JP5408008B2 - X線撮影装置 - Google Patents

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Description

この発明は、X線撮影を行うX線撮影装置に係り、特に、複数の撮影ユニットを備えてX線撮影を行う技術に関する。
従来、この種の装置として、天井に沿って移動可能にX線管を懸垂支持するX線管懸垂ユニット、被検体を立位姿勢の状態でX線撮影を行うX線撮影スタンドユニットなどを備えている。X線管懸垂ユニットのX線管は向きを調整することが可能で、X線撮影スタンドユニットの立位スタンドの方に向けてX線管を調整して立位姿勢でX線撮影を行うことが可能である。また、被検体を臥位姿勢で載置する臥位テーブルの方に向けてX線管を調整して臥位姿勢でX線撮影を行うことも可能である(例えば、特許文献1や非特許文献1参照)。
被検体を立位姿勢でX線撮影を行う場合について概略的に説明する。X線撮影スタンドユニットの立位スタンドに搭載されたフラットパネル型X線検出器(FPD: Flat Panel Detector)の(地面からの高さ)位置を位置検出部が検出して、その位置に基づいてX線管懸垂ユニットのX線管をモータ駆動させて、フラットパネル型X線検出器(以下、「FPD」と略記する)とX線管との高さ位置が合致するようにX線管の位置制御を行う。一方、フットスイッチの押下により、X線撮影スタンドユニットのFPDをモータ駆動させて上下に昇降移動させて、FPDの位置制御を行うことも可能である。
FPDの位置検出部は例えばポテンショメータで構成される。X線管懸垂ユニットやX線撮影スタンドユニットに備えられた各制御部は、ポテンショメータにより得られた位置情報のアナログ電圧をA/D変換器によりディジタルデータに変換する。ポテンショメータによって取得された位置情報を、実際の地面からの高さ位置に対応させるために、装置の設置時に位置登録を行う。
すなわち、撮影系を構成するFPDの地面からの高さの位置と、そのときにポテンショメータによって取得されA/D変換器により変換されたディジタルデータとを対応付ける位置登録を2箇所にわたって行う。本明細書では、この位置登録を「キャリブレーション」とも適宜呼ぶ。装置の動作時には、ポテンショメータによって取得されA/D変換器により変換された現在位置でのディジタルデータを、2箇所の位置登録(キャリブレーション)に基づいて、現在位置(すなわち現在の地面からの高さ位置)に戻すことで、現在位置を把握することができる(特許文献1の段落番号「0056」も参照)。
位置登録の例としては、線形変換により現在位置でのディジタルデータを当該現在位置に戻す。具体的には、地面からα[cm]の高さ位置へFPDを移動させ、X線管懸垂ユニットの画面から位置登録を行うとA/D変換器により変換されたディジタルデータXが取得される。次に、地面からβ[cm]の高さ位置へFPDを移動させ、同様に位置登録を行うとディジタルデータYが取得される。α[cm]に対応したディジタルデータXおよびβ[cm]に対応したディジタルデータYを用いて、装置の動作時にFPDの現在位置をディジタルデータZとして取得し、線形変換によりγ[cm]を算出する。
特開2008−125981号公報(第5−7頁、図1)
"直接変換方式FPD搭載X線撮影システム RADspeed safire 島津製作所 Medical Park"、[online]、株式会社島津製作所、インターネット< URL : http://www.med.shimadzu.co.jp/products/x-ray/08/06.html>
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、上述の装置では複数の撮影ユニットを備えており、FPDに関する位置登録を、X線管懸垂ユニットやX線撮影スタンドユニットに対してそれぞれ行う必要がある。具体的には、各撮影ユニットにそれぞれ備えられたA/D変換器には個体差があり、ポテンショメータの基準電圧も各撮影ユニット間で互いに異なる場合がある。これにより同じFPDの位置情報をディジタルデータに変換した際に、各撮影ユニット間で互いに異なるディジタルデータが得られる。したがって、実際の地面からの高さの位置情報に正確に変換するために、位置登録(キャリブレーション)をX線管懸垂ユニットやX線撮影スタンドユニットに対してそれぞれ行う必要がある。このとき、位置検出部から撮影ユニットの制御部までの信号ラインまたはA/D変換器へノイズが混入して、ディジタルデータが変動してしまう。