JP5418460B2 - 通信制御装置、および通信システム - Google Patents

通信制御装置、および通信システム Download PDF

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Description

本発明は、通信制御装置、および通信システムに関するものである。
特許文献1には、盗難などにあったとしても、個人情報の漏洩を防止できる通信装置が記載されている。具体的に、この通信装置は、盗難時には電源が断たれた期間が長いことを想定し、商用電源が投入された場合に、電源が供給されなくなってから所定期間(例えば、3分)以上経過していれば、個人情報にロックをかける。そして、個人情報のロックは、予め設定しておいたパスワードが正しく入力された場合に解除される。
特開2008−92166号公報
しかしながら、電源が断たれてからの期間を閾値としてロックをかける場合には、閾値の設定が難しく、状況によっては不要なロックがかかるという問題点があった。例えば、単なる停電であっても、停電期間の長さによっては、電源が断たれてからの期間が閾値を超えてしまい、不要なロックがかかってしまう。また、電源を長期間にわたって断つ必要がある移設作業では、正規に行われるものであっても、ロックがかかってしまう。一方で、パスワードによるロックの解除は、パスワードが簡単であれば、容易に突破されてしまい、その一方で、難しいパスワードを設定すれば、パスワードを覚えられない等、ユーザに不都合が生じるという問題点があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、情報を適切に保護できると共に、情報の保護に伴うユーザの負担が軽減された通信制御装置および通信システムを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、本発明の通信制御装置の第1態様は、複数の通信装置に接続するための装置接続手段と、その装置接続手段により接続された通信装置と回線を介した相手側装置との通信を制御する通信制御手段とを備えたものであって、前記装置接続手段により接続される通信装置との間で通信を行う情報を少なくとも含む保護対象情報を記憶するための記憶手段と、前記装置接続手段に接続され得る通信装置のうち、少なくとも1の通信装置を登録する登録手段と、その登録手段により登録された通信装置が前記装置接続手段により接続されているか否かを判断する接続判断手段と、その接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置のうち、少なくとも1の通信装置が接続されていると判断された場合に、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可する出力許可手段と、前記装置接続手段による接続を可能にする通信装置の情報を登録する接続装置登録手段と、前記出力許可手段により保護対象情報の出力が許可されない場合に、前記接続装置登録手段への前記通信装置の情報の追加登録を禁止する追加禁止手段と、を備えている。
また、本発明の通信制御装置の第2態様は、複数の通信装置に接続するための装置接続手段と、その装置接続手段により接続された通信装置と回線を介した相手側装置との通信を制御する通信制御手段とを備えたものであって、前記装置接続手段により接続される通信装置との間で通信を行う情報を少なくとも含む保護対象情報を記憶するための記憶手段と、前記装置接続手段に接続され得る通信装置のうち、少なくとも1の通信装置を登録する登録手段と、その登録手段により登録された通信装置が前記装置接続手段により接続されているか否かを判断する接続判断手段と、その接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置のうち、少なくとも1の通信装置が接続されていると判断された場合に、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可する出力許可手段と、前記接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置がいずれも接続されていないと判断された場合に、該登録手段により登録されている通信装置以外の通信装置が装置接続手段により接続されているか否かを判断する第2の接続判断手段と、を備え、前記出力許可手段は、第2の接続判断手段により、前記登録手段によって登録されていない通信装置が接続されていると判断され、かつ、その接続数が所定数以上である場合に、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可するものである。
なお、本発明は、通信制御方法、通信制御装置を制御する制御プログラム、該制御プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で構成することができる。
請求項1または3記載の通信制御装置によれば、予め登録されている通信装置のうちの少なくとも1つが接続されていると判断された場合に、保護対象情報の出力が許可されるので、時間などの閾値を要する条件を用いることなく、保護対象情報を適切に保護できるという効果がある。また、パスワードの入力など、ユーザの記憶や操作などに依存することもないので、保護対象情報の保護にかかるユーザの負担も軽減できるという効果がある。また、接続されている通信装置に応じた保護対象情報の出力が許可されるので、接続されている通信装置に応じて適切な保護対象情報を出力できるという効果がある。
また、請求項1記載の通信制御装置によれば、上記効果に加え、次の効果を奏する。出力許可手段により保護対象情報の出力が許可されない状況、即ち、必ずしも安全とは言えない状況では、接続装置登録手段への通信装置の登録が禁止される。つまり、この状況では、接続可能な通信装置を新たに追加することはできない。よって、通信制御装置から保護対象情報を盗む目的で不正に通信装置が接続されてしまうことを防止できるという効果がある。
また、請求項3記載の通信制御装置によれば、上記効果に加え、次の効果を奏する。予め登録されている通信装置が接続されていないと判断されたときには、予め登録されている通信装置以外の通信装置が所定数以上接続されていることを条件として、保護対象情報の出力が許可される。よって、電源が切られているなどの理由によって予め登録されている通信装置との接続が判定できない場合であっても、条件次第で保護対象情報の出力を許可することができ、保護対象情報の出力が無駄に禁止され続けることを防止できるという効果がある。
請求項2記載の通信制御装置によれば、請求項1が奏する効果に加え、予め登録されている通信装置が接続されていないと判断されたときには、予め登録されている通信装置以外の通信装置が所定数以上接続されていることを条件として、保護対象情報の出力が許可される。よって、電源が切られているなどの理由によって予め登録されている通信装置との接続が判定できない場合であっても、条件次第で保護対象情報の出力を許可することができ、保護対象情報の出力が無駄に禁止され続けることを防止できるという効果がある。
請求項記載の通信制御装置によれば、請求項1から3のいずれかが奏する効果に加え、電力供給源に接続されていない状態から、該電力供給源に接続されたことが検出されると、全ての保護対象情報の出力が禁止されるので、電力供給源との接続が外される場合の1つである盗難の対策になるという効果がある。
請求項記載の通信制御装置によれば、請求項1から4のいずれかが奏する効果に加え、回線に接続されていないことが回線接続検出手段によって検出されると、所定の保護対象情報の出力が禁止されるので、回線が外される場合の1つである盗難の対策になるという効果がある。予め登録されている通信装置のうちの少なくとも1の通信装置が接続され、かつ、回線に接続された場合に、保護対象情報の出力を許可するので、保護対象情報の保護にかかるユーザの負担も軽減できるという効果がある。また、その際には、回線が接続されていることに対して予め規定されている保護対象情報が出力許可されるので、回線の接続状況に応じて適切な保護対象情報を出力できるという効果がある。
請求項記載の通信制御装置によれば、請求項1からのいずれかが奏する効果に加え、相手側装置と音声データの送受信を行うための通話装置であるか、相手側装置と画像データの送受信を行うための画像送受信装置であるかに応じて、出力が許可される保護対象情報を独立に制御できるので、接続されている通信装置の種類に応じて適切な保護対象情報を出力できるという効果がある。
請求項記載の通信制御装置によれば、請求項が奏する効果に加え、登録されている通話装置は接続されていないと判断されたが、登録されている画像送受信装置は接続されていると判断された場合には、画像送受信装置に所定の表示をさせるための指示を出力するので、ユーザは、画像送受信装置に表示された内容に基づき、登録されている通信装置と通信制御装置との接続が確立できないことを知ることができる。一方で、登録されている画像送受信装置は接続されていないと判断されたが、登録されている通話装置は接続されていると判断された場合には、通話装置に所定の表示をさせるための指示を出力するので、ユーザは、通話装置に表示された内容に基づき、登録されている画像送受信装置と通信制御装置との接続が確立できないことを知ることができる。その結果、ユーザによる適切な対処が取られ易いという効果がある。
請求項8記載の通信システムによれば、請求項1記載の通信制御装置と同様の効果を奏する。
本発明の一実施形態の通信システムの構成を示すブロック図である。 (a)は、BOXのRAMの構成を示すブロック図であり、(b)は、BOXのEEPROMの構成を示すブロック図であり、(c)は、登録メモリに登録される内容を示す模式図であり、(d)は、ロック条件メモリに記憶されている内容を説明するための模式図である。 情報保護制御処理を示すフローチャートである。 子機接続確認処理を示すフローチャートである。 MFP接続確認処理を示すフローチャートである。 回線接続確認処理を示すフローチャートである。 ロック解除判定処理を示すフローチャートである。 追加登録処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の通信システムの一実施形態である通信システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、通信システム1は、本発明の通信制御装置の一実施形態である回線制御装置(以下「BOX」と称す)10と、多機能周辺装置(以下「MFP」と称す)30と、子機60と、アクセスポイント(以下「AP」と称す)80とから構成される。本実施形態の通信システム1は、1台のBOX10に対し、複数台のMFP30と複数台の子機60とを接続可能に構成される。図1に示す通信システム1の例では、MFP30として、2台のMFP30a,30bを含むと共に、子機60として、3台の子機60a〜60cを含んでいる。
