JP5418987B2 - 導通部材 - Google Patents
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Description
本発明は、自動車における電気回路の遮断/接続の切り替えに用いられる導通部材に関する。
従来から、車両輸出時など、長期に亘って自動車の運転を休止する際には、バッテリーの消耗を防止する目的から、時計などの常時電力を消費する回路(以下、暗電流回路)に設けられた暗電流用ヒューズなどの導通部材を取り外して、バッテリーからの電流を遮断することが行われている。
ところで、暗電流回路から取り外された暗電流用ヒューズは、車両使用時には、暗電流回路の所定箇所に再度接続する必要がある。そこで、暗電流用ヒューズの紛失および誤接続を防止する目的から、暗電流用ヒューズを保持するホルダを別途設けると共に、該ホルダを暗電流用ヒューズの装着部に対して、非接続位置および接続位置に切り替えて保持できる保持構造が提案されている。例えば、米国特許第5751208号明細書(特許文献1)に記載の如くである。
ところが、このような保持構造では、ホルダを別体で形成する必要があり部品点数の増加が避けられない。また、暗電流用ヒューズの装着部側にも、当該ホルダの収容孔や保持位置を切り替え可能にする樹脂ランスなどを設ける必要があり、一般のヒューズ装着部とは異なる構造とせざるを得なかった。
また、特開2006−286504号公報(特許文献2)には、ホルダを不要にすべく、暗電流用ヒューズ装着部から外方に大きく突出する挿入ガイド部を設けて、ヒューズ装着部から離れた場所で暗電流用ヒューズを仮保持する構造が提案されている。しかしながら、ホルダの代わりに挿入ガイド部が別途必要になるだけであって、構造の簡素化は何ら図られていない。特に、ヒューズ接続部から大きく突出する挿入ガイド部は、暗電流が接続状態とされた後は、ヒューズの交換などその後のメンテナンス作業での邪魔となり、好ましくなかった。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、暗電流回路などの特定回路の断続を、装着部などの構造変更を伴うことなく簡単な構造で実現し得る、新規な構造の導通部材を提供することにある。
本発明の第一の態様は、一対の接続端子を配した装着部に装着されることにより、前記一対の接続端子間を導通させる導通部材において、通電用エレメントが電気絶縁性のハウジングに収容されており、該ハウジングから前記通電用エレメントが部分的に露出されて前記一対の接続端子に接続される一対の通電接続部が形成されている一方、前記一対の接続端子に対して非通電状態を維持しつつ接続されるダミー接続部が前記ハウジングから突設されていることを特徴とする。
本態様によれば、装着部の構造などを何等変更することなく、単に、一対の接続端子に非通電状態で接続されるダミー接続部をハウジングに突設するだけの極めて簡略な構造によって、一対の接続端子間の通電状態・非通電状態を切り替えることができる。
また、一対の接続端子間にダミー接続部を接続することで、装着部に対して、導通部材を非通電状態で保持させることができる。それ故、導通部材を装着部に対して非通電状態で保持させるための保持機構を、別途に設ける必要がない。なお、ダミー接続部の厚さが、一対の通電接続部と同じ厚さとされていることが望ましい。それによって、一対の接続端子間にダミー接続部を接続したときに、導通部材を、装着部に対して、非通電状態で、より安定的に保持させることが可能となる。
さらに、導通部材が装着部に装着された状態で一対の通電接続部が外部に露呈しているときには、一対の接続端子間が非通電状態となる。一方、ダミー接続部が外部に露呈しているときには、一対の接続端子間が通電状態となる。それ故、一対の通電接続部とダミー接続部の何れが外部に露呈されているかを確認するだけで、一対の接続端子間の通電状態・非通電状態が、目視により容易に確認できる。
また、本態様では、ダミー接続部を、ハウジングの上面や側面などの任意の場所に設けることができる。このため、ダミー接続部の形成箇所を適宜に選択することによって、装着部に装着された導通部材と、装着部の周辺に位置する各種の部材や部品との干渉を効果的に防止できる。また、例えば、ダミー接続部をハウジングの側面に設けることによって、導通部材の装着部から上方への突出高さを抑えることもできる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係る導通部材において、前記ハウジングに対して、前記一対の通電接続部と前記ダミー接続部とが互いに反対側に向かって突設されているものである。