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、位置登録を精度良く行うことができるX線撮影装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明に係るX線撮影装置は、第1撮影ユニットと第2撮影ユニットとを有するX線撮影装置であって、(A)前記第1撮影ユニット及び第2撮影ユニットのそれぞれは、X線管又はX線検出器からなる撮影系と、当該撮影系の位置情報をアナログデータとして出力する位置検出手段と、当該アナログデータをディジタルデータに変換するA/D変換手段と、当該ディジタルデータと、前記撮影系の別に入力された実際の位置との対応を登録情報として位置登録を行う第1位置登録手段と、当該登録情報と、前記ディジタルデータとに基づいて、現時点での前記撮影系の位置を計算する手段と、を有しており、(B)前記第1撮影ユニットは、前記第1撮影ユニットのA/D変換手段により、前記第2撮影ユニットのアナログデータをもディジタルデータに変換するとともに、当該ディジタルデータと当該第2撮影ユニットの撮影系の別に入力された実際の位置との対応を登録情報として位置登録を行う第2位置登録手段と、当該位置登録が行われたことを前記第2撮影ユニットに通知する通信手段と、当該登録情報と、前記第2撮影ユニットのアナログデータを前記第1撮影ユニットのA/D変換手段により変換したディジタルデータとに基づいて、現時点での前記第2撮影ユニットにおける撮影系の位置を計算する手段と、当該計算された、第2撮影ユニットにおける撮影系の位置及び、前記計算された第1撮影ユニットにおける撮影系の位置に基づいて、前記第1撮影ユニットにおける撮影系が前記第2撮影ユニットにおける撮影系に対して所定の位置になるように制御する制御部と、を有しており、(C)前記第2撮影ユニットの第1位置登録手段は、前記通知を受信した時点で、前記第2撮影ユニットの撮影系の前記位置登録を行うことを特徴とするものである。
[作用・効果]ディジタルデータは時間的に変化(経時的に変化)することが判明した。例えば1秒当たり1ビットあるいは2ビット変化する。そこで、この発明に係るX線撮影装置によれば、複数の撮影ユニットのうち、第1撮影ユニットで第2位置登録手段による位置登録が行われたことを通信手段は第2撮影ユニットに通知し、当該通知を受信した時点で第2撮影ユニットの撮影系の第1位置登録手段による位置登録を行う。したがって、通知を受信した時点で第2撮影ユニットの撮影系の位置登録を行うので、各撮影ユニットでの位置登録手段による位置登録を行っている間でのディジタルデータの時間的変化が少なく、ノイズの混入の影響を最小限に抑え、位置登録を精度良く行うことができる。また、通常の各撮影ユニットは通信手段で接続されており、既存の通信手段を上述の通知に用いることで、X線撮影装置に対して大幅な変更を行う必要がないという効果をも奏する。
上述のX線撮影ユニットにおいて、第1位置登録手段または第2位置登録手段による位置登録に基づいて、上述のディジタルデータを上述のアナログデータに戻す位置変換手段を備えるのが好ましい。X線撮影装置の動作時において、動作時の位置を把握することができる。また、位置変換手段の一例は、線形変換により上述のディジタルデータを上述のアナログデータに戻すことである。通常は、アナログデータの位置情報とディジタルデータとは線形の関係で表され、線形変換により当該位置に簡易に戻すことができる。もちろん、線形変換以外の変換であってもよい。
通常の位置登録では、第1撮影ユニットの第1位置登録手段に位置情報を入力する位置情報入力手段と、そのときのディジタルデータを第1位置登録手段および第2位置登録手段が取得することの許可を入力する許可入力手段とを備えた装置がある。従来の場合には、各々の撮影ユニットごとに、上述の位置情報入力手段と許可入力手段とを備え、撮影ユニットの位置登録手段に位置情報を位置情報入力手段が入力するとともに、そのときのディジタルデータを位置登録手段が取得することの許可を許可入力手段が入力する作業を、撮影ユニットごとに行うことで、各撮影ユニットの位置登録をそれぞれ行う。好ましくは、上述の位置情報入力手段および許可入力手段を備え、上述の位置情報入力手段により入力された位置情報である実際の位置と、許可入力手段により入力された許可によって取得されたディジタルデータとを対応付ける位置登録を第1位置登録手段および第2位置登録手段が行い、前記通知を受信した時点で、第2撮影ユニットの第1位置登録手段は、第2撮影ユニットの撮影系の前記位置登録を行うのが好ましい。このように第2撮影ユニットに対して位置登録を行うことで、第2撮影ユニットの第1位置登録手段や第1撮影ユニットの第2位置登録手段に位置情報を位置情報入力手段が入力する作業、そのときのディジタルデータを位置登録手段が取得することの許可を許可入力手段が入力する作業を行わずとも、位置登録操作が簡略化される。
この発明に係るX線撮影装置によれば、複数の撮影ユニットのうち、第1撮影ユニットで第2位置登録手段による位置登録が行われたことを通信手段は第2撮影ユニットに通知し、当該通知を受信した時点で第2撮影ユニットの撮影系の第1位置登録手段による位置登録を行うので、各撮影ユニットでの位置登録手段による位置登録を行っている間でのディジタルデータの時間的変化が少なく、ノイズの混入の影響を最小限に抑え、位置登録を精度良く行うことができる。
実施例に係るX線撮影装置の概略図である。 実施例に係るX線撮影装置のブロック図である。 位置登録(キャリブレーション)を行うモニタの一実施態様を示す概略図である。 位置情報とディジタルデータとの線形の関係を模式化した図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るX線撮影装置の概略図であり、図2は、実施例に係るX線撮影装置のブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係るX線撮影装置1は、天井に沿って移動可能にX線管22を懸垂支持するX線管懸垂ユニット2、被検体Mを立位姿勢の状態でX線撮影を行うX線撮影スタンドユニット3および被検体Mを臥位姿勢の状態でX線撮影を行う臥位テーブルユニット4とを備えている。X線管懸垂ユニット2、X線撮影スタンドユニット3および臥位テーブルユニット4は、後述する位置登録(キャリブレーション)を行う位置登録機能をそれぞれ有している。図2に示すように、X線管懸垂ユニット2、X線撮影スタンドユニット3および臥位テーブルユニット4は互いに通信ケーブル5によって電気的に接続されており、この通信ケーブル5によって、X線管懸垂ユニット2、X線撮影スタンドユニット3および臥位テーブルユニット4は互いに通信可能に構成される。X線管懸垂ユニット2、X線撮影スタンドユニット3および臥位テーブルユニット4は、この発明における撮影ユニットにそれぞれ相当し、通信ケーブル5は、この発明における通信手段に相当する。
X線管懸垂ユニット2は、図1に示すように、天井に沿って移動可能で上下に伸縮可能な支柱21と、その支柱21により支持され向きが調整可能なX線管22とを備えている。また、X線管懸垂ユニット2は、図2に示すように、X線管22の位置を検出する位置検出部23と、位置検出部23や後述する位置検出部33,43により得られた位置情報のアナログ電圧をディジタルデータに変換するA/D変換器24とを備えている。その他に、X線管懸垂ユニット2は、メモリ部25と入力部26と出力部27と制御部28とを備えている。
X線撮影スタンドユニット3は、図1に示すように、被検体Mを立位姿勢で支持する立位スタンド31と、この立位スタンド31に搭載され上下に昇降移動可能なフラットパネル型X線検出器(FPD)32とを備えている。また、X線撮影スタンドユニット3は、図2に示すように、FPD32の位置を検出する位置検出部33と、位置検出部33により得られた位置情報のアナログ電圧をディジタルデータに変換するA/D変換器34とを備えている。その他に、X線撮影スタンドユニット3は、メモリ部35と制御部36とを備えている。なお、X線管懸垂ユニット2と同様に、X線撮影スタンドユニット3は入力部と出力部とを備えてもよい。
臥位テーブルユニット4は、図1に示すように、被検体Mを臥位姿勢で載置する臥位テーブル41と、この臥位テーブル41に搭載され水平移動可能なフラットパネル型X線検出器(FPD)42とを備えている。また、臥位テーブルユニット4は、図2に示すように、FPD42の位置を検出する位置検出部43と、位置検出部43により得られた位置情報のアナログ電圧をディジタルデータに変換するA/D変換器44とを備えている。その他に、臥位テーブルユニット4は、メモリ部45と制御部46とを備えている。なお、X線管懸垂ユニット2と同様に、臥位テーブルユニット4は入力部と出力部とを備えてもよい。
X線管懸垂ユニット2の支柱21は、天井に沿って敷設されたレールRに沿って移動可能である。図1の紙面の奥行き方向にも沿ってレールRは敷設され、奥行き方向にも沿って支柱21は移動可能である。この支柱21は伸縮可能に構成され、この支柱21によってX線管22が支持されることにより、X線管22は水平/昇降移動可能である。また、X線管22は向きが調整可能である。したがって、X線撮影スタンドユニット3の立位スタンド31の方に向けて、図1の実線に示すようにX線管22を水平/昇降移動させて向きを調整して、立位姿勢でX線撮影を行うことが可能である。また、臥位テーブルユニット4の臥位テーブル41の方に向けて、図1の2点鎖線に示すようにX線管22を水平/昇降移動させて向きを調整して、臥位姿勢でX線撮影を行うことも可能である。
図2に示すように、X線管22には位置検出部23が配設され、その位置検出部23によってX線管22の位置を検出する。位置検出部23は例えばポテンショメータで構成され、X線管22の移動に伴ってポテンショメータの抵抗値が変化し、その抵抗値に伴って基準電圧に対して出力電圧が変化する。この出力電圧はアナログ電圧であって、ポテンショメータにより得られた位置情報のアナログ電圧をA/D変換器24に送り込み、A/D変換器24はアナログ電圧をディジタルデータに変換する。X線管懸垂ユニット2の位置検出部23や、X線撮影スタンドユニット3の位置検出部33や臥位テーブルユニット4の位置検出部43は、この発明における位置検出手段に相当し、X線管懸垂ユニット2のA/D変換器24や、X線撮影スタンドユニット3のA/D変換器34や、臥位テーブルユニット4のA/D変換器44は、この発明におけるAD変換手段に相当する。
X線管懸垂ユニット2のメモリ部25は、制御部28を介して、X線管22の位置情報とディジタルデータとを対応付けて書き込んで記憶し、X線撮影スタンドユニット3のFPD32や臥位テーブルユニット4のFPD42の位置情報とディジタルデータとを対応付けて書き込んで記憶する。適宜必要に応じて読み出して、各々のデータを出力部33に送り込む。X線管懸垂ユニット2のメモリ部25や、X線撮影スタンドユニット3のメモリ部35や、臥位テーブルユニット4のメモリ部45は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体で構成されている。
