JP5403098B2 - 光デバイス - Google Patents
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Description
このMZ型の光導波路を適用する光デバイスとしての光変調器においては、MZ型の光導波路をなす各アーム導波路を伝播する光の相対的位相を制御するための進行波電極(電気導波路)が形成されている。即ち、この進行波電極に変調信号電圧を印加することにより、各アームの屈折率を制御し、2つのアーム間の光路長差を変化させることにより光変調を実現している。
後者の手法としては、(b−i)MZの各アームの位相変調された光が合波する時に基板内に漏洩する光をモニタする手法、および(b−ii)MZの各アームの位相変調された光を合波する場所をMMI(Multi-mode Interferometer)等で構成することによりスイッチング動作させて、片側の出力をモニタとして用いる手法、などの手法がある。即ち、この手法では、MMI等を通じて、実質的に位相反転された光が2つの導波路を通じて交互に出力させるようにして、一方を出力信号光とし他方をモニタ光として取り込むようになっている。
また、図20は、出力信号光をモニタするための手法として、前述の(a−ii)光学基板より出射された後にハーフミラー等を配置し主信号を分岐モニタする手法を採用した場合の光デバイスとしての光変調器200の構成例を示す図である。
前述のNRZ変調方式の場合においては、扱われる変調信号のビットレートが比較的低速であったこともあり、バイアスシフトが伝送品質に与える影響は比較的軽微だが、近年の変調データのビットレートの高速化に伴い登場したデュオバイナリ、DPSK、DQPSKなどの変調方式においては、わずかなバイアスシフトの量でも伝送品質に与える影響は大きくなると想定される。
反射溝113で基板191の側面から出射され受光部121で受光されるモニタ用の光は、0次モード光の成分と1次モード光の成分が支配的に含まれる。反射溝113で反射した光が基板191を出射する出射端面の位置をX座標に置くと、図7(a)のA1,A2にそれぞれ示すような0次モード光および1次モード光の電場強度分布を有している。又、図7(b)のB1に示すように、0次モード光については前述のバイアスシフト成分は含まれないが、B2に示すように、1次モード光については端面位置によらない一定の位相変動量成分が含まれている。
すなわち、端面位置Xに応じて0次モード光および1次モード光の強度や位相が異なるために、1次モード光と0次モード光とが干渉すると、干渉態様も端面位置Xに応じて異なる。このため、1次モード光が端面位置Xによらないある一定のバイアスシフト量を有し、0次モード光が位相変動量を持たないとしても、図7(d)に示すように、端面位置Xによって位相変動量が変化、即ち空間分布が発生する。
一般的には、出力光導波路105はある程度の長さが確保されて、この高次モードはカットオフされるように設計される。しかし、デバイス縮小化のために基板191の長さに制約が与えられ、低電圧化のためにアーム導波路103の長さの確保が求められるなど、様々な設計上の制約の中では、高次モードを完全に除去する出力光導波路105とすることは困難であり、少なからず高次モードが出力光導波路105に残留する。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、出力信号光とモニタ光との位相関係のずれであるバイアスシフトを抑制させることを目的とする。
なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。又、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題,その技術的課題を解決する手段及び作用効果についても、以下の実施の形態による開示によって明らかとなる。
〔a〕第1実施形態の説明
