JP5419293B2 - 検査装置 - Google Patents
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本発明の別の目的は、比較的大きなサイズの欠陥や縦横比(アスペクト比)の大きな欠陥を高感度で検出できると共に、高さ又は深さの変化量が1nm又はそれ以下の微細な欠陥も検出できる検査装置を実現することにある。
前記微分干渉光学系のリターデーション量を、mを零又は正の整数とした場合に、第1のサブビームと第2のサブビームとの間に(2m+1)π又はその近傍の位相差が形成されるように設定し、前記光検出手段から出力される出力信号のバックグランドの輝度レベルがほぼ零となる検査状態を形成する工程と、
前記バックグラウンドの輝度レベルがほぼ零となる検査状態において、前記照明ビームとステージ上の基板とを相対移動させ、基板表面を照明ビームにより走査する工程とを有することを特徴とする。
検査すべき基板を支持するステージと、
前記照明ビームをステージ上に配置した基板に向けて投射する対物レンズと、
前記照明光源と対物レンズとの間の光路中に配置され、入射した照明ビームを、互いに干渉性を有する第1及び第2のサブビームに変換すると共に、基板の表面で反射したサブビーム同士を合成し、基板表面の高さ又は深さと関連する位相差情報を含む干渉ビームを出射させる微分干渉光学系と、
前記微分干渉光学系から出射した干渉ビームを受光する光検出手段と、
前記光検出手段に接続した信号処理装置とを有し、
前記微分干渉光学系のリターデーション量は、mを零又は正の整数とした場合に、第1のサブビームと第2のサブビームとの間に(2m+1)π又はその近傍の位相差が形成されるように設定され、前記光検出手段から出力される出力信号のバックグランドの輝度レベルがほぼ零となる検査状態で欠陥検査が行われることを特徴とする。
検査すべき基板を支持するステージと、
前記照明ビームをステージ上に配置した基板に向けて投射する対物レンズと、
前記照明光源と対物レンズとの間の光路中に配置され、入射した照明ビームを、互いに干渉性を有する第1及び第2のサブビームに変換すると共に、基板の表面で反射したサブビーム同士を合成し、基板表面の高さ又は深さと関連する位相差情報を含む干渉ビームを出射させる微分干渉光学系と、
前記微分干渉光学系から出射した干渉ビームを受光する光検出手段と、
前記光検出手段に接続された信号処理装置と、
前記照明光源から出射し基板に入射する照明光の照明強度を制御する照明強度制御手段とを具え、
前記微分干渉光学系は、mを零又は正の整数とした場合に、前記サブビーム間に(2m+1)π/2又はその近傍の位相差が導入される第1のリターデーションモードと、(2m+1)π又はその近傍の位相差が導入される第2のリターデーションモードとの間で切り換え可能に構成され、
前記基板に入射する照明ビームの照明強度は、前記微分干渉光学系のリターデーションモードに応じて切り換え可能に構成され、
前記基板に入射する照明ビームの照明強度は、前記微分干渉光学系が第1のリターデーションモードに設定された場合第1の照明強度に設定され、第2のリターデーションモードに設定された場合第1の照明強度よりも高い第2の照明強度に設定されることを特徴とする。
第1の方向及び第1の方向と直交する第2の方向に移動可能であって、検査すべき基板を支持するステージと、
前記照明ビームをステージ上に配置した基板に向けて投射する対物レンズと、
前記照明光源と対物レンズとの間の光路中に配置され、入射した照明ビームを、互いに干渉性を有する第1及び第2のサブビームに変換すると共に、基板の表面で反射したサブビーム同士を合成し、基板表面の高さ又は深さと関連する位相差情報を含む干渉ビームを出射させる微分干渉光学系と、
前記微分干渉光学系から出射した干渉ビームを受光するTDIセンサと、
前記TDIセンサに接続された信号処理装置とを具え、
前記微分干渉光学系は、前記サブビーム間に第1の位相差を与える第1のリターデーションモードと、第1の位相差よりも大きい位相差である第2の位相差を与える第2のリターデーションモードとの間で切り換え可能に構成されていることを特徴とする検査装置。
さらに、微分干渉光学系のリターデーション量を切り換えることにより明視野照明と背景光の輝度がほぼ零となる2種類の照明方法を行うことができるので、大きなサイズの欠陥やアスペクト比の大きな欠陥を高感度で検出できると共に、表面高さの変化量が1nm程度の微細な欠陥や表面高さが緩やかに変化する欠陥も検出することが可能である。
2 光ファイバ
3 NDフィルタ
4,18,22 モータ
5 信号処理装置
6 フィルタ
7 集束性レンズ
8 スリット
9 偏光子
10 ハーフミラー
11 リレーレンズ
12 振動ミラー
13,19,23 駆動回路
14,15 リレーレンズ
16 ノマルスキープリズム
17 アクチュエータ
20 対物レンズ
21 SiC基板
24 位置センサ
25 ステージ
26 検光子
27 ポジショナ
28 リニアイメージセンサ
29 増幅器
Claims (14)
- 照明ビームを発生する照明光源と、
検査すべき基板を支持するステージと、
前記照明ビームをステージ上に配置した基板に向けて投射する対物レンズと、
前記照明光源と対物レンズとの間の光路中に配置され、入射した照明ビームを、互いに干渉性を有する第1及び第2のサブビームに変換すると共に、基板の表面で反射したサブビーム同士を合成し、基板表面の高さ又は深さと関連する位相差情報を含む干渉ビームを出射させる微分干渉光学系と、
前記微分干渉光学系から出射した干渉ビームを受光する光検出手段と、
前記光検出手段に接続された信号処理装置と、
前記照明光源から出射し基板に入射する照明光の照明強度を制御する照明強度制御手段とを具え、
前記微分干渉光学系は、mを零又は正の整数とした場合に、前記サブビーム間に(2m+1)π/2又はその近傍の位相差が導入される第1のリターデーションモードと、(2m+1)π又はその近傍の位相差が導入される第2のリターデーションモードとの間で切り換え可能に構成され、
前記基板に入射する照明ビームの照明強度は、前記微分干渉光学系のリターデーションモードに応じて切り換え可能に構成され、
前記基板に入射する照明ビームの照明強度は、前記微分干渉光学系が第1のリターデーションモードに設定された場合第1の照明強度に設定され、第2のリターデーションモードに設定された場合第1の照明強度よりも高い第2の照明強度に設定されることを特徴とする検査装置。 - 請求項1に記載の検査装置において、さらに、前記光検出手段から出力される出力信号を増幅する増幅器を含み、当該増幅器の増幅度は、前記微分干渉光学系のリターデーションモードに応じて切り換え可能に構成され、微分干渉光学系が第1のリターデーションモードに設定された場合第1の増幅度に設定され、第2のリターデーションモードに設定された場合第1の増幅度よりも高い第2の増幅度に設定されることを特徴とする検査装置。
- 請求項1又は2に記載の検査装置において、前記基板を支持するステージは、第1の方向及び第1の方向と直交する第2の方向にそってジッグザッグ状に移動可能に構成され、前記ステージ上に配置された基板は、ステージの第1の方向の移動により照明ビームにより走査されることを特徴とする検査装置。
- 請求項3に記載の検査装置において、前記ステージの移動速度は前記微分干渉光学系のリターデーションモードに応じて切り換え可能に構成され、微分干渉光学系が第1のリターデーションモードに設定された場合第1の移動速度に設定され、第2のリターデーションモードに設定された場合第1の移動速度よりも低速の第2の移動速度に設定されることを特徴とする検査装置。
- 請求項3又は4に記載の検査装置において、前記照明光源と対物レンズとの間の光路中に前記照明ビームを第2の方向に延在するライン状照明ビームに変換する手段が配置され、前記基板は第2の方向に延在するライン状の照明ビームにより走査されることを特徴とする検査装置。
- 請求項3又は4に記載の検査装置において、前記照明光源と対物レンズとの間の光路中に照明光源から出射した照明ビームを第2の方向にそって配列された複数の光ビームに変換する回折格子が配置され、前記基板は第2の方向に整列した複数の光ビームにより走査されることを特徴とする検査装置。
- 請求項5又は6に記載の検査装置において、前記光検出手段は、前記第2方向と対応する方向に配列された複数の受光素子を有するリニアイメージセンサ又はTDIセンサにより構成されることを特徴とする検査装置。
- 請求項7に記載の検査装置において、前記光検出手段はリニアイメージセンサにより構成され、当該リニアイメージセンサの読出速度は前記微分干渉光学系のリターデーションモードに応じて切り換え可能に構成され、微分干渉光学系が第1のリターデーションモードに設定された場合第1の読出速度に設定され、第2のリターデーションモードに設定された場合第1の読出速度よりも低速の第2の読出速度に設定されることを特徴とする検査装置。
- 請求項7に記載の検査装置において、前記光検出手段はTDIセンサにより構成され、TDIセンサの転送速度は前記微分干渉光学系のリターデーションモードに応じて切り換え可能に構成され、前記微分干渉光学系が第1のリターデーションモードに設定された場合第1の転送速度に設定され、第2のリターデーションモードに設定された場合第1の転送速度よりも低速な第2の転送速度に設定されることを特徴とする検査装置。
- 請求項7に記載の検査装置において、前記光検出手段はTDIセンサにより構成され、TDIセンサは、前記微分干渉光学系のリターデーションモードに応じて、TDI動作を行う第1の検出モードとTDI動作を行うことなく受光素子に蓄積された電荷を読み出す第2の検出モードとの間で切り換え可能に構成され、微分干渉光学系が第1のリターデーションモードに設定された場合前記第2の検出モードで動作し、微分干渉光学系が第2のリターデーションモードに設定された場合前記第1の検出モードで動作することを特徴とすることを特徴とする検査装置。
- 請求項1から10までのいずれか1項に記載の検査装置において、前記微分干渉光光学系と対物レンズとが一体的に結合された第1及び第2の光学装置を有し、第1の光学装置の微分干渉光学系のリターデーション量は(2m+1)×π/2又はその近傍に設定され、第2の光学装置の微分干渉光学系のリターデーション量は(2m+1)×π又はその近傍に設定され、
第1の光学装置が光路中に挿入されることにより前記第1のリターデーションモードに設定され、第2の光学装置が光路中に挿入されることにより第2のリターデーションモードに設定されることを特徴とする検査装置。 - 請求項1から11までのいずれか1項に記載の検査装置において、前記基板として、SiC基板又はエピタキシャル層が形成されたSiC基板が用いられることを特徴とする検査装置。
- 請求項11に記載の検査装置において、前記基板としてエピタキシャル層がステップフロー方式により形成されている基板が用いられ、前記微分干渉光学系のシャリング方向は、ステップバンチングの延在方向と一致するように設定することを特徴とする検査装置。
- 請求項1から13までのいずれか1項に記載の検査装置において、前記微分干渉光学系はノマルスキープリズムにより構成されることを特徴とする検査装置。
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