JP5413221B2 - 排気再循環装置 - Google Patents

排気再循環装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5413221B2
JP5413221B2 JP2010020433A JP2010020433A JP5413221B2 JP 5413221 B2 JP5413221 B2 JP 5413221B2 JP 2010020433 A JP2010020433 A JP 2010020433A JP 2010020433 A JP2010020433 A JP 2010020433A JP 5413221 B2 JP5413221 B2 JP 5413221B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
filter
exhaust
reflux
intake passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010020433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011157879A (ja
Inventor
洋之 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2010020433A priority Critical patent/JP5413221B2/ja
Publication of JP2011157879A publication Critical patent/JP2011157879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5413221B2 publication Critical patent/JP5413221B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の排気系から吸気系へと再循環させる排気再循環装置に関する。
従来、内燃機関(エンジン)の燃費の改善や排気浄化性能の向上を目的として、排気ガスを排気系から吸気系へと再循環させる技術が知られている。すなわち、排気通路と吸気通路との間を還流路で接続し、排気ガスの一部を再び燃焼室内に導入するものである。
ところで、排気ガスには、筒内での燃焼によって生じたパティキュレート(炭素を主成分とする粒子状物質)や未燃燃料,その他の油分(オイル)等の異物が含まれている。また、触媒が排気系に設けられている場合には、触媒の過昇温による微細クラック片や触媒層の剥離片といった異物が排気ガスに混入する可能性もある。これらの異物は、吸気系のバルブ類や過給器のコンプレッサーホイールといった部材の動作に悪影響を与えかねないため、還流ガス中から極力取り除いておきたい。そこで、還流ガス中に含まれる異物を捕集するフィルタを還流路上に設けて、還流ガスを濾過する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、フィルタと冷却装置(EGRクーラ)とを一体に形成して還流路上に設けたものが記載されている。この技術では、EGRクーラの内部に、排気ガスを冷却するためのガス冷却層とパティキュレートを捕集して燃焼させる触媒層とを隣り合わせに配置し、これらの層の間に断熱層を設けている。このような構成により、EGRクーラ本体をコンパクトにしつつ、パティキュレートの除去作用と冷却作用とを別々に発揮させることができるとされている。
特許第3937635号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、フィルタとして機能する触媒層がガス冷却層よりも上流側に配置されており、触媒層を通過する排気ガスは、触媒で浄化される際に発生する熱により高温となる。また、このフィルタは触媒機能を持つものであり、パティキュレートの燃焼反応によっても高温化する。つまり、比較的高温で密度の低い排気ガスが触媒層を通過することになり、同一質量の排気ガスを導入するには排気ガスの流量を増大させなければならない。したがって、触媒層やその下流のEGRクーラを排気ガスが通過する際に発生する圧力損失が増大するという課題がある。
一方、圧力損失を低減させるべく触媒層の密度を小さくすれば、十分なフィルタリング性能の確保が困難となる。
本件の目的の一つは、このような課題に鑑み創案されたもので、内燃機関の排気の一部を吸気系に再循環させる排気再循環装置において、フィルタリング性能を確保しつつ圧力損失を低く抑えることである。
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
開示の排気再循環装置は、排気通路及び吸気通路にまたがって設けられ、排気圧を用いて内燃機関に過給する過給器と、該過給器よりも該排気通路の下流側に設けられた触媒とを備える。また、該排気通路における該触媒の下流側と、該吸気通路における該過給器の上流側との間を接続して、該内燃機関の排気の一部を排気通路から吸気通路側へと戻す還流路を備える。また、該吸気通路と該還流路との間に形成され、該吸気通路と該還流路とを連通する合流部と、該合流部に設けられ、還流ガスに含まれる異物を捕集するフィルタとを備える。さらに、該合流部よりも上流側の該還流路上に設けられ、該還流ガスを冷却する冷却装置を備える。なお、該吸気通路と該還流路との合流部の位置は、該還流路の最下流となる。
該フィルタ該フィルタに流入する該還流路内の該還流ガスの流速が大きい位置ほど高いメッシュ密度を有することが好ましい
また該合流部が、該吸気通路の周囲を囲むように環状に形成されるとともに、該還流路から導入された該還流ガスを循環させる環状通路を有し、該フィルタが、該環状通路と該吸気通路とを区画するとともに該吸気通路の全周にわたって設けられていることが好ましい
また、該環状通路は、該環状通路の内周面に沿って流れる該還流ガス流れの下流側ほど幅が狭くなるように形成されていることが好ましい。
また該環状通路の内部において下方に凹んだ形状に形成されたくぼみ部をさらに備えることが好ましい。この場合、該くぼみ部の底面に形成された開口部と、磁性材料を含有し、該開口部を閉塞する閉塞部材とをさらに備えることが好ましい
開示の排気再循環装置によれば、フィルタを還流路の最下流に設けることにより、還流ガスがフィルタを通過する際の圧力損失を低く抑えつつ、還流ガス内の異物を除去することができる。また、フィルタに流入する還流ガスが冷却装置で冷却されるため、還流ガスがフィルタに到達するまでにその還流ガスの気体密度を増大させることができる。したがって、還流ガスがフィルタを通過する際の温度及び流速をともに低下させることができ、圧力損失の低減効果をさらに向上させつつ、フィルタの温度上昇を抑制することができる。
第一実施形態に係る排気再循環装置が適用された車両の吸排気システムを示す模式図である。 本排気再循環装置の構成を模式的に示す断面図であり、(a)は吸気通路内の新気の流通方向に垂直な断面のもの、(b)は新気の流通方向に沿った断面のものである。 図2の排気再循環装置の内部を部分的に透視した斜視図である。 第二実施形態に係る排気再循環装置の構成を模式的に示す断面図である。 図4の排気再循環装置の内部を部分的に透視した斜視図である。
以下、図面を参照して排気再循環装置の実施形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも例示に過ぎず、以下に示す実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
[1.第一実施形態]
[1−1.吸排気システム構成]
第一実施形態に係る車両の吸排気システム10(排気再循環装置)を図1に示す。エンジン11(内燃機関)の吸気ポートには吸気通路6が接続され、排気ポートには排気通路7が接続されている。これらの吸気通路6及び排気通路7での空気の流通方向を図1中に黒矢印で示す。
この吸排気システム10では、吸気通路6及び排気通路7の双方にまたがってターボチャージャー15が介装されている。ターボチャージャー15は、排気通路7を流通する排気ガスの排気圧でタービンを回転させ、その回転力を利用してコンプレッサを駆動することにより、吸気通路6側の吸気を圧縮してエンジン11への過給を行う過給器である。なお、吸気通路6上におけるターボチャージャー15とエンジン11との間にはインタクーラ16が設けられ、圧縮された空気が冷却されている。
排気通路7におけるターボチャージャー15よりも下流側には、触媒付きフィルタ17(触媒)が介装されている。この触媒付きフィルタ17は、排気ガス中のパティキュレートマター(炭素Cを主体とする粒子状物質)を捕集する多孔質フィルタ部(例えば、セラミックフィルタ)と、捕集されたパティキュレートマターを燃焼させるための酸化触媒部とを備えたフィルタユニットである。触媒付きフィルタ17では、排気ガス中に含まれる窒素酸化物等を酸化剤として、所定の温度条件下でパティキュレートマターが焼却されている。
吸気通路6と排気通路7との間には、二本の還流路18,19が形成されている。これらの還流路18,19は、いわゆるEGR(Exhaust Gas Recirculation)通路であり、排気通路7側の排気ガスの一部を吸気通路6側へと再循環させるものである。ここで、排気通路7における触媒付きフィルタ17の下流側と吸気通路6におけるターボチャージャー15の上流側とを繋ぐ還流路のことを、低圧EGR通路18と呼ぶ。また、排気通路7におけるターボチャージャーの上流側と吸気通路6におけるインタクーラ16の下流側とを繋ぐ還流路のことを、高圧EGR通路19と呼ぶ。