本態様によれば、ダミー接続部と一対の通電接続部のうちの何れか一方とハウジングとを手指で把持しながら、導通部材の装着部への着脱操作を容易に行うことができる。また、導通部材を、単に、上下反対向きにして装着部に着脱することで、通電・非通電の切り替えを行うことも可能となり、これによって、一対の接続端子間の通電状態・非通電状態の切り替操作を、より簡単に行うことができる。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に係る導通部材において、前記ダミー接続部が前記ハウジングと一体成形されているものである。
本態様によれば、ダミー接続部とハウジングとを一体の合成樹脂成形品等として得ることができ、製造効率の向上を図ることができる。
本発明の第四の態様は、前記第一又は第二の態様に係る導通部材において、前記ダミー接続部は一対設けられ、該一対のダミー接続部がそれぞれ金属材で形成されて、相互に非通電状態で前記ハウジングに固着されているものである。
本態様によれば、一対のダミー接続部を金属製としたことにより、一対のダミー接続部を一対の接続端子間に高い保持強度をもって接続させることができ、当該保持強度を、一対の接続端子間に一対の通電接続部を接続する際の保持強度と同程度の大きさとすることができる。また、例えば、ダミー接続部を合成樹脂製とした場合とは異なり、一対の接続端子間へのダミー接続部の接続時に、樹脂屑等が生ずることを有利に防止することができる。
本発明の第五の態様は、前記第一〜四の何れか一の態様に係る導通部材において、前記一対の通電接続部間に溶断部が設けられており、前記装着部としてのヒューズ装着部に装着されてヒューズとして用いられるものである。
本態様によれば、本発明の導通部材を、暗電流用ヒューズとして、好適に採用することができる。これにより、特に車両輸出時などにおいては、ヒューズ装着部にダミー接続部を装着するだけで、暗電流用回路を確実に遮断状態に維持しつつ、ヒューズ装着部に暗電流用ヒューズを保持させてヒューズの紛失や誤接続を確実に防止することができる。
本発明に従う導通部材によれば、装着部などの構造を何等変更することなく、極めて簡略な構造で、しかも容易な操作によって、暗電流回路などの特定回路の断続を行うことができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う構造を有する導通部材の第一の実施形態としての低背ミニヒューズ10が、その正面形態と側面形態とにおいて、それぞれ示されている。それらの図から明らかなように、本実施形態の低背ミニヒューズ10は、通電用エレメント12とハウジング14とを含んで構成されている。
より詳細には、図1及び図2に示されるように、通電用エレメント12は、一対のタブ端子16,16と、それらを一体的に連結する溶断部18とを有している。一対のタブ端子16,16は、略長方形状の薄肉金属平板から構成されており、溶断部18は、狭幅の逆V字状の薄肉金属平板から構成されている。一対のタブ端子16,16が、相互に離隔して並列されて、それらの間に配された溶断部18にて互いに連結されることによって、1枚の金属平板からなる通電用エレメント12が構成されている。これによって、一対のタブ端子16,16間が、溶断部18を通じて通電可能とされている。また、それら一対のタブ端子16,16間に、過大な電流が流されたときに、溶断部18が溶断して、一対のタブ端子16,16間が非通電とされるようになっている。なお、以下の説明において、便宜上、通電用エレメント12の幅方向を左右方向、その長さ方向を上下方向と言う。
一方、ハウジング14は、合成樹脂材から構成されており、電気絶縁性を有する。このハウジング14は、図1及び図2に示されるように、平面視において略T字状の中空箱体形状を備えており、内部に通電用エレメント12が収容配置されている。すなわち、ハウジング14は、通電用エレメント12の一対のタブ端子16,16の上端部間に跨って左右方向に延びる横板状部14aと、該横板状部14aの中央部分から下方に延出する縦板状部14bから構成されている。そして、横板状部14aが各タブ端子16の上端部をその板厚方向両側から包囲する一方、縦板状部14bが溶断部18の全体をその板厚方向両側から包囲するようにして、通電用エレメント12がハウジング14内に固定的に収容されている。
