JP5413019B2 - 放射線画像処理装置、放射線画像処理方法及び放射線画像処理プログラム - Google Patents
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Description
図1は、中動物用の大型ガンマカメラの一実施の形態を概略的に示した構成図である。
図4は、本発明に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
最初に、RAWデータに基づいて、XY二次元空間範囲の位置情報(X,Y) {検出器の仕様上4096×4096固定}をより小さい画素数(x,y){検出器に装着するシンチレータの画素パターンに基づき設定、100×100程度で可変値}で定義される二次元画像にアドレス変換するためのXYアドレス変換テーブルと、有効範囲内のz値のみを抽出するためのzアドレス変換テーブルを作成する。このとき、図2に示すように、二台の検出器103a、103bが設置されている場合、各検出器に対応した2種類のXYアドレス変換テーブルとzアドレス変換テーブルを作成する必要がある。
時刻1:B(1)、R(1)、A(1)
時刻2:検出器103a、X座標1、Y座標1、Z値1
時刻3:検出器103a、X座標2、Y座標2、Z値2
時刻4:検出器103a、X座標3、Y座標3、Z値3
時刻5:検出器103a、X座標4、Y座標4、Z値4
時刻6:検出器103a、X座標5、Y座標5、Z値5
[ディレクトリ情報]
総フレーム数:1
フレーム1:時刻1、B(1)、R(1)、A(1)、データポインタ1
(最終) :時刻6、B(1)、R(1)、A(1)、データポインタ6
[RAWデータ]
データポインタ1、X座標1、Y座標1、Z値1
データポインタ2、X座標2、Y座標2、Z値2
データポインタ3、X座標3、Y座標3、Z値3
データポインタ4、X座標4、Y座標4、Z値4
データポインタ5、X座標5、Y座標5、Z値5
続いて、上述した手法により作成されたXYアドレス変換テーブル及びzアドレス変換テーブルを使用して、実際の中動物等の被検体から放射されたフォトンのRAWデータに基づいて、より小さい画素数{100×100程度}で定義される二次元画像を生成する手順について説明する。
ベッド移動モードでは、ガントリー102は静止させた状態で、ベッド101を軸線上を移動させながら撮像を行なう。従って、回転角度A(n)と反復パラメータR(n)はnの値にかかわらず一定で、軸方向位置B(n)のみ変動する。検出器103aにて検出された各フォントのRAWデータと検出条件のデータは、外部機器接続部23を介して画像処理装置2内の記憶部23に時刻1から順に時系列に取り込まれる。以下は検出器103aを使用している場合であるが、図2及び図3に示すように、二台の検出器103a、103bが設置されている場合、検出器ごとに以下のようなRAWデータを収集し、各々のRAWデータに対して以下の手順で2種類のXYアドレス変換テーブルとzアドレス変換テーブルを独立して作成するようにする。
時刻2:検出器103a、X座標1、Y座標1、Z値1
時刻3:検出器103a、X座標2、Y座標2、Z値2
時刻4:検出器103a、X座標3、Y座標3、Z値3
時刻5:検出器103a、X座標4、Y座標4、Z値4
時刻6:B(2)、R(1)、A(1)
時刻7:検出器103a、X座標5、Y座標5、Z値5
時刻8:検出器103a、X座標6、Y座標6、Z値6
時刻9:検出器103a、X座標7、Y座標7、Z値7
時刻10:検出器103a、X座標8、Y座標8、Z値8
[ディレクトリ情報]
総フレーム数:2
フレーム1:時刻1、B(1)、R(1)、A(1)、データポインタ1
フレーム2:時刻6、B(2)、R(1)、A(1)、データポインタ5
(最終) :時刻10、B(2)、R(1)、A(1)、データポインタ9
[RAWデータ]
データポインタ1、X座標1、Y座標1、Z値1
データポインタ2、X座標2、Y座標2、Z値2
データポインタ3、X座標3、Y座標3、Z値3
データポインタ4、X座標4、Y座標4、Z値4
データポインタ5、X座標5、Y座標5、Z値5
データポインタ6、X座標6、Y座標6、Z値6
データポインタ7、X座標7、Y座標7、Z値7
