JP5410111B2 - 吸音天蓋ユニットおよび吸音天蓋ユニットの設置構造 - Google Patents

吸音天蓋ユニットおよび吸音天蓋ユニットの設置構造 Download PDF

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Description

本発明は、部屋内の所定の場所に設置される吸音天蓋ユニットおよび吸音天蓋ユニットの設置構造に関する。
隣室や廊下等からの音を遮断したり、部屋内で発せられる音を吸収するなどして、この部屋内の静寂性を高めたいという要望があった。しかしながら、部屋全体の壁や天井・床に吸音材を仕込むとなると、コストが高い。
そこで、特許文献1に記載のように、部屋内に箱状の防音寝室を設置して、騒音に邪魔されることなく安眠できる環境を形成できる技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−287052号公報
ところが、特許文献1のような防音寝室は大掛かりなものであり、部屋内スペースの占有率が高く、閉塞感や圧迫感を受ける場合がある。そこで、部屋を広く使えるとともに、吸音性を確実に向上させることができ、快適な居住環境を形成することが可能な技術の開発が望まれていた。
本発明の課題は、部屋を広く使えるとともに、吸音性を確実に向上させることができ、快適な居住環境を形成することが可能な吸音天蓋ユニットおよび吸音天蓋ユニットの設置構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、部屋1内の所定の場所に設置される吸音天蓋ユニット10であって、
床面2に対して垂直に配置される吸音壁部11と、この吸音壁部11の上端部から水平方向に延出して設けられる吸音天井部12とを備えており、
前記吸音天井部12は、前記吸音壁部11の上端部から水平方向に延出して設けられる下地板材12aを有しており、
前記吸音天井部12の前記下地板材12aの下面と、この下地板材12aの下面に連続する前記吸音壁部11の一側面とからなる天蓋内側面10aに吸音材13が取り付けられており、
前記吸音天井部12の前記下地板材12aの上面と、この下地板材12aに連続する前記吸音壁部11の他側面とからなる天蓋外側面10bに吸音材14が取り付けられており、
前記吸音壁部11と前記部屋1の壁3との間には、前記吸音壁部11が、前記部屋1の壁3に沿って、かつ、この壁3から所定間隔離間して配置されることによって空気層が形成されており、
前記吸音天井部12と前記部屋1の天井4との間には、前記吸音天井部12が、前記部屋1の天井4に沿って、かつ、この天井4から所定間隔離間して配置されることによって空気層が形成されており、
前記天蓋内側面10aに取り付けられる吸音材13は中高音域の音を吸収するものであり、
前記天蓋外側面10bに取り付けられる吸音材14は低音域の音を吸収するものであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、床面2に対して垂直に配置される吸音壁部11と、この吸音壁部11の上端部から水平方向に延出して設けられる吸音天井部12とを備えており、前記吸音天井部12の下面と、この吸音天井部12の下面に連続する前記吸音壁部11の一側面とからなる天蓋内側面10aに吸音材13が取り付けられており、前記吸音天井部12の上面と、この吸音天井部12の上面に連続する前記吸音壁部11の他側面とからなる天蓋外側面10bに吸音材14が取り付けられているので、前記部屋1内の所定の場所付近の音を、前記天蓋内側面10aに取り付けられた吸音材13と前記天蓋外側面10bに取り付けられた吸音材14とによって吸収することができる。また、従来のような箱状の防音寝室とは異なり、部屋1を必要以上に圧迫することがない。
これによって、従来に比して、部屋1を広々と利用することができるとともに、周囲の吸音性を確実に向上させることができ、快適な居住環境を形成することが可能となる。
また、前記吸音壁部11は、前記部屋1の壁3に沿って、かつ、この壁3から所定間隔離間して配置されているので、前記吸音壁部11と壁3との間に空気層を形成することができる。
また、前記吸音天井部12は、前記部屋1の天井4に沿って、かつ、この天井4から所定間隔離間して配置されているので、前記吸音天井部12と天井4との間に空気層を形成することができる。
このような空気層が、前記吸音壁部11と壁3との間と、前記吸音天井部12と天井4との間とに形成されるので、これら空気層によって音の伝達を軽減することができる。
特に、低音域の音は、中高音域の音に比して波長が長く、障害物の裏側に回りこむ性質を備えているため、この空気層と前記天蓋外側面10bに取り付けられた吸音材14とによって、より高い吸音効果を発揮することができる。
また、前記天蓋内側面10aに取り付けられる吸音材13は中高音域の音を吸収するものであることから、前記部屋1内の所定の場所付近の中高音域の音を前記吸音材13によって確実に吸音することができる。
また、前記天蓋外側面10bに取り付けられる吸音材14は低音域の音を吸収するものであることから、前記部屋1内の所定の場所付近の低音域の音を前記吸音材14によって確実に吸音することができる。
これによって、前記部屋1内の所定の場所付近の音を前記吸音材13および吸音材14によって確実に吸音することができ、より快適な居住環境を形成することが可能となる。
請求項に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1に記載の吸音天蓋ユニット10において、
前記吸音天井部12の上面の周縁部に照明装置15が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記吸音天井部12の上面の周縁部に照明装置15が設けられているので、例えば前記吸音天井部12が部屋1の天井付近の高さに設けられることで、この照明装置15を間接照明として利用することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1または2に記載の吸音天蓋ユニット10において、
前記吸音天井部12には、テレビモニター等の映像表示装置16が設けられており、
この映像表示装置16は、前記吸音天井部12に沿って水平な状態から前記吸音壁部11に沿って垂直な状態までの間で角度調整自在に設定されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記吸音天井部12に設けられた映像表示装置16は、前記吸音天井部12に沿って水平な状態から前記吸音壁部11に沿って垂直な状態までの間で角度調整自在に設定されているので、前記吸音天井部12の下方にいる人が立った状態や寝た状態で前記映像表示装置16に表示される映像を鑑賞することができる。
また、前記映像表示装置16は、この映像表示装置16に映像を表示することによって、この映像表示装置16を照明手段として利用することもできる。
請求項に記載の発明は、吸音天蓋ユニット10の設置構造であって、例えば図1および図2に示すように、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸音天蓋ユニット10は、前記吸音天井部12がベッド・布団等の寝具5が設置された場所の上方に位置するようにして前記部屋1内に設置されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記吸音天蓋ユニット10は、前記吸音天井部12がベッド・布団等の寝具5が設置された場所の上方に位置するようにして前記部屋1内に設置されているので、前記天蓋内側面10aに取り付けられた吸音材13と前記天蓋外側面10bに取り付けられた吸音材14とによって、この寝具5の周囲の音を吸音することができ、この寝具5を利用する人の睡眠環境を快適なものとすることができる。
請求項に記載の発明は、吸音天蓋ユニット10の設置構造であって、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸音天蓋ユニット10は、前記吸音天井部12がソファ・椅子等の腰掛けが設置された場所の上方に位置するようにして前記部屋1内に設置されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記吸音天蓋ユニット10は、前記吸音天井部12がソファ・椅子等の腰掛けが設置された場所の上方に位置するようにして前記部屋1内に設置されているので、前記天蓋内側面10aに取り付けられた吸音材13と前記天蓋外側面10bに取り付けられた吸音材14とによって、この腰掛けの周囲の音を吸音することができ、この腰掛けを利用する人の居住環境を快適なものとすることができる。
本発明によれば、床面に対して垂直に配置される吸音壁部と、この吸音壁部の上端部から水平方向に延出して設けられる吸音天井部とを備えており、吸音天井部の下面と、この吸音天井部の下面に連続する吸音壁部の一側面とからなる天蓋内側面に吸音材が取り付けられており、吸音天井部の上面と、この吸音天井部の上面に連続する吸音壁部の他側面とからなる天蓋外側面に吸音材が取り付けられているので、部屋内の所定の場所付近の音を、天蓋内側面に取り付けられた吸音材と天蓋外側面に取り付けられた吸音材とによって吸収することができる。また、従来のような箱状の防音寝室とは異なり、部屋を必要以上に圧迫することがない。
これによって、従来に比して、部屋を広々と利用することができるとともに、周囲の吸音性を確実に向上させることができ、快適な居住環境を形成することが可能となる。
本発明に係る吸音天蓋ユニットおよび部屋を示す側断面図である。 本発明に係る吸音天蓋ユニットおよび部屋を示す平面図である。 図1に示す吸音天蓋ユニットの吸音壁部の一部を示す拡大側断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態において説明する部屋を備える建物は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
図1は本発明に係る吸音天蓋ユニットの一例を示す側断面図である。
図1において符号10は、吸音天蓋ユニットを示す。この吸音天蓋ユニット10は、部屋1の床面2に対して垂直に配置される吸音壁部11と、この吸音壁部11の上端部から水平方向に延出して設けられる吸音天井部12とを備えている。
また、前記吸音天井部12の下面と、この吸音天井部12の下面に連続する前記吸音壁部11の一側面とからなる天蓋内側面10aに吸音材13が取り付けられており、前記吸音天井部12の上面と、この吸音天井部12の上面に連続する前記吸音壁部11の他側面とからなる天蓋外側面10bに吸音材14が取り付けられている。
なお、前記吸音天蓋ユニット10は、前記吸音天井部12がベッド5が設置された場所の上方に位置するようにして前記部屋1内に設置されている。したがって、前記部屋1は寝室として利用できるようになっている。
ここで、前記部屋1は、図1および図2に示すように、前記床面2と、この床面2上に立設される四方の壁3,6,7,8と、前記床面2の上方に位置する天井4とによって囲まれた空間を指している。
前記壁3には、前記部屋1と外部とを連通する出入用の開口部3aが形成されており、この開口部3aには、この開口部3aを開閉するドア3bが設けられている。また、この壁3と対向する壁6には屋外に面する両開き窓6aが設けられており、これら壁3および壁6の側端部間に配置される壁7には屋外に面する片開き窓7aが設けられている。
前記吸音壁部11は、図1〜図3に示すように、前記床面2に対して垂直に配置されるとともに、この床面2上に立設される矩形状の下地板材11aと、前記部屋1の壁3に、この壁3から突出するようにして複数取り付けられるとともに、突出端部が前記下地板材11aの裏面に固定される突出材11bとを備えている。
この下地板材11aは、前記壁3に沿って、かつ前記突出材11bによって前記壁3から所定間隔離間して配置されており、この下板材11aと壁3との間に空気層を形成できるようになっている。このような空気層が、前記吸音壁部11と壁3との間に形成されるので、この空気層によって音の伝達を軽減することができる。
また、前記下地板材11aの室内側面には前記吸音材13が取り付けられており、この室内側面の裏側面には前記吸音材14が取り付けられている。
特に、低音域の音は、中高音域の音に比して波長が長く、障害物の裏側に回りこむ性質(音の回折)を備えているため、この空気層と前記吸音材14とによって、高い吸音効果を発揮することができる。
さらに、図2に示すように、この下地板材11aの裏側面の左右両端部には、上下方向に沿って外側目隠し材11cがそれぞれ取り付けられており、これら外側目隠し材11cよりも内側の前記壁3の表面には、上下方向に沿って内側目隠し材11dが取り付けられている。
このように交互に突出するように配置される外側目隠し材11cと内側目隠し材11dとによって、前記下地板材11aの裏側との空気の流通性を確保しながら、この下地板材11aの裏側の空気層への視線を遮ることができるようになっている。また、双方の外側目隠し材11c,11cの空気層側に位置する下地板材11aの裏側面に、図示しない照明装置を設けることによって間接照明とすることも可能である。
前記突出材11bは、一端部が前記壁3に固定され、他端部が前記下地板材11aに固定される形態のものであり、単に木材等を用いてもよいし、前記壁3から突出するボルト等を用いてもよい。
本実施の形態においては、前記下地板材11aが前記床面2上に立設された状態となっているので、木材を用いて、前記空気層を形成する役割を担うものとする。
なお、前記下地板材11aを前記床面2上に立設せずに、所定の高さ位置に配置する場合には、前記壁3から突出するようにして設けられたボルト等を用いることが望ましい。例えば、前記下地板材11aにボルト挿通孔を形成しておき、ボルトに、下地板材11aの壁3側への移動を抑制するストッパーを取り付けた状態で、前記ボルト挿通孔にボルトの先端を挿通させ、さらに、ボルトの先端にナットを螺合する。これにより、ボルトと下地板材11aを強固に連結するとともに該下地板材11aの移動を抑止しながら、このボルトによって前記下地板材11aを所定の高さに支持することができる。
また、前記下地板材11aの裏側面には予め吸音材14を取り付けておくものとする。
前記吸音天井部12は、図1および図2に示すように、前記吸音壁部11の上端部から水平方向に延出して設けられる矩形状の下地板材12aと、この下地板材12aの上面に取り付けられる枠状の野縁12bと、前記下地板材12aの上方に位置し、前記天井4に取り付けられる吊木受け12cと、一端部が該吊木受け12cに取り付けられ、他端部が前記野縁12bに取り付けられることによって、前記下地板材11aを吊る吊木12dとを備えている。
前記下地板材12aは、前記天井4に沿って、かつ前記吊木12dによって前記天井4から所定間隔離間して配置されており、この下板材12aと天井4との間に空気層を形成できるようになっている。このような空気層が、前記吸音天井部12と天井4との間に形成されるので、この空気層によって音の伝達を軽減することができる。
また、前記下地板材12aの下面には前記吸音材13が取り付けられており、上面には前記吸音材14が取り付けられている。
特に、低音域の音は、中高音域の音に比して波長が長く、障害物の裏側に回りこむ性質を備えているため、この空気層と前記吸音材14とによって、高い吸音効果を発揮することができる。
さらに、前記吸音天井部12の上面の周縁部には照明装置15が設けられている。
また、前記吸音天井部の12の周縁部には、この照明装置15よりも外側に位置するようにして、前記吸音天井部の12の周縁部から立ち上がる立ち上がり部15aが設けられている。
また、前記吸音天井部12には、テレビモニター等の映像表示装置16が設けられている。すなわち、前記下地板材12aに開口部12eが形成されており、この開口部12e内に収まるようにして前記映像表示装置16が配置されている。
この映像表示装置16は、前記天井4に取り付けられる天井吊金物16aによって吊設されている。また、この天井吊金物16aに回転軸16bを介して連結されることで、この映像表示装置16は、前記吸音天井部12に沿って水平な状態から前記吸音壁部11に沿って垂直な状態までの間で角度調整自在に設定されている。
この映像表示装置16の電源は適宜家庭用電源等で賄うものとし、配線は、前記天蓋外側面10b側に形成される空気層を利用して設けるようにしてもよい。
なお、前記下地板材12aの上面には、前記開口部12eの周縁部に沿って野縁12bが取り付けられるとともに、この野縁12bの上方に位置するようにして前記天井4に吊木受け12cが取り付けられており、これら野縁12bと吊木受け12cとの間に前記吊木12dが設けられている。
前記吸音材13は、中高音域の音を吸収するものであり、前記吸音材14は、低音域の音を吸収するものである。
このような吸音材13,14として、例えば、アルミニウム等の金属繊維,岩石を原料とするロックウール(岩綿)・高炉スラグを原料とするスラグウール(鉱さい綿)・ガラス繊維を原料とするグラスウールなどの無機質繊維,綿や麻などの植物繊維や羽毛や獣毛などの動物繊維等の有機質繊維(以下繊維類と呼ぶ)が使用される。
この繊維類を、綿状・ボード状・不織布状に成形して繊維と繊維の間に複雑に連続した多くの隙間や気泡を有する部材とすることで吸音性能を発揮することができる。
また、ポリウレタンなどの高分子物質を発泡させた発泡樹脂材料(ウレタンフォーム)を使用してもよい。
本実施の形態においては、前記吸音材13としてウレタンフォームが用いられており、前記吸音材14として、グラスウールが用いられている。
前記吸音材13は、図1および図3に示すようにブロック状を呈しており、ウレタンフォームからなる吸音材本体13aと、この吸音材本体13aの上端縁と下端縁とに沿ってそれぞれ取り付けられる横桟13bと、前記吸音材本体13aの表面から前記横桟13b,13bの裏面側に巻き込むようにして張設されるとともに前記吸音材本体13aの表面を化粧する張地13cと、前記横桟13b,13b間に設けられる合板13dとを備えている。
前記吸音材本体13aとして用いるウレタンフォームは多孔質体であり、微小な孔部分の空気の摩擦によって音エネルギーを熱エネルギーに変換することで吸音効果を発揮できるようになっている。特に、中高音域の音の吸音性に優れ、厚さを増加することで低音域の音の吸音性も向上できるようになっている。
そして、このようなブロック状の吸音材13は、前記下地板材11aおよび下地板材12aに並列して取り付けられている。
また、前記吸音材14は、グラスウールをボード状に成型したものを用いており、前記下地板材11aおよび下地板材12aに貼り付けられている。
前記吸音材として用いるグラスウールをボード状に成型したもの、すなわちグラスボードは多孔質体でありながら板状体であり、上述のウレタンフォーム同様の吸音特性を有している。また、前記吸音材14は、前記空気層に面して設けられているため、前記空気層側に回り込む音波によって振動し、振動による吸音材14の内部摩擦で音エネルギーを熱エネルギーに変換することで吸音効果を発揮できるようになっている。なお、前記空気層側に回り込む音波は主に低音域のものであるため、特に、低音域の音の吸音性に優れる。
なお、前記壁3に形成される開口部3aは、図2に示すように、この開口部3aが設けられる前記壁3の側端部に形成されている。これは、前記部屋1の外部から前記開口部3aに設けられたドア3bを振動させて伝達される外部音の反射距離が遠くなり、前記吸音天井部12の下方にいる人に聞こえる騒音の軽減が可能となるためである。
また、建物の構築に使用されるパネルは、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、図3に示すように、この枠体の両面もしくは片面に、面材3cが貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填されるものである。したがって、このパネル自体も吸音特性を備えている。
本実施の形態によれば、床面2に対して垂直に配置される吸音壁部11と、この吸音壁部11の上端部から水平方向に延出して設けられる吸音天井部12とを備えており、前記吸音天井部12の下面と、この吸音天井部12の下面に連続する前記吸音壁部11の一側面とからなる天蓋内側面10aに吸音材13が取り付けられており、前記吸音天井部12の上面と、この吸音天井部12の上面に連続する前記吸音壁部11の他側面とからなる天蓋外側面10bに吸音材14が取り付けられているので、前記部屋1内の所定の場所付近の音を、前記天蓋内側面10aに取り付けられた吸音材13と前記天蓋外側面10bに取り付けられた吸音材14とによって吸収することができる。また、従来のような箱状の防音寝室とは異なり、部屋1を必要以上に圧迫することがない。
これによって、従来に比して、部屋1を広々と利用することができるとともに、周囲の吸音性を確実に向上させることができ、快適な居住環境を形成することが可能となる。
また、前記天蓋内側面10aに取り付けられる吸音材13は中高音域の音を吸収するものであることから、前記部屋1内の所定の場所付近の中高音域の音を前記吸音材13によって確実に吸音することができる。
また、前記天蓋外側面10bに取り付けられる吸音材14は低音域の音を吸収するものであることから、前記部屋1内の所定の場所付近の低音域の音を前記吸音材14によって確実に吸音することができる。
これによって、前記部屋1内の所定の場所付近の音を前記吸音材13および吸音材14によって確実に吸音することができ、より快適な居住環境を形成することが可能となる。
また、前記吸音天井部12の上面の周縁部に照明装置15が設けられているので、例えば前記吸音天井部12が部屋1の天井付近の高さに設けられることで、この照明装置15を間接照明として利用することができる。
また、前記吸音天井部12に設けられた映像表示装置16は、前記吸音天井部12に沿って水平な状態から前記吸音壁部11に沿って垂直な状態までの間で角度調整自在に設定されているので、前記吸音天井部12の下方にいる人が立った状態や寝た状態で前記映像表示装置16に表示される映像を鑑賞することができる。
また、前記映像表示装置16は、この映像表示装置16に映像を表示することによって、この映像表示装置16を照明手段として利用することもできる。
また、前記吸音天蓋ユニット10は、前記吸音天井部12がベッド5が設置された場所の上方に位置するようにして前記部屋1内に設置されているので、前記天蓋内側面10aに取り付けられた吸音材13と前記天蓋外側面10bに取り付けられた吸音材14とによって、この寝具5の周囲の音を吸音することができ、この寝具5を利用する人の睡眠環境を快適なものとすることができる。なお、前記ベッド5に限らず、布団でもよいことは言うまでもない。
さらに、前記吸音壁部11は、前記部屋1の壁3に沿って、かつ、この壁3から所定間隔離間して配置されているので、前記吸音壁部11と壁3との間に空気層を形成することができる。
また、前記吸音天井部12は、前記部屋1の天井4に沿って、かつ、この天井4から所定間隔離間して配置されているので、前記吸音天井部12と天井4との間に空気層を形成することができる。
このような空気層が、前記吸音壁部11と壁3との間と、前記吸音天井部12と天井4との間とに形成されるので、これら空気層によって音の伝達を軽減することができる。
特に、低音域の音は、中高音域の音に比して波長が長く、障害物の裏側に回りこむ性質を備えているため、この空気層と前記天蓋外側面10bに取り付けられた吸音材14とによって、より高い吸音効果を発揮することができる。
なお、前記吸音天蓋ユニット10は、図示はしないが、前記吸音天井部12がソファ・椅子等の腰掛けが設置された場所の上方に位置するようにして前記部屋1内に設置されていてもよいものとする。
すなわち、この場合の前記部屋1は、リビングや勉強部屋、視聴覚室として住宅で利用できるだけでなく、執務室として企業・官公庁等で利用することもできる。
そして、このように前記吸音天蓋ユニット10が、前記吸音天井部12がソファ・椅子等の腰掛けが設置された場所の上方に位置するようにして前記部屋1内に設置されているので、前記天蓋内側面10aに取り付けられた吸音材13と前記天蓋外側面10bに取り付けられた吸音材14とによって、この腰掛けの周囲の音を吸音することができ、この腰掛けを利用する人の居住環境を快適なものとすることができる。
1 部屋
2 床面
3 壁
4 天井
10 吸音天蓋ユニット
10a 天蓋内側面
10b 天蓋外側面
11 吸音壁部
12 吸音天井部
13 吸音材
14 吸音材

Claims (5)

  1. 部屋内の所定の場所に設置される吸音天蓋ユニットであって、
    床面に対して垂直に配置される吸音壁部と、この吸音壁部の上端部から水平方向に延出して設けられる吸音天井部とを備えており、
    前記吸音天井部は、前記吸音壁部の上端部から水平方向に延出して設けられる下地板材を有しており、
    前記吸音天井部の前記下地板材の下面と、この下地板材の下面に連続する前記吸音壁部の一側面とからなる天蓋内側面に吸音材が取り付けられており、
    前記吸音天井部の前記下地板材の上面と、この下地板材に連続する前記吸音壁部の他側面とからなる天蓋外側面に吸音材が取り付けられており、
    前記吸音壁部と前記部屋の壁との間には、前記吸音壁部が、前記部屋の壁に沿って、かつ、この壁から所定間隔離間して配置されることによって空気層が形成されており、
    前記吸音天井部と前記部屋の天井との間には、前記吸音天井部が、前記部屋の天井に沿って、かつ、この天井から所定間隔離間して配置されることによって空気層が形成されており、
    前記天蓋内側面に取り付けられる吸音材は中高音域の音を吸収するものであり、
    前記天蓋外側面に取り付けられる吸音材は低音域の音を吸収するものであることを特徴とする吸音天蓋ユニット。
  2. 請求項1に記載の吸音天蓋ユニットにおいて、
    前記吸音天井部の上面の周縁部に照明装置が設けられていることを特徴とする吸音天蓋ユニット。
  3. 請求項1または2に記載の吸音天蓋ユニットにおいて、
    前記吸音天井部には、テレビモニター等の映像表示装置が設けられており、
    この映像表示装置は、前記吸音天井部に沿って水平な状態から前記吸音壁部に沿って垂直な状態までの間で角度調整自在に設定されていることを特徴とする吸音天蓋ユニット。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の吸音天蓋ユニットは、前記吸音天井部がベッド・布団等の寝具が設置された場所の上方に位置するようにして前記部屋内に設置されていることを特徴とする吸音天蓋ユニットの設置構造。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の吸音天蓋ユニットは、前記吸音天井部がソファ・椅子等の腰掛けが設置された場所の上方に位置するようにして前記部屋内に設置されていることを特徴とする吸音天蓋ユニットの設置構造。
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