JP5418398B2 - 電子書籍端末、電子書籍システム、メモ管理方法及びプログラム - Google Patents

電子書籍端末、電子書籍システム、メモ管理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子書籍端末に関し、特に表示するコンテンツに対してメモを付与可能な電子書籍端末に関する。
昨今、紙のように読みやすく、軽量で、消費電力の少ない電子書籍端末が実用化されてきている。また、かかる電子書籍端末で読書をする際に、メモ書きを行い、電子書籍コンテンツデータに関連付けて保存する方法が実現されている。
さらに、電子書籍端末の故障やソフトウェアの不具合等によってメモデータが失われてしまう問題を避けるため、メモデータをインターネット上の電子書籍管理サーバーで管理することにより、例えばメモデータを追記したものと異なる電子書籍端末でコンテンツを開いた場合にも、メモデータを復元して表示する技術が考えられ既に知られている。
例えば特許文献1には、電子書籍に付与する栞をサーバー上で管理して、電子コンテンツ表示時に栞の位置を正しく再現して表示する目的で、電子コンテンツの位置情報と、栞の挿入位置を管理する方法が開示されている。
しかし、従来の電子書籍端末では、市場に流通している電子書籍を私的に読むことが主眼になっており、ビジネス用途で利用するのに必要となる、メモデータを管理する上でのセキュリティ対策がなされていないことが問題になっている。
例えば、業務上必要な情報を電子書籍から得る場合に、メモデータをインターネット上の電子書籍管理サーバーに蓄積すると業務上の情報がインターネット上に保存されることになり、セキュリティ上の問題が発生する虞があるためメモを付けられないという不便が生じる問題がある。また、社内のサーバーに蓄積された業務に関する社内文書を電子書籍端末で閲覧しながら、他の電子書籍端末で一般電子書籍を読む場合、コンテンツ間にリンクを張って、参照しやすくする方法が考えられるが、一般電子書籍に社内文書へのリンクを張ったり、社内文書から一般電子書籍にリンクを張った時に一般電子書籍に付与される逆リンク(他の社内文書からリンクを張られたことを示す情報)が、インターネット上の電子書籍管理サーバーに保存されると、そのリンクからどのような情報を業務上得ようとしているかを他社に知られてしまうリスクが生じるという問題があった。
本発明は、以上の問題点を鑑みて、これらのメモやリンクをインターネット上の電子書籍管理サーバーに蓄積することなく、ローカルネットワーク上の文書管理サーバに保存できるようにしたことで、電子書籍端末に付与したメモデータをセキュアに管理することが出来る電子書籍端末を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、電子書籍データを蓄積したインターネット上の電子書籍管理サーバー及び電子文書データを蓄積したローカルネットワーク上の文書管理サーバーに接続し、前記電子書籍管理サーバー又は前記文書管理サーバーから電子書籍データ又は電子文書データを取得して表示する電子書籍端末であって、表示した電子書籍データ又は電子文書データに対して任意のメモデータを作成・追加するメモ作成部と、追加したメモデータを、インターネット上の前記電子書籍管理サーバー又はローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存させるメモ管理部と、を有し、前記メモ管理部によるメモデータの保存先を選択可能である電子書籍端末を特徴とする。
また、請求項2の発明は、前記メモ作成部により作成されるメモデータは、他の電子書籍データ又は電子文書データに対するリンクを含む請求項1に記載の電子書籍端末を特徴とする。
また、請求項3の発明は、前記メモ作成部により作成されるメモデータは、他の電子書籍データ又は電子文書データに対して作成されたメモデータに対するリンクを含む請求項1に記載の電子書籍端末を特徴とする。
また、請求項4の発明は、前記メモ作成部は、電子書籍データ又は電子文書データに対して、他の電子書籍データ又は電子文書データへのリンクを含むメモデータを作成・追加した際、当該他の電子書籍データ又は電子文書データに対して、前記電子書籍データ又は電子文書データからリンクが張られたこと示す逆リンクを含むメモデータを作成・追加する請求項2に記載の電子書籍端末を特徴とする。
また、請求項5の発明は、前記メモ作成部により前記電子書籍データに追加されたメモデータが、前記電子文書データへのリンクを含む場合、前記メモ管理部は、前記メモデータを前記ローカルネットワーク上の文書管理サーバに保存する請求項3に記載の電子書籍端末を特徴とする。
また、請求項6の発明は、前記メモ作成部により前記電子文書データに対し作成されたメモデータが、前記電子書籍データに対するリンクを含み、当該電子書籍データに対し、前記電子文書データに対する前記逆リンクを含むメモデータが作成された場合、前記メモ管理部は、前記逆リンクを含むメモデータを、前記ローカルネットワーク上の電子文書管理サーバーに保存する請求項4に記載の電子書籍端末を特徴とする。
また、請求項7の発明は、前記メモ管理部によるメモデータのデフォルトの保存先を設定可能である請求項1に記載の電子書籍端末を特徴とする。
また、請求項8の発明は、前記メモ管理部によるメモデータのデフォルトの保存先を、電子書籍データ毎に設定可能である請求項1に記載の電子書籍端末を特徴とする。
また、請求項9の発明は、無線LAN機能を備え、該無線LAN機能によって前記ローカルネットワークに接続している場合、前記メモ管理部は、前記電子書籍データ又は電子文書データに追加したメモデータを、ローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存する請求項1に記載の電子書籍端末を特徴とする。
また、請求項10の発明は、公衆無線回線に接続する機能を備え、前記公衆無線回線を経由して前記ローカルネットワークに接続している場合、前記メモ管理部は、前記電子書籍データ又は電子文書データに追加したメモデータをローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存する請求項1に記載の電子書籍端末を特徴とする。
また、請求項11の発明は、電子書籍データを蓄積したインターネット上の電子書籍管理サーバー及びローカルネットワーク上の文書管理サーバーと、前記電子書籍管理サーバー又は前記文書管理サーバーから電子書籍データ又は電子文書データを取得して表示する請求項1乃至10の何れか一項に記載の電子書籍端末と、備え電子書籍システムを特徴とする。
また、請求項12の発明は、メモ作成部と、メモ管理部と、を有し、電子書籍データを蓄積したインターネット上の電子書籍管理サーバー及び電子文書データを蓄積したローカルネットワーク上の社内文書管理サーバーに接続し、前記電子書籍管理サーバー又は前記社内文書管理サーバーから電子書籍データ又は電子文書データを取得して表示する電子書籍端末のメモ管理方法であって、前記メモ作成部が、表示した電子書籍データ又は電子文書データに対して任意のメモデータを作成・追加するステップと、前記メモ管理部が、追加したメモデータを、インターネット上の前記電子書籍管理サーバー又はローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存させるステップと、を有し、前記メモ管理部によるメモデータの保存先を選択可能であるメモ管理方法を特徴とする。
また、請求項13の発明は、前記メモ作成部により作成されるメモデータは、他の電子書籍データ又は電子文書データに対するリンクを含み、前記メモ作成部が、電子書籍データ又は電子文書データに対して、他の電子書籍データ又は電子文書データへのリンクを含むメモデータを作成・追加した際、当該他の電子書籍データ又は電子文書データに対して、前記電子書籍データ又は電子文書データからリンクが張られたこと示す逆リンクを含むメモデータを作成・追加するステップを含む請求項12に記載のメモ管理方法を特徴とする。
また、請求項14の発明は、前記メモ作成部により前記電子書籍データに追加されたメモデータが、前記電子文書データへのリンクを含む場合、前記メモ管理部が、前記メモデータを前記ローカルネットワーク上の文書管理サーバーに保存するステップを含む請求項13に記載のメモ管理方法を特徴とする。
また、請求項15の発明は、前記メモ作成部により前記電子文書データに対し作成されたメモデータが、前記電子書籍データに対するリンクを含み、当該電子書籍データに対し、前記電子文書データに対する前記逆リンクを含むメモデータが作成された場合、前記メモ管理部が、前記逆リンクを含むメモデータを、前記ローカルネットワーク上の電子文書管理サーバーに保存するステップを含む請求項12乃至14の何れか一項に記載のメモ管理方法を特徴とする。
また、請求項16の発明は、無線LAN機能によって前記ローカルネットワークに接続している場合、前記メモ管理部は、前記電子書籍データ又は電子文書データに追加したメモデータを、ローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存する請求項12乃至15の何れか一項に記載のメモ管理方法を特徴とする。
また、請求項17の発明は、公衆無線回線を経由して前記ローカルネットワークに接続している場合、前記メモ管理部が、前記電子書籍データ又は電子文書データに追加したメモデータをローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存するステップを含む請求項12乃至15の何れか一項に記載のメモ管理方法を特徴とする。
また、請求項18の発明は、請求項12乃至17の何れか一項に記載のメモ管理方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを特徴とする。
以上のように構成した本発明の電子書籍端末によれば、会社の業務に関連した電子書籍を読む場合、その電子書籍へのメモ、もしくは業務に関連のある内容のメモは、電子書籍のコンテンツを管理するインターネット上の電子書籍管理サーバーではなく、ローカルのサーバー上に保存することがでるので、セキュリティを高めることができる。
本発明の実施の形態例にかかる電子書籍端末を適用可能なシステムの構成例を示した図。 本発明の実施の形態の一例に係る電子書籍端末の概略構成を示す図。 図1に示す電子書籍端末のハードウェア構成を説明するブロック図。 電子書籍端末におけるソフトウェア構成を示す図。 インターネット上の電子書籍に読書メモを付けた画面例を示す図。 図5のメモの内容を展開して表示した例を示す図。 インターネット上の電子書籍に付与したメモに電子書籍及び社内文書へのリンクが含まれる場合の画面例を示す図。 インターネット上の電子書籍に逆リンクのアイコンが表示される画面例を説明する図。 図8に示すメモのアイコンを展開した例を示す図。 社内文書に、電子書籍からの逆リンクのアイコンが表示される画面例を説明する図。 一つの電子書籍端末1上に複数のコンテンツを画面分割表示によって表示した画面例を示す図。 図1に示す電子書籍管理サーバーの電子書籍データ管理部及びメモデータ管理部におけるデータの管理方法を説明する図。 図1に示す電子書籍管理サーバーにおいて、他の電子書籍管理サーバーで管理されている電子書籍や、社内文書管理サーバーで管理されている社内文書へのリンクや逆リンクが管理されている例を示す図。 図1に示す社内文書管理サーバーの社内文書データ管理部及びメモデータ管理部で管理しているデータの管理方法を説明する図。 電子書籍端末におけるコンテンツの管理画面を説明する図。 電子書籍端末のリンクの設定画面について説明する図。 図16に示す設定画面で一つのコンテンツを選択した場合の例を示す図。 1つのコンテンツに対して複数のユーザーのつけたメモのうち、アクセス権のあるものを表示した画面例を示す図。 電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第1の処理例を説明するフローチャート。 電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第2の処理例を説明するフローチャート。 電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第3の処理例を説明するフローチャート。 電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第4の処理例を説明するフローチャート。 電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第5の処理例を説明するフローチャート。 電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第6の処理例を説明するフローチャート。 2つのコンテンツの間にリンクを設定する場合の処理例を説明するフローチャート。 2つのメモの間にリンクを設定する場合の別の処理例を説明するフローチャート。 社外で電子書籍管理サーバー上の電子書籍を表示する際、メモデータも同一のサーバー上にある場合の処理例を示すフローチャート。 社外で電子書籍管理サーバー上の電子書籍を表示する際、メモデータは企業の社内LAN上のサーバーに保存されている場合の処理例を示すフローチャート。 社外で電子書籍管理サーバー上の電子書籍を表示する際、メモデータは企業の社内LAN上のサーバーに保存されている場合の処理例を示すフローチャート。 社内で社内LAN上にある社内文書管理サーバー上の社内文書を表示する際コンテンツ及びメモを受信する処理例を示すフローチャート。 社内で電子書籍管理サーバー上の電子書籍を表示する際、公衆移動体通信網を介した通信が可能な場合の例を示すフローチャート。 社内で電子書籍管理サーバー上の電子書籍を表示する際、無線LANアクセスポイントを介して、社内LANにアクセスし、プロキシサーバーを介してインターネットに接続する場合の処理例を示すフローチャート。 インターネット上の電子書籍管理サーバーで管理するメモデータの登録処理を示すフローチャート。 社内文書管理サーバーで管理するメモデータの登録処理を示すフローチャート。 同一の電子書籍管理サーバーで管理される電子書籍の間にリンクを張る場合の処理を示すフローチャート。 異なる電子書籍管理サーバーで管理される電子書籍の間にリンクを張る場合の処理を示すフローチャート。 社内文書に対してインターネット上の電子書籍へのリンクを作成する場合の処理を示すフローチャート。 インターネット上の電子書籍に対して、社内文書へのリンクを作成する場合の処理を示すフローチャート。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態例にかかる電子書籍端末を適用可能なシステムの構成例を示した図である。
本例のシステムにおいて、社内文書(電子文書データ)を蓄積・管理する社内文書管理サーバー(文書管理サーバー)10を含むローカルネットワークである企業内LAN(Local Area Network)20が、社外のサービスであり一般の電子書籍を蓄積・管理する電子書籍管理サーバー30とインターネット40を介して接続されており、本発明の電子書籍端末1(A〜D)は、社内文書管理サーバー10、電子書籍管理サーバー30に接続して社内文書や電子書籍を取得・表示可能な構成となっている。
なお、電子書籍管理サーバー30は、図1では1つのみ示しているが、これに限らず、インターネット上に複数存在ようにしてもよい。
なお、後述するが、電子書籍端末1は、無線LAN通信と公衆移動体通信を行う無線通信インターフェイスを備えており、携帯電話網等を通したインターネットへのアクセス、企業の社内LANに接続の双方を行うことができ、インターネット上、社内LAN上に設けられたサーバーから電子書籍、社内文書を取得して表示することが出来る。
図1において、電子書籍端末1−Aと1−Bは社内にあり、社内に設置された無線LANアクセスポイント21を介して社内LAN20に接続し、社内LAN20に接続された社内文書管理サーバー10に接続出来る。
ここで、電子書籍端末1−Aは、社内文書管理サーバー10から社内文書をダウンロードして表示している。
社内にある電子書籍端末1−Bは、アクセスポイント43から接続した公衆移動体通信網42からインターネット40にアクセスするか、又は無線LANアクセスポイント21を経由して社内LAN50からプロキシ(Proxy)サーバー22を介してファイアウォール(Firewall)24を通り、インターネット40に接続することにより、インターネット40上の電子書籍管理サーバー30にアクセスし、電子書籍をダウンロードして表示しているものとする。
社外にある電子書籍端末1−Cと1−Dのうち、電子書籍端末1−Cは、アクセスポイント43から接続した公衆移動体通信網42及びインターネット40を介して、社内のファイアウォール24内部にあるVPN(Virtual Private Network)サーバー23に接続し、VPNクライアント機能によって、社内LAN20に外部からリモートアクセスし、社内文書管理サーバー10から社内文書をダウンロードして表示しているものとする。
また、電子書籍端末Dは、公衆移動体通信網42及びインターネット40を経由して電子書籍管理サーバー30にアクセスし、電子書籍をダウンロードして表示しているものとする。
さらに、図1において、社内文書管理サーバー10は、電子書籍端末で作成したコンテンツに対する読書メモやコンテンツ間又はコンテンツ内に張ったリンクに関するデータを管理するメモデータ管理部11、社内文書データを保管する社内文書データ管理部12、社内文書データ管理部に社内文書データを登録する社内文書登録部13、電子書籍端末についての端末情報を管理する端末情報管理部14、ユーザー認証を行う認証部15から構成される。
また、電子書籍管理サーバー30は、電子書籍端末で作成したコンテンツに対する読書メモや、コンテンツ間又はコンテンツ内に張ったリンクに関するデータを管理するメモデータ管理部31、電子書籍コンテンツの販売を行うコンテンツ販売部32、電子書籍データを保管する電子書籍データ管理部33、端末情報を管理する端末情報管理部34、ユーザーに対して課金を行う課金部35、ユーザー認証を行う認証部36から構成される。
図2は、本発明の実施の形態の一例に係る電子書籍端末の概略構成を示す図である。
本発明の電子書籍端末は、電子書籍管理サーバー30から取得した電子書籍や社内文書管理サーバー10から取得した社内文書を表示して、それに対しメモデータを付加することができ、付加したメモデータを、社内文書管理サーバー10又は電子書籍管理サーバー30にアップロードすることで、例えばメモデータを追記したものと異なる電子書籍端末でコンテンツを開いた場合にも、サーバーからメモデータをダウンロード・復元して閲覧することが出来る。
本発明の電子書籍端末は、作成したメモデータの保存先を任意に設定可能である。
従って、追記した任意のメモデータ、任意の電子書籍の全てのメモデータの保存先を、電子書籍コンテンツを管理するインターネット40上の電子書籍管理サーバーではなく、社内のLAN上にあるサーバーに設定することで、業務に関係のあるようなメモデータをセキュアに管理することが出来る。
また、一般の電子書籍について作成したメモデータに、社内文書に対して張ったハイパーリンクが含まれる場合、そのメモデータを自動的に社内のLAN上にある社内文書管理サーバー上に保存するようにし、さらに、社内文書について作成するメモデータにおいて、一般の電子書籍に対するハイパーリンクを張った際に当該一般電子書籍に自動的に付与される逆リンクデータも、自動的に社内のLAN上にあるサーバー上に保存するようにすることで、業務に関係するメモデータをよりセキュアに管理することが出来る。
また、電子書籍端末ごとにデフォルトの保存先を設定したり、コンテンツごとにデフォルトの保存先を設定することで、メモデータの設定先をその都度変更する手間を省くことが出来るとともに、機密情報を誤ってインターネット上の電子書籍管理サーバーに保存してしまうことを回避することが出来る。
また、同一のコンテンツに対して、複数のユーザーがメモを付けることを可能とし、他のユーザーが付けたメモを閲覧し、他のユーザーが付けたメモに対してリンクを張る機能を設けることで、電子書籍の回し読みにより情報が共有しやすくし、内容の理解を深め、情報の検索性が向上させることが出来る。
図2に示すように、本発明の実施の形態に係る電子書籍端末1は、電子書籍や社内文書コンテンツを表示する機能を有し、反射型液晶もしくはバックライトを有する透過型液晶で構成される(タッチパネル入力機能を有していても良い)表示部52と、表示部52に表示するコンテンツを変更する場合に利用するためのボタンである「本変更」ボタン53と、表示するページを移動するためのボタンである「前頁」ボタン54、「次頁」ボタン55、「冒頭」ボタン56、「末尾」ボタン57、表示部52に表示するコンテンツの文字サイズを変更するためのボタンである「拡大」ボタン58、「縮小」ボタン59、表示部52におけるコンテンツの縦表示、横表示を切り替えるボタンである「向き」ボタン60、電子書籍もしくは社内文書に読書メモを挿入、もしくはメモを編集するためのボタンである「メモ」ボタン61、メモ内容を編集したり、電子書籍の購入・閲覧時等にユーザー認証が行われる場合に文字を入力したりするための入力手段であるキーボード62を備えている。
さらに、電子書籍端末1は、上述のように無線通信機能を有し、接続中はLED等で構成される発光部63〜65の点灯によって、ユーザーに機能の利用を通知する。すなわち、図1に示した公衆移動体通信網42で通信している時は「ネット接続」の発光部63が点灯し、無線LANを利用中は「無線LAN」の発光部64が点灯する。
また、インターネット上の電子書籍ではなく、企業の社内文書を表示している場合、または企業の社内LAN20(図1)に接続している場は、「社内」の発光部65が点灯し、ユーザーにセキュリティ上の注意を促す。
なお、「電源」の発光部66は、電子書籍端末1の通電状態を示す発光部である。
図3は、図1に示す電子書籍端末1のハードウェア構成を説明するブロック図である。
図3に示すように、電子書籍端末1は、電子書籍端末としての機能を実現するために図3に示す各種のプログラムを実行するとともに、電子書籍端末1の各コンポーネントの動作制御を行う制御部としてのCPU71、CPU71による実行のために上記した各種のプログラムが展開され、また、電子書籍や社内文書のコンテンツや他の一時的なデータが展開されるメインメモリとしてのRAM(Random Access Memory)72、各種のプログラムやコンテンツの閲覧履歴等を格納しておくためのフラッシュメモリやハードディスク等の主記憶装置73、バッテリー74、図1で示した表示部72としての液晶パネルへの表示信号の制御を行うビデオコントローラ75、タッチパネル76(表示部52がタッチパネル入力機能を有する場合)、無線LANアクセスポイント21(図1)に接続するための無線LANインターフェイス(I/F)77、公衆移動体通信網42(図1)に接続するための公衆移動体通信I/F78がバス79に接続された構成を有している。
さらに、図2で説明した各種ボタン53〜61、発光部63〜66、キーボード62を備えている。
図4は、電子書籍端末1におけるソフトウェア構成を示す図であり、図3のメインメモリ(RAM)72に展開されてCPU71により実行される各種プログラムの一覧を示している。
図4に示すように、電子書籍端末1では、インターネット上のサービスから取得可能な電子書籍、または社内文書のコンテンツを液晶パネル52に表示するコンテンツ表示部80と、「メモ」ボタン61(図2)が押下された時に実行されてキーボード62による入力に従って(タッチパネルを利用する際は、ソフトウェアキーボードであってもよい)コンテンツに対するメモを作成するメモ作成部81と、作成したメモの保存場所(図1に示すインターネット上の電子書籍管理サーバー30あるいは社内文書管理サーバー10)の管理、保存場所へのアップロードを行うメモ管理部82と、作成したメモ、あるいは保存場所からダウンロードしたメモを電子書籍または社内文書のコンテンツの正しい位置に表示するメモ表示部83と、メモ作成部81によって作成されたメモに電子書籍や社内文書間、あるいは同一コンテンツ内に張られたリンクが含まれる場合に、リンク及び逆リンクのインターネット上又は社内LAN上のサーバーへの登録を行う(あるコンテンツから他のコンテンツにリンクを張った場合に、その情報をリンクとして登録し、逆に、リンクを張られたコンテンツについてはリンクを張られたことを示す逆リンクを登録する)リンク管理部84と、電子書籍端末1を他人に勝手に使われないようユーザー認証を行うユーザー認証部85と、バッテリー残量をモニターし、残量が減った場合に、ユーザーへの通知、機能の制限または性能を落とすことにより、バッテリーの消費量を加減するバッテリー管理部86と、インターネットもしくは企業の社内LAN上にあるコンテンツの閲覧、購入等を行うためのWebブラウザ87と、インターネット40から社内LAN20にリモートアクセスするためのVPNクライアント88と、電子書籍端末1で開いたコンテンツの履歴等を管理するコンテンツ管理部89と、電子書籍端末1の固有の情報、利用者の認証情報の管理を行う端末情報管理部90と、が実行されている。
以下に、本発明の電子書籍端末において、読書メモを表示した画面例を説明する。
図5は、インターネット上の電子書籍に読書メモを付けた画面例を示す図である。
図5において、無地のアイコンで示されるメモ100Aは図1に示すインターネット40上の電子書籍管理サーバー30で管理されるメモである。
それに対し、「秘」という文字を付されたアイコンで示されるメモ100Bは、社内文書管理サーバー10で管理されるメモである。
図6は、図5のメモの内容を展開して表示した例を示す図である。
図6において、図5のメモ100Aの内容は、実線の枠で囲んで表示されている。これは、インターネット40上の電子書籍管理サーバー30で管理されるメモであることを意味している。
また、図5のメモ100Bの内容は、破線の枠で囲んで表示されている。これは、社内文書管理サーバー10で管理されるメモであることを意味している。
なお、インターネット上、社内LAN上どちらの管理サーバーで管理されるメモであるかを示すのに、メモを囲む枠を実線、破線とする例を示しているが、枠の色や、メモ内容の文字色を変化させることで区別するようにしても良い。
図7は、インターネット上の電子書籍に付与したメモに電子書籍及び社内文書へのリンクが含まれる場合の画面例を示す図である。
図7の例では、インターネット上の電子書籍『ABCでわかるXYZ入門書』において、メモ102A(実線枠)にインターネット40上の電子書籍『入門XYZ』へのリンク103Aが含まれ、メモ102B(破線枠)に社内文書『第3回B戦略会議事録』へのリンク103Bが含まれている。
尚、リンクは、異なる社内文書へのリンクだけでなく、同一社内文書内でリンクを張っても構わない。
図8は、インターネット上の電子書籍に逆リンクのアイコンが表示される画面例を説明する図であり、図7に示した電子書籍『ABCでわかるXYZ入門書』からリンクを設定された、インターネット40上の電子書籍『入門XYZ』の画面例である。
図8におけるメモ104は、無地のアイコンで示されておりインターネット40上の電子書籍管理サーバー30で管理されている逆リンクを含むメモであることを示している。
図9は、図8に示すメモ104のアイコンを展開した例を示す図である。
メモ104を展開したメモ105に含まれる逆リンク106は、リンク元であるインターネット上電子書籍『ABCでわかるXYZ入門書』の「ABC機能を利用・・・」の箇所からリンクを張られていることが示されている。
尚、このメモ105は、は実線枠で示されているので、インターネット上の電子書籍管理サーバー30で管理されていることを示している。
リンク元もリンク先もインターネット上の電子書籍であることから、メモ105を、インターネット上の電子書籍管理サーバー30に保存してもセキュリティ上の問題はない。
図10は、社内文書に、電子書籍からの逆リンクのアイコンが表示される画面例を説明する図であり、図7の電子書籍『ABCでわかるXYZ入門書』からリンクを設定された、社内文書管理サーバー10上の社内文書『第3回B戦略会議事録』の画面例である。
逆リンクを含むメモ107は、「秘」の文字が付されたアイコンで示されており、社内文書管理サーバー10上で管理されている逆リンクであることを示している。図9の場合と同じように展開して表示することも可能であるが図は省略する。
図11は、一つの電子書籍端末1上に複数のコンテンツを画面分割表示によって表示した画例面を示す図である。
上部に表示されたインターネット上の電子書籍『ABCでわかるXYZ入門書』(図9)から、下部に表示された社内文書管理サーバー10上の社内文書『第3回B戦略会議事録』(図10)へのリンクを設定した画面を示している。
次に、インターネット上の電子書籍管理サーバーにおける電子書籍データ及びメモデータの管理について説明する。
図12は、図1に示す電子書籍管理サーバー30の電子書籍データ管理部33及びメモデータ管理部31におけるデータの管理方法を説明する図である。
(a)は、電子書籍データ管理部33で管理される電子書籍のデータを示している。
図に示すように、本の書籍IDやタイトル、著者、出版社などの書誌情報と、ユーザーデータを管理するURLが管理されている。
(b)はメモデータ管理部31で管理されるメモデータを示している。簡単のため、同一の電子書籍管理サーバー30の電子書籍へのリンクのみ示している。
ID欄200は、メモデータの固有情報である。
また、位置欄201について説明すると、電子書籍には「003−025」のような固有の位置情報が付与されており、この位置情報でメモを付ける位置を管理しているものとする。
テキスト欄202はメモ情報に付与された文字情報である。テキストが付与されている場合もあれば、テキストが何も付与されていない場合もある。
リンク欄203には、電子書籍へのリンクがあればそのリンク先が保存されている。逆リンク欄204は、当該電子書籍へのリンクがある場合に、そのリンク元の情報が保存されている。
図12(b)において、例えば、ID6のメモには、同一電子書籍内のID9(位置「066−221」)のメモへのリンクが設定されている。
また、ID10のメモには書籍ID「555−56789012345」の電子書籍の、位置「022−442」に対してリンクが張られている。
ID8のメモには、書籍ID「234−56789012345」の電子書籍の、位置「002−198」からの逆リンクが張られている。
ID9のメモには、同一電子書籍内のID6(位置「041−025」)のメモへのリンクが設定されている。
図13は、図1に示す電子書籍管理サーバーにおいて、他の電子書籍管理サーバーで管理されている電子書籍や、社内文書管理サーバーで管理されている社内文書へのリンクや逆リンクが管理されている例を示す図である。
(a)は、電子書籍データ管理部33で管理される電子書籍のデータを示している。
図に示すように、本の書籍IDやタイトル、著者、出版社などの書誌情報と、ユーザーデータを管理するURLが管理されている。
(b)はメモデータ管理部31で管理されるメモデータを示している。
ID欄210は、メモデータの固有情報である。また、位置欄211は、電子書籍に付与された、電子書籍中のメモの位置を管理する情報である。
テキスト欄212はメモ情報に付与された文字情報である。テキストが付与されている場合もあれば、テキストが何も付与されていない場合もある。
リンク欄213には、電子書籍へのリンクがあればそのリンク先が保存されている。逆リンク欄214は、当該電子書籍へのリンクがあれば、そのリンク元の情報が保存されている。
(b)において、ID1のメモには社内文書管理サーバー10で管理されている社内文書へのリンクが張られている。これは後述する図14のID3のメモへのリンクである。
ID3とID5のメモには、社内文書管理サーバー10で管理される社内文書から張られているリンクの逆リンクが付与されている。ID5のメモは図14のID6のメモからの逆リンクである。
ID6のメモには同一の電子書籍管理サーバーで管理されている電子書籍へのリンクが張られている。
ID7のメモには、他の電子書籍管理サーバーで管理されている電子書籍へのリンクが張られている。
図14は、図1に示す社内文書管理サーバーの社内文書データ管理部及びメモデータ管理部で管理しているデータの管理方法を説明する図である。
(a)は、社内文書データ管理部12で管理されている社内文書データを示しており、社内文書の書誌情報と管理URLが管理されている。
(b)はメモデータ管理部11で管理されているメモデータであり、ID欄220は、メモデータの固有情報である。また、位置欄221について説明すると、社内文書にも固有の位置情報が付与されており、この位置情報でメモを付ける位置を管理しているものとする。テキスト欄222はメモ情報に付与された文字情報である。テキストが付与されている場合もあれば、テキストが何も付与されていない場合もある。リンク欄223には、電子書籍へのリンクがあればそのリンク先が保存されている。逆リンク欄224は、当該電子書籍へのリンクがあれば、そのリンク元の情報が保存されている。
例えば、ID1のメモには、他の社内文書へのリンクが付与されている。
ID4のメモには、インターネット上の電子書籍からの逆リンクが付与されている。この例では図13のID1のメモからのリンクである。
ID5のメモには、他の社内文書からの逆リンクが付与されている。
ID6のメモには、電子書籍へのリンクが付与されている。この例では、図13のID5へのリンクである。
次に、本発明の電子書籍端末におけるコンテンツ管理について説明する。
図15は、電子書籍端末におけるコンテンツの管理画面を説明する図である。
電子書籍端末は過去に開いたコンテンツの情報を図3に示す主記憶装置73で管理している。
コンテンツのタイトル230、コンテンツの保存元231、メモの保存先232がセットになって管理されており、図15のように一覧を表示させることが出来る。
図中、反転表示された2番目のコンテンツ『第3回ABCプロジェクト定例議事録』は、240欄に示されるように社内文書管理サーバー10で管理されている社内文書であり、メモデータも、241欄に示されるように社内文書管理サーバー10で管理されていることが分かる。
また、4番目のコンテンツ『猫と暮らす〜東京下町商店街〜』はインターネット上の電子書籍管理サーバー30で管理されている電子書籍である。
この本は業務とは関係ない私的な購入物であり、242欄、243欄に示すようにメモデータもインターネット上の電子書籍管理サーバー30で管理されている。
3番目のコンテンツ『IT市場調査2009』は、244欄に示されるようにインターネット上の電子書籍管理サーバー30で管理されている電子書籍であるが、業務上必要なので会社の予算で購入したものであり、245欄に示されるようにメモデータは全て社内文書管理サーバー10で管理されている。
1番目のコンテンツ『5分でわかるXYZ』は、246欄に示されるようにインターネット上の電子書籍管理サーバー30で管理されている電子書籍であり、メモデータは業務に関係のあるものと、企業機密を含まず、公の場で他の人に覗き込まれても問題のない個人の自己研鑽のための書き込みやリンクの2種類があり、メモデータは、247欄に示されるように、社内文書管理サーバー10とインターネット上の電子書籍管理サーバー30の両方に渡って管理されている。
タッチパネル76(図2)の機能により、液晶パネル52に表示される「開く」ボタン250を押下(選択)することにより、電子書籍端末1で開くコンテンツを変更できる。また、「設定変更」ボタン251押下(選択)により、メモデータの保存先も変更できる。
例えば、8番目の電子書籍『職場カイゼンの秘訣100』は、248欄に示すように、メモの保存先はインターネット上の電子書籍管理サーバー30になっているが、主に業務に関係の書き込みを行いたいので、保存先を社内文書管理サーバー10に変更し、メモは全て自動的に社内文書管理サーバー10に保存されるように設定を変更することが出来る。
次に、本発明の電子書籍端末におけるリンクの設定について説明する。
図16は、電子書籍端末1のリンクの設定画面について説明する図である。
メモに対してリンクの設定を行う場合、図3のコンテンツ管理部88によってコンテンツの履歴が呼び出され、リンク先に設定したいコンテンツの一覧が表示される。ここからリンクを設定したいコンテンツを選ぶ。
または、「検索」ボタン260押下により、図3のWebブラウザ87で当端末の履歴情報では管理されていないが、インターネット上で既に購入済みで、他の電子書籍端末で閲覧してメモを付与した電子書籍を探したり、社内文書管理サーバー10上にありユーザーにアクセス権のある社内文書を探したりして、コンテンツを選択することも出来るものとする。
図17は、図16に示す設定画面で2番目のコンテンツ『第3回ABCプロジェクト定例議事録』を選択した場合の例を示す図である。
本発明の電子書籍端末では、自分の作成したメモ以外にも、アクセス権があれば他のユーザーの作成したメモも閲覧することが可能であり、これらのメモに対してリンクを設定することが出来る。
ユーザーは図17のリストからリンクをしたい箇所のメモを選んでリンクを設定することが出来る。
図18は、1つのコンテンツに対して複数のユーザーのつけたメモのうち、アクセス権のあるものを表示した画面例を示す図である。
一番上のメモ108は本電子書籍端末のユーザーである、理光 太郎がインターネット上に保存したリンクである。残り二つのメモ109、110は、他の2人のユーザーが社内文書管理サーバー10に保管しているメモである。勿論他人のリンクや逆リンクを表示することも可能である。
以下に、本発明の電子書籍端末においてコンテンツに対してメモをつけ、それを社内文書管理サーバーと電子書籍管理サーバーのどちらに保存するかを決定する処理例を説明する。
図19は、電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第1の処理例を説明するフローチャートである。
電子書籍端末において、メモ作成部81によってメモが作成された時、図3に示したメモ管理部82は、コンテンツ表示部80によって表示されているコンテンツが社内文書であるか否かを判断し(ステップS101)、コンテンツが社内文書であれば(ステップS101でYes)、メモを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する(ステップS102)。
それに対し、コンテンツが、インターネット40上の電子書籍である場合(ステップS101でNo)、電子書籍端末の設定が社内に保存するようになっているかをチェックする(ステップS103)。
社内文書管理サーバー10に保存するよう端末が設定されている場合は(ステップS103でYes)、メモ管理部82は、メモを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する(ステップ102)。
逆にインターネット40上に保存するように電子書籍端末が設定されている場合は、メモ管理部82はメモをインターネット40上の電子書籍管理サーバー30に保存するよう設定する(ステップS104)。
尚、実際の保存はメモを作成・更新する毎に随時行っても良いし、メモ管理部82でメモの情報を管理しておき、手動、一定時間毎、一定容量に達する毎、ネットワークに接続するタイミングのいずれかでメモ情報をまとめてアップロードするようにしてもよい。
尚、メモの保存先は後からでも変更可能であるとする。また、電子書籍の全メモの保存先を一斉に変更することも可能であるとする。
図20は、電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第2の処理例を説明するフローチャートである。
電子書籍端末において、メモ作成部81によってメモが作成された時、メモ管理部82は、コンテンツ表示部80によって表示されているコンテンツが社内文書であるか否かを判断する(ステップS201)。
コンテンツが社内文書であれば(ステップS201でYes)、図3のメモ管理部82はメモを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する(ステップS202)。
コンテンツがインターネット40上の電子書籍の場合以下のフローに従う。
まず、図3に示す電子書籍端末のコンテンツ管理部89はコンテンツ毎のメモの保存先を記憶する。
次いで、メモ管理部82は、電子書籍端末の設定がどこに保存する設定になっているかをチェックする(ステップS203)。
メモを社内文書管理サーバー10上に保存する設定であれば(ステップS203でYes)、図3のメモ管理部82はメモを社内文書管理サーバー10上に保存するよう管理し(ステップS202)、インターネット上に保存する設定であれば(ステップS203でNo)、インターネット40上の電子書籍管理サーバーに保存するようメモを管理する(ステップS204)。
図21は、電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第3の処理例を説明するフローチャートである
電子書籍端末において、メモ作成部81によってメモが作成された時、メモ管理部82は、コンテンツ表示部80によって表示されているコンテンツが社内文書であるか否かを判断する(ステップS301)。
コンテンツが社内文書であれば(ステップS301でYes)、図3のメモ管理部82はメモを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する(ステップS302)。
コンテンツがインターネット40上の電子書籍の場合(ステップS301でNo)、補メモを社内文書管理サーバー10に保存するか、インターネット40上の電子書籍管理サーバーに保存するかをユーザーに選択させるためのダイアログを表示する(ステップS303)。
社内文書管理サーバーへの保存が選択されると(ステップS304でYes)、図3のメモ管理部82は、メモを社内文書管理サーバー10に保存するように設定する(ステップS302)。インターネット40上の電子書籍管理サーバーへの保存が選択されると、メモ管理部82は、インターネット40上の電子書籍管理サーバーにメモを保存するように設定する(ステップS305)。
図22は、電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第4の処理例を説明するフローチャートである。
電子書籍端末において、メモ作成部81によってメモが作成された時、メモ管理部82は、コンテンツ表示部80によって表示されているコンテンツが社内文書であるか否かを判断する(ステップS401)。
コンテンツが社内文書であれば(ステップS401でYes)、メモ管理部82はメモを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する(ステップS402)。
コンテンツがインターネット40上の電子書籍で(ステップS401でNo)、さらに社内無線LANを利用中(無線LANアクセスポイント52から社内LAN20に接続)であれば(ステップS403でYes)、図3のメモ管理部82はメモを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する(ステップS402)。
社内無線LANを利用中していない場合は、図3のメモ管理部82はメモをインターネット40上の電子書籍管理サーバー30に保存するよう設定する(ステップS404)。
図23は、電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第5の処理例を説明するフローチャートである。
この処理例は、図22に示した処理例の別例となる。
電子書籍端末において、メモ作成部81によってメモが作成された時、メモ管理部82は、コンテンツ表示部80によって表示されているコンテンツが社内文書であるか否かを判断する(ステップS501)。
コンテンツが社内文書であれば(ステップS501でYes)、メモ管理部82はメモを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する(ステップS502)。
コンテンツがインターネット40上の電子書籍で(ステップS501でNo)、さらに社内無線LANを利用中(無線LANアクセスポイント52から社内LAN20に接続)で(ステップS504でYes)、図4の社内のプロキシサーバー22、ファイアウォール24を経由してインターネット40に接続されている場合(ステップS504でYes)、インターネット40上の電子書籍管理サーバー30に保存するように設定する(ステップS505)。
また、社内無線LANを利用中で(ステップS503でYes)、インターネットには接続されていない場合(ステップS504でNo)、社内文書管理サーバー10に保存するように設定する。
さらに、社内無線LANを利用していなければ(ステップS503でNo)、インターネット40上の電子書籍管理サーバーに保存する設定を行う(ステップS505)。
社内無線LANを利用中していない場合は、図3のメモ管理部82はメモをインターネット40上の電子書籍管理サーバー30に保存するよう設定する(ステップS504)。
図24は、電子書籍端末でコンテンツに対してメモを付け、サーバー上に保存する設定を決定する第6の処理例を説明するフローチャートである。
電子書籍端末において、メモ作成部81によってメモが作成された時、メモ管理部82は、コンテンツ表示部80によって表示されているコンテンツが社内文書であるか否かを判断する(ステップS601)。
コンテンツが社内文書であれば(ステップS601でYes)、メモ管理部82はメモを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する(ステップS602)。
コンテンツがインターネット40上の電子書籍で(ステップS601でNo)、図3に示すVPNクライアント88を利用して、図3に示すファイアウォール24、VPNサーバー23を経由して企業内LAN20にリモートアクセスしている場合(ステップS603でYes)、図3のメモ管理部82はメモを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する。
そうでない場合は(ステップS603でNo)、メモ管理部82はメモをインターネット40上の電子書籍管理サーバー30にメモを保存するよう設定する。
次に、本発明の電子書籍端末におけるリンクの保存方法について説明する。
図25は、2つのコンテンツの間にリンクを設定する場合の処理例を説明するフローチャートである。
リンク(リンクを含むメモ)を作成した時、コンテンツ表示部80により表示しているコンテンツが社内文書であるか否かを判断し(ステップS701)、社内文書であれば(ステップS701でYes)、図3のリンク管理部84はリンクを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する。
表示しているコンテンツがインターネット40上の電子書籍の場合(ステップS701でNo)は、以下のフローに従う。
リンクを張られる側のコンテンツが社内文書であれば(ステップS703でYes)、リンク管理部84はリンクを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する。
リンクを張られる側のコンテンツがインターネット上の電子書籍であれば(ステップS703でNo)、リンク管理部84は、リンクをインターネット40上の電子書籍管理サーバーに保存するよう設定する。
尚、リンクを張られる側のコンテンツがインターネット上の電子書籍であっても、リンクを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定することも可能であるとする。
図26は、2つのメモの間にリンクを設定する場合の別の処理例を説明するフローチャートである。
あるコンテンツにリンクを作成すると、リンク管理部84は、リンクをされたコンテンツに対して、リンクを張られたことを示す逆リンクを付与する。
リンクされたコンテンツが社内文書であれば(ステップS801でYes)、リンク管理部84は逆リンクを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する(ステップS802)。
それに対し、リンクされたコンテンツがインターネット上の電子書籍の場合(ステップS801でNo)、以下のフローに従う。
リンクした側のコンテンツが社内文書であれば(ステップS803でYes)、リンク管理部84は、逆リンクを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定する(ステップS802)。
リンクした側のコンテンツがインターネット上の電子書籍であれば(ステップS803でNo)、リンク管理部84は逆リンクをインターネット40上の電子書籍管理サーバー30に保存するよう設定する。
尚、リンクを張る側のコンテンツがインターネット上の電子書籍であっても、逆リンクを社内文書管理サーバー10に保存するよう設定することも可能であるとする。
社内文書との間にリンクを設定する場合は、リンクを含むメモデータは、インターネット40上の電子書籍管理サーバー30ではなく、社内文書管理サーバー10上に保存することで、セキュリティを高めることができる。
次に、電子書籍端末が表示コンテンツを選択し、コンテンツとメモデータを端末にダウンロードするまでのフローを場合毎に説明する。
図27は、社外でインターネット40上の電子書籍管理サーバー上の電子書籍を表示する際、メモデータも同一のサーバー上にある場合の処理例を示すフローチャートである。
端末上でコンテンツが選択されると(ステップS1001)、端末は公衆移動体通信網を介するなどして、インターネット上の電子書籍管理サーバー30にアクセスし、社内文書のダウンロードの要求を行う(ステップS1002)。
ここで電子書籍管理サーバー30の認証部36によりユーザー認証が要求される(ステップS1101)ので、端末から認証情報を送信する(ステップS1003)。
サーバー側で認証が完了すると(ステップS1102)、サーバー側で、当該コンテンツが購入済みかどうかが確認され、端末から要求されたコンテンツが送信される(ステップS1103)。
コンテンツを受信(ステップS1004)した端末は、次にインターネット上の電子書籍管理サーバー30に対してメモデータのダウンロードを要求する(ステップS1004)。
それをうけて、電子書籍管理サーバー30は、電子書籍端末1にメモデータを送信し(ステップS1104)、電子書籍端末1は、送信されたメモデータを受信する(ステップS1006)。
以上のように制御することにより、ユーザーは異なる電子書籍端末を使っても、購入済みのコンテンツを閲覧することが出来る。また、メモデータも復元されているので、続けてメモを取りながら読んだり、メモを頼りに情報収集を行ったりすることが出来る。
図28は、社外でインターネット40上の電子書籍管理サーバー30上の電子書籍を表示する際、メモデータは企業の社内LAN上のサーバーに保存されている場合の処理例を示すフローチャートである。
インターネット40上の電子書籍管理サーバーからコンテンツとメモデータを取得する部分は図26の場合と同様である。
すなわち、電子書籍端末1上でコンテンツが選択されると(ステップS1201)、電子書籍端末1は公衆移動体通信網を介するなどして、インターネット上の電子書籍管理サーバー30にアクセスし、社内文書のダウンロードの要求を行う(ステップS1202)。
ここで電子書籍管理サーバー30の認証部36によりユーザー認証が要求される(ステップS1301)ので、電子書籍端末1から認証情報を送信する(ステップS1203)。
サーバー側で認証が完了すると(ステップS1302)、サーバー側で、当該コンテンツが購入済みかどうかが確認され、電子書籍端末1から要求されたコンテンツが送信される(ステップS1303)。
コンテンツを受信した(ステップS1204)電子書籍端末1は、次にインターネット上の電子書籍管理サーバー30に対してメモデータのダウンロードを要求する(ステップS1204)。
それをうけて、電子書籍管理サーバー30は、電子書籍端末1にメモデータを送信し(ステップS1304)、電子書籍端末1は送信されたメモデータを受信する(ステップS1209)。
ここで、社内文書管理サーバー10にあるメモデータを取得する場合、インターネット40を介して企業内LAN20のファイアウォール24の内側にあるVPNサーバー23に接続して社内LANにリモートアクセスする必要がある。
図3に示すVPNクライアント88は、VPNサーバー23に接続要求を行う(ステップS1205)。VPNサーバー23は、それに対して認証要求を行い(ステップS1401)、VPNクライアント88は認証情報を送信する(ステップS1206)。
認証が完了すると(ステップS1402)、VPN接続が確立され(ステップS1403)、社内LANにリモートアクセスへのリモートアクセスが可能となる。
次に、電子書籍端末1は、社内LAN上にある社内文書管理サーバー10にアクセスし、メモデータの取得要求を行う(ステップS1207)。アクセス時に社内文書管理サーバー10はユーザー認証を要求する(ステップS1501)。
それに対し、電子書籍端末1は認証情報を送信し(ステップS1208)、認証が成功すると、社内文書管理サーバー10はメモデータを電子書籍端末1に送信し(ステップS1503)、電子書籍端末1は許可されたメモデータを受信する。
ここで、図17の説明で述べたように、自分以外の作成したメモでも閲覧権限があれば、ダウンロード出来るようにしても良い。
尚、VPNサーバーはファイアウォールの外側に設定する場合もあるが、本発明の手続きには影響はない。
全てのメモが社内文書管理サーバー10に保存されている場合は、インターネット40上の電子書籍管理サーバー30からメモを取得するステップは省略される。
図29は、社外で、社内LAN上にある社内文書管理サーバー10上の社内文書を表示する際に、コンテンツ及びメモを受信する処理例を示すフローチャートである。
図28の場合と同様に、表示するコンテンツを選択後(ステップS1601)、VPNの認証を行って(S1602:端末によるVPN接続要求→S1701:VPNサーバーによる認証要求→S1603:認証情報の送信→S1702:認証完了→S1703:VPN接続完了)、社内LANにリモートアクセスし、社内文書管理サーバー10に社内文書取得要求すると(ステップS1604)、社内文書管理サーバー10へのアクセス時にユーザー認証が要求されるので(ステップS1801)、電子書籍端末1は、認証データを社内文書管理サーバー10に対して送信する(ステップS1605)。
認証が成功(完了)すると(ステップS1802)、社内文書管理サーバー10は、要求されたコンテンツを電子書籍端末1に対して送信する(ステップS1803)。
コンテンツを受信(ステップS1606)した電子書籍端末1は、次いでメモデータを社内文書管理サーバー10に要求する(ステップS1607)。
要求を受けて、社内文書管理サーバー10は、メモデータを電子書籍端末1に対して送信し(ステップS1804)、電子書籍端末1は、送信されたメモデータを受信する(ステップS1608)。
尚、社内文書なので、インターネット上にはメモデータは存在しない。
図30は、社内で、社内LAN上にある社内文書管理サーバー10上の社内文書を表示する際コンテンツ及びメモを受信する処理例を示すフローチャートである。
電子書籍端末1においてコンテンツが選択され(ステップS1901)、社内文書管理サーバー10に社内文書取得要求がされると(ステップS1902)、社内文書管理サーバー10へのアクセス時に、社内文書管理サーバー10は認証を要求する(ステップS2001)。
電子書籍端末1から認証データを送信し(ステップS1903)、認証が成功すると(ステップS2002)、社内文書管理サーバー10はコンテンツを電子書籍端末1に送信する(ステップS2003)。コンテンツを受信した(ステップS1904)電子書籍端末1は、メモデータを社内文書管理サーバー10に要求し(ステップS1905)する。
要求を受けた社内文書管理サーバー10は、メモデータを端末1に対して送信し(ステップS2004)、電子書籍端末1は、送信されたメモデータを受信する(ステップS1906)。
尚、社内文書なので、インターネット上にはメモデータは存在しない。
図31は、社内で、インターネット40上の電子書籍管理サーバー上の電子書籍を表示する際、公衆移動体通信網を介した通信が可能な場合の例を示すフローチャートである。
まず、公衆移動体通信網を介して、インターネット上の電子書籍管理サーバーにアクセスし、認証を行った後、コンテンツとメモデータを得る。
詳しくは、電子書籍端末1においてコンテンツが選択され(ステップS2101)、インターネット上の電子書籍管理サーバー30に社内文書取得要求がされると(ステップS2102)、電子書籍管理サーバー30へのアクセス時に、電子書籍管理サーバー30は認証を要求する(ステップS2201)。
電子書籍端末1から認証データを送信し(ステップS2103)、認証が成功すると(ステップS2202)、電子書籍管理サーバー30は、コンテンツを電子書籍端末1に送信する(ステップS2203)。コンテンツを受信(ステップS2104)した電子書籍端末1は、メモデータを電子書籍管理サーバー30に要求(ステップS2106)する。
要求を受けた電子書籍管理サーバー30は、メモデータを電子書籍端末1に対して送信し(ステップS2204)、電子書籍端末1は、送信されたメモデータを受信する(ステップS2106)。
次に、無線LAN経由で社内文書管理サーバー10にアクセスし、認証を行った後、メモデータを得る。
すなわち、無線LANアクセスポイント52を経由して企業内LANに接続し、社内文書管理サーバー10にメモデータを要求すると(ステップS2107)、社内文書管理サーバーは、認証を要求する(ステップS2301)。
それに対し、電子書籍端末1は、認証情報を社内文書管理サーバーに送信する(ステップS2108)。
その結果認証が完了すると(ステップS2302)、社内文書管理サーバー10は、メモデータを電子書籍端末1に送信し(ステップS2303)、電子書籍端末1は送信されたメモデータを受信する。
インターネット上の電子書籍管理サーバー30上にメモデータがない場合、電子書籍管理サーバー30からメモデータを取得するステップは省略してよい。
また、社内文書管理サーバー10上にメモデータがない場合、社内文書管理サーバー10からメモデータを取得するステップは省略してよい。
図32は、社内で、インターネット40上の電子書籍管理サーバー上の電子書籍を表示する際、無線LANアクセスポイントを介して、社内LANにアクセスし、さらに図4のプロキシサーバー22を介してインターネットに接続する場合の処理例を示すフローチャートである。
電子書籍端末1においてコンテンツが選択され(ステップS2401)、インターネット上の電子書籍管理サーバー30への接続を試みると、まずは社内LANのプロキシサーバー22に接続することになる(ステップS2402)。
これは企業からインターネット接続を行うのに用いられている周知の方法である。
プロキシサーバー22は電子書籍端末1からの接続要求があると、認証要求を行い(ステップS2601)、電子書籍端末1から認証情報を送信する(ステップS2403)。
プロキシサーバー22との認証が完了して(ステップS2602)、インターネット接続が許可されると(ステップS2603)、電子書籍端末1はプロキシサーバー22を介してインターネット通信が可能となる。
電子書籍端末1は、プロキシサーバー22の中継受けながら、インターネット上の電子書籍管理サーバー30にアクセスし、認証を行った後、コンテンツとメモデータを得る。
すなわち、電子書籍端末1がコンテンツの要求を行うと(ステップS2404)、電子書籍管理サーバー30は、認証要求を行い(ステップS2701)、電子書籍端末1は、それに対し、電子書籍管理サーバー30に対して認証情報を送信する(ステップS2405)。
認証が完了すると(ステップS2702)、電子書籍管理サーバー30は、電子書籍端末1に対してコンテンツを送信する(ステップS2703)。
電子書籍端末1は、コンテンツを受信すると(ステップS2406)、電子書籍管理サーバー30にお対してメモデータの要求を行う(ステップS2407)。
それに対し、電子書籍管理サーバー30は、メモデータを電子書籍端末1に対して送信し(ステップS2704)する。
メモデータを受信した(ステップS2408)電子書籍端末1は、無線LAN経由で社内文書管理サーバー10にアクセスし、社内文書管理サーバー10にメモデータの要求を行う(ステップS2409)。
要求を受けた社内文書管理サーバー10は、電子書籍端末1に対して認証要求を行い(ステップS2501)、電子書籍端末1は、それに対し、認証情報を社内文書管理サーバー10に送信する(ステップS2410)。
その結果、認証が完了すると(ステップS2502)、社内文書管理サーバー10はメモデータを電子書籍端末1に送信し、電子書籍端末1は送信されたメモデータを受信する。
なお、以上のステップにうち、電子書籍端末1と電子書籍管理サーバー30との間
で行われる全ての通信は、プロキシサーバー22の中継により実現されるものである。
次に、メモの作成フローについて、説明する。
図33は、インターネット上の電子書籍管理サーバー30で管理するメモデータの登録処理を示すフローチャートである。
電子書籍管理サーバー30、プロキシサーバー22との認証に関しては、これまでの図で示した通りであるので省略する。
電子書籍端末1においてメモが作成されると、電子書籍端末1は、メモデータを電子書籍管理サーバー30に送信し、図1に示すメモデータ管理部31は、図12(b)、または図13(b)に示すメモデータを更新する(ステップS2901)。
図34は、社内文書管理サーバー10で管理するメモデータの登録処理を示すフローチャートである。
社内文書管理サーバー10、VPNサーバーとの認証に関しては、これまでの図で示した通りであるので省略する。
電子書籍端末1においてメモが作成されると、電子書籍端末1は、メモデータを社内文書管理サーバー10に送信し、図1に示すメモデータ管理部11は、図14(b)に示すメモデータを更新する(ステップS2901)。
次にリンクデータの登録フローについて説明する。
図35は、同一の電子書籍管理サーバーで管理される電子書籍の間にリンクを張る場合の処理を示すフローチャートである。
以下の説明では、電子書籍管理サーバー30、プロキシサーバー22との認証に関しては、これまでの図で示した通りであるので省略する。
同一の電子書籍管理サーバーで管理される2つの電子書籍、電子書籍X及び電子書籍Yがあるとき、電子書籍Xについて作成したメモに、電子書籍Yについて作成したあるメモへのリンクを張った場合(ステップS3201)、まず電子書籍端末1は、電子書籍管理サーバー30に電子書籍Xのメモに追加すべきリンクを送信する(ステップS3202)。
このデータを受信した電子書籍管理サーバー30は、電子書籍Xのメモデータに電子書籍Yにおける指定されたメモへのリンクを追加して図12(b)のメモデータを更新する(ステップS3301)。
次に電子書籍端末1は、電子書籍管理サーバー30に電子書籍Yのメモに追加すべき逆リンクを送信する(ステップS3203)。
このデータを受信した電子書籍管理サーバー30は、電子書籍Yのメモデータに電子書籍Xの指定されたメモからの逆リンクを追加して図12(b)のメモデータをお更新する(ステップS3302)。
図36は、異なる電子書籍管理サーバーで管理される電子書籍の間にリンクを張る場合の処理を示すフローチャートである。
インターネット上の電子書籍管理サーバー70−1上の電子書籍Xについて作成したメモに、もう一つの電子書籍管理サーバー70−2上の電子書籍Yについて作成したメモへのリンクを張った場合(ステップS3401)、まず電子書籍端末1は、電子書籍管理サーバー30−1に電子書籍Xのメモに追加すべきリンクを送信する(ステップS3402)。
このデータを受信した電子書籍管理サーバー30−1は、電子書籍Xのメモデータに電子書籍Yにおける指定されたメモへのリンクを追加して図13(b)のメモデータを更新する(ステップS3501)。
次に電子書籍端末1は、電子書籍管理サーバー30−2に電子書籍Yのメモに追加すべき逆リンクを送信する(ステップS3403)。
このデータを受信した電子書籍管理サーバー30−2は、電子書籍Yのメモデータに電子書籍Xの指定されたメモからの逆リンクを追加して図13(b)のメモデータを更新する(ステップS3601)。
図37は、社内文書に対してインターネット上の電子書籍へのリンクを作成する場合の処理を示すフローチャートである。
以下の説明では、電子書籍管理サーバー30、プロキシサーバー22、社内文書管理サーバー10、VPNサーバーとの認証に関しては、これまでの図で示した通りであるので省略する。
社内文書のとあるメモにインターネット上の電子書籍のあるメモへのリンクを張った場合(ステップS3701)、まず電子書籍端末1は、社内文書管理サーバー10に社内文書のメモに追加すべきリンクを送信する(ステップS3702)。
このデータを受信した社内文書管理サーバー10は、社内文書のメモデータに電子書籍の指定されたメモへのリンクを追加して図14(b)のメモデータを更新する。
次に電子書籍端末1は、社内文書管理サーバー10に電子書籍のメモに追加すべき逆リンクを送信する(ステップS703)。
このデータを受信した社内文書管理サーバー10は、電子書籍のメモデータに社内文書の指定されたメモからの逆リンクを追加して、図14(b)のメモデータを更新する。
図38は、インターネット上の電子書籍に対して、社内文書へのリンクを作成する場合の処理を示すフローチャートである。
以下の説明では、電子書籍管理サーバー30、プロキシサーバー22、社内文書管理サーバー10、VPNサーバー23との認証に関しては、これまでの図で示した通りであるので省略する。
電子書籍のとあるメモに、社内文書のあるメモへのリンクを張った時(ステップS3901)、まず電子書籍端末1は、社内文書管理サーバー10に電子書籍のメモに追加すべきリンクを送信する(ステップS3902)。
このデータを受信した社内文書管理サーバー10は、電子書籍のメモデータに社内文書の指定されたメモへのリンクを追加して電子書籍メモデータを更新する(ステップS4001)。
次に電子書籍端末1は、社内文書管理サーバー10に社内文書のメモに追加すべき逆リンクを送信する(ステップS3903)。
このデータを受信した社内文書管理サーバー10に管理サーバーは、社内文書のメモデータに電子書籍の指定されたメモからの逆リンクを追加して社内文書のメモデータを更新する(ステップS4002)。
図37の場合では、電子書籍の社内文書からの逆リンクは、社内文書管理サーバー10で管理するようにしたが、電子書籍管理サーバー30で管理するようにしても構わない。また、図38の場合では電子書籍の社内文書へのリンクは社内文書管理サーバー10で管理するようにしたが、電子書籍管理サーバー30で管理するようにしても構わない。これらの場合、図36の場合と同様に、インターネット上の電子書籍管理サーバー30と企業内LAN上の社内文書管理サーバー10の両方にアクセスすることになる。
1 電子書籍端末、10 社内文書管理サーバー、11 メモデータ管理部、12 社内文書データ管理部、13 社内文書登録部、14 端末情報管理部、15 認証部、20 企業内LAN、21 無線LANアクセスポイント、22 プロキシサーバー、23 VPNサーバー、24 ファイアウォール、26 タッチパネル、30 電子書籍管理サーバー、31 メモデータ管理部、32 コンテンツ販売部、33 電子書籍データ管理部、34 端末情報管理部、35 課金部、36 認証部、40 インターネット、42 公衆移動体通信網、43 アクセスポイント、50 社内LAN、52 表示部、52 無線LANアクセスポイント、70 電子書籍管理サーバー、71 CPU、72 表示部、73 主記憶装置、74 バッテリー、75 ビデオコントローラ、76 タッチパネル、77 無線LANインターフェイス
78 公衆移動体通信インターフェイス、79 バス、80 コンテンツ表示部、81 メモ作成部、82 メモ管理部、83 メモ表示部、84 リンク管理部、85 ユーザー認証部、86 バッテリー管理部、87 Webブラウザ、88 VPNクライアント、89 コンテンツ管理部、90 端末情報管理部
特許第3565482号

Claims (18)

  1. 電子書籍データを蓄積したインターネット上の電子書籍管理サーバー及び電子文書データを蓄積したローカルネットワーク上の文書管理サーバーに接続し、前記電子書籍管理サーバー又は前記文書管理サーバーから電子書籍データ又は電子文書データを取得して表示する電子書籍端末であって、
    表示した電子書籍データ又は電子文書データに対して任意のメモデータを作成・追加するメモ作成部と、
    追加したメモデータを、インターネット上の前記電子書籍管理サーバー又はローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存させるメモ管理部と、を有し、
    前記メモ管理部によるメモデータの保存先を選択可能であることを特徴とする電子書籍端末。
  2. 前記メモ作成部により作成されるメモデータは、他の電子書籍データ又は電子文書データに対するリンクを含むことを特徴とする請求項1に記載の電子書籍端末。
  3. 前記メモ作成部により作成されるメモデータは、他の電子書籍データ又は電子文書データに対して作成されたメモデータに対するリンクを含むことを特徴とする請求項1に記載の電子書籍端末。
  4. 前記メモ作成部は、電子書籍データ又は電子文書データに対して、他の電子書籍データ又は電子文書データへのリンクを含むメモデータを作成・追加した際、当該他の電子書籍データ又は電子文書データに対して、前記電子書籍データ又は電子文書データからリンクが張られたこと示す逆リンクを含むメモデータを作成・追加することを特徴とする請求項2に記載の電子書籍端末。
  5. 前記メモ作成部により前記電子書籍データに追加されたメモデータが、前記電子文書データへのリンクを含む場合、前記メモ管理部は、前記メモデータを前記ローカルネットワーク上の文書管理サーバーに保存することを特徴とする請求項3に記載の電子書籍端末。
  6. 前記メモ作成部により前記電子文書データに対し作成されたメモデータが、前記電子書籍データに対するリンクを含み、当該電子書籍データに対し、前記電子文書データに対する前記逆リンクを含むメモデータが作成された場合、
    前記メモ管理部は、前記逆リンクを含むメモデータを、前記ローカルネットワーク上の電子文書管理サーバーに保存することを特徴とする請求項4に記載の電子書籍端末。
  7. 前記メモ管理部によるメモデータのデフォルトの保存先を設定可能であることを特徴とする請求項1に記載の電子書籍端末。
  8. 前記メモ管理部によるメモデータのデフォルトの保存先を、電子書籍データ毎に設定可能であることを特徴とする請求項1に記載の電子書籍端末。
  9. 無線LAN機能を備え、該無線LAN機能によって前記ローカルネットワークに接続している場合、前記メモ管理部は、前記電子書籍データ又は電子文書データに追加したメモデータを、ローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存することを特徴とする請求項1に記載の電子書籍端末。
  10. 公衆無線回線に接続する機能を備え、前記公衆無線回線を経由して前記ローカルネットワークに接続している場合、前記メモ管理部は、前記電子書籍データ又は電子文書データに追加したメモデータをローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存することを特徴とする請求項1に記載の電子書籍端末。
  11. 電子書籍データを蓄積したインターネット上の電子書籍管理サーバー及びローカルネットワーク上の文書管理サーバーと、前記電子書籍管理サーバー又は前記文書管理サーバーから電子書籍データ又は電子文書データを取得して表示する請求項1乃至10の何れか一項に記載の電子書籍端末と、備えことを特徴とする電子書籍システム。
  12. メモ作成部と、メモ管理部と、を有し、電子書籍データを蓄積したインターネット上の電子書籍管理サーバー及び電子文書データを蓄積したローカルネットワーク上の社内文書管理サーバーに接続し、前記電子書籍管理サーバー又は前記社内文書管理サーバーから電子書籍データ又は電子文書データを取得して表示する電子書籍端末のメモ管理方法であって、
    前記メモ作成部が、表示した電子書籍データ又は電子文書データに対して任意のメモデータを作成・追加するステップと、
    前記メモ管理部が、追加したメモデータを、インターネット上の前記電子書籍管理サーバー又はローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存させるステップと、を有し、
    前記メモ管理部によるメモデータの保存先を選択可能であることを特徴とするメモ管理方法。
  13. 前記メモ作成部により作成されるメモデータは、他の電子書籍データ又は電子文書データに対するリンクを含み、
    前記メモ作成部が、電子書籍データ又は電子文書データに対して、他の電子書籍データ又は電子文書データへのリンクを含むメモデータを作成・追加した際、当該他の電子書籍データ又は電子文書データに対して、前記電子書籍データ又は電子文書データからリンクが張られたこと示す逆リンクを含むメモデータを作成・追加するステップを含むことを特徴とする請求項12に記載のメモ管理方法。
  14. 前記メモ作成部により前記電子書籍データに追加されたメモデータが、前記電子文書データへのリンクを含む場合、前記メモ管理部が、前記メモデータを前記ローカルネットワーク上の文書管理サーバーに保存するステップを含むことを特徴とする請求項13に記載のメモ管理方法。
  15. 前記メモ作成部により前記電子文書データに対し作成されたメモデータが、前記電子書籍データに対するリンクを含み、当該電子書籍データに対し、前記電子文書データに対する前記逆リンクを含むメモデータが作成された場合、
    前記メモ管理部が、前記逆リンクを含むメモデータを、前記ローカルネットワーク上の電子文書管理サーバーに保存するステップを含むことを特徴とする請求項12乃至14の何れか一項に記載のメモ管理方法。
  16. 無線LAN機能によって前記ローカルネットワークに接続している場合、
    前記メモ管理部は、前記電子書籍データ又は電子文書データに追加したメモデータを、ローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存することを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項記載のメモ管理方法。
  17. 公衆無線回線を経由して前記ローカルネットワークに接続している場合、
    前記メモ管理部が、前記電子書籍データ又は電子文書データに追加したメモデータをローカルネットワーク上の前記文書管理サーバーに保存するステップを含むことを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項に記載のメモ管理方法。
  18. 請求項12乃至17の何れか一項に記載のメモ管理方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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