データポインタ8、X座標8、Y座標8、Z値8
断続回転モードでは、ガントリー102は、所定間隔の角度で指定周期だけ反復回転させる。所定間隔の角度とは、例えば0度と90度などであり、各回転角度で静止撮像する。ベッド101は一連の反復回転操作が終了後に所定間隔だけ移動させて同様な処理を継続するのが一般的な使用形態であるが、以下説明ではベッド101は初期位置B(1)にあるものとする。従って、回転角度A(n)と反復パラメータR(n)は変化し、軸方向位置B(n)は一定である。以下は検出器103aを使用している場合であるが、図2及び図3に示すように、二台の検出器103a、103bが設置されている場合、検出器ごとに以下のようなRAWデータを収集し、各々のRAWデータに対して以下の手順で2種類のXYアドレス変換テーブルとzアドレス変換テーブルを独立して作成するようにする。
時刻2:検出器103a、X座標1、Y座標1、Z値1
時刻3:検出器103a、X座標2、Y座標2、Z値2
時刻4:B(1)、R(1)、A(2)
時刻5:検出器103a、X座標3、Y座標3、Z値3
時刻6:検出器103a、X座標4、Y座標4、Z値4
時刻7:B(1)、R(2)、A(2)
時刻8:検出器103a、X座標5、Y座標5、Z値5
時刻9:検出器103a、X座標6、Y座標6、Z値6
時刻10:B(1)、R(2)、A(1)
時刻11:検出器103a、X座標7、Y座標7、Z値7
時刻12:検出器103a、X座標8、Y座標8、Z値8
[ディレクトリ情報]
総フレーム数:4
フレーム1:時刻1、B(1)、R(1)、A(1)、データポインタ1
フレーム2:時刻4、B(1)、R(1)、A(2)、データポインタ3
フレーム3:時刻7、B(1)、R(2)、A(2)、データポインタ5
フレーム4:時刻10、B(1)、R(2)、A(1)、データポインタ7
(最終) :時刻12、B(1)、R(2)、A(1)、データポインタ9
[RAWデータ]
データポインタ1、X座標1、Y座標1、Z値1
データポインタ2、X座標2、Y座標2、Z値2
データポインタ3、X座標3、Y座標3、Z値3
データポインタ4、X座標4、Y座標4、Z値4
データポインタ5、X座標5、Y座標5、Z値5
データポインタ6、X座標6、Y座標6、Z値6
データポインタ7、X座標7、Y座標7、Z値7
データポインタ8、X座標8、Y座標8、Z値8
次に、二次元画像データの生成について説明する。
生成された二次元画像データに対し、均一化補正処理を行なってもよい。
SPECT装置1を中動物等に適用する場合、被検体が大きくなることに伴い、ガンマカメラのシンチレータの画素数を高精細化させることが好ましい。しかし、シンチレータの画素数の高精細化には微細加工上の限界がある。そこで、XYアドレス変換テーブルを作成する際、擬似的に画素数を増やすことにより、解像度を擬似的に向上させることができる。
SPECT装置1を中動物等に適用する場合、被検体が大きくなることに伴い、z値のエネルギー分解能も増大し、z値の有効範囲を定義するためのzアドレス変換テーブルを作成する際、z値の有効範囲に誤差が発生する確率が増える。そのため、操作者がz値の有効範囲を指定(修正)できるよう構成することが好ましい。
上述した「断続回転モード」のフレーム収納の場合、RAWデータを4種類の検出条件ごとに4つのフレームに分類したが、同一回転角度A(n)ごとに1つのフレームに統合して収納してもよい。言い換えれば、反復パラメータR(n)の変化は考慮しない。そうすると、総フレーム数は減少する代わりに各フレームのフォトン頻度が増加し画像の感度が向上する。以下に、フレーム収納例を示す。オリジナルのRAWデータは時系列の配置になっているが、下記例では角度別にソートし、オリジナルのデータポインタ7とデータポインタ8をデータポインタ3とデータポインタ4に繰り上げている。
総フレーム数:2
フレーム1:時刻1、B(1)、R(1)、A(1)、データポインタ1
フレーム2:時刻4、B(1)、R(1)、A(2)、データポインタ5
(最終) :時刻12、B(1)、R(2)、A(1)、データポインタ9
[RAWデータ]
データポインタ1、X座標1、Y座標1、Z値1
データポインタ2、X座標2、Y座標2、Z値2