図1は、本発明の第1実施形態にかかる光デバイス30を示す図であり、図2は図1に示す光デバイス30の要部拡大図である。本実施形態における光デバイス30についても、前述の図5に示すものと同様、入力光についてデータ信号に基づく光変調を行なうものであって、光導波路デバイス31をそなえるとともに、電圧信号発生部32と、受光部33と、受光部33で受光した光のモニタ結果に基づいて、電圧信号発生部32で発生する電圧信号を制御する制御部34をそなえている。
ここで、変調電気信号発生部32aは、例えばデュオバイナリ、DPSK又はDQPSKによる変調方式で入力光を変調するための電圧信号を電極11に供給するものである。即ち、本実施形態においては、以下に示すようにバイアスシフトを抑圧したモニタ光を得ることができるので、バイアスシフトに対する許容度が厳しいと想定される変調方式においても、求められる伝送品質を実現することができるようになっている。言い換えれば、制御部34において、受光部33で受光するバイアスシフトの抑制された光に基づいて、バイアス電圧発生部32bで発生するバイアス電圧を制御することができるからである。
さらに、光変調用光導波路7は、入力光を変調する干渉型光変調器を構成する変調用光導波路であり、例えばマッハツェンダ型の光導波路を適用することができるが、本実施形態においては、マッハツェンダ型の光導波路として、基板91に入力される入力光を導波する入力導波路1と、入力導波路1の下流側に接続され入力導波路1を複数に分岐させるとともに合流させる分岐合流導波路2と、をそなえている。又、出力光導波路5及びモニタ用光導波路6は、分岐合流導波路2における合流した箇所の下流側箇所において分岐して接続されるようになっている。
ここで、本実施形態においては、モニタ用光導波路6には、当該モニタ用光導波路6の光伝搬方向の上流側よりも下流側の導波路幅が狭められた狭幅領域6aが含まれている。この狭幅領域6aとしては、例えば、当該モニタ用光導波路6の光伝搬方向に従って導波路幅が連続的に狭められるテーパ状の導波路パターン領域6aにより構成することができる。更に、モニタ用光導波路6には、狭幅領域6aよりも光伝搬方向の下流側に、狭幅領域6aで狭められた導波路幅を保持した幅保持領域6b含まれている。
そして、この反射溝13については、幅保持領域6bの導波路幅に対応した反射面を有している。具体的には、図2のAに示すように、反射溝13における反射面の幅を、モニタ用光導波路6をなす幅保持領域6bによる光伝搬方向についての切り出し幅と実質的に同等としている。
さらに、本実施形態においては、図3(b)に示すように、モニタ用光導波路6に狭幅領域6aをそなえているので、狭幅領域6aをそなえないモニタ用光導波路6′とする場合[図3(a)におけるR1参照]に比べて、0次モード光L0の伝搬方向に対する高次モード光L1の放射角度R2を大きくすることができ、反射溝13に入射される段階で高次モード光L1を0次モード光L0からより大きく分離させることができる。
本実施形態においては、出力光導波路5の第1湾曲領域5aとモニタ用光導波路6の第2湾曲領域6cとが、更には、第1湾曲領域5aの下流側の出力光導波路5の領域5bとモニタ用光導波路6の狭幅領域6aとが、光伝搬方向の軸について線対称となるようにパターン形成されている。即ち、各出力光導波路5,6を伝搬する光から実質的に高次モードが分離されるまでの領域を対称形状となるようにパターン形成することで、出力光導波路5およびモニタ用光導波路6を伝搬する0次モードと1次モードとのミキシングの態様を実質的に同等とし、更に、狭幅領域5b,6aでの0次モードと1次モードとの分離態様も実質的に同等とすることで、出力光導波路5およびモニタ用光導波路6からそれぞれ出射される0次モード間の位相ずれを実質的に解消させることができるようになる。
これに対し、本実施形態においては、モニタ用光導波路6に当該モニタ用光導波路6の導波路幅を狭める狭幅領域6aが含まれているので、受光部33をなすフォトダイオードで、このモニタ用光導波路5を伝搬してきた光を受光する時点で、高次モード光の受光を排除し0次モード光をロスを少なく受光しているので、モニタ用光導波路6に、出力光導波路5よりも短い導波路長としなければならない設計上の制約があったとしても、又、受光部33の配置位置、即ち受光面位置の高精度なアライメントを行なわずとも、受光部33での受光の際に高次モードを効率的に除去することができる。
