JP5419823B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1aの概略側断面図である。図2は、図1に示す冷蔵室2の正面図及び上面図である。図3は、図1に示す冷蔵庫1aに設けられているLED9の発光特性を表す図である。図4は、図1に示す冷蔵庫1の冷蔵室2及び扉6の上面図及び側断面図である。図5は、図1に示す冷蔵庫1aに設けられている貯蔵品を冷却する風路25が設けられている場合の概要構成例図である。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
まず、冷蔵庫1aの構成について説明する。
冷蔵庫1aは、図1(a)に示すように、貯蔵品(食品等)を収納するための空間を有する冷蔵室2、切替室3、野菜室4及び冷凍室5を有している。冷蔵庫1aは、貯蔵品を冷蔵、冷凍する機能を有しており、特に、冷蔵室2の天井13側にLED9が設けられているものである。
図4に示すように、冷蔵室2の天井13の所定の角度βは、LED9の光軸12が、冷蔵室2の前面側に向かい、且つ、扉6から冷蔵室2に向かう方向において、全てのLED9の光軸12が、最上段の積載棚8の前縁B1より前方向(冷蔵室2から扉6に向かう方向)に、LED9の光軸がでないようになっている。つまり、全てのLED9は、光軸12が冷蔵室2の前面側に向くように設けられ、且つ、最上段の積載棚8と交差するように配置されているということである。また、この所定の角度βは、冷蔵室2の貯蔵スペースを圧迫しないように、例えば1°〜20°程度とするとよい。なお、最上段の積載棚8とは、積載棚8の内で、鉛直方向に一番高い位置に設けられているものである。また、積載棚8の前縁B1とは、図4に示すように、冷蔵庫1を正面視した時に、手前側の縁に相当する。
図5は、図1に示す冷蔵庫1に設けられているドアポケット11を冷却する風路25の上面図及び側断面図である。図5に示すように、冷蔵室2の天井13には、冷蔵室2内に冷気を送り込むための風路25が設けられるような構成にしてもよい。この風路25は、送り込まれた冷気を、吹き出し口26から、特に、ドアポケット11に導くものである。ここで、吹き出し口26は、風路25を伝って送り込まれた冷気を冷蔵室2内に放出する開口部である。この吹き出し口26の位置は、冷蔵室2から扉6に向かう方向に対して、例えば、最上段の積載棚8よりも前方に形成されているとよい。風路25を介して吹き出し口26から供給される冷気によって、ドアポケット11の貯蔵品だけでなく、LED9を冷却することも期待できる。つまり、LED9の発熱によりLED9の光度が低下してしまうことが抑制されるとともに、LED9の寿命が短くなってしまうのを抑制することができる。また、LED9は、白熱電球と比較すると発熱しにくいことから、風路25を流れる冷気が加温されにくいことは言うまでもない。
冷蔵庫1aは、複数のLED9を光源としているために、LED9の内の1つの直下に貯蔵品が置かれて光がさえぎられても、その他の光が遮られていないLED9によって冷蔵室2及び冷蔵室2の前面側(ドアポケット11等を含む)の視認性が低下することが抑制される。また、複数のLED9を光源としているために、冷蔵室2内の光が届きにくい領域が少なくなり、冷蔵室2(ドアポケット11や表示装置、冷蔵庫1a外等も含む)の視認性が低下することが抑制されることは言うまでもない。また、全てのLED9は、その光軸12が冷蔵室2の前面側に向かい、且つ、最上段の積載棚8と交差するように配置されているので、ユーザーにまぶしさを感じさせることを低減させるとともに、冷蔵室2だけでなく、ドアポケット11等にも光を照射することができる。つまり、冷蔵庫1aは、上記のようにLED9が設けられているので、冷蔵室2及び冷蔵室2の前面側を視認しやすくなっている。
[LED9の光の拡大]
図6は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1bにランプカバー15を設けてLED9の照明範囲を拡大した場合の説明図である。なお、本実施の形態2では、実施の形態1と同一部分には同一符号とし、実施の形態1との相違点を中心に説明するものとする。
