JP5412373B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、電源側と負荷側とを2本のケーブル(例えば、正側と負側のケーブル)で接続する際、あるいは有極性部品を2本のケーブルで並列接続する際に用いられる正側コネクタと負側コネクタの誤接続を防止するコネクタに関し、例えば、複数の太陽電池モジュールの正負側を並列接続するコネクタに適用して好適なコネクタに関する。
従来から、複数の太陽電池モジュールを並列接続して大電力の直流出力を得、パワーコンディショナに供給し交流電力に変換する太陽光発電システムが提案されている(特許文献1)。上記のパワーコンディショナにより、前記直流出力が、商用周波数の電源に変換され家庭用あるいは産業用として電力系統連系に供される。
有極性部品である2つの太陽電池モジュールを並列接続する際に、正側と負側の2つのコネクタが必要とされる。
図を参照して、具体的に説明すると、図19に模式的に示すように、1個の太陽電池モジュール10は、太陽電池本体20に端子ボックス22が設けられる構造とされている。太陽電池本体20は、例えば、薄膜系太陽電池セルを採用可能であり、半導体層(光吸収層)が数10μm〜数μm以下の厚さをもち、Si系薄膜系と化合物薄膜系に分類され、更に化合物薄膜系には、II−VI族化合物型、カルコパイライト型等の種類がある。薄膜系太陽電池セルは、1枚のセルで50〜100[V]の電圧を発生できるため、1つの太陽電池本体20を、1〜3枚のセルで製作し、並直列接続することで、例えば、50〜1300[V]の電圧を確保することが容易である。
太陽電池本体20の一側面側には、端子ボックス22から2本のケーブル24、28がそれぞれ正側オス(雄)コネクタ12mと負側オスコネクタ16mに接続され、他側面側には、端子ボックス22から2本のケーブル26、30がそれぞれ正側メス(雌)コネクタ12fと負側メスコネクタ16fに接続される。すなわち、並列接続可能な太陽電池モジュール10は、コネクタ付きケーブル24、26、28、30が4本出ている構造になっている。
このように構成される太陽電池モジュール10は、図20Aに示すように、右側の太陽電池モジュール10の左側面側の正側メスコネクタ12fと負側メスコネクタ16fに対し、図20中、左側の太陽電池モジュール10の右側面側の正側オスコネクタ12mと負側オスコネクタ16mを接続することで、単体同士で並列接続することができる。
このように、太陽電池モジュール10には、正側接続用に、ケーブル付き正側オスコネクタ12mと、ケーブル付き正側メスコネクタ12fとが取り付けられて正側コネクタ12を形成し、負側接続用に、ケーブル付き負側オスコネクタ16mと、ケーブル付き負側メスコネクタ16fとが取り付けられて負側コネクタ16を形成する。
太陽電池モジュール10に適用されるコネクタとして、例えば、特許文献2に開示されたコネクタを挙げることができる。
この特許文献2に開示されたコネクタは、正側コネクタ12又は、負側コネクタ16のいずれにも使用することが可能であるが、後述するこの発明の一実施形態に係るコネクタと正負側で対をなすので、以降、理解の便宜のため、この明細書では、特許文献2に開示されたコネクタを、仮に、負側接続用に用いる負側コネクタ16(16mと16f)と称する。したがって、後述するこの発明の実施形態に係るコネクタを正側接続用に用いられる正側コネクタ12(12mと12f)と称する。
特許文献2に開示された負側コネクタ16は、図21〜図28に示すように、雄雌(オスメス)一対のハウジング110、120と、各ハウジング110、120内に取り付けられた一対の端子金具111、121(オス端子金具111、メス端子金具121、図21及び図22参照)とからなる。
オス側ハウジング110は、全体として円筒形をなし、その内部には円筒形のオス端子金具111が後方(図22の左方)から挿入されて同心状に保持されている。オス端子金具111の後端にはケーブル28が固着され、このケーブル28は、オス側ハウジング110の後端から外部へ同心状に導出されている。オス側ハウジング110の後端部外周には、ケーブル28との隙間をシールするためのゴム製の筒状シール部材113が嵌着されている。
オス側ハウジング110の前端部分は、オス端子金具111を隙間を開けて同心状に包囲する円筒形の嵌合部からなるオス側円筒部114とされ、このオス側円筒部114よりも更に前方の領域が筒状ガイド部115とされている。
このオス側円筒部114と筒状ガイド部115はオス側ハウジング110に対して同心状に形成されている。また、オス側円筒部114と筒状ガイド部115の内径は、それぞれ、軸方向において一定であるが、筒状ガイド部115の内径はオス側円筒部114の内径よりも少し大きい寸法とされている。このオス側円筒部114の内径寸法は、メス側ハウジング120のフード部であるメス側円筒部124(図22参照)が緊密に嵌合し得る寸法とされている。また、筒状ガイド部115の内周面は、メス側ハウジング120のOリング127が密着されるシール面115A(図22参照)とされている。
一方、メス側ハウジング120は、オス側ハウジング110と同様、全体として円筒形をなし、その内部には円筒形のメス端子金具121が後方(図22の右方)から挿入されて同心状に保持されている。メス端子金具121の後端にはケーブル30が固着され、このケーブル30は、メス側ハウジング120の後端から外部へ同心状に導出されている。メス側ハウジング120の後端部外周には、ケーブル30との隙間をシールするためのゴム製の筒状シール部材123が嵌着されている。この筒状シール部材123の外周面とメス側ハウジング120の外周面とは、ほぼ面一状に連なっている。
メス側ハウジング120の前端部分は、メス端子金具121を隙間を開けて同心状に包囲するメス側円筒部124(図21、図22参照)とされており、このメス側円筒部124はメス側ハウジング120に対して同心状に形成されている。メス側円筒部124の外径は、メス側ハウジング120の軸方向において一定であるとともに、オス側ハウジング110のオス側円筒部114に緊密に嵌合し得る寸法とされている。また、メス側円筒部124よりも後方部分はメス側円筒部124よりも径の大きいシール部125とされ、このシール部125の外周のシール溝にはOリング127が装着されている。
