JP5419412B2 - 文書編集装置、文書編集方法およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
このため、従来の印刷装置は、最終ページの前のページの印刷データを、印刷データの種類毎の領域(文字列領域、イメージ領域など)に分割し、分割した領域間の空白部をページ頭方向に詰めることで、印刷総ページ数を削減する(特許文献1)。
本発明は、文書の可読性や体裁に必要な余白を削除せずに文書の総ページ数を削減する文書編集装置を提供することを目的とする。
コンピュータモジュール101は、典型的に、少なくとも1つのプロセッサーユニット(CPU135)135と、半導体のランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)等からなるメモリユニット136と、相互接続バス134を備える。
また、306は現在の総ページ数を表示させる総ページ数表示領域である。ユーザはマウスポインタ307を、マウス133の操作によってユーザインタフェース301上を移動させることができる。
図29に示すように、文書作成プログラムは、CPU135を文書分解手段50、領域作成手段51、領域編集禁止手段52、ブロックコンテナ作成手段53、連結手段54及び領域収縮手段55、領域削除手段56として機能させる。一方、ビデオディスプレイ144を表示手段及びユーザインタフェースとして機能させる。
この後、CPU135は領域作成手段51として機能する。
領域作成手段51は、文書中の余白毎に且つ余白位置に空白コンテナを作成し、作成した空白コンテナに文書中の余白を格納する。次に、CPU135が領域編集禁止手段52として機能する。
ユーザがビデオディスプレイに表示されている空白コンテナの中から編集しない空白コンテナの上にマウスポインタを移動させ、マウスの右クリックをする。この指示により、領域編集禁止手段52は、選択された余白コンテナを、編集しない空白コンテナとして確定し、記録して、削除手段による空白コンテナの削除や空白コンテナ収縮手段による編集を禁止する。
この後、CPU135は、領域収縮手段55として機能して、編集を禁止した空白コンテナを文書列方向に収縮する。
CPU135は、ユーザが指定した空白コンテナについて、このような処理を繰り返し、空白コンテナの収縮に伴って移動する後方ブロックコンテナの文頭方向の移動により、文書の総ページ数を減少させる。なお、領域収縮手段55は、文書の可読性や体裁を維持するため、各空白コンテナについての収縮値を所定値に制限する。
ステップS202において、余白が存在する場合、ステップS203に進み、余白が存在しない場合は、処理を終了する。
ステップS203では、CPU135が領域作成手段51として機能して、文書303のオブジェクト間の余白をコンテンツとして空白コンテナを作成する。ここで、空白コンテナの作成処理について、図4と図5を用いて具体的に説明する。図4の1ページ目において領域作成手段51は、文書幅一杯の余白をページの先頭で検知する。その後、下方向へ文書やイメージ等のオブジェクトが検知されるまでの領域を空白コンテナ501と認識する。
さらに、領域作成手段51は、1つ目のオブジェクトの下端から文書幅一杯の余白を検知し、次のオブジェクト401の上端までを2つ目の空白コンテナ502と認識する。この処理を繰り返すことにより、空白コンテナ503から506が生成される。
さらに、領域作成手段51は、2ページ目の2つ目のオブジェクトの下端に文書幅一杯の余白を検知し、次のオブジェクトである3ページ目の1つ目のオブジェクトの上端までの余白を空白コンテナ508として生成する。このようにページを跨ぐ余白から1つの空白コンテナを作成する。
そして、領域作成手段51は、最終ページの最後のオブジェクトからページの終端までの余白を1つの空白コンテナ514として生成する。
なお、空白コンテナは、他のオブジェクトと重らない。また、間締めとは、余白を利用してページを順次配置し、印刷枚数を削減することをいう。
ページマージンは、空白コンテナに含めない。これにより、ページマージンの利用が可能になる。
以上の領域作成手段51による処理により、図5の空白コンテナ501〜514が生成される。
<空白コンテナの表示>
CPU135は、「余白の表示」ボタン304が押下されることによって空白コンテナ501〜514を表示し、さらに、「余白の表示」ボタン304が押下されることによって空白コンテナ501〜514を非表示とする。ステップS203の空白コンテナの作成を終了すると、ステップS204に進む。
プロパティダイアログ701のコンテナの高さの最小値を設定するエディットボックス702に、数値を入力して、確定ボタンである「OK」ボタンを押下すると、CPU135がこれをコンテナの可変設定値として確定する。確定ボタンにより空白コンテナの高さの設定を終了すると、ステップS206に進む。
この場合、CPU135は、縮小の対象とする空白コンテナよりも前に、同じく縮小の対象として選択した別の空白コンテナが存在する場合は、その空白コンテナまでのオブジェクト群を一ブロックとしてブロックコンテナ(前方ブロックコンテナ)を作成する。
CPU135は、間締めボタン305が押下されたときは、ページ数を削減するものとし、間締めボタン305が押下されていない場合は、ページ数の削減をしない。そして、CPU135は、「間締め」ボタンが押下されるまでは、ステップS204〜ステップS207の処理を繰り返す。
「間締め」ボタンが押下された場合、ステップS209に進んで、動的レイアウト処理によりページ数の削減、すなわち、文書303の間締めを行う。
例えば、図12に示すように、CPU135は、縮小対象として選択された空白コンテナ801の現在の高さと当該空白コンテナ801に設定された高さの最小値との差を算出する。同様に、CPU135は、縮小対象として選択された空白コンテナ1101の現在の高さと当該空白コンテナ1101に設定された高さの最小値との差を算出する。そして、CPU135は、両者の差を加算して縮小可能サイズを算出する。
(1)A:Bの比率を維持しながら、空白コンテナ801の高さと空白コンテナ1101の高さを縮小する。
(2)比率を維持しながら縮小する場合、空白コンテナ801の高さが最小値Xを下回る場合は、空白コンテナ801の縮小を最小値Xでとりやめ、空白コンテナ1101の高さの縮小のみを行う。
(3)(2)の場合で、空白コンテナ1101の高さが最小値Yを下回る場合は、空白コンテナ1101の縮小を最小値Yでとりやめ、空白コンテナ801の縮小のみを行う。
(4) 縮小値の総計が、Zに至る場合は、処理を終了する。
CPU135は、ステップS1306で最終ページの残りのオブジェクト長が、縮小を選択したすべての空白コンテナの高さの最小値の総計より大きい場合、レイアウト計算を中止する。リンク(連結部)で関連付けられたコンテナの動的レイアウト計算方法に基づけば、図8に示すように、縮小の対象とする空白コンテナとその前後の前方ブロックコンテナ、後方ブロックコンテナは、コンテナの集合体となる。
この場合は、図6と同様にポップアップメニュー601を表示させ、「余白の表示」ボタン304をマウス133によって、再度、押下する。
CPU135は、図10に示すように、ブロックコンテナに含まれる空白コンテナ501〜514の表示を、他のオブジェクトと区別できるように反転させ、再選択が可能であることを表示する。
図15は、本発明に係る文書編集プログラムの他の手順を示すフローチャート、図16は、本発明の実施形態2に係るユーザインタフェースを示す。
実施形態2に係る文書編集プログラムは、ステップS1501〜ステップS1503に関しては、実施形態1にて説明した文書編集プログラム(図2、図4及び図5参照)と同じある。また、ユーザインタフェースは実施形態1の図3の説明と同様である。文書編集プログラムにおいて、CPU135は、ユーザインタフェースに文書1603を表示させる。
CPU135は、空白コンテナ上でのマウス133の右クリックなどによるユーザ操作を受け付け、ポップアップメニュー1701を表示させる。そして、ポップアップメニュー1701から、例えば、「間締め時に削除しない」の選択を受理する。この指示により、CPU135は、選択した空白コンテナを、文書編集時、非削除を選択した空白コンテナが削除されることがないように記録する。
図18に示すように、CPU135は、削除対象外とした空白コンテナ1801に対して削除を禁止したことをユーザが確認できるようにするため、削除対象外とした空白コンテナを塗り潰す等してマーキングする。
ステップS1506では、CPU135が、削除対象外の空白コンテナに対して可変設定をするか否かを判定する。ユーザが可変設定を選択した場合は、ステップS1507に進み、削除対象外として選択した空白コンテナについて収縮を可能とする可変コンテナに変更する。
CPU135は、マウスポインタ307で指示された空白コンテナ上でのマウス133の右クリックなどによるユーザ操作を受け付け、ポップアップメニュー1901を表示させる。そして、このポップアップメニュー1901からの「可変設定」の選択により、「可変設定」にリンク付けされている空白コンテナのプロパティダイアログを表示させる。
最小値エディットボックス2003は、空白コンテナを動的変更する際の高さの最小値を設定するボックスであり、最大値エディットボックス2004は、空白コンテナを動的変更する際の高さの最大値を設定するボックスである。
図21は2101〜2104の削除対象外として選択した空白コンテナの可変設定後の様子を示す。可変設定後は、設定完了を示すため、ユーザが可変設定した空白コンテナ2101、2102が塗りつぶされる。これにより、可変設定の終了を視認することができる。
図22は、ステップS1508で指定ページ数への削減指示を受け付ける際のユーザインタフェース301を示す。
CPU135は、マウス133などにより、間締めボタン305が押下された際、間締め設定ダイアログ2201を表示させる。間締め設定ダイアログ2201において、2202は、ページ数指定エディットボックスである。このレイアウト変更により削減する総ページ数を指定する。2203は、現在ページ数表示テキストボックスであり、現在の総ページ数を表示させるボックスである。「OK」ボタンを設定すると設定を確定でき、「キャンセル」ボタンを押下すると、設定をキャンセルすることができる。
この際、CPU135は、別の非削除空白コンテナが前の部分に存在するかどうかを判定し、存在する場合は、その非削除空白コンテナまでのオブジェクト群を一ブロックとして、可変の前方ブロックコンテナを作成する。
図25は、図24のコンテナの集合の一例を示す模式図である。可変指定した非削除空白コンテナ2101〜2104およびブロックコンテナ2401〜2405は、前記の可変設定によって可変の上辺、下辺を持ち、後述する動的レイアウト計算によりサイズが変更される。
総領域長は、各ページにおけるページマージンを除くコンテンツの配置可能な領域の総計である。以下、これを削減後ページ総領域長と呼ぶ。
ステップS2305では、CPU135が、各ブロックコンテナが持つ空白コンテナの総領域を加算し、文書内の一般空白コンテナの総領域長を計算する。
ステップS2306では、CPU135が、すべての非削除空白コンテナの最小領域長を加算し、文書内の非削除空白コンテナの最小領域長を計算する。
CPU135は、固定の非削除空白コンテナについては、現在の領域長(高さ)を用い、可変の非削除空白コンテナに関しては、前記空白コンテナのプロパティダイアログ2001における最小値エディットボックス2003に入力された値を用いる。
ステップS2307では、CPU135が、ステップS2303〜ステップS2606で計算されたそれぞれの値が以下の関係を満たすかどうかを判定する。
ステップS2308では、CPU135が、上記の関係を満たす場合、ステップS2303で計算した削減後ページ総領域長にすべてのコンテナを収めることができるように、各コンテナの最初のプロポーションを維持しながら、コンテンツ量を縦方向に調整する。
CPU135の上記レイアウト計算結果を基に実施するステップS2308でのコンテンツ量調整には、図26および図27に示すアルゴリズムを用いる。
ステップS2601では、CPU135が判定手段として機能し、ユーザが指定した非削除空白コンテナのコンテンツ量を指定量削減する場合に、指定された空白コンテナの現在の高さが最小値エディットボックス2003で指定した値以上であるか否かを判定する。ステップS2601の判定結果がYES場合、ステップS2602に進み、その非削除空白コンテナの高さを縮小する。
CPU135は、あるブロックコンテナのコンテンツ量を指定量削減する場合、ステップS2701において、ブロックコンテナ内に一般コンテナが存在するか否かを判定する。判定結果がNOの場合は処理を終了する。判定結果がYESの場合、すなわち、そのブロックコンテナに一般空白コンテナが存在する場合は、ステップS2702に進む。
また、ステップS2308で、コンテンツ量を縦方向に調整する前に、前記実施形態1と同様、文書の最終ページにあるブロックコンテナの内の最後のオブジェクトが空白コンテナである場合、その空白コンテナを削除するようにしてもよい。
また、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行する。これによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、次の場合も含まれることは言うまでもない。即ち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理により前述した実施形態の機能が実現される場合である。
136 メモリユニット
137 ビデオインタフェース(表示手段)
138 出力インタフェース
139 記憶装置
Claims (9)
- 文書の余白を示す複数の空白領域を作成する領域作成手段と、
前記複数の空白領域を含む前記文書を表示する表示手段と、
表示された前記文書に含まれる複数の空白領域の中から選択された空白領域の削除を禁止する禁止手段と、
前記削除を禁止された空白領域の最小サイズを設定する設定手段と、
前記禁止手段により削除を禁止されなかった空白領域を削除する削除手段と、
前記削除手段により削除を禁止されなかった空白領域が削除され、かつ、前記削除が禁止された空白領域が前記最小サイズに縮小されることで前記文書のレイアウトを変更するレイアウト処理を実行するレイアウト手段を有することを特徴とする文書編集装置。 - 前記レイアウト手段は、前記禁止手段により削除を禁止されなかった空白領域を削除することなく、当該空白領域の後方のオブジェクトのページ位置を変更できるように当該空白領域を縮小することを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。
- 前記表示手段は、前記削除を禁止された空白領域と前記削除を禁止されなかった空白領域を識別可能に表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の文書編集装置。
- 前記レイアウト手段が前記レイアウト処理を実行することで総ページ数が減少するか否かを判定する判定手段を有し、
前記総ページ数が減少すると判定された場合、前記レイアウト手段は、前記レイアウト処理によるレイアウトの変更を確定し、
前記総ページ数が減少しないと判定された場合、前記レイアウト処理によるレイアウトの変更前の前記空白領域を含む前記文書を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の文書編集装置。 - 文書の余白を示す複数の空白領域を作成する領域作成工程と、
前記複数の空白領域を含む前記文書を表示する表示工程と、
表示された前記文書に含まれる複数の空白領域の中から選択された空白領域の削除を禁止する禁止工程と、
前記削除を禁止された空白領域の最小サイズを設定する設定工程と、
前記禁止工程により削除を禁止されなかった空白領域を削除する削除工程と、
前記削除工程により削除を禁止されなかった空白領域が削除され、かつ、前記削除が禁止された空白領域が前記最小サイズに縮小されることで前記文書のレイアウトを変更するレイアウト処理を実行するレイアウト工程を有することを特徴とする文書編集方法。 - 前記レイアウト工程では、前記禁止工程により削除を禁止されなかった空白領域を削除することなく、当該空白領域の後方のオブジェクトのページ位置を変更できるように当該空白領域を縮小することを特徴とする請求項5に記載の文書編集方法。
- 前記表示工程では、前記削除を禁止された空白領域と前記削除を禁止されなかった空白領域を識別可能に表示することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の文書編集方法。
- 前記レイアウト工程で前記レイアウト処理を実行することで総ページ数が減少するか否かを判定する判定工程を有し、
前記総ページ数が減少すると判定された場合、前記レイアウト工程では、前記レイアウト処理によるレイアウトの変更を確定し、
前記総ページ数が減少しないと判定された場合、前記レイアウト処理によるレイアウトの変更前の前記空白領域を含む前記文書を表示することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の文書編集方法。 - コンピュータを、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の文書編集装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
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