データポインタ3、X座標7、Y座標7、Z値7
データポインタ4、X座標8、Y座標8、Z値8
データポインタ5、X座標3、Y座標3、Z値3
データポインタ6、X座標4、Y座標4、Z値4
データポインタ7、X座標5、Y座標5、Z値5
データポインタ8、X座標6、Y座標6、Z値6
上述した実施形態では、「ベッド移動モード」及び「断続回転モード」の場合のフレーム収納例について説明したが、その他のフレーム収納の変形例について説明する。
連続回転モードでは、ガントリー102は、連続的に(例えば、0.1度毎に)指定周期だけ反復回転させる。回転動作を止めずに検出器103を動かしながら動画撮像する。ベッド101は一連の反復回転操作が終了後に所定間隔だけ移動させて同様の処理を継続するのが一般的な使用形態であるが、以下説明ではベッド101は初期位置B(1)にあるものとする。従って、回転角度A(n)と反復パラメータR(n)は変化し、軸方向位置B(n)は一定である。
時刻2:検出器103a、X座標1、Y座標1、Z値1
時刻3:B(1)、R(1)、A(2)
時刻4:検出器103a、X座標2、Y座標2、Z値2
時刻5:B(1)、R(1)、A(3)
時刻6:検出器103a、X座標3、Y座標3、Z値3
時刻7:B(1)、R(1)、A(4)
時刻8:検出器103a、X座標4、Y座標4、Z値4
時刻9:B(1)、R(2)、A(4)
時刻10:検出器103a、X座標5、Y座標5、Z値5
時刻11:B(1)、R(2)、A(3)
時刻12:検出器103a、X座標6、Y座標6、Z値6
時刻13:B(1)、R(2)、A(2)
時刻14:検出器103a、X座標7、Y座標7、Z値7
時刻15:B(1)、R(2)、A(1)
時刻16:検出器103a、X座標8、Y座標8、Z値8
[ディレクトリ情報]
総フレーム数:4
フレーム1:時刻1、B(1)、R(1)、A(1)、データポインタ1
フレーム2:時刻5、B(1)、R(1)、A(3)、データポインタ3
フレーム3:時刻9、B(1)、R(2)、A(4)、データポインタ5
フレーム4:時刻13、B(1)、R(2)、A(2)、データポインタ7
(最終) :時刻16、B(1)、R(2)、A(1)、データポインタ9
[RAWデータ]
データポインタ1、X座標1、Y座標1、Z値1
データポインタ2、X座標2、Y座標2、Z値2
データポインタ3、X座標3、Y座標3、Z値3
データポインタ4、X座標4、Y座標4、Z値4
データポインタ5、X座標5、Y座標5、Z値5
データポインタ6、X座標6、Y座標6、Z値6
データポインタ7、X座標7、Y座標7、Z値7
データポインタ8、X座標8、Y座標8、Z値8
上述した「連続回転モード」のフレーム収納の場合、反復パラメータR(n)の変化は考慮せず、回転角度A(1)とA(2)のときの往路(反復パラメータR(1))と回転角度A(2)とA(1)のときの復路(反復パラメータR(2))、回転角度A(3)とA(4)のときの往路(反復パラメータR(1))と回転角度A(4)とA(3)のときの復路(反復パラメータR(2))の2つのフレームに分類してもよい。そうすると、総フレーム数は減少する代わりに各フレームのフォトン頻度が増加し画像の感度が向上する。以下に、フレーム収納例を示す。オリジナルのRAWデータは時系列の配置になっているが、下記例では角度別にソートし、オリジナルのデータポインタ7とデータポインタ8をデータポインタ3とデータポインタ4に繰り上げている。
総フレーム数:2
フレーム1:時刻1、B(1)、R(1)、A(1)、データポインタ1
フレーム2:時刻5、B(1)、R(1)、A(3)、データポインタ5
(最終) :時刻16、B(1)、R(2)、A(1)、データポインタ9
[RAWデータ]
データポインタ1、X座標1、Y座標1、Z値1
データポインタ2、X座標2、Y座標2、Z値2
データポインタ3、X座標7、Y座標7、Z値7
データポインタ4、X座標8、Y座標8、Z値8
データポインタ5、X座標3、Y座標3、Z値3
データポインタ6、X座標4、Y座標4、Z値4
データポインタ7、X座標5、Y座標5、Z値5
データポインタ8、X座標6、Y座標6、Z値6
「連続回転モード」において、ガントリー102が連続的に等速で回転している場合には、時間を検出条件としてもよい。つまり、画像処理装置2は、各RAWデータを検出時刻に基づいて所定時間間隔Tで分類する。
