JP5418359B2 - 分布帰還型半導体レーザ - Google Patents

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Description

この発明は、レーザ素子の内部に設けられた回折格子層にλ/4位相シフト部を備えている分布帰還型半導体レーザ(以下、単にDFB(Distributed FeedBack)レーザと称する。)に関し、特に、レーザ光出力を従来よりも高めることが可能なものに関する。
DFBレーザは、活性層で生成された誘導放出光を、活性層に接して並列に設けられた回折格子によりブラッグ反射することにより、縦モードを制御して単一縦モード光を放出する(例えば、非特許文献1及び2参照。)。
このようなDFBレーザの一つとして、DFBレーザ共振器の光伝播方向の中央付近に設けたλ/4位相シフト部で、回折格子の位相をπ/2だけシフトさせたものがある。この種のDFBレーザは、λ/4位相シフトDFBレーザと称される。λ/4位相シフトDFBレーザは、縦モードの単一性に優れているという利点を有している。
米津宏雄著,「光通信素子光学−発光・受光素子−」,第5版(1984),工学図書,p.252〜255 栖原敏明著,「半導体レーザの基礎」,第1版(1998),共立出版,p123〜130
しかしながら、この種のλ/4位相シフトDFBレーザでは、λ/4位相シフト部において電界集中が生じることが知られている。つまり、λ/4位相シフトDFBレーザでは、一枚のプレート状の金属電極を設けているため、この金属電極から活性層に印加するバイアス電圧を高くするにつれて、電界がλ/4位相シフト部に集中し、活性層における電界強度分布が不均一となる。その結果、電界が集中するλ/4位相シフト部において空間的ホール・バーニングが発生し、出力されるレーザ光の強度が小さくなるという問題が生じていた。
発明者は、この問題について鋭意検討を行い、活性層に電圧を印加するための金属電極を、多数の櫛歯を有する櫛形に形成し、この櫛歯の間隔をλ/4位相シフト部において、他の部分よりも広げることにより、従来生じていた電界集中を可及的に回避して、上述した問題点を解決できることに想到した。
従って、この発明の目的は、活性層に電圧を印加した際に生じるλ/4位相シフト部における空間的ホール・バーニングを従来よりも抑制することにより、出力できるレーザ光の強度を従来よりも大きくすることが可能なλ/4位相シフトDFBレーザを提供することにある。
上述した目的の達成を図るために、この発明の分布帰還型半導体レーザは、p型クラッド層とn型クラッド層との間に、誘導放出光を生成する活性層と、λ/4位相シフト部を備えた回折格子層とを備えており、p型クラッド層上の活性層に対応する位置に、活性層に電流を注入するための金属電極が、誘導放出光の光伝播方向に沿って設けられている構造としている。
ここで、この金属電極は、光伝播方向に沿って互いに平行に延在するとともに、互いに電気的に接続された第1及び第2直線部と、第1直線部から第2直線部に向かって突出し、光伝播方向に沿ってλ/4位相シフト部から離間するにつれて、互いの櫛歯の間隔が徐々に狭まっていく、複数の第1櫛歯部と、第2直線部から、第1直線部の順次に隣接する2個の第1櫛歯部の間にそれぞれ一本ずつ突出する複数の第2櫛歯部とを備えている。
上述したこの発明の分布帰還型半導体レーザによれば、金属電極は、λ/4位相シフト部から離間するにつれて、互いの櫛歯、すなわち第1及び第2櫛歯部の間隔が徐々に狭まっていくように形成されている。つまり、λ/4位相シフト部において櫛歯の間隔が最も広く、λ/4位相シフト部から離れるにつれて櫛歯の間隔が徐々に狭くなっている。
その結果、この金属電極を用いることにより、電界集中が起こりやすいλ/4位相シフト部に対して、他の部分と比較して相対的に弱い電圧を印加することとなる。これによりλ/4位相シフト部で生じる電界集中を可及的に回避して、回折格子層の全領域に渡り従来よりも均一な電界を印加することができる。
上述の分布帰還型半導体レーザにおいて、第1及び第2櫛歯部の第1及び第2直線部からの突出長さは、第1及び第2直線部の間の間隔と等しい長さであってもよい。
このように構成することにより、金属電極を櫛歯状ではなく梯子状に形成することができる。
この発明は上述のような技術的な特徴を有している。その結果、この発明によれば、λ/4位相シフト部における電界集中を従来に比較して低減することにより、λ/4位相シフト部におけるホール・バーニングを抑えることで、レーザ光出力を従来よりも大きくすることが可能な分布帰還型半導体レーザが得られる。
この実施形態のDFBレーザの概略的な構造を示す平面図である。 図1のA−A線に沿って切断した断面切り口を示す切断端面図である。 図1のB−B線に沿って切断した断面切り口を示す切断端面図である。 DFBレーザの製造工程の中から一工程段階を抜き出して示す切断端面図である。 図4に引き続く工程段階を抜き出して示す切断端面図である。 図5に引き続く工程段階を抜き出して示す切断端面図である。 図6に引き続く工程段階を抜き出して示す切断端面図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。なお、各図において各構成要素の形状、大きさ及び配置関係について、この発明が理解できる程度に概略的に示してある。また、以下、この発明の好適な構成例について説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は、以下の実施形態に何ら限定されない。また、各図において、共通する構成要素には同符号を付し、その説明を省略することもある。
(構造)
まず、始めに図1〜図3を参照して、この実施形態のDFBレーザの構造について説明する。
図1は、この実施形態のDFBレーザの概略的な構造を示す平面図である。図2は、図1のA−A線に沿って切断した断面切り口を示す切断端面図である。図3は、図1のB−B線に沿って切断した断面切り口を示す切断端面図である。
まず、主に図2を参照して、DFBレーザ10の断面構造について説明する。DFBレーザ10は、p型クラッド層12とn型クラッド層14との間に、誘導放出光を生成する活性層16と、λ/4位相シフト部18a(図3参照)を備えた回折格子層18とを備えていて、p型クラッド層12上の活性層16に対応する位置に、この活性層16に電流を注入するための金属電極20が、誘導放出光の光伝播方向に沿って設けられている。
より詳細には、DFBレーザ10は、メサ型つまり、凸型に形成された基板としてのn型クラッド層14上に形成されている。ここで、メサ型のn型クラッド層14の凸部(突起部)をn型クラッド層凸部14aと称し、及びn型クラッド層14の凸部以外の部分をn型クラッド層平坦部14bと称する。ここで、n型クラッド層14は、この実施の形態に示す例では、好ましくは例えば、導電型がp型のInP(以下、単にn−InPと称する。)を材料として形成されている。
n型クラッド層14の表面にはn型クラッド層凸部14a間を埋め込んで、図3に示したλ/4位相シフト部18aを有する回折格子層18が形成されている。そして、この回折格子層18上には、(1)導電型がn型のInGaAsPからなる光導波層、(2)10周期の多重量子井戸構造、及び(3)InGaAsPからなる上側光導波層の3層がこの順序で積層されることで形成された活性層16が設けられている。
活性層16上には、逆メサ形状のp型クラッド層12が設けられている。ここで、逆メサ型のp型クラッド層12の凸部をp型クラッド層凸部12aと称し、及び凸部以外の部分をp型クラッド層平坦部12bと称する。つまり、活性層16の表面に、p型クラッド層凸部12aが配置されており、p型クラッド層凸部12a上にp型クラッド層平坦部12bが配置されている。ここで、p型クラッド層12は、この実施の形態に示す例では、好ましくは例えば、導電型がp型のInP(以下、単にp−InPと称する。)を材料として形成されている。
p型クラッド層12上には導電型がp型のInGaAsからなるp−InGaAsコンタクト層22が設けられている。p−InGaAsコンタクト層22上には、素子を保護するための保護膜としての絶縁膜24が形成されている。絶縁膜24は、この実施の形態に示す例では、好ましくは例えば、材料をSiOとする。絶縁膜24の活性層16に対応する位置には、p−InGaAsコンタクト層22の表面に至る開口が設けられていて、活性層16に電流を注入するための金属電極20が設けられている。この金属電極は、この実施の形態に示す例では、好ましくは例えば、Ti/Au合金を材料とする。
電流ブロック層26は、n型クラッド層14の凸部に形成されているn型クラッド層凸部14a、回折格子層18、活性層16及びp型クラッド層凸部12aを、凸部の両側から挟んで埋め込むように設けられている。より詳細には、電流ブロック層26は、p型InPブロック層26aとn型InPブロック層26bとを備えていて、n型クラッド層14のメサ部を囲んで、n型クラッド層平坦部14b上には、p型InPブロック層26aが形成されており、及び、p型InPブロック層26aと、p型クラッド層平坦部12bとの間には、n型InPブロック層26bが形成されている。
また、n型クラッド層14の裏面14cにおいて、活性層16に対応する位置には、第2金属電極32が設けられている。
続いて、図3を参照して、回折格子層18の構造について簡単に説明する。回折格子層18は、上述のように、活性層16に隣接する積層膜構造体として形成されている。より具体的には、回折格子層18は、DFBレーザ10で生成される誘導放出光の光伝播方向に関して互いに向かい合った両端面10a,10b間に渡って形成された周期的な凹凸構造である。回折格子層18には、その光伝播方向の中央部に、縦モードの単一性を高めるために、回折格子の位相をπ/2だけシフトさせたλ/4位相シフト部18aが形成されている。具体的には、λ/4位相シフト部18aは、回折格子の凹凸が存在しない領域として形成されている。
続いて、図1を参照して、主に金属電極20の構造について説明する。なお、図1においては、回折格子層18のλ/4位相シフト部18aの位置を仮想線で示してある。金属電極20は、活性層16に電流を注入するための電極であり、コンタクト電極28と接続されていて、コンタクト電極28から電流が供給される。
金属電極20は、櫛のフレームと、このフレームの延在方向に対してフレームから横方向に突出する櫛歯とで構成される2組の構造体を組み合わせた構造として形成されている。この実施の形態では、金属電極20は、それぞれのフレームに相当する第1及び第2直線部20a及び20aを備えていて、これらは、光伝播方向に沿って延在し、互いに平行であるとともに、電気的に接続されている。
また、それぞれの櫛歯に第1及び第2櫛歯部20b及び20bが相当しており、第1櫛歯部20bは第1直線部20aから第2直線部20aに向かって直角に突出し、光伝播方向に沿ってλ/4位相シフト部18aから離間するにつれて、互いの櫛歯の間隔が徐々に狭まっていく態様で設けられている。同様に、第2櫛歯部20bは、複数個設けられていて、各第2櫛歯部20bは、第2直線部20aから、第1直線部20aの順次に隣接する2個の第1櫛歯部20b,20b,・・・の間に1本ずつ突出する態様で設けられている。
より詳細には、金属電極20の第1直線部20aと第2直線部20aとは、DFBレーザ10の光伝播方向の両端面10a,10bにそれぞれ設けられた接続部20c及び20cにより互いに電気的に接続されている。
ここで、第1及び第2櫛歯部20b,20bの第1及び第2直線部20a及び20aの単位長さ当たりの突出本数を、「櫛歯線密度」と称すると、櫛歯線密度は、λ/4位相シフト部18aから、DFBレーザ10の両端面10a,10bに向かうにつれて増加していく。つまり、活性層16に電圧を印加するための電極(櫛歯)の数がλ/4位相シフト部18aから離間するにつれて多くなっていく。
櫛歯線密度の光伝播方向に沿った変化の態様、つまり、第1及び第2直線部20a及び20aから突出させる櫛歯の本数の分布は、最も好ましくは、活性層16に対して電圧を印加した際にλ/4位相シフト部18aで生じる電界集中を補償して、金属電極20の全体に渡り平坦な電界分布が得られるような櫛歯線密度とすることが好ましい。このような櫛歯線密度は、DFBレーザ10に印加する電圧や、構造などにより変化するために、一概に好適な分布を言うことはできないが、少なくとも櫛歯の間隔が5μm以下であることが好ましい。
(製造方法)
続いて、図2及び図4〜図7を参照して、DFBレーザ10の製造法について説明する。
まず、図4に示すような構造体を作成する。すなわち、後の工程でn型クラッド層14となるn−InP基板S上に、ポジ型フォトレジストとネガ型フォトレジストとを組み合わせた二光束干渉露光法によるフォトリソグラフィー及びウエットエッチングにより、回折格子層18を形成する。なお、回折格子層18の光伝播方向の中央部に設けられるλ/4位相シフト部18aは、フォトレジストをマスクとすることにより形成される。
次いで、回折格子層18の上部に従来周知のMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により、n型InGaAsPからなる光導波層と、10周期の多重量子井戸構造と、InGaAsPからなる上側光導波層とをこの順序で積層した活性層16を形成する。
次いで、活性層16上に、後の工程でp型クラッド層凸部12aとなる、p−InPを材料とするp型クラッド層凸部前駆体12Zを従来周知のMOCVD法により形成する。
続いて、p型クラッド層凸部前駆体12Zの全面にSiO膜を従来周知のCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成する。そして、好ましくは例えば、CF4をエッチングガスとして用いたRIE(Reactive Ion Etching)法による従来周知のフォトリソグラフィーを実施し、このSiO膜を活性層16に対応する位置に沿って延在する直線的な帯状にパターニングして、エッチング保護用SiO膜30を形成する。これにより、図4に示すような構造体が得られる。
続いて、図5に示すような構造体を作成する。すなわち、エッチング保護用SiO膜30をマスクとして、RIE法により、p型クラッド層凸部前駆体12Z、活性層16、回折格子層18及びn−InP基板Sの一部を、従来周知の方法に従いドライエッチングする。ドライエッチングは、エッチングされずに残留するメサ部の高さHが適切な値となるようにエッチング時間を調整する。
ドライエッチングの終了後、従来公知のウエットエッチングによりメサ部の幅Wを調整する。より詳細には、このウエットエッチングは、メサ部の幅Wがエッチング保護用SiO膜30の幅よりも狭くなるまで行う。これにより、n−InP基板Sは凸型にエッチング形成されてメサ型のn型クラッド層14すなわち、n型クラッド層凸部14aとn型クラッド層平坦部14bが形成される。また、これにより、p型クラッド層凸部前駆体12Zは一部を残して除去されて、残留部分としてのp型クラッド層凸部12aが形成される。その結果、図5に示すような構造体が形成される。
続いて、図6に示すような構造体を作成する。すなわち、エッチング保護用SiO膜30をマスクとして、従来公知のMOCVD法により、p型InPブロック層26a及びn型InPブロック層26bを連続的にエピタキシャル結晶成長させる。その結果、n型クラッド層凸部14a、回折格子層18、活性層16およびp型クラッド層凸部12aは、p型InPブロック層26a及びn型InPブロック層26bにより両側から埋め込まれ、図6に示すような構造体が形成される。
続いて、図7に示すような構造体を作成する。すなわち、エッチング保護用SiO膜30を、フッ酸(HF)を用いたウエットエッチングにより除去した後に、露出したp型クラッド層凸部12a及びn型InPブロック層26bの表面に、従来公知のMOCVD法により、p−InP層12Za及びp−InGaAsコンタクト層22を、この順序で連続的にエピタキシャル結晶成長させる。その結果、エッチング保護用SiO膜30の直下に存在していたp型クラッド層凸部12aと、エピタキシャル成長されたp−InP層12Zaとは同一材料であるので、一体化し、これにより、逆メサ型のp型クラッド層12が形成される。このようにして、図7に示すような構造体が形成される。
最後に、図2に示すようなDFBレーザ10を完成させる。より詳細には、レーザ素子の保護のために、p−InGaAsコンタクト層22上に、CVD法によりSiO膜からなる絶縁膜24を成膜する。さらに、金属電極20の形成予定領域に存在するSiO膜をフッ酸(HF)処理により取り除き、開口を形成する。
そして、スパッタリング法により金属電極20の材料としてのTi/Auを成膜し、次いでフォトリソグラフィー法により、金属電極20に特徴的な櫛形構造のパターニングを行う。そして、Auエッチング液及びTiエッチング液を用いてエッチングを行い、金属電極20を完成する。
最後にDFBレーザ10のn型クラッド層14の裏面を研磨して、常法に従い第2金属電極32を形成することにより、図2に示したDFBレーザ10が得られる。
(動作)
続いて、DFBレーザ10の動作について説明する。DFBレーザ10は、従来のDFBレーザとほぼ同様に、金属電極20に正電圧及び第2金属電極32に負電圧を印加すると、金属電極20には正孔が、第2金属電極32には電子が注入され、これらは活性層16に向かって移動する。このようにして移動した電子と正孔とは、活性層16の中で再結合し、ほぼ禁制帯幅のエネルギーに相当する波長の光を発生し、誘導放出される。この誘導放出光は、回折格子層18でブラッグ反射されレーザ発振が生じてコヒーレントな光が出力される。
図1で示したように、DFBレーザ10の金属電極20は、櫛歯線密度がλ/4位相シフト部18aから離間するほど大きくなるように形成されている。その結果、活性層16に電圧を印加した際に、従来はλ/4位相シフト部18aに印加される電圧が最も高くなっていたが、DFBレーザ10では、活性層16の全域にわたって均一な電界が印加される。よって、λ/4位相シフト部18aで生じていたホール・バーニングが抑えられ、レーザ光出力が向上する。
(変形例)
(1)この実施形態では、活性層16にInGaAsPの多重量子井戸構造を用いた場合について例示した。しかし、活性層16として、多重量子井戸構造ではないInGaAsPバルク品を用いてもよい。
(2)この実施形態では、InPをクラッド層として用い、InGaAsPを活性層としたDFBレーザについて説明したが、本発明は、λ/4位相シフト部を有するものであれば例えば、AlGaAs系や、PbSnTe系等を材料とした分布帰還型半導体レーザに適用することができる。
(3)この実施形態では、櫛状の金属電極20を示して説明したが、金属電極は、例えば梯子状であっても構わない。
10 DFBレーザ
10a,10b 端面
12 p型クラッド層
12a p型クラッド層凸部
12b p型クラッド層平坦部
12Z p型クラッド層凸部前駆体
14 n型クラッド層
14a n型クラッド層凸部
14b n型クラッド層平坦部
14c 裏面
16 活性層
18 回折格子層
18a λ/4位相シフト部
20 金属電極
20a 第1直線部
20b 第1櫛歯部
20a 第2直線部
20b 第2櫛歯部
20c 接続部
22 p−InGaAsコンタクト層
24 絶縁膜
26 電流ブロック層
26a p型InPブロック層
26b n型InPブロック層
28 コンタクト電極
30 エッチング保護用SiO
32 第2金属電極

Claims (2)

  1. p型クラッド層とn型クラッド層との間に、誘導放出光を生成する活性層と、λ/4位相シフト部を備えた回折格子層とを備えていて、
    前記p型クラッド層上の前記活性層に対応する位置に、該活性層に電流を注入するための金属電極が、前記誘導放出光の光伝播方向に沿って設けられており、
    該金属電極は、
    前記光伝播方向に沿って互いに平行に延在するとともに、互いに電気的に接続された第1及び第2直線部と、
    前記第1直線部から前記第2直線部に向かって突出し、前記光伝播方向に沿って前記λ/4位相シフト部から離間するにつれて、互いの櫛歯の間隔が徐々に狭まっていく、複数の第1櫛歯部と、
    前記第2直線部から、前記第1直線部の順次に隣接する2個の前記第1櫛歯部の間にそれぞれ一本ずつ突出する複数の第2櫛歯部と、
    を備えていることを特徴とする分布帰還型半導体レーザ。
  2. 前記第1及び第2櫛歯部の前記第1及び第2直線部からの突出長さは、前記第1及び第2直線部の間の間隔と等しい長さであることを特徴とする請求項1に記載の分布帰還型半導体レーザ。
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