JP4433985B2 - 監視画像処理装置 - Google Patents

監視画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4433985B2
JP4433985B2 JP2004324595A JP2004324595A JP4433985B2 JP 4433985 B2 JP4433985 B2 JP 4433985B2 JP 2004324595 A JP2004324595 A JP 2004324595A JP 2004324595 A JP2004324595 A JP 2004324595A JP 4433985 B2 JP4433985 B2 JP 4433985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
block
monitoring
image
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004324595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006135824A (ja
Inventor
真太郎 大塚
英俊 尾崎
浩平 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2004324595A priority Critical patent/JP4433985B2/ja
Publication of JP2006135824A publication Critical patent/JP2006135824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4433985B2 publication Critical patent/JP4433985B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は監視画像処理装置に係り、監視システムにおいて重要な領域の画像は常に高い解像度で得ながら、収録される監視画像のデータ量を抑制するための改善に関する。
近年、防犯や防災のために工場や商店の要所や、金融機関のATM(Automatic Teller Machine)の設置箇所等に監視システムが多用されるようになり、特に、監視カメラで撮像した画像信号をディジタル化して記録するビデオディスクレコーダ(以下、「VDR」という)が普及しつつある。このVDRを用いた監視システムでは、監視カメラから得られるNTSC(National Television Standards Committee)方式の画像信号をA/D変換した後、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の方式で画像データを圧縮し、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」という)等の大容量記憶装置に記録するようになっている。
ところで、監視システムの場合には、防犯・防災という目的から、昼夜を問わず、また休日にも動作させておく必要があり、監視画像データはHDDに常時記録されてゆくことになる。最近では、HDDの記憶容量は飛躍的に増大して数百ギガバイト以上のものがあり、長時間に亘る監視画像データを収録できるようになっているが、当然にそのデータ記録時間には制限がある。そこで、記録容量オーバーとなる際に、時間的に古い監視画像データから順次消去して、新しい監視画像データの記録領域を確保させる方式が採用されている。
また、監視画像データの記録時間を長くする方式として、下記の特許文献1及び特許文献2に開示された発明がある。特許文献1の画像監視装置では、監視画像データをリングバッファに一時記憶させ、その画像ファイルの変化量(画像の変化)を検出し、変化の小さい画像に対してはサンプリング間隔を長く、逆に変化の大きい画像に対してはサンプリング間隔を短く設定する方式が提案されている。特許文献2のテレビジョンカメラでは、解像度の高い画像と解像度の低い画像を撮像しておき、赤外線センサ等の検知器で撮像エリアの異常を検出した場合には解像度の高い画像を出力させ、異常状態を検出しない場合には解像度の低い画像を出力させる方式が提案されている。
特開平11−110530号公報 特開2003−298903号公報