ハウジング14の縦板状部14bを挟んだ左右方向両側では、通電用エレメント12の各タブ端子16の一部が、それぞれ外部に露出されている。これにより、一対のタブ端子16,16のハウジング14からの露出部分が、それぞれ、一対の通電接続部22a,22bとされている。
図1及び図2に示されるように、ハウジング14の横板状部14aの上端面には、長方形の平板突起24が一体成形されている。この平板突起24は、ハウジング14と同一の合成樹脂材から構成されており、電気絶縁性を有している。また、平板突起24は、通電用エレメント12の外形と略同一の幅寸法および厚さ寸法で形成されている。そのような平板突起24が、ハウジング14の横板状部14aを挟んで、一対のタブ端子16,16と上下方向で対称的に位置する状態で、横板状部14aの上端面から上方に突出している。そして、平板突起24の幅方向両端部が、一組のダミー接続部26a,26bとされているのである。すなわち、本実施形態では、ダミー接続部26a,26bが、ハウジング14に対して一体成形されており、ダミー接続部26a,26bと一対の通電接続部22a,22bとが、ハウジング14に対して、上下方向において互いに反対側に向かって突設されているのである。
ところで、上記のような構造を有する本実施形態の低背ミニヒューズ10は、自動車用の電気接続箱に設けられるヒューズ装着部32に装着されるようになっている。そして、電気接続箱内に設けられる、例えば暗電流回路の遮断/接続の切り替えを行う暗電流用ヒューズとして、好適に使用される。以下、その使用形態について説明する。
図3に示されるように、本実施形態の低背ミニヒューズ10が装着される電気接続箱の箱本体28は、例えば、合成樹脂等の電気絶縁性材料から構成されている。そのような箱本体28の天板部30に、ヒューズ装着部32が形成されている。ヒューズ装着部32は、天板部30を貫通して、天板部30の表面側と裏面側とにそれぞれ開口する四角形状の装着孔34を有している。この装着孔34は、天板部30の表面側と裏面側とに、それぞれ所定高さで突出する4個の側壁部36,36,36,36にて、四方が囲まれている。
装着孔34内には、一対の接続端子38,38が配置されている。それら一対の接続端子38,38は、電気接続箱内に設けられた暗電流回路に導通されており、装着孔34内の所定位置に配設されている。なお、本実施形態では、各接続端子38は、一組の圧接タブ40,40を備えた形状とされているが、接続端子38,38の形状は何ら限定されない。例えば、一組の圧接刃からなる所謂音叉形状の端子等、任意の形状の端子が採用可能である。
そして、そのような装着孔34内に、低背ミニヒューズ10の一部が挿入されることによって、暗電流回路の遮断/接続を切り替えることが可能となる。例えば、図4には、暗電流回路の接続状態を実現する低背ミニヒューズ10の装着状態が示されている。
すなわち、図4では、ハウジング14の縦板状部14bと該縦板状部14bを挟んだ左右方向両側に露出する一対の通電接続部22a,22bとが、装着孔34内に挿入されることにより、低背ミニヒューズ10が、ヒューズ装着部32に装着されるようになっている。なお、このような装着状態は、例えば、ハウジング14と平板突起24とを手指で摘んで、一対の通電接続部22a,22bと縦板状部14bを装着孔34内に差し込む操作を行うことによって、容易に実現される。
図4に示す低背ミニヒューズ10のヒューズ装着部32への装着状態下では、ハウジング14の上部と、ハウジング14の上面に突設された平板突起24とが、ヒューズ装着部32の装着孔34内から箱本体28の表面上に突出されている。また、図示されてはいないものの、装着孔34内に挿入された一対の通電接続部22a,22bが、装着孔34内に配設された各接続端子38の圧接タブ40,40間にそれぞれ圧接されている。これにより、一対の接続端子38,38間が、低背ミニヒューズ10の通電用エレメント12を介して相互に電気的に導通されて、電気接続箱内の暗電流回路が接続状態に保持されることとなる。
次に、図5には、暗電流回路の遮断状態を実現する低背ミニヒューズ10の装着状態が示されている。すなわち、図5では、ハウジング14の上面に突設された平板突起24が装着孔34内に挿入されることにより、低背ミニヒューズ10がヒューズ装着部32に装着されるようになっている。なお、このような低背ミニヒューズ10のヒューズ装着部32への装着操作は、例えば、先ず、ハウジング14の横板状部14aや平板突起24を手指で摘んで、一対の通電接続部22a,22bと縦板状部14bとを装着孔34内から引き抜く。次に、低背ミニヒューズ10を上下反転させて、ハウジング14の横板状部14a、縦板状部14bや一対の通電接続部22a,22bを手指で摘んで、平板突起24を装着孔34内に差し込むことにより行う。