さらに、モニタ用光導波路6が、狭幅領域6aよりも光伝搬方向の上流側であって、変調用導波路7に接続される箇所を含む領域を第1湾曲領域5aの湾曲角に対応した角度で湾曲させる第2湾曲領域6cを含んでいるので、出力光導波路5およびモニタ用光導波路6を伝搬する0次モードと1次モードとのミキシングの態様を実質的に同等とし、更に、狭幅領域5b,6aでの0次モードと1次モードとの分離態様も実質的に同等とすることで、出力光導波路5およびモニタ用光導波路6からそれぞれ出射される0次モード間の位相ずれを実質的に解消させることができるようになる。
また、モニタ用光導波路6の下流側において、モニタ用光導波路6を伝搬する光を反射させる反射溝13をそなえ、かつ、反射溝13における反射面の幅を、モニタ用光導波路6の導波路幅に対応させた構成としているので、モニタ用光導波路6に閉じ込められて伝送される成分が比較的多い0次モードについては積極的に受光部33に向けて反射させる一方、高次モードについては0次モードに比べて反射を排除させることができるので、受光部33で受光する光に含まれる高次モードを従来技術の場合よりも低減させることができ、出力信号光とモニタ光との位相関係のずれであるバイアスシフトを抑制させることができる利点がある。
さらに、モニタ用光導波路6が、狭幅領域6aよりも光伝搬方向の上流側であって、変調用導波路7に接続される箇所を含む領域を第1湾曲領域5aの湾曲角に対応した角度で湾曲させる第2湾曲領域6cを含んでいるので、出力光導波路5およびモニタ用光導波路6を伝搬する0次モードと1次モードとのミキシングの態様を実質的に同等とし、更に、狭幅領域5b,6aでの0次モードと1次モードとの分離態様も実質的に同等とすることで、出力光導波路5およびモニタ用光導波路6からそれぞれ出射される0次モード間の位相ずれを実質的に解消させることができるようになる。
図9は本発明の第2実施形態にかかる光デバイスとしての光変調器40を示す図である。ここで、図9に示す光変調器40は、前述の図20に示すものと異なる出力光導波路42をそなえたものである。
すなわち、第2実施形態にかかる光変調器40は、LiNbO3等の電気光学効果を有する基板91をそなえるとともに、基板91の表層部に、入力光を変調する干渉型光変調器を構成する変調用光導波路41および変調用光導波路41の下流側箇所に接続される出力光導波路42が形成されるとともに、変調用光導波路41を伝搬する光に対して変調信号電圧を供給する進行波電極(電気導波路)43が形成され、更にハーフミラー44,受光部45および制御部46とともに、電圧信号発生部47をなすバイアス電圧発生部47bおよび変調電気信号発生部47aがそなえられている。
また、進行波電極43に供給すべき変調電圧信号については、変調電気信号発生部47aで発生されるようになっているが、更に、バイアス電圧発生部47bにおいて、変調電気信号発生部47aで発生する変調電圧信号における動作点電圧制御用のバイアス電圧を発生させて、上述の進行波電極43に供給するようになっている。尚、変調電気信号発生部47aにおいては、例えば前述したデュオバイナリ、DPSK、DQPSKなどの変調方式による変調電圧信号を発生することができる。
これに対し、第2実施形態においては、上述のバイアスシフトの発生原因となっている高次モードを、本来の適切な変調が与えられている0次モードから分離させるために、出力光導波路42に導波路幅を狭められた狭幅領域42aをそなえている。狭幅領域42aは、MMI41dからの光の伝搬方向に対して連続的に導波路幅が狭められるように形成されている。又、この狭幅領域42aの導波路長、即ち連続的に狭められている出力光導波路42の領域長さは、高次モードの分離効果を得られるに十分な長さが与えられる。
尚、図9中においては、出力光導波路42は、出射端面91aでの反射減衰を抑制させるために出射端面91aに対して斜めに案内される構成をそなえている。
図10(a)〜図10(d)は、図9に示す光変調器40によるバイアスシフトの低減効果について、図20の構成の場合において生じるバイアスシフトの場合(図7(a)〜図7(d))と対比して説明するための図である。図10(a)に示すように、出射端面91a(図9参照)における端面位置に応じた電場強度の分布は、図20の構成に対応する場合(図7(a)参照)よりも横軸に広がり、強度については低減される。