ところで、前記特許文献1の発明では、監視画像におけるあまり重要ではない一部領域に動きがある場合にも、サンプリング間隔が短く設定されて監視画像データが情報量の多い状態で記録されてしまうことになる。また、ハードウェアとソフトウェアが特殊なものになるため、既存のVDRを用いた監視システムを改良する方式で導入するという訳にはゆかない。特許文献2の発明では、赤外線センサ等の検知器は異常検出について必ずしも万全とは言えず、特に、防犯用の監視システムでは犯罪者が予めセンサの機能を無効化するような様々な方策をとることが多い。そのような場合には、異常があっても解像度の低い画像しか得られず、VDRに記録されていても犯罪者の行為や顔が確認できない等により監視機能が十分に果たされないことになる。そこで、本発明は、比較的簡単な構成で前記の各問題点を解消した監視システムを実現できる監視画像処理装置を提供することを目的として創作された。
第1の発明は、状態検出センサが監視対象場所の通常状態又は非常状態を検出して出力する検出信号に基づいて、前記監視対象場所を撮影する撮像部から得られる画像信号を処理する監視画像処理装置において、前記検出信号が前記通常状態を示す場合に、前記撮像部から得られる画像信号をフレーム単位で重点監視領域の信号と非重点監視領域の信号とに区分する領域信号区分手段と、前記領域信号区分手段が区分した前記非重点監視領域の信号について、表示画像の解像度を低下させる処理を施す領域信号処理手段と、前記領域信号区分手段が区分した前記重点監視領域の信号と前記領域信号処理手段が処理した後の前記非重点監視領域の信号とを合成してフレームを構成する領域信号合成手段と、前記検出信号が前記通常状態を示す場合には前記領域信号合成手段が合成した画像信号を出力させ、前記検出信号が前記非常状態を示す場合には前記撮像部から得られる画像信号を出力させる信号出力手段とを備えたことを特徴とする監視画像処理装置に係る。
この第1の発明によれば、監視対象場所の状態を状態検出センサによって検出しているが、そのセンサの検出信号が非常状態を示す場合、即ち、防犯・防災上で何らかの問題が生じている場合には、信号出力手段が撮像部から得られる画像信号をそのまま出力させて、フレーム全体が高解像度の画像の表示・記録を可能にする。一方、検出信号が通常状態を示している場合には、領域信号区分手段で重点監視領域の信号と非重点監視領域の信号とに区分し、領域信号処理手段で後者の非重点監視領域の信号について解像度低下処理を行った後、領域信号合成手段で重点監視領域の信号と前記解像度低下処理後の信号とを合成し、信号出力手段がその合成後の画像信号を出力させる。従って、防犯・防災上で問題が生じていない通常状態においては、非重点監視領域の解像度を低下させたことにより画像信号のデータ量を小さく抑制しながら、重点監視領域については常に高い解像度の画像による表示・記録を行うことができる。尚、侵入者等によって状態検出センサの破壊や信号回路の切断がなされたような場合での検出信号についても非常状態を示すものとして扱うようにすれば、侵入者等の挙動をフレーム全体が高解像度な画像で表示・記録できる。
第2の発明は、状態検出センサが監視対象場所の通常状態又は非常状態を検出して出力する検出信号に基づいて、前記監視対象場所を撮影する撮像部から得られる画像信号を処理する監視画像処理装置において、前記撮像部から得られる画像信号をフレーム単位で複数のブロックに分割し、各ブロックについて画像に動きがあるか否かを検出する動き検出手段と、前記検出信号が前記通常状態を示す場合に、前記動き検出手段によって動きが検出されたブロックと動きが検出されないブロックとに区分するブロック信号区分手段と、前記ブロック信号区分手段が区分した動きを検出しないブロックの信号について、表示画像の解像度を低下させる処理を施すブロック信号処理手段と、前記ブロック信号区分手段が区分した動きを検出したブロックの信号と前記ブロック信号処理手段が処理した後の動きを検出しないブロックの信号とを合成してフレームを構成するブロック信号合成手段と、前記検出信号が前記通常状態を示す場合には前記ブロック信号合成手段が合成した後の画像信号を出力させ、前記検出信号が前記非常状態を示す場合には前記撮像部から得られる画像信号を出力させる信号出力手段とを備えたことを特徴とする監視画像処理装置に係る。