BOX10は、商用電源300から供給される電力により駆動し、電話回線網200を介して行われる各MFP30又は各子機60と相手側装置500との通信を制御する通信制御装置である。また、詳細は後述するが、本実施形態のBOX10は、電源接続部25と商用電源300との接続が断たれた場合(即ち、電源断があった場合)、又は、回線接続部24が電話回線網200から切り離された場合には、RAM13又はEEPROM14に記憶されている保護対象情報(情報の漏洩を防ぐべく保護される情報)にロックをかけ、その出力を禁止するよう構成されている。ロックされた保護対象情報は、BOX10とMFP30又は子機60との接続状況、あるいは、BOX10と回線200との接続状況に応じて、ロックを適宜解除することにより、その出力を許可するように構成されている。
MFP30は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能などの各種機能を有する。MFP30は、FAXとして機能する場合に、BOX10を介して相手側装置500との間でファクシミリデータの送受信を行う。子機60は、電話回線網200を介して相手側装置500との間で音声データや制御信号の通信を行うデジタルコードレス電話機である。AP80は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)機能を有する無線ネットワークルータである。
BOX10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、EEPROM14と、操作部15と、液晶ディスプレイ(以下、「LCD」と称す)16と、保護状態ランプ17と、モデム18と、NCU19と、無線LAN通信制御回路20と、DCL通信制御回路21と、電源回路22とを有する。これらの構成要素は、入出力ポート23を介して互いに接続される。また、BOX10は、回線接続部24と、電源接続部25とを有しており、回線接続部24は、NCU19に接続され、電源接続部25は、電源回路22に接続される。
CPU11は、ROM12等に記憶される固定値やプログラム、或いは、無線通信101,102を介して送受信される各種信号に従って、入出力ポート23に接続されている各部を制御する。ROM12は、書換不能なメモリであって、図3〜図8を参照して後述する各処理を実行するためのプログラムなどが格納されている。RAM13は、書換可能な揮発性のメモリであり、記憶される内容については、図2(a)を参照して後述する。EEPROM14は、書換可能な不揮発性のメモリであり、記憶される内容については、図2(b)を参照して後述する。
操作部15は、BOX10の各機能を実行するためのキー群である。LCD16は、BOX10の各種機能情報を表示するための画面である。保護状態ランプ17は、RAM13又はEEPROM14に記憶されている保護対象情報にロックがかかっているか否か(即ち、保護対象情報の出力が禁止されているか否か)を、その点灯状態によりユーザに視認させるためのランプである。具体的に、保護状態ランプ17が点灯していれば、保護対象情報にロックがかかっていることを示し、点灯していなければ、保護対象情報にロックがかかっていないことを示す。
モデム18は、FAX送信データを電話回線網200に伝送可能な信号に変調してNCU19を介して送信し、又は、電話回線網200からNCU19を介して入力された信号を受信し、画像データへ復調するものである。NCU19は、BOX10と電話回線網200との間を接続するものであり、回線を閉結または切断する。
無線LAN通信制御回路20は、IEEE802.11b/gの規格に準拠した無線LANにより、アンテナ部(図示せず)を介して、2.4GHz帯を利用した無線通信101,102を行うための回路である。無線通信101は、アドホックモードにより、BOX10とMFP30との間で行われる無線通信であり、無線通信102は、インフラストラクチャモードにより、BOX10とMFP30とがAP80を介して通信を行う場合に、BOX10とAP80との間で行われる無線通信である。つまり、BOX10は、この無線LAN通信制御回路20により、直接的又は間接的にMFP30とデータ通信可能に接続され、各種のデータを構成するデジタル信号の送受信を行う。
DCL通信制御回路21は、2.4GHz帯のデジタル方式の無線通信104により、子機60との間を無線接続するための回路であり、図示されないアンテナ部を介して、音声データおよび各種コマンドの送受信を行う。
電源回路22は、商用電源300から供給された交流電圧(商用電圧100ボルト〜120ボルト)から、BOX10の各部11〜21を動作させるための直流電圧を得る回路であり、電源検出部22aを有している。電源検出部22aは、電圧を検出することにより、商用電源300から電力が供給されているか否かを検出するものである。
回線接続部24は、電話回線網200から延びる回線201に取り外し可能に接続するためのものである。回線接続部24としては、例えば、BOX10の筐体から延びるケーブルの先端に設けられて回線201の先端に設けられたレセプタクルに差し込み可能な凸部(ジャック)、又は、BOX10の筐体に凹状に設けられて、回線201から延びるケーブルの先端に設けられたジャックを差し込み可能なレセプタクルが挙げられる。この回線接続部24は、回線201から供給される電圧を監視し、回線201が回線接続部24に接続されているか否かを検出する回線接続検出部(図示せず)を有している。電源接続部25は、商用電源300に接続するためのものであり、例えば、BOX10の筐体から延びるケーブルの先端に設けられるコンセントプラグである。
次に、MFP30について説明する。図1では、MFP30aの構成のみをブロック図として図示しているが、他方のMFP30(MFP30b)の構成も同様である。MFP30は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、EEPROM34と、無線LAN通信制御回路35と、プリンタ36と、スキャナ37と、操作部38と、LCD39とを有する。これらの構成要素は、入出力ポート40を介して互いに接続される。
CPU31は、ROM32等に記憶される固定値やプログラム、或いは、無線LAN通信制御回路35を介して送受信される各種信号に従って、各機能の制御や、入出力ポート40に接続されている各部を制御する。ROM32は、CPU31で実行される制御プログラムなどを格納した書換不能なメモリである。RAM33は、書換可能な揮発性のメモリである。EEPROM34は、書換可能な不揮発性のメモリである。
無線LAN通信制御回路35は、上述した無線LAN通信制御回路20と同様の回路であり、アンテナ部(図示せず)を介して、2.4GHz帯を利用した無線通信101,103を行う。無線通信101は、上述した通りのアドホックモードによる無線通信であり、無線通信103は、インフラストラクチャモードにより、BOX10とMFP30とがAP80を介して通信を行う場合に、MFP30とAP80との間で行われる無線通信である。
無線LAN通信制御回路35には、1の無線LAN通信制御回路35に対して固有のMACアドレスが付されている。即ち、MACアドレスにより1の無線LAN通信制御回路35を特定することができる。よって、通信システム内1に複数のMFP30が設置されている場合であっても、各MFP30が搭載する無線LAN通信制御回路35のMACアドレスにより個々を識別できる。
プリンタ36は印刷を実行するものであり、スキャナ37は原稿の読み取りを実行するものである。操作部38は、MFP30の各機能を実行するために使用するキー群である。LCD39は、MFP30の各種機能情報を表示するための画面である。
次に、子機60について説明する。図1では、子機60aの構成のみをブロック図として図示しているが、他の子機60(子機60b,60c)の構成も同様である。子機60は、CPU61と、ROM62と、RAM63、EEPROM64と、DCL通信制御回路65と、操作部66と、LCD67とを有する。これらの構成要素は、入出力ポート68を介して互いに接続される。
CPU61は、ROM62等に記憶される固定値やプログラム、或いは、DCL通信制御回路65を介して送受信される各種信号に従って、各機能の制御や、入出力ポート68に接続されている各部を制御する。ROM62は、CPU61で実行される制御プログラムなどを格納した書換不能なメモリである。RAM63は、書換可能な揮発性のメモリである。EEPROM64は、書換可能な不揮発性のメモリである。
DCL通信制御回路65は、上述したDCL通信制御回路21と同様の回路であり、アンテナ部(図示せず)を介して、BOX10との間で2.4GHz帯のデジタル方式の無線通信104を行い、音声データおよび各種コマンドの送受信を行う。また、DCL通信制御回路65には、それぞれ固有の子機ID番号が付されている。即ち、子機ID番号により1のDCL通信制御回路65を特定することができる。よって、通信システム内1に複数の子機60が設置されている場合であっても、各子機60が搭載するDCL通信制御回路65の子機ID番号により個々を識別できる。
次に、図2を参照して、上述したBOX10のメモリ(RAM13,EEPROM14)に記憶されている内容について説明する。図2(a)は、BOX10のRAM13の構成を示すブロック図である。
RAM13は、子機接続フラグ13aと、MFP接続フラグ13bと、回線接続フラグ13cと、保護解除フラグ13dと、子機発信履歴メモリ13eと、子機着信履歴メモリ13fと、FAX送信履歴メモリ13gと、FAX受信履歴メモリ13hと、FAX送信データメモリ13iと、FAX受信データメモリ13jと、通信管理メモリ13kとを有する。
子機接続フラグ13aは、所定の条件にある子機60とBOX10との間の接続が確立されたか否かを示すフラグである。商用電源300からの電力供給の開始が電源検出部22aにより検出されると、子機接続フラグ13aには「0」が設定され、その後、上記の接続が確立された場合には、子機接続フラグ13aには「1」が設定される。