X線管懸垂ユニット2の入力部26は、オペレータが入力したデータや命令を制御部28に送り込む。入力部26は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。本実施例では、X線管懸垂ユニット2の制御部28に位置情報を入力する位置情報入力機能(後述する図3の入力ボタン26a)と、そのときのディジタルデータを制御部28が取得することの許可を入力する許可入力機能(後述する図3の取得ボタン26b)とを入力部26は有している。入力部26は、この発明における位置情報入力手段および許可入力手段に相当する。
X線管懸垂ユニット2の出力部27は、モニタなどに代表される表示部やプリンタなどで構成されている。本実施例では、後述する図3に示すように出力部27は、入力部26の入力ボタン26aや取得ボタン26bを配設したモニタ27Mで形成されている。モニタ27M上にタッチパネルを搭載して、モニタ27M上のタッチパネルから入力することで、出力部27に入力部26の機能を搭載してもよい。また、出力部27は、図1に示すX線管22とともに支柱21に支持されたモニタであってもよいし、当該モニタとは別のモニタであってもよい。
X線管懸垂ユニット2の制御部28は、X線管懸垂ユニット2を構成する各部分を統括制御する。X線管懸垂ユニット2の制御部28や、X線撮影スタンドユニット3の制御部36や、臥位テーブルユニット4の制御部46は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。本実施例では、X線管22の位置情報、X線撮影スタンドユニット3のFPD32あるいは臥位テーブルユニット4のFPD42の位置情報とディジタルデータとを対応付ける位置登録を行う位置登録機能を制御部28は有している。特に、入力ボタン26aに入力された位置情報と、取得ボタン26bに入力された許可によって取得されたディジタルデータとを対応付ける位置登録をX線管懸垂ユニット2の制御部28は行う。X線管22の位置情報、X線撮影スタンドユニット3のFPD32あるいは臥位テーブルユニット4のFPD42の位置情報とディジタルデータとを対応付けた情報を、制御部28を介して、メモリ部25に書き込んで記憶、あるいは出力部27に送り込んで出力する。出力部27が表示部の場合には出力表示し、出力部27がプリンタの場合には出力印刷する。X線管懸垂ユニット2の制御部28や、X線撮影スタンドユニット3の制御部36や、臥位テーブルユニット4の制御部46は、この発明における位置登録手段に相当する。
図1に示すように、X線撮影スタンドユニット3の立位スタンド31は床面に対して設置されている。X線撮影スタンドユニット3のFPD32は、立位スタンド31に沿って上下に昇降移動可能である。一方、臥位テーブルユニット4の臥位テーブル41も床面に対して設置されている。臥位テーブルユニット4のFPD42は、臥位テーブル41内を水平移動可能である。
図2に示すように、X線撮影スタンドユニット3のFPD32には位置検出部33が配設され、その位置検出部33によってFPD32の位置を検出する。一方、臥位テーブルユニット4のFPD42にも位置検出部43が配設され、その位置検出部43によってFPD42の位置を検出する。X線管懸垂ユニット2の位置検出部23と同様に、X線撮影スタンドユニット3の位置検出部33や、臥位テーブルユニット4の位置検出部43もポテンショメータで構成され、FPD32,42の移動に伴ってポテンショメータの抵抗値が変化し、その抵抗値に伴って基準電圧に対して出力電圧が変化する。この出力電圧はアナログ電圧であって、ポテンショメータにより得られた位置情報のアナログ電圧を、X線撮影スタンドユニット3の場合にはA/D変換器34に送り込み、臥位テーブルユニット4の場合にはA/D変換器44に送り込み、A/D変換器34,44はアナログ電圧をディジタルデータにそれぞれ変換する。また、X線撮影スタンドユニット3や臥位テーブルユニット4のポテンショメータにより得られた位置情報のアナログ電圧を、X線管懸垂ユニット2のA/D変換器24にも送り込む。
X線撮影スタンドユニット3のメモリ部35は、制御部36を介して、FPD32の位置情報とディジタルデータとを対応付けて書き込んで記憶し、適宜必要に応じて読み出す。一方、臥位テーブルユニット4のメモリ部45は、制御部46を介して、FPD42の位置情報とディジタルデータとを対応付けて書き込んで記憶し、適宜必要に応じて読み出す。
X線撮影スタンドユニット3の制御部36は、X線撮影スタンドユニット3を構成する各部分を統括制御し、臥位テーブルユニット4の制御部46は、臥位テーブルユニット4を構成する各部分を統括制御する。本実施例では、FPD32の位置情報とディジタルデータとを対応付ける位置登録を行う位置登録機能を制御部36は有し、FPD42の位置情報とディジタルデータとを対応付ける位置登録を行う位置登録機能を制御部46は有している。FPD32の位置情報とディジタルデータとを対応付けた情報を、制御部36を介して、メモリ部35に書き込んで記憶し、FPD42の位置情報とディジタルデータとを対応付けた情報を、制御部46を介して、メモリ部45に書き込んで記憶する。
X線管懸垂ユニット2の制御部28と、X線撮影スタンドユニット3の制御部36とを、通信ケーブル5によって電気的に接続し、X線管懸垂ユニット2の制御部28と、臥位テーブルユニット4の制御部46とを、通信ケーブル5によって電気的に接続する。このように接続することによって、X線管懸垂ユニット2、X線撮影スタンドユニット3および臥位テーブルユニット4を互いに通信可能に構成する。その他に、各制御部28,36,46は、X線管22やFPD32,42を駆動制御し、図示を省略するモータを各制御部28,36,46が制御することによりX線管22やFPD32,42をモータ駆動させる。このモータ駆動により、X線管22やFPD32,42を所望の位置に制御し、X線管22の向きを所望の角度にて調整することができる。
