JP5412170B2 - 電子式膨張弁の制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数のショーケースにそれぞれ内蔵した蒸発器に対して共通の冷凍機から冷媒を供給する冷凍サイクルにおいて、前記蒸発器に対する冷媒の流れを制御する電子式膨張弁の制御システムに関する。
従来、ショーケースの蒸発器に対する冷媒の流れを制御する膨張弁があり、この膨張弁は蒸発器の入口温度と出口温度との温度差である過熱度に応じて、冷媒の流れを制御するようになっている(例えば、特許文献1及び2参照)。この膨張弁は、蒸発器の過熱度が所定の温度以下ならば、液バック(液戻り)であるとして、弁を閉鎖するようになっており、デフロスト(霜取り)などの冷凍機が停止した後に、蒸発器の過熱度が所定の温度差以下の状態で、再び蒸発器に冷媒を供給させる際には、膨張弁を所定時間開放し、蒸発器の過熱度が所定の温度差以下になった状態で膨張弁を通常の制御に戻すようにしている。
特開2005−315495号公報(第7頁、第3図) 特開2005−180815号公報(第7頁、第1図)
冷凍機は複数のショーケースの運転状況に応じて、一時的に停止する場合があり、その場合には、冷凍機の保護のために再起動までに所定時間停止させるようになっており、冷凍機の再起動遅延時間が設けられている。しかしながら、特許文献1及び2に記載のような従来の一般的なショーケースでは、冷凍機の再起動時において、蒸発器に冷媒が流入して蒸発器の過熱度が所定の温度差以下になるまでの時間は、冷凍機の再起動遅延時間の変化により毎回異なるため、膨張弁の開放時間の設定を行うことが難しく、冷凍機の再起動遅延時間よりも膨張弁の開放時間が短い場合には、膨張弁が閉鎖されて冷凍不良が生じる虞があり、冷凍機の再起動遅延時間よりも膨張弁の開放時間が長い場合には、液バック(液戻り)が生じる虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、複数のショーケースにそれぞれ内蔵した蒸発器に対して共通の冷凍機から冷媒を供給する冷凍サイクルにおいて、冷凍機が一時的に停止した際に、冷凍機の再起動遅延時間に係らず膨張弁を適宜制御できる電子式膨張弁の制御システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の電子式膨張弁の制御システムは、
複数のショーケースにそれぞれ内蔵した蒸発器に対して共通の冷凍機から冷媒を供給する冷凍サイクルにおいて、前記蒸発器に対する冷媒の流れを制御する電子式膨張弁の制御システムであって、
前記各ショーケースには、前記蒸発器の蒸発温度及び過熱度を計測する温度計測手段と、前記蒸発器に対する冷媒の供給路の開放と閉鎖とを切り換える電磁弁と、前記電子式膨張弁と、が設けられ、
前記電磁弁が開放された状態で、前記温度計測手段により計測した前記蒸発温度が所定の蒸発温度より大きい値であり、かつ前記温度計測手段により計測した前記過熱度が所定の過熱度より小さい値であることを条件に、前記電子式膨張弁の開度を通常運転時の開度上限より大きな開度となるように制御する膨張弁制御手段を備え、前記冷凍機停止時に前記電磁弁を閉鎖すると共に前記電子式膨張弁を最少バルブ開度以上に開放した状態を維持することを特徴としている。
この特徴によれば、冷凍機が一時的に停止した後に再起動するときにおいて、蒸発器の過熱度が所定の過熱度より小さい値であっても、蒸発器の蒸発温度が所定の蒸発温度より大きければ、液戻りとは判断せずに、電子式膨張弁を開放するようになっており、電子式膨張弁の開度を時間設定により制御する必要がなくなり、冷凍機の再起動遅延時間に係らず膨張弁を適宜制御できる。また、電子式膨張弁におけるより大きな開度は、通常運転時の開度上限より大きいため、冷凍機の再起動時に急速に蒸発器に冷媒が流入するようになり、ショーケースの庫内を急速に冷却することができる。また電子式膨張弁を必要以上に作動させる必要がなくなるばかりか、冷凍・冷蔵機ユニットの再起動時に、電磁弁11を開放したときに確実に冷媒が電子式膨張弁を介して蒸発器内部に流れるようになるとともに、急に冷媒が流れ込んでも電子式膨張弁が破損するようなこともなくなる。
本発明の電子式膨張弁の制御システムは、
前記膨張弁制御手段は、前記電磁弁が開放されてから所定時間経過後に、前記蒸発温度が所定の蒸発温度より小さい値であることを条件に、前記電子式膨張弁の開度を通常運転時の開度となるように制御することを特徴としている。
