JP5419269B2 - 高周波誘導加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高周波の誘導加熱を利用して各種ワークをロウ付けしたりワークを焼入れする際に使用される高周波誘導加熱装置に関する。
一般的に、例えば一対の金属管をロウ付け接合する際に使用される高周波誘導加熱装置としては、両金属管を支持する支持部材と、接合部位の外側に配置された加熱コイルと、この加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源等を備えている。そして、高周波電源を駆動させて加熱コイルに高周波電流を供給し、接合部位であるロウ付け部位を誘導加熱しつつ、該部位にロウ材を自動でもしくは手動で当接させることにより、ロウ材を溶融・固化させて接合部位をロウ付けするようしている。なお、この種の高周波誘導加熱装置(ロウ付け装置)としては、例えば特許文献1が開示されている。
また、例えばラックギヤ等のワークの表面を焼入れする場合に使用される高周波誘導加熱装置としては、ワークを支持する支持部材と、ワークの焼入れ部位の外側に配置された加熱コイルと、焼入れ部位を冷却する冷却ジャケット等の冷却装置と、所定周波数の高周波電流を発生する高周波電源等を備えている。そして、高周波電源を駆動させて加熱コイルに高周波電流を供給してワークの焼入れ部位を所定温度まで誘導加熱し、この加熱後に焼入れ部位を冷却装置で急速冷却させて焼入れするようにしている。なお、この種の高周波誘導加熱装置(焼入れ装置)としては、例えば特許文献2が開示されている。
特開平5−228622号公報 特開2000−282136号公報
しかしながら、このような高周波誘導加熱装置にあっては、ロウ材が接合部位に当接して溶融する際に、ロウ材自体に含まれる物質やロウ付け時に使用されるフラックスあるいは外部の空気等からなるガス(気泡)がロウ材内部に発生し易いため、このガスがロウ材の内部に残存したままロウ付け(固化)される場合があり、ロウ付け強度の面で劣ると共に、ロウ材の固化時に内部のガスが抜けた場合、ロウ材表面にホール状の凹みや凸部が生じ易く、ロウ付けの外観品質の面でも好ましくない。
また、ワークを焼入れする際には、所定温度まで誘導加熱されたワークの焼入れ部位に、例えば冷却ジャケットから冷却水を噴射させて急速冷却しているのみであるため、ワークの焼入れ部位にギヤのように凹凸がある場合、冷却水を焼入れ部位の全域に略均等に噴射させて均一に冷却させることが難しく、焼入れ(冷却)状態にムラが発生する場合がある等、高品質な焼入れ状態を得ることが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ロウ材内部のガス抜きを確実に行うことができて、ロウ付け強度を高めると共に外観品質的に優れたロウ付け状態を容易に得ることが可能な高周波誘導加熱装置を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ロウ付けすべき一対のワークをそれぞれ支持する支持手段と、前記ワークの接合部位の近傍に配置された加熱コイルと、該加熱コイルに高周波電流を供給するトランジスタインバータと、前記支持部材の少なくと一方に配設されて該支持部材を振動させる振動手段と、これらを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記トランジスタインバータを駆動させて前記接合部位を誘導加熱すると共に、前記振動手段を駆動させて前記接合部位に、その振動レベルが振動付与時間の経過と共に低下するような振動を付与した状態で当該接合部位をロウ付けすることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記一対のワークの接合部位に、前記制御手段の制御によりロウ材を供給可能なロウ材供給手段を備えることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記振動手段が、振動モータの駆動により支持部材を振動させるか、もしくは振動子の駆動により支持部材を振動させるものであることを特徴とする