X線管22やX線撮影スタンドユニット3のFPD32や臥位テーブルユニット4のFPD42により、撮影系を構築する。したがって、X線管22やX線撮影スタンドユニット3のFPD32や臥位テーブルユニット4のFPD42は、この発明における撮影系に相当する。
次に、X線管懸垂ユニット2の出力部27のモニタからX線撮影スタンドユニット3のFPD32の位置登録(キャリブレーション)を行うことについて、図3および図4を参照して説明する。図3は、位置登録(キャリブレーション)を行うモニタの一実施態様を示す概略図であり、図4は、位置情報とディジタルデータとの線形の関係を模式化した図である。
先ず、オペレータは、位置登録を行うキャリブレーションモードに移行する入力をX線管懸垂ユニット2の入力部26に入力する。この入力に対しても、図3に示す出力部27のモニタ27Mに配設されたボタン等により実施すればよい。入力部26への入力により、キャリブレーションモードに移行すると、モニタ27Mの画面には、キャリブレーションモード画面が表示される。また、キャリブレーションモードに移行したことを、X線管懸垂ユニット2の制御部28を介して、通信ケーブル5によりX線撮影スタンドユニット3の制御部36に通知し、X線撮影スタンドユニット3の制御部36は上述の通知の受信により同じくキャリブレーションモードへと移行する。
その後、オペレータは、地面からα[cm]の高さ位置へFPD32を移動させる。上述のキャリブレーションモード画面にて「高さ位置情報(1)」として、地面からの高さ位置であるα[cm]を入力ボタン26aにより入力する。その後、取得ボタン26bを押下する。これにより、A/D変換器24によりα[cm]におけるディジタルデータXに変換して、α[cm]およびそれに対応したディジタルデータXを制御部28は取得する。α[cm]およびそれに対応したディジタルデータXをメモリ部25に書き込んで記憶する。この取得によって、α[cm]とディジタルデータXとを対応付けた「位置登録(1)」を行う。
X線管懸垂ユニット2で制御部28による「位置登録(1)」を行ったことを通信ケーブル5は他方の撮影ユニットであるX線撮影スタンドユニット3に通知する。X線撮影スタンドユニット3は、その通知を受信した時点で制御部36による位置登録を自動的に行う。具体的には、X線撮影スタンドユニット3の制御部36は、上述の「高さ位置情報(1)」であるα[cm]およびそのときのディジタルデータX´を取得する。このディジタルデータX´は、受信した時点でのX線撮影スタンドユニット3の位置検出部33のポテンショメータからの出力電圧をA/D変換器34によりディジタルデータに変換することで得られる。α[cm]およびそのときのディジタルデータX´をメモリ部35に書き込んで記憶する。この取得によって、α[cm]とディジタルデータX´とを対応付けた位置登録を自動的に行う。
次に、オペレータは、地面からβ[cm]の高さ位置へFPD32を移動させる。上述のキャリブレーションモード画面にて「高さ位置情報(2)」として、地面からの高さ位置であるβ[cm]を入力ボタン26aにより入力する。その後、取得ボタン26bを押下する。これにより、A/D変換器24によりβ[cm]におけるディジタルデータYに変換して、β[cm]およびそれに対応したディジタルデータYを制御部28は取得する。β[cm]およびそれに対応したディジタルデータYをメモリ部25に書き込んで記憶する。この取得によって、β[cm]とディジタルデータYとを対応付けた「位置登録(2)」を行う。
X線管懸垂ユニット2で制御部28による「位置登録(2)」を行ったことを通信ケーブル5は他方の撮影ユニットであるX線撮影スタンドユニット3に通知する。X線撮影スタンドユニット3は、その通知を受信した時点で制御部36による位置登録を自動的に行う。具体的には、X線撮影スタンドユニット3の制御部36は、上述の「高さ位置情報(2)」であるβ[cm]およびそのときのディジタルデータY´を取得する。このディジタルデータY´は、受信した時点でのX線撮影スタンドユニット3の位置検出部33のポテンショメータからの出力電圧をA/D変換器34によりディジタルデータに変換することで得られる。β[cm]およびそのときのディジタルデータY´をメモリ部35に書き込んで記憶する。この取得によって、β[cm]とディジタルデータY´とを対応付けた位置登録を自動的に行う。
このときの高さ位置情報およびそのときのディジタルデータの線形の関係は、図4に示す通りである。A/D変換器24,34には個体差があり、ポテンショメータの基準電圧も各ユニット2,3間で互いに異なり、各線形のグラフは必ずしも一致しない。しかし、通知を受信した時点で他方の撮影ユニットであるX線撮影スタンドユニット3の位置登録を行うことにより、後述の装置の動作(キャリブレーション後の通常の動作)時に位置γ[cm]を算出する際に、各ユニット2,3間でズレが生じない。
このように、位置検出部は、撮影系(ここではFPD)の位置情報をアナログデータ(ここではアナログ電圧)として出力し、A/D変換器は、撮影系が所定の位置(ここではα[cm]、β[cm])に到達したときのアナログデータをディジタルデータに変換する。制御部は、位置検出部で出力された撮影系の位置情報とA/D変換器で変換されたディジタルデータとを対応づける位置登録を行い、この位置登録を行うことにより、位置検出部は、上述の所定の位置(α[cm]、β[cm])に到達したときの撮影系の位置を検出することになる。そして、位置登録(キャリブレーション)後の通常の動作時に位置(ここではγ[cm])を算出する際に、キャリブレーション後の位置検出部によって位置を正確に変換することが可能である。
オペレータは、キャリブレーション後の通常の動作を行う通常動作モードに移行する入力をX線管懸垂ユニット2の入力部26に入力する。この入力に対しても、図3に示す出力部27のモニタ27Mに配設されたボタン等により実施すればよい。入力部26への入力により、通常動作モードに移行すると、モニタ27Mの画面には、通常の動作画面が表示される。また、通常動作モードに移行したことを、X線管懸垂ユニット2の制御部28を介して、通信ケーブル5によりX線撮影スタンドユニット3の制御部36に通知し、X線撮影スタンドユニット3の制御部36は上述の通知の受信により同じく通常動作モードへと移行する。
以上で、位置登録(キャリブレーション)が完了する。これにより、X線撮影スタンドユニット3は、X線管懸垂ユニット2のように位置情報を入力ボタン26aに入力する作業、そのときのディジタルデータを取得することの許可を取得ボタン26bでの押下により入力する作業を行うキャリブレーション操作を行う必要がなく、位置登録(キャリブレーション)が自動的に行われる。
次に、キャリブレーション後の通常の動作について説明する。本実施例では、X線管懸垂ユニット2の制御部28、X線撮影スタンドユニット3の制御部36や、臥位テーブルユニット4の制御部46は、位置登録に基づいて、上述のディジタルデータを上述のアナログデータ(ここではアナログ電圧)に戻す位置変換機能を有しており、X線管懸垂ユニット2の制御部28や、X線撮影スタンドユニット3の制御部36や、臥位テーブルユニット4の制御部46は、この発明における位置変換手段に相当する。
オペレータは、地面からγ[cm]の高さ位置へFPD32を移動させる。このとき、X線管懸垂ユニット2では、位置検出部23のポテンショメータからの出力電圧をA/D変換器24によりディジタルデータZに変換することでディジタルデータZが得られる。このとき、先に位置登録がなされたα[cm]に対応したディジタルデータXおよびβ[cm]に対応したディジタルデータYを用いて、動作時の位置でのディジタルデータZから図4に示すようにγ[cm]を線形変換により算出する。このように算出することで、当該位置γ[cm] でのディジタルデータZを当該位置γ[cm]に戻す。なお、線形変換については、内挿計算処理または外挿計算処理により行う。
一方、X線撮影スタンドユニット3では、位置検出部33のポテンショメータからの出力電圧をA/D変換器34によりディジタルデータZ´に変換することでディジタルデータZ´が得られる。先に位置登録がなされたα[cm]に対応したディジタルデータX´およびβ[cm]に対応したディジタルデータY´を用いて、当該位置でのディジタルデータZ´から図4に示すようにγ[cm]を線形変換により算出する。このように算出することで、当該位置γ[cm] でのディジタルデータZ´を当該位置γ[cm]に戻す。
これにより、X線管懸垂ユニット2の制御部28、X線撮影スタンドユニット3の制御部36は、A/D変換器24,34の個体差やポテンショメータの基準電圧等の影響により互いに異なるディジタルデータZ,Z´を取得しても、地面からの高さ位置情報として同じγ[cm]が取得可能となる。
本明細書では、X線管懸垂ユニット2の出力部27のモニタからX線撮影スタンドユニット3のFPD32の位置登録(キャリブレーション)および装置の動作(キャリブレーション後の通常の動作)について説明したが、X線管懸垂ユニット2の出力部27のモニタから臥位テーブルユニット4のFPD42の位置登録(キャリブレーション)および装置の動作(キャリブレーション後の通常の動作)についても同様の手順で行えばよい。
また、X線撮影スタンドユニット3のFPD32の位置登録や、臥位テーブルユニット4のFPD42の位置登録のみならず、X線管22の位置登録についても、キャリブレーションの対象がFPD32からX線管22に替わったことを除けば、同様の手順で行えばよい。なお、X線管22の位置登録については、本実施例の図2のブロック図の場合には、X線管懸垂ユニット2の制御部28のみで行えばよく、他のユニット3,4で行う必要はない。
また、X線管22の動作(キャリブレーション後の通常の動作)については、先に動作時に設定されたX線撮影スタンドユニット3のFPD32の位置γ[cm]に合致するようにX線管22を移動させればよい。例えば、図示を省略するフットスイッチの押下により、FPD32をモータ駆動させて上下に昇降移動させて、FPD32の位置制御を行う際に、FPD32の位置を所定時間毎にディジタルデータから算出して、その算出されたFPD32の位置に合致させて、通信ケーブル5を介してX線管22もモータ駆動させて上下に昇降移動させる。これによりFPD32から得られた複数のX線画像を移動方向(ここでは上下方向)に合成して長尺画像を取得する長尺撮影を行うことができる。これにより被検体Mを立位姿勢で長尺撮影が可能である。
また、先に動作時に設定された臥位テーブルユニット4のFPD42の水平位置に合致するようにX線管22を移動させてもよい。例えば、FPD42をモータ駆動させて水平移動させて、FPD42の位置制御を行う際に、FPD42の位置に合致させて、通信ケーブル5を介してX線管22もモータ駆動させて水平移動させる。これによりFPD42から得られた複数のX線画像を移動方向(ここでは水平方向)に合成して長尺画像を取得する長尺撮影を行うことができる。これにより被検体Mを臥位姿勢で長尺撮影が可能である。
ディジタルデータは時間的に変化(経時的に変化)し、例えば1秒当たり1ビットあるいは2ビット変化する。そこで、上述の構成を備えた本実施例に係るX線撮影装置1によれば、複数のユニット2〜4のうち、一方の撮影ユニットであるX線管懸垂ユニット2で制御部28による位置登録を行ったことを通信ケーブル5は他方の撮影ユニットであるX線撮影スタンドユニット3あるいは臥位テーブルユニット4に通知し、他方の撮影ユニットであるX線撮影スタンドユニット3や臥位テーブルユニット4はその通知を受信した時点でX線撮影スタンドユニット3や臥位テーブルユニット4での制御部36,46による位置登録を行う。したがって、通知を受信した時点でX線撮影スタンドユニット3や臥位テーブルユニット4の位置登録を行うので、各ユニット2〜4での制御部28,36,46による位置登録を行っている間でのディジタルデータの時間的変化が少なく、ノイズの混入の影響を最小限に抑え、位置登録を精度良く行うことができる。また、通常の各撮影ユニットは通信ケーブル5に代表される通信手段で接続されており、既存の通信手段を上述の通知に用いることで、X線撮影装置1に対して大幅な変更を行う必要がないという効果をも奏する。
本実施例に係るX線撮影装置1において、好ましくは、制御部(位置登録手段)による位置登録に基づいて、上述のディジタルデータ(例えばディジタルデータZ)を上述のアナログデータ(例えばγ[cm]に対応した出力電圧)に戻す位置変換機能を備えている。X線撮影装置1の動作時において、動作時の位置を把握することができる。また、本実施例では、図4に示すように線形変換により上述のディジタルデータを上述のアナログデータに戻している。通常は、アナログデータの位置情報とディジタルデータとは図4に示す線形の関係で表され、線形変換により当該位置に簡易に戻すことができる。
通常の位置登録では、一方の撮影ユニット(本実施例ではX線管懸垂ユニット2)の位置登録手段(本実施例では制御部28)に位置情報を入力する位置情報入力手段(本実施例では入力ボタン26a)と、そのときのディジタルデータを位置登録手段が取得することの許可を入力する許可入力手段(本実施例では取得ボタン26b)を備えている場合がある。
従来の場合には、各々の撮影ユニットごとに、上述の位置情報入力手段と許可入力手段とを備え、撮影ユニットの位置登録手段に位置情報を位置情報入力手段が入力するとともに、そのときのディジタルデータを位置登録手段が取得することの許可を許可入力手段が入力する作業を、撮影ユニットごとに行うことで、各撮影ユニットの位置登録をそれぞれ行っている。
本実施例では、好ましくは、上述の位置情報入力手段(入力ボタン26a)および許可入力手段(許可ボタン26b)を備え、上述の位置情報入力手段により入力された位置情報と、許可入力手段により入力された許可によって取得されたディジタルデータとを対応付ける位置登録を位置登録手段(本実施例ではX線管懸垂ユニット2の制御部28)が行う。一方の撮影ユニットであるX線管懸垂ユニット2で位置登録手段(制御部28)による位置登録を行った通知を通信ケーブル5から他方の撮影ユニットであるX線撮影スタンドユニット3が受信した時点で、他方の撮影ユニット(X線撮影スタンドユニット3)の位置登録手段(本実施例では制御部36)は、位置情報およびそのときのディジタルデータを取得して両者を対応付ける位置登録を行っている。
このように他方の撮影ユニット(X線撮影スタンドユニット3)に対して位置登録を行うことで、位置登録手段(制御部36)に位置情報を位置情報入力手段(入力ボタン)が入力する作業、そのときのディジタルデータを位置登録手段(制御部36)が取得することの許可を許可入力手段(取得ボタン)が入力する作業を行わずとも、位置登録操作(キャリブレーション操作)が簡略化される。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、X線撮影装置は、図1に示すような装置であったが、ユニット間で通信を行う通信手段(上述した実施例では通信ケーブル5)と、その通信手段によって互いに通信可能な複数の撮影ユニットとを備え、撮影系の位置情報とディジタルデータとを対応付ける位置登録を行う位置登録手段(上述した実施例では制御部28,36,46)を各撮影ユニットに備える構成であれば特に限定されない。2つの撮影系を備えたX線撮影装置(例えばバイプレーンX線撮影装置)にも適用することができる。
(2)上述した実施例では、長尺撮影を例に採って説明したが、撮影の術式については特に限定されない。例えば、X線管およびフラットパネル型X線検出器を互いに逆方向に移動させて断層撮影(トモシンセシス)を行ってもよい。
(3)上述した実施例では、撮影ユニットの個数は全部で3つであったが、2つのみであってもよいし、4つ以上であってもよく、複数の撮影ユニットで構成されるのであれば、特に限定されない。
(4)上述した実施例では、通信手段は通信ケーブル5のような有線であったが、無線であってもよい。
(5)上述した実施例では、位置情報はポテンショメータからの出力電圧であって、ディジタルデータはその出力電圧をディジタル化したものであったが、位置自体を10進数のままで表した位置情報として、それを2進数にディジタル化してもよい。
(6)上述した実施例では、位置登録に基づいて、ディジタルデータをアナログデータに戻す位置変換を行ったが、必ずしも位置変換を行う必要はない。位置登録のみを行ってもよい。
(7)上述した実施例では、線形変換により位置変換を行ったが、線形変換以外の変換であってもよい。例えば位置情報とディタルデータとが反比例の関係にある場合には、反比例を用いてもよいし、曲線のグラフになる場合には最小二乗法などにより近似式を用いてもよい。
(8)上述した実施例では、ポテンショメータにより位置検出を行ったが、位置検出としては、例えばロータリエンコーダや超音波センサなどのように通常において用いられるものであれば、特に限定されない。
(9)上述した実施例では、フラットパネル型X線検出器を例に採って説明したが、X線検出器としては、例えばイメージインテンシファイア(I.I)などのように通常において用いられるものであれば、特に限定されない。
1 … X線撮影装置
2 … X線管懸垂ユニット
3 … X線撮影スタンドユニット
4 … 臥位テーブルユニット
5 … 通信ケーブル
22 … X線管
23,33,43 … 位置検出部
24,34,44 … A/D変換器
26 … 入力部
28,36,46 … 制御部
32,42 … フラットパネル型X線検出器(FPD)

Claims (4)

  1. 第1撮影ユニットと第2撮影ユニットとを有するX線撮影装置であって、
    (A)前記第1撮影ユニット及び第2撮影ユニットのそれぞれは、
    X線管又はX線検出器からなる撮影系と、
    当該撮影系の位置情報をアナログデータとして出力する位置検出手段と、
    当該アナログデータをディジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    当該ディジタルデータと、前記撮影系の別に入力された実際の位置との対応を登録情報として位置登録を行う第1位置登録手段と、
    当該登録情報と、前記ディジタルデータとに基づいて、現時点での前記撮影系の位置を計算する手段と、
    を有しており、
    (B)前記第1撮影ユニットは、
    前記第1撮影ユニットのA/D変換手段により、前記第2撮影ユニットのアナログデータをもディジタルデータに変換するとともに、
    当該ディジタルデータと当該第2撮影ユニットの撮影系の別に入力された実際の位置との対応を登録情報として位置登録を行う第2位置登録手段と、
    当該位置登録が行われたことを前記第2撮影ユニットに通知する通信手段と、
    当該登録情報と、前記第2撮影ユニットのアナログデータを前記第1撮影ユニットのA/D変換手段により変換したディジタルデータとに基づいて、現時点での前記第2撮影ユニットにおける撮影系の位置を計算する手段と、
    当該計算された、第2撮影ユニットにおける撮影系の位置及び、前記計算された第1撮影ユニットにおける撮影系の位置に基づいて、前記第1撮影ユニットにおける撮影系が前記第2撮影ユニットにおける撮影系に対して所定の位置になるように制御する制御部と、
    を有しており、
    (C)前記第2撮影ユニットの第1位置登録手段は、
    前記通知を受信した時点で、前記第2撮影ユニットの撮影系の前記位置登録を行うことを特徴とする、X線撮影装置。
  2. 請求項1に記載のX線撮影装置において、
    前記第1位置登録手段または第2位置登録手段による位置登録に基づいて、前記ディジタルデータを前記アナログデータに戻す位置変換手段を備えることを特徴とするX線撮影装置。
  3. 請求項2に記載のX線撮影装置において、
    前記位置変換手段は、線形変換により前記ディジタルデータを前記アナログデータに戻すことを特徴とするX線撮影装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のX線撮影装置において、
    前記第1撮影ユニットの前記第1位置登録手段に位置情報を入力する位置情報入力手段と、
    そのときのディジタルデータを前記第1位置登録手段および第2位置登録手段が取得することの許可を入力する許可入力手段と
    を備え、
    前記位置情報入力手段により入力された前記位置情報である実際の位置と、前記許可入力手段により入力された許可によって取得された前記ディジタルデータとを対応付ける位置登録を前記第1位置登録手段および第2位置登録手段が行い、
    前記通知を受信した時点で、前記第2撮影ユニットの第1位置登録手段は、前記第2撮影ユニットの撮影系の前記位置登録を行うことを特徴とするX線撮影装置。
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