総フレーム数:3
フレーム1:時刻1、B(1)、R(1)、A(1)、データポインタ1
フレーム2:時刻7、B(1)、R(1)、A(4)、データポインタ4
フレーム3:時刻13、B(1)、R(2)、A(2)、データポインタ7
(最終) :時刻16、B(1)、R(2)、A(2)、データポインタ9
[RAWデータ]
データポインタ1、X座標1、Y座標1、Z値1
データポインタ2、X座標2、Y座標2、Z値2
データポインタ3、X座標3、Y座標3、Z値3
データポインタ4、X座標4、Y座標4、Z値4
データポインタ5、X座標5、Y座標5、Z値5
データポインタ6、X座標6、Y座標6、Z値6
データポインタ7、X座標7、Y座標7、Z値7
データポインタ8、X座標8、Y座標8、Z値8
11 制御部
12 記憶部
13 外部機器接続部
14 表示部
15 入力部
16 バス
Claims (8)
- 撮像対象である被検体が放射するフォトンを検出するフォトン検出手段と、
前記フォトン検出手段により検出された各フォトンが有するXY二次元空間範囲における検出位置情報(X,Y)を取得し、かつ、前記各フォトンのエネルギー値をz値として取得するフォトン情報取得手段と、
前記各フォトンが検出された際の検出条件を検出条件情報として取得する検出条件情報取得手段と、
前記各フォトンについて、前記フォトン情報取得手段により取得された検出位置情報(X,Y)及びz値と、前記検出条件情報取得手段により取得された検出条件情報と、を夫々対応付けて記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
各前記検出位置情報(X,Y)及びz値を、対応する前記検出条件情報に基づいて、同一検出条件毎に分類する分類手段と、
各前記検出位置情報(X,Y)を、前記XY二次元空間範囲にて定められる画素数よりも小さい画素数で定義される二次元画像における変換位置情報(x,y)(x<Xかつy<Y) にアドレス変換する変換手段と、
前記各フォトンの前記z値が、前記変換位置情報(x,y)に基づいて予め定められた有効範囲内か否かを判定する判定手段と、
判定の結果、前記フォトンの前記z値が、予め定義された有効範囲内である場合には、前記分類手段による分類毎に、各前記フォトンについて、前記各フォトンに対応する前記変換位置情報(x,y)が示す前記二次元画像上の位置におけるフォトン出力頻度を前記z値の如何にかかわらずカウントアップして、前記変換位置情報(x,y)毎にフォトン出力頻度を計測する計測手段と、
前記変換位置情報(x,y)に対応する前記フォトン出力頻度に基づいて、前記分類手段による分類毎に、前記二次元画像を示す二次元画像データを生成する生成手段と、
装置校正用の被検体が放出するフォトンを検出する校正フォトン検出手段と、
前記校正フォトン検出手段により検出された各フォトンが有するXY二次元空間範囲における校正フォトン検出位置情報(X,Y)を取得し、かつ、前記各フォトンのエネルギー値をz値として取得する校正フォトン情報取得手段と、
前記校正フォトン検出手段により検出された各前記フォトンについて、対応する前記校正フォトン検出位置情報(X,Y)が示す前記XY二次元空間範囲におけるフォトン出力頻度を前記z値の如何にかかわらずカウントアップして、前記XY二次元空間範囲に対応する二次元固定長配列を作成し、当該XY二次元空間範囲に対応する二次元固定長配列の前記フォトン出力頻度に基づいて、前記変換手段がアドレス変換する際のXYアドレス変換テーブルを作成するXYアドレス変換テーブル作成手段と、
前記XYアドレス変換テーブルを参照して、前記校正フォトン検出位置情報(X,Y)を前記二次元画像における前記変換位置情報(x,y)に変換し、各前記フォトンについて、前記各フォトンに対応する前記変換位置情報(x,y)が示す前記二次元画像上の位置におけるフォトン出力頻度として前記z値別にカウントアップして、前記変換位置情報(x,y)及びz値に基づく三次元固定長配列を作成する三次元固定長配列作成手段と、
前記三次元固定長配列に基づいて、前記二次元画像上の各位置(x,y)におけるz値の有効範囲を定義するためのzアドレス変換テーブルを作成するzアドレス変換テーブル作成手段と、を有し、