この第2の発明においても、状態検出センサの検出信号が非常状態を示す場合には、第1の発明と同様に、撮像部から得られる画像信号をそのまま出力させて、フレーム全体が高解像度の画像の表示・記録を可能にする。一方、検出信号が通常状態を示している場合には、前記第1の発明がフレームの画像信号を予め設定された重点監視領域と非重点監視領域に区分して取り扱うのに対して、動き検出手段によってフレーム単位で複数のブロックに分割し、各ブロックについて画像に動きがあるか否か検出しておき、ブロック信号区分手段で動きのあるブロックと動きのないブロックとに区分する。そして、ブロック信号処理手段で動きを検出しないブロックの信号について解像度低下処理を行った後、ブロック信号合成手段で動きを検出したブロックの信号と前記解像度低下処理後の信号とを合成し、信号出力手段がその合成後の画像信号を出力させる。従って、この発明では、第1の発明のように固定的に重点監視領域と非重点監視領域を区分するのではなく、動きのあるブロックか否かによって区分の仕方を変動させており、センサの検出信号が通常状態を示す場合には画像信号のデータ量を小さく抑制できると共に、動きのあるブロックについては常に高い解像度の画像を表示・記録することが可能になる。尚、侵入者等による状態検出センサの破壊や信号回路の切断がなされた際の検出信号についても非常状態を示すものと同等に扱うことが望ましいのは、前記第1の発明の場合と同様である。
本発明の監視画像処理装置は、以上の構成に基づいて、次のような効果を奏する。第1の発明は、監視システムにおいて、監視対象場所の重点監視領域については、如何なる状態においても常に解像度の高い画像で表示・記録を行うと共に、監視対象場所が通常状態にある場合には、非重点監視領域の信号について解像度低下処理を施すことにより、HDD等に記録される画像のデータ量を大幅に小さくする。第2の発明は、監視システムにおいて、監視画像中の動きのあるブロックについては如何なる状態においても常に解像度の高い画像表示を行うと共に、監視対象場所が通常状態にある場合には、監視画像中の動きのないブロックの画像信号について解像度低下処理を施すことにより、前記第1の発明と同様の効果を得ることを可能にする。特に、第2の発明において、監視対象場所が通常状態にある場合には殆どのブロックが動きのないブロックになることが多いため、画像のデータ量を抑制する上で極めて有効である。また、第1及び第2の発明は、侵入者等によって状態検出センサの機能を無効化された際の検出信号も非常状態を示すものとして扱うようにすれば、侵入者等の挙動を詳細に把握することができる。
以下、本発明の監視画像処理装置の各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[実施形態1]
図1はATMの監視システムのシステム構成図である。同図において、1は監視対象であるATMを斜め上側から撮像している監視カメラ、2はATMの近傍に配備された赤外線式の人感知センサ、3は人感知センサ2からの信号入力状態に基づいて監視カメラ1から得られる画像信号の処理を行う監視画像処理装置、4は監視画像処理装置3が処理した画像信号を圧縮して内蔵HDDに記録するVDR、5はVDR4の再生画像又は監視画像処理装置3から得られる画像を選択的に表示させることができるモニタである。
ここで、監視画像処理装置3は、監視カメラ1側から伝送される画像信号を取り込むインターフェイス31と、伝送された画像信号に一般的な信号処理を施すDSP(Digital Signal Processor)32と、2つのスイッチ回路33-1,2と、領域信号区分回路34と、フィルタ(ローパスフィルタ)35と、領域信号合成回路36と、制御部37と、メモリ38と、操作部39とからなる。そして、制御部37は、人感知センサ2からの信号入力状態に応じてスイッチ回路33-1,2の切り換えを行うと共に、予め操作部39から設定したフレーム画面上の重点監視領域と非重点監視領域の区分データをメモリ38に格納させておき、人感知センサ2からの信号が通常状態(OFFレベル)を示す場合において、メモリ38の前記区分データを用いて領域信号区分回路34と領域信号合成回路36の動作制御を行う。
前記の区分データの設定は次のようにして実行される。先ず、監視システム全体を立ち上げておき、モニタ5をリアルタイムな画像表示状態に設定しておく。その状態で、監視画像処理装置3の操作部39[図2(A)]のMENUボタンを押すと、モニタ5に図2(B)に示すMENU画面が表示される。即ち、メモリ38には予め固定データとしてMENU画面の表示データが格納されており、MENUボタンのONがあると、システムを区分設定モードにしてスイッチ回路33-1,2をb側に接続し、メモリ38のMENU画面の表示データをDSP32へ読み出すことによりモニタ5に表示させる。
モニタ5にMENU画面が表示されると、操作部39の上下の△ボタンを操作してカーソルを「領域の設定」に合わせ、□ボタンを押してそのタスクを選択する。すると、図3に示すように、モニタ5に監視カメラ1による撮像画像が表示されると共に、その画面をブロックに分割する格子線が表示される。この分割はブロックをあまり細かくすると後の設定作業が煩雑になり、逆にあまり大きくすると最適設定が行えなくなるため、監視対象を考慮して適当なサイズを選択することになるが、例えば、図3に示すように10個(縦)×15個(横)のブロックに分割する。