この特徴によれば、電磁弁が開放されてから所定時間経過後において、蒸発温度が所定の蒸発温度より小さい値であれば、蒸発器は通常の冷却状態になっていると判断し、電子式膨張弁は通常運転時の開度で制御されるようになり、必要以上に電子式膨張弁の開度を制御しないで済むようになる。そのためパルス数により制御される電子式膨張弁などのパルスの動作回数により寿命がある膨張弁の寿命を延ばすことができる。
本発明の電子式膨張弁の制御システムは、
前記膨張弁制御手段は、前記電磁弁が開放されてから所定時間経過後に、前記過熱度が所定の過熱度より大きい値であることを条件に、前記電子式膨張弁の開度を通常運転時の開度となるように制御することを特徴としている。
この特徴によれば、電磁弁が開放されてから所定時間経過後において、過熱度が所定の過熱度より大きい値であれば、蒸発器は通常の冷却状態になっていると判断し、電子式膨張弁は通常運転時の開度で制御されるようになり、必要以上に電子式膨張弁の開度を制御しないで済むようになる。そのためパルス数により制御される電子式膨張弁などのパルスの動作回数により寿命がある膨張弁の寿命を延ばすことができる。
本発明の電子式膨張弁の制御システムは、
前記膨張弁制御手段は、前記電磁弁が開放されてから所定時間経過後に、前記蒸発温度が所定の蒸発温度より大きい値であり、かつ前記過熱度が所定の過熱度より大であることを条件に、前記電子式膨張弁の開度を通常運転時の開度となるように制御することを特徴としている。
この特徴によれば、電磁弁が開放されてから所定時間経過後において、蒸発温度が所定の蒸発温度より大きい値、かつ過熱度が所定の過熱度より大きい値であれば、蒸発器は通常の冷却状態になっていると判断し、電子式膨張弁は通常運転時の開度で制御されるようになり、必要以上に電子式膨張弁の開度を制御しないで済むようになる。そのためパルス数により制御される電子式膨張弁などのパルスの動作回数により寿命がある膨張弁の寿命を延ばすことができる。
冷凍・冷蔵ショーケースの一般的な構造説明図である。 冷凍・冷蔵設備の集中管理システムの系統図である。 制御管理ユニットの概略構成を示すブロック図である。 蒸発器と電子式膨張弁との接続状態を示す概略図である。 電子式膨張弁を示す断面図である。 制御管理ユニットで行われる電子式膨張弁の膨張弁起動制御処理のフローチャートである。
本発明に係る電子式膨張弁の制御システムを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る冷凍・冷蔵設備の集中管理システムにつき、図1から図6を参照して説明する。図1の符号1は、スーパーマーケットなどに設置されるオープンショーケースとして構成された冷蔵ショーケースであり、図1において1台しか示されていないが、本実施例では冷凍ショーケースも含んで計10台のショーケースが互いに間隔をおいて連設されており、これらショーケースは同一系統の冷凍・冷蔵機ユニット3により冷却制御されている。
図1及び図2に示されるように、ショーケース1を冷凍・冷蔵する冷凍・冷蔵機ユニット3は、1次側冷媒であるフロンが循環する1次側冷媒回路4と、2次側冷媒である二酸化炭素(以下、COと略す)が循環し複数のショーケース1A,1B・・・をそれぞれ冷却する2次側冷媒回路5と、フロンとCOとの間で熱交換を行う熱交換器6とを備え、冷凍・冷蔵サイクルを構成するいわゆる間接冷却システムを採用している。この冷凍・冷蔵機ユニット3は、制御管理ユニット33により、両回路4,5内の各種データに基づいて集中管理し冷媒の容量制御が行われている。
1次側冷媒回路4は、1次側圧縮機7、凝縮器8、受液器9、そして液分離器14を主に備える。そして、凝縮器8で凝縮液化された冷媒フロンは、図2の矢印で示すように、受液器9を介してドライヤ10、液量調整弁12を通り熱交換器6に供給され、ここでフロンは蒸発して熱交換器6内の2次側冷媒COを冷却し、その後、液分離器14を介して1次側圧縮機7に回収される。1次側圧縮機7において加熱圧縮されたフロンは、凝縮器8に循環供給され再び凝縮液化される。
2次側冷媒回路5は、受液器16、液ポンプ18、そして複数のショーケース1A,1B・・・毎に配設された電磁弁11A,11B・・・、電子式膨張弁A,13B・・・、及び蒸発器15A,15B・・・を主に備える。そして、受液器16を介し液ポンプ18から送り出される冷媒COは、図2の矢印で示すように、電磁弁11及び電子式膨張弁を通り蒸発器15に供給され、ここでCOは蒸発し、その気化熱でショーケース1内を冷却し、その後、受液器16に回収される。更に、受液器16から熱交換器6に供給される気体COは、熱交換器6において冷却液化され、再び受液器16に循環される。
2次側冷媒回路5における液ポンプ18は、一定の負荷で常時運転を継続しており、一方、1次側冷媒回路4における1次側圧縮機7は、その吸入圧力を可変に設定しながら運転しているため、通常運転時において、熱交換器6による両回路4,5の熱交換が常時行われることになる。
また、ショーケース1本体内には商品陳列棚17が多段に設けられていると共に、ショーケース1の内周部には内側の冷気循環通路19と外側の空気循環通路21の2つの通路が2重構造に形設されている。
図1に示されるように、送風機23によりショーケース1内を循環する空気は、蒸発器15のところで冷却され、冷気となって内側の冷気循環通路19を経由してショーケース1の前面開口に導かれ、冷気エアカーテン25を形成する。一方、送風機23によりショーケース1内を循環する空気は、冷気循環通路19の外側に設けた空気循環通路21を通り冷気エアカーテン25の外側に保護エアカーテン28を形成する。
また、各ショーケース1内には、商品陳列棚17が設けられた庫内の庫内温度を計測する庫内温度センサ29が設置されている。この庫内温度センサ29からの信号はコントローラ31A,31B・・・に入力される。コントローラ31A,31B・・・は、庫内温度センサ29で計測した温度が予め設定した下限温度と比較し、下限温度より低くなれば電磁弁11を閉鎖して冷媒COを遮断して冷却を停止し、ショーケース1の庫内温度が設定温度範囲内になるように制御している。更に、冷凍・冷蔵機ユニット3が一時的に停止されたときにも、電磁弁11を閉鎖して冷媒COを遮断するようになっている。
次に、図2に基づき本発明の冷凍・冷蔵設備の集中管理システムについて説明する。冷凍・冷蔵機ユニット3の2次側冷媒回路5において、複数のショーケース1A、1B・・・に向けて2次側冷媒であるCOを循環供給している。即ち、受液器16から液ポンプ18を介して各ショーケース1A、1B・・・毎に配設された電磁弁11A,11B・・・、そして電子式膨張弁A,13B・・・に分岐し、蒸発器15A,15B・・・に供給された液体COは、蒸発して各ショーケース1A,1B・・・内を冷却し、その後、分岐した配管が集合して一つの配管ラインとなり再び受液器16に戻される。
制御管理ユニット33は、各ショーケース1A,1B・・・の各コントローラ31A,31B・・・から運転状況情報や庫内温度情報を、また、電子式膨張弁A,13B・・・と蒸発器15A,15B・・・間の冷媒配管に設けた冷媒の温度検知センサ35A,35B・・・で計測した蒸発器15A,15B・・・の入口温度情報、温度検知センサ36A,36B・・・で計測した蒸発器15A,15B・・・の出口温度情報、1次側圧縮機7の冷媒吸入圧力を計測する圧力センサ37から外部信号Eが制御管理ユニット33に出力され、制御管理ユニット33は、この情報に基づき、最適な1次側圧縮機7の冷媒吸入圧力が得られるよう圧縮機制御部39に制御信号イを出力して1次側圧縮機7の運転制御を行って、冷凍・冷蔵設備の集中管理をする。
運転状況情報は、冷媒COが蒸発器15A,15B・・・内を流通しているかどうかを判断するものであり、電磁弁11A,11B・・・の開放状態または閉鎖状態で判断して外部信号A,C・・・として制御管理ユニット33に出力される。また、温度検知センサ35A,35B・・・、温度検知センサ36A,36B・・・で計測した冷媒COの入口温度情報と出口温度情報は、外部信号B,D・・・として制御管理ユニット33に出力され、制御管理ユニット33において、各ショーケース1A,1B・・・のCO蒸発圧力(以下単にCO圧力という)に変換される。そして、このCO圧力に基づき、更に制御管理ユニット33において、1次側冷媒回路4におけるフロン蒸発圧力(以下単にフロン圧力という)に換算される。
このようにすることで、蒸発器15A,15B・・・に導入される2次側冷媒COの入口温度を1次側圧縮機7の容量制御に反映させることができ、高効率な容量制御が可能となる。
図3に示すように、制御管理ユニット33は、制御部33a、外部信号入力部33b、制御信号出力部33c、記憶部33d、表示部33eを備えている。そして、記憶部33dに予め記憶された、入口温度情報及び出口温度情報からCO圧力に変換する所定の変換式、及びCO圧力情報からフロン圧力に換算する所定の換算式に基づき、制御部33aにおいて、入力された入口温度情報及び出口温度情報から、CO圧力情報を介して一義的にフロン圧力が換算される。次に、外部信号入力部33bには各コントローラ31A,31B・・・から所属の電磁弁11A,11B・・・の開放または閉鎖情報(外部信号A,C・・・)と、各ショーケース1A,1B・・・毎の蒸発器15A,15B・・・の入口温度情報及び出口温度情報(外部信号B,D・・・)と、フロン圧力情報(外部信号E)とを受け取ると共に、操作端末を介し各種設定情報を入力することができる。