MFP接続フラグ13bは、所定の条件にあるMFP30とBOX10との間の接続が確立されたか否かを示すフラグである。商用電源300からの電力供給の開始が電源検出部22aにより検出されると、MFP接続フラグ13bには「0」が設定され、その後、上記の接続が確立された場合には、MFP接続フラグ13bには「1」が設定される。
回線接続フラグ13cは、回線接続部24が回線201に接続されているか否かを示すフラグである。商用電源300からの電力供給の開始が電源検出部22aにより検出された場合、又は、回線接続部24が回線201に接続されていないことが回線接続部24の回線接続検出部により検出された場合に、回線接続フラグ13cには「0」が設定される。一方、回線接続部24が回線201に接続されていることが回線接続検出部により検出された場合に、回線接続フラグ13cには「1」が設定される。
保護解除フラグ13dは、保護対象情報のロックを解除するか否かを示すフラグである。全ての保護対象情報のロックが解除される場合に、保護解除フラグ13dには「1」が設定される。一方、保護対象情報をロックする必要がある場合に、保護解除フラグ13dには「0」が設定される。
子機発信履歴メモリ13eは、子機60がBOX10を介して相手側装置500に対して発信する毎に、その発信先の相手側装置500の回線番号(電話番号)などを発信履歴として記憶する領域である。子機着信履歴メモリ13fは、子機60がBOX10を介して相手側装置500から着信を受ける毎に、その発信元の相手側装置500の回線番号などを着信履歴として記憶する領域である。子機発信履歴メモリ13e及び子機着信履歴メモリ13fは、通信システム1内の子機60毎に設けられており、各子機60a〜60cの発信履歴及び着信履歴が記憶される。
FAX送信履歴メモリ13gは、MFP30がBOX10を介して相手側装置500に対してファクシミリデータを送信する毎に、その送信先の相手側装置500の回線番号(FAX番号)などを送信履歴として記憶する領域である。FAX受信履歴メモリ13hは、MFP30がBOX10を介して相手側装置500からファクシミリデータを受信する毎に、その送信元の相手側装置500の回線番号などを受信履歴として記憶する領域である。FAX送信履歴メモリ13g及びFAX受信履歴メモリ13hは、通信システム1内のMFP30毎に設けられており、各MFP30a,30bの送信履歴及び受信履歴が記憶される。FAX送信データメモリ13iは、相手側装置500へ送信するファクシミリデータをMFP30から受け取った場合に、そのファクシミリデータを記憶する領域である。FAX受信データメモリ13jは、相手側装置500から受信したファクシミリデータを記憶する領域である。通信管理メモリ13kは、MFP30によるBOX10を介したファクシミリデータの送受信に関する情報(ファクシミリデータの送受信日時や、ファクシミリデータの送信先又は送信元の回線番号など)を記録するための領域であり、通信システム1内のMFP30毎に設けられる。
上述したメモリ13e〜13kに記憶される各記憶内容は、情報の漏洩を防ぐべく保護される「保護対象情報」として取り扱われる。なお、「保護対象情報」は、メモリ13e〜13kに記憶される各記憶内容のような、MFP30又は子機60との通信を行う情報を少なくとも含んで構成されるが、他の種類の情報が含まれていてもよい。詳細は後述するが、BOX10は、子機接続フラグ13a、MFP接続フラグ13b、及び回線接続フラグ13cの各設定値に応じて、これらのメモリ13e〜13kの記憶内容の出力の禁止と許可とを制御する。
図2(b)は、BOX10のEEPROM14の構成を示すブロック図である。EEPROM14は、子機電話帳メモリ14aと、MFP電話帳メモリ14bと、登録メモリ14cと、ロック条件メモリ14dとを有する。
子機電話帳メモリ14aは、子機60により登録された1又は複数の相手先装置500の回線番号(電話番号)を電話帳データとして記憶する領域であり、通信システム1内の子機60毎に設けられる。MFP電話帳メモリ14bは、MFP30により登録された1又は複数の相手先装置500の回線番号(FAX番号)を電話帳データとして記憶する領域であり、通信システム1内のMFP30毎に設けられる。なお、子機電話帳メモリ14a及びMFP電話帳メモリ14bに記憶される電話帳データには、1の相手先装置500の回線番号に対し、その回線番号に対応する付加情報(名前や住所や相手を示す画像など)が必要に応じて対応付けられている。これらのメモリ14a,14bに記憶される電話帳データもまた、保護対象情報として取り扱われる。
登録メモリ14cは、BOX10との接続を許可する通信装置(MFP30,子機60)を登録するための領域である。登録メモリ14cに登録されたMFP30及び子機60だけが、BOX10に正規に接続し得る通信装置であり、BOX10を介して相手側装置500と通信することができる。この登録メモリ14cに登録される内容については、図2(c)を参照して後述する。ロック条件メモリ14dは、保護対象情報のロック条件を記憶する領域であり、その詳細については、図2(d)を参照して後述する。
図2(c)は、上述した登録メモリ14cに登録される内容を示す模式図である。登録メモリ14cには、1の通信装置(MFP30,子機60)毎に、ナンバー(識別番号)14c1と、MACアドレス/子機ID番号14c2と、子機フラグ14c3と、MFPフラグ14c4と、接続確認用フラグ14c5とが対応付けられて記憶される。MFP30又は子機60からの所定の操作がされると、そのMFP30又は子機60が登録対象となり、その登録対象に関する1の登録情報として、上記の内容14c1〜14c5が登録メモリ14cに登録される。
ナンバー14c1は、BOX10において登録されたMFP30又は子機60を特定するための内部管理番号であり、1の通信装置毎に異なる値がBOX10から付される。MACアドレス/子機ID番号14c2は、登録対象のMFP30又は子機60から受信した、その登録対象を特定するMACアドレス又は子機ID番号である。子機フラグ14c3は、登録対象が子機60であるか否かを示すフラグであり、登録対象が子機60であれば「1」が設定され、子機60でなければ「0」が設定される。MFPフラグ14c4は、登録対象がMFP30であるか否かを示すフラグであり、登録対象がMFP30であれば「1」が設定され、MFP30でなければ「0」が設定される。
接続確認用フラグ14c5は、登録対象のMFP30又は子機60を、保護対象情報のロックを解除するために接続を確認する特定の通信装置とするか否かを示すフラグである。以下では、この特定の通信装置を、通信装置の種類に応じて、「接続確認用の子機60」又は「接続確認用のMFP30」と称することがある。
接続確認用フラグ14c5には、登録対象が上記特定の通信装置(接続確認用の子機60又はMFP30)であれば「1」が設定され、そうでなければ「0」が設定される。登録対象の通信装置を、上記特定の通信装置とするか否かは、登録対象の通信装置(MFP30,子機60)の操作部38,66の操作、又は、登録時にBOX10の操作部15を操作することによって設定される。なお、本実施形態では、BOX10に、少なくとも1台以上の子機60が接続されている場合には、接続確認用の子機60が少なくとも1台以上存在するものとし、その一方で、少なくとも1台のMFP30が接続されている場合には、接続確認用のMFP30が少なくとも1台以上存在するものとする。
図2(d)は、上述したロック条件メモリ14dに記憶されている内容を説明するための模式図である。このロック条件メモリ14dには、ロックの判定に用いるフラグと、その設定値と、保護対象情報に対するロック条件とが対応付けられて記憶されている。なお、図2(d)に示す内容は一例であり、保護対象情報は適宜追加又は削除可能であると共に、ロックの条件も適宜設定可能である。また、ユーザにより変更可能に構成してもよい。
本実施形態では、ロックの判定に用いるフラグとして、子機接続フラグ13a、MFP接続フラグ13b、及び回線接続フラグ13cが設けられている。また、本実施形態では、保護対象情報として、子機発信履歴メモリ13eの内容(子機発信履歴)と、子機着信履歴メモリ13fの内容(子機着信履歴)と、子機電話帳メモリ14aの内容(子機電話帳)と、FAX送信データメモリ13iの内容(FAX送信データ)と、FAX受信データメモリ13jの内容(FAX受信データ)と、FAX送信履歴メモリ13gの内容(FAX送信履歴)と、FAX受信履歴メモリ13hの内容(FAX受信履歴)と、通信管理メモリ13kの内容(通信管理レポート)と、MFP電話帳メモリ14bの内容(MFP電話帳)とが設定されている。これらの保護対象情報は、BOX10と子機60との接続状況に基づき保護の対象となるもの(以下「子機60に関する保護対象情報」と称す)と、BOX10とMFP30との接続状況に基づき保護の対象となるもの(以下「MFP30に関する保護対象情報」と称す)とに区分され、上記保護対象情報のうち、子機発信履歴と、子機着信履歴と、子機電話帳とが、子機60に関する保護対象情報の区分に含まれ、残りの保護対象情報(FAX送信データ、FAX受信データ、FAX送信履歴、F受信履歴、FAX通信管理レポート、MFP電話帳)が、MFP30に関する保護対象情報の区分に含まれる。
図2(d)において、各フラグ13a〜13cの各設定値の組み合わせに対し、「×」が記載される保護対象情報は、それらのフラグの各設定値の組み合わせでロックされる保護対象情報であることを示し、「○」が記載される保護対象情報は、それらのフラグの各設定値の組み合わせでロックが解除される保護対象情報であることを示す。例えば、子機接続フラグ13aの設定値が「1」であり、MFP接続フラグ13bの設定値が「0」であり、回線接続フラグ13cの設定値が「1」である場合には、MFP30に関する保護対象情報(FAX送信データ、FAX受信データ、FAX送信履歴、F受信履歴、FAX通信管理レポート、MFP電話帳)にロックがかかる一方で、子機60に関する保護対象情報(子機発信履歴、子機着信履歴と子機電話帳)のロックが解除される。
ロック条件メモリ14dによれば、回線接続フラグ13cの設定値が「0」である場合には、子機接続フラグ13a及びMFP接続フラグ13bの設定値とは無関係に、すべての保護対象情報(子機発信履歴、子機着信履歴、子機電話帳、FAX送信データ、FAX受信データ、FAX送信履歴、FAX受信履歴、FAX通信管理レポート、MFP電話帳)にロックがかかる。よって、情報漏洩の一形態として、例えば、BOX10と子機60又はMFP30とのセット、あるいは、BOX10と子機60とMFP30とのセットで盗難され、別の場所で各装置に電源だけを投入(商用電源300に接続)して情報を盗み見ることが挙げられるが、回線201を回線接続部24に接続しない状況では、回線接続フラグ13cが「0」に設定され、全ての保護対象情報がロックされるので、保護対象情報を盗み見ることができなくなる。