次に、表示画面上で常に高解像度にするブロックを選択指定する。その操作は、現在選択されているブロックが点滅するようになっているため、4つの△ボタンを操作して点滅状態となるブロックを移動させ、□ボタンを押して選択するとそのブロックが塗り潰される。そして、そのような選択操作を繰り返すことにより、図4に示すようなブロックの選択状態が得られるが、ここではATMを利用する者の顔面と頭部の表示領域及びATMの操作キーの表示領域を重点監視領域(常に高解像度表示とするブロック群)として設定している。この選択操作が完了すると、操作部39[図2(A)]のMENUボタンを押してモニタ5に図2(B)のMENU画面を表示させ、上下の△ボタンを操作してカーソルを「領域の確定」に合わせた状態で□ボタンを押すことにより前記の選択領域が重点監視領域として確定し、フレーム画面上の重点監視領域と非重点監視領域の区分データとしてメモリ38に登録される。また、上下の△ボタンを操作してカーソルを「SAVE」に合わせた状態で□ボタンを押すと、本来の画像処理モードへ移行する。
監視画像処理装置3の画像処理モードでの動作手順は図5のフローチャートに示される。図1に示すように、監視画像処理装置3には監視カメラ1が撮像したATM付近の画像信号がインターフェイス31を介してDSP32に入力されていると共に、人感知センサ2のセンサ信号が制御部37に入力されている。ここで、センサ信号は、ATMの近傍に人が居る場合にはONレベルを示し、人が居ない場合にはOFFレベルを示す。そして、制御部37は、センサ信号がONレベルかそれ以外のレベルかによって、それぞれ異なる信号処理を実行させる。
先ず、センサ信号がONレベルを示している場合には、制御部37は各スイッチ回路33-1,2をb側へ接続させ、DSP32で処理された画像信号をそのままVDR4側へ出力させる(S11,S12)。即ち、ATMの近傍に人が居る状態を非常状態として、監視カメラ1が撮像した画像信号をそのまま出力させるため、例えば、図3に示すように画面全体が高解像度である画像データをVDR4で記録し、またモニタ5に表示させることができる。
一方、センサ信号がOFFレベルを示している通常状態にある場合には、制御部37は各スイッチ回路33-1,2をa側へ接続させ、領域信号区分回路34とフィルタ35と領域信号合成回路36とからなる回路を通じて処理した画像信号をVDR4側へ出力させる(S11,S13)。また、制御部37は前記の領域の設定によって予めメモリ38に登録させてある重点監視領域と非重点監視領域の区分データを領域信号区分回路34と領域信号合成回路36へ読み出しておく。
前記の通常状態では、DSP32からスイッチ回路33-1を介して領域信号区分回路34にフレーム画像信号が入力されると、領域信号区分回路34では区分データを用いて重点監視領域の信号と非重点監視領域の信号とに区分し、重点監視領域の信号は領域信号合成回路36へ出力させるが、非重点監視領域の信号はフィルタ35へ出力させる。例えば、図4に示すように領域の設定が行われていた場合には、重点監視領域の信号は図6に示すような画像の信号となり、非重点監視領域の信号は図7に示すような画像の信号となる。但し、ここでは非常状態と通常状態を区別することなく図4を事例的に用いて説明しているために図6及び図7にも人物が映っているが、通常状態とは前記のように人が居ない状態に相当するため、実際には重点監視領域と非重点監視領域にはATMの一部が映っているだけである。
フィルタ35では非重点監視領域の信号の高周波成分を除去することによるぼかし処理が行われるが、前記例であれば、図7に示す画像の信号にぼかし処理が施されるために、図8に示すような低解像度の画像の信号が得られ、その処理後の画像信号が領域信号合成回路36へ入力される。領域信号合成回路36では、区分データを用いて先に得ている重点監視領域の信号とぼかし処理がなされた後の非重点監視領域の信号とを合成し、フレーム画像信号を再構成してスイッチ回路33-2からVDR4側へ出力させる。従って、前記例であれば、図6に示した画像の信号と図8に示した画像の信号とが合成されて、図9に示すような画像の信号が構成されることになる。
以上のように、この実施形態の監視画像処理装置3によれば、非常状態(センサ信号がONレベルの場合)ではフレーム画面全体で高解像度の画像信号が得られ、通常状態(センサ信号がOFFレベルの場合)では、フレーム画面中の重点監視領域については高解像度の画像信号が、非重点監視領域についてはぼかし処理によって低解像度になった画像信号が得られることになる。従って、重点監視領域については常に高解像度の画像信号が得られており、また通常状態では非重点監視領域が低解像度の画像信号になることにより、画像信号のデータ量が大幅に抑制できる。
