JP5407457B2 - 通電制御装置 - Google Patents

通電制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5407457B2
JP5407457B2 JP2009066094A JP2009066094A JP5407457B2 JP 5407457 B2 JP5407457 B2 JP 5407457B2 JP 2009066094 A JP2009066094 A JP 2009066094A JP 2009066094 A JP2009066094 A JP 2009066094A JP 5407457 B2 JP5407457 B2 JP 5407457B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control device
negative surge
glow plug
voltage
semiconductor element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009066094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010216420A (ja
Inventor
泰臣 今中
幸治 安藤
尚治 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009066094A priority Critical patent/JP5407457B2/ja
Publication of JP2010216420A publication Critical patent/JP2010216420A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5407457B2 publication Critical patent/JP5407457B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、半導体素子を用いて低定格発熱体への通電を制御する通電制御装置に関するものであり、特に、ディーゼル燃焼機関の着火を補助するグロープラグの通電制御装置として好適なものである。
従来、ディーゼル燃焼機関において、始動性向上のために気筒毎に設けたグロープラグによって、機関燃焼室内に噴射された燃料を加熱し、着火を補助する方法が広く実施されている。近年、エンジン始動時の着火性向上に加え、機関燃焼の安定性向上や燃焼排気の浄化性能向上を図るべく、エンジン始動後にもグロープラグに通電を行うアフターグロー等が行われるようになっている。
このような場合、電源の負荷を低減するとともに機関の運転状況に応じて精密に加熱温度を制御すべく、従来のグローリレーの開閉による通電制御に代えて、MOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等の半導体素子を用いた通電制御装置によってグロープラグへの通電制御が行われるようになっている。
図8(a)に示すような、従来のグロープラグ通電制御装置GCU6zは、半導体素子60zと、電子制御装置ECU5からの制御信号SIに従って半導体素子60zの開閉を制御する駆動制御装置DCU61zとを含み、ECU5からの制御信号SIに従ってゲートG・ソースS間にDCU61zからゲート電圧Vが印加されると、ドレインD−ソースS間が導通状態となり、グロープラグ7へ通電がなされる。DCU61zは、ECU5からの制御信号SIに従って、ゲート電圧Vの印加周期のデューティ比を変化させてグロープラグ7の発熱量を調整するパルス幅変調(PWM)制御を行っている。
グロープラグ7へのエネルギ供給において、損失を少なくすべく半導体素子60zのドレインDは、電源ラインに直結され、電源電圧BATTが直接印加されている。また、半導体素子60zとして、例えば、MOSFETを用いた場合、ドレインD−ソースS間に不可避的に寄生ダイオード601zが形成されている。このため、図8(b)に電源1Rとして示すように、電源1が逆向きの極性となるように接続されたときには、寄生ダイオード601zが準バイアスとなるので、ECU5からの通電信号SIがなくても、ドレインD−ソースS間が寄生ダイオード601zによってバイパスされ導通状態となっており、電源の逆接続がなされた瞬間に電源1Rから通電制御装置6zに逆電流が流れ、寄生ダイオード601zの過剰な自己発熱により、半導体素子60zが破壊される虞がある。
一方、高速昇温や常時通電のために、近年、グロープラグ7には、例えば、セラミックグロープラグでは定格7V、メタルグロープラグでは定格4.7Vといった低定格の発熱体が用いられるようになっている。
このような低定格グロープラグ7に、逆極性の電源1Rが接続されると、接地側から電源電圧BATTが直接印加される。このような場合には、低定格グロープラグは初期抵抗が小さく、非常に大きな逆電流が流れるので、グロープラグ7が過剰発熱し断線してしまう虞もある。
さらに、グロープラグ7の破損に至った場合には、破損したグロープラグ7の破片などがエンジンの燃焼室内に飛散し、二次的被害として、エンジンの損傷を引き起こす虞もある。
特許文献1には、グロープラグと蓄電池との間に通電制御用の半導体パワーMOS型電界効果トランジスタ(MOSFET)を直列接続してグロープラグの通電を制御する装置において、前記蓄電池への接続が逆極性で行われたときに、その逆極性の電圧により前記パワーMOSFETをオンさせる電圧をゲートに印加させる保護回路を備えることを特徴とするグロープラグ制御装置が開示されている。
特許文献2には、電源逆接続保護回路として、エミッタに入力電圧が供給されコレクタが出力端とされベースが入力端に接続されるPNP形トランジスタTと、一端がPNP形トランジスタTのエミッタ及び入力電圧を供給する直流電源に共通接続され他端がPNP形トランジスタTのベースに接続される第1抵抗器R1と、一端がPNP形トランジスタTのベース及び第1抵抗器R1の他端に共通接続され他端が指示信号の入力端とされる第2抵抗器R2と、PNP形トランジスタTのベース、第1抵抗器R1の他端及び第2抵抗器R2の一端にカソードが共通接続されアノードが接地される逆保護ダイオードとを有していることを特徴とする電源逆接続保護回路が開示されている。
特許文献3には、半導体素子を用いたスイッチング回路によって制御されるグロープラグ通電装置において、グロープラグを、シリンダヘッドに固定される円筒状の金属製ハウジング内に発熱部と、一端がスイッチング回路に接続され他端が上記発熱部に接続される通電用中軸とを保持し、上記ハウジングと上記通電用中軸との間を電気的に絶縁する絶縁部を介設した構成とし、上記スイッチング回路と上記グロープラグとの間に、電源が逆接続された場合に、逆電流を遮断するダイオードを設けるとともに、上記ダイオードに密着させて上記ダイオードから発生した熱を放散するヒートシンクを配設して、電源逆接続に対するグロープラグの破損を回避する技術が開示されている。
また、極寒冷地などでバッテリ電圧が低下し、エンジンが始動できなくなった場合に、他の車に搭載されたバッテリと電圧低下したバッテリとをブースタケーブルを用いて接続し、容量の低下したバッテリの充電を試みることがある。
しかしながら、一般ユーザーにおいては、必ずしも正確な知識を有しているとは限らず、バッテリの極性を逆向きに接続してしまう虞があり、電源逆接続によるグロープラグの破損は確実に回避しなければならない。
ところが、特許文献1や特許文献2にあるような装置では、電源逆接続時の半導体素子の熱暴走による制御回路の破損は回避できるが、グロープラグへの逆電流の通電そのものは許容され、低定格グロープラグを用いた場合に、グロープラグの破壊に至る虞がある。また、特許文献2では通電制御用の半導体素子だけでなく、保護回路にも半導体素子を必要とし、低定格グロープラグを用いる場合、半導体素子として、大電流を制御可能なパワーデバイスを用いられるが、パワーデバイスは、比較的高価であるので製造コストが増大する虞がある。
また、特許文献3の方法や、図9(a)に示すような構成によれば、低定格グロープラグを用いた場合でも、電源逆接続に対して、グロープラグの破損を回避できるが、スイッチング回路とグロープラグとの間に介装したダイオード(602z)は、大電流を流せるものでなければならない。このような大容量のダイオードは、現時点においては、比較的高価であるため、製造コストの増加を招く虞があり、エネルギ損失も大きいので、所望の発熱特性が得られない虞もある。
さらに、従来のバッテリ電圧を定格とする通常のグロープラグにおいて、古くからなされているように、電源と制御回路との間に図9(b)に示すようなグローリレー(GRY4z)を設けて、電源の逆接続があった場合にも、直接グロープラグに逆電流が流れないようにすることによって、低定格グロープラグの破壊を阻止することも可能である。
しかし、低定格グロープラグを用いた場合には、正常な電源の接続状態において、グローリレーに大電流が流れるため、大きな容量のリレーを用いる必要がある。このようなグローリレーは、体格が大きく、近年の高度に集約されたエンジンルーム内に搭載が困難となる虞がある。また、コストの増大にも繋がる。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、体格を増加させることなく、簡易な構成により、比較的低コストで、電源逆接続に対してグロープラグ等の低定格発熱体の破壊を確実に阻止する通電制御装置の提供を目的とする。
第1の発明では、通電により発熱する発熱体と、該発熱体への通電量を制御する制御信号を発信する電子制御装置と、該制御信号に従って開閉する半導体素子と、上記制御信号に従って該半導体素子を開閉駆動する駆動制御装置とからなる通電制御装置において、上記半導体素子は、該半導体素子の電源入力端子と出力端子との間に並列に形成された寄生ダイオードに対して直列に配設され逆極性となるダイオードを具備し、上記駆動制御装置の電源入力端子と接地との間に接地側から入力端子側に向かって順バイアスとなるように負サージバイパス用ダイオードを設けるとともに、上記半導体素子の制御端子と接地との間に、電源ラインと接地との間の電圧と所定の閾値とを比較し負サージ電圧を検出する負サージ電圧検出回路と、該負サージ電圧検出回路で検出された負サージ電圧が上記閾値を超えたときに所定期間だけ上記半導体素子の入力端子と出力端子との間を強制的に導通せしめる負サージ保護回路を設けたことを特徴とする(請求項1)。
第1の発明によれば、電源が逆接続され、上記寄生ダイオードが順バイアスとなった場合であっても、上記寄生ダイオードに対して逆極性となるダイオードが逆電流に対して逆バイアスとなるので、該ダイオードの耐電圧以下の電圧範囲であれば、上記寄生ダイオードに逆電流が流れるのを防止できる。
加えて、上記通電制御装置と並列にインダクタンスが存在し、該インダクタンスからの誘導起電力により電源電圧とは逆極性で高い電圧の負サージ電圧が発生しても、上記サージバイパスダイオードによって負サージ電圧がバイパスされ上記制御回路に負サージ電圧が印加されることがない。
また、上記負サージ電圧が、上記寄生ダイオードに対して逆極性となるダイオード(以下、逆バイアスダイオードと称す)の耐電圧以下の場合には、上記逆バイアスダイオードによって、上記発熱体に逆電流が流れるのが阻止されるので、上記発熱体が負サージ電圧によって破壊される虞はない。
さらに、上記逆バイアスダイオードに印加される負サージ電圧が上記閾値を超える場合には、上記負サージ保護回路によって上記半導体素子の入力端子と出力端子とが強制的に導通状態とされ、上記逆バイアスダイオードを迂回して上記入力端子と上記出力端子との間に流れるので、上記逆バイアスダイオードに高電圧の負サージ電圧が印加されないようにできる。
したがって、本発明によれば、電源ラインと接地との間に複数のインダクタンスが存在する回路であっても、電源逆接に対しても、負サージ電圧に対しても上記半導体素子及び上記発熱体のいずれも破壊される虞のない信頼性の高い誘電制御装置を実現できる。また、本発明は、僅かな回路構成の変更により実現可能であるので、通電制御装置の体格増加や製造コストの増加を招く虞がない。
の発明では、上記発熱体は、ディーゼル燃焼機関の着火を補助するグロープラグであることを特徴とする(請求項)。
の発明によれば、グロープラグの速暖性向上を図るべく、低定格の発熱体を用いた場合に、電源逆接続によって該発熱体の破損を招く虞がなく、信頼性の高い通電制御装置を実現できる。
の発明では、上記発熱体は、燃焼機関の燃焼排気流路に設けられ、燃焼排気中の特定ガス成分を測定するガスセンサを加熱活性化する発熱体であることを特徴とする(請求項3)。
の発明によれば、ガスセンサの応答性向上を図るべく、ガスセンサの加熱・活性化用ヒータとして低定格の発熱体を用いた場合にも、電源逆接続によって該発熱体の破損を招く虞がなく、信頼性の高い通電制御装置を実現できる。
(a)は、本発明の第1の実施形態における通電制御装置の概要を示す等価回路図、(b)は、その効果を示す電源逆接続状態における等価回路図。 (a)は、本発明の第1の実施形態における通電制御装置を車両に搭載した場合における外部インダクタンスが存在する状態を示す等価回路図、(b)は、負サージ電圧が発生した場合の問題点を示す等価回路図。 (a)は、本発明の第1の実施形態における通電制御装置に従来の負サージ保護ダイオードを設けた場合を示す等価回路図、(b)は、その問題点を示す負サージ電圧が発生した状態における等価回路図。 本発明の第2の実施形態における通電制御装置の概要を示す等価回路図。 本発明の第2の実施形態における通電制御装置の効果を示すタイムチャート図。 本発明の第2の実施形態における通電制御装置の効果を示す他のタイムチャート図。 本発明の第2の実施形態における通電制御装置に用いられる制御フローチャート。 (a)は、従来の通電制御装置の概要を示す等価回路図、(b)は、その問題点を示す電源逆接続状態における等価回路図。 (a)は、MOSとグロープラグとの間に大容量ダイオードを介装した従来の通電制御装置の概要を示す等価回路図、(b)は、電源と制御回路との間にグローリレーを設けた従来の通電制御装置の概要を示す等価回路図。
本発明の通電制御装置は、ディーゼル燃焼機関の着火を補助するグロープラグや、燃焼排気中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサを加熱活性化するヒータ等の低定格発熱体の通電制御を行うものであり、電源が逆向きの極性となるように接続された場合にも、逆電流に流れるのを阻止し、低定格発熱体の破壊を回避するものである。
本発明の第1の実施形態における通電制御装置として、ディーゼル燃焼機関の燃焼室内の混合気を加熱し着火を補助するグロープラグ7の通電制御を行うグロープラグ通電制御装置(以下、GCUと称す)6を例として説明する。
図1(a)に示すように、GCU6は、本発明の要部である電源逆接続保護用ダイオードを備えた金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(以下、RBPMOSと称す)60とRBPMOS60の駆動を制御する駆動制御装置(以下、DCUと称す)61とによって構成されている。
RBPMOSのドレインDは、駆動電源BATTに接続され、ソースSは、グロープラグ出力GLを介してグロープラグ7に接続され、ゲートGは、DCU61の出力に接続されている。
DCU61には、複数のRBPMOSが設けられ、それぞれのRBPMOSによって燃焼機関の気筒毎に設けられたグロープラグ7への通電を制御している。
GCU6の駆動電電圧端子BATTは、ヒューズ2(例えば80A)を介して電源1の陽極に接続され駆動用電圧として電源電圧(例えばDC12V)が入力されている。GCU6の制御電圧端子+Bは、ヒューズ3(例えば20A)及びリレー4を介して電源1の陽極に接続され、制御用電圧として電源電圧(例えばDC12V)が入力されている。
電源1の陰極、GCU6のGND、グロープラグ7は、図略のエンジンヘッドや車両ボディなどに接地されており、GNDを共有した状態となっている。
ECU5の制御電圧端子+Bは、ヒューズ3及びリレー4を介して電源1に接続されており、外部のキー操作により始動命令がなされるとリレー出力RYがONとなり、リレー4の電磁コイルが励磁され、リレー4が閉じられGCU6への通電が開始される。図略の燃焼機関の運転状況に応じてECU5から制御信号SIがDCU61へ発信され、DCU61はRBPMOS60を開閉制御している。
DCU61は例えば制御電圧+Bのデューティ比を変化させてグロープラグ7の発熱量を調整するパルス幅変調(PWM)制御を行うべく、RBPMOSのゲートGに印加されるゲート電圧Vを変化させて出力している。
図1(b)に、逆接続電源1Rとして示すように電源1の極性が逆に接続され、RBPMOS60の寄生ダイオード601が順バイアスとなった場合であっても、寄生ダイオード601に対して逆極性となるダイオード602が逆電流に対して逆バイアスとなるので、逆接続電源R1の電圧がダイオード602の耐電圧VDi以下の電圧範囲であれば、寄生ダイオード601に逆電流が流れるのを防止できる。
本発明の第1の実施形態におけるGCU6を実際の車両に搭載した場合、車両には、図2(a)に示すように、運転開始後の電力供給を担うオルタネータや、過給器ノズルを可変するモータ、ラジエータファン用モータ、フューエルポンプ用モータ、エアコン用ブロワモータ、オイルコントロールバルブ用ソレノイド等の大電流が流れるインダクタンス8や、燃料噴射弁駆動回路、ディーゼルスロットルを駆動するソレノイド、スワールコントロールバルブ、EGRクーラバイパスバルブ、排気絞りバルブ等のGCU6の制御系電源ラインで駆動されるインダクタ9等がグロープラグ7と並列に接続された状態となっている。
このため、図2(b)に示すように、オルタネータのフィールドコイルから放出されるフィールドディケイノイズに代表される、インダクタ8、9に流れる電流が遮断されたときに放出される電源電圧(例えば12V)にくらべ遙かに高い電圧(例えば100V)の負サージ電圧が印加される。
このように高い電圧は、RBPMOS60の逆バイアスダイオード602の耐電圧VDiを遙かに超えているため、RBPMOS60の逆バイアスダイオード602が破壊される虞がある。
また、DCU61にもGNDから+Bに向かって逆向きに負サージ電圧が印加されるのでDCU61も破壊される虞がある。
そこで、第1の実施形態におけるGCU6と同様の構成に加えて、図3(a)に示すように、従来の制御回路のサージ保護として一般的に行われている方法として+BとGNDとの間に、GNDから+Bに向かう方向が順バイアスとなるように、バイパス用ダイオード62を設けたGCU6aについて説明する。
図3(b)に示すように、制御電圧系のインダクタンス9から発生する負サージ電圧は、ダイオード62をバイパスとしてDCU61に侵入することなく流れるのでDCU61が損傷される虞はなくなる。
ところが、このようなバイパス用ダイオード62を設けても、駆動電源系のインダクタンス8から発生する負サージ電圧は、接地側からグロープラグ7を介して、RBPMOS60の逆バイアスダイオード602に印加され、逆バイアスダイオード602の耐電圧VDiを遙かに超えているため、逆バイアスダイオード602が破壊される虞がある。従来の逆バイアスダイオードを含まないMOS60zであれば、このような問題は発生しないが、従来のMOS60zでは、電源逆接に対してグロープラグ7の保護ができない。
そこで、本発明の第2の実施形態におけるGCU6bについて説明する。本実施形態においては、図4に示すように、上記第1の実施形態と同様の構成に加えて、DCU61とRBPMOS60のゲートGとの間に、電源ラインと接地GNDとの間の電圧Vと所定の閾値Vrefとを比較し負サージ電圧VSRGを検出する負サージ電圧検出回路(以下、DTCと称す)63と、DTC63で検出された負サージ電圧VSRGが閾値Vrefを超えたときに所定期間TだけRBPMOSのドレインD−ソースS間を強制的に導通せしめる負サージ保護回路(以下、PRCと称す)64を設けた。
図5(a)に示すように、負サージ電圧VSRGが発生したときに、閾値Vrefを超えると本図(c)に示すように、DTC63からゲート電圧Vが一定時間印加され、本図(d)に示すようにRBPMOS60が一定期間強制的にONとなり、ドレインD−ソースS間が導通状態となり、負サージ電流は、逆バイアスダイオード602を流れることなく、ドレインD−ソースS間をバイパスして一定時間流れ、負サージ電圧VSRGが閾値Vref以下に戻るとRBPMOS60はOFFとなる。このとき、負サージ電圧VSRGは、逆バイアスダイオード602の耐電圧VDiよりも低くなっているので、逆バイアスダイオード602が破壊されることなくエネルギを吸収し、本図(b)に示すようにもとのバッテリ電圧に戻る。負サージ電圧VSRGが流れる時間は瞬間的(例えば数十ms程度)であるので、これによって低定格グロープラグが異常発熱することはない。
また、上記実施形態においては、負サージ電圧VSRGが閾値Vref以上となった時に一定期間、一定電圧のゲート電圧Vを印加したが、図6(b)に示すように負サージ電圧VSRGが閾値Vrefとなるまで、図6(c)に示すように、ゲート電圧Vをパルスで印加し、図6(d)に示すように、RBPMOS60をスイッチングするように制御としても良い。
図7に本発明の第2の実施形態におけるGCU6bに用いられる制御フローチャートを示す。
S100で、始動開始されると、S101において、TDC62によってRPBMOS60に印加される電圧のモニタが開始され、S102において、閾値Vrefを超える負サージ電圧VSRGが検出されると、S103において、ゲート電圧Vが印加され、RBPMOS60が強制的にONとなる。S102において負サージ電圧VSRGが閾値Vref以下の場合には、S104においてDCU61よって通常の通電制御がなされ、S105において、運転状況が判断され、運転終了の場合には、S106の通電停止となる。
本発明は、ディーゼル燃焼機関の着火を補助する低定格グロープラグの通電制御装置として好適なものであるが、グロープラグに代えて、燃焼排気中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサのセンサ素子を加熱活性化させる発熱体を用いることにより、ガスセンサ加熱用ヒータの通電制御にも採用し得るものである。
近年、ガスセンサの加熱活性化用ヒータにも高温化、即暖化が求められ、その通電制御に半導体素子を用いたスイッチング回路が利用され、本発明の通電制御装置を用いることにより、電源逆接と負サージ電圧からガスセンサの加熱活性化用ヒータ及びスイッチング回路を保護することが可能となる。
上記実施形態の説明においては、低定格発熱体としてグロープラグを用いた通電制御装置について説明したが、上記実施形態の低定格発熱体をガスセンサ加熱活性化用ヒータに置き換えて適用し得るものである。
また、本発明の通電制御装置は、発熱体としてグロープラグ及びガスセンサ加熱用ヒータのみならず、その他の車載用のヒータの駆動全般に対し、電源逆接続と負サージ電圧からスイッチング用の半導体素子の保護と発熱体の保護とを同時に行うことができる通電制御装置として適宜採用可能である。
1 電源
1、2 ヒューズ
4 リレー
5 電子制御蔵置(ECU)
6 制御装置(GCU)
60 逆バイアスダイオード付MOS(RBPMOS)
601 寄生ダイオード
602 逆バイアスダイオード(寄生ダイオードに対して逆極性となるダイオード)
61 駆動制御装置(DCU、駆動制御装置)
7 グロープラグ(低定格発熱体)
+B 制御電圧入力端子
BATT 駆動電圧入力端子
RY リレー出力
D ドレイン(入力端子)
G ゲート(制御端子)
S ソース(出力端子)
GL グロープラグ出力端子
GND 接地端子
特開平6−129337号公報 特開2001−238348号公報 特開2007−303288号公報

Claims (3)

  1. 通電により発熱する発熱体と、該発熱体への通電量を制御する制御信号を発信する電子制御装置と、該制御信号に従って開閉する半導体素子と、上記制御信号に従って該半導体素子を開閉駆動する駆動制御装置とからなる通電制御装置において、
    上記半導体素子は、該半導体素子の電源入力端子と出力端子との間に並列に形成された寄生ダイオードに対して直列に配設され逆極性となるダイオードを具備し、
    上記駆動制御装置の電源入力端子と接地との間に接地側から入力端子側に向かって順バイアスとなるように負サージバイパス用ダイオードを設けるとともに、
    上記半導体素子の制御端子と接地との間に、電源ラインと接地との間の電圧と所定の閾値とを比較し負サージ電圧を検出する負サージ電圧検出回路と、
    該負サージ電圧検出回路で検出された負サージ電圧が上記閾値を超えたときに所定期間だけ上記半導体素子の入力端子と出力端子との間を強制的に導通せしめる負サージ保護回路とを設けたことを特徴とする通電制御装置。
  2. 上記発熱体は、ディーゼル燃焼機関の着火を補助するグロープラグであることを特徴とする請求項1に記載の通電制御装置。
  3. 上記発熱体は、燃焼機関の燃焼排気流路に設けられ、燃焼排気中の特定ガス成分を測定するガスセンサを加熱活性化する発熱体であることを特徴とする請求項1に記載の通電制御装置。
JP2009066094A 2009-03-18 2009-03-18 通電制御装置 Active JP5407457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009066094A JP5407457B2 (ja) 2009-03-18 2009-03-18 通電制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009066094A JP5407457B2 (ja) 2009-03-18 2009-03-18 通電制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010216420A JP2010216420A (ja) 2010-09-30
JP5407457B2 true JP5407457B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=42975506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009066094A Active JP5407457B2 (ja) 2009-03-18 2009-03-18 通電制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5407457B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5884694B2 (ja) * 2012-09-20 2016-03-15 株式会社デンソー 半導体装置
JP6096080B2 (ja) * 2013-08-02 2017-03-15 日立オートモティブシステムズ株式会社 モータ駆動制御装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3123261B2 (ja) * 1992-10-12 2001-01-09 株式会社デンソー グロープラグ制御装置
JPH0715009A (ja) * 1993-01-14 1995-01-17 Toyota Autom Loom Works Ltd 縦型mos電界効果トランジスタ
JP2001238348A (ja) * 2000-02-21 2001-08-31 Nissan Motor Co Ltd 誘導負荷用電源装置の保護回路
JP2007303288A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Denso Corp グロープラグ通電装置
EP2093802B1 (en) * 2006-12-04 2015-11-11 Sanken Electric Co., Ltd. Insulating-gate fet and its manufacturing method
JP2009064883A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010216420A (ja) 2010-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6218643B1 (en) Power supplying apparatus for automotive part
US5507255A (en) Glow plug controller
TWI759418B (zh) 半導體裝置及具有該半導體裝置之電子控制系統
EP2362709A2 (en) Solid state switch with over-temperature and over-current protection
JP5747727B2 (ja) 電源逆接保護装置
JP2004036438A (ja) 点火装置等の内燃機関用の電子装置
JP6466025B2 (ja) 制御回路
EP2901461B1 (en) Fluid injector
EP2900991B1 (en) Diagnostic circuit of a fluid injector and method for diagnosing a fault
US5158050A (en) Method and system for controlling the energization of at least one glow plug in an internal combustion engine
JP5407457B2 (ja) 通電制御装置
JP2013123364A (ja) Pwm制御器
JPH04105960U (ja) 燃料ポンプ制御回路
KR20130140865A (ko) 글로 플러그의 통전제어장치
FR2958089A1 (fr) Dispositif de limitation de courant pour vehicule
JP4329083B2 (ja) 車載電気負荷の駆動装置
US20110279066A1 (en) Method and Device for Controlling a Solid Body Actuator
US6122158A (en) Wide voltage range driver circuit for a fuel injector
US10550819B2 (en) Starter motor with integrated solid state switch
JP5884694B2 (ja) 半導体装置
JP3042815U (ja) 内燃機関用点火装置
JPH0144737Y2 (ja)
CN111823870A (zh) 用于借助于机电继电器进行保护的低消耗设备及其在电动致动器pwm控制设备中的应用
JP3084670B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JPH0224926Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131021

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5407457

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250