上記雄雌両ハウジング110、120は、互いに同心状に対向させて軸方向に互いに前進させることで嵌合され、メス側円筒部124の先端がオス側円筒部114の奥端面に突き当たったところで、正規の嵌合状態となる。この正規嵌合状態では、メス側円筒部124がオス側円筒部114に嵌入して雄雌両端子金具111、121が接続されるとともに、Oリング127が筒状ガイド部115のシール面115Aに密着して両ハウジング110、120のオス側円筒部114が水密状態にシールされる。
両ハウジング110、120を正規嵌合状態にロックするためのロック手段が設けられている。即ち、メス側ハウジング120には、その外周におけるシール部125よりも後方の位置に支持突部130(図21、図22、図27、図28参照)が形成されているとともに、この支持突部130から前方(図21及び図27の左方)へ片持ち状に延出するロックアーム131(図21、図22、図27、図28参照)が形成されている。ロックアーム131は、周方向において180°の角度間隔を開けて一対設けられている。
各ロックアーム131は、メス側ハウジング120の軸方向と概ね平行に延びていて、そのロックアーム131の先端はメス側円筒部124の中程位置まで達するとともに、径方向(メス側円筒部124に対して接近・離間する方向)への弾性撓みを可能とされている。かかるロックアーム131の先端外面(メス側円筒部124とは反対側の面)にはロック突起132が形成されている。このロック突起132の外面は、先端側が内を向くように傾斜した誘導斜面132A(図27参照)とされている。また、ロック突起132の後面は、軸方向(両ハウジング110,120の嵌合・離脱方向と平行な方向)に対して直角ではなく、後方(ロック用受け部140に係止する方向)へオーバーハング状に傾斜した係止面132Bとされている。この係止面132Bとロックアーム131の外面とは鋭角をなす。
一方、オス側ハウジング110においては、その筒状ガイド部115の外周前端部に、周方向において180°の角度間隔を空けて一対のロック用受け部140が形成されている。このロック用受け部140は貫通前後方向に貫通する逃がし孔141(図22参照)を有し、全体としてトンネル状をなしている。逃がし孔141には、ロックアーム131が内側へ弾性撓みした状態のまま貫通することができるようになっている。このロック用受け部140の後端面のうち外周側の領域は、両ハウジング110、120が正規嵌合した状態においてロックアーム131の係止面132Bに対して軸方向に対向する受け面140Aとされている。この受け面140Aは、軸方向に対して係止面132Bと同じ方向へ傾斜している。
両ハウジング110、120の嵌合過程では、ロックアーム131のロック突起132の誘導斜面132Aがロック用受け部140の逃がし孔141の前端縁に当接することによりロックアーム131が内側へ弾性撓みし、その弾性撓みしたロックアーム131は、ロック突起132を逃がし孔141の内周に摺接させつつ逃がし孔141内を進む。そして、両ハウジング110、120が正規嵌合状態に達すると、ロック突起132が逃がし孔141の内周から外れてロックアーム131が弾性復帰し、係止面132Bが受け面140Aに対して軸方向に対向し、もって両ハウジング110、120は離脱規制状態にロックされる。
この状態で両ハウジング110、120を離間させる方向へ引っ張ると、係止面132Bと受け面140Aの傾斜により、ロックアーム131は外側(ロック用受け部140から外れる方向とは逆の方向)への変位力を受けることになるため、ロック機能の信頼性に優れる。なお、このときに、係止面132Bの外端部(ロック突起132の突出端に近い側の端部)が受け面140Aに当接すると、ロック突起132が変形する虞があるが、係止面132Bの内側の端部(ロック突起132の基端部)が受け面140Aに当接するように、係止面132Bと受け面140Aの傾斜角度を設定しているので、ロック突起132が変形を来す虞はない。
また、メス側ハウジング120の支持突部130の形成されている領域とシール部125との間では段差状に径が変化しており、この支持突部130の形成されている領域の外周前端縁には、段差状に縮径し、且つシール部125よりも大径の段差状係合部133(図26、図27、図28参照)が形成されている。一方、オス側ハウジング110には、その筒状ガイド部115の前端から更に前方へ円弧状に延出する一対の弧状突部142(図22、図25参照)が形成されている。正規嵌合状態では、弧状突部142が段差状係合部133に外嵌するとともに、その弧状突部142の外面とメス側ハウジング120の外面とは、段差や隙間を空けずに概ね面一状に連なった状態となる。さらに、正規嵌合状態では、支持突部130の外面とロック用受け部140の外面とが、段差や隙間を空けずに概ね面一状に連なるようになっている。これにより、両ハウジング110、120の嵌合部分は、外観上すっきりと連なり、美観に優れている。
また、両ハウジング110、120を嵌合した状態では、弧状突部142が段差状係合部133の外周に嵌合されることにより、その両ハウジング110、120の外周に臨む嵌合部分がラビリンス構造となる。したがって、両ハウジング110、120の外周に水や塵埃等の異物が付着しても、その異物が弧状突部142と段差状係合部133との嵌合部分を通過して内部へ浸入する虞はない。即ち、この弧状突部142と段差状係合部133の嵌合構造により、防水、防塵の効果が発揮される。
また、一対のロックアーム131の内面間の間隔は筒状ガイド部115の外径よりも小さく設定されているとともに、筒状ガイド部115の外周には、ロック用受け部140の逃がし孔141に連なる逃がし溝143が形成されている。両ハウジング110、120が嵌合する際には、内側へ弾性撓みしたロックアーム131の内側部分が逃がし溝143内に進出する。即ち、逃がし溝143はロックアーム131の撓み空間を構成している。このように、ロックアーム131の撓み空間の一部をメス側ハウジング120の外周を凹ませることによって確保したので、ロックアーム131の位置を内側(軸心側)へ設定することができ、ひいては、コネクタ全体の小型化が実現されている。
