需关系的计算方法、装置、服务器和存储介质
US20180245935A1 (en) Monitoring air pollution
Masciadri et al. Filtering techniques to enhance optical turbulence forecast performances at short time-scales
US11585960B2 (en) Effective agriculture and environment monitoring
US10627380B2 (en) Multi-source data assimilation for three-dimensional environmental monitoring
Di Francesco et al. Optimal management of human resources in transhipment container ports
JP6358974B2 (ja) 観測計画作成装置及び観測装置
US11645719B2 (en) Dynamic event depiction facilitating automatic resource(s) diverting
CN108319264A (zh) 航行控制方法、装置
Darko et al. A sampling‐based path planning algorithm for improving observations in tropical cyclones
US20120036142A1 (en) Optimized Satellite Image Retrieval
CN106104414A (zh) 存储公用网络
JP6759954B2 (ja) 観測計画立案プログラム、観測計画立案装置、及び観測計画立案方法
JP6337684B2 (ja) 観測計画作成装置及び観測装置
US10043371B2 (en) Aquatic epidemic alert methods and systems
CN110501460A (zh) 大气监测方法、装置及电子设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180522

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6358974

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees