JP5417203B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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この発明は、例えば金融機関で取引利用される現金自動預払機のような自動取引装置に関し、さらに詳しくは扉の開閉方向を容易に変更できる扉構造を備えた自動取引装置に関する。
一般に、現金自動預払機や両替機等の現金を扱う自動取引装置には、装置内部に格納されている紙幣ユニットや硬貨ユニットを保守する目的で、装置前面もしくは装置後面に両開き扉や片開き扉が設けられている。
この種の扉の開閉構造は、一方が開閉支点として片持ち支持されるヒンジ構造に形成され、他方が装置本体と扉との間をロック・ロック解除するロック構造に形成されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−152728号公報
このため、例えば片開き扉の場合、右側がヒンジ構造であれば右側にのみ開閉可能な片開き式の扉となり、左側がヒンジ構造であれば左側にのみ開閉可能な片開き式の扉となる。
特に、自動取引装置に適用された場合は現金を格納するため高防護性能が要求され、外部から大きな外力を受けても容易に破壊されないように扉の板厚を厚く構成し、閂も大きく強化して現金の保管性を高めた構造に製作している。
さらに、自動取引装置を設置する場合、金融機関、店舗、パーキングエリア、各種施設等の設置場所によって様々な環境が存在するが、扉を開閉操作する方向に障害物が対向しないように自動取引装置の設置方向を考慮して設置場所を決定しなければならないという制限を受けていた。
このため、自動取引装置の扉の開閉方向を切替可能にして変更すれば、該自動取引装置の設置方向の制限を回避することが考えられる。
しかし、この扉の開閉方向を変えるには、扉自体が強化された構造であるため、扉の重量が重く、さらに扉を支持しているヒンジ構造や閂構造を一旦取り外して組み替えを行う必要がある。このため、扉の開閉方向を変えるには多くの作業労力や作業時間を費やしてしまう問題を有していた。
そこでこの発明は、重量のある強化された扉であっても、その扉を装置本体から取り外すことなく、一人の作業で扉の開閉方向を容易に変更できる自動取引装置を提供することを目的とする。
この発明は、装置本体と、該装置本体に回動可能に支持されて開閉する扉とを備えた自動取引装置であって、前記装置本体に設けられて上下方向に閂を挿入許容する本体側閂受けと、前記扉に設けられて上下方向に前記閂を挿入許容する扉側閂受けとが上下に配設されて構成される左右両側の各閂受けと、前記各閂受けに対し、それぞれ上下方向へ挿入及び抜き出し可能なそれぞれの閂とを備え、前記左右の一側における前記閂受けと前記閂により、該閂受けに該閂が挿入されると開閉ロック状態となり、該閂が抜き出されると開閉ロック解除状態となるロック構造を構成し、前記左右の他側における前記閂受けと前記閂により、該閂受けに該閂が挿入された状態で前記扉を回動可能に支持するヒンジ構造とを構成し、一側と他側で上下動する両側の閂に両端部を連結するロックリンクと、前記ロックリンクの中間部を回動支点に前記ロックリンクを回動させるハンドルとを備え、前記ロックリンクの両端部は、前記閂を着脱自在に形成したことを特徴とする。
この発明によれば、重量のある強化された扉であっても、その扉を装置本体から取り外すことなく、一人の作業で扉の開閉方向を容易に変更できる自動取引装置を提供することができる。
実施例1における自動取引装置の後ろ扉の構造を示す概略斜視図。 実施例1における自動取引装置の扉開閉方向確定前の扉構造を示す概略斜視図。 実施例1における扉開閉方向確定前のロック構造を示す要部縦断面図。 実施例1における自動取引装置の後ろ扉を左開きに確定した後の扉構造を示す概略斜視図。 実施例1におけるロックリンクと閂リンクの連結構造を示す要部斜視図。 実施例1におけるヒンジ側の閂横揺れ抑制部材の取付状態を示す要部斜視図。 実施例1におけるヒンジ側の閂横揺れ抑制部材の取付状態を示す要部平面図。 実施例1における扉開閉方向確定後のヒンジ側の構造を示す要部縦断面図。 実施例1における自動取引装置の後ろ扉を右開きに確定した後の扉構造を示す概略斜視図。 実施例1における自動取引装置の閂のストッパ構造を示す斜視図。 実施例2における自動取引装置の後ろ扉を左開きに確定した後の扉構造を示す外観斜視図。 実施例2における扉開閉方向確定後のヒンジ側の構造を示す要部縦断面図。 実施例2における扉開閉方向確定後のロック側の構造を示す要部縦断面図。 実施例2における自動取引装置の後ろ扉を一旦右開きにした状態を示す外観斜視図。
この発明の実施例を以下図面に基づいて説明する。
図面は左開きと右開きに切替可能な扉の構造を示し、図1は自動取引装置1の後面側に備えられる後ろ扉(以下、扉と称す)2を示している。自動取引装置1は例えば、銀行、郵便局等の各種の金融機関の店舗に設置されるATM(現金自動預払機)、CD(現金自動支払機)、両替機等が適用される。
この自動取引装置1は、段付き箱形状に形成されている装置本体3の内部に紙幣を入出金処理する紙幣ユニットや硬貨を入出金処理する硬貨ユニットなどの各種の機器を格納している。これらの格納された機器を係員が保守点検する目的で装置本体3の後面に扉2が設けられている。
ここに用いられる扉2は、装置本体3の後面に開口されている縦長の後面開口部3aを開閉する1枚の平板により構成される。この扉2は左右の何れかが装置本体3に片持ち支持されて左開き、もしくは右開きに変更可能な切替構造を有している。
この扉2の切替構造としては、扉2の後面両側をヒンジ構造13とロック構造14とに切替可能な共用構造となるように左右対称に構成している。この左右対称の共用構造とすることにより扉開閉方向15の切替操作の容易化が図れるようにしている。
例えば、左側を扉2の開閉支点となるヒンジ構造13に設定した場合は、左側の共用構造をヒンジ構造13に用いて扉開閉方向15が左側にのみ開閉可能な左開き扉(図4参照)となり、その右側の共用構造がロック・ロック解除操作側となるロック構造14に用いられる。これに対し、右側をヒンジ構造13に設定した場合は、右側の共用構造をヒンジ構造13に用いて扉開閉方向15が右側にのみ開閉可能な右開き扉(図5参照)となり、その左側の共用構造がロック・ロック解除操作側となるロック構造14に用いられる。
次に、扉2のヒンジ構造13とロック構造14の切り替えについて具体的に説明する。
まず、図2の右側に示されるこのロック構造14は、閂4と、扉側閂受け5a,5bと、本体側閂受け6と、閂リンク7と、ロックリンク8と、ハンドル9とから構成される。
前記本体側閂受け6は筒状を有し、この筒内に後述する閂4を上下方向に挿入許容して閂4をロックするものであり、装置本体3の後方に突出して設けられる。また、この本体側閂受け6を装置本体3の後面右側における上ロック部L1と下ロック部L2との上下2か所に分けて配設している。さらに、本体側閂受け6は後述する扉側閂受け5a,5bと上下方向の同心軸上で対向して配設される。
上述の扉側閂受け5a,5bは後述する閂4を上下方向に挿入許容する筒状を有し、該扉側閂受け5a,5bが扉2の右側に略同形状を有して上下一対に配設される。これらの扉側閂受け5a,5bの上下方向の中間部に上述の本体側閂受け6を介在させる構成としている。したがって、上側の扉側閂受け5aと下側の扉側閂受け5bは、間に本体側閂受け6が入る空間を隔てて上下に対向させている。そして、前記本体側閂受け6と上下に対向する扉側閂受け5a,5bと後述する閂4とで構成するロック部分を、扉2の右側における上ロック部L1と下ロック部L2との上下2か所に備えている。
また、扉側閂受け5a,5bは本体側閂受け6と上下方向の同心軸上で対応する位置に配設される。このため、扉2を閉じた時は、上下一対の扉側閂受け5a,5bが本体側閂受け6を上下より挟んだ状態となり、上ロック部L1と下ロック部L2とでそれぞれ上下方向の同心軸上に3個並んで対向する。
したがって、2個の扉側閂受け5a,5bの間に1個の本体側閂受け6を介在させた状態に交互に対向させ、これらの3個が連続する閂受け5a,6,5bの各受け孔a,b,b(図3参照)に上下方向に移動する閂4を挿入させてロックする縦閂構造を有している。縦閂構造のロック部分として、ここでは3個の閂受け5a,6,5bを交互に配置する例を示したが、3個以上配置して構成してもよい。
閂4は、例えば円柱等の長尺軸で構成され、上下方向の同心軸上で対向する各閂受け5a,6,5bに対し、それぞれ上下方向へ挿入及び抜き出し可能に設けられている。この閂4は連続する3個の閂受け5a,6,5bに挿入される長さを有している。
さらに、該閂4は上下2本の閂4が後述する1本の共通する閂リンク7に連結されて同心軸上の上下位置に設けられ、これらの2本の閂4が上ロック部L1と下ロック部L2とでそれぞれ挿入及び抜き出し可能に設けられている。
そして、上下一対の扉側閂受け5a,5bと前記本体側閂受け6と閂4とを組み合わせて構成されるロック部分を、上ロック部L1と下ロック部L2とに有して扉2が装置本体3の上下2か所でロックされるように構成している。さらに、上下のロック部L1,L2では、扉2を閉じた状態で、これらの上下に並ぶ3個の閂受け5a,6,5bに1本の長い閂4を上下方向に摺動させるようにしている。
また、共通する1本の閂4を3個の閂受け5a,6,5bに通して軸支するため、閂4は上下方向の3点で確実に支持される。また、上ロック部L1と下ロック部L2に同様なロック構造を上下に分けて構成しているため、扉2は上ロック部L1と下ロック部L2との上下のロック構造14により安定してロックされる。
さらに、本体側閂受け6と対向する扉2の右側縁部の位置には、扉2と本体側閂受け6との当接を回避する凹状の当接回避空間2aを切欠き形成している。これにより、上下の扉側閂受け5aの間に本体側閂受け6が入り込める。
上述の閂リンク7は、図2及び図5にも示すように上下方向に長いコ形状を有し、そのコ形状の上側水平片の端部に、閂4の上端部を固定して該閂4を垂設している。また、コ形状の下側水平片の端部に、閂4の上端部を固定して該閂4を垂設している。これにより、閂リンク7は上下2本の閂4を連結して一体化構成している。このため、該閂リンク7の移動方向16となる上下動に各閂4が同時に上下動する。
また、閂リンク7は上側の閂4が上ロック部L1で挿脱し、下側の閂4が下ロック部L2で挿脱する。このため、該閂リンク7は上下の閂4が同じタイミングで挿脱する間隔に設定している。また、上下のロック部L1,L2においても上下の閂4が同心軸上になるように設定している。
ロックリンク8は、図2に示すように扉2の左右で上下動する左右の閂リンク7に連結する左右方向に長いリンクアームである。このロックリンク8は一端部と他端部を扉2の両側に平行する垂直な姿勢の閂リンク7にそれぞれ着脱自在に連結している。さらに、このロックリンク8は、左右方向に長い中間部を枢支軸8aにより扉2の壁面中央に軸支されている。該枢支軸8aを回動支点にロックリンク8は、扉2の外壁面に沿うロックリンク移動方向17に自由に回動される。
ハンドル9は、扉2の中央付近にレバー状を有して配置され、該レバー状の上端側をロックリンク8の中間部に固定してT字形に取り付け、その下端側を把持部に設けている。そして、このハンドル9の把持部を係員が掴んで扉2の外壁面に沿う左回転方向または右回転方向の何れかのハンドル回動操作方向18に該ハンドル9を回すことにより、ハンドル9と一体化して固定されているロックリンク8が中間部の枢支軸8aを回動支点に回動する。これにより、ロックリンク8の両側端部は一側が上動し、他側が下動する。
ロックリンク8の回動量は、閂リンク7を介して上下動する閂4がロック位置とロック解除位置とに移動する上下方向の移動長さに応じて決められる。具体的には、ロックリンク8の左回動に伴い右側の閂リンク7が最も上動したとき、右側の上下ロック部L1,L2の各閂4が最も上動する。
このとき、閂4の上動量は一番上の扉側閂受け5aから完全には抜けない状態まで移動するものとし、該一番上の扉側閂受け5a以外の下側の閂受け6,5bからは全て抜けた状態まで上方向に移動するように設定している。この設定方法として、例えばハンドル9の回動量を規制することで実現できる。これにより、該ハンドル9の回動と連動して、ロックリンク8、閂リンク7、閂4の移動量が規制される。そして、閂4の下端が本体側閂受け6より上方に抜け出た時点で、閂4は本体側閂受け6と外れ、扉2はロック解除される(図4参照)。
逆に、ハンドル9を逆方向に回してロックリンク8を逆向きに回動させると、ロックリンク8は中間部の枢支軸8aを回動支点に右側が下動し、左側が上動する(図4に破断線で示す)。このロックリンク8の回動に伴い右側の閂リンク7が最も下動したとき、上下ロック部L1,L2の各閂4が最も下動する。このとき、閂4は上下方向に連続する3個の閂受け5a,6,5bにそれぞれ挿入してロックされる。なお、ハンドル9は通常、図示しない鍵で回動操作が規制されている。
前記ハンドル9を操作して閂4を最も上動させたとき、該閂4は下端が上側の扉側閂受け5a内に留まり、該扉側閂受け5aより抜け出ない位置に設定されている。これにより、閂4は最も上動しても上側の扉側閂受け5aに挿入支持された状態にある。このため、ハンドル9の回動操作によって閂4が扉2から外れることはない。
逆に、閂4を最も下動させたとき、該閂4が上下方向に並ぶ3個の閂受け5a,6,5bにそれぞれ挿入し、該閂4の下端が下側の扉側閂受け5b内に納まる位置に設定している。この場合は、閂4の挿入部分が各閂受け5a,6,5bで隠れ、ロックしている挿入部分の露出部分を極力少なくしている。
このように、左右の何れか一側における各閂受け5a,6,5bに閂4を上下方向に挿脱させる縦閂構造を有している。これにより、該閂受け5a,6,5bに該閂4が挿入されると扉2は開閉ロック状態となり、閂4が抜き出されると扉2は開閉ロック解除状態となるロック構造14を有している。
さらに、図3に示すように、上下方向に3個並ぶ閂受け5a,6,5bのうち、上側の扉側閂受け5の受け孔aの内径を小さくし、それ以外の下側の2個の閂受け6,5bの受け孔b,bの内径をこれより若干大きくして構成している。つまり、閂4を下側の閂受け6,5bに挿入し易くする遊びを持たせた挿入構造にしている。
このため、閂4が下動し始めると、その下側では閂受け6,5bの受け孔b,bの軸心が若干ずれていても挿入許容し、連続する3個の閂受け5a,6,5bの受け孔a,b,b内への挿入許容性を高めることができる。これにより、扉2を開閉ロック解除状態から開閉ロック状態にし易くなる。
この閂挿入時の遊びの大きさは、上側の受け孔aの内周面と閂4の外周面との対向隙間を0.5mm程度と比較的小さく設定し、下側の受け孔b,bの内周面と閂4の外周面との対向隙間を2mm程度と大きく設定する。前記対向隙間を0.5mm程度と比較的小さくするのは、上側の扉側閂受け5aに挿入された状態を保っている閂4の方向安定性を高めて閂4の上下方向以外への移動を極力規制するためである。
次に、ヒンジ構造13について説明する。
このヒンジ構造13は、図4に示すように、前記ロック構造14と略同構造を有し、既述した扉2の左側に左右対称に備えられる。該ヒンジ構造13も右側の上下ロック部L1,L2と同高さ位置となる左側に、上ヒンジ部H1と下ヒンジ部H2とに分けて構成される。
例えば、上ヒンジ部H1では上下一対の扉側閂受け5a,5bと、本体側閂受け6と、上下に閂4を備えた閂リンク7とを備えて構成される。前記ロック構造14と比較して異なる点は、閂リンク7とロックリンク8との間を離間して設けた点と、安定保持部材としてのスペーサ10を加えた点が異なる。よって、前記ロック構造14と同一の構成部材は同一符号を付して表わし、異なる構成について説明する。
前記閂リンク7とロックリンク8との離間構成について、該閂リンク7とロックリンク8との着脱部分は、図5に示すように閂リンク7の上下方向の中間高さ位置に横長の長孔7aを開口して設けている。また、ロックリンク8の端部には円形のビス挿通孔8aを開口して設けている。
そして、これらの長孔7aとビス挿通孔8aを重ね合わせた共通する開口部分に、両側より雄ねじ側の連結ビス12aと、これと対応する雌ねじ側の連結ビス12bを通し、これら一対の連結ビス12a,12bの結合で閂リンク7とロックリンク8との重ね合わせ部分を締め付けるように螺着接続して連結する構成を有している。
前記閂リンク7とロックリンク8とを連結した状態では、ロックリンク8を回動させると、該ロックリンク8の端部が上下動し、この上下動に連動して閂リンク7が上下動するが、このときのロックリンク8の回動を可能にするため閂リンク7にはスライド支持用に横長に開口した長孔7aを設け、該ロックリンク8が連結ビス12a,12bを介して横方向に若干スライドできるようにしている。
したがって、これら一対の連結ビス12a,12bの螺着部分を緩めてヒンジ構造13側における閂リンク7とロックリンク8の連結を外せば、閂リンク7とロックリンク8とは離間して開放されるという着脱構成を有している。
そして、これらの閂リンク7とロックリンク8との連結部分を外すと、閂リンク7は自由状態となる。このとき、閂リンク7及び閂4は自重で各閂受け5a,6,5bに受け止められた状態に納まり、閂4が上下移動しなくなる。この結果、閂4は各閂受け5a,6,5bに挿入したままで扉2を開閉可能に回動させるヒンジ構造13が得られる。
前記スペーサ10は、ヒンジ構造13での安定保持部材として図6に示すように側面視コ形状を有して構成される。このスペーサ10のコ形の上側水平片である上スペーサ片10aと、下側水平片である下スペーサ片10aは同形状を有して上下に平行して形成される。
これら上下のスペーサ片10aは、本体側閂受け6の上下を挟んで位置するように該本体側閂受け6の高さ寸法より僅かに長い上下間隔をとって設けている。また、スペーサ片10aは、本体側閂受け6とその上側で対向する扉側閂受け5aとの間の上対向面間20と、本体側閂受け6とその下側で対向する扉側閂受け5bとの間の下対向面間21とに介在可能な厚さに形成している。これにより、スペーサ10を水平方向より挿入させて取り付けた後は、上下のスペーサ片10aの介在によって各閂受け5a,6,5bの上下方向のガタつきを抑制できるようにしている。
さらに、上下のスペーサ片10aの先端側には、閂4の外周面に沿って近接する円弧面対応部10bを形成しており、スペーサ10を組み込んだときに円弧面対応部10bが閂4の横振れ抑制部材としてガイドする役目を有している。また、これらのスペーサ片10aの先端側と閂4の外周面との近接間隔は、例えば0.2mm程度の間隔に設定して、閂4が不安定にガタつくのを抑制している。
また、スペーサ10にはコ形の垂直片中央部にビス挿通孔10cを開口している。このビス挿通孔10cにスペーサ連結用のビス10dを通して本体側閂受け6の接合孔6aに螺着することにより、スペーサ10が本体側閂受け6の側方より固定して取り付けられる。
さらに、スペーサ10は、閂4が各閂受け5a,6,5bに入った後からでも取り付けることができるように、図7に示すように、2個一組として構成している。この場合、閂4の軸心を中心として、例えば右方向と手前方向(図示下方向)との2方向から挿入して介在させる。また、これらの対称形状の2個のスペーサ10で閂4を挟み込んだとき、2つのスペーサ10の対向面が接触しないように一部切り欠いた非接触傾斜対向面10eを形成している。
したがって、ヒンジ構造13側に、図8に示すように、スペーサ10を組み込むと、縦閂構造となるヒンジ構造13側で上下方向の閂受け5a,6,5b間の隙間を略なくして、扉2の上下方向のガタつきを抑制することができる。さらに、ヒンジ構造13側での閂4の外周囲にスペーサ10を近接させてガイドするため、閂4が不安定にぐらつくような横振れが抑制されて、扉2の左右方向のガタつきが規制される。
次に、自動取引装置1の扉開閉方向の確定手順について説明する。
この自動取引装置1の扉2の開閉方向を確定する前は、図2に示すようにロックリンク8の両端部が両側の閂リンク7にそれぞれ連結された状態にある。この状態でロックリンク8を回動させると、該ロックリンク8の両端部では相反する方向に上下動する。このため、左右両側の閂リンク7とともに上下動する閂4が本体側閂受け6に必ず支持される。このため、ロックリンク8を動かしても扉2は常に装置本体3に支持された状態を保つため扉2は装置本体3から落下するおそれがない。
このような状態の自動取引装置1を現地の利用すべき設置場所に設置した後、扉の開閉方向を設定する。例えば、左開きに確定する場合は、まず、図4に示すように扉2の左側の上下ヒンジ部H1,H2となる扉側閂受け5a,5bと本体側閂受け6とが対向する上下の対向面間にスペーサ10を介在させて取り付ける。これにより、ヒンジ構造13側では閂4の左右方向のガタつきと閂受け5a,6,5bの上下方向のガタつきとが抑制される。
さらに、図5にも示すように扉2の左側における閂リンク7とロックリンク8との間を連結している連結ビス12a,12bを外して両者を切り離し、図4に示すように閂リンク7を自由状態にする。これにより、閂リンク7は自重で下がり、該閂リンク7と一体の閂4は上下移動しなくなる。このため、扉2の左側はヒンジ構造13を作成して扉2の左開きを可能にする片持ち支持を構築する。
一方、扉2の右側は、図4に示すようにハンドル9を左回動させてロックリンク8の右端部を上動させると、このロックリンク8の動きに連動して右側の閂リンク7に固定された閂4がロック解除位置まで上動し、扉2の開操作を許容する。
このとき、閂4の下端は本体側閂受け6よりも上方に抜け出るが、上側の扉側閂受け5aからは抜け出ない。このため、閂4は下部が上側の扉側閂受け5aの小径の受け孔aに挿入したままであり、この受け孔aにより閂4の下部が上下方向に精度よくガイドされた支持状態に保たれる。したがって、次に閂4が下動するときに安定して下動させることができる。
一方、この左開き扉をロックする場合は、扉2を閉じた状態でハンドル9を右回動させてロックリンク8の右端部を下動させると、このロックリンク8の動きに連動して右側の閂リンク7に固定された閂4がロック位置で下動して閂4が閂受け5a,6,5bに連続して挿入した縦閂構造となるロック状態となる。これにより、扉2は装置本体3に強固に固定されて後面開口部3aの閉鎖状態を維持する。
以上のように、扉2の左側のヒンジ構造13側にスペーサ10を追加し、さらに左側の閂リンク7とロックリンク8との連結部間を外すだけで、左開き扉を構成することができる。
左開き扉に確定後は、ロック構造14側の閂ロック7とロックリンク8との間だけを連結したままにすることで、指定した左開き側のみ開閉可能な左開き扉として使用することができる。
次に、左開き扉から右開き扉に切替える場合は、図9に示すように前述のスペーサ10の左右の付け替え操作と、閂リンク7とロックリンク8との左右の着脱操作とを、前述とは左右反対方向に実施するだけで扉2の開閉方向を切り替えることができる。
具体的には、まず扉2を閉じ、左側で離間して自由状態となっていた閂リンク7とロックリンク8との間を連結ビス12a,12bにより連結する。その後、右側で連結していた閂リンク7とロックリンク8との連結部分の連結ビス12a,12bを緩めて離間させる。これにより、右側で自由状態となった閂4が自重で下がり、各閂受け5a,6,5bに支持される。
また、左側に取り付けていたスペーサ10を取り外して、右側のヒンジ構造13となる位置に付け替えると、扉2の右側にヒンジ構造13を作成することができる。
また、扉2の左側はロックリンク8に連動して閂4が上動したときロック解除されるロック解除位置と下動したときロックするロック位置とに操作自在なロック構造14を作成できる。これにより、扉2の開閉方向を左開き扉から右開き扉に切り替えることができる。
また、再度、右開き扉から左開き扉に切り替える場合も、上述の切替操作を左右反対方向に実施するだけで切り替えることができる。
このように、左右両側に構成されるロック構造14とヒンジ構造13を同一部材で構成し、左右に配設される構成部材を同一の共用部材で構成し、その左右両側の中間部で回動可能なロックリンク8に着脱させることで、左右対称の共用部材を有効に利用して効率よく扉の開閉方向を切り替えることができる。ことに、扉2を外すことなくロック構造14とヒンジ構造13の役割を入れ替えて左開き扉と右開き扉とに任意に切り替えることができる。また、扉2は左右両側が同構造であるため構成部材の種類が少なくなり、製作が容易で、しかもシンプルに構成できる。
さらに、この扉2の開閉方向を切り替える際、両側の閂4をロックリンク8が連結した状態で同時に動かしても、一側が上動したときは他側が下動する。このため、必ず片側の閂4が本体側閂受け6に挿入して受け止められた状態となり、閂4は完全に抜けることがない。このため、扉2の重量を作業者が支える必要がなくなり、一人作業でも扉2の開閉方向を安全にしかも容易に切り替えることができる。
以上より、扉2を左開きにするか右開きにするかの扉開閉方向15を容易に変更することができる。
図10は閂離脱防止手段としての閂ストッパ11を付設して扉2の安定性を高めた構成を示している。
この閂ストッパ11はL形状を有し、ヒンジ構造13における閂4が上方移動するのを規制するように閂4の上方に対向する扉2の外壁面に固定している。例えば、左開き扉の開閉方向に確定した後に、左側のヒンジ構造13側の下ヒンジ部H2の閂4の上方に、閂ストッパ11を取り付けて閂4が上方移動するのを規制するようにしている。
この際、閂4と閂リンク7とは一体化しているため何れかを上動規制すればよく、図10においては閂リンク7の下側折曲部の上方側に閂ストッパ11を対向させ、該閂ストッパ11で閂リンク7を上動規制する例を示している。
これにより、ヒンジ構造13側で閂4が完全に抜けないようにし、作業員がヒンジ構造13側の閂4を誤って外してしまうのを防止したり、外部から何らかの負荷がかかっても閂4が抜けないような安定性を配慮した構造にすることができる。
さらに、閂ストッパ11は、前述のスペーサ10と一体化して構成することもできる。この場合は、スペーサ10による閂4のガタつき防止と、閂ストッパ11による閂4の抜け止め防止とを同時に実現できる。また、この際は部品の種類を少なくして構成できるため、さらに低コスト化が図れる。
この実施例2は図11及び図12に示すようにスペーサ19を載せ置き型にして取り付ける例を示したものである。
このスペーサ19は、本体側閂受け6より小径のリング状の部品であり、本体側閂受け6と、その下側で同径の扉側閂受け5bの上面にそれぞれ若干沈み込ませた段付き環状凹部22を形成し、これらの段付き環状凹部22にリング状のスペーサ19それぞれ載せ置き型に取り付けたものである。
この場合、上側に配置されるスペーサ19は、本体側閂受け6と、その上側で対向する上側の閂受け5aとの間の上対向面間20に介在可能な高さに設けて上下の閂受け5a,6間のガタつきを抑制する。さらに、閂4を挿入ガイドするスペーサ19の内周面が閂4の外周面に近接する寸法の内径に設定して、閂4の横振れによるガタつきを抑制するように設けている。そして、スペーサ19は、段付き環状凹部22の段差によってスペーサ19の底面及び外周面が安定して保持される。
同じく、下側のスペーサ19は、本体側閂受け6と、その下側で対向する下側の閂受け5bとの間の下対向面間21に介在可能な高さに設けて上下の閂受け6,5b間のガタつきを抑制する。さらに、閂4を挿入ガイドするスペーサ19の内周面が閂4の外周面に近接する寸法の内径に設定して、閂4の横振れによるガタつきを抑制するように設けている。そして、スペーサ19は、段付き環状凹部22の段差によってスペーサ19の底面及び外周面が支持されて安定して保持される。
また、スペーサ19は、内径が閂4の外径より0.2mm程度と僅かに大きく、スペーサ19の外径は段付き環状凹部22の内径より0.2mm程度と僅かに小さくしている。
これにより、ヒンジ構造13側に、図12に示すように上下2個のスペーサ19を組み込むと、上下方向の3個の閂受け5a,6,5b間の不安定な接触をなくして、扉2の上下方向のガタつきを抑制することができる。また、これらのスペーサ19と閂4とが近接しているため閂4が不安定にぐらつくような横振れを抑制して扉2の左右方向のガタつきを規制することができる。また、スペーサ19は内周上面の角部を面取りして閂4が通り易いようにしている。
一方、ロック構造14側では、図13に示すようにスペーサ19が取り除かれて、上下方向に3個並ぶ閂受け5a,6,5bと閂4との組み合わせで構成されている。そして、この状態から段付き環状凹部22にスペーサ19を取り付ければ、ヒンジ構造13(図12参照)に切り替えることができる。
ここに用いられるスペーサ19は、下側の閂受け6,5bの外径より小さく、またこれらの内側に組み込まれるため外部に突出したり、露出したりせず、効率よく組み込むことができる。このため、スペーサ19はシンプルで取付後の美観を損なわず、また実施例1で示すようなスペーサ連結用のビス10dやその接合孔6aへの螺着接続も不要となる。
さらに、閂リンク7が安定して上下動するように閂リンク7の上下動をガイドするガイド部材を新たに扉2の外面に付設してもよい。
このようなスペーサ19を用いた場合の扉開閉方向15の確定手順を次に説明する。
図11に示すように扉2を左開き扉に設定する場合、スペーサ19の組み込みを考慮して一旦、扉2の開閉方向を右開き状態にしてから左開き状態に設定する手順をとっている。
まず、ロックリンク8の両側に各閂リンク7を連結した状態でロックリンク8の右側4を下げ、図14に示すように、その下げた右側をヒンジ構造13にして扉2を右開きに開く。その状態で左側の本体側閂受け6及び扉側閂受け5bの段付き環状凹部22にそれぞれスペーサ19を上から載せ置くようにセットする。
その後、再び扉2を閉めて左側の閂4を下げることにより扉2の左側がヒンジ構造13となる。この状態でハンドル9を回し、扉2を左開き方向に開き、左側の閂リンク7とロックリンク8との連結を外せば、図11に示すように左側がヒンジ構造13、右側がロック構造14となる左開き扉を構成することができる。
この場合も、ヒンジ構造13側にスペーサ19を組み込むと、ヒンジ構造13側での上下方向の3個の閂受け5a,6,5b間の不安定な接触をなくして、扉2の上下方向のガタつきを抑制することができる。また、閂4の外周囲をスペーサ19が近接してガイドするため、閂4が不安定にぐらつくような横振れを抑制して扉2を安定して開閉操作することができる。
また、図12及び図13に示すように一番下の閂受け5bの形状を、その筒状の底面を閉鎖した底付き筒体とした場合は、ここに挿入された閂4の下部が下方から見えず、また閂4の下部を下方から持ち上げるような外力を与えることができない。このため、該下側の扉側閂受け5bが前記した閂ストッパ11の役割を持ち、扉2の下方からヒンジ側の閂4を抜きとるような負荷を加えることができず、閂4の上方抜けを防止することができる。
上述のように、左右両側のうち、どちらか一側の閂を選択的にロックリンクと連結する構成とすることで、扉の開閉方向を容易に変更できる自動取引装置である。ことに、扉開閉方向を切り替える際は、閂を上下に動かすロックリンクを、ロック構造側とヒンジ構造側との両側で連結し、同時に動かしても閂が完全に抜けることがなく、扉を外さずに扉の開閉方向を切り替えることができる共用構造にしている。このため、扉の重量を作業者が支える必要がなくなり、一人でも扉の開閉方向を容易に切り替えることができる。
さらに、同一部材を左右対称に設ける構成であるため、部材種類が少なくて済み、部品管理の容易化及び低コスト化が図れる。
また、ロック構造とヒンジ構造とが同一部材であることから部材の組み替えをせずにロック構造とヒンジ構造の役割を入れ替えることが可能となる。したがって、防護性能の高い重量のある扉の取り外し作業が省略できるため安全であり、作業労力の低減が図れる。また、閂と閂受けのガタつきを抑制するスペーサを組み込む構造にすることで、扉のガタつきを抑止した円滑で安全な扉の開閉操作が得られる。
この発明は、上述の一実施例に記載された構成に限定されるものではなく、請求項に記載された技術思想に基づいて応用することができる。
例えば、上述の実施例では、自動取引装置1の後ろ扉に適用した例を示したが、前扉にも適用できる。さらに、ヒンジ構造13にスペーサ10,19を備えた構成を示したが、スペーサ10,19のないヒンジ構造であってもよい。また、扉2の外面にハンドル9のみを露出させ、その他のロックリンク8とその動きに連動する閂リンク7や閂4を、扉2の外面に露出させないように扉2の内面側に構成することもできる。この場合は、防犯性や美観をさらに高めることができる。さらに、現金を扱う自動取引装置1を例にとって説明したが、カード、金券等の他の有価媒体を扱う自動取引装置にも適用することができる。
現金等の有価媒体を収納する自動取引機の全般に適用することができる。
1…自動取引装置
2…扉
3…装置本体
4…閂
5a,5b…扉側閂受け
6…本体側閂受け
8…ロックリンク
9…ハンドル
11…閂ストッパ
13…ヒンジ構造
14…ロック構造
10,19…スペーサ

Claims (9)

  1. 装置本体と、該装置本体に回動可能に支持されて開閉する扉とを備えた自動取引装置であって、
    前記装置本体に設けられて上下方向に閂を挿入許容する本体側閂受けと、前記扉に設けられて上下方向に前記閂を挿入許容する扉側閂受けとが上下に配設されて構成される左右両側の各閂受けと、
    前記各閂受けに対し、それぞれ上下方向へ挿入及び抜き出し可能なそれぞれの閂とを備え、
    前記左右の一側における前記閂受けと前記閂により、該閂受けに該閂が挿入されると開閉ロック状態となり、該閂が抜き出されると開閉ロック解除状態となるロック構造を構成し、
    前記左右の他側における前記閂受けと前記閂により、該閂受けに該閂が挿入された状態で前記扉を回動可能に支持するヒンジ構造とを構成し
    一側と他側で上下動する両側の閂に両端部を連結するロックリンクと、
    前記ロックリンクの中間部を回動支点に前記ロックリンクを回動させるハンドルとを備え、
    前記ロックリンクの両端部は、前記閂を着脱自在に形成した
    動取引装置。
  2. 前記閂受けは、
    前記本体側閂受けと前記扉側閂受けのうち、前記閂の挿入側に最も近い閂受けの孔径を小さくし、それ以外の閂受けの孔径をこれより大きくした
    請求項1記載の自動取引装置。
  3. 前記閂受けは、
    前記本体側閂受けと前記扉側閂受けのうち、
    少なくとも一側を上下に間隔を隔てて2以上備え、
    該一側の隔てられた間隔の間に他側を配置する構成である
    請求項に記載の自動取引装置。
  4. 前記閂の外周面に近接して該閂の横振れを抑制する閂横振れ抑制部材を、前記ヒンジ構造側で上下に対向する本体側閂受けと扉側閂受けの対向面間に介在させて構成した
    請求項1、2または3に記載の自動取引装置。
  5. 装置本体と、該装置本体に回動可能に支持されて開閉する扉とを備えた自動取引装置であって、
    前記装置本体に設けられて上下方向に閂を挿入許容する本体側閂受けと、前記扉に設けられて上下方向に前記閂を挿入許容する扉側閂受けとが上下に配設されて構成される左右両側の各閂受けと、
    前記各閂受けに対し、それぞれ上下方向へ挿入及び抜き出し可能なそれぞれの閂とを備え、
    前記左右の一側における前記閂受けと前記閂により、該閂受けに該閂が挿入されると開閉ロック状態となり、該閂が抜き出されると開閉ロック解除状態となるロック構造を構成し、
    前記左右の他側における前記閂受けと前記閂により、該閂受けに該閂が挿入された状態で前記扉を回動可能に支持するヒンジ構造とを構成し、
    前記閂受けは、
    前記本体側閂受けと前記扉側閂受けのうち、前記閂の挿入側に最も近い閂受けの孔径を小さくし、それ以外の閂受けの孔径をこれより大きくした
    動取引装置。
  6. 前記閂受けは、
    前記本体側閂受けと前記扉側閂受けのうち、
    少なくとも一側を上下に間隔を隔てて2以上備え、
    該一側の隔てられた間隔の間に他側を配置する構成である
    請求項に記載の自動取引装置。
  7. 前記閂の外周面に近接して該閂の横振れを抑制する閂横振れ抑制部材を、前記ヒンジ構造側で上下に対向する本体側閂受けと扉側閂受けの対向面間に介在させて構成した
    請求項5または6に記載の自動取引装置。
  8. 装置本体と、該装置本体に回動可能に支持されて開閉する扉とを備えた自動取引装置であって、
    前記装置本体に設けられて上下方向に閂を挿入許容する本体側閂受けと、前記扉に設けられて上下方向に前記閂を挿入許容する扉側閂受けとが上下に配設されて構成される左右両側の各閂受けと、
    前記各閂受けに対し、それぞれ上下方向へ挿入及び抜き出し可能なそれぞれの閂とを備え、
    前記左右の一側における前記閂受けと前記閂により、該閂受けに該閂が挿入されると開閉ロック状態となり、該閂が抜き出されると開閉ロック解除状態となるロック構造を構成し、
    前記左右の他側における前記閂受けと前記閂により、該閂受けに該閂が挿入された状態で前記扉を回動可能に支持するヒンジ構造とを構成し、
    前記閂の外周面に近接して該閂の横振れを抑制する閂横振れ抑制部材を、前記ヒンジ構造側で上下に対向する本体側閂受けと扉側閂受けの対向面間に介在させて構成した
    自動取引装置。
  9. 前記ヒンジ構造側の閂の上方に、該閂が上方移動するのを規制する閂離脱防止手段を備えた
    請求項1〜8の何れか1項に記載の自動取引装置。
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