この低背ミニヒューズ10のヒューズ装着部32への装着状態下では、ハウジング14の縦板状部14bと該縦板状部14bを挟んだ左右方向両側に露出する一対の通電接続部22a,22bとが、ヒューズ装着部32の装着孔34内から箱本体28の表面上に突出されている。また、図示されてはいないものの、装着孔34内に挿入された平板突起24の幅方向両側に設けられたダミー接続部26a,26bが、一対の装着孔34内に配設された各接続端子38の圧接タブ40,40間にそれぞれ圧接されている。これにより、一対の接続端子38,38間が、それらの間に介在するダミー接続部26a,26bにより電気的に非接続状態に維持されて、電気接続箱内の暗電流回路が遮断状態に保持されることとなる。
このように、本実施形態の低背ミニヒューズ10は、ハウジング14に対して、一対の通電接続部22a,22bとは反対側に突設されたダミー接続部26a,26bを設けただけの簡略な構造を有している。そして、一対の通電接続部22a,22bとダミー接続部26a,26bのうちの何れかをヒューズ装着部32の装着孔34内に選択的に挿入する簡単な操作を行うだけで、暗電流回路の接続状態・遮断状態を切り替えることができる。しかも、暗電流回路の接続状態と遮断状態の何れの状態でも、一対の接続端子38,38に対して、一対の通電接続部22a,22bやダミー接続部26a,26bが圧接されることにより、ヒューズ装着部32に対する低背ミニヒューズ10の装着状態が安定的に保持される。そのため、暗電流回路の遮断状態での低背ミニヒューズ10保持用の機構や部材などを、ヒューズ装着部32に設ける必要がない。
従って、このような本実施形態の低背ミニヒューズ10を用いれば、ヒューズ装着部32などの構造を何等変更することなく、極めて簡略な構造で、しかも容易な操作によって、暗電流回路の断続切り替えを行うことができる。
また、本実施形態に係る低背ミニヒューズ10では、ダミー接続部26a,26bが、合成樹脂製のハウジング14に一体成形されている。このため、ダミー接続部26a,26bとハウジング14とを1回の射出成形操作で同時に成形することができ、低背ミニヒューズ10の製造工程の簡略化が有利に図られ得る。
さらに、各ダミー接続部26a,26bが、各通電接続部22a,22bと略同一の厚さを有する平板形状とされている。これにより、ダミー接続部26a,26bを、一対の通電接続部22a,22bと同程度の挿入力で、一対の接続端子38,38に圧接することができる。また、一対の接続端子38,38により、一対の通電接続部22a,22bやダミー接続部26a,26bが同程度の圧接力で保持されることから、低背ミニヒューズ10のヒューズ装着部32に対する保持力を、暗電流回路の接続状態と遮断状態とにおいて同程度とすることができる。
本実施形態の低背ミニヒューズ10は、暗電流回路への接続状態で、ダミー接続部26a,26bが、また、暗電流回路への遮断状態で、一対の通電接続部22a,22bが、装着孔34内から外方に突出させられる。従って、低背ミニヒューズ10のヒューズ装着部32への装着状態下で、装着孔34内からの突出部分を確認するだけで、暗電流回路が接続状態か又は遮断状態かが、目視により容易に確認できる。
次に、図6〜図8には、前記第一の実施形態とはダミー接続部の構造が異なる第二の実施形態が示されている。なお、本実施形態は、ダミー接続部以外の構造が前記第一の実施形態と同様な構造とされている。それ故、本実施形態に関しては、前記第一の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位について、図1〜図5と同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。また、後述する図9〜図14に示される幾つかの実施形態に関しても、同様とする。
本実施形態の低背ミニヒューズ42のハウジング14の上面には、一対のダミー接続部44a,44bが、突設されている。それら一対のダミー接続部44a,44bは、互いに独立した2枚の金属板から構成されており、ハウジング14の横板状部14aの上面における長さ方向の両端部分から、互いに非接触の状態でそれぞれ上方に突出して、ハウジング14に固着されている。これによって、一対のダミー接続部44a,44bが、相互に電気的に非導通とされている。なお、一対のダミー接続部44a,44bのハウジング14に対する固着は、例えば、ハウジング14の成形型内に一対のダミー接続部44a,44bをインサート品として挿入した後、ハウジング14を射出成形することや、成形されたハウジング14に対して接着剤等により一対のダミー接続部44a,44bを後付けすること等により、容易に成し得る。
そして、本実施形態の低背ミニヒューズ42にあっても、前記実施形態と同様、ヒューズ装着部32への装着状態により、暗電流回路の遮断/接続を切り替えることが可能となる。
すなわち、図8には、暗電流回路の接続状態を実現する低背ミニヒューズ42の装着状態が示されている。ここでは、ハウジング14の縦板状部14bと該縦板状部14bの両側で露出された一対の通電接続部22a,22bとを、装着孔34内に挿入することで、低背ミニヒューズ42がヒューズ装着部32に装着されるようになっている。これにより、一対の通電接続部22a,22bが一対の接続端子38,38にそれぞれ圧接されて、電気接続箱内の暗電流回路が接続状態とされる。そして、ハウジング14の横板状部14aと、ハウジング14の上面に突設された一対のダミー接続部44a,44bとが、ヒューズ装着部32の装着孔34内から箱本体28の表面上に突出されている。
一方、暗電流回路の遮断状態を実現する低背ミニヒューズ42の装着状態では、ハウジング14の上面に突設された一対のダミー接続部44a,44bが装着孔34内に挿入されることによって、低背ミニヒューズ42がヒューズ装着部32に装着されることとなる。この低背ミニヒューズ42のヒューズ装着部32への装着状態では、図5に示される前記第一の実施形態の低背ミニヒューズ10のヒューズ装着部32への装着状態と同様に、ハウジング14の下面に突設された一対の通電接続部22a,22bと縦板状部14bとが、ヒューズ装着部32の装着孔34内から箱本体28の表面上に突出されることとなる。
このような暗電流回路の遮断状態を実現する低背ミニヒューズ42の装着状態では、装着孔34内に挿入された一対のダミー接続部44a,44bが、装着孔34内に配設された一対の接続端子38,38の圧接タブ40,40間にそれぞれ圧接されている。これによって、電気接続箱内の暗電流回路が遮断状態に保持される。すなわち、一対のダミー接続部44a,44bが、相互に電気的に非導通とされていることから、一対の接続端子38,38間が非導通状態に保持されるのである。
このように、本実施形態の低背ミニヒューズ42も、単に、一対の通電接続部22a,22bと一対のダミー接続部44a,44bのうちの何れかをヒューズ装着部32の装着孔34内に選択的に挿入する操作を行うだけで、暗電流回路の接続状態・遮断状態を切り替えることができる。しかも、暗電流回路の接続状態と遮断状態の何れの状態でも、ヒューズ装着部32に対する低背ミニヒューズ42の装着状態が安定的に保持される。
従って、本実施形態にあっても、前記第一の実施形態と同一の作用・効果が有効に享受され得る。
また、本実施形態に係る低背ミニヒューズ42は、一対のダミー接続部44a,44bが、金属板にて構成されている。そのため、一対のダミー接続部44a,44bの各圧接タブ40,40間への圧接状態が、より強固に維持される。それによって、低背ミニヒューズ42のヒューズ装着部32への装着状態が、より安定的に確保され得る。また、各ダミー接続部44a,44bが合成樹脂製である場合とは異なり、各圧接タブ40,40間へのダミー接続部44a,44bの圧接時に、樹脂屑などが生ずることも有効に防止され得る。
ところで、前記第一及び第二の実施形態は、本発明を低背ミニヒューズに適用したものの具体例を示したが、本発明は、一対の接続端子を配した装着部に装着されることにより、それら一対の接続端子間を導通させる導通部材の何れにも適用可能である。具体的には、例えば、低背ミニヒューズよりも高さ寸法が大きい所謂ミニヒューズや、タブ端子間が溶断しない連結部を介して導通状態で連結されている所謂ショートピン、或いはそのようなショートピンの高さ寸法の小さな所謂低背ショートピン等に対して、本発明が適用可能である。
すなわち、図9に示されるように、ミニヒューズ46の合成樹脂製のハウジング14の下面から、図示しない溶断部を介して導通状態で連結された金属製の一対の通電接続部22a,22bを突設する一方、ハウジング14の上面に対して、合成樹脂製の平板突起24を一体的に突設する。そして、そのような平板突起24の幅方向両側端部を、ダミー接続部26a,26bとして構成しても良い。また、図10に示されるミニヒューズ47のように、平板突起24に代えて、ハウジング14の上面に対して、金属製の一対のダミー接続部44a,44bを、互いに非接触で、電気的に非導通の状態で突設しても良い。
図11に示される低背ショートピン48では、合成樹脂製のハウジング14の下面から、図示しない溶断不能な連結部を介して導通状態で連結された金属製の一対の通電接続部22a,22bを突設する一方、ハウジング14の上面に、合成樹脂製の平板突起24を一体的に突設する。そして、そのような平板突起24の幅方向両側端部を、ダミー接続部26a,26bとして構成しても良い。また、図12に示される低背ショートピン49のように、平板突起24に代えて、ハウジング14の上面に対して、金属製の一対のダミー接続部44a,44bを、互いに非接触で、電気的に非導通の状態で突設しても良い。
図13に示されるショートピン50では、合成樹脂製のハウジング14の下面から、図示しない溶断不能な連結部を介して導通状態で連接された金属製の一対の通電接続部22a,22bを突設する一方、ハウジング14の上面に、合成樹脂製の平板突起24を一体的に突設する。そして、そのような平板突起24の幅方向両側端部を、ダミー接続部26a,26bとして構成しても良い。また、図14に示されるショートピン51のように、平板突起24に代えて、ハウジング14の上面に、金属製の一対のダミー接続部44a,44bを、互いに非接触で、電気的に非導通の状態で突設しても良い。
そして、図9〜図14に示されるミニヒューズ46,47、低背ショートピン48,49、およびショートピン50,51の何れにあっても、前記第一及び第二の実施形態に係る低背ミニヒューズ10,42と同様にして、ヒューズ装着部32に装着されるようになっている。これによって、それら低背ミニヒューズ10,42と同様な作用・効果が有効に享受され得る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、ダミー接続部26a,26b,44a,44bのハウジング14に対する形成個所は、特に限定されるものではない。そしてダミー接続部26a,26b,44a,44bをハウジング14の側面に設けた場合には、ダミー接続部26a,26b,44a,44bをハウジング14の上面に設ける場合よりも、ダミー接続部26a,26b,44a,44bとハウジング14と一対の通電接続部22a,22bの合計高さを低くすることができ、電気接続箱の小型化等に有利となり得る。
また、ダミー接続部26a,26b,44a,44bの形状も、何等限定されるものではなく、装着孔34内に挿入されて、保持されるものであれば、如何なる形状であっても良い。
さらに、ハウジング14とダミー接続部26a,26bを有する平板突起24の形成材料は、絶縁材料であれば、合成樹脂等に限定されるものではない。例えば、それらの形成材料として、セラミックス材料やゴム材料などを用いることもできる。
10,42:低背ミニヒューズ(導通部材)、12:通電用エレメント、14:ハウジング、18:溶断部、22a,22b:通電接続部、26a,26b,44a,44b:ダミー接続部、32:ヒューズ装着部(装着部)、38:接続端子、46,47:ミニヒューズ(導通部材)、48,49:低背ショートピン(導通部材)、50,51:ショートピン(導通部材)
Claims (5)
- 一対の接続端子を配した装着部に装着されることにより、前記一対の接続端子間を導通させる導通部材において、
通電用エレメントが電気絶縁性のハウジングに収容されており、該ハウジングから前記通電用エレメントが部分的に露出されて前記一対の接続端子に接続される一対の通電接続部が形成されている一方、
前記一対の接続端子に対して非通電状態を維持しつつ接続されるダミー接続部が前記ハウジングから突設されていることを特徴とする導通部材。 - 前記ハウジングに対して、前記一対の通電接続部と前記ダミー接続部とが互いに反対側に向かって突設されている請求項1に記載の導通部材。
- 前記ダミー接続部が前記ハウジングと一体成形されている請求項1又は2に記載の導通部材。
- 前記ダミー接続部は一対設けられ、該一対のダミー接続部がそれぞれ金属材で形成されて、相互に非通電状態で前記ハウジングに固着されている請求項1又は2に記載の導通部材。
- 前記一対の通電接続部間に溶断部が設けられており、前記装着部としてのヒューズ装着部に装着されてヒューズとして用いられる請求項1〜4の何れか1項に記載の導通部材。
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