ところで、人感知センサ2が破壊されたり、その信号線が断線された場合等のように、人感知センサ2の機能を無効にするような行為がなされた場合がある。そのような場合にはセンサ信号がONレベルでもOFFレベルでもない異常レベルとなるが、制御部37がその異常レベルの場合も非常状態(センサ信号がONレベルの場合)の場合と同等に扱うようにすれば、前記犯罪行為がなされている現場を高解像度な画像で出力させることができる。
尚、この実施形態では、監視画像処理装置3を監視カメラ1から独立した構成として、モニタ5を見ながら重点監視領域の設定ができるようにしているが、監視画像処理装置3を監視カメラ1に一体的に組み込んだ構成としてもよい。その場合、監視カメラ1と監視画像処理装置3を接続する信号線が不要となり、また人感知センサ2は監視カメラに近い位置に配置されることが多いためにセンサ信号線も短くなるが、重点監視領域の設定をモニタ5で確認しながら行うことが困難になる。しかし、携帯用モニタを監視画像処理装置3の出力側へ接続して前記設定を行うこともでき、監視カメラ1と監視画像処理装置3を一体化した構成の方が有利な場合もある。また、監視画像処理装置3はVDR4に組み込んだ構成にしてもよい。
[実施形態2]
図10は、実施形態1における図1と同様にATMの監視システムのシステム構成図である。図10と図1とを比較すれば明らかなように、監視カメラ1、人感知センサ2、VDR4、及びモニタ5に関しては実施形態1の場合と同様であり、監視画像処理装置6の構成が異なっているだけである。従って、ここでは監視画像処理装置6以外の機器についての説明は省略し、主に監視画像処理装置6の回路構成と機能について説明する。
監視画像処理装置6は、監視カメラ1側から伝送される画像信号を取り込むインターフェイス61と、伝送された画像信号に対して一般的な信号処理を施すと共に画像信号をブロックに分割して各ブロックの画像に動きがあるか否かを検出する機能を備えたDSP62と、2つのスイッチ回路63-1,2と、ブロック信号区分回路64と、フィルタ(ローパスフィルタ)65と、領域信号合成回路66と、制御部67とからなる。ここで、制御部67は、人感知センサ2からの信号入力状態に応じてスイッチ回路63-1,2の切り換えを行うと共に、この監視画像処理装置6のシステム全体の動作制御を行う。
この監視画像処理装置6における実施形態1の監視画像処理装置3との機能上の相違は、実施形態1の場合には予め操作部39から領域の設定を行うことにより作成した重点監視領域と非重点監視領域の区分データを用いて固定的に領域信号の区分を行っていたのに対して、この実施形態では、DSP62がブロック分割・動き検出を行って作成したブロック区分データに基づいて、高解像度の画像信号を得る領域と低解像度の画像信号で足りる領域とを動的に設定する点にある。
そこで、先ず、DSP62の動作を図11に基づいて説明しておく。監視カメラ1が撮像したATM付近の画像信号はインターフェイス61を介してDSP62へ入力されているが、Y/C分離部71が入力画像信号から輝度信号を抽出し、A/D変換部72でその輝度信号をディジタル信号に変換する。ブロック化部73では、フレーム画面を多数のブロックに分割すると共に、各ブロックについて複数個の指定ピクセルを設定し、その各指定ピクセルをブロック毎に分けてメモリ74に書き込む。例えば、フレーム画面を図3に示すように10個(縦)×15個(横)のブロックに分割した場合に、各ブロック中に36個の指定ピクセルを均等な間隔で設定し、フレーム画面全体で5400個の指定ピクセルをメモリ74に書き込む。
次に、差分演算部75はメモリ74に書き込まれている前フレームの指定ピクセルと現フレームの指定ピクセルとの差分を演算する。その演算結果は比較部76においてピクセル毎の輝度比較閾値ThDpと比較され、計数部77において前記比較結果である差の絶対値が一定値以上である個数をブロック毎に計数される。また、比較部78において計数部77によるブロック毎の前記計数値と動きを含むブロックであるか否かを決定する計数値閾値ThCpとを比較し、その比較結果をブロック毎にメモリ79へ書き込む。従って、メモリ79にはフレーム内の各ブロックについて動きを検出したブロックであるか否かを示すブロック区分データが書き込まれることになる。そして、DSP62では、伝送された画像信号に対する一般的な信号処理と共に、前記のブロック毎の動き検出に基づいたブロック区分データの生成を行い、フレーム毎にメモリ79のブロック区分データを更新させる。