さて、両ハウジング110、120を嵌合する際には、ロックアーム131とロック用受け部140とを周方向において位置合わせする必要があるが、目視によらずにロックアーム131とロック用受け部140とを位置合わせするために、位置決め手段とガイド手段が設けられている。位置決め手段は、オス側ハウジング110に設けた溝部144(図25参照)とメス側ハウジング120に設けたリブ部134(図27、図28参照)とからなる。溝部144は、オス側円筒部114の内周に形成され、軸方向に沿ってオス側円筒部114の全領域に亘って細長く延びている。かかる溝部144は、周方向においてロック用受け部140と対応するように180°の角度間隔の配置で一対形成されている。また、オス側円筒部114の内周面と筒状ガイド部115の内周面とは、その全周に亘り、オス側ハウジング110の軸方向に対してオス側円筒部114の奥側(後方)へ向けて縮径するように傾斜したテーパ面145(図25参照)を介して連なっており、このテーパ面145上においては溝部144の先端が開口されている。一方、リブ部134は、メス側ハウジング120のメス側円筒部124の外周に形成され、軸方向沿ってメス側円筒部124の全領域に亘って細長く延びている。かかるリブ部134は、周方向においてロックアーム131と対応するように180°の角度間隔の配置で一対形成されている。また、リブ部134の先端面は、メス側ハウジング120の軸方向に対し先端側が内側へ向くように傾斜した傾斜面135とされている。かかる溝部144とリブ部134とは、ロックアーム131とロック用受け部140とが周方向において係止可能に対応した状態でのみ嵌合するような配置とされている。また、溝部144とリブ部134が嵌合した状態では、両ハウジング110、120の周方向の相対回転は規制されるが、軸方向の嵌合動作は許容されるようになっている。
また、ガイド手段は、上記オス側ハウジング110の筒状ガイド部115によって構成される。この筒状ガイド部115の内径は、リブ部134の外面間の距離よりも僅かに大きい寸法とされている。したがって、メス側円筒部124が筒状ガイド部115内に挿入された状態では、両ハウジング110、120が概ね同心の状態を保ちつつ周方向に相対回転し得るようになっている。
両ハウジング110、120の嵌合過程においてメス側円筒部124が筒状ガイド部115内に進入した状態で、ロックアーム131とロック用受け部140の位置が周方向にずれている場合には、リブ部134の傾斜面135が筒状ガイド部115の奥のテーパ面145に当接し、それ以上のハウジング110、120の嵌合動作が阻止される。尚、このとき、ロックアーム131の先端はオス側ハウジング110とは干渉しない。この状態で両ハウジング110、120を筒状ガイド部115のガイド作用によって相対的に回転させるが、このとき、両ハウジング110、120を接近方向(嵌合方向)に押し付けるようにすることにより、テーパ面145と傾斜面135とが摺接し、その傾斜により両ハウジング110、120が高い精度の同心状態に保たれる。そして、回転角度が180°に達するより前に、溝部144とリブ部134とが整合する状態となり、両ハウジング110、120の嵌合動作が進み、メス側円筒部124がオス側円筒部114に嵌合されるとともに、ロックアーム131が弾性撓みしつつ逃がし孔141内に進入む。そして、両ハウジング110、120が正規嵌合状態に達すると、ロックアーム131とロック用受け部140との係合により両ハウジング110、120がロックされる。なお、溝部144とリブ部134の嵌合によってハウジング110、120間の周方向の遊動が規制されるので、ロックアーム131とロック用受け部140との係止動作が円滑に進む。
上述のように、ロックアーム131とロック用受け部140を2カ所に、且つ180°の間隔で設けているので、最大回転角度は、180°で済むとともに、厚さもハウジング110、120の外径とほぼ同じ寸法におさまっており、操作性と小型化の双方を両立させる構造となっている。
上記例では、溝部144とリブ部134の双方を軸方向に沿って長く延びる形態としたが、溝部のみを軸方向に延びる形態としてもよい。
上記例では、溝部144をオス側ハウジング110の内周に形成するとともに、リブ部134をメス側ハウジング120の外周に形成したが、溝部をメス側ハウジングの外周に形成、リブ部をオス側ハウジングの内周に形成してもよい。
上記例では、溝部144とリブ部134とを180°間隔で2つずつ配置したが、溝部とリブ部の周方向の配置と数は任意に変更・設定することができる。
特開2003−124490号公報([0003]) 特許3077696号公報
ところで、図21〜図28に示したコネクタ16を、図20Aに示した太陽電池モジュール10の並列接続に適用することを考えた場合、図20Bに示す誤接続、いわゆるてれこ接続を防止するために、例えば、負側オスコネクタ16mと負側メスコネクタ16fを構成する負側オス側ハウジング110と負側メス側ハウジング120並びにケーブル28、30は、その外観色を黒色とする一方、正側オスコネクタと正側メスコネクタを構成するオス側ハウジングとメス側ハウジング並びにケーブルは、その外観色を赤色として、負側と正側とで外観の色を違えて、並列接続に適用される。
この発明はこのような課題・考察を考慮してなされたものであり、正負等の極性のある電源と負荷との接続あるいは有極性部品間の接続(例えば、太陽電池モジュールの並列接続、電池とインバータとの間の接続、オーディオ再生装置のLR出力とオーディオアンプのLR入力との間の接続等)の際に、図21〜図28に示したコネクタ16を、上述したように、例として、負側接続用のコネクタ16として使用することを条件に、正側と負側とで、誤接続、いわゆるてれこ接続の発生を回避することを可能とする他方(実施形態では、仮に正側接続用という。)のコネクタを提供することを目的とする。
なお、図21〜図28に示したコネクタ16を、負側接続用のコネクタとして使用することを条件としたのは、上述したように、この発明に係る新たなコネクタの理解の便宜のためであり、もちろん、図21〜図28に示したコネクタ16を正側接続用のコネクタとして使用することができる。その場合には、この発明に係る新たなコネクタは、負側接続用のコネクタとして使用に供される。
この発明に係るコネクタは、ケーブル付きオス端子金具が内部に取り付けられたオス側円筒部を有するオス側ハウジングと、ケーブル付きメス端子金具が内部に取り付けられたメス側円筒部を有するメス側ハウジングとを、前記オス側円筒部と前記メス側円筒部とを嵌合乃至離間させることで、前記オスメス両端子金具同士を電気的に接続乃至非接続とするコネクタであって、前記メス側円筒部又は前記オス側円筒部のうち、一方の円筒部の外面側に軸方向に沿うリブ部が周方向に90゜角度間隔を空けて4個形成され、他方の円筒部の内面側に軸方向に沿い前記リブ部に嵌合する溝部が周方向に90゜間隔を空けて4個形成され、前記一方の円筒部の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れる前記リブ部により形成される4個の鍵凸部の形状が軸方向から見て左右非対称に形成されるともに、180度角度間隔を空けて形成される各2個の前記鍵凸部が点対称をなす形状に形成され、前記他方の円筒部の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れる前記溝部により形成される鍵穴凹部の形状が前記鍵凸部の形状に嵌合する相似形状に形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、一方の円筒部の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れる前記リブ部により形成される4個の鍵凸部の形状が軸方向から見て左右非対称に形成しているので、±90゜回転した状態では、嵌合されることがなく、180度角度間隔を空けて形成される各2個の前記鍵凸部が点対称をなす形状に形成しているので、180゜の回転した状態では、嵌合することができる。
なお、他方の円筒部の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れる前記溝部により形成される4個の各鍵穴凹部の幅を、上述した従前のコネクタ100のリブ部134(図8参照)の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れる前記リブ部134により形成される2個の鍵凸部の幅より狭く形成しておくことで、本発明に係るコネクタを、正負側一方の極性用に使用し、図21〜図28を参照して例として説明したコネクタを、他方の極性用に使用することで、正側と負側とで、外観の色を変更することなく、誤接続、いわゆるてれこ接続の発生を回避することができる。
この場合、前記一方の円筒部の外面側に形成される4個のリブ部は、前記一方の円筒部を有するハウジングを上下型により製造する際、前記上下型により、それぞれ2個のリブ部が鉛直線の線対称位置に形成されるようにされ、かつ前記上下型の離型方向にオーバーハングしない形状に形成されているようにすることで、前記上下型により、前記一方の円筒部の外面側に形成される4個のリブ部を有する当該一方の上下円筒部金型から容易に離型することができる。
この発明に係るコネクタによれば、正負等の極性のある有極性部品間の接続の際に、図21〜図28を参照して例として説明したコネクタを正側又は負側の一方の極性用のコネクタとして使用し、この発明に係るコネクタを他方の極性用のコネクタとして使用することで、正側と負側とで、誤接続、いわゆるてれこ接続の発生を回避することができる。
図1Aは、負側接続用メス側ハウジングの側面図である。図1Bは、図1AのIB−IB線拡大断面図である。 図2Aは、負側接続用オス側ハウジングの側面図である。図2Bは、図2AのIIB−IIB線略拡大断面図である。 図3Aは、この実施形態に係る正側接続用メス側ハウジングの側面図である。図3Bは、図3AのIIIB−IIIB線拡大断面図である。 図4Aは、この実施形態に係る正側接続用オス側ハウジングの側面図である。図4Bは、図4AのIVB−IVB線拡大断面図である。 図5A〜図5Hは、正側接続用メス側円筒部と、正側接続用オス側円筒部と、負側接続用メス側円筒部と、負側接続用オス側円筒部との間での嵌合(接続)の組み合わせパターンの確認図である。 図6A、図6Bは、負側メスコネクタと負側オスコネクタとからなる負側コネクタの模式図である。 オス側ハウジングのオス側円筒部近傍の軸方向の断面模式図である。 メス側ハウジングのメス側円筒部近傍の軸方向の断面模式図である。 図9A、図9Bは、正側メスコネクタと正側オスコネクタとからなる正側コネクタの模式図である。 オス側ハウジングのオス側円筒部近傍の軸方向の断面模式図である。 メス側ハウジングのメス側円筒部近傍の軸方向の断面模式図である。 左右スライド型の説明図である。 上下割型の説明図である。 上下の離型方向にオーバーハングしない形状の説明図である。 正側終端用キャップの外観模式図である。 図15に示した正側終端用キャップのメス側円筒部の断面模式図である。 負側終端用キャップの外観模式図である。 図17に示した負側終端用キャップのオス側円筒部の断面模式図である。 1個の太陽電池モジュールの模式図である。 図20Aは、太陽電池モジュール単体同士の並列接続が可能であることの説明図、図20Bは太陽電池モジュール単体同士の誤接続の可能性の説明図である。 両ハウジングの嵌合状態を示す断面図である。 両ハウジングを分離した状態の断面図である。 オス側ハウジングの平面図である。 オス側ハウジングの側面図である。 オス側ハウジングの正面図である。 メス側ハウジングの平面図である。 メス側ハウジングの側面図である。 メス側ハウジングの正面図である。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に参照する図面において、上記図19〜図28に示したものと同一のもの又は対応するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省略する。