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、制御手段によりトランジスタインバータを駆動させて接合すべき一対のワークの接合部位を誘導加熱すると共に、振動手段を駆動させて接合部位に振動を付与した状態で、該接合部位をロウ付けするため、ロウ材が溶融する際等に発生するガスが振動により溶融状態のロウ材内部から外部に排出され、ガス抜きが良好に行えて、固化後のロウ材内部にガスが残存することがなくなり、ロウ付け強度を高めることができると共に、ピンホール等の発生を防止して外観品質的に優れたロウ付け状態を容易に得ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、一対のワークの接合部位に、制御手段の制御によりロウ材を供給可能なロウ材供給手段を備えるため、ロウ材を接合部位に自動供給することができて、ロウ付け作業の完全自動化を図ることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、振動手段が振動モータの駆動により支持部材を振動させるか、もしくは振動子の駆動により支持部材を振動させるものであるため、振動手段として振動モータや圧電振動子・超音波振動子等の振動子を使用することができて、加熱装置を安価に形成し得ると共にその取り扱いを容易に行うことができる。
本発明に係わる高周波誘導加熱装置の概略構成図 同その支持部材の断面図 同ロウ付け方法の一例を示す工程図 同振動の付与状態を示す説明図 同変形例を示す図1と同様の概略構成図 本発明に係わる参考例を示す概略構成図 同その焼入れ方法の一例を示す工程図
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係わる高周波誘導加熱装置の一実施形態を示している。図1に示すように、高周波誘導加熱装置1は、例えば金属管からなる一対のワークW1、W2を支持する支持手段としての一対の支持部材2、3と、上方の支持部材2を上下動させる支持部材駆動部4と、上方の支持部材2内に配設された振動モータ5(振動手段)を駆動させる振動手段駆動部6と、接合部位にロウ材7を自動的に供給するロウ材供給部8と、一対のワークW1、W2の接合部位の外周側に所定の間隙を有して配置された加熱コイル9と、この加熱コイル9に所定周波数の高周波電流を供給するトランジスタインバータ10と、制御手段としての制御部11等を備えている。
前記制御部11は、CPU11a、ROM11b、RAM11c等を有し、その入力側には、図示しない各種センサや入力装置が接続され、その出力側には、前記支持部材駆動部4、振動手段駆動部6、ロウ材供給部8、トランジスタインバータ10等が接続されている。そして、後述する如く、各種センサの検知信号や入力装置による入力データに基づいて、トランジスタインバータ10や各部の駆動を制御するようになっている。
前記トランジスタインバータ10は、トランジスタ、MOSFET、IGBT等の半導体スイッチング素子を、例えばフルブリッジ接続したインバータ回路を有し、その入力側が前記制御部11に接続され、その出力側が前記加熱コイル9に接続されている。また、前記ロウ材供給部8(ロウ材供給手段)は、制御部11の制御信号で駆動することにより図示しないロールが回転し、該ロールに巻回されたロウ材7が所定スピードで前記接合部位に供給されるようになっている。さらに、前記加熱コイル9は、銅パイプを所定回数巻回することにより平面視形状が馬蹄形状に形成されるか、あるいは略円環状の銅パイプにより形成されて、その両端部が前記トランジスタインバータ9の出力端子に接続されると共に、ワークW1、W2の接合部位の外周側に進退可能かもしくは固定的に配置されている。
また、前記振動モータ5は、図2(a)に示すように、そのリード線5bが前記振動手段駆動部6に接続されたモータ本体5aと、このモータ本体5aの回転軸に固定された回転板5c等を有している。このとき、回転板5cは、その先端が支持部材2に形成された取付孔2aの内面に所定圧で接触可能に構成され、制御部11の制御信号により振動手段駆動部6を介してモータ本体5aに駆動信号が入力されることで該モータ本体5aが後述する如く所定のタイミングで回転し、これに追従して回転板5cが図の矢印イの如く回転する。そして、この回転板5cの回転が支持部材2の取付孔2a内面に伝達され、支持部材2が所定の振動数でかつ所定のタイミングで微振動すると共に、その振動方向が水平面方向(図1及び図2の左右方向)となるように設定されている。なお、振動モータ5の構成は、この例に限定されず、例えば携帯電話等に使用される各種形態の振動モータを採用することができる。
また、この例では、振動手段として振動モータ5を使用したが、例えば図2(b)に示すように、振動手段として振動子13を使用することもできる。すなわち、支持部材2の例えば下面に取付部2bを設け、この取付部2bに例えば円盤状の圧電振動子もしくは超音波振動子等からなる振動子13を固着し、そのリード線13aを所定方向に引き出して振動手段駆動部6に接続する。この振動子13を使用した構成によれば、振動子13の上下方向の振動を支持部材2を介してワークW1、W2の接合部位に伝達して、接合部位に垂直面方向(図1及び図2の上下方向)の微振動を付与することが可能となる。なお、振動手段による振動方向は、図示した例に限定されず、適宜な振動手段を採用することにより、水平面と垂直面の両面方向とすることも可能である。
次に、前記高周波誘導加熱装置1によるロウ付け方法の一例を図3の工程図及び図4の説明図に基づいて説明する。なお、以下の説明では、振動手段は図2(b)に示す如く構成されているものとする。先ず、支持部材2を上方に退去させた状態で支持部材3に、接合部位を仮接合とした一対のワークW1、W2をセット(K01)し、支持部材2を下降(K02)させて、ワークW1、W2を上下の支持部材2、3で押さえ付ける。
この状態で、制御部11の制御信号により振動手段駆動部6を介して振動手段(振動子13)に駆動信号を出力して、該振動手段を駆動(K03)させると共に、制御部11の制御信号によりトランジスタインバータ10を駆動させてオン(K04)させ、加熱コイル9に高周波電流を供給する。また、加熱コイル9への高周波電流の供給と同期させて、制御部11の制御信号によりロウ材供給部8を駆動させてロウ材7を接合部位に供給(K05)して所定圧で接触させる(押し付ける)。
これにより、誘導加熱された接合部位に接触したロウ材7が溶融し、この溶融したロウ材が図1に示すように、上下のワークW1、W2の接合部位に形成された隙間14内に侵入する。このロウ材7の溶融時に、振動手段としての振動子13が垂直面方向に振動して支持部材2を介してワークW1、W2の接合部位に微振動が付与されていることから、ロウ材7が溶融する際にロウ材7自体から発生するガスやロウ材7溶融時に巻き込む外気、あるいはロウ付け時にフラックスが使用される場合はフラックスの気化によるガスが、溶融したロウ材7の内部から微振動によって上方外部に排出される。
なお、振動手段によりロウ材7の溶融時に接合部位に付与される振動は、例えば図4(a)に示すように設定されている。すなわち、振動手段による微振動は、その振動レベルが振動付与時間Tの経過と共に徐々に低下するように設定され、これにより、溶融が開始されてロウ材7が十分に溶融状態にある時期は、比較的大きな微振動が付与されてガス抜きが促進され、また、ロウ材7が固化する状態に移行する時期には、振動レベルを低下させてロウ材7の固化に悪影響を与えることなく表面側に残存するガスのガス抜きが可能となるように設定されている。この振動形態の場合、振動レベルは振動付与時間Tの開始から終了に掛けて連続的に低下させても良いし、段階的に低下させることもできる。
また、振動形態としては、例えば図4(b)に示すように、振動付与時間Tの全域において連続ではなく、パルス的に振動させても良く、この場合、振動付与時間Tの開始側での振動付与時間幅T1、T2を長くし、振動付与時間Tの終了側での振動付与時間幅Tiを短くすることで、図4(a)と同様の作用効果を得ることができる。なお、振動手段の振動付与形態は、図4(a)と(b)のそれぞれに特定されるものではなく、これらを組み合わせた形態とすることも勿論可能である。
前記工程K05でロウ材7が所定時間供給されると、制御部11の制御信号によりトランジスタインバータ10がオフ(K06)すると共に、制御部11の制御信号により振動手段駆動部6を介して振動手段が停止(K07)する。これにより、ワークW1、W2の接合部位のロウ付け作業が終了し、支持部材駆動部4により支持部材2を上昇(K08)させて、接合されたワークW1、W2を支持部材3から取り出す(K09)ことにより、一連の作業が完了する。つまり、ワークW1、W2の接合部位をロウ付けする際に、支持部材2に配設した振動手段で支持部材2、ワークW1を介して接合部位に微振動を所定の形態で付与することにより、溶融したロウ7材内部のガス抜きがロウ付け作業と同時にかつ自動的に行われることになる。
なお、以上の説明においては、振動モータ5や振動子13からなる振動手段を、ワークW1を支持する支持部材2内に配設したが、例えば図5に示すように、ワークW2を支持する下方の支持部材3に振動モータ5や振動子13等の振動手段を所定の形態で配設することもできる。このように振動手段の配設位置は、ワークの形態や支持部材2、3の形態等に応じて、接合部位に効果的な微振動を付与できる構成を採用すれば良い。また、前記高周波誘導加熱装置1におけるロウ材7の供給は、自動供給に限らず手動で供給する構成としても良い。
このように、前記高周波誘導加熱装置1によれば、制御部11によりトランジスタインバータ10を駆動させて接合すべき一対のワークW1、W2の接合部位を誘導加熱すると共に、振動手段を駆動させて接合部位に微振動を付与した状態で、該接合部位をロウ付けするため、ロウ材7が溶融する際等に発生するガスが微振動により溶融状態のロウ材7内部から外部に排出され、ガス抜きが良好に行えて、固化後のロウ材7内部にガスが残存することがなくなり、ロウ付け強度を高めることができると共に、ピンホールの発生や表面の凹凸発生等を防止して外観品質的に優れたロウ付け状態を容易に得ることができる。
特に、振動手段による接合部位への微振動の付与が、振動付与時間Tの経過と共に変化するように設定したり、振動手段による振動方向を垂直面方向に設定することにより、溶融したロウ材7内のガス抜きを効果的に行うことができると共に、振動手段による微振動が溶融したロウ材7の固化に悪影響を与えない振動数に設定されているため、ワークW1、W2の接合部位に一層良好なロウ付け状態を得ることが可能となる。
また、一対のワークW1、W2の接合部位に、制御部11の制御によりロウ材7を供給可能なロウ材供給部8を備えるため、ロウ材7を接合部位に自動供給することができて、ロウ付け作業の完全自動化を図ることができる。さらに、振動手段が振動モータ5の駆動により支持部材2を振動させるか、もしくは振動子13の駆動により支持部材2を振動させるため、振動手段として振動モータ5や圧電振動子・超音波振動子等の振動子13を使用できて、加熱装置1を安価に形成し得ると共にその取り扱いを容易に行うこと等ができる。
図6及び図7は、本発明に係わる参考例を示している。以下、上記実施形態と同一部位には同一符号を付して説明する。この参考例の高周波誘導加熱装置1は、所定形状のワークW3(図では簡略化した状態を示すが、焼入れ部位に例えば凹凸状のギヤを有するラックギヤ等のワーク)の焼入れに使用されるもので、前記実施形態と同様に形成された、支持部材駆動部4、振動手段駆動部6、トランジスタインバータ10及び制御部11を備えると共に、加熱コイル16に冷却水17を供給する冷却水供給部15を備えている。
また、支持部材2、3の少なくとも一方には、振動モータ5や振動子13等からなる振動手段が配設されて、支持部材2、3を介してワークW3に微振動が付与されるようになっている。さらに、ワークW3の焼入れ部位の外周側に所定の間隙を有して配設される加熱コイル16は、その内部に前記冷却水供給部15から冷却水が所定圧で供給される図示しない冷却水流路が形成されると共に、冷却水流路の内周面等には冷却水17を所定方向に噴射可能な噴射孔が所定間隔で複数形成されている。
そして、この高周波誘導加熱装置1は、図7に示すようにしてワークW3が焼入れされる。すなわち、ワークW3が支持部材3上にセット(K11)されると、支持部材駆動部4の駆動で支持部材2を下降(K12)させて、ワークW3を上下の支持部材2、3で押さえ付ける。この状態でトランジスタインバータ10が所定時間駆動してオン(K13)となり、加熱コイル16に高周波電流が供給されて、ワークW3の焼入れ部位が所定温度まで誘導加熱される。そして、焼入れ部位が誘導加熱されると、トランジスタインバータ10がオフ(K14)となり、この状態で、制御部11の制御信号により振動手段駆動部6を介して振動手段を駆動(K15)させる。
これにより、振動手段による振動が支持部材2を介してワークW3に伝達され、ワークW3の焼入れ部位に微振動が付与された状態となり、この振動付与状態で冷却水供給部15が駆動(K016)して、加熱コイル16から冷却水17が噴射されることにより、ワークW3の焼入れ部位が急速冷却されて焼入れされる。このとき、加熱コイル16から噴射される冷却水17は、微振動状態のワークW3の焼入れ面に噴射されることで、所定方向に噴射された冷却水17が焼入れ部位の全ての面に均等(均一)に接触することになる。なお、工程K15における振動手段の駆動は、一定時間一定状態で振動させても良いし、図4に示すように振動レベルが変化させても良い。また、振動手段による振動方向は、冷却水17の供給方向に対して水平面上でもしくは垂直面上で直交する方向が好ましいが、ワークW3の凹凸形状に応じて適宜に設定することもできる。