高圧EGR通路19は、燃焼室12から排出されて間もない排気ガスを再び燃焼室12の直上流側へと導く通路である。この高圧EGR通路19には、還流ガスを冷却するためのEGRクーラ13が介装されている。還流ガスを冷却することで燃焼室12内での燃焼温度が低下し、窒素酸化物の発生率が低下する。また、高圧EGR通路19と吸気通路6との合流部近傍には、EGR弁14が介装されている。このEGR弁14は、高圧EGR通路19から導入される還流ガスの量を調節するための開度可変バルブである。なお、高圧EGR通路19の入口側(排気通路7側)と出口側(吸気通路6側)との圧力に関して、吸気通路6側の圧力が排気通路7側の圧力よりも低いほど、還流ガスの流れが促進される。つまり高圧EGR通路19は、エンジン回転数が比較的低い運転状態や、過給圧が比較的低い運転状態で排気ガスを還流させるのに適している。
低圧EGR通路18(還流路)は、触媒付きフィルタ17を通過した後の排気ガスを過給前の吸気通路6に導く通路である。低圧EGR通路18の出口側(吸気通路6側)はターボチャージャー15よりも上流側に接続されている。つまり低圧EGR通路18は、過給圧の大きさに関わらず排気ガスを還流させるのに適している。
低圧EGR通路18には、還流ガスを冷却するためのEGRクーラ8(冷却装置)が介装されている。また、低圧EGR通路18と吸気通路6との合流部には、EGR合流部材1(合流部)が設けられる。低圧EGR通路18内の還流ガスは、EGR合流部材1の内部を通って吸気通路6に導入される。以下、吸気通路6の輪郭を形成するものを吸気管6aと呼ぶ。吸気管6aの内側が吸気通路6をなしており、車外からの新気はこの吸気通路6を流れている。また、EGR合流部材1よりも吸気通路6の上流側にはスロットルバルブ9が設けられる。スロットルバルブ9は、吸空量(新気の流入量)を調整するための絞り弁である。
[1−2.EGR合流部材]
図2(a),(b)を用いてEGR合流部材1について詳述する。このEGR合流部材1は、還流ガスを吸気管6aの周方向に導きつつ管内の新気(外気)と混合するための内部構造を持った鋳造部材であり、環状部2及びくぼみ部4を備えて構成される。
環状部2は、吸気管6aよりも大径のほぼ円筒状に形成された部位である。環状部2の頂面及び底面には、それぞれの面に対してほぼ垂直に吸気管6aが接続されている。吸気通路6は環状部2の内部をその筒軸方向に貫通している。なお、図2(a)では環状部2の筒軸が紙面に垂直となり、図2(b)では紙面に平行となる。以下、環状部2の筒面のうちの外側を外筒面2bと呼び、内側を内筒面2cと呼ぶ。
内筒面2cの内側には筒状のフィルタ3が固定されている。フィルタ3は、図2(b)に示すように、吸気管6aを環状部2の内部側へと延長した位置に設けられており、その内部が吸気通路6として機能している。すなわち、図2(b),図3中に黒矢印で示すように、環状部2よりも上流側の吸気管6aから導入された新気は、フィルタ3の内側を通過して環状部2よりも下流側へと流れる。
フィルタ3は、網目状の金属メッシュシート(あるいは、金属メッシュシートと不織布等を積層してなるフィルタシート等)を筒状に形成したものであり、フィルタシートを通過する還流ガスを濾過する機能を有する。フィルタ3の筒面の配向は、新気の流れる方向とフィルタ3の筒軸とがほぼ平行となる向きである。また、フィルタ3の内径は吸気管6aの内径とほぼ同一であり、フィルタ3は吸気管6aに対して隙間なく配置されている。一方、フィルタ3は内筒面2cに対して間隔をあけて設けられている。
環状部2の外筒面2bには、EGRクーラ8よりも下流側の通路5が接続されている。通路5の接続方向は、通路5が環状部2に接続される位置における外筒面2bの接線方向にほぼ平行であり、通路5の一側が外筒面2b,内筒面2cに対して滑らかに接続されている。ここでは、図2(a)に示すように、環状部2の右端部に対して通路5が下方から鉛直に接続されている。
環状部2の内部には、フィルタ3の周囲を囲むように環状に形成された環状通路2aが設けられている。フィルタ3の表面と内筒面2cとの間の空間が環状通路2aである。図2(a)中に白矢印で示すように、通路5内の還流ガスは通路5内から上方へ移動しつつ環状通路2a内に導入され、内筒面2cに沿って渦状の軌跡を描いて流れる。
本第一実施形態では、環状通路2a内における還流ガスの下流側ほど幅が狭くなるように形成されている。例えば、図3に示すように、通路5と環状部2との接続部近傍における環状通路2aの幅Wは、その下流側における幅Wよりも大きな寸法となっている。
通路5からEGR合流部材1に導入される還流ガスは全て、フィルタ3を通過してから吸気通路6内へと導入される。フィルタ3では、例えば還流ガス中に含まれるパティキュレートマターや、触媒付きフィルタ17の表面から脱落した微細クラック片や触媒層の剥離片といった異物が除去される。
フィルタ3のメッシュ粗さは、環状通路2a内における還流ガスの上流側ほど(すなわち、通路5と環状部2との接続部近傍ほど)細かく、下流側ほど粗く設定されている。ここでは、図2(a),図3に示すように、フィルタ3のメッシュ粗さが三段階に設定されている。
メッシュ粗さとは、フィルタ3のメッシュ(空隙)の粗密の度合いのことを意味する。例えば、同一径のワイヤを格子状に編んだワイヤメッシュの場合には、ワイヤの配置間隔が狭いほど、又はワイヤ径が大きいほど、メッシュ粗さが細かい。また、板状の部材に複数の丸穴をあけたパンチングメタル状のメッシュの場合には、丸穴の配置間隔が狭いほど、又は丸穴が小さいほど、メッシュ粗さが細かい。なお、メッシュ粗さが細かいほど通過する還流ガスの流路抵抗が増大し、メッシュ粗さが粗いほど流路抵抗が減少する。
ここで、図2(a)中で環状通路2a内における還流ガスの最も上流側に位置するフィルタ3のことを第一メッシュ3aと呼ぶ。また、還流ガスの流通方向の下流側のフィルタ3を順に、第二メッシュ3b,第三メッシュ3cと呼ぶ。これらのメッシュ3a〜3cの粗さは、第一メッシュが最も細かく、第三メッシュが最も粗い。
本第一実施形態の構造では、通路5からの還流ガスの導入方向が、環状部2の内筒面2cに沿って循環する還流ガスの流通方向にほぼ一致する。したがって、環状通路2a内の上流側の位置ほどフィルタ3を流入する還流ガスの流速が大きくなり、下流側ほど還流ガスの流速が小さくなる。つまり、フィルタ3は、流入する還流ガスの流速が大きい位置ほど高いメッシュ密度となるように形成されている。
環状通路2a内におけるフィルタ3の下方には、鉛直下方に凹んだ形状のくぼみ部4が設けられている。ここでは、くぼみ部4の位置が環状通路2a内で還流ガスの下流側であって、還流ガスの流速が比較的遅い位置に設定されている。くぼみ部4の底面にはボルト穴4a(開口部)が穿孔され、このボルト穴4aに対してボルト4b(閉塞部材)がガスケット4cを挟んで締結固定されている。また、ボルト4bは、磁性を有する金属でできた締結具(あるいは磁性材料を含有する締結具)を帯磁させたものである。これにより、環状通路2a内の還流ガス中に含まれる異物のうち、金属を含む触媒剥離片や溶接スパッタ,加工くず等はフィルタ3でふるい落とされた後、くぼみ部4に集積され、ボルト4bの表面に磁着する。
[1−3.作用,効果]
低圧EGR通路18を流れる還流ガスは、EGR合流部材1に内蔵されたフィルタ3を通過して吸気通路6へと導入される。フィルタ3は、低圧EGR通路18の最下流となる位置に設けられており、つまり、低圧EGR通路18の中でも還流ガスの温度が最も低い位置に設けられている。したがって、フィルタ3の通過時における還流ガスの圧力損失を低く抑えることができる。また、フィルタ3自体の温度上昇を抑制することができる。
また、EGR合流部材1よりも上流側にEGRクーラ8が配置されているため、還流ガスの気体密度がEGR合流部材1に至るまでの間に増大し、EGRクーラ8を通過する前の還流ガスよりも流速が低下する。したがって、フィルタ3の通過時における還流ガスの圧力損失をさらに低く抑えることができ、フィルタ3の温度上昇もより抑制することができる。
また、万が一製造時のスパッタや加工くずといった異物が吸排気系に残留していたとしても、それらの異物はフィルタ3で捕集される。したがって、吸気通路6のEGR合流部材1よりも下流側への異物の流出を防止することができる。さらに、触媒の過昇温による微細クラック片や触媒層の剥離片といった異物が触媒付きフィルタ17の下流側へ流出したとしても、それらの異物をフィルタ3で除去することができる。
特に、本第一実施形態では、このようなフィルタ3を備えたEGR合流部材1が低圧EGR通路18に設けられているため、ターボチャージャー15への異物の進入を防止することができ、コンプレッサーホイールの保護性を高めることができる。
なお、上記のような異物によるEGRクーラ8へのダメージの軽減をするには、フィルタ3をEGRクーラ8の上流側に設けることも考えられるが、本実施形態のようにフィルタ3をEGRクーラ8の下流側に設けることで圧力損失を効果的に低減することができる。
通路5を介して環状通路2aの内部に導入された還流ガスは、環状通路2a内の上流側ほどその流速が大きく、下流側ほどその流速が小さい。したがって、第二メッシュ3bに流入して吸気通路6内に入ろうとする還流ガスの流速は、第一メッシュ3aに流入して吸気通路6内に入ろうとする還流ガスの流速よりも小さくなる。さらに、第三メッシュ3cに流入する還流ガスの流速はさらに小さくなる。
一方、フィルタ3のメッシュ粗さは、第一メッシュ3a,第二メッシュ3b,第三メッシュ3cの順に粗くなるように設定されているため、流速の大きい位置ほど流路抵抗が大きく、流速の小さい位置ほど流路抵抗が小さい。
したがって、図2(a)に示すように、吸気通路6の全周のあらゆる位置から均一な流量で還流ガスが導入される。これにより、吸気通路6内における還流ガスと新気との混合が促進され、吸気管6aの断面方向についての温度分布が均一化される。
このように、環状通路2aから吸気通路6に流入する還流ガスの流れを均一にすることができ、吸気管6a内の新気と還流ガスとの混合することができる。また、吸気通路6内に導入される還流ガスの流れに偏りがなくなるため、吸気管6aの断面方向における温度分布を均一にすることができ、EGR合流部材1よりも下流側の吸気通路6での熱的偏流の発生を防止することができる。また、フィルタ3上での熱の偏りも防止されるため、熱膨張の影響を均一にすることができ、フィルタ性能を維持しやすくすることができる。
さらに、吸気通路6の全周にわたってフィルタ3を設けることにより、還流ガスを吸気通路6の全周から流入させることができ、吸気管6a内の新気と還流ガスとの混合性を高めることができる。これにより、吸気管6aの断面方向における温度分布をより確実に均一にすることができる。また、フィルタ面積を大きくすることができ、還流ガスの圧力損失をより小さくすることができる。
フィルタ3でふるい落とされた還流ガス中の異物は、環状通路2a内の下方へ、あるいは還流ガスの流れに沿って移動してくぼみ部4内に落下する。くぼみ部4は環状通路2aから下方に凹んだ形状となっているため、異物が再び環状通路2a側に散乱するようなこともない。また、ボルト4bをボルト穴4aから取り外すことでくぼみ部4内を清掃し、異物を除去することができる。なお、還流ガス中に含まれる異物のうち、金属を含む触媒剥離片や溶接スパッタ,加工くず等は、くぼみ部4内でボルト4bの表面に磁着する。したがって、異物の飛散を確実に防止することができる。
また、上記のEGR合流部材1では、フィルタ3がEGR合流部材1に内蔵されているため、部品点数を削減することができ、製品コスト及び重量を減少させることが可能であり、かつ信頼性を向上させることが可能である。また、装置のサイズがコンパクトになるため省スペース化が容易となり、搭載レイアウトの自由度を向上させることが可能であるとともに、例えば車両のクラッシャブルゾーンを拡大することができる。
なお、網目状のフィルタシートからなるフィルタ3では、メッシュよりも下流側に乱流(カルマン渦)が生じやすく、還流ガスの熱的エネルギーの拡散性が向上する。したがって、このようなフィルタ3をEGR合流部材1内に配置することで、還流ガスの混合性を向上させることができる。
このように、本排気再循環装置によれば、フィルタリング性能を確保しつつ圧力損失を低く抑えることができ、還流ガスの流量を増大させることでエンジン11から排出されるNOxを減少させることができる。
[2.第二実施形態]
[2−1.EGR合流部材]
図4,図5を用いて、第二実施形態の吸排気システム10(排気再循環装置)のEGR合流部材21について詳述する。なお、第一実施形態のEGR合流部材1と同様の構成要素については同一の符号を用いて説明を省略する。
このEGR合流部材21は、環状部22及びくぼみ部4を備えて構成される。環状部22は、吸気管6aよりも大径のほぼ円筒状に形成された部位である。環状部22の頂面及び底面には、それぞれの面に対してほぼ垂直に吸気管6aが接続されている。吸気通路6は環状部22の内部をその筒軸方向に貫通している。以下、環状部22の筒面のうちの外側を外筒面22bと呼び、内側を内筒面22cと呼ぶ。
内筒面22cの内側には筒状のフィルタ23が固定され、フィルタ23の内部が吸気通路6として機能している。また、ここではフィルタ23が内筒面22cに対して一定の間隔をあけて設けられている。つまり、内筒面22cとフィルタ23との間の隙間寸法がほぼ一定となる位置にフィルタ23が設けられている。内筒面22cとフィルタ23との間の空間は、環状通路22aとして機能している。
外筒面22bには、通路5がほぼ垂直に接続されている。通路5の接続方向は、通路5が環状部22に接続される位置における外筒面22bの法線方向である。ここでは、図4に示すように、環状部22の右端部に対して通路5が右側から水平に接続されている。したがって、図中に白矢印で示すように、通路5内の還流ガスはフィルタ23の上方及び下方に二分され、内筒面22cに沿って流れる。
フィルタ23のメッシュ粗さは、外筒面22bと通路5との接続部に近い位置ほど(環状通路22a内における還流ガスの上流側ほど)細かく、外筒面22bと通路5との接続部から離れるに連れて粗く設定されている。ここでは、フィルタ23のメッシュ粗さが三段階に設定されている。
図4中で環状通路2a内における還流ガスの最も上流側に位置するフィルタ23のことを第一メッシュ23aと呼ぶ。第一メッシュ23aは、通路5から流入した還流ガスを正面から直接的に受ける部位である。また、還流ガスの流通方向の下流側のフィルタ23を順に、第二メッシュ23b,第三メッシュ23cと呼ぶ。第二メッシュ23bは、フィルタ23の上面及び下面をなす部位であり、第三メッシュ23cはフィルタ23の中心を挟んで第一メッシュ23aの反対側に位置する部位である。これらのメッシュ23a〜23cの粗さは、第一メッシュが最も細かく、第三メッシュが最も粗い。
本第一実施形態の構造では、通路5側に面して配置された第一メッシュ23aに流入する還流ガスの流速が大きく、環状通路22aの下流側となる第二メッシュ23bに流入する還流ガスの流速は小さい。また、環状通路22aの最下流側の第三メッシュ23cに流入する還流ガスの流速はさらに小さい。つまり、第一実施形態と同様に、フィルタ23は流入する還流ガスの流速が大きい位置ほど高いメッシュ密度となるように形成されている。
[2−2.作用,効果]
図4,図5に示すように、通路5からEGR合流部材1の内部に導入された還流ガスは、そのまま直進してフィルタ23の第一メッシュ23aの表面に衝突するため、第一メッシュ23aに流入する還流ガスの流速は比較的大きくなる。一方、第一メッシュ23aの表面で上下方向に二分された残りの還流ガスは、内筒面22cに沿って環状通路22aを流れる。これにより、下流側の第二メッシュ23bに流入する還流ガスの流速は比較的小さくなり、第三メッシュ23cに流入する還流ガスの流速はさらに小さくなる。
一方、フィルタ23のメッシュ粗さは、第一メッシュ23aが最も細かく、第二,第三メッシュ23b,23cの順に粗くなるように設定されているため、流速の大きい位置では流路抵抗が大きく、流速の小さい位置では流路抵抗が小さい。
したがって、図4に示すように、吸気通路6の全周のあらゆる位置から均一な流量で還流ガスが導入される。これにより、吸気通路6内における還流ガスと新気との混合を促進することができ、吸気管6aの断面方向についての温度分布を均一化することができる。また、フィルタ23上での熱の偏りも防止でき、フィルタ性能を維持しやすくすることができる。
このように、第二実施形態においても、第一実施形態と同様の効果を獲得することができる。
[3.その他]
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上述の各実施形態では、低圧EGR通路18と吸気通路6との合流部に設けられたEGR合流部材1,21を例示したが、同様のものを高圧EGR通路19と吸気通路6との合流部分に設けてもよいし、あるいは図示しない他のEGR通路上に介装してもよい。少なくとも、排気を排気系から吸気系へと導く還流路と吸気通路との合流部にフィルタ3を備えればよい。
また、上述の各実施形態では、フィルタ3,23のメッシュ粗さが段階的に異なるものとしたが、その意図はメッシュ粗さを還流ガスの流速に応じて変化させることで、フィルタ3,23面を通過する還流ガスの流れを均一にする点にある。したがって、メッシュ粗さの具体的な設定手法はこれに限定されることなく種々考えられ、例えば還流ガスの流入方向に対して垂直な面内におけるメッシュ粗さの分布を連続的に変化させてもよい。
なお、フィルタ3,23の具体的な形状や組成等に関しても任意であり、セラミックフィルタや帯電フィルタ,触媒付きフィルタといった種々のフィルタを用いることが可能である。少なくとも、還流ガスの流路抵抗を変化させる特性を有するものであればよい。また、フィルタ3,23を多角柱状に形成して、その柱軸を吸気通路6の流路方向に向けて配置してもよい。具体的な形状は、還流ガスの流路及び吸気通路6の形状に応じて設定することが考えられる。
また、上述の各実施形態のくぼみ部4は、環状通路2a内の下方に設けられていればよく、その具体的な位置は任意に設定することができる。例えば、EGR合流部材1の周囲に配置される各種装置レイアウトや清掃性を考慮して適宜の位置に設ければよい。
なお、開示の排気再循環装置は、ディーゼルエンジン及びガソリンエンジンの双方に適用することができる。
1 EGR合流部材(合流部)
2 環状部
2a 環状通路
3 フィルタ
4 くぼみ部
4a ボルト穴(開口部)
4b ボルト(閉塞部材)
5 通路(還流路)
6 吸気通路
6a 吸気管
7 排気通路
8 EGRクーラ
9 スロットルバルブ
10 吸排気システム(排気再循環装置)
11 エンジン(内燃機関)
13 EGRクーラ
18 低圧EGR通路(還流路)
19 高圧EGR通路(還流路)
21 EGR合流部材(合流部)
22 環状部
22a 環状通路
23 フィルタ

Claims (6)

  1. 排気通路及び吸気通路にまたがって設けられ、排気圧を用いて内燃機関に過給する過給器と、
    該過給器よりも該排気通路の下流側に設けられた触媒と、
    該排気通路における該触媒の下流側と、該吸気通路における該過給器の上流側との間を接続して、該内燃機関の排気の一部を排気通路から吸気通路側へと戻す還流路と、
    該吸気通路と該還流路との間に形成され、該吸気通路と該還流路とを連通する合流部と、
    該合流部に設けられ、還流ガスに含まれる異物を捕集するフィルタと
    該合流部よりも上流側の該還流路上に設けられ、該還流ガスを冷却する冷却装置と、
    を備えたことを特徴とする、排気再循環装置。
  2. 該フィルタ該フィルタに流入する該還流路内の該還流ガスの流速が大きい位置ほど高いメッシュ密度を有する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の排気再循環装置。
  3. 該合流部が、該吸気通路の周囲を囲むように環状に形成されるとともに、該還流路から導入された該還流ガスを循環させる環状通路を有し、
    該フィルタが、該環状通路と該吸気通路とを区画するとともに該吸気通路の全周にわたって設けられている
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の排気再循環装置。
  4. 該環状通路は、該環状通路の内周面に沿って流れる該還流ガス流れの下流側ほど幅が狭くなるように形成されている
    ことを特徴とする、請求項3に記載の排気再循環装置。
  5. 該環状通路の内部において下方に凹んだ形状に形成されたくぼみ部をさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項3又は4に記載の排気再循環装置。
  6. 該くぼみ部の底面に形成された開口部と、
    磁性材料を含有し、該開口部を閉塞する閉塞部材とをさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項5に記載の排気再循環装置。
JP2010020433A 2010-02-01 2010-02-01 排気再循環装置 Expired - Fee Related JP5413221B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010020433A JP5413221B2 (ja) 2010-02-01 2010-02-01 排気再循環装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010020433A JP5413221B2 (ja) 2010-02-01 2010-02-01 排気再循環装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011157879A JP2011157879A (ja) 2011-08-18
JP5413221B2 true JP5413221B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=44590039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010020433A Expired - Fee Related JP5413221B2 (ja) 2010-02-01 2010-02-01 排気再循環装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5413221B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106233113A (zh) * 2014-04-22 2016-12-14 三菱重工机械科技株式会社 轮胎保持装置、具备该轮胎保持装置的轮胎测试系统

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06123213A (ja) * 1992-10-09 1994-05-06 Muto Isamu ディーゼルエンジンの排気ガス浄化装置
JPH10325367A (ja) * 1997-05-27 1998-12-08 Nissan Motor Co Ltd エンジンの排気ガス還流装置
JP2001132555A (ja) * 1999-11-04 2001-05-15 Hideo Kawamura エンジンのegr装置に設けた水分離装置
US7805926B2 (en) * 2007-04-30 2010-10-05 Caterpillar Inc Exhaust treatment system having an acidic debris filter
JP2009108701A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気還流装置
US8333065B2 (en) * 2008-03-31 2012-12-18 Caterpillar Inc. System for detecting sulfuric acid

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106233113A (zh) * 2014-04-22 2016-12-14 三菱重工机械科技株式会社 轮胎保持装置、具备该轮胎保持装置的轮胎测试系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011157879A (ja) 2011-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8122717B2 (en) Integration of an exhaust air cooler into a turbocharger
JP5047352B2 (ja) 排気ターボ過給機のハウジング構造
JP5263191B2 (ja) 内燃機関の流体濾過冷却装置
RU2446290C2 (ru) Система с защищенным турбонагнетателем в трубопроводе рециркуляции отработавших газов
EP2342446B1 (en) Module integrating mixer and particulate separator into a common housing and an engine breathing system having the module
JP2012518115A (ja) ターボ過給機付き往復動エンジンの排気マニホールド
JP6051881B2 (ja) 内燃機関とegrガス混合装置
JP6119110B2 (ja) 低圧ループegr装置
JP2012149558A (ja) 内燃機関の排気再循環装置
JP5742452B2 (ja) 内燃機関の排気再循環装置
JP5413221B2 (ja) 排気再循環装置
WO2010114431A1 (en) Internal combustion engine with an egr cooling system
US20150377194A1 (en) Internal-combustion-engine supercharger
GB2504096A (en) Turbocharger compressor housing with EGR inlet and mixer
KR100745109B1 (ko) 디젤엔진의 배기가스 정화장치용 필터장치
JP2010156272A (ja) 内燃機関のegr装置及びegrフィルタ
JP2010242662A (ja) 低圧egr通路用異物捕集装置
KR20060136014A (ko) 디젤엔진의 배기가스 정화장치용 필터장치
JP2010222975A (ja) 排気ガス還流装置
CN104863757B (zh) 排气混合系统
JP2007192153A (ja) Egr装置
EP2746563B1 (en) An exhaust gas recirculation mixer
KR20110071315A (ko) Egr 쿨러
JP2010169013A (ja) 内燃機関のegr装置
JP2005054620A (ja) 過給機付内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120229

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131028

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5413221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees