JP5416844B2 - Ponシステム,およびolt - Google Patents

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Description

本発明は,PONシステムに係り、特にPONシステムおよびOLTの下り伝送の分散補償技術に関する。
PON(Passive Optical Network)システムは,光ファイバや,加入者収容装置(OLT:Optical Line Terminal)を複数の光加入者終端装置(ONU:Optical Network Unit)で共有する,高速/大容量の光アクセスシステムであり,1ユーザあたりのコストを抑制できる技術として現在のFTTH(Fiber To The Home)サービスを支えている。OLTからONUへの下り伝送は,連続信号を用いた時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)方式を採用している。OLTがONU毎にLLID(Logical Link Identifier)を割り当て,ONUはデータに挿入されたLLIDを読み取ることで,自宛てのデータを判別する。一方,ONUからOLTへの上り伝送は,信号の衝突を防ぐために時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式が採用されている。ONUとOLTの距離はユーザによって異なるため,OLTは,異なるレベルのバースト信号を受信することになる。FTTHサービスのニーズの拡大や伝送技術の進歩により,次世代PONシステムでは高速化が図られている。2009年にIEEE802.3avタスクフォースにおいて標準化が完了した10G-EPON(Ethernet PON)(ETHERNETは登録商標)は,非特許文献1において,伝送速度10Gbps,最大分岐数32,最大伝送距離20kmと規定されている。
PONシステムにより,FTTHサービスが急速に拡大した一方,過疎地においては,ファイバの敷設コストなどの制約から,サービスが提供されていない地域が存在する。このような地域にサービスを提供するための方法として,PONシステムの装置内もしくは伝送路上に光増幅器を設置し,光信号の伝送距離を拡大する長距離PONシステムが考えられている。長距離PONシステムにより,10G-EPON規格の20km以上に伝送距離が延伸化されることで,ネットワークの効率化を図ることができ,上記のような過疎地に対して効率的なサービスの提供が可能となる。
しかし,長距離PONシステムにより延伸化されることで問題となるのが,光ファイバの波長分散による信号劣化である。この波長分散は,伝送速度が高速なほど影響が大きいため,従来のPONシステムでは問題とならなかったが,高速の次世代PONシステムにおいて大きな問題となる。伝送速度が10GbpsのPONシステムにおいて,零分散波長が1.3μm帯のシングルモードファイバを伝送路として用い,信号波長を1.55μmとした場合,波長分散値は約20ps/nm/kmとなる。このとき,ONU間の伝送距離差が40kmの場合は800ps/nm,80kmの場合は1600ps/nmの累積波長分散の差が生じる。従って,高速の長距離PONシステムを実現するためには,伝送距離に応じた分散補償が必要となる。
複数のONUを収容するPONシステムにおいて,分散補償をONUで実施すると,システムコストが大幅に増加するため,OLTもしくは伝送路上で実施することが望ましい。しかし,OLTとONUの伝送距離はONUにより異なるため,適切な分散補償量も異なる。例えば,伝送距離の長いONUに対応させた分散補償量では,伝送距離の近いONUに対応できない。従って,送信先ONUに対して,適切な分散補償量を設定することが必要となる。
これまでに,PONシステムにおける分散補償技術として,いくつかの技術が考案されている。特許文献1では,システム設計時に,OLTと全てのONU間の距離を,同じ長さに設定することで,単一の分散補償装置で上り信号の分散補償を可能とするPONシステムが示されている。また,特許文献2では,上り信号に対し,OLTに可変の分散補償装置を備え,ONUのRTT(Round Trip Time)情報から,バースト信号毎に分散補償量を切り替える方式が提案されている。
特開2006−304170号公報 特開2008−245179号公報
IEEE Std P802.3av
特許文献1の技術については,OLTとONU間の距離を全て同じ長さに配置することは,現実的に難しく,収容効率の向上にならない。特許文献2には,上りバースト信号間ガードタイム(Guard Time)GTで分散補償量を切り替える技術が示されている。しかし,下り伝送は連続信号を用いるため,GT が存在せず,データ途中で分散補償量の切替を行うこととなり,ビット誤りが発生してしまう。さらに,複数のONU宛てのデータが混在した状態で符号化を行い,全てのONUに同一の信号が送信されるため,送信先ONU毎に分散補償量を切り替えることはできない。また,上述した公知例の分散補償技術は,PONシステムの上り伝送を対象にしている。しかし,10G-EPONの規格では,上り伝送に1.3μm帯,下り伝送に1.5μm帯の波長を用いるため,下り伝送に対する分散補償が重要となる。
そこで,本発明の目的は,光増幅器を利用して伝送距離の延伸化を図る長距離PONシステムであって,下り信号に対し,ONUに応じて適切な分散補償を行うPONシステム,およびOLTを提供することである。
上記の目的を達成するため,本発明においては、OLTと複数のONUが接続されるPONシステムであって,OLTは,下りデータの送信に対し,複数の異なる分散補償量によって分散補償をおこない,送信先のONU各々に対応する分散補償量に応じて,下りデータの送信順序を制御するPONシステムを提供する。
また、上記の目的を達成するため、本発明においては、OLTと複数のONUが接続されるPONシステムであって,OLTは,波長の異なる複数の電気/光変換器と,電気/光変換器各々に対して接続された,分散補償量の異なる複数の分散補償器とを備え,これら分散補償器により異なる分散補償量を与えた複数の波長の光信号によりOLTからONUへの下りデータを送信するPONシステムを提供する。
更に、上記の目的を達成するため、本発明においては、光ファイバを介しと複数のONUと接続されるOLTであって,下りデータの送信を制御する制御部と、
下りデータの送信に対し,複数の異なる分散補償量を与えることが可能な分散補償部とを備え,制御部は、分散補償部により、送信先のONUに対応する分散補償量に応じて,下りデータの分散補償を行うよう制御するOLTを提供する。
また更に、上記の目的を達成するため、本発明においては、光ファイバを介して複数のONUと接続されるOLTであって,波長の異なる複数の電気/光変換器と,電気/光変換器各々に対して接続された,分散補償量の異なる複数の分散補償器と,分散補償器により異なる分散補償量を与えた複数の波長の光信号により下りデータをONUに送信するよう制御する制御部とを備える構成のOLTを提供する。
すなわち、本発明の好適な態様において、光増幅器を用いた長距離PONシステムにおいて,OLTは分散補償量の切替が可能である可変分散補償部を具備し,上位ネットワークから下りデータを受信した場合,送信先ONUの分散補償量の情報を参照し,同一補償量毎に下りデータをグループ化してまとめて送出し,分散補償量の切替タイミングでアイドルパターンを挿入する構成のPONシステムを提供する。
また、本発明の他の好適な態様においては、光増幅器を用いた長距離PONシステムにおいて,OLTは分散補償量の異なる複数の分散補償器と,分散補償器毎に波長の異なる光/電気変換器を具備し,上位ネットワークから下りデータを受信した場合,送信先ONUの分散補償量の情報を参照し,補償量毎に異なる光波長で送出する構成のPONシステムを提供する。
本発明によれば,長距離PONシステムおいて影響が顕著となる,下り伝送のファイバの分散による信号劣化を抑制し,伝送距離の延伸化を実現できる。
また,送信先ONUに応じて適切な分散補償量を与えることで,長距離PONシステムのユーザ収容地域を拡大することができる。
長距離PONシステムの構成例を示す図である。 第1の実施例におけるOLTの構成図である。 第1の実施例に係る、ONU情報テーブルを示す図である。 第1の実施例に係る、タイミング制御部の動作フローチャートを示す図である。 第1の実施例に係る、下り送信信号のデータパターンを示す図である。 第1の実施例に係る、Discovery時のシーケンス図である。 第1の実施例に係る、Discovery時のOLT動作のフローチャートを示す図である。 第2の実施例におけるOLTの構成図である。 第2の実施例に係る、下り送信信号のデータパターンを示す図である。 第3の実施例におけるOLT1の構成図である。 第3の実施例に係る、予等化送信機の一具体例を示す図である。 第4の実施例におけるOLT及びONUの構成図である。
まず、本発明の各実施例が適用される長距離PONシステムの構成ブロック図を図1に示す。図1に示すように,システム全体はOLT1と,複数のONU2と,それらの間に設置された光ファイバ3と光スプリッタ4とを含み、上り/下り信号を伝送する。また,OLT1とONU2間に光増幅器5が設置される。光増幅器5は,光信号強度を増幅することで,伝送距離の延伸化による光信号の減衰を補償することにより、上り/下り信号を伝送する。なお、本明細書において、上り/下り信号を、その信号の形態によって、上り/下りデータ、或いは上り/下りフレームと呼ぶ場合がある。
以下,本発明の実施の形態について,種々の実施例を挙げて詳細に説明する。特に言及しない限り,10G-EPON規格のPONシステムを延伸化したシステムを採用して説明する。なお,各図において共通する部分には,同一の符号が付与されている。
まず,第1の実施例におけるOLT1の構成について,図2を参照して以下に説明する。
<OLT1構成説明>
本実施例におけるOLT1は,上り/下り信号、上り/下りデータの送信方向の制御を行うWDM(Wavelength Division Multiplexing)カプラ10と,切替信号により分散補償量の切替が可能な分散補償部20と,電気信号から光信号に変換してONU2に送出する電気/光変換器(E/O)30と,入出力信号のシリアル/パラレル変換を行うシリアルパラレル相互変換回路(Serializer/Deserializer:Serdes)40と,MAC(Media Access Control)フレーム処理やPONシステムの制御用プロトコル(MPCP:Multi-Point Control Protocol)などが実装される論理制御部50と,OLTと上位ネットワーク間を接続するNNI(Network-Network Interface)60と,ONU2からの上り光信号を電気信号に変換する光/電気変換部(O/E)70と,LA(Limiting Amplifier)80により構成される。
<WDMカプラ10説明>
WDMカプラ10は,上り/下り光信号の送信方向を制御する。10G-EPONでは,上りに1.3μm帯,下りに1.5μm帯が使用されるため,波長でそれぞれの信号を分離することができる。光ファイバ3よりWDMカプラ10に入力された上り信号は,光/電気変換器70に送信され,分散補償部20よりWDMカプラ10に入力された下り信号は,光ファイバ3に送信される。
<分散補償部20説明>
分散補償部20は,分散補償器21及び22と,スイッチ23により構成される。分散補償器21及び22は例えば分散補償ファイバによって実現することができる。また,分散補償器21及び22は,異なる分散補償量A,Bを備える。この2値の分散補償量は,適用する長距離PONシステムで収容する全てのONUが,どちらか,もしくは両方の補償量で受信可能となるような値を選択する。スイッチ23は,前段の電気/光変換器30から出力される光信号の経路制御を行い,分散補償器21もしくは22に入力する。スイッチ23の経路制御は,制御部として機能する論理制御部50から送信される切替信号57により実施される。
<電気/光変換器30説明>
電気/光変換器30は,前段のSerdes40から送出された下り電気信号を,光信号に変換し,分散補償部20に送信する。電気/光変換器30は,例えばレーザダイオード,変調器などにより構成される。
<光/電気変換器70説明>
光/電気変換器70は,WDMカプラ10から入力された上り光信号を,電気信号に変換し,後段のLA80に送信する。光/電気変換器70は,例えばAPD(Avalanche Photo Diode),TIA(Trans-Impedance Amplifier)などにより構成される。
<LA80説明>
LA80は,前段の光/電気変換器70から入力された電気信号を,ビット判定可能となる振幅に制限増幅し,後段のSerdes40に送信する。
<Serdes40説明>
Serdes40は,入力信号に対し,シリアル/パラレル変換を行う。論理制御部50から入力される下りパラレル信号に対しては,シリアル信号に変換し,電気/光変換器30に送信する。また,LA80から入力される上りシリアル信号に対しては,クロック同期を行い,ビット判定後,パラレル信号に変換して論理制御部50に送信する。
<論理制御部50説明>
論理制御部50は,上り/下りデータである上り及び下りのフレーム処理機能やPONシステムの制御プロトコルであるMPCPなどが実装される制御部である。また,本実施例の特徴である分散補償を行うために,図2に示す機能構成ブロックであるタイミング制御部51と,フレーム蓄積部52と,ONU情報保持部55と,送信選択部56を具備する。
フレーム蓄積部52は,下りフレームを蓄積するバッファ53及び54を具備する。具体的には、記憶部にバッファ53と54のエリアを設ければ良い。バッファ53及び54は分散補償器21及び22,すなわち分散補償量A及びBにそれぞれ対応している。ONU情報保持部は,登録されているONUと,それぞれに対する適切な分散補償量に関する情報テーブルを保持する。送信選択部56は,NNI60から下りフレームを受信した場合,下りフレームの送信先とONU情報保持部55の情報テーブル参照し,フレーム蓄積部52内の対応する分散補償量のバッファに格納する。
タイミング制御部51は,一定時間毎のフレーム蓄積部52内のバッファ53及び54のバッファ量から,各バッファ内の下りフレームの送信可能時間を算出し,バッファ毎に蓄積されたフレームを、送信可能時間にバッファ毎にまとめてSerdes40に送出する。また,タイミング制御部51は,バッファ53及び54からのフレーム送信時に,分散補償部20の分散補償量が対応した値になるように,切替信号57によりスイッチ23も制御する。さらに,スイッチ23を制御するタイミングにおいて,ユーザデータの欠損を防ぐために,アイドルパターンを挿入する。なお、アイドルパターンの挿入にあたっては、記憶部の所定エリアに記憶されたアイドルパターンに対応するデータを読み出す等で実現できる。
論理制御部50の実装法としては、例えば、プログラム処理を行う処理部である中央処理部(Central Processing Unit:CPU)と、フレーム蓄積部52やONU情報保持部55として機能する記憶部であるRAM(Random Access Memory)などを用い、CPUのプログラム処理で実現できることは言うまでもない。なお、論理制御部50における、上りフレームに対する処理機能は通常の処理機能であるので、ここでは図示・説明は省略する。
<NNI60説明>
NNI60は,PONシステムと上位ネットワークを接続するためのインターフェースであり,論理制御部50からの上り信号を上位ネットワークに送出する。また,上位ネットワークからの下り信号を論理制御部50に出力する。
<実施例1動作説明(通常伝送)>
ここで,実施例1における通常伝送時の動作例を説明する。本実施例の特徴的な動作である下り伝送の分散補償動作について説明する。
上位ネットワークからの下りフレームをNNI60が受信すると,論理制御部50内の送信選択部56に送信される。送信選択部56は,下りフレームの送信先アドレスと,ONU情報保持部55を参照し,フレーム蓄積部52において格納するバッファを選択する。
図3に、ONU情報保持部55が保持する情報テーブルの一例を示す。ONU情報保持部55は,ONUの登録(Discovery)の際に取得したMACアドレス,RTT(Round Trip Time),適切な分散補償量と,割り当てたLLIDに関する情報を保持する。分散補償量の決定方法については後述する。例えば,送信選択部56が受信したフレームの送信先MACアドレスがMAC_1であった場合,MACフレームのプリアンブルに,対応するLLIDであるONU#1を挿入し,分散補償量Aで送信するために,バッファ53に格納する。
次に,フレーム蓄積部52に格納された後の下りフレームの送信方法について説明する。本動作におけるタイミング制御部51の動作例を図4に示す。また,図5に,本動作例における下り送信信号のデータパターンを示す。
本動作例は,周期毎にバッファ53,バッファ54の順序でフレーム101をグループ化して送信することを想定している。タイミング制御部51は,一定周期毎に,フレーム蓄積部52内のバッファ53及び54のバッファ量から,各バッファのフレーム送信可能時間T_A及びT_Bを計算する。計算周期をT,バッファ53のバッファ量をa,バッファ54のバッファ量をb,分散補償量の切替時に必要なアイドルパターン110の挿入時間をT_iとすると,バッファ53からの送信可能時間T_Aは(T-T_i*2)*a/(a+b),同様にT_Bは(T-T_i*2)*b/(a+b)となる(S200)。
送信可能時間を計算後,タイミング制御部51は,アイドルパターン110をT_i間挿入する。そして,電気/光変換器30が,アイドルパターン110を送出しているタイミングで,切替信号57を送信し,スイッチ23を制御して分散補償器21を通る経路に切り替え,分散補償量をAに設定する(S210)。アイドルパターン110を挿入する時間T_iは,分散補償量の切替が実行され,十分安定する時間とする。分散補償量をAに設定後,バッファ53からT_A間送信可能な最大のフレーム数を送信し,残りの時間はパディングで調整する。アイドルパターン110としては、例えば2μs程度の”101010101010- - -“パターンを用いることができる。このアイドルパターン110を所定の記憶エリアに記憶しておき、タイミング制御部51の制御により、読み出しを行うことで発生可能である。
送信信号は,各フレーム101間にIFG(Inter Flame Gap)を挿入し,64B/66B符号化方式にてスクランブルがかけられた後,FEC(Forward Error Correction)にてコーディングされ,CW(Code Word)100単位で送信される。(S220)。T_A間送信後,再びアイドルパターン110をT_i間挿入し,制御信号57を送信し,分散補償量をBに切り替える(S230)。分散補償量をBに設定後,バッファ54からT_B間フレーム101を送信する(S240)。以上の動作を繰り返すことで,ONU2に対し適切な分散補償量で下りフレームを送信することができる。また,アイドルパターン110を送信中に分散補償量を切り替えることで,ユーザデータの欠損を防ぐ。さらに,分散補償量毎に下りフレームをグループ化して送信することで,アイドルパターン110の挿入量を抑制することができ,伝送効率の低下を抑制することができる。ブロードキャストフレームについては,送信選択部56にて複製され,バッファ53及び54の両方に格納され,両方の分散補償量にて送信される。
本実施例は,分散補償器21及び22を並列に配置したが,複数の分散補償量を与えられるような構成であればこれに依らない。例えば直列に配置し,透過する分散補償器の数を制御するような構成にしてもよい。また,論理制御部50内に送信選択部56とフレーム蓄積部52を配置し,分散補償量毎にバッファを設けたが,分散補償量毎にグループ化して送信する機能が実現できればこれに依らない。送信可能時間T_A及びT_Bの計算方法についても,他の計算式を用いても問題ない。
なお、ブロードキャストフレーム処理の場合の実装方法について簡単に説明する。上述した本実施例の構成の場合、記憶部であるRAMからCPUがフレームを読み出す際に、当該フレームの宛先アドレスを参照し、ブロードキャストアドレスだった場合は、分散補償量Aの送信時間(T_A)と、分散補償量Bの送信時間(T_B)の両方の送信時間内で2度同一フレームの送信を行うことでブロードキャストフレームの処理が実行できる。
<実施例1動作説明(Discovery)>
次に,第1の実施例におけるONU登録(Discovery)時におけるONU毎の分散補償量の決定方法について説明する。図6にDiscovery時のシーケンス,図7にDiscovery時のOLT動作のフローチャートを示す。なお、このフローチャートは、上述した制御部として機能する論理制御部50のCPUが上位装置からの指示あるいは、それ自身の判断により実行するものとする。
まずOLT1は,分散補償量をAに設定し,GATE400を全てのONU2に対して上述した処理により、ブロードキャストする(S300)。その後OLT1は,分散補償量をBに切り替えて,GATE410を全てのONU2に対してブロードキャストする(S310)。ここで,GATE400及び410は,送信された際の分散補償量を明示する分散補償量フィールド430をもつ。GATE400及び410は,これらを受信したONU2が登録要求(Register_req)を返信するための,送信開始時間(Grant Start time)と,送信可能時間(Grant Length)などを通知する。これらの時間は,GATE400及び410で共通の値とする。GATE400及び410を受信した未登録のONU2は,与えられたGrant Startから,ランダム時間後,Register_req420をOLT1に返信し,登録要求を行う。
本実施例において,Register_req420は,要求補償量フィールド440を含む。要求補償量フィールド440には,ONU2が正しく受信したGATE400及び410の分散補償量フィールドを参照し,その補償量が書き込まれる。GATE400及び410のどちらも正しく受信した場合は,そのうち一方の値を採用し書き込む。OLTは,一定時間をDiscovery Windowとして,Register_req420受信のための時間に割り当てる(S320)。Discovery Window中にRegister_req420を受信しなかった場合は,登録すべきONU2はないと判定する(S321)。Register_req420を受信した場合,要求補償量フィールド440を参照する(S330)。そして,ONU2のMACアドレス,RTTなどの情報共に,要求補償量フィールド440に記載されている補償量をONU情報保持部に登録する(S340,S341)。
本実施例では,Register_reqフレーム内の要求補償量フィールドに基づき,ONU毎の分散補償量を決定したが,その他の情報,例えばRTTによって分散補償量を決定してもよい。
第2の実施例におけるOLT1について,図8を参照して以下に説明する。
<OLT1構成説明>
本実施例におけるOLT1は,第1の実施例と同様にWDMカプラ10と,分散補償部20と,電気/光変換器30と,Serdes40と,論理制御部50と,NNI60と,光/電気変換部70と,LA80により構成される。第1の実施例と異なるのは,分散補償器20と,論理制御部50内のフレーム蓄積部52の構成である。なお、本実施例における論理制御部50もその実装にあたっては、上述したCPUとRAMなどのメモリを用いることは言うまでもない。
<分散補償部20説明>
本実施例の分散補償部20は,分散補償器21,22及び24と,スイッチ23により構成される。分散補償器21,22及び24は,異なる分散補償量A,B及びCを備える。この2値の分散補償量は,適用する長距離PONシステムで収容する全てのONU2が,いずれか,もしくは複数の補償量で受信可能となるような値を選択する。スイッチ23は,前段の電気/光変換器30から出力される光信号の経路制御を行い,分散補償器21,22もしくは24に入力する。スイッチ23の経路制御は,論理制御部50内のタイミング制御部51から送信される切替信号57により実施される。
<フレーム蓄積部52説明>
本実施例のフレーム蓄積部52は,下りフレームを蓄積するバッファ53,54及び58を具備する。バッファ53,54及び58は分散補償器21,22及び24,すなわち分散補償量A,B及びCにそれぞれ対応している。
<実施例2動作説明>
ここで,実施例2における下り伝送の動作例を説明する。上位ネットワークからの下りフレームをNNI60が受信すると,論理制御部50内の送信選択部56に送信される。送信選択部56は,下りフレームの送信先アドレスと,ONU情報保持部55を参照し,フレーム蓄積部52において格納するバッファを選択する。次に,フレーム蓄積部52に格納された後の下りフレームの送信方法について説明する。
図9に,本動作例における下り送信信号のデータパターンを示す。本動作例は,周期T毎にバッファ53,バッファ54,バッファ58の順序でフレーム101をグループ化して送信することを想定している。タイミング制御部51は,周期T毎に,フレーム蓄積部52内のバッファ53,54及び58のバッファ量から,各バッファのフレーム送信可能時間T_A,T_B,T_Cを計算する。計算周期をT,バッファ53のバッファ量をa,バッファ54のバッファ量をb,バッファ58のバッファ量をc,分散補償量の切替時に必要なアイドルパターン110の挿入時間をT_iとすると,バッファ53からの送信可能時間T_Aは(T-T_i*3)*a/(a+b+c),同様にT_Bは(T-T_i*3)*b/(a+b+c),T_Cは(T-T_i*3)*c/(a+b+c)となる。送信可能時間を計算後,タイミング制御部51は,アイドルパターン110をT_i間挿入する。
そして,電気/光変換器30が,アイドルパターン110を送出しているタイミングで,切替信号57を送信し,スイッチ23を制御して分散補償器21を通る経路に切り替え,分散補償量をAに設定する。分散補償量をAに設定後,バッファ53からT_A間で送信可能な最大のフレーム数を送信し,残りの時間はパディングで調整する。T_A間送信後,再びアイドルパターン110をT_i間挿入し,制御信号57を送信し,分散補償量をBに切り替える。分散補償量をBに設定後,バッファ54からT_B間フレーム101を送信する。さらに,アイドルパターン110をT_i間挿入し,制御信号57を送信し,分散補償量をCに切り替える。分散補償量をCに設定後,バッファ58からT_C間フレーム101を送信する。以上の動作を繰り返すことで,送信先ONU毎に,3種の分散補償量の中から適切な補償量を選択することができる。また,本実施例におけるディスカバリは,GATEを3種の分散補償量でそれぞれ送信することで,第1の実施例と同様に実行される。
本実施例では3種の分散補償器を配置したが,分散補償器を追加し,同様の動作を行うことで,さらに多種の分散補償量を設定することが可能となる。
続いて、第3の実施例におけるOLT1について,図10,11を参照して以下に説明する。
<OLT1構成説明>
本実施例におけるOLT1は,WDMカプラ10と,予等化送信機90と,Serdes40と,論理制御部50と,NNI60と,光/電気変換部70と,LA80により構成される。本実施例のOLT1は,第1及び第2の実施例における分散補償部20と電気/光変換器30に代わり,それ自身が分散補償部と電気/光変換器として機能する予等化送信機90を備える。
<予等化送信機90説明>
予等化送信機90は,変調器の駆動信号を制御し,分散補償を行い,光信号を送出する機能をもつ。切替信号57により,変調器の駆動信号のパラメータを変更することで,分散補償量を切り替えることができる。例えば,レーザと,マッハツェンダー型変調器と,FIR(Finite Impulse ResPONse)フィルタを用いることによって実現できる。
図11に本実施例における予等化送信機90の一具体例を示す。図11において、91はレーザダイオード、92はマッハツェンダー型変調器、93はDAコンバータ,94はFIRフィルタである。本予等化送信機90は、送信信号を、デジタルフィルタであるFIRフィルタ94に入力し、FIRフィルタ94から出力されるデジタル信号をDAコンバータ93でアナログ信号に変換し、このアナログ信号によりマッハツェンダー変調器92がレーザダイオード91からの連続光を変調することで、分散補償を与えた光信号を送信する。切替信号57により、FIRフィルタ94のパラメータを変更することで、分散補償量を変更制御する。
<実施例3動作説明>
ここで,実施例3における下り伝送の分散補償動作について説明する。本実施例の予等化送信機90は,A,Bの2種の分散補償量を与えて送信することができることとする。図10において、上位ネットワークからの下りフレームをNNI60が受信すると,論理制御部50内の送信選択部56に送信される。送信選択部56は,下りフレームの送信先アドレスと,ONU情報保持部55を参照し,フレーム蓄積部52において格納するバッファを選択し,フレームを格納する。本動作例は,周期T毎にバッファ53,バッファ54の順序でフレーム101をグループ化して送信することを想定している。
タイミング制御部51は,実施例1の動作例と同様に各バッファのフレーム送信可能時間T_A及びT_Bを計算する。送信可能時間を計算後,タイミング制御部51は,アイドルパターン110をT_i間挿入する。そして,Serdes40が,アイドルパターン110を送出しているタイミングで,切替信号57を送信し,予等化送信機90の駆動信号パラメータを制御することで,分散補償量をAに設定する。分散補償量をAに設定後,バッファ53からT_A間送信可能な最大のフレーム数を送信し,残りの時間はパディングで調整する。T_A間送信後,再びアイドルパターン110をT_i間挿入し,制御信号57を送信し,分散補償量をBに切り替える。分散補償量をBに設定後,バッファ54からT_B間フレーム101を同様に送信する。以上の動作を繰り返すことで,各ONU2に対し適切な分散補償量で下りフレームを送信することができる。
第4の実施例におけるOLT1及びONU2について,図12を参照して以下に説明する。
<OLT1構成説明>
本実施例におけるOLT1は,WDMカプラ10と,分散補償器21及び22と,電気/光変換器31及び32と,Serdes41及び42と,論理制御部50と,NNI60と,光/電気変換部70と,LA80により構成される。電気/光変換器31及び32は,それぞれ異なる波長の光送信機を具備する。電気/光変換器31から送出された光信号は,分散補償器21により分散補償量Aを与えられた後,WDMカプラ10から送出される。同様に,電気/光変換器32から送出された光信号は,分散補償量Bを与えられた後,WDMカプラ10から送出される。分散補償量A及びBは,本実施例を適用する長距離PONシステム内の全てのONU2が,A及びBのいずれか,もしくは両方の補償量で受信可能となる値とする。また,論理制御部50は,MPCPやフレーム処理機能の他に,本実施例の分散補償動作を実行するために,ONU情報保持部55と,送信選択部56を具備する。ONU情報保持部55は,図3に示す第1の実施例におけるONU情報テーブルと同様に,ONU2毎のMACアドレス,LLID,RTT,そして分散補償量を保持する。送信選択部56は,NNI60より下りフレームを受信すると,ONU情報保持部を参照し,Serdes41及び42のどちらかを選択し,送信する機能を有する。上り信号を受信するための構成は,第1の実施例と変更はない。
<ONU2構成説明>
本実施例におけるONU2は,OLT1の電気/光変換器31もしくは32のいずれかの波長を透過するWDMカプラ500〜502を具備する。透過する波長は,ONU2設置の際に,OLT1と距離を考慮して,適切な分散補償量が与えられている波長を選択する。
<実施例4の動作説明>
ここで,実施例4における下り伝送の分散補償動作について図3及び図12を用いて説明する。上位ネットワークからNNI60に下りフレームが入力され,論理制御部50内の送信選択部56に送信されたとする。すると,送信選択部56は,下りフレームの送信先アドレスと,ONU情報保持部55を参照し,Serdes41もしくは42のどちらに送信するか選択する。例えば,送信先がMAC_1とすると,適切な分散補償量はAであるため,下りフレームはSerdes41に送信される。
このとき,下りフレームは,64B/66Bによりスクランブルがかけられ,FECによる誤り訂正符号が付加されて,Serdes41もしくは42に転送される。その後,電気/光変換器31もしくは42にて電気信号から光信号に変換され,分散補償器21もしくは22に送出される。分散補償器21及び22は,入力された光信号に対し,分散補償量A及びBの分散補償を行い,WDMカプラ10を経由してOLT1から送出される。そして,ONU2は,WDM500〜502により,適した分散補償が行われた波長を選択し,受信する。
Discovery時は,OLT1において,電気/光変換器31及び32の両方でGATEを送出する。その際,分散補償量フィールド430に分散補償量を示す。ONU2は,予め電気/光変換器31もしくは32のいずれかの波長を透過するWDMカプラを備えるため,分散補償量AもしくはBのいずれか一方のGATEを受信する。そして,ONU2はRegister_req内の要求補償量フィールド440に受信した方のGATEの分散補償量を示し,OLT1に返信する。OLT1は,受信したRegister_reqに従って,ONU情報保持部にONUの要求補償量を登録する。
本実施例は,論理制御部50内にONU情報保持部55と送信選択部56備えたが,全ての下りフレームを複製し,Serdes41及び42両方に送信しても問題ない。また,本実施例では分散補償量A及びBの2通りの分散補償を行う場合を示したが,分散補償器,電気/光変換器,及びSerdesを実施する分散補償量の種類だけ備えれば,さらに多くの分散補償量を与えられることは明白である。さらにDiscovery時にRegister_reqフレーム内の要求補償量フィールドに基づき,ONU毎の分散補償量を決定する方法を示したが,その他の情報,例えばRTTによって分散補償量を決定してもよい。
なお,上述する各実施例は,本発明の好適な実施の形態であり,本発明の要旨を逸脱しない範囲内において各実施例の変更実施が可能であることは言うまでもない。
また、本明細書においては、請求の範囲に代表的に記載された発明以外にも、関連する種々の発明が開示されている。そのPONシステムの発明を例示すると下記の通りである。
すなわち、OLTと複数のONUが接続されるPONシステムであって,OLTは,下りデータの送信に対し,複数の異なる分散補償量によって分散補償を行うための変調器を有する予等化送信機と,この変調器の駆動信号の制御パラメータを変更することで,送信先のONU各々に対応する分散補償量に応じて,複数の異なる分散補償量を与えて下りデータを送出する制御部とを備えたことを特徴とするPONシステムを開示する。
更に、OLTと複数のONUが接続されるPONシステムであって,OLTは,下りデータの送信に対し,複数の異なる分散補償量によって分散補償をおこない,送信先のONU各々に対応する分散補償量に応じて,下りデータの送信順序を制御する制御部を備え、制御部は、ONU各々に対する分散補償量の情報を保持し,この分散補償量の情報を参照することで,下りデータを送信する際に与える分散補償量を決定し,決定された分散補償量によって下りデータをグループ化し,一定周期毎に同じグループの下りデータをまとめて送出することを特徴とするPONシステムを開示する。
また更に、このPONシステムにおけるOLTの制御部は,一定周期毎に同じグループの下り信号をまとめて送出する際に、蓄積された前記同じグループの下り信号の蓄積量から,送信可能時間を算出して送出することを特徴とするPONシステムを開示する。
更にまた、OLTと複数のONUが接続されるPONシステムであって,OLTは,下りデータの送信に対し,複数の異なる分散補償量によって分散補償をおこない,送信先のONU各々に対応する分散補償量に応じて,下りデータの送信順序を制御する制御部を備え、この制御部は、複数の異なる分散補償量が変更されるタイミングにおいて,アイドルパターンを下りデータに挿入することを特徴とするPONシステムを開示する。
本発明は,PONシステムの下り伝送の分散補償技術として有用である。
1…OLT
2…ONU
3…光ファイバ
4…光スプリッタ
5…光増幅器
10,11,12,13…WDMカプラ
20…分散補償部
21,22,24…分散補償器
23…スイッチ
30,31,32…電気/光変換器
40,41,42…Serdes
50…論理制御部
51…タイミング制御部
52…フレーム蓄積部
53,54,58…バッファ
55…ONU情報保持部
56…送信選択部
57…切替信号
60…NNI
70…光/電気変換器
80…LA
90…予等化送信機
100…FEC CW
101…フレーム
102…IFG
110…アイドルパターン
400,410…GATE
420…Register_req
430…分散補償フィールド
440…要求補償量フィールド。

Claims (19)

  1. 光伝送路終端装置(OLT)と複数の光回線終端装置(ONU)が接続される受動光ネットワーク(PON)システムであって,
    前記OLTは,下りデータの送信に対し,複数の異なる分散補償量によって分散補償をおこない,送信先の前記ONU各々に対応する分散補償量に応じて,前記下りデータの送信順序を制御し,
    前記OLTは,前記ONU毎の分散補償量に基づいて前記下りデータをグループ化し,一定周期毎に同じグループの前記下りデータをまとめて送出するよう制御する
    ことを特徴とするPONシステム。
  2. 請求項1に記載のPONシステムであって,
    前記OLTは,
    前記下りデータが入力され、光信号を出力する電気/光変換器と、前記複数の異なる分散補償量を備えた複数の分散補償器と,
    前記光信号の前記分散補償器に対する入力を制御する制御部を備え,
    前記制御部の制御により、前記光信号に対し前記複数の異なる分散補償量を与える、
    ことを特徴とするPONシステム。
  3. 請求項1に記載のPONシステムであって,
    前記OLTは,
    Discoveryの際に,前記ONUに対し,与えることが可能な全ての異なる分散補償量で、当該分散補償量を示す分散補償量フィールドを備えたGATEメッセージを送信し,
    前記ONUは,
    正確に受信できた前記GATEメッセージの前記分散補償量フィールドに示されている分散補償量を,要求補償量フィールドに示したRegister_reqメッセージを前記OLTに返信し,
    前記OLTは,
    受信した前記Register_reqメッセージの前記要求補償量フィールドに示されている分散補償量を,前記Register_reqメッセージを返信した前記ONUに対応する前記分散補償量として保持する,
    ことを特徴とするPONシステム。
  4. OLTと複数のONUが接続されるPONシステムであって,
    前記OLTは,
    波長の異なる複数の電気/光変換器と,
    前記電気/光変換器各々に対して接続された,分散補償量の異なる複数の分散補償器とを備え,
    前記分散補償器により異なる分散補償量を与えた複数の波長の光信号により前記OLTから前記ONUへの下りデータを送信し,
    前記ONU毎の分散補償量に基づいて前記下りデータをグループ化し,一定周期毎に同じグループの前記下りデータをまとめて送出するよう制御する
    ことを特徴とするPONシステム。
  5. 請求項4に記載のPONシステムであって,
    前記OLTは,
    前記ONU各々に対応する分散補償量の情報を保持し,前記分散補償量の情報を参照することで,前記下りデータを送信する際に与える分散補償量を決定し,前記決定された分散補償量によって送出する前記電気/光変換器を選択する、
    ことを特徴とするPONシステム。
  6. 請求項4に記載のPONシステムであって,
    前記OLTは,
    前記OLTが備える全ての前記電気/光変換器に前記下りデータを送出し,前記異なる分散補償量を与えた複数の波長の光信号により前記下りデータを送信する、
    ことを特徴とするPONシステム。
  7. 請求項4に記載のPONシステムであって,
    前記ONUは,
    当該ONUに対応する分散補償量が与えられた光信号の波長のみを透過するWDM(Wavelength Division Multiplexing)カプラを備える、
    ことを特徴とするPONシステム。
  8. 光ファイバを介しと複数のONUと接続されるOLTであって,
    下りデータの送信を制御する制御部と、
    前記下りデータの送信に対し,複数の異なる分散補償量を与えることが可能な分散補償部とを備え,
    前記制御部は、前記分散補償部により、送信先の前記ONUに対応する分散補償量に応じて,前記下りデータの分散補償を行うよう制御し、
    前記制御部は、前記ONU毎の分散補償量に基づいて前記下りデータをグループ化し,一定周期毎に同じグループの前記下りデータをまとめて送出するよう制御する
    ことを特徴とするOLT。
  9. 請求項8に記載のOLTであって,
    前記分散補償部は、前記複数の異なる分散補償量を備えた複数の分散補償器と,前記下りデータが入力された電気/光変換器から送出される光信号の前記分散補償器に対する入力を制御するスイッチとを備え,
    前記制御部は、
    前記スイッチを制御することにより前記光信号に対し,前記複数の異なる分散補償量の一つを与えるよう制御する、
    ことを特徴とするOLT。
  10. 請求項8に記載のOLTであって,
    前記分散補償部は、変調器を有する予等化送信機を備え,
    前記制御部は、
    前記変調器の駆動信号の制御パラメータを変更することで,前記複数の異なる分散補償量を与えるよう制御する、
    ことを特徴とするOLT。
  11. 請求項8に記載のOLTであって,
    前記ONU各々に対応する分散補償量の情報を保持する記憶部を更に備え,
    前記制御部は、前記記憶部に保持された前記分散補償量の情報を参照する
    ことを特徴とするOLT。
  12. 請求項11に記載のOLTであって,
    前記制御部は、
    グループ化された前記下りデータの、前記一定周期毎のバッファ量から送信可能時間を算出し,前記グループ毎に前記下りデータを前記送信可能時間で送出するよう制御する、
    ことを特徴とするOLT。
  13. 請求項8に記載のOLTであって,
    前記制御部は、
    前記分散補償部において、前記分散補償量を変更されるタイミングにおいて,アイドルパターンを挿入するよう制御する、
    ことを特徴とするOLT。
  14. 請求項8に記載のOLTであって,
    前記制御部は、
    Discoveryの際に,前記ONUに対し,与えることが可能な全ての分散補償量で、当該分散補償量を示す分散補償量フィールドを備えたGATEメッセージを送信するよう制御する,
    ことを特徴とするOLT。
  15. 請求項14に記載のOLTであって,
    前記ONUが受信できた前記GATEメッセージの前記分散補償量フィールドの前記分散補償量を示したRegister_reqメッセージを前記ONUから受信する、
    ことを特徴とするOLT。
  16. 請求項15に記載のOLTであって,
    記憶部を備え、
    前記Register_reqの前記要求補償量フィールドに示されている分散補償量を,前記Register_reqを返信した前記ONUに対応する分散補償量として前記記憶部に保持する、
    ことを特徴とするOLT。
  17. 光ファイバを介して複数のONUと接続されるOLTであって,
    波長の異なる複数の電気/光変換器と,
    前記電気/光変換器各々に対して接続された,分散補償量の異なる複数の分散補償器と,
    前記分散補償器により異なる分散補償量を与えた複数の波長の光信号により前記ONUに下りデータを送信するよう制御する制御部とを備え
    前記制御部は、前記ONU毎の分散補償量に基づいて前記下りデータをグループ化し,一定周期毎に同じグループの前記下りデータをまとめて送出するよう制御する
    ことを特徴とするOLT。
  18. 請求項17に記載のOLTであって,
    前記ONU各々に対応する分散補償量の情報を保持する記憶部を更に備え,
    前記制御部は、
    前記記憶部の前記分散補償量の情報を参照することで,前記下りデータを送信する際に与える分散補償量を決定し,前記決定された分散補償量によって送出する前記電気/光変換器を選択するよう制御する、
    ことを特徴とするOLT。
  19. 請求項17に記載のOLTであって,
    前記制御部は、
    全ての前記電気/光変換器に前記下りデータを送出し,前記異なる分散補償量を与えた複数の波長の光信号により前記下りデータを送信するよう制御する、
    ことを特徴とするOLT。
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