制御部33aでは電磁弁11A,11B・・・の開放または閉鎖情報により各ショーケース1A,1B・・・毎に運転状態にあるか否かを判定すると共に、各ショーケース1A,1B・・・毎の蒸発器15A,15B・・・の入口温度情報より冷媒COの蒸発温度を換算し、そのときのCO圧力を演算して、更にフロン圧力に換算し、記憶部33dに運転状態や演算結果を記憶保存する。また記憶部に33dにはメモリカード等の外部記憶媒体33d’に各種情報を記憶させて取り出すことができると共に、外部記憶媒体33d’に記憶した各種設定情報を記憶部33dに取り込むこともできる。
表示部33eは操作端末を介し各種設定情報を入力するときの情報を表示したり、あるいはショーケースの各種冷却情報(庫内温度等)を表示させるための信号変換部であり、制御部33a上にあるいは独立した表示パネル(図示せず)に各種冷却情報を表示させることができる。そして制御信号出力部33cでは、各種冷却情報に基づき制御部33aで演算した最適な1次側圧縮機7の冷媒吸入圧力を得るために圧縮機制御部39に制御信号イを送信する。圧縮機制御部39では1次側圧縮機7の冷媒吸入圧力が制御部33aで演算した値になるように、図示しないインバータにより1次側圧縮機7の回転数が可変制御される。
次に、電子式膨張弁13の制御システムについて詳述する。本実施例では、電磁弁11の開放及び閉鎖動作と電子式膨張弁13のバルブ開度の制御とにより、蒸発器15の冷却状態を制御し、ショーケース1の庫内温度が設定温度範囲内になるように制御している。
図4に示すように、蒸発器15の内部には、冷媒が流れる鋼管15aが配置されている。蒸発器15の鋼管15aにおける入口側には、入口温度情報を検出する温度検知センサ35が配置されるとともに、蒸発器15の鋼管15aにおける出口側には、出口温度情報を検出する温度検知センサ36が配置されている。
蒸発器15の鋼管15aにおける入口側の上流側には、電子式膨張弁13が設けられるとともに、電子式膨張弁13の上流には、電磁弁11が設けられている(図1及び図2参照)。2次側冷媒回路5から供給される冷媒液(液体)は、蒸発器15の鋼管15aの入口側から蒸発器15内部に供給され、蒸発器15の鋼管15aの出口側から冷媒ガス(気体)となって、蒸発器15内部から排出されるようになっている。
前述したように、温度検知センサ35,36にて収得された入口及び出口温度情報は、制御管理ユニット33に入力される。制御管理ユニット33は電子式膨張弁13に接続されており、制御管理ユニット33によって電子式膨張弁13が制御されるようになっている。尚、制御管理ユニット33が本実施例における膨張弁制御手段を構成している。
電子式膨張弁13は、冷凍サイクルにおいて高温高圧の冷媒液を低温低圧の霧状(液体)の冷媒に減圧(断熱膨張)させて、この冷媒を蒸発し易い状態で蒸発器15の内部に供給することにより冷却作用を行うようになっている。
また、電子式膨張弁13は、蒸発器15の入口温度と出口温度との差である過熱度に基づいて、蒸発器15に供給される冷媒供給量の制御を行うようになっている。そのため電子式膨張弁13は、蒸発器15にかかる負荷変動に対応して、常に適正な冷媒供給量を維持するとともに、蒸発器15の出口側から冷媒が液体のまま流出しないように、蒸発器15の過熱度が一定範囲内に維持されるようになっている。
図5に示すように、電子式膨張弁13は、蒸発器15の鋼管15aと2次側冷媒回路5とを互いに連通させる弁室40を有する弁本体41と、この弁本体41の内部に設けられた弁座42と、この弁座42を開閉する略ペン形状をなす弁軸43と、この弁軸43を保持する弁軸ホルダ44及び雄ねじ管45と、弁軸43を所定の付勢力で付勢するためのコイルバネ46と、弁軸ホルダ44を収容する略円筒状をなす密閉ケース47と、この密閉ケース47の外側に配置される駆動コイル48と、密閉ケース47の内側に駆動コイル48の通電励磁によって回転して弁開閉方向に移動可能で、筒状の弁軸ホルダ44に固定された筒状の永久磁石49等を有するロータ50と、駆動コイル48に電力を供給して制御する制御ケーブル51と、を備える。