図1Aは、図27に示した負側接続用メス側ハウジング120(符号は120nとする。)の側面図を再掲した図、図1Bは、図1Aの負側接続用メス側ハウジング120nのメス側円筒部124のIB−IB線拡大断面図である。
図2Aは、図24に示した負側接続用オス側ハウジング110(符号は110nとする。)の側面図を再掲した図、図2Bは、図2Aの負側接続用オス側ハウジング110nのオス側円筒部114のIIB−IIB線拡大断面図である。
図1A、図1Bにおいて、メス側円筒部124はメス側ハウジング120nに対して同心状に形成されている。メス側円筒部124の外径φ1は、メス側ハウジング120nの軸方向において一定であるとともに、図2Aに示すオス側ハウジング110nの内径φ2のオス側円筒部114(図2A、図2B参照)に緊密に嵌合し得る寸法とされている。
メス側円筒部124の外周には、リブ部134が形成され、リブ部134は、軸方向に沿ってメス側円筒部124の全領域に亘って細長く延びている。かかるリブ部134は、周方向においてロックアーム131と対応するように180°の角度間隔の配置で一対形成されている。また、リブ部134の先端面は、メス側ハウジング120nの軸方向に対し先端側が内側へ向くように傾斜した傾斜面135とされている。
一方、オス側円筒部114の内周には、前記リブ部134に嵌合する溝部144が形成され、溝部144は、軸方向に沿ってオス側円筒部114の全領域に亘って細長く延びている。かかる溝部144は、周方向においてロック用受け部140と対応するように180°の角度間隔の配置で一対形成されている。
溝部144とリブ部134とは、ロックアーム131とロック用受け部140とが周方向において係止可能に対応した状態でのみ嵌合するような配置とされている。また、溝部144とリブ部134が嵌合した状態では、両ハウジング110n、120nの周方向の相対回転は規制されるが、軸方向の嵌合動作は許容されるようになっている。
図1Bに示す、メス側円筒部124の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れるリブ部134により形成される2個の鍵凸部1の形状が軸方向から見て左右対称に形成されるともに、180度角度間隔を空けて形成される2個の前記鍵凸部1が点対称をなす形状に形成されている。
図2Bに示す、オス側円筒部114の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れる溝部144により形成される鍵穴凹部2の形状が前記鍵凸部1の形状に嵌合する僅かに大きい相似形状に形成されている。
図3Aは、この実施形態に係る正側接続用メス側ハウジング120pの側面図、図3Bは、図3Aの正側接続用メス側ハウジング120pのメス側円筒部224のIIIB−IIIB線拡大断面図である。
図4Aは、この実施形態に係る正側接続用オス側ハウジング110pの側面図、図4Bは、図4Aの正側接続用オス側ハウジング110pのオス側円筒部214のIVB−IVB線拡大断面図である。
図3A、図3Bにおいて、メス側円筒部224はメス側ハウジング120pに対して同心状に形成されている。メス側円筒部224の外径φ3(軸方向と直交する方向の断面形状)は、メス側ハウジング120pの軸方向において一定であるとともに、オス側ハウジング110pの内径φ4のオス側円筒部214に緊密に嵌合し得る寸法とされている。
図3Bに示すように、メス側円筒部224の外周には、リブ部234(234a、234b、234c、234d)が形成され、各リブ部234a、234b、234c、234dは、軸方向に沿ってメス側円筒部224の全領域に亘って細長く延びている。かかるリブ部234a、234b、234c、234dは、周方向においてロックアーム131と90゜の角度間隔を有し、かつ90°の角度間隔の配置で4個形成されている。
さらに、図3Bに示すように、メス側円筒部224の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れるリブ部234a、234b、234c、234dにより形成される4個の鍵凸部3a、3b、3c、3dの形状が軸方向から見て左右非対称に形成されるともに、180度角度間隔を空けて形成される各2個の前記鍵凸部が点対称をなす(リブ部234aに係る鍵凸部3aとリブ部234cに係る鍵凸部3cが点対称をなし、リブ部234bに係る鍵凸部3bとリブ部234dに係る鍵凸部3dが点対称をなす)形状に形成される。
また、リブ部134の先端面は、メス側ハウジング120pの軸方向に対し先端側が内側へ向くように傾斜した傾斜面136とされている。
一方、図4Bに示すように、オス側円筒部214の内周には、リブ234a、234b、234c、234dに嵌合する溝部244(244a、244b、244c、244d)が形成され、溝部244a、244b、244c、244dは、軸方向に沿ってオス側円筒部214の全領域に亘って細長く延びている。かかる溝部244a、244b、244c、244dは、周方向においてロック用受け部140と90゜の角度間隔を有し、かつ90゜の角度間隔の配置で4個形成されている。
かかる溝部244とリブ部234とは、ロックアーム131とロック用受け部140とが周方向において係止可能に対応した状態でのみ嵌合するような配置とされている。また、溝部244とリブ部234が嵌合した状態では、両ハウジング110p、120pの周方向の相対回転は規制されるが、軸方向の嵌合動作は許容されるようになっている。
さらに、図4Bに示すように、オス側円筒部214の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れる溝部244a、244b、244c、244dにより形成される4個の鍵穴凹部4a、4b、4c、4dの形状が軸方向から見て左右非対称に形成されるともに、180度角度間隔を空けて形成される各2個の前記鍵穴凹部が点対称をなす(溝部244aに係る鍵穴凹部4aと溝部244cに係る鍵穴凹部4cが点対称をなし、溝部244bに係る鍵穴凹部4bと溝部244dに係る鍵穴凹部4dが点対称をなす。)形状に形成される。
溝部244aに係る鍵穴凹部4aと溝部244cに係る鍵穴凹部4cは、リブ部234aに係る鍵凸部3aとリブ部234cに係る鍵凸部3cとに対して、僅かに大きい相似形状かつ嵌合する形状に形成されている。また、同様に、溝部244bに係る鍵穴凹部4bと溝部244dに係る鍵穴凹部4dは、リブ部234bに係る鍵凸部3bとリブ部234dに係る鍵凸部3dに対して、僅かに大きい相似形状かつ嵌合する形状に形成されている。
このように、メス側円筒部224の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れるリブ部234により形成される4個の鍵凸部3(3a、3b、3c、3d)の形状が軸方向から見て左右非対称に形成しているので、±90゜回転した状態では、嵌合されることがなく、180度角度間隔を空けて形成される各2個の前記鍵凸部(3aと3c、3bと3d)の形状が軸方向から見て点対称をなす形状に形成しているので、ロックアーム131とロック用受け部140が嵌合する180゜の回転した状態では、嵌合することができる。
この場合、図1Bに示すメス側円筒部124の外径φ1と、図3Bに示すメス側円筒部224の外径φ3とは、略同一の外径に形成し(φ1≒φ3)、図2Bに示すオス側円筒部114の内径φ2と、図4Bに示すオス側円筒部214の内径φ4とは、略同一の内径に形成し(φ2≒φ4)、内径φ2、φ4を、外径φ1、φ3より僅かに大きく形成してある(φ2>φ1、φ4>φ3)。
よって、正側接続用オス側ハウジング110pを構成するオス側円筒部214の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れる溝部244a、244b、244c、244dにより形成される4個の各鍵穴凹部4(4a、4b、4c、4d)の幅wp(図4B参照)を、負側接続用メス側ハウジング120nを構成するメス側円筒部124のリブ部134(図1B参照)の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れる前記リブ部134により形成される2個の鍵凸部1の幅wn(図1B参照)より狭く(wp<wn)形成しておくことで、負側接続用メス側ハウジング120nと正側接続用オス側ハウジング110pとが嵌合することがなく、正側と負側とで、外観の色を変更することなく、誤接続、いわゆるてれこ接続の発生を回避することができる。
なお、4個のリブ部234a、234b、234c、234dを有する正側接続用メス側円筒部224(図3B参照)は、2個の溝部144を有する負側接続用オス側円筒部114(図2B参照)に、当然に、嵌合することがない。
図5A〜図5Hは、正側接続用メス側円筒部224と、正側接続用オス側円筒部214と、負側接続用メス側円筒部124と、負側接続用オス側円筒部114との間での嵌合(接続)の組み合わせパターンの確認図である。
図5Aに示す正側接続用メス側円筒部224と正側接続用オス側円筒部214の組み合わせパターン300A、及び図5Eに示す負側接続用メス側円筒部124と負側接続用オス側円筒部114の組み合わせパターン300Eのときにのみ溝部244とリブ部234、溝部144とリブ部134が正規に嵌合し、他の組み合わせパターン300B(図5B)、300C(図5C)、300D(図5D)、300F(図5F)、300G(図5G)、300H(図5H)では、非嵌合となることが分かる。
図6A、図6Bは、負側メスコネクタ16fと負側オスコネクタ16mとからなる負側コネクタ16の外観模式図を示す。
図6A中、右側の図は、図1Aに示したメス側ハウジング120nを組み込んだ負側メスコネクタ16fの、理解の便宜のための外観模式図を示し、左側の図は、図2Aに示したオス側ハウジング110nを組み込んだ負側オスコネクタ16mの、理解の便宜のための外観模式図を示す。
ここで、図6A、図6Bの外観模式図を参照して、負側メスコネクタ16fと負側オスコネクタ16mの構成を概略的に再説明するとともに、嵌合作用を概略的に説明する。
上述したように、メス側ハウジング120nは、全体として円筒形をなし、その内部には円筒形のメス端子金具121(図22参照)が後方(図6Aの右方)から挿入されて同心状に保持されている。メス端子金具121の後端にはケーブル30が固着され、このケーブル30は、メス側ハウジング120nの後端から外部へ同心状に導出されている。メス側ハウジング120の後端部外周には、ケーブル30との隙間をシールするためのゴム製の筒状シール部材123(図22参照)が嵌着されている。この筒状シール部材123の外周面とメス側ハウジング120nの外周面とは、ほぼ面一状に連なっている。
一方、オス側ハウジング110nの前端部分は、オス端子金具111(図22参照)を隙間を開けて同心状に包囲する円筒形の嵌合部からなるオス側円筒部114とされ、このオス側円筒部114よりも更に前方の領域が筒状ガイド部115(図22参照)とされている。
オス側円筒部114と筒状ガイド部115はオス側ハウジング110nに対して同心状に形成されている。また、オス側円筒部114と筒状ガイド部115の内径は、それぞれ、軸方向において一定であるが、筒状ガイド部115の内径はオス側円筒部114の内径よりも少し大きい寸法とされている。このオス側円筒部114の内径寸法は、メス側ハウジング120のnフード部であるメス側円筒部124が緊密に嵌合し得る寸法とされている。また、筒状ガイド部115の内周面は、メス側ハウジング120のOリング127が密着されるシール面115A(図22参照)とされている。
上記図6Aに示す雄雌両ハウジング110n、120nは、上述したように、互いに同心状に対向させて軸方向に互いに前進させることで、図6Bに示すように嵌合され、メス側円筒部124の先端がオス側円筒部114の奥端面に突き当たったところで、正規の嵌合状態となる。この正規嵌合状態では、メス側円筒部124がオス側円筒部114に嵌入して雄雌両端子金具111、121が接続されるとともに、Oリング127が筒状ガイド部115のシール面115Aに密着して両ハウジング110n、120nのオス側円筒部114が水密状態にシールされる(図21参照)。
両ハウジング110n、120nが嵌合する際に、ロックアーム131のロック突起132の誘導斜面132Aがロック用受け部140の逃がし孔141(図22参照)の前端縁に当接することによりロックアーム131が内側へ弾性撓みし、その弾性撓みしたロックアーム131は、ロック突起132を逃がし孔141の内周に摺接させつつ逃がし孔141内を進む。
そして、図6Bに示すように、両ハウジング110n、120nが正規嵌合状態に達すると、ロック突起132が逃がし孔141の内周から外れてロックアーム131が弾性復帰し、係止面132Bが受け面140Aに対して軸方向に対向し、もって両コネクタ16f、16m(両ハウジング110n、120n)は離脱規制状態にロックされる。
図7は、オス側ハウジング110nのオス側円筒部114近傍の軸方向の断面模式図であり、図8は、メス側ハウジング120nのメス側円筒部124近傍の軸方向の断面模式図である。
両ハウジング110n、120nの正規嵌合する際に、図8に示したリブ部134と図7に示した溝部144とは、ロックアーム131とロック用受け部140とが周方向において係止可能に対応した状態でのみ嵌合する。
図9A、図9Bは、正側メスコネクタ12fと正側オスコネクタ12mとからなる正側コネクタ12の外観模式図を示す。
図9A中、右側の図は、図3Aに示したメス側ハウジング120pを組み込んだ正側メスコネクタ12fの、理解の便宜のための外観模式図を示し、左側の図は、図4Aに示したオス側ハウジング110pを組み込んだ正側オスコネクタ12mの、理解の便宜のための外観模式図を示す。
メス側ハウジング120pは、全体として円筒形をなし、その内部には円筒形のメス端子金具121(図22参照)が後方(図9Aの右方)から挿入されて同心状に保持されている。メス端子金具121の後端にはケーブル26が固着され、このケーブル26は、メス側ハウジング120pの後端から外部へ同心状に導出されている。メス側ハウジング120pの後端部外周には、ケーブル26との隙間をシールするためのゴム製の筒状シール部材123(図22参照)が嵌着されている。この筒状シール部材123の外周面とメス側ハウジング120pの外周面とは、ほぼ面一状に連なっている。
一方、オス側ハウジング110pの前端部分は、オス端子金具111(図22参照)を隙間を開けて同心状に包囲する円筒形の嵌合部からなるオス側円筒部214とされ、このオス側円筒部214よりも更に前方の領域が筒状ガイド部115とされている。
オス側円筒部214と筒状ガイド部115はオス側ハウジング110pに対して同心状に形成されている。また、オス側円筒部214と筒状ガイド部115の内径は、それぞれ、軸方向において一定であるが、筒状ガイド部115の内径はオス側円筒部214の内径よりも少し大きい寸法とされている。このオス側円筒部214の内径寸法は、メス側ハウジング120のpのフード部であるメス側円筒部224が緊密に嵌合し得る寸法とされている。また、筒状ガイド部115の内周面は、メス側ハウジング120pのOリング127が密着されるシール面115A(図22参照)とされている。
上記雄雌両ハウジング110p、120pは、互いに同心状に対向させて軸方向に互いに前進させることで、図9Bに示すように嵌合され、メス側円筒部224の先端がオス側円筒部214の奥端面に突き当たったところで、正規の嵌合状態となる。この正規嵌合状態では、メス側円筒部224がオス側円筒部214に嵌入して雄雌両端子金具111、121が接続されるとともに、Oリング127が筒状ガイド部115のシール面115Aに密着して両ハウジング110p、120pのオス側円筒部114が水密状態にシールされる。
両ハウジング110p、120pが嵌合する際に、ロックアーム131のロック突起132の誘導斜面132Aがロック用受け部140の逃がし孔141(図22参照)の前端縁に当接することによりロックアーム131が内側へ弾性撓みし、その弾性撓みしたロックアーム131は、ロック突起132を逃がし孔141の内周に摺接させつつ逃がし孔141内を進む。
そして、図9Bに示すように、両ハウジング110p、120pが正規嵌合状態に達すると、ロック突起132が逃がし孔141の内周から外れてロックアーム131が弾性復帰し、係止面132Bが受け面140Aに対して軸方向に対向し、もって両コネクタ12f、12m(両ハウジング110p、120p)は離脱規制状態にロックされる。
なお、図6A、図6Bに示す負側コネクタ16を構成する負側オスコネクタ16m及び負側メスコネクタ16fのケーブル28、30は黒色にし、図9A、図9Bに示す正側コネクタ12を構成する正側オスコネクタ12m及び正側メスコネクタ12fのケーブル24、26は赤色とすることが好ましい。
また、図6A、図6Bに示す負側コネクタ16を構成するハウジング110n、シール部材113、ハウジング120n、及びシール部材123は黒色にし、図9A、図9Bに示す負側コネクタ16を構成するハウジング110p、シール部材113、ハウジング120p、及びシール部材123は赤色とすることが好ましいが、外観色が樹脂の地色のままでも誤接続を防止することができる。
図10は、オス側ハウジング110pのオス側円筒部214近傍の軸方向の断面模式図であり、図11は、メス側ハウジング120pのメス側円筒部224近傍の軸方向の断面模式図である。
両ハウジング110p、120pが正規嵌合する際に、リブ部234と溝部244とは、ロックアーム131とロック用受け部140とが周方向において係止可能に対応した状態でのみ嵌合する。
すなわち、リブ部234aと溝部244a、リブ部234bと溝部244b、リブ部234cと溝部244c、リブ部234dと溝部244dとが嵌合する。又は、ロックアーム131とロック用受け部140が嵌合する180゜回転した位置で、リブ部234cと溝部244a、リブ部234dと溝部244b、リブ部234aと溝部244c、リブ部234bと溝部244dとが嵌合する。
次に、特徴的な外面形状である4個のリブ部234a、234b、234c、234dを有するメス側円筒部224を備えるメス側ハウジング120pの製造方法(樹脂成形方法)について説明する。
メス側ハウジング120pの内部(穴)は、図12に示すように、型302、304を図中左右(水平方向)にスライドすることで離型することができる。
メス側ハウジング120pの外部(外面)は、図13に示すように、上型306と下型308を上下(鉛直方向)にスライドすることで離型することができる。すなわち、メス側ハウジング120pは、樹脂の射出成形に一体成形することができる。
この場合、メス側円筒部224の外面側に形成される4個のリブ部234a、234b、234c、234dは、上下型306、308により製造する際、上下型306、308により、それぞれ2個のリブ部234aと234b、234dと234cが鉛直線310の線対称位置に形成されるようにされ、かつ前記上下型306、308の離型方向にオーバーハングしない形状に形成されているので、上下型306、308を容易に離型することができる。
なお、上下型306、308の離型方向にオーバーハングしない形状とは、図14に示すように、リブ部234a、234b、234c、234dのメス側円筒部224の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れるリブ部234a、234b、234c、234dにより形成される4個の鍵凸部3a、3b、3c、3dの両側面の延長線311〜318に関し、水平線330、332となす角度θ、φがいずれも鋭角(θ≦90゜、φ≦90゜)になっている形状をいう。
図15は、図6Aに示す負側オスコネクタ16m、及び図9Aに示す正側メスコネクタ12mのどちらにも嵌合可能でな、いわゆる兼用の正側終端用キャップ340の外観模式図を示す。正側終端用キャップ340は、Oリング127eを備える。図16は、図15に示した正側終端用キャップ340のメス側円筒部124eの断面模式図を示している。正側終端用キャップ340のフランジ部342を把持して、正側オスコネクタ16m及び正側メスコネクタ12mに対して嵌合乃至脱着することができる。
図17は、図6Aに示す負側メスコネクタ16f、及び図9Aに示す負側メスコネクタ12fのどちらにも嵌合可能な、いわゆる兼用の負側終端用キャップ348の外観模式図を示す。図18は、図17に示した負側終端用キャップ348のオス側円筒部114eの断面模式図を示している。溝部144に対応する位置に溝部144と同一形状の溝部144eを有し、溝部244a、244b、244c、244dに対応する位置に溝部244a、244b、244c、244dと同一形状の溝部444a、444b、444c、444dを有する。同様に、鍵穴凹部2、4a、4b、4c、4dに対応する位置に同一形状の鍵穴凹部2´、4a´、4b´、4c´、4d´を有する。
負側終端用キャップ348のフランジ部350を把持して、負側メスコネクタ16f及び負側メスコネクタ12fに対して嵌合乃至脱着することができる。
終端用キャップ340、348は、それぞれ、雄雌両コネクタ12、16に共用可能である。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
1、3、3a、3b、3c、3d…鍵凸部
2、4、4a、4b、4c、4d、4a´、4b´、4c´、4d´…鍵穴凹部
10…太陽電池モジュール 12…正側コネクタ
12f…正側メスコネクラ 12m…正側オスコネクタ
16…負側コネクタ 16f…負側メスコネクタ
16m…負側オスコネクタ 20…太陽電池本体
22…端子ボックス 24、26、28、30…ケーブル
110、110n、110p…オス側ハウジング
111…オス端子金具 113、123…シール部材
114、114e…オス側円筒部 115…筒状ガイド部
115A…シール面
120、120n、120p…メス側ハウジング
121…メス端子金具 124、124e…メス側円筒部
125…シール部 127…Oリング
130…支持突部 131…ロックアーム
132…ロック突起 132B…係止面
133…段差状係合部 134…リブ部
140…ロック用受け部 140A…受け面
141…逃がし孔 142…弧状突部
144、144e…溝部 214…オス側円筒部
224…メス側円筒部
234、234a、234b、234c、234d…リブ部
244、244a、244b、244c、244d…溝部
200A〜300H…組み合わせパターン 302、304…型
306…上型 308…下型
310…鉛直線 311〜318…延長線
330、332…水平線 340…正側終端用キャップ
342、350…フランジ部 348…負側終端用キャップ

Claims (2)

  1. ケーブル付きオス端子金具が内部に取り付けられたオス側円筒部を有するオス側ハウジングと、ケーブル付きメス端子金具が内部に取り付けられたメス側円筒部を有するメス側ハウジングとを、前記オス側円筒部と前記メス側円筒部とを嵌合乃至離間させることで、前記オスメス両端子金具同士を電気的に接続乃至非接続とするコネクタであって、
    前記メス側円筒部又は前記オス側円筒部のうち、一方の円筒部の外面側に軸方向に沿うリブ部が周方向に90゜角度間隔を空けて4個形成され、
    他方の円筒部の内面側に軸方向に沿い前記リブ部に嵌合する溝部が周方向に90゜間隔を空けて4個形成され、
    前記一方の円筒部の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れる前記リブ部により形成される4個の鍵凸部の形状が軸方向から見て左右非対称に形成されるともに、180度角度間隔を空けて形成される各2個の前記鍵凸部が点対称をなす形状に形成され、
    前記他方の円筒部の軸方向に直交する方向のリング状断面に表れる前記溝部により形成される鍵穴凹部の形状が前記鍵凸部の形状に嵌合する相似形状に形成されている
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタにおいて、
    前記一方の円筒部の外面側に形成される4個のリブ部は、前記一方の円筒部を有するハウジングを上下型により製造する際、前記上下型により、それぞれ2個のリブ部が鉛直線の線対称位置に形成されるようにされ、かつ前記上下型の離型方向にオーバーハングしない形状に形成されている
    ことを特徴とするコネクタ。
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