ランプカバー15には、図6に示すように、例えば冷蔵庫1bの左右の側面に略垂直な方向に凹凸が形成されており、LED9から照射された光がランプカバー15に到達すると、この凹凸によって屈折して、特に、冷蔵室2から扉6に向かう方向に光が広がるようになる。また、ランプカバー15に、図6に示すように、例えば扉6と略垂直な方向に凹凸が形成されると、LED9から照射された光が、特に、冷蔵庫1の左右の側面と垂直な方向に広がるようになる。つまり、冷蔵庫1bは、ランプカバー15によって、照明範囲を拡大することができる。なお、ランプカバー15に形成される凹凸の形状や方向は、視認性を特に向上させたい方向や位置等に合わせて、複数の凹凸パターンを組み合わせてもよい。
冷蔵庫1bは、冷蔵庫1aの有する効果に加え、LED9が発した光を屈折させて照明範囲を拡大するランプカバー15が設けられているので、照明範囲が拡大して、冷蔵室2及び冷蔵室2の前面側の視認しやすくなる。
[冷蔵庫1cのLED9の駆動回路の説明]
図7は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1cの駆動回路例を示す図である。図8は、従来の冷蔵庫の異常(運転状態)を報知する手段の説明図である。図9は、冷蔵庫1cがLED9の点滅によって冷蔵庫1cの異常を報知する説明図である。なお、本実施の形態3では、実施の形態1、2と同一部分には同一符号とし、実施の形態1、2との相違点を中心に説明するものとする。図7に示すように、白熱電球を照明として採用している冷蔵庫の場合には、この白熱電球の点灯/消灯は、リレー19等の機械接点による入/切をして切り替える。一方、冷蔵庫1cは、LED9を照明として採用しているので、図7に示すように、このLED9の点灯/消灯を、トランジスタ20といった半導体素子等を用いて行うことができる。白熱電球に対してLED9の発光(駆動)に係る電圧・電流が小さいので、冷蔵庫1cは、消費電力を抑えることができる。また、白熱電球に対してLED9の点灯/消灯するための駆動部品は、比較的安価であるとともに、高寿命である。さらに、白熱電球に用いられるリレー19より、LED9に用いられるトランジスタ20の方が、点灯/消灯の切り換えが速い。
図8に示すように、従来の冷蔵庫では、冷蔵庫に設けた制御手段(図示省略)が、冷蔵庫に異常が生じたものと判断すると、例えば、冷蔵庫の扉に設置された操作パネル21に設けた液晶表示部22にあらかじめ定められた番号等を表示したり、図8のように操作パネル21に設けられた異常表示用LED23の点滅回数等で、冷蔵庫の異常をユーザーに報知していた。冷蔵庫1cは、従来の冷蔵庫のように、液晶表示部22及び異常表示用LED23が設けられていているものとして説明するが、設けられていなくてもよい。
冷蔵庫1cは、冷蔵庫1aの有する効果に加え、白熱電球ではなくLED9を用いているので、消費電力を抑えることができ、また、駆動回路のコストが安価であるためにコストアップを抑制することができ、さらに、高寿命であり、点灯/消灯の切り換えが速いものとなっている。
[冷蔵庫1dの異常の報知方法2]
図10は、本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫1dのLED9の明るさと点灯時間の関係の説明図である。図11は、図10に示す冷蔵庫1dの異常とデューティー比の関係の説明図である。なお、本実施の形態4では、実施の形態1〜3と同一部分には同一符号とし、実施の形態1〜3との相違点を中心に説明するものとする。実施の形態3において述べたように、トランジスタ20といった半導体素子等を用いたLED9の駆動回路は、LED9の点灯/消灯の切り換えを速く行うことができる。これにより、例えば、LED9を数kHzの周波数で点灯/消灯を繰り返すと、人間の目の錯覚によりLED9が点滅しているようには見えず、明るさが低減して見えるようになる。
また、例えば、操作パネル21からLED9の明るさの調整指示を行えるようにして、冷蔵庫1dのユーザーが、LED9の明るさを設定できるようにしてもよい。これにより、例えば、冷蔵庫1dの設置されている場所が明るい場合には、LED9の光をそれほど必要としないため、LED9の明るさを小さくして使用するようにし、また、冷蔵室2の貯蔵品を整理する等、冷蔵室2内を明るくしたいような場合には、明るさを上げるように調整すればよい。つまり、冷蔵庫1dは、LED9を用いているために、デューティー比を調整して明るさを変化させることができるので、消費電力を低減することができるようになっている。
冷蔵庫1dは、冷蔵庫1aの有する効果に加え、LED9の明るさを徐々に増減させるように、デューティー比を調整するので、ユーザーが驚いてしまうことを抑制しながら、冷蔵庫1dの異常を報知することができる。
[左右の扉の開閉状態におけるLED9の点灯/消灯]
図12は、実施の形態5に係る冷蔵庫1eの正面図である。図13は、図12に示す冷蔵庫1eの右扉6A、左扉6Bの開閉時における照明の説明図である。なお、本実施の形態5では、実施の形態1〜4と同一部分には同一符号とし、実施の形態1〜4との相違点を中心に説明するものとする。冷蔵庫1eは、右扉6Aの開閉状態を検知するための右ドアスイッチ24Aと、左扉6Bの開閉状態を検知するための左ドアスイッチ24Bを有している。図12に示すように、右ドアスイッチ24A及び左ドアスイッチ24Bが設けられる位置は、特に、限定されるものではないが、例えば、右ドアスイッチ24Aが右扉6Aに設けられ、左ドアスイッチ24Bが左扉6Bに設けられているとよい。
冷蔵庫1eは、冷蔵庫1aの有する効果に加え、右扉6Aをユーザーが開いた場合には、LED9の内で冷蔵室2の右側を照明するものを点灯させて、左扉6Bをユーザーが開いた場合には、LED9の内で冷蔵室2の左側を照明するものを点灯させるようにしているので、消費電力を低減することができる。
[背面側のLED9の配置について]
図14は、本発明の実施の形態6に係る冷蔵庫1fの正面図である。なお、本実施の形態6では、実施の形態1〜5と同一部分には同一符号とし、実施の形態1〜5との相違点を中心に説明するものとする。図14に示すように、最上段の積載棚は、その後縁B2と冷蔵室2の背面との間に、LED9の光が通過する隙間を有するように設けられている。これにより、冷蔵庫1fは、LED9の光が、最上段の積載棚8の後縁B2より後方向から冷蔵室2全体に広がるようになっている。なお、積載棚8の後縁B2とは、冷蔵庫1を正面視した時に、積載棚8の背面側の縁に相当する。
冷蔵庫1fは、最上段の積載棚8が、その後縁B2と冷蔵室2の背面との間にLED9の光が通過する隙間を有するように設けられているので、冷蔵室2全体を視認しやすくなっている。
Claims (8)
- 貯蔵品を載置する積載棚が設けられている冷蔵室と、
前記冷蔵室内の天井側に設けられ、光を照射する複数の発光ダイオードと、
を備え、
前記複数の発光ダイオードは、
前記冷蔵室の前面側から背面側に向かう方向に並ぶように設けられ、
その光軸が前記冷蔵室の前面側に向けられているとともに、最上段の前記積載棚と交差するように配置されている
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記冷蔵室の前面に設けられ、貯蔵品を載置するドアポケットが設けられた扉を備え、
前記冷蔵室は、
天井面の上部に冷気が流れる風路が形成され、
前記天井には、
前記ドアポケットに前記風路の冷気が供給されるように、最上段の前記積載棚の前縁よりも前側に前記風路に連通する吹き出し口が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記複数の発光ダイオードの光の照射範囲を拡大するためのランプカバーが、前記複数の発光ダイオードを覆うように設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷蔵庫。 - 前記天井は、前記冷蔵室の前面側から背面側に沿って、高さが低くなるように傾斜しており、その傾斜面に前記複数の発光ダイオードが設けられている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。 - 庫内の運転状態を判断する制御手段を備え、
前記制御手段は、庫内の運転状態を、前記複数の発光ダイオードを点滅させて、または、前記複数の発光ダイオードの光量を変化させて報知する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。 - 最上段の前記積載棚は、
その後縁と前記冷蔵室の背面との間に、前記複数の発光ダイオードの光が通過する隙間を有するように設けられている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。 - 前記複数の発光ダイオードは、
前記冷蔵室の前面側から背面側に沿って、複数列設けられている
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。 - 前記冷蔵室を開放又は遮蔽する複数の扉の内、開かれた前記扉側の列の前記発光ダイオードを発光させる
ことを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
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