尚、永久磁石49を有するロータ50と駆動コイル48とによりパルスモータ52を構成している。更に、電子式膨張弁13から延びる制御ケーブル51は、制御管理ユニット33に接続されている。パルスモータ52が駆動されると、ロータ50の回転により弁軸ホルダ44及び雄ねじ管45が回転され、その回転によるねじ送り作用により、弁軸43を弁座42に対して開放動作または閉鎖動作させるようになっている。
本実施例で用いられている電子式膨張弁13のパルスモータ52は、制御ケーブル51を用いて送られるパルス信号により動作するようになっている。尚、このパルス信号は0〜500パルスの上下限値の範囲で適宜送信される。
更に、電子式膨張弁13の弁軸43の先端は、先端が弁座42に向かって縮径する円錐台形状に形成されており、送信のパルス数に応じて弁軸43の先端と弁座42との隙間のバルブ開度を適宜変更することができる。つまり0パルスで電子式膨張弁13は全閉鎖し、500パルスで電子式膨張弁13は全開放され、その間のパルス数では、パルス数の大きさに対応してバルブ開度の大きさ、つまり弁軸43の先端と弁座42との隙間の大きさも調整されるようになっている。
尚、電子式膨張弁13は、弁軸ホルダ44及び雄ねじ管45の回転によるねじ送り作用によって弁軸43が移動されるため、パルス信号が停止されても弁閉鎖はされず、開放されたバルブ開度を維持するようになっている。すなわち電子式膨張弁13は、動作させるときのみパルス信号(電力)を必要とし、それ以外の状態では一切電力を消費しないで済むようになっている。
冷凍・冷蔵機ユニット3が稼働している通常時において、電子式膨張弁13は、温度検知センサ35,36により計測した入口温度情報及び出口温度情報に基づいて、蒸発器15内部で冷媒が蒸発する温度である蒸発温度と、蒸発器15の入口温度と出口温度との差である過熱度と、に基づいて、PID制御により制御されるようになっている。この通常時の制御は、制御管理ユニット33の制御部33aが実行する膨張弁PID制御処理(通常制御)にて行われる。
尚、本実施例では、設定された所定の蒸発温度の閾値を0℃とし、設定された所定の過熱度の閾値を5℃として説明する。この設定された蒸発温度及び過熱度になるように膨張弁PID制御処理(通常制御)が実行される。更に尚、本実施例では、電子式膨張弁13の通常運転時(通常制御)において、制御管理ユニット33が電子式膨張弁13に送信するパルス信号は、125〜300パルスの範囲内で適宜送信される。
また、冷凍・冷蔵機ユニット3は、複数のショーケース1A,1B・・・の冷却状況や霜取り状況に応じて、一時的に停止する場合があり、その場合には、冷凍・冷蔵機ユニット3の保護のために再起動までに所定時間停止させるようになっている。
冷凍・冷蔵機ユニット3の停止時には、電磁弁11を用いて蒸発器15に対する冷媒の供給路である2次側冷媒回路5を閉鎖するようにし、電子式膨張弁13を全閉鎖せずに最小バルブ開度以上(125パルス以上)に設定して開放した状態を維持するようにする。例えば、電磁弁11が閉鎖される直前の電子式膨張弁13の最終制御のバルブ開度が250パルスだった場合には、電子式膨張弁13は250パルスのバルブ開度を維持するようにする。このようにすることで、電子式膨張弁13を必要以上に作動させる必要がなくなるばかりか、冷凍・冷蔵機ユニット3の再起動時に、電磁弁11を開放したときに確実に冷媒が電子式膨張弁13を介して蒸発器15内部に流れるようになるとともに、急に冷媒が流れ込んでも電子式膨張弁13が破損するようなこともなくなる。
尚、冷凍・冷蔵機ユニット3の再起動時には、電子式膨張弁13のバルブ開度を、通常運転時のバルブ開度より大きな起動運転時のバルブ開度(起動開度;より大きな開度)、または最終制御のバルブ開度となるように制御する。本実施例では、冷凍・冷蔵機ユニット3の再起動時において、制御管理ユニット33が電子式膨張弁13に送信するパルス信号は、所定の条件に応じて450パルスで送信される。このように冷凍・冷蔵機ユニット3の再起動時に電子式膨張弁13のバルブ開度を大きくすることで、急速に蒸発器15に冷媒が流入するようになり、ショーケース1の庫内を急速に冷却することができる。
一般的に電子式膨張弁13のパルスモータ52には使用寿命があり、冷凍・冷蔵機ユニット3が停止する度にパルスモータ52を全閉鎖(0パルス)してしまうと、冷凍・冷蔵機ユニット3の再起動時に、全閉鎖から所定のバルブ開度になるまでパルスモータ52を動作させなければならず、耐久性が低減されてしまう。
本実施例では、蒸発器15に対する冷媒の供給路である2次側冷媒回路5の全閉鎖及び開放を電磁弁11で行うとともに、通常時には、125〜300パルスの範囲内で電子式膨張弁13のパルスモータ52が制御され、再起動時には、パルスモータ52を最大でも125パルスから450パルスまで動作させるようになっており、パルスモータ52を0パルスから450パルスまで動作させるときと比較して、パルスモータ52を動作させる頻度(パルス回数、開度回数)を極力低減させることができ、そのため長年電子式膨張弁13を使用した際に、パルスモータ52の寿命を延ばすことができる。尚、後述するように、再起動時には、電子式膨張弁13のバルブ開度が閉鎖前の運転時の状態で起動し、膨張弁起動制御処理により制御され、所定の起動設定時間の間、電子式膨張弁13のバルブ開度が一時的に固定される。
次に、制御管理ユニット33の制御部33aが実行する電子式膨張弁13の膨張弁起動制御処理について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
通常運転時において、制御管理ユニット33は、電子式膨張弁13の膨張弁PID制御処理(通常制御)を実行しており(Sa10)、電子式膨張弁13のバルブ開度を125〜300パルスの範囲内でPID制御している。冷凍・冷蔵機ユニット3が停止されると、電磁弁11が閉鎖されるとともに、制御管理ユニット33は、Sa01〜Sa09のステップに示す電子式膨張弁13の膨張弁起動制御処理を実行する。
制御管理ユニット33は、膨張弁起動制御処理を実行する際に、先ず、Sa01のステップにおいて、電磁弁11が開放されているか否かを判定する。電磁弁11が開放されていれば、Sa02のステップに進み、制御管理ユニット33の制御部33aが有するカウントタイマの計時を開始する。また、電磁弁11が開放されていなければ、処理を終了してSa01のステップに戻り、電磁弁11が開放されるまでこの判定を繰り返す。
Sa02のステップにおいて、電子式膨張弁13が起動運転時のバルブ開度(起動開度;450パルス)になっているか否かを判定する。電子式膨張弁13が起動運転時のバルブ開度になっていれば、Sa06のステップに進む。また、電子式膨張弁13が起動運転時のバルブ開度になっていなければ、Sa03のステップに進む。
Sa03のステップにおいて、制御管理ユニット33は、温度検知センサ35で計測した蒸発器15の入口温度が、設定された所定の蒸発温度の閾値以上(0℃以上)か否かを判定する。蒸発器15の入口温度が、所定の蒸発温度の閾値よりも大きい値ならば、Sa04のステップに進む。また、蒸発器15の入口温度が、所定の蒸発温度の閾値よりも小さい値ならば、Sa10のステップに進み、制御管理ユニット33のカウントタイマの計時を終了するとともに、膨張弁起動制御処理を終了して、再び膨張弁PID制御処理(通常制御)の実行を開始する。
Sa04のステップにおいて、制御管理ユニット33は、温度検知センサ35,36で計測した蒸発器15の過熱度が、設定された所定の過熱度の閾値以下(5℃以下)か否かを判定する。蒸発器15の過熱度が、所定の過熱度の閾値よりも小さい値ならば、Sa05のステップに進む。また、蒸発器15の過熱度が、所定の過熱度の閾値よりも大きい値ならば、Sa10のステップに進み、制御管理ユニット33のカウントタイマの計時を終了するとともに、膨張弁起動制御処理を終了して、再び膨張弁PID制御処理(通常制御)の実行を開始する。
Sa05のステップにおいて、制御管理ユニット33は、電子式膨張弁13のバルブ開度を、通常運転時のバルブ開度範囲(125〜300パルス)の上限値であるバルブ開度(300パルス)より大きな起動運転時のバルブ開度(起動開度;450パルス)に変更してSa01のステップに戻る。
前述したように、Sa02のステップにおいて、制御管理ユニット33は、電子式膨張弁13が起動運転時のバルブ開度(起動開度)になっていれば、Sa06のステップに進む。Sa06のステップにおいて、制御管理ユニット33は、カウントタイマの計時を参照して、電磁弁11が開放されてから所定の起動設定時間が経過したか否かを判定する。尚、本実施例では、起動設定時間を10秒とする。
Sa06のステップにおいて、カウントタイマの計時が起動設定時間以上ならば、Sa07のステップに進む。また、カウントタイマの計時が起動設定時間以下ならば、処理を終了してSa01のステップに戻る。
尚、本実施例では、起動設定時間を約10秒に設定しているが、この起動設定時間を0秒としてもよく、電子式膨張弁13が起動運転時のバルブ開度(起動開度)になっていれば、直ぐにSa07のステップに移行するようにしてもよい。
Sa07のステップにおいて、制御管理ユニット33は、温度検知センサ35で計測した蒸発器15の入口温度が、設定された所定の蒸発温度の閾値以上(0℃以上)か否かを判定する。蒸発器15の入口温度が、所定の蒸発温度の閾値よりも大きい値ならば、Sa08のステップに進む。また、蒸発器15の入口温度が、所定の蒸発温度の閾値よりも小さい値ならば、Sa09のステップに進む。
Sa08のステップにおいて、制御管理ユニット33は、温度検知センサ35,36で計測した蒸発器15の過熱度が、設定された所定の過熱度の閾値以上(5℃以上)か否かを判定する。蒸発器15の過熱度が、所定の過熱度の閾値よりも大きい値ならば、Sa10のステップに進み、制御管理ユニット33のカウントタイマの計時を終了するとともに、膨張弁起動制御処理を終了して、再び膨張弁PID制御処理(通常制御)の実行を開始する。また、蒸発器15の過熱度が、所定の過熱度の閾値よりも小さい値ならば、Sa05のステップに進み、電子式膨張弁13のバルブ開度を、通常運転時のバルブ開度より大きな起動運転時のバルブ開度(起動開度)のまま維持する。
Sa09のステップにおいて、制御管理ユニット33は、温度検知センサ35,36で計測した蒸発器15の過熱度が、設定された所定の過熱度の閾値以上(5℃以上)か否かを判定する。蒸発器15の過熱度が、所定の過熱度の閾値よりも大きい値ならば、Sa10のステップに進み、制御管理ユニット33のカウントタイマの計時を終了するとともに、膨張弁起動制御処理を終了して、再び膨張弁PID制御処理(通常制御)の実行を開始する。また、蒸発器15の過熱度が、所定の過熱度の閾値よりも小さい値ならば、処理を終了してSa01のステップに戻る。
このように本実施例では、電子式膨張弁13の通常制御時のパルス信号が125〜300パルスの範囲内となっているとともに、起動運転時のパルス信号が450パルスとなっている。尚、通常運転時の制御は、パルス信号の上限値(300)及び下限値(125パルス)の設定だけを行っておき、詳細な制御はPID制御により制御される。そして、電磁弁11が開放された直後の電子式膨張弁13のバルブ開度は、電磁弁11が閉鎖される直前の最終制御のバルブ開度が維持され、蒸発温度及び過熱度が所定の条件であることに応じてより大きなバルブ開度(450パルス)に制御されるようになっている。
以上、本実施例における電子式膨張弁の制御システムでは、各ショーケース1には、蒸発器15の蒸発温度及び過熱度を計測する温度検知センサ35,36(温度計測手段)と、蒸発器15に対する冷媒の供給路の開放と閉鎖とを切り換える電磁弁11と、電子式膨張弁13と、が設けられ、電磁弁11が開放された状態で、温度検知センサ35,36により計測した蒸発温度が所定の蒸発温度より大きい値であり、かつ温度検知センサ35,36により計測した過熱度が所定の過熱度より小さい値であることを条件に、電子式膨張弁13のバルブ開度を通常運転時のバルブ開度上限より大きなバルブ開度となるように制御する制御管理ユニット33(膨張弁制御手段)を備えることで、冷凍・冷蔵機ユニット3が一時的に停止した後に再起動するときにおいて、蒸発器15の過熱度が所定の過熱度より小さい値であっても、蒸発器15の蒸発温度が所定の蒸発温度より大きければ、液戻りとは判断せずに、電子式膨張弁13を開放するようになっており、電子式膨張弁13のバルブ開度を時間設定により制御する必要がなくなり、冷凍・冷蔵機ユニット3の再起動遅延時間に係らず膨張弁13を適宜制御できる。また、電子式膨張弁13における大きなバルブ開度は、通常運転時のバルブ開度上限より大きいため、冷凍・冷蔵機ユニット3の再起動時に急速に蒸発器15に冷媒が流入するようになり、ショーケース1の庫内を急速に冷却することができる。
また、制御管理ユニット33は、電磁弁11が開放されてから所定時間経過後(起動設定時間経過後)に、蒸発温度が所定の蒸発温度より小さい値であることを条件に、電子式膨張弁13のバルブ開度を通常運転時のバルブ開度となるように制御することで、電磁弁11が開放されてから所定時間経過後において、蒸発温度が所定の蒸発温度より小さい値であれば、蒸発器15は通常の冷却状態になっていると判断し、電子式膨張弁13は通常運転時のバルブ開度で制御されるようになり、必要以上に電子式膨張弁13のバルブ開度を制御しないで済むようになる。そのためパルス数により制御される電子式膨張弁13などのパルスの動作回数により寿命がある膨張弁13の寿命を延ばすことができる。
また、制御管理ユニット33は、電磁弁11が開放されてから所定時間経過後(起動設定時間経過後)に、過熱度が所定の過熱度より大きい値であることを条件に、電子式膨張弁13のバルブ開度を通常運転時のバルブ開度となるように制御することで、電磁弁11が開放されてから所定時間経過後において、過熱度が所定の過熱度より大きい値であれば、蒸発器15は通常の冷却状態になっていると判断し、電子式膨張弁13は通常運転時のバルブ開度で制御されるようになり、必要以上に電子式膨張弁13のバルブ開度を制御しないで済むようになる。そのためパルス数により制御される電子式膨張弁13などのパルスの動作回数により寿命がある膨張弁13の寿命を延ばすことができる。
また、制御管理ユニット33は、電磁弁11が開放されてから所定時間経過後(起動設定時間経過後)に、蒸発温度が所定の蒸発温度より大きい値であり、かつ過熱度が所定の過熱度より大であることを条件に、電子式膨張弁13のバルブ開度を通常運転時のバルブ開度となるように制御することで、電磁弁11が開放されてから所定時間経過後において、蒸発温度が所定の蒸発温度より大きい値、かつ過熱度が所定の過熱度より大きい値であれば、蒸発器15は通常の冷却状態になっていると判断し、電子式膨張弁13は通常運転時のバルブ開度で制御されるようになり、必要以上に電子式膨張弁13のバルブ開度を制御しないで済むようになる。そのためパルス数により制御される電子式膨張弁13などのパルスの動作回数により寿命がある膨張弁13の寿命を延ばすことができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、1次側冷媒であるフロンが循環する1次側冷媒回路4と、2次側冷媒である二酸化炭素が循環し複数のショーケース1A,1B・・・をそれぞれ冷却する2次側冷媒回路5と、フロンとCOとの間で熱交換を行う熱交換器6とを備え、冷凍・冷蔵サイクルを構成するいわゆる間接冷却システムを採用しているが、本発明はこれに限ることなく、熱交換器を介せずに、冷凍機の受液器から各ショーケース1の蒸発器15に対して冷媒回路を直接接続して、冷凍・冷蔵サイクルを構成するいわゆる直接冷却システムに適用することもできる。
1 ショーケース
3 冷凍・冷蔵機ユニット
4 1次側冷媒回路
5 2次側冷媒回路
6 熱交換器
7 1次側圧縮機
8 凝縮器
11 電磁弁
13 電子式膨張弁
15 蒸発器
33 制御管理ユニット(膨張弁制御手段)
35,36 温度検知センサ(温度計測手段)

Claims (4)

  1. 複数のショーケースにそれぞれ内蔵した蒸発器に対して共通の冷凍機から冷媒を供給する冷凍サイクルにおいて、前記蒸発器に対する冷媒の流れを制御する電子式膨張弁の制御システムであって、
    前記各ショーケースには、前記蒸発器の蒸発温度及び過熱度を計測する温度計測手段と、前記蒸発器に対する冷媒の供給路の開放と閉鎖とを切り換える電磁弁と、前記電子式膨張弁と、が設けられ、
    前記電磁弁が開放された状態で、前記温度計測手段により計測した前記蒸発温度が所定の蒸発温度より大きい値であり、かつ前記温度計測手段により計測した前記過熱度が所定の過熱度より小さい値であることを条件に、前記電子式膨張弁の開度を通常運転時の開度上限より大きな開度となるように制御する膨張弁制御手段を備え、前記冷凍機停止時に前記電磁弁を閉鎖すると共に前記電子式膨張弁を最少バルブ開度以上に開放した状態を維持することを特徴とする電子式膨張弁の制御システム。
  2. 前記膨張弁制御手段は、前記電磁弁が開放されてから所定時間経過後に、前記蒸発温度が所定の蒸発温度より小さい値であることを条件に、前記電子式膨張弁の開度を通常運転時の開度となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の電子式膨張弁の制御システム。
  3. 前記膨張弁制御手段は、前記電磁弁が開放されてから所定時間経過後に、前記過熱度が所定の過熱度より大きい値であることを条件に、前記電子式膨張弁の開度を通常運転時の開度となるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電子式膨張弁の制御システム。
  4. 前記膨張弁制御手段は、前記電磁弁が開放されてから所定時間経過後に、前記蒸発温度が所定の蒸発温度より大きい値であり、かつ前記過熱度が所定の過熱度より大であることを条件に、前記電子式膨張弁の開度を通常運転時の開度となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の電子式膨張弁の制御システム。
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