JP5403780B2 - カナレ型イヤフォン - Google Patents

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本発明は、カナレ型イヤフォンに関する。詳しくは、分割共振による音の歪を防止するようにしたものである。
特許文献1に示す通り、振動板を有するドライバーユニットによりフロントチャンバとリアチャンバに分割するカナレ型イヤフォンが提案されている。
特開2008−17473号公報
しかしながら、振動板の分割共振による音の歪の問題が未解決であった。
ところで、振動板2の構造には図4のものが考えられる。しかしながら、図4の振動板2を備えた一般的な構造のイヤフォンでは、材質として紙、プラスチックなどを採用したこと、また、その形状に起因して、分割共振による歪の発生(歪みのバラツキ)といった不都合が考えられた。すなわち、ドライバーユニットの振動板2は周波数により必ず分割共振を起こす。円周の一番短い中心に近い(1)の位置では高音域周波数が振動し、外周にゆくほど円周が長くなり、低音域が振動する。ところが、振動板2はドライバーユニットにて一体成型されているため、自由に動ききれない部分が発生し、音は歪んで濁る。
そこで、本発明者は、鋭意検討の上、その解決策として本願発明をなしたものである。すなわち、本発明は、フロントカバーとその貫通穴により、内部インピーダンスを高め、振動板の余分な動きを抑えることで振動板の分割振動の影響を抑制し、貫通穴からの音の加速を実現することにより、無歪音の再現するものである。ドライバーユニットにフロントカバーで蓋をして上記の分割振動による歪の一番少ない位置に貫通孔を開ける。ドライバーユニットの大小にかかわらず、中心より2〜4mm、特に3mmの距離、偏倚した位置が好ましいが、限定されるわけではない。また、振動板と貫通穴の直径の比率は、10〜30%、好ましくは15%〜23%に設定される。さらに、この貫通穴の径の大きさにより内部インピーダンス(フロントチャンバの内部の気圧)が決まる。小口径の場合、高音域寄りに、大口径では低音域寄りになる。バランスの好ましいのは直径が2〜3mm、特に、2.5mmであるが、限定されるわけではない。
ところで、低音域エネルギー再現であるが、低音域のエネルギーを出すにはスピーカユニットの振動板をできる限り自由に運動できるようにしてやる必要があるため、裏面の背圧調整用の穴を全開し空気抵抗を少なくすることが好ましい。振動板に無駄な動き、暴れを生じさせないため、フロントカバーの前部とドライバー背面の空気の流れ、容積を整合する必要がある。前部と後部の容量をほぼ同等にして、空気抜きの子穴にて調整することが好ましい。前記の穴により音質が非常にきれいになり、音が際立ち、ドライバーの持つ最良エネルギーを引き出すことができる。インナタイプのヘッドフォンはボディサイズが小さいため、これらの構造が特に有効である。
請求項1の発明によれば、カナレ型イヤフォンの無歪音を実現することができる。
以下、本発明を適用したカナレ型イヤフォン1の実施形態について図面を参照して説明する。
カナレ型イヤフォン1は、円形の振動板2と、振動板2の駆動部3と、を備えたドライバーユニット4と、このドライバーユニット4を内部に収容し、ドライバーユニット4を包囲し、このドライバーユニット4により、フロントチャンバ5と、リアチャンバ6とを前後方向に分割形成するシェル7と、フロントチャンバ5に設けられ、振動板2の前面を覆うことにより、フロントチャンバ5を内側の第1チャンバ51と外側の第2チャンバ52に分割するフロントカバー8と、を備えている。また、フロントカバー8の中心から偏倚した位置に貫通穴9を形成してある。以下、詳細に説明する。
振動板2は複数の同心円状の帯21〜23が形成されている。帯21〜23には襞が形成されている。振動板2の裏面には、たとえば紙製または布製の背圧調整シート24に穴25(貫通穴)が複数形成されている。低音域のエネルギーを出すためにはドライバーユニット4の振動板2をできる限り自由に運動させる必要がある。ここでは全数の穴25を全開し、空気抵抗を少なくしてある。これは振動板2に無駄な動きや暴れを生じさせないためであり、フロントカバー8の前部にある第2チャンバ52と、ドライバーユニット4の背面にあるリアチャンバ6の空気の流れ、容積を整合させる必要があるからである。第2チャンバ52とリアチャンバ6の容積は実質的に同等にし、空気抜きの子穴にて調整することが好ましい。これにより、音質がきれいになり、音が際立ち、ドライバーユニット4の保有する最良のエネルギーを引き出すことができる。振動板2の直径は13.5mmなどが挙げられるが限定されるわけではない。振動板2の材質はアルミニウム、ポリフェノールなどが好ましい。振動板2の表面にはひだ又は凹凸のように波打つような溝が形成されている。音の高低は振動板2の特性によるところが大きい。
駆動部3は、図1に示す通り、振動板2の背面の中心部に形成され、その半径は振動板2より小さく設定され、厚みは振動板2より厚く設定されている。図1においてドライバーユニット4の配線、この配線と接続されるプラグの図示は省略してある。
ドライバーユニット4がシェル7の中央部に縦方向に配置され、振動板2の前方空間に第1チャンバ51が形成され、振動板2及び駆動部3の後方空間にリアチャンバ6が形成されている。ここではシェル7がフロントシェル71とリアシェル72とに分割構成されている。
に示す通り、フロントチャンバ5のうち、第1チャンバ51は第2チャンバ52よりも小さな容積に設定されている。
リアチャンバ6に対して、円形の駆動部3が振動板2から後方に突出している。
フロントシェル71の中心位置から偏倚した位置で筒状のカナル部10が前方に突出し、外部空間と連通している。フロントシェル71には貫通小穴73(たとえば、直径0.5mm)が形成されている。リアシェル72には貫通小穴74(たとえば、直径0.5mm)が形成されている。
図2に示す通り、フロントカバー8の小円の貫通穴9が、中心から距離だけ隔てられて形成されている。位置は距離Hが設定されていれば、その位置は任意である。距離Hは2〜4mm、特に3mmが好ましい。貫通穴9の直径はRに設定され、たとえば2〜3mmが好ましく、特に2.5mmが好ましい。貫通穴9の直径フロントカバー8の直径との比率は10〜30%、好ましくは15%〜23%で設定される。フロントカバー8は皿状であって、ほとんどは平面で構成され、周縁が曲面で構成されている。フロントカバー8の材質は、ゴム、プラスチック、金属、セラミックなどが採用可能である。直径Dは10.5mm、13.5mm、16.0mmの3種類が一般的である。直径Rで周波数帯域が決定される。
リアシェル72の中心部から後方に突出部11が形成され、突出部11の内部空間にスポンジ材質のクッション12(たとえば、5mm厚の細めスポンジ)が収容されている。突出部11の背板は直径10mmで厚さ2mmのアルミニウム板が好ましい。突出部11の軸線方向の後方への突出長さは5mmが好ましい。
上記のような構成を備えた本実施形態の動作を説明する。駆動部3により振動板2が振動し、フロントカバー8も振動する。第1チャンバ51からフロントカバー8に形成された貫通穴9を介在させて第2チャンバ52へ音が伝わる。第2チャンバ52を経てカナル部10から音が耳に放出される。
以上、説明した通り、カナレ型イヤフォン1によれば、フロントカバー8がチャンバ5を前後に分割するとともに、貫通穴9がフロントカバー8の中心から偏倚して形成されているので、音の出口が限定され内部インピーダンスが高くなるとともに、周波数帯域が高周波側または低周波側に偏らず適切な範囲に設定でき分割振動の影響を抑止できるので、無歪音を実現できる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。
本発明実施形態のカナレ型イヤフォンの中央縦断面図である。 同イヤフォンのフロントカバーの正面図である。 同イヤフォンのドライバーユニットの背面図である。 同イヤフォンの振動板の正面図である。
符号の説明
1・・・カナレ型イヤフォン 2・・・振動板 3・・・駆動部
4・・・ドライバーユニット 5・・・フロントチャンバ 6・・・リアチャンバ
7・・・シェル 8・・・フロントカバー 9・・・貫通穴 10・・・カナル部
11・・・突出部 12・・・クッション 21〜23・・・帯
25・・・背圧調整用の穴 51・・・第1チャンバ 52・・・第2チャンバ
71・・・フロントシェル 72・・・リアシェル 73・・・貫通小穴
74・・・貫通小穴

Claims (1)

  1. 振動板と、該振動板の駆動手段と、を備えたドライバーユニットと、
    前記ドライバーユニットを内部に収容し、該ドライバーユニットにより、フロントチャンバと、リアチャンバとを分割形成するシェルと、
    前記フロントチャンバに設けられ、前記振動板の前面を覆うことにより、前記フロントチャンバを第1チャンバと第2チャンバに分割するフロントカバーと、
    を備え、
    前記フロントカバーの中心位置から偏倚した位置に単一の貫通穴を形成し、
    前記貫通穴の直径が前記フロントカバーの直径の10〜30%であることを特徴とするカナレ型イヤフォン。
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