前記変換手段は、前記XYアドレス変換テーブル作成手段により作成されたXYアドレス変換テーブルに基づいて、各前記校正フォトン検出位置情報(X,Y)を、前記二次元画像における変換位置情報(x,y)にアドレス変換し、
前記判定手段は、前記zアドレス変換テーブルにより作成されたzアドレス変換テーブルの前記変換位置情報(x,y)における値に基づいて、前記各フォトンの前記z値が、予め定められた有効範囲内か否かを判定することを特徴とする放射線画像処理装置。 - 前記フォトン検出手段は複数の検出器により構成され、前記フォトン情報取得手段および前記検出条件情報取得手段は複数の検出器に対応して、複数セットの検出位置情報(X,Y)及びz値、および検出条件情報を取得し、
前記記憶制御手段は、各前記検出器の夫々の検出位置情報(X,Y)及びz値、および検出条件情報を対応付けて前記記憶手段に記憶し、
前記分類手段は、前記各検出器に対応して取得された前記複数セットの検出位置情報(X,Y)及びz値および検出条件情報に基づいて、各セットごとに同一検出条件毎に分類し、
前記変換手段は、各前記検出位置情報(X,Y)に対して、当該検出位置情報(X,Y)が取得された検出器に対応する夫々のXYアドレス変換テーブルを用いてアドレス変換し、
前記判定手段は前記各フォトンの前記z値が、当該z値が取得された検出器に対応する夫々のzアドレス変換テーブルであって、前記二次元画像上の各位置(x,y)におけるz値の有効範囲を定義するための各前記zアドレス変換テーブルに基づいて、前記各フォトンの前記z値が、予め定められた有効範囲内か否かを判定し、
前記計測手段は、前記フォトン出力頻度として、複数の前記検出器に対応する複数の二次元画像上の位置におけるフォトン出力頻度を、夫々独立して計測するようにし、
前記生成手段は、前記複数の検出器毎に、かつ前記分類手段による分類毎に、複数の前記二次元画像データを生成し、
前記校正フォトン検出手段は、複数の検出器により構成され、
前記校正フォトン情報取得手段は、前記各検出器に対応して、複数セットの校正フォトン検出位置情報(X,Y)とz値を取得し、
前記XYアドレス変換テーブル作成手段は、前記各検出器に対応する複数の前記XYアドレス変換テーブルを作成し、
前記三次元固定長配列作成手段は、前記各検出器に対応する複数の三次元固定長配列を作成し、
前記zアドレス変換テーブル作成手段は、前記各検出器に対応する複数のzアドレス変換テーブルを作成するようにし、
前記変換手段は、前記各検出器に対応して作成されたXYアドレス変換テーブルに基づいて、前記検出器ごとに取得された各前記検出位置情報(X,Y)を、前記各検出器に対応する前記二次元画像における変換位置情報(x,y)にアドレス変換し、
前記判定手段は、前記各検出器に対応して作成された前記zアドレス変換テーブルの前記各検出器に対応する前記変換位置情報(x,y)における値に基づいて、前記各フォトンの前記z値が、予め定められた有効範囲内か否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像処理装置。 - 前記被検体は台上に支持されており、かつ、前記フォトン検出手段に含まれるカメラが前記台の周囲を回転可能に支持されており、かつ、前記台が前記カメラの回転円弧の中心を移動軸として移動する場合に、
前記検出条件は、前記各フォトンが検出された際の前記カメラの回転角度、前記台の軸方向位置の少なくとも何れかを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放射線画像処理装置。 - 前記カメラは、前記台の周囲を反復回転する場合に、前記検出条件は、前記各フォトンが検出された際の前記カメラの回転角度、前記台の軸方向位置、前記反復回転における反復回数、の少なくとも何れかを含むことを特徴とする請求項3に記載の放射線画像処理装置。
- 前記検出条件は、少なくとも前記各フォトンが検出された際の検出時刻を更に含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の放射線画像処理装置。
- 前記XYアドレス変換テーブル作成手段は、
