JP5403206B2 - 植物の形態改変方法 - Google Patents
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Description
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、木部形成制御因子の新しい用途を提供することにある。
次に本発明者らは、異所的な発現効果を解析するため、植物体の全ての器官で恒常的に過剰発現させることができるカリフラワーモザイクウィルス由来の35Sプロモーターを用いることを考えた。つまり、ユーカリ木部形成転写制御因子を35Sプロモーターの下流にクローニングし、モデルとなる植物に導入することで、一度に全ての器官における異所的発現効果を解析できることが期待できる。
次に本発明者らは、モデルとなる植物として、シロイヌナズナではなく、タバコ及びユーカリを用いることを考えた。シロイヌナズナの植物体の形態は、例えば葉はロゼッタ葉であり、花も目立った花茎が形成された後に着花する。この形態は、茎と葉があり、その先端に着花するという一般的な植物の形態とは若干異なる。それに対してタバコ及びユーカリは、一般的な植物の形態を呈しており、かつ二次木部の形成等に見られるように、木本植物とも非常に多くの共通点を持つことから、異所的発現効果を各器官で解析するには最も適したモデル植物であると言える。
このように本発明者らは、植物体の全ての器官で恒常的に過剰発現させることができるプロモーターとユーカリ木部形成転写制御因子をタバコ及びユーカリに導入して、その効果を解析した。その結果本発明者らは、木部の改変効果だけではなく花や葉・体高等の形態改変効果を見出すことに成功した。
〔1〕下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNAで形質転換された植物体であって、花、葉、及び体高からなる群より選択される1以上の形態が改変された植物体;
(a)配列番号:5から8のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:1から4のいずれかに記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:5から8のいずれかに記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:1から4のいずれかに記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔2〕下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNAで形質転換された植物体であって、体高が減少した植物体;
(a)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:1又は2に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:1又は2に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔3〕下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNAで形質転換された植物体であって、木部の繊維形態が改変された、及び/又は成長量が増加した植物体;
(a)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔4〕下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNAで形質転換された植物体であって、木部の繊維形態が改変された、及び/又は花の形態が改変した植物体;
(a)配列番号:7に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔5〕下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNAで形質転換された植物体であって、木部の繊維形態が改変された、及び/又は着葉数が増加した植物体;
(a)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔6〕植物がタバコ、ユーカリ、ポプラ、マツ、アカシア、スギ、ヒノキ、モミ、チューリップ、バラ、カーネーション、ラン、モンステラ、クワズイモ、イネ、ムギ、コーン、ダイズ、サトウキビからなる群より選択される、〔1〕から〔5〕のいずれかに記載の植物体。
〔7〕〔1〕から〔6〕のいずれかに記載の植物体から単離された細胞。
〔8〕〔1〕から〔6〕のいずれかに記載の植物体の繁殖材料。
〔9〕〔1〕から〔6〕のいずれかに記載の植物体から単離された器官。
〔10〕下記(a)及び(b)の工程を含む、植物の花、葉、及び体高からなる群より選択される1以上の形態を改変する方法;
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程、
(i)配列番号:5から8のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:1から4のいずれかに記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:5から8のいずれかに記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:1から4のいずれかに記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔11〕下記(a)及び(b)の工程を含む、植物の体高を減少させる方法;
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程、
(i)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:1又は2に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:1又は2に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔12〕下記(a)及び(b)の工程を含む、植物の成長量を増加させる方法;
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程、
(i)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔13〕下記(a)及び(b)の工程を含む、植物の花の形態を改変する方法;
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程、
(i)配列番号:7に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:3に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:7に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:3に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔14〕下記(a)及び(b)の工程を含む、植物の着葉数を増加させる方法;
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程、
(i)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔15〕下記(a)及び(b)の工程を含む、植物の木部の繊維形態を改変する方法;
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程、
(i)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔16〕植物がタバコ、ユーカリ、ポプラ、マツ、アカシア、スギ、ヒノキ、モミ、チューリップ、バラ、カーネーション、ラン、モンステラ、クワズイモ、イネ、ムギ、コーン、ダイズ、サトウキビからなる群より選択される、〔10〕から〔15〕のいずれかに記載の方法。
〔17〕下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを有効成分として含有する、植物の花、葉、及び体高からなる群より選択される1以上の形態を改変するための薬剤;
(a)配列番号:5から8のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:1から4のいずれかに記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:5から8のいずれかに記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:1から4のいずれかに記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔18〕下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを有効成分として含有する、植物の体高を減少させるための薬剤;
(a)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:1又は2に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:1又は2に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔19〕下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを有効成分として含有する、植物の成長量を増加させるための薬剤;
(a)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔20〕下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを有効成分として含有する、植物の花の形態を改変するための薬剤;
(a)配列番号:7に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔21〕下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを有効成分として含有する、植物の着葉数を増加させるための薬剤;
(a)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔22〕下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを有効成分として含有する、植物の木部の繊維形態を改変するための薬剤;
(a)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔23〕植物がタバコ、ユーカリ、ポプラ、マツ、アカシア、スギ、ヒノキ、モミ、チューリップ、バラ、カーネーション、ラン、モンステラ、クワズイモ、イネ、ムギ、コーン、ダイズ、サトウキビからなる群より選択される、〔17〕から〔22〕のいずれかに記載の薬剤。
本発明は、木部形成に関与する転写制御因子をコードするDNAで形質転換された植物体であって、花、葉、及び体高からなる群より選択される1以上の形態が改変された植物体を提供する。
植物体の形態が改変されたか否かは、対照と比較することによって判断することが出来る。本発明において対照とは、本発明の形質転換植物体と同じ種の植物体であって、本発明のDNAが人工的に導入されていない植物体を意味する。本発明における対照は、形質転換植物体と同じ種の植物体であって本発明のDNAが人工的に導入されたものでない限り何ら限定されない。従って本発明の対照には、本発明のDNA以外のDNAが導入された植物体も含まれる。このような植物体の例としては、例えば、本発明の形質転換植物体と同じ種の植物体であって、本発明のDNA以外のDNAで形質転換された植物体、本発明のDNAの機能欠失変異導入のDNAで形質転換された植物体、本発明のDNAの機能抑制型に変換されたDNAで形質転換された植物体、本発明のDNAの機能発現に不十分な領域のDNA断片で形質転換された植物体などが挙げられるが、これらに制限されない。
(a)配列番号:5に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:1に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:5に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:1に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA、
が挙げられる。
(a)配列番号:6に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:2に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:6に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:2に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA、
が挙げられる。
(a)配列番号:7に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA、
が挙げられる。
(a)配列番号:8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA、
が挙げられる。
ID# 77629CCAAT 結合制御因子
配列番号:1によって示される塩基配列では、第87位〜第662位がアミノ酸コード領域(配列番号:5)である。
ID# 72062WRKY 制御因子
配列番号:2によって示される塩基配列では、第48位〜第2300位がアミノ酸コード領域(配列番号:6)である。
ID# 72448HD-Zip II 制御因子
配列番号:3によって示される塩基配列では、第23位〜第778位がアミノ酸コード領域(配列番号:7)である。
ID# 74387MYB 制御因子
配列番号:4によって示される塩基配列では、第128位〜第790位がアミノ酸コード領域(配列番号:8)である。
また本発明において「含む」には、「含む」および「からなる」のいずれの意味も含まれる。
本発明において体高とは、植物体地上高を意味する。体高が減少したか否かは地上高を計測し対照と比較することによって判定することが出来る。本発明においては、体高がわずかでも減少する限り、「体高が減少した」の意に含まれる。本発明のID#77629 CCAAT結合制御因子をコードするDNAは、植物の体高のみを減少させることを特徴とする(図1)。またID#72062 WRKY制御因子をコードするDNAは、体高を減少させ、かつ葉を小さくすることを特徴とする(図2)。ID#77629 CCAAT結合制御因子をコードするDNAおよびID#72062 WRKY制御因子をコードするDNAはいずれも、花の形態には影響を与えない。通常、植物が矮小化する場合、全ての器官が矮小化する。しかし、ID#77629 CCAAT結合制御因子をコードするDNAおよびID#72062 WRKY制御因子をコードするDNAは、体高や葉など一部の器官のみを矮小化するという特徴を有する。
本発明におけるID#77629 CCAAT結合制御因子をコードするDNAおよびID#72062 WRKY制御因子をコードするDNAで形質転換された植物体は、体高が減少している限り何ら制限されず、植物の他の部位が改変されていてもよい。他の部位の改変としては、例えば、花の幅及び/又は長さの減少、着葉数の減少、葉の幅及び/又は長さの減少、葉の面積及び/又は厚みの減少、根の長さ及び/又は太さの減少、茎の幅及び/又は長さの減少、種子の大きさの減少、着果数の減少などが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において「木部の繊維形態が改変した」とは、形質転換前と比較して、植物木部の繊維長、繊維幅、壁厚の少なくとも1つが増加することを意味する。また形質転換前と比較してルンケル比が変化することを意味する。本発明においてルンケル比とは、細胞壁厚の2倍の値を細胞腔の直径で割った値を意味する。
繊維長、繊維幅、壁厚が増加したか否かは、繊維長、繊維幅、壁厚を計測することによって判定することが出来る。ルンケル比が変化したか否かは、壁厚及び細胞腔の直径を計測し、計算によってルンケル比を導き出すことによって判定することが出来る。本発明においては、植物木部の繊維長、繊維幅、壁厚の少なくとも1つがわずかでも増加する限り、またルンケル比がわずかでも変化する限り、「木部の形態が改変した」の意に含まれる。
本発明において「成長量の増加」とは、体高の増加、茎直径の肥大、葉数の増加、葉面積の増加、着花の増加、乾燥重量の増加を意味する。成長量が増加したか否かは体高、茎直径、葉数、葉面積、着花の数、乾燥重量を計測し対照と比較することによって判定することが出来る。本発明においては、成長量がわずかでも増加する限り、「成長量が増加した」の意に含まれる。
本発明における「花の形態の改変」には、花の幅の増加、花の長さの増加、花弁の形態の改変が含まれるがこれらに限定されない。本発明において花の幅とは、花弁によって構成される花器官の最大直径を意味する。花の幅が増加したか否かは花器官の最大直径を計測し対照と比較することによって判定することが出来る。本発明においては、花の幅がわずかでも増加する限り、「花の幅が増加した」の意に含まれる。
また本発明において花の長さとは、萼と花柄の境から最も離れた花弁の先端までを意味する。花の長さが増加したか否かは萼と花柄の境から最も離れた花弁の先端までを計測し対照と比較することによって判定することが出来る。本発明においては、花の長さがわずかでも増加する限り、「花の長さが増加した」の意に含まれる。
また本発明における「花の形態の改変」には、花弁の形態の改変に伴う花の形態の改変も含まれる。例えば、花弁の形態の改変により、花弁と花弁の間のくびれがなくなり、花の形態が改変することが挙げられる。より具体的には、本発明における「花の形態の改変」には、図3Eの矢印で示されているように、花弁と花弁の間にくびれがあるため花全体の形態が星型であったものが、円に近い五角形になることが挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明において着葉数とは、植物体において一定期間内に形成される葉の数もしくはその生涯(枯死まで)に形成する葉の数を意味する。着葉数が増加したか否かは葉数を計測し対照と比較することによって判定することが出来る。本発明においては、着葉数がわずかでも増加する限り、「着葉数が増加した」の意に含まれる。
本発明におけるベクターとしては、植物細胞内で挿入遺伝子を発現させることが可能なものが好ましく、例えばpMH1、pMH2などのベクターが挙げられるが、特に制限はない。本発明のベクターは、例えば、植物細胞内での恒常的な遺伝子発現を行うためのプロモーター(例えば、ジャガイモ・キチナーゼ遺伝子SK2のプロモーター、カリフラワーモザイクウイルスの35Sプロモーター等)を有していてもよい。特に本発明においては、本発明の遺伝子を異所的に発現させるという観点から、植物体全体で発現誘導するプロモーターや、茎頂特異的プロモーター、葉特異的プロモーター、花特異的プロモーターなどのプロモーターを使用することが好ましい。このようなプロモーターを使用する場合、プロモーターの下流に、本発明の木部形成に関与する転写制御因子をコードするDNAが機能的に結合したDNAを設計する。そして設計されたDNAを含むベクターを植物細胞に導入する。これにより得られた形質転換植物細胞を再生させることによって、本発明の遺伝子が異所的に発現された形質転換植物体を得ることが出来る。本発明はこのように、プロモーターの下流に、本発明の木部形成に関与する転写制御因子をコードするDNAが機能的に結合したDNAも提供する。ここで「機能的に結合」とは、プロモーター配列に転写因子が結合することにより、本発明の木部形成に関与する転写制御因子をコードするDNAの発現が誘導されるように、プロモーター配列と該DNAとが結合していることを言う。
なおこれら以外にも、外的な刺激により誘導的に活性化されるプロモーターを有するベクターを用いることも可能である。
なお形質転換ユーカリの作出は、実施例に記載されているように、例えば特許3565284及び特開2002-281851に記載の方法に従って行うことが出来るが、これに限定されない。
(a)木部形成に関与する転写制御因子をコードするDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程。
(a)木部形成に関与する転写制御因子をコードするDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程。
本発明において、形態が改変される対象となる植物には特に制限はなく、例えば上述の植物を挙げることが出来る。
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程。
(i)配列番号:5から8のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:1から4のいずれかに記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:5から8のいずれかに記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:1から4のいずれかに記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程。
(i)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:1又は2に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:1又は2に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程。
(i)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:3亦は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程。
(i)配列番号:7に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:3に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:7に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:3に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程。
(i)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
(a)下記(i)から(iv)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程、
(i)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(iii)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(iv)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
より具体的には本発明は、下記(a)から(d)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを有効成分として含有する、植物の花、葉、及び体高からなる群より選択される1以上の形態を改変するための薬剤を提供する。
(a)配列番号:5から8のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:1から4のいずれかに記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:5から8のいずれかに記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:1から4のいずれかに記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
(a)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:1又は2に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:1又は2に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
(a)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
(a)配列番号:7に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
(a)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
(a)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、
(c)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列において1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加、および/または挿入されたアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、及び
(d)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
本発明者らは、WO2006/109424に開示された11種の制御因子遺伝子のうち4種の遺伝子をタバコに導入することによって、花や葉の形態変化という予期し得ない効果を見出した。本実施例にてその詳細を示す。
ところで、タバコは草本に分類されるが、基本的な組織構造やライフサイクルは、モデル植物と言われているシロイヌナズナよりも一般的な実用植物(園芸植物、作物、工業原材料樹木)と非常によく似ており、実用に向けた遺伝子導入効果の検証などに一般的に用いられている(Gray-Mitsumune et al., Plant Mol. Biol. 1999, 39:657-669、Patzlaff et al., 2003, Plant Journal 36: 743-754)。従って、本実施例では本発明の効果をタバコで示すが、植物種はタバコに限定されるものではなく、広く植物全般に利用できることは、当業者であれば容易に想到しうる事であり、本発明の転写因子遺伝子を導入することにより、他植物種においても本実施例に示す効果を得ることは、当業者であれば容易になし得ることである。
形質転換用コンストラクトは、各制御因子のcDNA(配列番号:1〜4)を鋳型pBI121ベクター (Bevan, M., Nucleic Acids Res. 12, 8711-8721, 1984)の、35Sプロモーター下流にサブクローニングして構築した。サブクローニングの方法としては、例えばcDNA全長を増幅可能なプライマーを合成し、PCR増幅された断片の末端をリン酸化・平滑末端化し、予め制限酵素にてGUS遺伝子部分を除き平滑末端化したpBI121ベクターの、35Sプロモーター下流にライゲーションすること等があげられる。35Sプロモーターによってドライブされるため、本来の機能部位である木部に加え、それ以外での異所的発現による効果を検証することもできる。これらのコンストラクトを、アグロバクテリウム(LBA4404株)へエレクトロポレーションにより導入し、LB寒天培地(カナマイシン、ハイグロマイシン 各25μg/ml、1.0%Agar)で形質転換体を選抜した。形質転換したアグロバクテリウムのプレートからシングルコロニーを取り、それぞれ抗生物質(カナマイシン、ハイグロマイシン 各25μg/ml)を含むLB液体培地中で一晩培養した(28.5℃, 240rpm)。培養後、アグロバクテリウム培養液を遠心(5℃ 8000rpm 5min)して集菌し、上清を除きMS液体培地を加え、穏やかに沈殿を懸濁した。懸濁液を50mlチューブに集め、懸濁液のOD550が0.5となるようにMS液体培地で希釈した。この懸濁液を感染操作に用いた。
感染用の試料としては、生育用培地(MS 3%Sucrose NAA10-7M, BA10-5M 1%Agar pH5.6)にて無菌で育てたタバコの若い葉を用いた。滅菌水を入れたシャーレ内に葉を置き、メスで葉の周囲と主葉脈を除き、残りの部分を約7mm角に切った。それらの切片を滅菌キムタオルにはさんで軽く脱水し、葉の裏面を上にして前培養培地(MS, 3%Sucrose, NAA 10-7M, BA = 10-5M, 1%Agar, pH5.6 )に並べ、25℃にて一晩前培養した。
前培養した葉の切片をアグロの懸濁液に浸し、20分間軽く振とう培養した後、切片を滅菌キムタオルではさんで軽く水分を除き、葉の裏面を上にして共存培地に並べ、暗黒下25℃で2〜3日共存培養した。共存培養した切片をピンセットで選択培地に移し、明所25℃で培養した。培養開始以降、2週間ごとに新しい選択培地に移植し、シュートが再分化してきたらホルモンフリーの発根培地(1/2MS 1.5%Sucrose 1%Agar pH5.6 Claforan200μg/ml Hyg30μg/ml)に移植し、形質転換体の選抜を行った。
発根培地上で十分に生育した形質転換体の茎を一節ずつに切り分け、新しい発根培地に継代した。継代3〜4週後、形質転換タバコ植物体が約10cmの苗高に成育したら、植物体をポット培養土に植え替え、温室内で6週間及び採種時まで育成した。同時に比較用として野生株のタバコも同様に育成した。育成期間中6週目までは毎週植物体高、茎径、着葉数を調査した。
(1)ID#77629 CCAAT結合制御因子の効果
配列番号:1に記載のID77629 CCAAT結合制御因子を導入した効果を図1と図5に示す。温室で6週間育成した形質転換タバコは、野生株に対して約20%の体高減少が認められわい化効果が示された(図1、図5)。しかしながら、葉の大きさ等は野生株と同等であったことから、植物体全体におけるわい化効果ではなく、体高のみを減少させる効果であることが明らかとなった。以上の結果から、本発明者らは、#77629 CCAAT結合制御因子を木部以外で異所的に機能させると、体高の改変効果があることを発見した。
配列番号:2に記載のID#72062 WRKY制御因子を導入した効果を図2と図5に示す。
温室で6週間育成した形質転換タバコは、野生株に対して約20%の体高減少が認められ、矮小化効果が示された(図2A、図5)。鉢上げ後6週間目の葉では、野生株に比べ#72062 WRKY形質転換体タバコの方が小さくなっていた(図2B)。以上の結果から、本発明者らは、#72062 WRKY制御因子を木部以外で異所的に機能させると、矮小化効果があることを発見した。
配列番号:3に記載のID#73448 HD-Zip II制御因子を導入した効果を図3と図5に示す。温室で6週間育成した形質転換タバコは、野生株に対して約50%の体高向上が認められ、顕著な成長量増大効果が示された(図3A、図5)。鉢上げ後6週間目の形質転換タバコ葉では、葉柄部が茎と癒着しており、腋芽が顕著に発達していた(図3B)。また、形質転換体の葉は上向きに張った様に形成されており(図3A)、形態はやや細長く葉柄部分が欠失し代わりに茎に癒着している葉が基部に広がっていた(図3C)。温室で生育させたタバコは、育成後9〜10週で着花が始まり、その形態も野生株と形質転換タバコで差異が認められた。野生株に比べて#73448 HD-Zip II形質転換タバコの花は、幅も長さも顕著に増加していた(図3D、E)。また、めしべに対しておしべも長くなる形態変化が認められた。花弁の比較では、野生株ではくびれがあるため星形の形態であるが、形質転換体では花弁のくびれはほとんど無くなっていたため、正5角形又は朝顔のような円形に近い形態に変化していた(図3E)。このときの野生株と形質転換タバコの繊維形態は、野生株が繊維長0.683mm、繊維幅20.4μm、壁厚3.4μm、ルンケル比49.6%(0.496)であったのに対し、形質転換タバコでは繊維長0.813mm、繊維幅24.5μm、壁厚5.5μm、ルンケル比82.1%(0.821)であったことから、木部改変効果は期待通り得られていた。以上の結果から、本発明者らは、#73448 HD-Zip II制御因子を木部以外で異所的に機能させると、木部改変効果に加え体高向上、成長量増加、葉、花形態等の改変効果があることを発見した。
配列番号:4に記載のID#74387 MYB制御因子を導入した効果を図4と図5に示す。温室で6週間育成した形質転換タバコは、野生株に対して約20%の体高向上が認められ、成長量増大効果が示された(図4、図5)。また、葉の大きさ等は野生株と同等であったが、着葉数が増加していた。このときの野生株と形質転換タバコの繊維形態は、野生株が繊維長0.800mm、繊維幅24.1μm、壁厚5.6μm、ルンケル比86.8%(0.868)であったのに対し、形質転換タバコでは繊維長1.010mm、繊維幅29.2μm、壁厚6.5μm、ルンケル比80.2%(0.802)であったことから、木部改変効果は期待通り得られていた。以上の結果から、本発明者らは、#74387 MYB制御因子を木部以外で異所的に機能させると、木部改変効果に加え体高の改変と成長量増加、着葉数増加の効果があることを発見した。
本発明者らは、タバコで効果が見られた4種の制御因子遺伝子のうち、2種の遺伝子(ID#73448 HD-Zip II、ID#74387 MYB)をユーカリに導入することによって、同様の効果が得られることを確認した。本実施例にてその詳細を示す。
ユーカリ形質転換には、実施例1に示したコンストラクトを用い、形質転換方法はアグロバクテリウムを用い特許3565284「形質転換されたユーカリ属植物の作出方法」に、植物体への再分化方法は特開2002-281851「木本性植物のカルスからの再分化方法」に従った。
具体的には、感染用の試料としてB5培地(ショ糖1%、2rpm)で育成させたユーカリ・グランディス(E.grandis)とユーカリユーロフィラ(urophylla)との交雑種の早生分枝を用いた。アグロバクテリウムと共存培地(B5基本培地、NAA 2mg/l、4-PU 0.2mg/l、ショ糖3%、アセトシリンゴン10μM、ガラクトース1mM、DTT 2.5mg/l)にて2日間共存培養後、除菌培地(B5基本培地、NAA 2mg/l、4-PU 0.2mg/ l、ショ糖3%、メロペン6.25μg/ml)で7日間除菌を行う。次に、形質転換カルスの選抜のため選抜培地(B5基本培地、NAA 0.04mg/l、4-PU 0.25mg/l、ショ糖3%、ハイグロマイシン10μg/ml)にて、7日間隔で継代しながら合計20〜30日間選抜培養を行う。得られた形質転換カルスから苗条原基を誘導するため、誘導培地(B5基本培地、NAA 0.04〜0.06mg/l、4-PU 2mg/l、ショ糖3%、25000lux、24時間日長)にて培養する。得られた苗条原基から、シュート(shoot)を再分化させるため、苗化培地(B5基本培地、NAA 0.02mg/l、BA 0.2mg/l、ショ糖1% ジェルライト0.2% 5000lux、16時間日長)で培養し、最終的に発根培地(1/4 B5基本培地、NAA 0.01mg/l、ショ糖1%、寒天0.4%、5000lux、16時間日長)に移植し、形質転換幼植物体を得た。
(1)ID#73448 HD-Zip II制御因子の効果
配列番号:3に記載のID#73448 HD-Zip II制御因子を導入したユーカリ形質転換体を、図6と図7に示す。温室で8週間育成した形質転換ユーカリは、野生株と比較して着葉数は多く、葉の形態も大きく、体高も約20%の向上が認められた(図6、図7、図10)ことから、実施例2で示したタバコと同様の成長量増大効果が示された。このときの野生株と形質転換ユーカリの繊維形態は、野生株が繊維長0.705mm、繊維幅14.4μm、壁厚4.2μm、ルンケル比140%(1.4)であったのに対し、形質転換ユーカリでは繊維長0.814mm、繊維幅16.2μm、壁厚5.3μm、ルンケル比189.3%(1.893)であったことから、木部改変効果は期待通り得られていた。
以上の結果から、本発明者らは、#73448 HD-Zip II制御因子を木部以外で異所的に機能させると、木本植物であるユーカリにおいても、草本植物のタバコで得られた結果と同様に、体高の改変と成長量増加、着葉数増加の効果があることが示された。
配列番号:4に記載のID#74387 MYB制御因子を導入したユーカリ形質転換体を、図8と図9に示す。温室で6週間育成した形質転換ユーカリは、野生株と比較して着葉数は多く、葉の形態も大きく、約40%の体高向上も認められ、実施例2で示したタバコと同様の成長量増大効果が示された(図8、図9、図10)。このときの野生株と形質転換ユーカリの繊維形態は、野生株が繊維長0.694mm、繊維幅14.4μm、壁厚4.2μm、ルンケル比140%(1.4)であったのに対し、形質転換ユーカリでは繊維長0.785mm、繊維幅15.8μm、壁厚4.8μm、ルンケル比154.8%(1.548)であったことから、木部改変効果は期待通り得られていた。
以上の結果から、本発明者らは、#74387 MYB制御因子を木部以外で異所的に機能させると、木本植物であるユーカリにおいても、草本植物のタバコで得られた結果と同様に、体高の改変と成長量増加、着葉数増加の効果があることを発見した。
Claims (10)
- 下記(a)及び(b)の工程を含む、植物の体高を減少させる方法;
(a)下記(i)から(iii)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程、
(i)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:1又は2に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、及び
(iii)配列番号:1又は2に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAであって、配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列に対し90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、植物の体高を減少させる機能を有するタンパク質をコードするDNA。 - 下記(a)及び(b)の工程を含む、植物の成長量を増加させる方法;
(a)下記(i)から(iii)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程、
(i)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、及び
(iii)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAであって、配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列に対し90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、植物の成長量を増加させる機能を有するタンパク質をコードするDNA。 - 下記(a)及び(b)の工程を含む、植物の花の形態を改変する方法;
(a)下記(i)から(iii)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程、
(i)配列番号:7に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:3に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、及び
(iii)配列番号:3に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAであって、配列番号:7に記載のアミノ酸配列に対し90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、植物の花の形態を改変する機能を有するタンパク質をコードするDNA。 - 下記(a)及び(b)の工程を含む、植物の着葉数を増加させる方法;
(a)下記(i)から(iii)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを植物細胞に導入する工程、及び
(b)工程(a)においてDNA又はベクターが導入された植物細胞から植物体を再生する工程、
(i)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(ii)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、及び
(iii)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAであって、配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列に対し90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、植物の着葉数を増加させる機能を有するタンパク質をコードするDNA。 - 植物がタバコ、ユーカリ、ポプラ、マツ、アカシア、スギ、ヒノキ、モミ、チューリップ、バラ、カーネーション、ラン、モンステラ、クワズイモ、イネ、ムギ、コーン、ダイズ、サトウキビからなる群より選択される、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
- 下記(a)から(c)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを有効成分として含有する、植物の体高を減少させるための薬剤;
(a)配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:1又は2に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、及び
(c)配列番号:1又は2に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAであって、配列番号:5又は6に記載のアミノ酸配列に対し90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、植物の体高を減少させる機能を有するタンパク質をコードするDNA。 - 下記(a)から(c)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを有効成分として含有する、植物の成長量を増加させるための薬剤;
(a)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、及び
(c)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAであって、配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列に対し90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、植物の成長量を増加させる機能を有するタンパク質をコードするDNA。 - 下記(a)から(c)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを有効成分として含有する、植物の花の形態を改変するための薬剤;
(a)配列番号:7に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、及び
(c)配列番号:3に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAであって、配列番号:7に記載のアミノ酸配列に対し90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、植物の花の形態を改変する機能を有するタンパク質をコードするDNA。 - 下記(a)から(c)からなる群より選択されるDNA又は該DNAを含むベクターを有効成分として含有する、植物の着葉数を増加させるための薬剤;
(a)配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA、
(b)配列番号:3又は4に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA、及び
(c)配列番号:3又は4に記載の塩基配列を含むDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAであって、配列番号:7又は8に記載のアミノ酸配列に対し90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、植物の着葉数を増加させる機能を有するタンパク質をコードするDNA。 - 植物がタバコ、ユーカリ、ポプラ、マツ、アカシア、スギ、ヒノキ、モミ、チューリップ、バラ、カーネーション、ラン、モンステラ、クワズイモ、イネ、ムギ、コーン、ダイズ、サトウキビからなる群より選択される、請求項6から9のいずれかに記載の薬剤。
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