0(c)に示すように、受光部45としてのフォトダイオードで受光する1次モード成分を低減させているので、図10(d)に示すように、受光部45をなすフォトダイオードでの受光面の中心位置に応じたバイアスシフトの変動量ΔBS1を抑制させることができる。
〔b1〕第2実施形態の第1変形例の説明
図13は第2実施形態の第1変形例にかかる光デバイスとしての光変調器40Aを示す図である。この図13に示すように、狭幅領域42aの下流側における出力光導波路42の両側(両サイド)の直近に溝49Aを形成することとしてもよい。このような溝49Aにより、出力光導波路42の両サイドに放射された高次モードを溝49Aにて反射させることで、狭幅領域42aで放射された高次モードを、出射端面91aで出射されることを阻止し、ハーフミラー44での分岐を介した受光部45での受光をより積極的に阻止することができるようになる。これにより、受光部45での電気信号に含まれるバイアスシフト量について、図9の場合に比べてもより低減できることが期待できる。
図14は、図13に示すように狭幅領域42a及び溝49Aをそなえた場合において、1次モード光が分離されること、および出射端面91aでの出射が阻止されることについて説明するための模式図である。この図14に示すように、長さA1の狭幅領域42aでは、MMI41dからの変調光のうちで、1次モードが出力光導波路42の外周部(基板91の表層部のみならず深さ方向)に放射される一方、0次モードは出力光導波路42の軸上に電界分布の山が保たれた状態で伝搬される。このようにして0次モードと1次モードとを分離させることができる。尚、図9の構成においても同様に0次モードと1次モードとが分離されている。
さらに、1次モードの分離効果は、狭幅領域42aの長さ方向全体で起こっているため、溝49Aの位置はその下流以下にする必要があるが、分離された1次モードは、深さ方向にも放射されるため、狭幅領域42aの下流側でも、できるだけ当該狭幅領域42aの終端位置に近い位置に形成する。例えば、この図14に示すように、狭幅領域42aの開始端位置から距離C2だけ下流側の位置P2よりも、開始端位置から距離C1(=A1>C2)だけ下流側の位置P1に形成する。
図16は第2実施形態の第2変形例にかかる光デバイスとしての光変調器40Bを示す図である。図9,図13に示す構成の場合、狭幅領域42aにより導波路幅が狭められた出力光導波路42を伝搬する0次モードは、モードフィールドが広げられているので、出射端部91aまでの伝搬中において0次モードの放射によって挿入損失が発生する場合がある。
なお、このときの溝49Aの位置は、0次モードの損失及び高次モードの漏洩を最小限とするために、拡幅領域42bの下流以下にする必要がある。前述したように、狭幅領域42aで分離された1次モードは、深さ方向にも放射される。従って、拡幅領域42bの下流側でもできるだけ拡幅領域42bの終端位置に近い位置(狭幅領域42aの開始端から距離C3だけ下流側の位置P3)に溝49Aを形成することで、位置P3よりも下流側に溝49Aを形成する場合よりも、浅い溝49Aで放射光を効率的に反射させることができるようになり(深さD2)、溝49Aの形成による基板強度を維持させることができる。
なお、拡幅領域42bにより、0次モードのモードフィールドが狭められているため、導波路と溝49Aとの距離(図17のB2参照)を図12の構成(図14のB1参照)よりも近づけることができる(B2<B1)。
第2実施形態の第2変形例にかかる光変調器40Bは、上述のごとく構成されているので、特に出力光導波路42Bの狭幅領域42aで0次モードと1次モードとを分離する一方、拡幅領域42bにおいて、広がった0次モードのモードフィールドを元に戻すことにより損失を低減させ、更に溝49Aにおいて、狭幅領域42aで分離した高次モードを反射により出射端部91aで出射されることを阻止することができるので、前述の図9,図13に示す構成に比べても、よりバイアスシフトを低減させるとともに0次モードの損失を低減させることができる利点がある。
なお、上述の光変調器40Bにおいては、溝49Aが形成された構成を有しているが、例えば図19に示す光変調器40Cのように、溝49Aが形成されない構成としても、少なくとも、出力光導波路42Bの狭幅領域42aで0次モードと1次モードとを分離することができるので、図20に示す従来構成の場合よりもバイアスシフトを低減させることができる一方、拡幅領域42bにおいて、広がった0次モードのモードフィールドを元に戻すことにより損失を低減させることができる。
上述の実施形態にかかわらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
すなわち、上述の第1実施形態においては、モニタ用光導波路6に狭幅領域6aを含む構成としながら、反射溝13を形成する構成について詳述したが、例えば図3(a)または図8に示すように、狭幅領域6aを含まないモニタ用光導波路6′の構成としても、反射溝13における反射面の幅を、モニタ用光導波路6′の導波路幅に対応させた構成とすることで、モニタ用光導波路6′に閉じ込められて伝送される成分が比較的多い0次モードについては積極的に受光部33に向けて反射させる一方、高次モードについては0次モードに比べて反射を排除させることができるので、従来技術の場合よりもバイアスシフトを抑制させることができる。すなわち、例えば、狭幅領域6aをそなえないモニタ用光導波路6′としその幅を7μmとした場合には、図3(a)に示すように、反射溝13として形成すべき反射面の大きさC1は、反射溝13を導波路進行方向に対し45度傾けて形成し、その反射面の長さを15μm程度にすることで、バイアスシフトの値を効率的に抑圧可能
となる。又は、図8に示すように、モニタ用光導波路6′の幅範囲(図2の場合のA参照)においては、反射光のビームが受光部33をなすフォトダイオードの受光面に収まるような形状とし、モニタ用光導波路6′の幅範囲Aの外側(図2の場合のB参照)においては、反射光が受光部33からそれた方向を指向する形状としてもよい。更に、このような狭幅領域6aを含まないモニタ用光導波路6′とする場合についても、前述の実施形態と同様に、各導波路5,6′での光伝搬の過程において0次モードと1次モードとの間のミキシングにより生じる出射光の位相変動の偏差によってバイアスシフトが発生しないようにするために、モニタ用光導波路6の湾曲領域6cを、反射溝13よりも光伝搬方向の上流側であって、変調用導波路7に接続される箇所を含む領域を湾曲領域5aの湾曲角に対応した角度で湾曲させるように構成することが重要になる。
さらに、上述の実施形態の開示により、本発明の装置を製造することは可能である。
〔d〕付記
(付記1)
電気光学効果を有する基板と、
該基板の表層部に形成され、入力光を変調する干渉型光変調器を構成する変調用光導波路と、
該基板の表層部に形成され、該変調用光導波路の下流側箇所を分岐して接続される出力光導波路および該変調用光導波路での光変調動作をモニタするための光を導波するモニタ用光導波路と、をそなえ、
該モニタ用光導波路に、導波路幅の狭められた狭幅領域を有することを特徴とする光デバイス。
該狭幅領域は、当該モニタ用光導波路の光伝搬方向に従って導波路幅が連続的に狭められていることを特徴とする付記1記載の光デバイス。
(付記3)
該モニタ用光導波路は、該狭幅領域よりも光伝搬方向の下流側に、該狭幅領域で狭められた導波路幅を保持した幅保持領域をそなえたことを特徴とする付記1又は2記載の光デバイス。
該幅保持領域の下流側端部において、該モニタ用光導波路を伝搬する光を反射させる反射部をそなえ、該出力光導波路を伝搬する光の該基板における出射端面と該反射部で反射された光の該基板における出射端面とが異なるように構成されたことを特徴とする付記1〜3のいずれか1項記載の光デバイス。
該反射部における反射面の幅を、該モニタ用光導波路による光伝搬方向についての切り出し幅と実質的に同等としたことを特徴とする付記4記載の光デバイス。
(付記6)
該反射部は、該基板上に形成された反射溝であることを特徴とする付記4記載の光デバイス。
該出力光導波路が、該変調用導波路に接続される箇所から所定の湾曲角で湾曲する形状を有する第1湾曲領域を含んで構成されるとともに、
該モニタ用光導波路が、該狭幅領域よりも光伝搬方向の上流側であって、該変調用導波路に接続される箇所を含む領域を前記第1湾曲領域の湾曲角に対応した角度で湾曲させる第2湾曲領域を含んで構成されたことを特徴とする付記1〜6のいずれか1項記載の光デバイス。
該狭幅領域が、該モニタ用光導波路を伝搬する光について、高次モード光については当該モニタ用光導波路の外部に放射される一方、0次モード光については該狭幅領域の下流側の該モニタ用光導波路を伝搬させることを特徴とする付記1〜7のいずれか1項記載の光デバイス。
該狭幅領域が、該モニタ用光導波路を伝搬する光について、高次モード光については当該モニタ用光導波路の外部に放射される一方、0次モード光については該狭幅領域の下流側の該モニタ用光導波路を伝搬させ、
かつ、該反射部が、該モニタ用光導波路の外部に放射される前記高次モード光の前記反射を回避させるとともに該狭幅領域の下流側の該モニタ用光導波路を伝搬する前記0次モード光を反射されるように構成されたことを特徴とする付記4記載の光デバイス。
該変調用光導波路が、前記入力光を導波する入力導波路と、該入力導波路の下流側に接続され該入力導波路を複数に分岐させるとともに合流させる分岐合流導波路と、をそなえ、該出力光導波路及び該モニタ用光導波路が、該分岐合流導波路における前記合流した箇所の下流側箇所において分岐して接続されることを特徴とする付記1〜9のいずれか1項記載の光デバイス。
電気光学効果を有する基板をそなえるとともに、
該基板に入力される光についての光変調用の光導波路と、該変調用光導波路の下流側箇所を分岐して接続される出力光導波路および該変調用光導波路での光変調動作をモニタするための光を導波するモニタ用光導波路と、をそなえてなる光導波路が該基板の表層部に形成され、
該モニタ用光導波路の下流側において、該モニタ用光導波路を伝搬する光を反射させる反射部をそなえ、かつ、該反射部における反射面の幅を、該モニタ用光導波路による光伝搬方向についての切り出し幅と実質的に同等としたことを特徴とする光デバイス。
該出力光導波路が、該変調用導波路に接続される箇所から所定の湾曲角で湾曲する形状を有する第1湾曲領域を含んで構成されるとともに、
該モニタ用光導波路が、該反射部よりも光伝搬方向の上流側であって、該変調用導波路に接続される箇所を含む領域を前記第1湾曲領域の湾曲角に対応した角度で湾曲させる第2湾曲領域を含んで構成されたことを特徴とする付記11項記載の光デバイス。
該変調用導波路を伝搬する光に光変調用の電圧を印加する電極と、
該電極に印加する電圧信号を発生する電圧信号発生部と、
該モニタ用光導波路を伝搬してきた光を受光する受光部と、
該受光部で受光した光のモニタ結果に基づいて、該電圧信号発生部で発生する電圧信号を制御する制御部をそなえたことを特徴とする、付記1〜12のいずれか1項記載の光デバイス。
電気光学効果を有する基板と、
該基板の表層部に形成され、入力光を変調する干渉型光変調器を構成する変調用光導波路と、
該基板の表層部に形成され、該変調用光導波路の下流側箇所に接続される出力光導波路と、
該出力光導波路を伝搬され該基板の出射端面から出射された光の分岐光をモニタする分岐モニタ部と、をそなえ、
該出力導波路に導波路幅を狭められた狭幅領域をそなえたことを特徴とする、光デバイス。
該出力光導波路は、該狭幅領域よりも光伝搬方向の下流側に、該狭幅領域で狭められた導波路幅をもとの導波路幅に広げる拡幅領域をそなえたことを特徴とする付記14記載の光デバイス。
(付記16)
該狭幅領域よりも光伝搬方向の下流側位置における該出力光導波路両側の該基板領域に、当該出力光導波路両側の基板領域を伝搬する光の該出射端面への到達を阻止する光阻止溝が形成されたことを特徴とする、付記14記載の光デバイス。
該拡幅領域よりも光伝搬方向の下流側位置における該出力光導波路両側の該基板領域に、当該出力光導波路両側の基板領域を伝搬する光の該出射端面への到達を阻止する光阻止溝が形成されたことを特徴とする、付記15記載の光デバイス。
(付記18)
該変調用光導波路が、前記入力光を導波する入力導波路と、該入力導波路の下流側に接続され該入力導波路を複数に分岐させるとともに合流させる分岐合流導波路と、をそなえ、該出力光導波路が、該分岐合流導波路における前記合流した箇所の下流側箇所に接続されることを特徴とする付記14記載の光デバイス。
該変調用導波路を伝搬する光に光変調用の電圧を印加する電極と、
該電極に印加する電圧信号を発生する電圧信号発生部と、をそなえるとともに、
該分岐モニタ部が、該出射端面から出射された光を分岐する分岐部と、該分岐部で分岐された光をモニタ用に受光する受光部と、をそなえ、
かつ、
該受光部で受光した光のモニタ結果に基づいて、該電圧信号発生部で発生する電圧信号を制御する制御部をそなえたことを特徴とする、付記14記載の光デバイス。
該基板は、ニオブ酸リチウムを材質とすることを特徴とする、付記1〜14のいずれか1項記載の光デバイス。
2 分岐合流導波路
2a 第1接続部
2b アーム導波路
2c 第2接続部
5 出力光導波路
5a 第1湾曲領域
5b 狭幅領域
6,6′ モニタ用光導波路
6a 狭幅領域
6b 幅保持領域
6c 第2湾曲領域
7 光変調用光導波路
10 光導波路
11 電極
13 反射溝
30 光デバイス
31 光導波路デバイス
32 電圧信号発生部
32a 変調電気信号発生部
32b バイアス電圧発生部
33 受光部
34 制御部
40,40A〜40C 光変調器(光デバイス)
41 変調用光導波路
41a 入力光導波路
41b MMI
41c アーム導波路
41d MMI
42,42B 出力光導波路
42a 狭幅領域
42b 拡幅領域
43 進行波電極
44 ハーフミラー
45 受光部
46 制御部
47 電圧信号発生部
47a バイアス電圧発生部
47b 変調電気信号発生部
49A 溝
91 基板
91a 出射端面
100 光変調器
101 入力導波路
102 MMI
103 アーム導波路
104 MMI
105 出力光導波路
106 モニタ用光導波路
110 MZ型光導波路
111 電極
113 反射溝
121 受光部
122 電圧信号発生部
123 変調電気信号発生部
124 バイアス電圧発生部
125 制御部
191 基板
200 光変調器
210 MZ型光導波路
210a 出射端面
231 ハーフミラー
Claims (4)
- 電気光学効果を有する基板をそなえるとともに、
該基板に入力される光についての光変調用光導波路と、該変調用光導波路の下流側箇所を分岐して接続される出力光導波路および該変調用光導波路での光変調動作をモニタするための光であって0次モード光以外の高次モード光をカットオフした該0次モード光を導波するモニタ用光導波路と、をそなえてなる光導波路が該基板の表層部に形成され、
該モニタ用光導波路の下流側において、該光導波路を伝搬する光を反射させる反射部をそなえ、かつ、該反射部における該モニタ用光導波路を伝搬する該0次モード光を反射させる第1の反射面の幅を、該モニタ用光導波路による光伝搬方向についての切り出し幅と実質的に同等としたことを特徴とする光デバイス。 - 該反射部は、該高次モード光を反射させる第2の反射面を、該第1の反射面の外側にそなえたことを特徴とする請求項1記載の光デバイス。
- 該出力光導波路が、該変調用光導波路に接続される箇所から所定の湾曲角で湾曲する形状を有する第1湾曲領域を含んで構成されるとともに、
該モニタ用光導波路が、該反射部よりも光伝搬方向の上流側であって、該変調用光導波路に接続される箇所を含む領域を前記第1湾曲領域の湾曲角に対応した角度で湾曲させる第2湾曲領域を含んで構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光デバイス。 - 該変調用光導波路を伝搬する光に光変調用の電圧を印加する電極と、
該電極に印加する電圧信号を発生する電圧信号発生部と、
該モニタ用光導波路を伝搬してきた光を受光する受光部と、
該受光部で受光した光のモニタ結果に基づいて、該電圧信号発生部で発生する電圧信号を制御する制御部をそなえたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光デバイス。
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