前記校正フォトン検出位置情報が示す前記XY二次元空間範囲における前記フォトン出力頻度に基づいて所定手法により抽出されたピーク点であって、隣接する4つの前記ピーク点からなる四角形の重心点を各々決定する重心点決定手段と、
隣接する4つの前記重心点を直線で連結し、当該直線で形成された重心点四角形を生成する重心点四角形生成手段と、
前記重心点四角形のいずれかの重心点と、隣接している2つの重心点との2つの中点と、中央に位置するピーク点とを4つの直線で連結させて4分割四角形を生成する4分割四角形生成手段と、
前記4分割四角形の所定方向の頂点に位置する画素が有するアドレス情報を、当該4分割四角形に含まれる前記画素の前記アドレス情報として夫々決定するアドレス情報決定手段と、
を有し、
全ての前記4分割四角形にかかる前記所定方向は同一方向であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の放射線画像処理装置。 - 撮像対象である被検体から放射されるフォトンを検出する検出器と放射線画像処理装置による放射線画像処理方法であって、
前記画像処理装置が、
前記検出器により検出された各フォトンが有するXY二次元空間範囲における検出位置情報(X,Y)と、前記各フォトンのエネルギー値を示すz値と、を取得するフォトン情報取得ステップと、
前記各フォトンが検出された際の検出条件を検出条件情報として取得する検出条件情報取得ステップと、
前記各フォトンについて、前記フォトン情報取得ステップにて取得された検出位置情報(X,Y)及びz値と、前記検出条件情報取得ステップにて取得された検出条件情報と、を夫々対応付けて記憶手段に記憶させるステップと、
各前記検出位置情報(X,Y)及びz値を、対応する前記検出条件情報に基づいて、同一検出条件毎に分類するステップと、
各前記検出位置情報(X,Y)を、前記XY二次元空間範囲にて定められる画素数よりも小さい画素数で定義される二次元画像における変換位置情報(x,y)(x<Xかつy<Y)にアドレス変換する変換ステップと、
前記各フォトンの前記z値が、前記変換位置情報(x,y)に基づいて予め定められた有効範囲内か否かを判定する判定ステップと、
判定の結果、前記フォトンの前記z値が、予め定義された有効範囲内である場合には、分類毎に、各前記フォトンについて、前記各フォトンに対応する前記変換位置情報(x,y)が示す前記二次元画像上の位置におけるフォトン出力頻度を前記z値の如何にかかわらずカウントアップして、前記変換位置情報毎にフォトン出力頻度を計測するステップと、
前記変換位置情報(x,y)に対応する前記フォトン出力頻度に基づいて、分類毎に、前記二次元画像を示す二次元画像データを生成するステップと、
装置校正用の被検体が放出するフォトンを検出する校正フォトン検出ステップと、
前記校正フォトン検出ステップにより検出された各フォトンが有するXY二次元空間範囲における校正フォトン検出位置情報(X,Y)と、前記各フォトンのエネルギー値を示すz値と、を取得する校正フォトン情報取得ステップと、
前記校正フォトン検出ステップにより検出された各前記フォトンについて、対応する前記校正フォトン検出位置情報(X,Y)が示す前記XY二次元空間範囲におけるフォトン出力頻度を前記z値の如何にかかわらずカウントアップして、前記XY二次元空間範囲に対応する二次元固定長配列を作成し、当該XY二次元空間範囲に対応する二次元固定長配列の前記フォトン出力頻度に基づいて、前記変換ステップにてアドレス変換する際のXYアドレス変換テーブルを作成するXYアドレス変換テーブル作成ステップと、
前記XYアドレス変換テーブルを参照して、前記校正フォトン検出位置情報(X,Y)を前記二次元画像における前記変換位置情報(x,y)に変換し、各前記フォトンについて、前記各フォトンに対応する前記変換位置情報(x,y)が示す前記二次元画像上の位置におけるフォトン出力頻度として前記z値別にカウントアップして、前記変換位置情報(x,y)及びz値に基づく三次元固定長配列を作成する三次元固定長配列作成ステップと、
前記三次元固定長配列に基づいて、前記二次元画像上の各位置(x,y)におけるz値の有効範囲を定義するためのzアドレス変換テーブルを作成するzアドレス変換テーブル作成ステップと、を有し、
前記変換ステップは、前記XYアドレス変換テーブル作成ステップにより作成されたXYアドレス変換テーブルに基づいて、各前校正フォトン記検出位置情報(X,Y)を、前記二次元画像における変換位置情報(x,y)にアドレス変換し、
前記判定ステップは、前記zアドレス変換テーブルにより作成されたzアドレス変換テーブルの前記変換位置情報(x,y)における値に基づいて、前記各フォトンの前記z値が、予め定められた有効範囲内か否かを判定することを特徴とする放射線画像処理方法。 - コンピュータを、
撮像対象である被検体から放射された各フォトンが有するXY二次元空間範囲における検出位置情報(X,Y)と、各フォトンのエネルギー値を示すz値と、を検出器から取得するフォトン情報取得ステップと、
前記各フォトンが検出された際の検出条件を検出条件情報として取得する検出条件情報取得ステップと、
前記各フォトンについて、前記フォトン情報取得ステップにて取得された検出位置情報(X,Y)及びz値と、前記検出条件情報取得ステップにて取得された検出条件情報と、を夫々対応付けて記憶手段に記憶させるステップと、
各前記検出位置情報及びz値を、対応する前記検出条件情報に基づいて、同一検出条件毎に分類するステップと、
各前記検出位置情報(X,Y)を、前記XY二次元空間範囲にて定められる画素数よりも小さい画素数で定義される二次元画像における変換位置情報(x,y)(x<Xかつy<Y) にアドレス変換する変換ステップと、
前記各フォトンの前記z値が、前記変換位置情報(x,y)に基づいて予め定められた有効範囲内か否かを判定する判定ステップと、
判定の結果、前記フォトンの前記z値が、予め定義された有効範囲内である場合には、分類毎に、各前記フォトンについて、前記各フォトンに対応する前記変換位置情報(x,y)が示す前記二次元画像上の位置におけるフォトン出力頻度を前記z値の如何にかかわらずカウントアップして、前記変換位置情報(x,y)毎にフォトン出力頻度を計測するステップと、
前記変換位置情報(x,y)に対応する前記フォトン出力頻度に基づいて、分類毎に、前記二次元画像を示す二次元画像データを生成するステップと、
装置校正用の被検体から放射された各フォトンが有するXY二次元空間範囲における校正フォトン検出位置情報(X,Y)と、前記各フォトンのエネルギー値を示すz値と、を検出器から取得する校正フォトン情報取得ステップと、
前記装置校正用の被検体から放射された各フォトンについて、対応する前記校正フォトン検出位置情報(X,Y)が示す前記XY二次元空間範囲におけるフォトン出力頻度を前記z値の如何にかかわらずカウントアップして、前記XY二次元空間範囲に対応する二次元固定長配列を作成し、当該XY二次元空間範囲に対応する二次元固定長配列の前記フォトン出力頻度に基づいて、前記変換ステップにてアドレス変換する際のXYアドレス変換テーブルを作成するXYアドレス変換テーブル作成ステップと、
前記XYアドレス変換テーブルを参照して、前記校正フォトン検出位置情報(X,Y)を前記二次元画像における前記変換位置情報(x,y)に変換し、各前記フォトンについて、前記各フォトンに対応する前記変換位置情報(x,y)が示す前記二次元画像上の位置におけるフォトン出力頻度として前記z値別にカウントアップして、前記変換位置情報(x,y)及びz値に基づく三次元固定長配列を作成する三次元固定長配列作成ステップと、
前記三次元固定長配列に基づいて、前記二次元画像上の各位置(x,y)におけるz値の有効範囲を定義するためのzアドレス変換テーブルを作成するzアドレス変換テーブル作成ステップと、を有し、
前記変換ステップは、前記XYアドレス変換テーブル作成ステップにより作成されたXYアドレス変換テーブルに基づいて、各前記校正フォトン検出位置情報(X,Y)を、前記二次元画像における変換位置情報(x,y)にアドレス変換し、
前記判定ステップは、前記zアドレス変換テーブルにより作成されたzアドレス変換テーブルの前記変換位置情報(x,y)における値に基づいて、前記各フォトンの前記z値が、予め定められた有効範囲内か否かを判定するよう機能させることを特徴とする放射線画像処理プログラム。
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