図10に戻って、DSP62で信号処理がなされた画像信号はスイッチ回路63-1に入力され、また、DSP62のメモリ79のブロック区分データはブロック信号区分回路64とブロック信号合成回路66に入力されており、制御部67は人感知センサ2からの信号入力状態に基づいて図12のフローチャートに示す信号処理を実行させる。
先ず、センサ信号がONレベルを示している場合には、制御部67は各スイッチ回路63-1,2をb側へ接続させ、DSP62で処理された画像信号をそのままVDR4側へ出力させる(S21,S22)。これは実施形態1の場合と同様であり、監視画像処理装置6は、ATMの近傍に人が居る状態を非常状態として、監視カメラ1が撮像した高解像度である画像信号を出力させて記録・表示させる。
一方、センサ信号がOFFレベルを示している通常状態にある場合には、制御部67は各スイッチ回路63-1,2をa側へ接続させ、ブロック信号区分回路64とフィルタ65とブロック信号合成回路66を用いて作成した画像信号をVDR4側へ出力させる(S21,S23)。その場合、ブロック信号区分回路64とブロック信号合成回路66はDSP62のメモリ79にあるブロック区分データを読み出してブロック信号の区分と合成を実行する。
ブロック信号区分回路64ではブロック区分データを用いて動きのあるブロックの信号と動きのないブロックの信号に区分し、動きのあるブロックの信号を領域信号合成回路66へ出力させ、動きのないブロックの信号をフィルタ65へ出力させる。例えば、人感知センサ2が感知できないような状態でATMが操作されているような場合においても、その操作物を含むブロックのみが動きのあるブロックとなる。図3に示したようにATMの近傍に人が居る場合はこの通常状態には該当せず、人感知センサ2が感知して非常状態となる場合であるが、ここでは動きのあるブロックと動きのないブロックを把握する上で理解し易いため、便宜上、図3を例にとって説明する。その場合、人を含むブロックのみが動きのあるブロックとなるため、図13に示す黒に塗り潰したブロックが動きのあるブロックとされる。従って、領域信号合成回路66には図14に示すようなフレームの画像信号が入力され、フィルタ65には図15に示すようなフレームの画像信号が入力されることになる。
フィルタ65では動きのないブロックの信号の高周波成分を除去することによるぼかし処理が行われるが、前記例であれば図15に示す画像の信号にぼかし処理が施されるため、図16に示すような画像の信号が得られ、それが領域信号合成回路66へ入力される。領域信号合成回路66では、ブロック区分データを用いて先に得られている動きのあるブロックの信号とぼかし処理がなされた後の動きのないブロックの信号とを合成し、フレーム画像信号を再び構成してスイッチ回路63-2からVDR4側へ出力させる。従って、前記例であれば、図14に示した画像の信号と図16に示した画像の信号とが合成されて、図17に示すような画像の信号が構成されることになる。
その結果、この実施形態の監視画像処理装置6によれば、非常状態(センサ信号がONレベルの場合)ではフレーム画面全体で高解像度の画像信号が得られ、通常状態(センサ信号がOFFレベルの場合)では、フレーム画面中の動きのあるブロックについては高解像度の画像信号が、動きのないブロックについてはぼかし処理によって低解像度になった画像信号が得られることになる。従って、動きのあるブロックについては常に高解像度の画像信号が得られ、また通常状態では動きのないブロックが低解像度の画像信号になるため、実施形態1の場合と同様に画像信号のデータ量が抑制できる。特に、通常状態ではフレーム画面全体が動きのないブロックになる場合が多いため、実施形態1のように重点監視領域と非重点監視領域を固定的に設定している場合と比較して、データ量を低減化させる効率が極めて高い。尚、この実施形態の監視画像処理装置6は独立した構成になっているが、監視カメラ1側やVDR4に組み込んだ構成としてもよい。
尚、前記実施形態1において、人感知センサ2の機能を無効にするような行為によりセンサ信号がONレベルでもOFFレベルでもない異常レベルになる場合を非常状態(センサ信号がONレベルの場合)と同等に扱うようにしていたが、この実施形態2においてもそのように処理することが望ましい。
本発明の監視画像処理装置は、監視カメラから得られる画像信号を、監視対象場所の状態を検出するセンサからの検出信号に基づいて処理する方式の監視システムに適用できる。
実施形態1に係る監視画像処理装置を適用した監視システムのシステム構成図である。 (A)は監視画像処理装置の操作部のボタン配置図であり、(B)はモニタに表示されたメニュー画面である。 重点監視領域の設定を行う際にモニタに表示された監視カメラによる撮像画像である。 重点監視領域の設定の際のブロック選択状態を示す図である。 監視画像処理装置における画像処理動作手順を示すフローチャートである。 重点監視領域の画像を示す図である。 非重点監視領域の画像を示す図である。 フィルタでぼかし処理を行った後における非重点監視領域の画像を示す図である。 合成出力される画像を示す図である。 実施形態2に係る監視画像処理装置を適用した監視システムのシステム構成図である。 DSPにおける動き検出によるブロック区分データの作成機能を示す機能ブロック図である。 監視画像処理装置の画像処理動作手順を示すフローチャートである。 撮像画像中の動きのあるブロックの検出状態を示す図である。 動きのあるブロックの画像を示す図である。 動きのないブロックの画像を示す図である。 フィルタでぼかし処理を行った後における動きのないブロックの画像を示す図である。 合成出力される画像を示す図である。
符号の説明
1…監視カメラ、2…人感知センサ、3,6…監視画像処理装置、4…VDR、5…モニタ、31,61…インターフェイス、32,62…DSP、33-1,2,63-1,2…スイッチ回路、34…領域信号区分回路、35,65…フィルタ、36…領域信号合成回路、37,67…制御部、38,74,79…メモリ、39…操作部、64…ブロック信号区分回路、66…ブロック信号合成回路、71…Y/C分離部、72…A/D変換部、73…ブロック化部、75…差分演算部、76,78…比較部、77…計数部。

Claims (2)

  1. 状態検出センサが監視対象場所の通常状態又は非常状態を検出して出力する検出信号に基づいて、前記監視対象場所を撮影する撮像部から得られる画像信号を処理する監視画像処理装置において、
    前記検出信号が前記通常状態を示す場合に、前記撮像部から得られる画像信号をフレーム単位で重点監視領域の信号と非重点監視領域の信号とに区分する領域信号区分手段と、
    前記領域信号区分手段が区分した前記非重点監視領域の信号について、表示画像の解像度を低下させる処理を施す領域信号処理手段と、
    前記領域信号区分手段が区分した前記重点監視領域の信号と前記領域信号処理手段が処理した後の前記非重点監視領域の信号とを合成してフレームを構成する領域信号合成手段と、
    前記検出信号が前記通常状態を示す場合には前記領域信号合成手段が合成した画像信号を出力させ、前記検出信号が前記非常状態を示す場合には前記撮像部から得られる画像信号を出力させる信号出力手段と
    を備えたことを特徴とする監視画像処理装置。
  2. 状態検出センサが監視対象場所の通常状態又は非常状態を検出して出力する検出信号に基づいて、前記監視対象場所を撮影する撮像部から得られる画像信号を処理する監視画像処理装置において、
    前記撮像部から得られる画像信号をフレーム単位で複数のブロックに分割し、各ブロックについて画像に動きがあるか否かを検出する動き検出手段と、
    前記検出信号が前記通常状態を示す場合に、前記動き検出手段によって動きが検出されたブロックと動きが検出されないブロックとに区分するブロック信号区分手段と、
    前記ブロック信号区分手段が区分した動きを検出しないブロックの信号について、表示画像の解像度を低下させる処理を施すブロック信号処理手段と、
    前記ブロック信号区分手段が区分した動きを検出したブロックの信号と前記ブロック信号処理手段が処理した後の動きを検出しないブロックの信号とを合成してフレームを構成するブロック信号合成手段と、
    前記検出信号が前記通常状態を示す場合には前記ブロック信号合成手段が合成した後の画像信号を出力させ、前記検出信号が前記非常状態を示す場合には前記撮像部から得られる画像信号を出力させる信号出力手段と
    を備えたことを特徴とする監視画像処理装置。
JP2004324595A 2004-11-09 2004-11-09 監視画像処理装置 Expired - Fee Related JP4433985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004324595A JP4433985B2 (ja) 2004-11-09 2004-11-09 監視画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004324595A JP4433985B2 (ja) 2004-11-09 2004-11-09 監視画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006135824A JP2006135824A (ja) 2006-05-25
JP4433985B2 true JP4433985B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=36728920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004324595A Expired - Fee Related JP4433985B2 (ja) 2004-11-09 2004-11-09 監視画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4433985B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5109697B2 (ja) * 2008-02-07 2012-12-26 ソニー株式会社 画像送信装置、画像受信装置、画像送受信システム、画像送信プログラムおよび画像受信プログラム
DE102008039689A1 (de) * 2008-08-26 2010-03-04 Wincor Nixdorf International Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Abwehr von Lauschversuchen bei der Bilddaten-Übertragung an einem Selbstbedienungsterminal
CN105611248A (zh) * 2015-12-25 2016-05-25 北京奇虎科技有限公司 基于摄像机的监控方法、装置及系统
JP7113768B2 (ja) * 2019-02-08 2022-08-05 株式会社スリーエス 街路灯用の照明器具および照明器具システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006135824A (ja) 2006-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10445575B2 (en) Image monitoring system and image monitoring program
JP4847165B2 (ja) 映像記録再生方法及び映像記録再生装置
JP4396708B2 (ja) ネットワーク機器および監視カメラシステム
US20080024610A1 (en) Monitoring Apparatus, Monitoring System, Monitoring Method and Program
JP2010136032A (ja) 映像監視システム
KR20190016900A (ko) 정보 처리장치, 정보 처리방법 및 기억매체
JP3681152B2 (ja) テレビカメラの制御方法及びテレビカメラ
US7421134B2 (en) Image processing apparatus and method for moving object-adaptive compression
JP2007272768A (ja) 映像監視システム、監視映像の異常検出方法及び監視映像の異常検出プログラム
JP4433985B2 (ja) 監視画像処理装置
KR100548211B1 (ko) 얼굴영상 검출이 가능한 감시시스템 및 그의 얼굴영상검출방법
JP4241562B2 (ja) 画像圧縮装置
JP4859795B2 (ja) カメラ装置及び記録システム
KR20020075619A (ko) 다분할 영상 감시 녹화 시스템
JP4205020B2 (ja) テレビカメラの制御方法及び画像記録装置の制御方法
CA2242322C (en) Digital video security system
JPH09116894A (ja) 映像監視装置
JPH08265740A (ja) カメラ監視装置
JP2015080048A (ja) カメラ装置、監視システム、これに用いるプログラム、及び撮像方法
KR200452908Y1 (ko) 디지털 비디오 레코더 겸용 감시용 카메라
KR101416957B1 (ko) 영상 기록 장치 및 svc 비디오 스트림을 이용한 모션 분석 방법
JP2009152834A (ja) 画像再生装置
KR20070038656A (ko) 디지털 비디오 레코더에서의 협동 감시 제어방법
JP4513004B2 (ja) 画像記憶装置
JP2005217786A (ja) 映像記録装置及び映像記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4433985

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees