JP5405536B2 - 映像記録装置、映像記録システムおよび映像記録方法 - Google Patents
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Description
その他の解決手段については、実施形態中にて適宜説明する。
図1〜図3を参照して、本発明に係る第1実施形態について説明する。
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係る映像記録システムの構成例を示す機能ブロック図である。
映像記録システムZは、映像を撮影するカメラ2、カメラ2が撮影した映像(動画)であるカメラ映像を記録する映像記録装置1およびアラームの契機となるセンサ3を有する。ここで、アラームの契機とは、例えば、施錠されているドアが正規の鍵を用いることなく、開けられた場合などである。
映像記録装置1は、第1間引処理部101、リングバッファ102、第2間引処理部103、符号化部104、蓄積部105、制御部106を有している。
また、第2間引処理部103は、制御部106からアラーム時である旨の信号を受けると、リングバッファ102に一時保存した画像を、予め設定されているアラーム時のフレームレート数(通常時と比較して高解像度)になるよう間引きを行い、ライン間引きはせずに符号化部104へ出力する(アラーム時における間引処理)。ここでは、蓄積部105で映像のデータを保管する際のデータ容量を小さくするためアラーム時においても間引きを行うようにしている。
なお、通常時、アラーム時における各フレームレート数は、ユーザによって予め任意の値に設定されている。
蓄積部105は、符号化部104で圧縮された映像を保管するものであり、長期間の映像を記録するため、ハードディスク、光ディスクなどの大容量記録媒体を使用するのが一般的である。
制御部106は、第1間引処理部101、第2間引処理部103、符号化部104などを統括制御するものであり、特に、センサ3からの信号を基に、第2間引処理部103に対し通常時の間引処理をするか、アラーム時の間引処理をするか、の制御を行う。
図2は、第1実施形態に係る間引処理の具体例を示す図である。
ここでは、カメラ映像が30fps(frame per second)、通常時における符号化部104へ送られる映像のフレームレート数が2fps、アラーム時における符号化部104へ送られる映像のフレームレート数が5fpsに設定されている場合を想定する。ちなみに、本実施形態の例において、リングバッファ102は100フレーム分の容量があるものとする。
第1間引処理部101は、カメラ2からのカメラ映像を、通常時のフレームレート数と、アラーム時のフレームレート数との最小公倍数である10fpsに間引きし、リングバッファ102に一時格納する(第1間引処理後)。
前記したように、リングバッファ102の容量は100フレーム分であるため、リングバッファ102には10秒間の映像(プリフレーム)を一時保存できる。
一方、センサ3を介して、制御部106からアラームが入力された場合(アラーム時)、第2間引処理部103は、リングバッファ102に一時保存されている映像を、通常時より高解像度の5fpsに間引きし、ライン間引きはせずに符号化部104へ出力する(アラーム時 第2間引処理後)。
このように、アラーム時において、リングバッファ102に蓄積されている10秒間の映像(プリフレーム)が高解像度(本実施形態では5fps)で蓄積部105に記録される。そして、アラーム信号がなくなるまで、これ以降、映像記録装置1に入力されるカメラ映像も高解像度(5fps)で蓄積部105に記録される。
また、このようにすることで、リングバッファ102に格納するフレーム数を減らすことができ、リングバッファ102に格納できる映像時間数を延ばすことができるので、リングバッファ102を効率的に使用することができる。
また、第1間引処理部101が、通常時のフレームレート数と、アラーム時のフレームレート数の最小公倍数のフレームレート数でリングバッファ102に映像を格納することで、どのタイミングでアラームが映像記録装置1に入力されても、すぐにアラーム時のフレームレート数での出力が可能となる。つまり、図2の第1間引処理後で画像が蓄積されている時刻(「○」が記載されている時刻)のどこでアラームが発生しても、第2間引処理部103は、瞬時にアラーム時のフレームレート数による映像の間引きを行うことができる。
逆に、図2の第1間引処理後の画像が蓄積されている時刻(「○」が記載されている時刻)のどこでアラームが終了しても、第2間引処理部103は、瞬時に通常時のフレームレート数による映像の間引きに戻すことができる。
次に、図1を参照しつつ、図3に沿って第1実施形態に係る映像記録方法を説明する。
図3は、第1実施形態に係る映像記録装置における処理手順を示すフローチャートである。
まず、第1間引処理部101が、カメラ2からカメラ映像を取得する(S101)。
カメラ映像を取得した第1間引処理部101は、通常時のフレームレート数と、アラーム時のフレームレート数との最小公倍数のフレームレート数であり、かつ、カメラ映像より小さいフレームレート数にカメラ映像を間引きする第1間引処理を行う(S102)。
次に、制御部106はセンサ3からアラーム信号を受けつけたか否かを判定する(S104)。
ステップS104の結果、センサ3からアラーム信号を受けつけていない場合(S104→No)、制御部106は、第2間引処理部103に、アラーム信号を受け付けていない旨の通知を行い、第2間引処理部103は、通常時のフレームレート数でリングバッファ102から映像を抽出して、映像を間引く第2間引処理を行う(S105)。その後、第2間引処理部103は第2間引処理した映像を符号化部104へ出力する。このとき、第2間引処理部103は、設定に応じてライン間引を行い、さらに低解像度の映像としてもよい。
第1実施形態によれば、リングバッファ102に格納するフレームレート数を減らすことができ、リングバッファ102に格納できる映像時間数を延ばすことができるので、リングバッファ102を効率的に使用することができる。
また、第1間引処理部101が、通常時のフレームレート数と、アラーム時のフレームレート数の最小公倍数のフレームレート数でリングバッファ102に映像を格納することで、どのタイミングでアラームが映像記録装置1に入力されても、すぐにアラーム時のフレームレート数での出力が可能となる。また、第1間引処理後の画像が蓄積されている時刻(「○」が記載されている時刻)のどこでアラームが終了しても、第2間引処理部103は、瞬時に通常時のフレームレート数による映像の間引きに戻すことができる。
次に、図4〜図6を参照して、本発明に係る第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態の各図において、第1実施形態と同様の構成に対しては、同一の符号を付して説明を省略する。
(システム構成)
図4は、第2実施形態に係る映像記録システムの構成例を示す機能ブロック図である。
図4の映像記録システムZaにおいて、図1の映像記録システムZと異なる点は、複数のカメラ2(図4の例ではカメラA2a〜カメラC2c)が接続されている点である。
また、第1間引処理部101aは、各カメラから送られたカメラ映像について、カメラ毎に第1間引処理を行う。
そして、第2間引処理部103aは、リングバッファ102に保存されている第1間引処理後の映像に対して、カメラ毎に第2間引処理を行う。
なお、各部101a,103a,104,106は、第1実施形態と同様、図示しないROMや、HDに格納されたプログラムが、RAMに展開され、CPUによって実行されることによって具現化する。
図5は、第2実施形態に係る間引処理の具体例を示す図である。
図4における各カメラ2(カメラA2a〜カメラC2c)それぞれについての、符号化部104へ出力されるフレームレート数の設定として、以下のような設定を行うとする。なお、本実施形態において、各カメラ2から送られるカメラ映像のフレームレート数は30fpsである。
カメラA2a:通常時2fps、アラーム時5fps
カメラB2b:通常時1fps、アラーム時2fps
カメラC2c:通常時1fps、アラーム時5fps
また、カメラB2bにおける第1間引処理後のフレームレート数は、通常時のフレームレート数1fps、アラーム時のフレームレート数2fpsの最小公倍数である2fpsとなる。
同様に、カメラC2cにおける第1間引処理後のフレームレート数は、通常時のフレームレート数1fps、アラーム時のフレームレート数5fpsの最小公倍数である5fpsとなる。
また、リングバッファ102は100フレーム分の容量があるものとする。
リングバッファ102は100フレーム分の容量があるから残りの83(100−(10+2+5))フレーム分はリングバッファ102に保存する映像の時間を長く保存するように使用しても良いし、新たにカメラ2を追加して、そのカメラ映像の格納に使用してもよい。
ちなみに、リングバッファ102は1つである。
次に、図4を参照しつつ、図6に沿って第2実施形態に係る映像記録方法を説明する。
図6は、第2実施形態に係る映像記録装置における処理手順を示すフローチャートである。
まず、第1間引処理部101aが、各カメラ2からカメラ映像を取得する(S201)。
各カメラ2からカメラ映像を取得した第1間引処理部101aは、通常時のフレームレート数と、アラーム時のフレームレート数との最小公倍数のフレームレート数であり、かつ、カメラ映像より小さいフレームレート数にカメラ映像を、カメラ2毎に間引きする第1間引処理を行う(S202)。
次に、制御部106はセンサ3からアラーム信号を受け付けたか否かを判定する(S204)。
ステップS204の結果、センサ3からアラーム信号を受けつけていない場合(S204→No)、制御部106は、第2間引処理部103aに、アラーム信号を受け付けていない旨の通知を行う。そして、第2間引処理部103aは、リングバッファ102から、各カメラ2における通常時のフレームレート数で、各カメラ2に対応する映像を抽出する第2間引処理を行う(S205)。その後、第2間引処理部103aは第2間引処理した映像を符号化部104へ出力する。このとき、第2間引処理部103aは、設定に応じてライン間引をさらに行うことによって、さらに低解像度の映像を符号化部104へ出力してもよい。
特許文献1に記載の映像記録装置は、カメラが複数設置されている場合、スイッチャで各カメラから入力されるカメラ映像を切り替えている。そして、特許文献1に記載の映像記録装置は、リングバッファを各カメラで等分に分けて、カメラ映像をリングバッファに格納している。例えば、3台のカメラで30フレームのリングバッファを使用する場合、特許文献1に記載の映像記録装置は、リングバッファを10フレームずつにわけて、その10フレームに各カメラからのカメラ映像を格納している。つまり、N台のカメラが設置されている場合、リングバッファのフレーム数がFだとすると、リングバッファに格納される各カメラのカメラ映像はF/Nフレームに固定されてしまう。
2,2a,2b,2c カメラ
3 センサ
101,101a 第1間引処理部
102 リングバッファ
103,103a 第2間引処理部
104 符号化部
105 蓄積部
106 制御部
Z,Za 映像記録システム
Claims (6)
- カメラから送られるカメラ映像を、カメラ映像のフレームレート数より小さいフレームレート数に間引きした後、リングバッファに格納する第1間引処理部と、
複数の条件毎に間引きするフレームレート数が設定されており、前記リングバッファに格納されている映像を、前記複数の条件のうちの1つの条件に応じたフレームレート数で、さらに間引きする第2間引処理部と、
を有する映像記録装置であって、
前記第1間引処理部は、前記各条件に対応する、それぞれのフレームレート数の最小公倍数のフレームレート数で前記カメラ映像をリングバッファに格納する
ことを特徴とする映像記録装置。 - 前記カメラは複数存在し、
各カメラに対し、個別に前記複数の条件に応じたフレームレート数が設定されており、
前記第1間引処理部は、前記カメラ毎における前記各条件に対応するフレームレート数の最小公倍数のフレームレート数で、前記カメラ映像を、前記カメラ毎に前記リングバッファに格納する
ことを特徴とする請求項1に記載の映像記録装置。 - 前記各条件は、アラーム信号が前記映像記録装置に入力されるか否かにより区別される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像記録装置。 - カメラと、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の映像記録装置と、
を有する映像記録システム。 - カメラから送られるカメラ映像を、カメラ映像のフレームレート数より小さいフレームレート数に間引きした後、リングバッファに格納する第1間引処理部と、
複数の条件毎に間引きするフレームレート数が設定されており、前記リングバッファに格納されている映像を、前記複数の条件のうちの1つの条件に対応するフレームレート数で、さらに間引きする第2間引処理部と、
を有する映像記録装置による映像記録方法であって、
前記第1間引処理部が、
前記各条件に対応する、それぞれのフレームレート数の最小公倍数のフレームレート数で前記カメラ映像をリングバッファに格納する
ことを特徴とする映像記録方法。 - 複数の各カメラに対し、個別に前記複数の条件に応じたフレームレート数が設定されており、
前記第1間引処理部が、
前記カメラ毎における前記各条件に対応するフレームレート数の最小公倍数のフレームレート数で、前記カメラ映像を、前記カメラ毎に前記リングバッファに格納する
ことを特徴とする請求項5に記載の映像記録方法。
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