また、ロック条件メモリ14dによれば、回線接続フラグ13cの設定値が「1」であったとしても、子機接続フラグ13aの値が「0」である場合には、子機60に関する保護対象情報(子機発信履歴、子機着信履歴、子機電話帳)にロックがかかる。一方で、回線接続フラグ13cの設定値が「1」であり、かつ、子機接続フラグ13aの値が「1」である場合には、子機60に関する保護対象情報のロックは解除される。一方で、回線接続フラグ13cの設定値が「1」であったとしても、MFP接続フラグ13bの値が「0」である場合には、MFP30に関する保護対象情報(FAX送信データ、FAX受信データ、FAX送信履歴、FAX受信履歴、FAX通信管理レポート、MFP電話帳)にロックがかかる。
このように、本実施形態のBOX10は、回線201が回線接続部24に接続されていたとしても、子機接続フラグ13aの設定値(即ち、子機60とBOX10との接続状況)に応じて、子機60と相手側装置500との通信に関わる各種情報がロックされたり、ロックが解除されたりする。同様に、回線201が回線接続部24に接続されていたとしても、MFP接続フラグ13bの設定値(即ち、MFP30とBOX10との接続状況)に応じて、MFP30と相手側装置500との通信に関わる各種情報がロックされたり、ロックが解除されたりする。よって、通信装置の種類(MFP30又は子機60)に応じた保護対象情報を、その通信装置とBOX10との接続状況に応じて適切に保護できる。
なお、上述したロック条件の結果として、フラグ13a〜13cの設定値がいずれも「0」である場合には、すべての保護対象情報がロックされ、フラグ13a〜13cの設定値がいずれも「1」である場合には、すべての保護対象情報のロックが解除される。
図3は、BOX10のCPU11が実行する情報保護制御処理を示すフローチャートである。この情報保護制御処理は、電源接続部25と商用電源300との接続が断たれた場合、又は、回線接続部24から回線201が外されて電話回線網200から切り離された場合に、保護対象情報にロックをかけ、その後、BOX10とMFP30又は子機60との接続状況や、回線201の接続状況に応じて、保護対象情報のロックを解除する処理である。
この情報保護制御処理は、BOX10が商用電源300から電力を得ていない状態から、電源接続部25と商用電源300とが接続されて電力が供給されると起動し、CPU11は、商用電源300の電源の投入を電源検出部22aによって検出し(S301)、保護解除フラグ13dを「0」に設定し、初期化する(S302)。次に、CPU11は、電源投入に伴う初期化処理を実行し(S303)、BOX10が初期登録済みであるか否かを判定する(S304)。S304による判定が否定される場合(S304:No)、CPU11は、BOX10の初期登録を行い(S305)、処理をS306へ移行する。S305の処理により、BOX10に対し、少なくとも1のMFP30又は子機60が登録される。一方、S304による判定が肯定される場合(S304:Yes)、CPU11は、処理をS306へ移行する。
CPU11は、S306において、子機接続フラグ13aを「0」に設定する(S306)。次に、CPU11は、MFP接続フラグ13bを「0」に設定し(S307)、回線接続フラグ13cを「0」に設定する(S308)。S308の処理後、CPU11は、RAM13内に設けられている保護機能フラグ(図示せず)が「1」に設定されているか否かを判定する(S309)。なお、この保護機能フラグは、RAM13又はEEPROM14に記憶されている保護対象情報の保護を行うか否かを示すフラグであり、保護対象情報の保護を行うよう設定された場合には「1」が設定され、保護対象情報の保護を行わないと設定された場合には「0」が設定される。保護対象情報の保護を行うか否かは、ユーザがBOX10の操作部15を適宜操作することにより設定される。
S309による判定が肯定される場合には(S309:Yes)、CPU11は、RAM13又はEEPROM14に保護対象情報が1つでも記憶されているか否かを判定する(S310)。S310による判定が肯定されると(S310:Yes)、CPU11は、保護解除フラグ13dが「1」であるか否かを判定する(S311)。S311による判定が否定される場合には(S311:No)、ロック条件メモリ14dの内容に基づき、子機接続フラグ13a、MFP接続フラグ13b、及び回線接続フラグ13cの設定値に応じて保護対象情報をロックする(S312)。S301において、商用電源300から電力供給されてない状態から、電力供給が開始又は再開された場合には、フラグ13a〜13cは全て「0」に設定されているので、S312では、保護対象情報の全てがロックされる。よって、電源接続部25が商用電源300から取り外される場合の一例である盗難時には、全ての保護対象情報がロックされるので、保護対象情報を防止できる。S312の処理後、CPU11は、保護状態ランプ17を点灯し(S313)、処理をS314へ移行する。一方、S311による判定が肯定される場合には(S311:Yes)、CPU11は、処理をS314へ移行する。
CPU11は、S314において、BOX10に接続されているMFP30及び子機60をサーチする(S314)。具体的には、MACアドレスを返信するよう指示するブロードキャストパケットを、AP80を介して各MFP30へ送り、そのブロードキャストパケットを受信したMFP30から返信されたMACアドレスに基づく。また、各子機60に対しては、子機ID番号を返信するよう指示するコマンドを送信し、そのコマンドを受信した子機60から返信された子機ID番号に基づく。
次いで、CPU11は、子機60から返信された子機ID番号に基づき、子機60の接続状況を確認し、その接続状況に応じて子機接続フラグ13aを設定する子機接続確認処理を実行する(S315)。次に、MFP30から返信されたMACアドレスに基づき、MFP30の接続状況を確認し、その接続状況に応じてMFP接続フラグ13bを設定するMFP接続確認処理を実行する(S316)。子機接続確認処理(S315)及びMFP接続確認処理(S316)の詳細な処理については、それぞれ、図4及び図5を参照して後述する。次に、CPU11は、回線接続部24と回線201との接続状況を確認し、その接続状況に応じて回線接続フラグ13cを設定する回線接続確認処理を実行する(S317)。回線接続確認処理(S317)の詳細な処理については、図6を参照して後述する。
次いで、CPU11は、S315〜S317の処理により設定されたフラグ13a〜13cの設定値に基づき、保護対象情報にかけられたロックに対する解除判定を行うロック解除判定処理を実行する(S318)。ロック解除判定処理(S318)の詳細な処理については、図7を参照して後述するが、S318の処理の中で、全ての保護対象情報のロックが解除された場合に、保護解除フラグ13dに「1」が設定される。
CPU11は、ロック解除判定処理(S318)の実行後、保護解除フラグ13dが「1」であるか否かを判定し(S319)、この判定が肯定される場合(S319:Yes)、CPU11は、保護状態ランプ17を消灯し(S320)、処理をS309へ移行する。S320の処理は、消灯状態の継続も含む。一方、S319による判定が否定される場合(S319:No)、CPU11は、処理をS309へ移行する。
また、S309による判定が否定される場合(情報保護機能を使用しない場合)(S309:No)、又は、S310による判定が否定される場合、(保護対象情報が全く存在しない場合)(S310:No)、CPU11は、処理をS309へ移行する。
図4は、上述した子機接続確認処理(S315)を示すフローチャートである。子機接続確認処理では、まず、CPU11は、接続確認用に登録された子機60が1台以上あるか否かを判定する(S401)。この判定は、登録メモリ14cに記憶されている各登録情報を参照して行い、子機フラグ14c3の設定値が「1」であり、かつ、接続確認用フラグ14c5の設定値が「1」である登録情報がある場合に肯定される。
S401による判定が肯定される場合(S401:Yes)、CPU11は、RAM13内に設けられている子機保護機能フラグ(図示せず)が「1」に設定されているか否かを判定する(S402)。なお、この子機保護機能フラグは、保護対象情報のうち、子機60に関する保護対象情報(本実施形態では、子機発信履歴、子機着信履歴、子機電話帳)に対する保護を行うか否かを示すフラグであり、上記の保護対象情報の保護を行うよう設定された場合には「1」が設定され、上記の保護対象情報の保護を行わないと設定された場合には「0」が設定される。子機60に関する保護対象情報に対する保護を行うか否かは、ユーザがBOX10の操作部15を適宜操作することにより設定される。
S402による判定が肯定される場合には(S402:Yes)、CPU11は、接続確認用に登録された子機60のうち、1台以上の子機60との接続が確立されたか否かを判定する(S403)。この判定は、登録メモリ14cに記憶されている各登録情報を参照して行い、子機フラグ14c3の設定値が「1」であり、かつ、接続確認用フラグ14c5の設定値が「1」である登録情報のMACアドレス/子機ID番号14c2と、S314の処理の結果として、子機60から返信された子機ID番号とを比較し、一致するMACアドレス/子機ID番号14c2が存在する場合に肯定される。S403による判定が肯定される場合には(S403:Yes)、CPU11は、子機接続フラグ13aを「1」に設定し(S404)、子機接続確認処理を終了する。子機接続フラグ13aが「1」に設定されると、後述するロック解除判定処理(S318)において、子機60に関する保護対象情報のロックが解除される。
一方、S403による判定が否定される場合、即ち、1台の接続確認用の子機60とも接続が確立できない場合には(S403:No)、CPU11は、子機60に関する保護対象情報が1つでも記憶されているか否かを判定する(S405)。この判定が肯定される場合には(S405:Yes)、CPU11は、接続確認用の子機以外の子機60との接続が確立されたか否かを判定する(S406)。この判定は、登録メモリ14cに記憶されている各登録情報を参照して行い、子機フラグ14c3の設定値が「1」であり、かつ、接続確認用フラグ14c5の設定値が「0」である登録情報のMACアドレス/子機ID番号14c2と、S314の処理の結果として、子機60から返信された子機ID番号とを比較し、一致するMACアドレス/子機ID番号14c2が存在する場合に肯定される。
S406による判定が肯定される場合には(S406:Yes)、CPU11は、接続確認用の子機以外の子機60のうち、接続が確立されたものの数が、予め規定された設定台数(例えば、3台)以上であるか否かを判定する(S407)。この判定が肯定される場合(S407:Yes)、CPU11は、処理をS404へ移行する。
一方で、S406による判定が否定される場合(S406:No)、CPU11は、MFP30の画面に「接続確認用子機の電源を投入して下さい」と表示するよう、MFP30に指示する(S410)。この指示は、無線LAN通信制御回路20からAP80を介して各MFP30へブロードキャストパケットを送信することによって行う。S410の処理の結果、その時点で電源が投入されているMFP30がブロードキャストパケットを受信すると、そのMFP30のLCD39に上記メッセージが表示される。ユーザが、MFP30のLCD39に表示されたメッセージを見て、接続確認用の子機60の電源を投入すると、その後に実行されるS403による判定が肯定されることになる。
S407による判定が否定される場合には(S407:No)、CPU11は、子機60の画面に「接続確認用子機の電源を投入して下さい」と表示するよう、子機60に指示する(S408)。この指示は、DCL通信制御回路21からの該当コマンドの送信によって行う。S408の処理の結果、その時点で電源が投入されている子機60が当該コマンドを受信すると、その子機60のLCD67に上記メッセージが表示される。ユーザが、子機60のLCD67に表示されたメッセージを見て、接続確認用の子機60の電源を投入すると、その後に実行されるS403による判定が肯定されることになる。子機60は、用途的に常時電源が投入されている場合が多いので、子機60がS408の処理よる指示を受信し易く、ユーザへの伝達確率が高い。
S408の処理後、CPU11は、子機接続フラグ13aを「0」に設定し(S409)、子機接続確認処理を終了する。子機接続フラグ13aが「0」に設定されると、後述するロック解除判定処理(S318)において、保護解除フラグ13dが「0」に設定されるので、情報保護制御処理の次の処理サイクルにおいて、S312の処理が実行され、子機60に関する保護対象情報がロックされる。
また、S401による判定が否定される場合(BOX10に1台の子機60も登録されていない場合)(S401:No)、S402による判定が否定される場合(子機60に関する保護対象情報に対して保護を行わない場合)(S402:No)、又は、S405による判定が否定される場合(子機60に関する保護対象情報が1つも記憶されていない場合)には(S405:No)、CPU11は、処理をS404へ移行する。
よって、この子機接続確認処理によれば、接続確認用に予め登録された子機60の中の少なくとも1台との接続が確立されると、子機接続フラグ13aが「1」に設定される。また、接続確認用の子機60との接続が確立できない場合であっても、他の子機60との接続が所定の設定台数以上について確立されると、子機接続フラグ13aが「1」に設定される。よって、接続確認用の子機60の電源が切られている場合であっても、子機接続フラグ13aを「1」に設定することが可能であり、子機60に関する保護対象情報の出力が無駄に禁止され続けることを抑制できる。
図5は、上述したMFP接続確認処理(S316)を示すフローチャートである。MFP接続確認処理では、まず、CPU11は、接続確認用に登録されたMFP30があるか否かを判定する(S501)。この判定は、登録メモリ14cに記憶されている各登録情報を参照して行い、MFPフラグ14c4の設定値が「1」であり、かつ、接続確認用フラグ14c5の設定値が「1」である登録情報がある場合に肯定される。
S501による判定が肯定される場合(S501:Yes)、CPU11は、RAM13内に設けられているMFP保護機能フラグ(図示せず)が「1」に設定されているか否かを判定する(S502)。なお、このMFP保護機能フラグは、保護対象情報のうち、MFP30に関する保護対象情報(本実施形態では、FAX送信データ、FAX受信データ、FAX送信履歴、FAX受信履歴、FAX通信管理レポート、MFP電話帳)に対する保護を行うか否かを示すフラグであり、上記の保護対象情報の保護を行うよう設定された場合には「1」が設定され、上記の保護対象情報の保護を行わないと設定されたには「0」が設定される。MFP30に関する保護対象情報に対する保護を行うか否かは、ユーザがBOX10の操作部15を適宜操作することにより設定される。
S502による判定が肯定される場合には(S502:Yes)、CPU11は、接続確認用に登録されたMFP30のうち、1台以上のMFP30との接続が確立されたか否かを判定する(S503)。この判定は、登録メモリ14cに記憶されている各登録情報を参照して行い、MFPフラグ14c4の設定値が「1」であり、かつ、接続確認用フラグ14c5の設定値が「1」である登録情報のMACアドレス/子機ID情報14c2と、S314の処理の結果として、MFP30から返信されたMACアドレスとを比較し、一致するMACアドレス/子機ID情報14c2が存在する場合に肯定される。S503による判定が肯定される場合には(S503:Yes)、CPU11は、MFP接続フラグ13bを「1」に設定し(S504)、MFP接続確認処理を終了する。MFP接続フラグ13bが「1」に設定されると、後述するロック解除判定処理(S318)において、MFP30に関する保護対象情報のロックが解除される。
一方、S503による判定が否定される場合には(S503:No)、CPU11は、MFP30に関する保護対象情報が1つでも記憶されているか否かを判定する(S505)。この判定が肯定される場合には(S505:Yes)、CPU11は、接続確認用のMFP以外のMFP30との接続が確立されたか否かを判定する(S506)。この判定は、登録メモリ14cに記憶されている各登録情報を参照して行い、MFPフラグ14c4の設定値が「1」であり、かつ、接続確認用フラグ14c5の設定値が「0」である登録情報のMACアドレス/子機ID情報14c2と、S314の処理の結果として、MFP30から返信されたMACアドレスとを比較し、一致するMACアドレス/子機ID情報14c2が存在する場合に肯定される。
S506による判定が肯定される場合には(S506:Yes)、CPU11は、接続確認用のMFP以外のMFP30のうち、接続が確立されたものの数が、予め規定された設定台数(例えば、2台)以上であるか否かを判定する(S507)。この判定が肯定される場合(S507:Yes)、CPU11は、処理をS504へ移行する。
一方で、S506による判定が否定される場合には(S506:No)、CPU11は、子機60の画面に「接続確認用MFPの電源を投入して下さい」と表示するよう、子機60に指示する(S510)。この指示は、上述したS408の処理と同様に行う。子機60は、その用途から常時電源が投入されている場合が多いので、子機60へ画面表示の指示を出すことにより、ユーザへの伝達確率を高くすることができ、ユーザによる適切な対処(例えば、接続確認用のMFP30への電源の投入)が取られ易い。
また、S507による判定が否定される場合には(S507:No)、CPU11は、MFP30の画面に「接続確認用MFPの電源を投入して下さい」と表示するよう、MFP30に指示する(S508)。この指示は、無線LAN通信制御回路20からAP80を介して各MFP30へブロードキャストパケットを送信することによって行う。S508の処理の結果、その時点で電源が投入されているMFP30がブロードキャストパケットを受信すると、そのMFP30のLCD39に上記メッセージが表示される。ユーザが、MFP30のLCD39に表示されたメッセージを見て、接続確認用のMFP30の電源を投入すると、その後に実行されるS503による判定が肯定されることになる。
S508又はS510の処理後、CPU11は、MFP接続フラグ13bを「0」に設定し(S509)、MFP接続確認処理を終了する。MFP接続フラグ13bが「0」に設定されると、後述するロック解除判定処理(S318)において、保護解除フラグ13dが「0」に設定されるので、情報保護制御処理の次の処理サイクルにおいて、S312の処理が実行され、MFP30に関する保護対象情報がロックされる。また、S501による判定が否定される場合(BOX10に1台のMFP30も登録されていない場合)(S501:No)、S502による判定が否定される場合(MFP30に関する保護対象情報に対して保護を行わない場合)(S502:No)、又は、S505による判定が否定される場合(MFP30に関する保護対象情報が1つも記憶されていない場合)には(S505:No)、CPU11は、処理をS504へ移行する。
よって、このMFP接続確認処理によれば、接続確認用に予め登録されたMFP30の中の少なくとも1台との接続が確立されると、MFP接続フラグ13bが「1」に設定される。また、接続確認用のMFP30との接続が確立できない場合であっても、他のMFP30との接続が所定の設定台数以上について確立されると、MFP接続フラグ13bが「1」に設定される。よって、接続確認用のMFP30の電源が切られている場合であっても、MFP接続フラグ13bを「1」に設定することが可能であり、MFP30に関する保護対象情報の出力が無駄に禁止され続けることを抑制できる。
図6は、上述した回線接続確認処理(S317)を示すフローチャートである。回線接続確認処理では、まず、CPU11は、回線201の回線切断検出機能が設定されているか否かを判断する(S601)。即ち、CPU11は、RAM13内に設けられている回線切断検出設定(図示せず)が設定されているか否かを判定する。
回線切断検出機能が設定されている場合には(S601:Yes)、CPU11は、回線201が回線接続部24に接続されているか否かを判定する(S602)。この判定が肯定される場合には(S602:Yes)、CPU11は、子機接続フラグ13aが「1」であるか否かを判定する(S603)。S601により回線切断検出機能が設定されていないと判定された場合(S601:No)、又は、S603による判定が肯定される場合には(S603:Yes)、CPU11は、回線接続フラグ13cを「1」に設定し(S605)、回線接続確認処理を終了する。S603による判定が否定される場合には(S603:No)、CPU11は、MFP接続フラグ13bが「1」であるか否かを判定し(S604)、この判定が肯定される場合には(S604:Yes)、CPU11は、S605の処理を実行して、回線接続確認処理を終了する。
一方で、S604による判定が否定される場合(S604:No)、又は、S602による判定が否定される場合(回線201が回線接続部24に接続されていない場合)には(S602:No)、CPU11は、回線接続フラグ13cを「0」に設定し(S606)、回線接続確認処理を終了する。
よって、この回線接続確認処理によれば、回線201が回線接続部24から取り外された場合には、回線201を回線接続部24に接続し、かつ、MFP30又は子機60との接続が所定条件を満たすことで、回線接続フラグ13cが「1」に設定される。
図7は、上述したロック解除判定処理(S318)を示すフローチャートである。ロック解除処理では、まず、CPU11は、回線接続フラグ13cが「1」であるか否かを判定する(S701)。この判定が肯定される場合には(S701:Yes)、CPU11は、子機接続フラグ13aが「1」であるか否かを判定する(S702)。S702による判定が肯定される場合には(S702:Yes)、CPU11は、MFP接続フラグ13bが「1」であるか否かを判定する(S703)。
S703による判定が肯定される場合には(S703:Yes)、フラグ13a〜13cの設定値は、回線201が回線接続部24に接続され、かつ、子機60とBOX10との接続状況にも、MFP30とBOX10との接続状況にも異常は確認されないことを示す。よって、かかる場合には、CPU11は、全ての保護対象情報のロックを解除し(S704)、保護解除フラグ13dを「1」に設定し(S705)、ロック解除判定処理を終了する。
一方、S703による判定が否定される場合には(S703:No)、フラグ13a〜13cの設定値は、回線201が回線接続部24に接続され、かつ、子機60とBOX10の接続状況に異常はないが、MFP30とBOX10の接続状況に異常があることを示す。よって、かかる場合には、CPU11は、子機60に関する保護対象情報(子機発信履歴、子機着信履歴、子機電話帳)のロックを解除する(S706)。次いで、CPU11は、保護解除フラグ13dを「0」に設定し(S707)、ロック判定処理を終了する。
S702による判定が否定される場合には(S702:No)、CPU11は、MFP接続フラグ13bが「1」であるか否かを判定する(S708)。この判定が肯定される場合には(S708:Yes)、フラグ13a〜13cの設定値は、回線201が回線接続部24に接続され、かつ、MFP30とBOX10との接続状況に異常はないが、子機60とBOX10の接続状況に異常があることを示す。よって、かかる場合には、CPU11は、MFP30に関する保護対象情報(FAX送信データ、FAX受信データ、FAX送信履歴、FAX受信履歴、FAX通信管理レポート、MFP電話帳)のロックを解除し(S709)、処理をS707へ移行する。
一方、S708による判定が否定される場合には、フラグ13a〜13cの設定値は、回線201が回線接続部24に接続されるが、MFP30とBOX10との接続状況及び子機60とBOX10の接続状況に異常があることを示す。よって、かかる場合には、CPU11は、ロックの解除を行うことなく、処理をS707へ移行する。
また、S701による判定が否定される場合には、回線201が回線接続部24に接続されていないことを示す。よって、かかる場合には、CPU11は、子機60とBOX10との接続状況またはMFP30とBOX10との接続状況とは無関係に、ロックの解除を行うことなく、処理をS707へ移行する。
このロック解除判定処理によれば、子機接続フラグ13a、MFP接続フラグ13b、及び回線接続フラグ13cの設定値の組み合わせに応じた保護対象情報のロックが解除される。そして、これらのフラグ13a〜13cが全て「1」に設定されると、保護解除フラグ13dが「1」に設定されるので、情報保護制御処理(図3参照)の次の処理サイクルにおいて、S320の処理が実行され、保護状態ランプ17が消灯する。一方で、これらのフラグ13a〜13cのうち、「0」に設定されたフラグが1つでもある場合には、保護解除フラグ13dが「0」に設定され、情報保護制御処理の次の処理サイクルにおいて、S312の処理が実行され、フラグ13a〜13cの設定値の組み合わせに応じた保護対象情報がロックされる。
BOX10は、例えば、通信装置(子機60又はMFP30)から、その通信装置に関する保護情報の取得指示を受けた場合に、保護解除フラグ13dを参照し、その設定値が「0」である場合には、ロック状態であることを示すコマンドを取得指示の出力元の通信装置へ出力し、該通信装置にて所定の報知(LCD67やLCD39への表示による報知など)を行わせる。なお、フラグ13a〜13cのいずれかの設定値が「0」である場合に、ロック状態であることを示すコマンドを取得指示の出力元の通信装置へ出力するようにしてもよい。そして、この場合に、通信装置から出力された取得指示に対象となる保護対象情報が、フラグ13a〜13cの設定に基づきロックされている場合には、その出力を禁止する。一方で、通信装置から出力された取得指示に対象となる保護対象情報が、フラグ13a〜13cの設定に基づきロック解除されている場合には、その保護対象情報を、取得指示の出力元の通信装置へ出力する。
図8は、BOX10のCPU11が実行する追加登録処理を示すフローチャートである。この追加登録処理は、登録メモリ14cに登録情報を追加する処理であり、追加登録を所望するMFP30又は子機60からの所定の操作がされた場合に起動する。
この追加登録処理では、まず、CPU11は、保護解除フラグ13dが「1」であるか否かを判定する(S801)。この判定が肯定される場合(S801:Yes)、CPU11は、追加登録対象のMFP30又は子機60の登録情報を登録メモリ14cに記憶し(S802)、追加登録処理を終了する。一方で、S801による判定が否定される場合には(S801:No)、S802の処理をスキップして、追加登録処理を終了する。
この追加登録処理によれば、保護解除フラグ13dが「1」である場合、即ち、全ての保護対象情報のロックが解除された安全な状況でのみ、MFP30又は子機60を追加登録できる。換言すれば、必ずしも安全とは言えない状況では、MFP30又は子機60の追加登録ができない。よって、BOX10から保護対象情報を盗む目的で不正にMFP30又は子機60が追加登録され、BOX10に接続されてしまうことを防止できる。
以上説明した通り、本実施形態のBOX10は、回線201が回線接続部24に接続されている状況下で、接続確認用フラグ14c5が「1」に設定された通信装置(MFP30,子機60)のうちの少なくとも1つとの接続が確立された場合に、接続が確立された通信装置の種類に応じた保護対象情報の出力が許可される。よって、保護対象情報の出力の許可を判定するために、時間などの閾値を設ける必要がないので、保護対象情報の出力が状況に応じて不要に出力できないといった不具合が生じることもなく、保護対象情報を適切に保護できる。また、パスワードの入力など、ユーザの記憶や操作などに依存することもないので、保護対象情報の保護にかかるユーザの負担も軽減できる。また、接続が確立された通信装置(MFP30,子機60)に応じた保護対象情報の出力が許可されるので、接続が確立された通信装置に応じて適切な保護対象情報を出力できると共に、接続が確立されない通信装置に応じた適切な保護対象情報をロック(出力禁止)できる。さらに、回線201が回線接続部24に接続されていなければ保護対象情報の出力が許可されないので、BOX10と子機60又はMFP30との組み合わせ、又は、BOX10と子機60とMFP30との全てが盗難された状況でも、回線接続部24に回線201を接続しなければ、保護対象情報をロックしたままにすることができ、より高度に保護対象情報を保護することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、通信システム1に含まれるMFP30を2台、子機60を3台としたが、MFP30又は子機60が少なくとも1台設置されていればよい。しかし、BOX10の保護対象情報の保護レベルの観点からすれば、MFP30又は子機60のいずれか一方については、少なくとも複数台あることがより好ましい。
また、上記実施形態では、保護解除フラグ13dが「0」である場合に、通信装置(MFP30,子機60)の追加登録を禁止する構成とした。これに換えて、保護解除フラグ13dが「0」である場合であっても、通信装置の追加登録は可能とするが、保護解除フラグ13dが「0」である場合に追加された通信装置へは、全ての保護対象情報(ロックが解除されている保護対象情報を含む)の出力を禁止する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、1つでもロックのかかった保護対象情報があれば(即ち、保護解除フラグ13dが「0」である場合)、通信装置の追加登録を全て禁止する構成としたが、保護解除フラグ13dが「0」である場合に、増設しようとする通信装置の種類(例えば、子機60であるかMFP30であるかや、子機60であっても特定の子機であるか否か)に応じて、追加登録を禁止するか否かを判定するように構成してもよい。
また、登録メモリ14cに登録された各登録情報について、少なくとも接続確認用フラグ14c5の書き換えができないように構成してもよい。接続確認用フラグ14c5の設定値が「1」から「0」に書き換えられてしまうと、情報漏洩のリスクが高まるが、接続確認用フラグ14c5の書き換えができないように構成することにより、そのリスクを防止できる。
また、上記実施形態では、BOX10とMFP30とを無線LAN接続するよう構成したが、ルータを介した有線LANにより接続するものとしてもよい。
また、上記実施形態では、子機接続確認処理(図4参照)及びMFP接続確認処理(図5参照)において、接続確認用のMFP30又は子機60への電源投入を促す表示を、LCD39又はLCD67に表示する構成としたが、その表示をBOX10のLCD16に行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、回線接続部24と回線201との接続状況を、保護対象情報のロック又はロック解除のための条件としたが、回線接続部24と回線201との接続状況を条件としない構成としてもよい。つまり、電源接続部25と商用電源300との接続が断たれた場合には、回線接続部24と回線201との接続状況とは無関係にロックをかける。そして、BOX10とMFP30又は子機60との接続の確立が所定条件を満たす場合に、回線接続部24と回線201との接続状況とは無関係に、接続が確立された子機60又はMFP30に応じたロックを解除する構成としてもよい。
また、上記実施形態のBOX10及びMFP30を、それぞれ、サーバとして機能するパーソナルコンピュータ(サーバPC)、及びクライアントとして機能するパーソナルコンピュータ(クライアントPC)に置き換えてもよい。かかる場合には、クライアントPCは、サーバPCとの接続ができない場合に、内蔵メモリの記憶内容をロックし、読み出しができないようにすることができる。
<手段>
技術的思想1の通信制御装置は、複数の通信装置に接続するための装置接続手段と、その装置接続手段により接続された通信装置と回線を介した相手側装置との通信を制御する通信制御手段とを備えたものであって、前記装置接続手段により接続される通信装置との間で通信を行う情報を少なくとも含む保護対象情報を記憶するための記憶手段と、前記装置接続手段に接続され得る通信装置のうち、少なくとも1の通信装置を登録する登録手段と、その登録手段により登録された通信装置が前記装置接続手段により接続されているか否かを判断する接続判断手段と、その接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置のうち、少なくとも1の通信装置が接続されていると判断された場合に、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可する出力許可手段と、を備えている。
技術的思想2の通信制御装置は、技術的思想1の通信制御装置において、外部の電力供給源に接続させるための電源接続手段と、その電源接続手段により電力供給源に接続されていない状態から、該電力供給源に接続されたことを検出する電源検出手段と、その電源検出手段により電力供給源に接続されたことが検出された場合に、前記記憶手段に記憶される保護対象情報の全ての出力を禁止する出力禁止手段と、を備え、前記出力許可手段は、前記接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置のうち、少なくとも1の通信装置が接続されていると判断された場合に、前記出力禁止手段により出力が禁止された保護対象情報のうち、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可するものである。
技術的思想3の通信制御装置は、技術的思想1又は2の通信制御装置において、回線に接続させるための回線接続手段と、その回線接続手段により回線に接続されているか否かを検出する回線接続検出手段とを備え、前記出力禁止手段は、前記回線接続検出手段により回線に接続されていないことが検出された場合に、前記記憶手段に記憶される保護対象情報のうち、所定の保護対象情報の出力を禁止するものであり、前記出力許可手段は、前記接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置のうち、少なくとも1の通信装置が接続されていると判断され、かつ、前記回線接続検出手段により回線に接続されていることが検出された場合に、前記出力禁止手段により出力が禁止された保護対象情報のうち、回線が接続されていることに対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可する手段を含んで構成される。
技術的思想4の通信制御装置は、技術的思想1から3のいずれかの通信制御装置において、前記接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置がいずれも接続されていないと判断された場合に、該登録手段により登録されている通信装置以外の通信装置が装置接続手段により接続されているか否かを判断する第2の接続判断手段を備え、
前記出力許可手段は、第2の接続判断手段により、前記登録手段によって登録されていない通信装置が接続されていると判断され、かつ、その接続数が所定数以上である場合に、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信制御装置。
技術的思想5の通信制御装置は、技術的思想1から4のいずれかの通信制御装置において、前記通信装置は、相手側装置と音声データの送受信を行うための通話装置及び/又は相手側装置と画像データの送受信を行うための画像送受信装置であり、
前記接続判断手段は、その判断を前記通話装置と前記画像送受信装置とのそれぞれについて行うものであり、前記出力許可手段は、少なくとも1の前記通話装置が接続されていると前記接続判断手段によって判断された場合には、該通話装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可し、少なくとも1の前記画像送受信装置が接続されていると前記接続判断手段によって判断された場合には、該画像送受信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可するものである。
技術的思想6の通信制御装置は、技術的思想5の通信制御装置において、前記接続判断手段により、前記登録手段により登録された前記画像送受信装置が接続されていると判断され、前記登録手段により登録された前記通話装置が接続されていないと判断された場合に、前記画像送受信装置に所定の表示をさせるための指示を出力し、あるいは、前記接続判断手段により、前記登録手段により登録された前記通話装置が接続されていると判断され、前記登録手段により登録された前記画像送受信装置が接続されていないと判断された場合に、前記通話装置に所定の表示をさせるための指示を出力する表示指示出力手段を備えている。
技術的思想7の通信制御装置は、技術的思想1から6のいずれかの通信制御装置において、前記装置接続手段による接続を可能にする通信装置の情報を登録する接続装置登録手段と、前記出力許可手段により保護対象情報の出力が許可されない場合に、前記接続装置登録手段への前記通信装置の情報の追加登録を禁止する追加禁止手段とを備えている。
技術的思想8の通信システムは、通信装置と、通信制御装置とから構成され、前記通信制御装置は、複数の通信装置に接続するための装置接続手段と、その装置接続手段により接続された通信装置と回線を介した相手側装置との通信を制御する通信制御手段とを備えた通信制御装置とを備えており、前記通信制御装置は、前記装置接続手段により接続される通信装置との間で通信を行う情報を少なくとも含む保護対象情報を記憶するための記憶手段と、前記装置接続手段に接続され得る通信装置のうち、少なくとも1の通信装置を登録する登録手段と、その登録手段により登録された通信装置が前記装置接続手段により接続されているか否かを判断する接続判断手段と、その接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置のうち、少なくとも1の通信装置が接続されていると判断された場合に、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可する出力許可手段と、を備えている。
<効果>
技術的思想1の通信制御装置によれば、予め登録されている通信装置のうちの少なくとも1つが接続されていると判断された場合に、保護対象情報の出力が許可されるので、時間などの閾値を要する条件を用いることなく、保護対象情報を適切に保護できるという効果がある。また、パスワードの入力など、ユーザの記憶や操作などに依存することもないので、保護対象情報の保護にかかるユーザの負担も軽減できるという効果がある。また、接続されている通信装置に応じた保護対象情報の出力が許可されるので、接続されている通信装置に応じて適切な保護対象情報を出力できるという効果がある。
技術的思想2の通信制御装置によれば、技術的思想1が奏する効果に加え、次の効果を奏する。電力供給源に接続されていない状態から、該電力供給源に接続されたことが検出されると、全ての保護対象情報の出力が禁止されるので、電力供給源との接続が外される場合の1つである盗難の対策になるという効果がある。
技術的思想3の通信制御装置によれば、技術的思想1又は2が奏する効果に加え、次の効果を奏する。回線に接続されていないことが回線接続検出手段によって検出されると、所定の保護対象情報の出力が禁止されるので、回線が外される場合の1つである盗難の対策になるという効果がある。予め登録されている通信装置のうちの少なくとも1の通信装置が接続され、かつ、回線に接続された場合に、保護対象情報の出力を許可するので、保護対象情報の保護にかかるユーザの負担も軽減できるという効果がある。また、その際には、回線が接続されていることに対して予め規定されている保護対象情報が出力許可されるので、回線の接続状況に応じて適切な保護対象情報を出力できるという効果がある。
技術的思想4の通信制御装置によれば、技術的思想1から3のいずれかが奏する効果に加え、次の効果を奏する。予め登録されている通信装置が接続されていないと判断されたときには、予め登録されている通信装置以外の通信装置が所定数以上接続されていることを条件として、保護対象情報の出力が許可される。よって、電源が切られているなどの理由によって予め登録されている通信装置との接続が判定できない場合であっても、条件次第で保護対象情報の出力を許可することができ、保護対象情報の出力が無駄に禁止され続けることを防止できるという効果がある。
技術的思想5の通信制御装置によれば、技術的思想1から4のいずれかが奏する効果に加え、次の効果を奏する。相手側装置と音声データの送受信を行うための通話装置であるか、相手側装置と画像データの送受信を行うための画像送受信装置であるかに応じて、出力が許可される保護対象情報を独立に制御できるので、接続されている通信装置の種類に応じて適切な保護対象情報を出力できるという効果がある。
技術的思想6の通信制御装置によれば、技術的思想5が奏する効果に加え、次の効果を奏する。登録されている通話装置は接続されていないと判断されたが、登録されている画像送受信装置は接続されていると判断された場合には、画像送受信装置に所定の表示をさせるための指示を出力するので、ユーザは、画像送受信装置に表示された内容に基づき、登録されている通信装置と通信制御装置との接続が確立できないことを知ることができる。一方で、登録されている画像送受信装置は接続されていないと判断されたが、登録されている通話装置は接続されていると判断された場合には、通話装置に所定の表示をさせるための指示を出力するので、ユーザは、通話装置に表示された内容に基づき、登録されている画像送受信装置と通信制御装置との接続が確立できないことを知ることができる。その結果、ユーザによる適切な対処が取られ易いという効果がある。
技術的思想7の通信制御装置によれば、技術的思想1から6のいずれかが奏する効果に加え、次の効果を奏する。出力許可手段により保護対象情報の出力が許可されない状況、即ち、必ずしも安全とは言えない状況では、接続装置登録手段への通信装置の登録が禁止される。つまり、この状況では、接続可能な通信装置を新たに追加することはできない。よって、通信制御装置から保護対象情報を盗む目的で不正に通信装置が接続されてしまうことを防止できるという効果がある。
技術的思想8の通信システムによれば、技術的思想1の通信制御装置と同様の効果を奏する。
1 通信システム;10 BOX(通信制御装置の一例);13 RAM(記憶手段の一例);14 EEPROM(記憶手段の一例);14c 登録メモリ(接続装置登録手段);14c5 接続確認用フラグ(登録手段の一例);20 無線LAN通信制御回路(装置接続手段の一例)21 DCL通信制御回路(装置接続手段の一例);22a 電源検出部(電源検出手段の一例);24 回線接続部(回線接続手段の一例、回線接続検出手段の一例);25 電源接続部(電源接続手段の一例);30 MFP(通信装置の一例、画像送受信装置の一例);60 子機(通信装置の一例、通話装置の一例);S312 出力禁止手段の一例;S403,S503 接続判断手段の一例;S406,S506 接続判断手段の一例;S408,S508 表示指示出力手段の一例;S703,S705,S707,S709,S711 出力許可手段の一例;S801:No 追加禁止手段

Claims (8)

  1. 複数の通信装置に接続するための装置接続手段と、その装置接続手段により接続された通信装置と回線を介した相手側装置との通信を制御する通信制御手段とを備えた通信制御装置であって、
    前記装置接続手段により接続される通信装置との間で通信を行う情報を少なくとも含む保護対象情報を記憶するための記憶手段と、
    前記装置接続手段に接続され得る通信装置のうち、少なくとも1の通信装置を登録する登録手段と、
    その登録手段により登録された通信装置が前記装置接続手段により接続されているか否かを判断する接続判断手段と、
    その接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置のうち、少なくとも1の通信装置が接続されていると判断された場合に、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可する出力許可手段と、
    前記装置接続手段による接続を可能にする通信装置の情報を登録する接続装置登録手段と、
    前記出力許可手段により保護対象情報の出力が許可されない場合に、前記接続装置登録手段への前記通信装置の情報の追加登録を禁止する追加禁止手段と、を備えていることを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置がいずれも接続されていないと判断された場合に、該登録手段により登録されている通信装置以外の通信装置が装置接続手段により接続されているか否かを判断する第2の接続判断手段を備え、
    前記出力許可手段は、第2の接続判断手段により、前記登録手段によって登録されていない通信装置が接続されていると判断され、かつ、その接続数が所定数以上である場合に、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可するものであることを特徴とする請求項記載の通信制御装置。
  3. 複数の通信装置に接続するための装置接続手段と、その装置接続手段により接続された通信装置と回線を介した相手側装置との通信を制御する通信制御手段とを備えた通信制御装置であって、
    前記装置接続手段により接続される通信装置との間で通信を行う情報を少なくとも含む保護対象情報を記憶するための記憶手段と、
    前記装置接続手段に接続され得る通信装置のうち、少なくとも1の通信装置を登録する登録手段と、
    その登録手段により登録された通信装置が前記装置接続手段により接続されているか否かを判断する接続判断手段と、
    その接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置のうち、少なくとも1の通信装置が接続されていると判断された場合に、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可する出力許可手段と、
    前記接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置がいずれも接続されていないと判断された場合に、該登録手段により登録されている通信装置以外の通信装置が装置接続手段により接続されているか否かを判断する第2の接続判断手段と、を備え、
    前記出力許可手段は、第2の接続判断手段により、前記登録手段によって登録されていない通信装置が接続されていると判断され、かつ、その接続数が所定数以上である場合に、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可するものであることを特徴とする通信制御装置。
  4. 外部の電力供給源に接続させるための電源接続手段と、
    その電源接続手段により電力供給源に接続されていない状態から、該電力供給源に接続されたことを検出する電源検出手段と、
    その電源検出手段により電力供給源に接続されたことが検出された場合に、前記記憶手段に記憶される保護対象情報の全ての出力を禁止する出力禁止手段と、を備え、
    前記出力許可手段は、前記接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置のうち、少なくとも1の通信装置が接続されていると判断された場合に、前記出力禁止手段により出力が禁止された保護対象情報のうち、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可するものである、ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信制御装置。
  5. 回線に接続させるための回線接続手段と、
    その回線接続手段により回線に接続されているか否かを検出する回線接続検出手段とを備え、
    前記出力禁止手段は、前記回線接続検出手段により回線に接続されていないことが検出された場合に、前記記憶手段に記憶される保護対象情報のうち、所定の保護対象情報の出力を禁止するものであり、
    前記出力許可手段は、前記接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置のうち、少なくとも1の通信装置が接続されていると判断され、かつ、前記回線接続検出手段により回線に接続されていることが検出された場合に、前記出力禁止手段により出力が禁止された保護対象情報のうち、回線が接続されていることに対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可する手段を含んで構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信制御装置。
  6. 前記通信装置は、相手側装置と音声データの送受信を行うための通話装置及び/又は相手側装置と画像データの送受信を行うための画像送受信装置であり、
    前記接続判断手段は、その判断を前記通話装置と前記画像送受信装置とのそれぞれについて行うものであり、
    前記出力許可手段は、少なくとも1の前記通話装置が接続されていると前記接続判断手段によって判断された場合には、該通話装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可し、少なくとも1の前記画像送受信装置が接続されていると前記接続判断手段によって判断された場合には、該画像送受信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可するものであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の通信制御装置。
  7. 前記接続判断手段により、前記登録手段により登録された前記画像送受信装置が接続されていると判断され、前記登録手段により登録された前記通話装置が接続されていないと判断された場合に、前記画像送受信装置に所定の表示をさせるための指示を出力し、あるいは、前記接続判断手段により、前記登録手段により登録された前記通話装置が接続されていると判断され、前記登録手段により登録された前記画像送受信装置が接続されていないと判断された場合に、前記通話装置に所定の表示をさせるための指示を出力する表示指示出力手段を備えていることを特徴とする請求項に記載の通信制御装置。
  8. 通信装置と、通信制御装置とから構成され、前記通信制御装置は、複数の通信装置に接続するための装置接続手段と、その装置接続手段により接続された通信装置と回線を介した相手側装置との通信を制御する通信制御手段とを備えた通信制御装置とを備えている通信システムであって、
    前記通信制御装置は、
    前記装置接続手段により接続される通信装置との間で通信を行う情報を少なくとも含む保護対象情報を記憶するための記憶手段と、
    前記装置接続手段に接続され得る通信装置のうち、少なくとも1の通信装置を登録する登録手段と、
    その登録手段により登録された通信装置が前記装置接続手段により接続されているか否かを判断する接続判断手段と、
    その接続判断手段により、前記登録手段によって登録された通信装置のうち、少なくとも1の通信装置が接続されていると判断された場合に、接続されている通信装置に対して予め規定されている保護対象情報の出力を許可する出力許可手段と、
    前記装置接続手段による接続を可能にする通信装置の情報を登録する接続装置登録手段と、
    前記出力許可手段により保護対象情報の出力が許可されない場合に、前記接続装置登録手段への前記通信装置の情報の追加登録を禁止する追加禁止手段とを備えていることを特徴とする通信システム。
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