このようにして冷却水17が所定時間噴射されて焼入れ部位が冷却されると、振動手段を停止(K17)させると共に、冷却水供給部16を停止(K018)させる。これにより、ワークW3の焼入れ作業が終了し、支持部材2を上昇(K19)させて、ワークW3を支持部材3上から取り出す(K20)をことにより、一連の焼入れ作業が完了する。
つまり、凹凸部を有するワークW3の焼入れ部位を焼入れする際に、支持部材2に配設した振動手段で支持部材2を介してワークW3の焼入れ部位に微振動を所定の形態で付与することにより、加熱コイル16から噴射される冷却水17に対して焼入れ部位の位置を微妙にずらしつつ該部位を効果的に冷却できることになる。なお、この例の場合、加熱コイル16に冷却水17の噴射孔を設けた構成に限定されず、例えば冷却ジャケットを加熱コイル16の適宜位置に一体的もしくは別体で配置した構成としても良いし、冷却手段として冷却ジャケット以外の例えば冷却水等の冷却媒体が貯留されたタンク等を使用することも可能である。
この参考例の高周波誘導加熱装置1においても、基本的に前記実施形態と略同様の作用効果が得られる他に、ワークW3の焼入れ時にその焼入れ部位に微振動を付与できるため、ワークW3の焼入れ部位に凹凸があったとしても、微振動により焼入れ部位に噴射される冷却水17で焼入れ部位の全域を略均等に冷却することができて、焼入れ部位に高品質な焼入れ状態を容易に得ることできる。特に、振動手段による振動方向をワークW3の焼入れ部位の凹凸に対応して所定に設定することにより、焼入れ部位の全面に冷却水17を効率的に浴びせることができて、冷却効果を十分に高めることができる。また、振動手段として安価で取扱性に優れた振動モータ5や振動子13を使用することができて、加熱装置1自体を安価に形成すること等ができる。
なお、前記実施形態や参考例においては、加熱コイル5、16を所定位置に固定して誘導加熱する例について説明したが、ワークのロウ付け部位や焼入れ部位に沿って加熱コイルを移動可能に配設することもできるし、一つの加熱コイルに限らず、複数に分割状態とされた加熱コイルを使用する等、適宜の加熱コイルを使用することができる。また、前記各実施形態における、支持部材2、3の形態や制御部11の構成等は一例であって、本発明の各発明に係わる要旨を逸脱しない範囲において適宜の構成を採用することができる。
本発明は、ロウ付けが必要とされる全てのワークや焼入れが必要とされる全てのワークに利用できる。
1・・・高周波誘導加熱装置、2、3・・・支持部材、4・・・支持部材駆動部、5・・・振動モータ(振動手段)、6・・・振動手段駆動部、7・・・ロウ材、8・・・ロウ材供給部(ロウ材供給手段)、9・・・加熱コイル、10・・・トランジスタインバータ、11・・・制御部(制御手段)、13・・・振動子(振動手段)、15・・・冷却水供給部、16・・・加熱コイル、17・・・冷却水、W1、W2、W3・・・ワーク。

Claims (3)

  1. ロウ付けすべき一対のワークをそれぞれ支持する支持手段と、前記ワークの接合部位の近傍に配置された加熱コイルと、該加熱コイルに高周波電流を供給するトランジスタインバータと、前記支持部材の少なくと一方に配設されて該支持部材を振動させる振動手段と、これらを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記トランジスタインバータを駆動させて前記接合部位を誘導加熱すると共に、前記振動手段を駆動させて前記接合部位に、その振動レベルが振動付与時間の経過と共に低下するような振動を付与した状態で当該接合部位をロウ付けすることを特徴とする高周波誘導加熱装置。
  2. 前記一対のワークの接合部位に、前記制御手段の制御によりロウ材を供給可能なロウ材供給手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の高周波誘導加熱装置。
  3. 前記振動手段は、振動モータの駆動により支持部材を振動させるか、もしくは振動子の駆動により支持部材を振動させるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の高周波誘導加熱装置。
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